WO2020196200A1

WO2020196200A1 - 錠剤粉砕機

Info

Publication number: WO2020196200A1
Application number: PCT/JP2020/012146
Authority: WO
Inventors: 義人大村
Original assignee: 株式会社トーショー
Priority date: 2019-03-22
Filing date: 2020-03-18
Publication date: 2020-10-01
Also published as: JP2020151679A; JP7160275B2

Abstract

錠剤粉砕機１０は、回転駆動源４９を内蔵する本体部４０と、回転カッター３３を有するミキサーユニット３０と、ミキサーユニット３０に装着されるカップ状の錠剤収納容器２０を備えている。ミキサーユニット３０の回転カッター３３が錠剤収納容器２０内で回転し得るように、ミキサーユニット３０と錠剤収納容器２０とを着脱可能に装着する。錠剤収納容器２０がミキサーユニット３０に完全に装着され且つミキサーユニット３０の収納部が本体部４０に完全に装着されている場合にだけ、回転駆動源４９が駆動できることを許容する安全手段（５０，４６）を備えている。

Description

錠剤粉砕機

　この発明は、錠剤を粉砕して粉状にする錠剤粉砕機に関し、詳しくは、錠剤をそのままでは飲めない患者等でも飲むことができるように錠剤を砕く錠剤粉砕機に関する。

　更に詳しくは、安全対策を施した錠剤粉砕機に関する。

　錠剤粉砕機は（例えば特許文献１参照）、電動の駆動部材を内蔵した本体部と、旋回カッターを旋回可能に保持して状態を粉砕する粉砕機構部としてのミキサーユニットと、粉砕対象の錠剤を収容しうるカップ状の錠剤収納容器とを備えている。この錠剤粉砕機では、開口部を上にした錠剤収納容器に錠剤を投入してから、その上にミキサーユニットを装着する。錠剤収納容器の開口部が塞がれて中に旋回カッターと共に錠剤が封じ込められ、更に、それらを上下逆さにすると、錠剤収納容器の中の錠剤が旋回カッターの所へ落下する。それから、ミキサーユニットと錠剤収納容器を逆さの姿勢のまま本体部の上に装着すると、駆動部材と旋回カッターの回転軸とが係合状態になる。

　そして、その状態で駆動部材を作動させると、旋回カッターが旋回して錠剤が次々に粉砕される。所定時間の経過や手動操作等に応じて駆動部材が停止した後は、錠剤収納容器の透明部分等から中を見て粉砕状態を確認してから、上記と逆の順で操作を行う。

　すなわち、本体部からミキサーユニットを取り外す。その後、ミキサーユニットと錠剤収納容器とを上下反転させて粉状の元錠剤を錠剤収納容器の内底に集める。それからミキサーユニットを錠剤収納容器から取り外し、単体になった錠剤収納容器から粉状の元錠剤を適宜な搬器等に移し替える。

　このような従来の錠剤粉砕機の場合、錠剤収納容器は可動部材を持たず、ミキサーユニットは旋回カッターという可動部材を持つがそれを作動させる駆動部材を持たず、錠剤収納容器もミキサーユニットも電気が供給されるようになっている。そして旋回カッターが旋回駆動される状態になる前に錠剤収納容器とミキサーユニットとが連結されて旋回カッターが内部に封じ込められる。しかも薬剤師等の専門家がこの錠剤粉砕機を使用することが想定されているため、さらなる安全対策として、ミキサーユニットが本体部に装着されていないことをセンサで検出すると、本体部の駆動部材が駆動されないようにする工夫がなされているものがある。

特開２００４－２９０７９５号公報

　ところが、使用器具など広範な事項に係る安全意識が高まる中、錠剤粉砕機についても安全性に関する意識が高まってきている。また、高齢化等に伴って錠剤粉砕機の使用が増えつつあり、家庭でも、また個人でも錠剤粉砕機が使用されることも予想される。

　しかしながら従来のように、ミキサーユニットが本体部に装着されていない場合に、本体部の駆動部材が駆動されない構成では、ミキサーユニットに錠剤収納容器が装着されていない状態で、ミキサーユニットが本体部に装着されていると、旋回カッターが露出している状態で旋回カッターが回転してしまう問題がある。そのため錠剤粉砕機の使用時の安全性を今よりも高めることが検討課題になってきている。具体的には、本体部に対してミキサーユニットのみが装着済みの場合に安全であるという第１条件に加えて、ミキサーユニットに対して錠剤収納容器を装着済みの場合にも安全であるという新たな第２条件をも、旋回カッターの駆動の開始要件に組み込むことが望まれる。

　本発明の主たる目的は、本体部に対して錠剤収納容器が装着済みのミキサーユニットが本体部に装着された場合にのみ、動作可能な錠剤粉砕機を提供することにある。

　本発明の他の目的は、簡単な構造で、主たる目的を達成できる錠剤粉砕機を提供することにある。

　本発明の錠剤粉砕機は、電動の回転駆動源を内蔵する本体部と、本体部に着脱可能に装着され、本体部から離れる方向に開口する第１の開口部を備えた収納部と、該収納部の内部に回転駆動源によって回転させられて複数の錠剤を粉砕する回転カッターを有するミキサーユニットと、錠剤の投入口となる第２の開口部を備えてミキサーユニットに装着されるカップ状の錠剤収納容器を備えている。そしてミキサーユニットの回転カッターが錠剤収納容器内で回転し得るように、前記収納部内に前記第１の開口部を通して前記錠剤収納容器の第２の開口部を備えた錠剤収納容器の容器端部を挿入した状態で、錠剤収納容器がミキサーユニットに着脱可能に装着される。本発明の錠剤粉砕機にあっては、錠剤収納容器がミキサーユニットに完全に装着され且つミキサーユニットの収納部が本体部に完全に装着されている場合にだけ、回転駆動源が駆動できることを許容する安全手段を備えている。

　このようにすると錠剤収納容器がミキサーユニットに完全に装着され且つミキサーユニットの収納部が本体部に完全に装着されていない場合や、ミキサーユニットだけが本体部に装着されている場合には、回転駆動源が駆動されることを阻止することができるため、薬剤師のみならず、一般人が使用する場合においても安全な錠剤粉砕機を提供することができる。

　もっとも、安全機能を強化してもコストアップは抑制したい場合には、調達や備蓄さらには生産体制や安全確保にも実績のある部材や手法などを継続使用することが望まれる。

　しかしながら、水洗い等が頻繁になされるミキサーユニットや錠剤収納容器には、電気が供給されていないため、単純に光学式のセンサ等のように電気を必要とするセンサをミキサーユニットを装着する構成で、安全手段を構成することはできない。

　そこで具体的な安全手段は、錠剤収納容器がミキサーユニットに完全に装着されたときに収納部の外部に突出する操作部を待機位置から操作位置へと移動させる移動機構と、錠剤収納容器が完全に装着されたミキサーユニットが本体部に完全に装着されたときに、移動機構の操作部によって検知状態となり、錠剤収納容器が完全に装着されたミキサーユニットが本体部から外されたときに非検知状態となる装着状態検知装置を本体部に備えている。この安全手段であれば、ミキサーユニット側に電気の供給を必要とするセンサを設けることなく、安全手段を実現できる。

　より具体的には、移動機構は、錠剤収納容器がミキサーユニットに装着されていないときには操作部を待機位置に位置させ、錠剤収納容器がミキサーユニットに完全に装着される過程で錠剤収納容器の容器端部によって押されて操作部を待機位置から操作位置へと移動させるリンク機構を備えているのが好ましい。このようなリンク機構を設けると、操作部の位置で、ミキサーユニットと錠剤収納容器との組み合わせ状態を確認できるだけでなく、電気を必要とすることなく操作部を移動させることができる。

　ミキサーユニットの収納部は、回転カッターを回転させる回転軸と直交する方向に収納部内を第１の開口部を有する第１の室と第１の開口部と反対側に位置する第２の室とに仕切る仕切り壁を有している。そして回転軸が仕切り壁を回転自在に貫通して先端部が第１の室内に終端しており、先端部に回転カッターが装着されており、仕切り壁には、安全装置のリンク機構が装着されているのが好ましい。この場合のリンク機構は、一端が第１の室内に位置し且つ他端が第２の室内に位置して仕切り壁をスライド可能に貫通する貫通ロッドと、該貫通ロッドの他端に設けられて、収納部に設けられた細長い窓部から外部に突出する操作部を有する操作ロッドと、操作部が待機位置にある状態の貫通ロッドの一端が錠剤収納容器に押されて、操作部が前記操作位置に移動するときに蓄勢され、貫通ロッドの一端から錠剤収納容器が離れたときに放勢されて操作部を操作位置から待機位置に戻すように機能する蓄勢部材とを備えているのが好ましい。このリンク機構であれば、簡単な構造で、錠剤収納容器がミキサーユニットに装着された状態でのみ、操作部の位置が操作位置に移動するようにしたので、装着状態を簡単に視覚で確認できる。

　装着状態検知装置は、操作部と光の通過または反射を利用して操作部が操作位置にあるか否かを検知する光センサ装置を備えているのが好ましい。光センサ装置は、本体部に設けられて、操作部が操作位置にあるときに光路が遮断され、操作部が待機位置にあるときに光路が非遮断状態になるように配置された発光素子と受光素子を備えているのが好ましい。

　また光センサ装置は、本体部に設けられて、操作部が操作位置にあるときに操作部に向かって光を放射する発光素子と、操作部によって反射された光を受光する受光素子を備えている構成でもよい。なおこの場合、操作部に積極的に光反射部を設けてもよいのは勿論である。

　なお装着状態検知装置は、操作部と磁石の磁束の有無を利用して操作部が操作位置にあるか否かを検知する磁気センサ装置を備えていてもよい。

　なお収納部の仕切り壁と錠剤収納容器の容器端部との間には、錠剤収納容器がミキサーユニットに完全に装着された状態で圧縮状態になって粉砕した状態の漏出を阻止する軟質弾性部材が配置されていてもよい。

　また本体部は、内部に電動機を収納し、天板部に電動機の駆動軸を露出させ且つミキサーユニットが挿入される本体開口部を備えた筐体と、筐体の内部に配置されて、ミキサーユニットが装着されるときにはミキサーユニットによって押し下げられて下降位置にあり、ミキサーユニットが装着されていないときには本体開口部を実質的に塞ぐ上昇位置にある支持板と、筐体の内部に配置されて、支持板が上昇位置から下降位置に移動するときに蓄勢され、ミキサーユニットが非装着状態になるときに放勢されて支持板を下降位置から上昇位置に移動させる蓄勢手段を備えていてもよい。本体部にこの構成を採用すると、ミキサーユニットを装着していないときに、筐体の本体開口部から筐体の内部に人の指等が入ることを防止できるので、より安全性を高めることができる。

　支持板及びミキサーユニットには、ミキサーユニットが本体開口部から挿入されるときに、ミキサーユニットを適正位置にガイドするガイド機構が設けられているのが好ましい。このようなガイド機構があれば、操作部を装着状態検知装置に対して確実に適正位置に位置決めすることができる。

　ガイド機構の構成は任意であるが、例えば、支持板に設けられた１以上の篏合部と、ミキサーユニットと本体部との位置関係が適正な位置関係にある場合にのみ、ミキサーユニットに設けられて１以上の篏合部が篏合される１以上の被篏合部とからガイド機構を構成すれば、ガイド機構の構成を簡単なものとすることができる。

　錠剤収納容器の外周部とミキサーユニットの収納部の第１の室を囲む内壁部には、錠剤収納容器の容器端部を第１の室に挿入した後に、錠剤収納容器を回転軸の軸線を中心にして相対的に一方向に回転させると相互に係合し、その後錠剤収納容器を回転軸の軸線を中心にして相対的に他方向に回転させると係合が離脱する係合構造を構成する係合要素がそれぞれ設けられているのが好ましいい。このような構造を採用すると、錠剤収納容器とミキサーユニットを簡単且つ確実に結合させることができ、また結合を解除することができる。

　またミキサーユニットの収納部の外周部と本体部の天板部には、ミキサーユニットを本体開口部に挿入した後に、ミキサーユニットを回転軸の軸線を中心にして相対的に一方向に回転させると相互に係合し、その後前記ミキサーユニットを前記回転軸の軸線を中心にして相対的に他方向に回転させると係合が離脱する係合構造を構成する係合要素がそれぞれ設けられているのが好ましい。このような構造を採用すると、ミキサーユニットと本体部を簡単且つ確実に結合させることができ、また結合を解除することができる。

本発明の実施の形態の錠剤粉砕機の構造を示す縦断面図であり、（ａ）が連結状態を示し、（ｂ）が錠剤収納容器を分離した状態を示している。本発明の実施の形態の錠剤粉砕機の構造を示す外観斜視図であり、（ａ）が連結状態を示し、（ｂ）が分離状態を示している。本発明の実施の形態の錠剤粉砕機の使用態様を示し、（ａ）～（ｅ）何れも外観斜視図である。本発明の実施の形態の光路進退部材による送受光部材の動作状態の変化を示し、（ａ），（ｂ）何れも平面図と正面図である。本発明の実施の形態の変形例について、光路進退部材による送受光部材の動作状態の変化を示し、（ａ），（ｂ）何れも平面図と正面図である。

　以下本発明の錠剤粉砕機の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。

　図１（ａ）は本実施の形態の錠剤粉砕機１０を構成する錠剤収納容器２０と、ミキサーユニット３０と、本体部４０を連結した状態を示す縦断面図であり、図１（ｂ）は錠剤収納容器２０を外してミキサーユニット３０と本体部４０とを連結した状態の錠剤粉砕機１０の縦断面図である。また、図２（ａ）は錠剤収納容器２０と、ミキサーユニット３０と、本体部４０を連結した状態の錠剤粉砕機１０の外観の斜視図であり、図２（ｂ）は錠剤収納容器２０と、ミキサーユニット３０と、本体部４０各部を分離した状態の錠剤粉砕機１０の分解斜視図である。

　錠剤粉砕機１０は、錠剤収納容器２０とミキサーユニット３０と本体部４０という連結も分離も可能な３つの構成要素を具備したものである（図１（ａ），図２（ａ），図２（ｂ）参照）。錠剤収納容器２０は、ミキサーユニット３０に対して着脱することができ、ミキサーユニット３０は本体部４０に対して着脱することができる。

　錠剤収納容器２０は（図１，図２参照）、カップ状の容器本体２１を主体とした器体である。容器本体２１は、端部に開口部２２（第２の開口部）を有しており、この開口部２２から粉砕対象としての複数の錠剤を投入したり錠剤粉砕物を取り出す。容器本体２１は、錠剤収納容器２０側の係合要素として機能するために径方向に張り出す２つの張出部２３を備えている。なお張出部２３の数は任意である。これらの張出部２３は、容器本体２１の径方向に対向する位置に設けられており、容器本体２１の周方向に所定の長さ延びている。二つの張出部２３の間には、スリット２４（図２（ｂ）参照）が形成されている。錠剤収納容器２０を、ミキサーユニット３０に対して係合する際に、ミキサーユニット３０の収納部３１の周壁部に設けた２つの突起３７を、スリット２４に入れた後、容器本体２１を周方向に所定の角度回転させることにより、２つの張出部２３と２つの突起３７とが係合する。この係合によって、錠剤収納容器２０とミキサーユニット３０と着脱可能に結合される。容器本体２１の全部か一部は、錠剤の粉砕状態を目視で確認するのが容易になるよう、透明か半透明になっている。

　ミキサーユニット３０は、本体部４０に着脱可能に装着され、本体部４０から離れる方向に開口する開口部３１Ａ（第１の開口部）を備えた収納部３１と、収納部３１の内部に後述する回転駆動源としての電動モータ４９によって回転させられて複数の錠剤を粉砕する旋回カッター３３を有している。ミキサーユニット３０の収納部３１は、旋回カッター３３を回転させる回転軸Ｓと直交する方向に収納部３１内を開口部３１Ａを有する第１の室Ｃ１と開口部３１Ａと反対側に位置する第２の室Ｃ２に仕切る仕切り壁３２を有している。回転軸Ｓは仕切り壁３２を回転自在に貫通して先端部が第１の室内Ｃ１に終端しており、回転軸Ｓの先端部に旋回カッター３３が装着されている。仕切り壁３２には、後述する安全手段の一部をなすリンク機構５０が装着されている。

　回転軸Ｓの他端には、電動機４９の駆動軸４９Ａに設けられた係合伝動部４９Ｂと係合するための被係合伝動部３６が取り付けられている。この被係合伝動部３６に回転力が伝達されると、その力が回転軸Ｓを介して旋回カッター３３に伝達されて、旋回カッター３３が収納部３１の中で旋回する。粉砕性能を高めるために、旋回カッター３３は複数の刃を備えており、一部の刃は斜め下へ延び、他の刃は斜め上へ延びている（図１，図２（ｂ）参照）。

　リンク機構５０は、一端が第１の室内Ｃ１に位置し且つ他端が第２の室内Ｃ２に位置して仕切り壁３２をスライド可能に貫通する貫通ロッド５１と、貫通ロッド５１の他端に設けられて、収納部３１に設けられた細長い窓部３１Ｂから外部に突出する操作部５３を有する操作ロッド５２と、操作部５３が待機位置にある状態の貫通ロッド５１の一端が錠剤収納容器２０により押されて、操作部５３が操作位置に移動するときに蓄勢され、貫通ロッド５１の一端から錠剤収納容器２０が離れたときに放勢されて操作部５３を操作位置から待機位置に戻すように機能するコイルバネからなる蓄勢部材５４を備えている。図１（ａ）［図３（ｃ）及び図３（ｄ）］は、操作部５３が操作位置にあって、蓄勢部材５４が蓄勢された状態を示している。また図１（ｂ）［図２（ｂ）］は、操作部５３が待機位置にあって、蓄勢部材５４が放勢された状態を示している。なお図１（ａ）の状態にするには、前述のとおり、ミキサーユニット３０の収納部３１の周壁部に設けた２つの突起３７を、錠剤収納容器２０のスリット２４に入れた後、容器本体２１またはミキサーユニット３０の一方を周方向に所定の角度回転させることにより、２つの張出部２３と２つの突起３７とが係合させる。このリンク機構５０であれば、簡単な構造で、錠剤収納容器２０がミキサーユニット３０に装着された状態でのみ、操作部５３の位置が操作位置に移動するようにしたので、錠剤収納容器２０がミキサーユニット３０に装着されたときの装着状態を簡単に視覚で確認できる。

　そして、ミキサーユニット３０に錠剤収納容器２０が装着されていない状態では（図１（ｂ）と図２（ｂ）の実線表示を参照）、蓄勢部材５４の収縮力によって貫通ロッド５１がミキサーユニット３０の第１の室Ｃ１側に寄せられる。これに対し、上述のようにして錠剤収納容器２０がミキサーユニット３０に装着された状態では（図１（ａ）の実線表示と図２（ｂ）の破線表示とを参照）、錠剤収納容器２０によって強く押されて貫通ロッド５１がミキサーユニット３０の第２の室Ｃ２側へ移動する。

　本実施の形態では、ミキサーユニット３０収納部３１の仕切り壁３２と錠剤収納容器２０の容器端部との間には、錠剤収納容器２０がミキサーユニット３０に完全に装着された状態で圧縮状態になって粉砕した状態の漏出を阻止する軟質弾性部材としてのオーリング３９が配置されている。オーリング３９は、錠剤収納容器２０またはミキサーユニット３０の一方に固定されていてもよい。

　また本体部４０は、内部に電動機４９を収納し、天板部４３に電動機４９の駆動軸４９Ａを露出させ且つミキサーユニット３０が挿入される本体開口部４２を備えた筐体４１を有している。また本体部４０は、筐体４１の内部に配置されて、ミキサーユニット３０が装着されるときにはミキサーユニット３０によって押し下げられて下降位置にあり、ミキサーユニット３０が装着されていないときには本体開口部４２を実質的に塞ぐ上昇位置にある支持板４５を備えている。さらに本体部４０は、筐体４１の内部に配置されて、支持板４５が上昇位置から下降位置に移動するときに蓄勢され、ミキサーユニット３０が非装着状態になるときに放勢されて支持板４５を下降位置から上昇位置に移動させる蓄勢手段４６を備えている。この蓄勢手段４６は、駆動軸４９Ａを中心として配置されるコイルバネによって構成することができる。本体部４０にこの構成を採用すると、ミキサーユニット３０を装着していないときに、筐体４１の本体開口部４２から筐体４１の内部に人の指等が入ることを防止できるので、より安全性を高めることができる。

　またミキサーユニット３０の収納部３１の外周部と本体部４０の天板部４３には、ミキサーユニット３０を本体開口部４２に挿入した後に、ミキサーユニット３０を回転軸Ｓの軸線を中心にして相対的に一方向に回転させると相互に係合し、その後ミキサーユニット３０を回転軸Ｓの軸線を中心にして相対的に他方向に回転させると係合が離脱する係合構造を構成する係合要素（３８，４２ａ）がそれぞれ設けられている。具体的には、ミキサーユニット３０の収納部３１の周壁部には、径方向外側に延び且つ周方向に１８０度の間隔をあけて配置された２つの突起３８が設けられている。また本体部４０の天板部４３には、天板部４３の厚み方向に貫通し且つ本体開口部４２と連通して２つの突起３８が挿入される２つの溝部４２ａと、ミキサーユニット３０の周壁部から外側に突出する操作部５３が挿入される溝部４２ｂが形成されている。

　２つの溝部４２ａは、周方向に１８０度の間隔をあけて設けられている。ミキサーユニット３０を本体部４０に装着する際には、ミキサーユニット３０の２つの突起３８を本体部４０の溝部４２ａに挿入し、ミキサーユニット３０を本体部４０側にさらに押し込んで、ミキサーユニット３０で支持板４５を押して、蓄勢手段４６を蓄勢する状態にする。そしてミキサーユニット３０を本体部４０に対して周方向に僅かに回転して、２つの突起３８を本体部４０の溝部４２ａに隣接する天板部４３の裏面と対向させた後、ミキサーユニット３０の押圧力を解除すれば、蓄勢手段４６の力で、２つの突起３８が本体部４０の溝部４２ａに隣接する天板部４３の裏面と係合する。このような構造を採用すると、ミキサーユニット３０と本体部４０を簡単且つ確実に結合させることができ、また結合を解除することができる。

　また溝部４２ｂは、操作部５３の進入を許容し且つミキサーユニット３０の固定のために、ミキサーユニット３０が周方向に回転させられた後でも、操作部５３の上下方向の動きを阻害しない周方向寸法を有している。

　本体部４０は（図１，図２参照）、その側面に外装された動作開始や動作停止を指示するためのスイッチ部ＳＷを備えている。また支持板４５には、駆動軸４６の先端に設けられた係合伝道部４９Ｂを中心にして周方向に１２０°間隔をあけて配置された３本のガイドピン４４を備えている。ミキサーユニット３０の収納部３１の底板３１Ｃには、これら３本のガイドピン４４が挿入されている図示しない貫通孔が形成されている。これらガイドピン４４は、ガイド機構の嵌合部を構成し、図示しない貫通孔がガイド機構の被嵌合部を構成している。このようなガイド機構が支持板４５及びミキサーユニット３０の底板３１Ｃに設けると、ミキサーユニット３０が本体開口部４２から挿入されるときに、ミキサーユニット３０を適正位置にガイドしながら位置決めできる。その結果、ガイド機構があれば、操作部５３を装着状態検知装置に対して確実に適正位置に位置決めすることができる。

　さらに本体部４０の内部には、支持板４５の周囲を囲む環状の取付板４７が設けられている。取付板４７には、錠剤収納容器２０が完全に装着されたミキサーユニット３０が本体部４０に完全に装着されたときに、前述の移動機構（５０）の操作部５３によって検知状態となり、錠剤収納容器２０が完全に装着されたミキサーユニット３０が本体部４０から外されたときに非検知状態となる装着状態検知装置（４６，４８ａ）の光センサ装置４６が設けられている。本実施の形態では、光センサ装置４６は、操作部５３と光の通過または反射を利用して操作部５３が操作位置にあるか否かを検知する。具体的には光センサ装置４６は、図４（ａ）及び（ｂ）に示すように、本体部４０の取付板４７に設けられて、操作部５３が操作位置にあるときに光路が遮断され、操作部５３が待機位置にあるときに光路が非遮断状態になるように配置された発光素子４６ａと受光素子４６ｂを備えている。この例では、操作部５３が光路内に入ったり出たりする光路進退部材を構成している。本体部４０は筐体４１内に、安全制御手段の役目も果たす制御部４８Ａと、筐体４１の下部に組み込まれた電源部４８Ｂと、筐体４１の中心部に配置された駆動部材としての電動機４９とを具備している。

　光センサ装置４６は、発光素子４６ａ部と受光素子４６ｂとの組み合わせがセットになった物が使い易いが、そのようなセット物に限定される訳でない。発光素子４６ａ部と受光素子４６ｂの間すなわち発光素子４６ａ部と受光素子４６ｂに至る光路の途中に光を遮るものが無ければ発光素子から送り出された光が受光素子に届くので受光がなされるのに対し、その光路に遮光物が在れば受光ができない、というものであれば良い。

　本実施の形態では、このような光センサ装置４６の位置は、ミキサーユニット３０が本体部４０に装着されたときに操作部５３の遮光部（図１では下端部、図２（ｂ）では収納部３１から外へ突き出た部分）が発光素子４６ａと受光素子４６ｂとの間に入り、錠剤収納容器２０がミキサーユニット３０から外されると［図１（ｂ）］、蓄勢部材５４の収縮力によって操作部５３の遮光部が発光素子４６ａと受光素子４６ｂとの間から出るように定められている。

　制御部４８Ａは、電源部４８Ｂから電力を供給されて動作するものであり、動作時には、光センサ装置４６や電動機４９に電力を供給して光センサ装置４６から受光状態に応じた受光レベル等の情報を取得するとともに、スイッチＳＷ４２の操作に応じて電動機４９の動作開始や停止といった制御を行うようになっている。

　また、制御部４８ａは、駆動部材である電動機４９の作動を安全時に限定する安全手段の一部を兼ねている。具体的には、光センサ装置４６が受光できない遮光時にはスイッチＳＷの操作に応じて電動機４９を作動させるが、光センサ装置４６が受光できている受光時にはスイッチＳＷの操作の如何に関わらず電動機４９を作動させないように安全制御機能を発揮するようになっている。

　この実施例１の錠剤粉砕機１０について、その使用態様と概要動作とを、図面を引用して説明する。図３（ａ）～（ｅ）は何れも外観斜視図である。

　錠剤粉砕機１０の使い方は、従来と同じで良いので簡潔に述べると、先ず（図３（ａ）参照）、錠剤収納容器２０を手にして、その開口部２２を上に向けてから、その姿勢の錠剤収納容器２０へ適量の錠剤５を投入する。

　そして、その上に（図３（ｂ）参照）ミキサーユニット３０の収納部３１の外側にある操作部５３や突起３８を上側にし、収納部３１の内側にある突起３７を下側にした姿勢でミキサーユニット３０を作業者が持つ。

　それから（図３（ｃ）参照）、錠剤収納容器２０の開口部２２を有する端部と収納部３１の内側にある突起３７とが干渉しないように錠剤収納容器２０とミキサーユニット３０との位置を合わせてから錠剤収納容器２０をミキサーユニット３０に嵌入させ、十分に嵌合したら両者２０，３０を相対的に軸回転させて装着状態を安定させる。

　この嵌合操作に応じてミキサーユニット３０内のリンク機構５０の動きで操作部５３が移動する。具体的には、嵌合前は少し中央寄りの「待機位置」に操作部５３が位置していたが（図３（ｂ）では切欠内の下側部分）、嵌合後はその「待機位置」から外れて端寄りの「操作位置」に操作部５３が移動する（図３（ｃ）では切欠内の上側部分）。

　また、錠剤収納容器２０の開口部２２がミキサーユニット３０の仕切り壁３２で塞がれると、旋回カッター３３と一緒に錠剤５が錠剤収納容器２０内に封じ込められる。その結果、錠剤収納容器２０及びミキサーユニット３０の姿勢をどのように変えても錠剤５が零れるおそれが無い状態になる。

　そこで、錠剤収納容器２０及びミキサーユニット３０を上下逆さにする（図３（ｄ）参照）。そうすると、錠剤収納容器２０より下に来た旋回カッター３３のところへ錠剤５が集まる。

　それから、突起３８や操作部５３が天板部４３と干渉しないように溝部４２ａ，４２ｂに対して位置合わせした上で、ミキサーユニット３０の錠剤収納容器２０と連結されていない端部を（図３（ｄ）では下端部）、本体部４０の天板４３に形成した本体開口部４２に嵌入する（図３（ｅ）参照）。さらに、ミキサーユニット３０と本体部４０との間に相対的軸回転を生じさせて、両者をロックして連結状態を固定する。そうすると、上記の嵌入操作に随伴して、被係合伝動部３６と係合伝動部４９Ｂとが係合するので、旋回カッター３３の旋回を電動機４９にて駆動できる状態になる。

　そして、その状態でスイッチＳＷを操作して電動機４９を作動させると、旋回カッター３３が旋回して錠剤収納容器２０の中の錠剤５が次々に粉砕される。それから、所定時間の経過や手動操作等に応じて駆動部材が停止した後、錠剤収納容器２０の透明部分から錠剤収納容器２０の中を見て錠剤５の粉砕状態を確認する。粉砕が足りなければ粉砕動作を追加し、粉砕が十分になされていれば、本体部４０からミキサーユニット３０を取り外し、ミキサーユニット３０と錠剤収納容器２０とを上下反転させて粉状の元錠剤を錠剤収納容器２０の内底に集める。それからミキサーユニット３０を錠剤収納容器２０から取り外し、単体になった錠剤収納容器２０から粉状の元錠剤を適宜な搬器等に移し替える。

　本実施の形態の錠剤粉砕機１０について、特に安全確保に係る構成部分や動作を、図面を引用して説明する。

　図４（ａ），（ｂ）は、何れも、ミキサーユニット３０を本体部４０に装着した状態における操作部５３と光センサ装置４６とに係る平面図と正面図であり、それらのうち（ａ）は、操作部５３の遮光部５２ａが光センサ装置４６の光路に進入している状態を示し、（ｂ）は、操作部５３の遮光部５２ａが光センサ装置４６の光路から退出している状態を示している。

　上述した光センサ装置４６は、対をなす発光素子４６ａと受光素子４６ｂとが対向状態で配置されていて、発光素子４６ａと受光素子４６ｂとを結ぶ直線が光路を成すものであり、一体物の市販品を使えることが多い。

　また、上述した操作部５３は、収納部３１から露出している端部が、光を透さない遮光部５２ａになっている。他の部分は、遮光性であっても透光性であっても良い。他の部分は、ミキサーユニット３０に対する錠剤収納容器２０の着脱状態に応動するとともに、その応動を遮光部５２ａに伝達するようになっている。

　そのため、ミキサーユニット３０が本体部４０に装着されたとき、そのミキサーユニット３０に錠剤収納容器２０が装着されていれば、発光素子４６ａと受光素子４６ｂとの間に遮光部５２ａが来て（図４（ａ）参照）、発光素子４６ａから受光素子４６ｂへの光路に遮光部５２ａが進入し、そこで遮光が行われるため（図では矢付き一点鎖線を参照）、受光素子４６ｂでの受光が断たれる。そして、その遮光状態を信号入力した制御部４８ａの安全制御機能によって安全状態肯定側に確認され、操作部４２の操作に応じた電動機４９の駆動制御が行われる。

　これに対し、ミキサーユニット３０が本体部４０に装着されていないときや、ミキサーユニット３０が本体部４０に装着されてもそのミキサーユニット３０に錠剤収納容器２０が装着されていないときには、遮光部５３ａと発光素子４６ａとの間にまで遮光部５３ａが達せず（図４（ｂ）参照）、発光素子４６ａから受光素子４６ｂへの光路から遮光部５３ａが外れていて、そこで遮光は行われないため（図では矢付き一点鎖線を参照）、受光素子４６ｂで受光がなされる。そして、その受光状態を信号入力した制御部４８ａの安全制御機能によって安全状態が否定側に確認され、操作部４２が操作されても電動機４９の駆動制御は行われない。

　［変形例］
　図５（ａ），（ｂ）は、何れも、ミキサーユニット３０を本体部４０に装着した状態における操作部５３と光センサ装置４６とに係る平面図と正面図であり、それらのうち（ａ）は、操作部５３の光反射部５３ｂが光センサ装置４６の光路に進入している状態を示し、（ｂ）は、操作部５３の光反射部５３ｂが光センサ装置４６の光路から退出している状態を示している。

　この錠剤粉砕機が上述した上記実施の形態のものと相違するのは、操作部５３の遮光部５３ａが光反射部５３ｂになった点と、光センサ装置４６の発光素子４６ａと受光素子４６ｂとが対向配置でなくなった点と、制御部４８ａの安全制御機能が電動機４９の作動を受光素子４６ｂの受光時には可能にするがそれ以外のときには抑制するようになった点である。

　特に、発光素子４６ａから受光素子４６ｂへ至る光路は、光反射部５３ｂの反射によって成り立つ屈折経路であり、その反射位置から光反射部５３ｂが外れると、発光素子４６ａの送光を受光素子４６ｂが受光できなくなる、という光路になっている。

　そのため、ミキサーユニット３０が本体部４０に装着されたとき、そのミキサーユニット３０に錠剤収納容器２０が装着されていれば、発光素子４６ａの送光方向と受光素子４６ｂの受光方向との交点部位に光反射部５３ｂが来て（図５（ａ）参照）、発光素子４６ａから受光素子４６ｂへの光路の屈折箇所に光反射部５３ｂが位置し、そこで光が反射されるため（図では矢付き一点鎖線を参照）、受光素子４６ｂで受光がなされる。そして、その受光可能状態を信号入力した制御部４８ａの安全制御機能によって安全状態が肯定側に確認され、操作部４２の操作に応じた電動機４９の駆動制御が行われる。

　これに対し、ミキサーユニット３０が本体部４０に装着されていないときや、ミキサーユニット３０が本体部４０に装着されてもそのミキサーユニット３０に錠剤収納容器２０が装着されていないときには、発光素子４６ａの送光方向や受光素子４６ｂの受光方向にまで光反射部５３ｂが達せず（図５（ｂ）参照）、発光素子４６ａから受光素子４６ｂへの光路から光反射部５３ｂが外れていて、そこで反射が行われないため（図では矢付き一点鎖線を参照）、受光素子４６ｂは受光ができない。

　そして、その受光不可状態を信号入力した制御部４８ａの安全制御機能によって安全状態が否定側に確認され、操作部４２が操作されても電動機４９の駆動制御は行われない。

　発光素子４６ａや受光素子４６ｂが故障等のため送受光が正しく行えない場合や、関連する電気回路部分や操作部５３などに異常が生じたこと等に起因して送受光が正しく行えない場合も、受光不可状態になって制御部４８ａの安全制御機能による電動機４９の駆動の抑制が働くので、安全性が高い。

　［その他］
　錠剤収納容器２０とミキサーユニット３０との係合部位の角部には、円滑な嵌合の簡便な具現化のため、Ｒ加工といった丸め処理を施すと良い。

　なお装着状態検知装置は、操作部と磁石の磁束の有無を利用して操作部５３が操作位置にあるか否かを検知する磁気センサ装置を備えていてもよい。この変形例は、操作部５３を非磁性体で構成し、発光素子４６ａの位置に永久磁石を配置し、受光素子４６ｂの位置にホール素子等の磁気センサを配置することにより、実現できる。また装着状態検知装置は、操作部によって押されるプッシュスイッチにより実現することも可能である。

　５　錠剤
　１０　錠剤粉砕機
　２０　錠剤収納容器
　２２　開口部
　２３　張出部（嵌合状態固定手段）
　３０　ミキサーユニット
　３１　筒部
　３２　央盤部
　３３　旋回カッター
　３６　被係合伝動部
　３７　突起
　３８　突起
　４０　本体部
　４１　筐体
　４２　本体開口部
　４３　天板部
　４２ａ　溝部
　４２ｂ　溝部
　４４　ガイドピン
　４５　支持板
　４６　光センサ装置
　４６ａ　発光素子
　４６ｂ　受光素子
　４８ａ　制御部
　４８ｂ　電源部
　４９　電動機（駆動部材）
　４９Ａ　駆動軸
　４９Ｂ　係合伝導部
　５０　リンク機構
　５１　貫通ロッド
　５３　操作部
　５３ａ　遮光部
　５３ｂ　光反射部
　５４　蓄勢部材

Claims

　電動の回転駆動源を内蔵する本体部と、
　前記本体部に着脱可能に装着され、前記本体部から離れる方向に開口する第１の開口部を備えた収納部と、該収納部の内部に前記回転駆動源によって回転させられて複数の錠剤を粉砕する旋回カッターを有するミキサーユニットと、
　複数の錠剤の投入口となる第２の開口部を備えて前記ミキサーユニットに装着されるカップ状の錠剤収納容器を備え、
　前記ミキサーユニットの前記旋回カッターが前記錠剤収納容器内で回転し得るように、前記収納部内に前記第１の開口部を通して前記錠剤収納容器の前記第２の開口部を備えた前記錠剤収納容器の容器端部を挿入した状態で、前記錠剤収納容器が前記ミキサーユニットに着脱可能に装着される錠剤粉砕機であって、
　前記錠剤収納容器が前記ミキサーユニットに完全に装着され且つ前記ミキサーユニットの前記収納部が前記本体部に完全に装着されている場合にだけ、前記回転駆動源が駆動できることを許容する安全手段を備えていることを特徴とする錠剤粉砕機。
　安全手段は、
　前記錠剤収納容器が前記ミキサーユニットに完全に装着されたときに前記収納部の外部に突出する操作部を待機位置から操作位置へと移動させる移動機構と、
　前記錠剤収納容器が完全に装着された前記ミキサーユニットが前記本体部に完全に装着されたときに、前記移動機構の前記操作部によって検知状態となり、前記錠剤収納容器が完全に装着された前記ミキサーユニットが前記本体部から外されたときに非検知状態となる装着状態検知装置を前記本体部に備えていることを特徴とする請求項１に記載の錠剤粉砕機。
　前記移動機構は、前記錠剤収納容器が前記ミキサーユニットに装着されていないときには前記操作部を前記待機位置に位置させ、前記錠剤収納容器が前記ミキサーユニットに完全に装着される過程で前記錠剤収納容器の前記容器端部によって押されて前記操作部を前記待機位置から前記操作位置へと移動させるリンク機構を備えている請求項２に記載の錠剤粉砕機。
　前記収納部は、前記旋回カッターを回転させる回転軸と直交する方向に前記収納部内を前記第１の開口部を有する第１の室と第１の開口部と反対側に位置する第２の室に仕切る仕切り壁を有し、
　前記回転軸が前記仕切り壁を回転自在に貫通して先端部が前記第１の室内に終端しており、前記先端部に前記旋回カッターが装着されており、
　前記仕切り壁には、前記安全装置の前記リンク機構が装着されており、
　前記リンク機構は、
　一端が前記第１の室内に位置し且つ他端が前記第２の室内に位置して前記仕切り壁をスライド可能に貫通する貫通ロッドと、
　該貫通ロッドの前記他端に設けられて、前記収納部に設けられた細長い窓部から外部に突出する前記操作部を有する操作ロッドと、
　前記操作部が前記待機位置にある状態の前記貫通ロッドの前記一端が前記錠剤収納容器に押されて、前記操作部が前記操作位置に移動するときに蓄勢され、前記貫通ロッドの前記一端から前記錠剤収納容器が離れたときに放勢されて前記操作部を前記操作位置から前記待機位置に戻すように機能する蓄勢部材とを備えている請求項３に記載の錠剤粉砕機。
　前記装着状態検知装置は、前記操作部と光の通過または反射を利用して前記操作部が前記操作位置にあるか否かを検知する光センサ装置を備えている請求項３に記載の錠剤粉砕機。
　前記光センサ装置は、前記本体部に設けられて、前記操作部が前記操作位置にあるときに光路が遮断され、前記操作部が前記待機位置にあるときに前記光路が非遮断状態になるように配置された発光素子と受光素子を備えている請求項５に記載の錠剤粉砕機。
　前記光センサ装置は、前記本体部に設けられて、前記操作部が前記操作位置にあるときに前記操作部に向かって光を放射する発光素子と、前記操作部によって反射された光を受光する受光素子とを備えている請求項５に記載の錠剤粉砕機。
　前記装着状態検知装置は、前記操作部と磁石の磁束の有無を利用して前記操作部が前記操作位置にあるか否かを検知する磁気センサ装置を備えている請求項３に記載の錠剤粉砕機。
　前記収納部の前記仕切り壁と前記錠剤収納容器の前記容器端部との間には、前記錠剤収納容器が前記ミキサーユニットに完全に装着された状態で圧縮状態になって粉砕した状態の漏出を阻止する軟質弾性部材が配置されている請求項１に記載の錠剤粉砕機。
　前記本体部は、内部に前記電動機を収納し、天板部に前記電動機の駆動軸を露出させ且つ前記ミキサーユニットが挿入される本体開口部を備えた筐体と、
　前記筐体の内部に配置されて、前記ミキサーユニットが装着されるときには前記ミキサーユニットによって押し下げられて下降位置にあり、前記ミキサーユニットが装着されていないときには前記本体開口部を実質的に塞ぐ上昇位置にある支持板と、
　前記筐体の内部に配置されて、前記支持板が前記上昇位置から前記下降位置に移動するときに蓄勢され、前記ミキサーユニットが非装着状態になるときに放勢されて前記支持板を前記下降位置から前記上昇位置に移動させる蓄勢手段を備えている請求項１に記載の錠剤粉砕機。
　前記支持板及び前記ミキサーユニットには、前記ミキサーユニットが前記本体開口部から挿入されるときに、前記ミキサーユニットを適正位置にガイドするガイド機構が設けられている請求項１０に記載の錠剤粉砕機。
　前記ガイド機構が、前記支持板に設けられた１以上の篏合部と、前記ミキサーユニットと前記本体部との位置関係が適正な位置関係にある場合にのみ、前記ミキサーユニットに設けられて前記１以上の篏合部が篏合される１以上の被篏合部とからなる請求項１１に記載の錠剤粉砕機。
　前記錠剤収納容器の外周部と前記ミキサーユニットの前記収納部の前記第１の室を囲む内壁部には、前記錠剤収納容器の前記容器端部を前記第１の室に挿入した後に、前記錠剤収納容器を前記回転軸の軸線を中心にして相対的に一方向に回転させると相互に係合し、その後前記錠剤収納容器を前記回転軸の軸線を中心にして相対的に他方向に回転させると係合が離脱する係合構造を構成する係合要素がそれぞれ設けられている請求項１に記載の錠剤粉砕機。
　前記ミキサーユニットの前記収納部の外周部と前記本体部の前記天板部には、前記ミキサーユニットを前記本体開口部に挿入した後に、前記ミキサーユニットを前記回転軸の軸線を中心にして相対的に一方向に回転させると相互に係合し、その後前記ミキサーユニットを前記回転軸の軸線を中心にして相対的に他方向に回転させると係合が離脱する係合構造を構成する係合要素がそれぞれ設けられている請求項１０に記載の錠剤粉砕機。