JPH07203909A - 結着ニシン卵集合体の製造方法 - Google Patents

結着ニシン卵集合体の製造方法

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JPH07203909A JP6209354A JP20935494A JPH07203909A JP H07203909 A JPH07203909 A JP H07203909A JP 6209354 A JP6209354 A JP 6209354A JP 20935494 A JP20935494 A JP 20935494A JP H07203909 A JPH07203909 A JP H07203909A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分離しやすい大西洋ニシン卵を、より簡単
で、より時間のかからない加工工程で、確実に結着した
ニシン卵集合体(カズノコ)とする製法を提供する。 【構成】 粒状に分離されたニシンの卵の洗浄工程と、
洗浄工程で得られた洗浄ニシン卵の結着工程と、該結着
工程であって、粒状に分離された洗浄されてないニシン
の卵を塩洗いする洗浄工程が、塩溶液中に含まれるナト
リウムの濃度が4%〜20%の塩化ナトリウム水溶液の
塩化ナトリウム水性塩溶液にニシンの卵を浸漬すること
からなり、塩洗い工程によって得られた洗浄ニシン卵の
結着工程が、濡れた洗浄ニシン卵を集合状態で結着ニシ
ン卵集合体が得られるまでの充分な期間維持すること及
び、洗浄工程の前に洗浄してない分離ニシン卵を冷凍温
度に急速冷却して冷凍する工程を含む構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ばらばらに分離したニ
シン卵の結着に関し、特に北大西洋ニシンの分離ニシン
卵を結着ニシン卵集合体にする製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ニシンは、例えば、太平洋、大西洋、ベ
ーリング海、バルト海、アイルランド海、Barents sea
、日本海、オホーツク海、黄海、東シナ海、ノルウェ
ー海、北海、朝鮮海、東シベリア海等の北の寒い海域で
見い出される。ニシンは、従って米国およびカナダの西
海岸の北太平洋海域で漁獲されるが、また、米国および
カナダの東海岸沿いの北大西洋海域であるニューイング
ランド州の沖、および東カナダの沿海州(例えばニュー
ファウンランド州)の沖でも漁獲がある。太平洋ニシン
の卵巣は日本において、塩漬けにされて、はらこ(herr
ing roe)として食せられる。保存用の太平洋ニシンの
卵巣またははらこは、日本において、塩漬の「カズノ
コ」として知られている。「カズノコ」は、太平洋ニシ
ンの成熟した(卵を含んだ)完全な卵巣を、貯蔵するた
めおよび、卵を硬い集合体とするために、塩水に浸して
製造する。カズノコは、新年の季節に大変親しまれてい
るおり、日本において高価な食通の食べ物として高い評
価を受けている。
【0003】上記の海域で捕獲されるニシンは、全て同
じ種類に属するものであるが、ニシンの卵巣の性格は、
捕獲された地域によって、必ずしも同じではない。例え
ば、太平洋ニシン(クルペアパラシイ=clupea pallash
ii)の卵巣は、大西洋ニシン(クルペアハレングス=cl
upea harengus )の卵巣とは相違がある。大西洋ニシン
と太平洋ニシンとは、卵巣の卵巣膜と卵の結着性の両方
において大きく異なっている。大西洋ニシンの卵巣の卵
巣膜は比較的弱く、ニシンから取り出す時に卵巣膜が簡
単に破ける。そのため、卵巣が破ればらばらに卵がこぼ
れ出てしまう傾向にあり、完全な大西洋ニシンの卵巣を
商業的規模で得ることは極めて困難である。さらに、大
西洋ニシンは太平洋ニシンに比べ、結着性が低い。その
結果、太平洋ニシンの卵巣が、日本人の消費に合わせた
塩漬けニシン卵に簡単に加工されるのに対して、大西洋
ニシンの卵巣とニシン卵は通常、無駄にされている。そ
れは、高価な“カズノコ”や、太平洋ニシンから得られ
る“カズノコ”に類似した“カズノコ”状の食品に加工
する有効な技術が現在は存在しないためである。従っ
て、大西洋ニシンの卵巣とばらばらに分離したニシン卵
の商業価値は極めて低い。
【0004】分離したニシン卵を加工する多くの試みが
なされてきた。例えば、カナダ特許第1099142号
では、太西洋ニシンの分離ニシン卵を加工して、結着し
た製品にする方法が開示されている。この特許による加
工工程では、新鮮な分離ニシン卵をまず、水(生の、塩
分が添加されていないもの)で洗浄し、血液を取り除く
ことを必要としている。その後、(生)水で洗浄したニ
シン卵は取り出され、適当な形状の容器に移して異なっ
た濃度の塩化ナトリウム水溶液に3〜5回連続して浸漬
する。塩(塩化ナトリウム)濃度は、最初の段階で、少
なくとも飽和量の8%から、最終的には飽和量まで段階
的に上げられる。つまり、塩濃度の割合は、水に溶ける
塩の飽和状態における塩濃度の割合によって決定される
ことになる。各浸漬は、最初から、比較的長時間(20
時間〜24時間またはそれ以上)にわたると開示されて
いる。従って、この特許で開示された加工工程は比較的
複雑である(ニシン卵を水洗いし、異なった食塩濃度の
水溶液に数回移す必要がある)。また、この特許に開示
された製法は、比較的時間のかかるものである(最終的
な製品を得るまでに3日〜10日を要する)。さらに、
この工程は、ニシン卵が新鮮である必要があり、そのた
め、通常の捕獲時期(1〜1.5ヶ月間)の加工工場に
過度の重荷を課すことになり、一方、その他の時期は工
場を使用せず放置する結果になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、より簡単で、より時間のかからない加工工程で、確
実に結着した状態のニシン卵集合体を製造する方法を提
供することにある。そのような加工工程によれば、分離
ニシン卵(例えば、大西洋ニシン、太平洋ニシン、バル
トニシンなど)は加工され、結着性のある塩漬けニシン
卵の塊または集合体に形成され、太平洋ニシンの卵巣か
ら作られた塩漬け“カズノコ”と同様または、それに近
いコリコリとした食感を持つことができ、かつ、太平洋
ニシンから製造された“カズノコ”に近い値段で販売で
きる。
【0006】さらに、本発明の目的は、ニシンの捕獲
後、直ちにニシン卵を加工する必要がないにも関わら
ず、太平洋ニシンの卵巣から作られた塩漬け“カズノ
コ”の食感と同様または、それに近いコリコリとした食
感を持つ、結着性のある塩漬けニシン卵の集合体を供給
することができるような有利な加工工程を得ることにあ
る。本発明によれば、驚くべきことに、充分に新鮮な又
は新鮮と許容される程度のニシン卵(捕獲直後のニシン
から採ったニシン卵)であれば、ニシン卵を洗浄しない
状態で冷凍すれのであれば、結着集合加工の前にする冷
凍が有効であることが判明した。ニシン卵は、分離した
状態か卵巣膜のなかに入ったままの状態で冷凍される。
もし、ニシン卵が卵巣膜の中に収まっていれば、洗浄に
よって影響されない程度に(軽く)卵巣膜の表面を洗浄
する。ニシン卵を冷凍する前に水洗浄すると、卵自身の
結着性をかなり減少させることになり、実質的に結着性
を失わせるか、又は、少なくとも(本発明による方法と
比較して)時間がかかりすぎて望ましい加工目的に充分
な程度までゲル化結合させることができない。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の、本発明にかかる結着ニシン卵集合体の製造方法は、
粒状に分離されたニシンの卵の洗浄工程と、洗浄工程で
得られた洗浄ニシン卵の結着工程とからなるニシン卵の
結着工程であって、粒状に分離された洗浄されてないニ
シンの卵を塩洗いする洗浄工程が、塩溶液中に含まれる
ナトリウムの濃度が4%〜20%の塩化ナトリウム水溶
液の塩化ナトリウム水性塩溶液にニシンの卵を浸漬する
ことからなり、塩洗い工程によって得られた洗浄ニシン
卵の結着工程が、濡れた洗浄ニシン卵を集合状態で結着
ニシン卵集合体が得られるまでの充分な期間維持するこ
と及び、洗浄工程の前に洗浄してない分離ニシン卵を冷
凍温度に急速冷却して冷凍する工程を含む構成である。
【0008】
【作用】本発明では、まず第一に、ニシン卵を加工する
工程が、洗浄してないニシン卵を−30℃またはそれ以
下の冷凍温度まで冷却して急速冷凍する工程からなる。
さらに詳細には、本発明は、結着ニシン卵の集合体を作
る工程が、分離ニシン卵を洗浄し、洗浄工程から得られ
た洗浄後のニシン卵を結着工程に導入するもので、改良
点は、洗浄工程に先立って洗浄してないニシン卵を−3
0℃またはそれ以下の冷凍温度(例えば、−35℃また
はそれ以下で、−40℃またはそれ以下の−30℃から
−50℃、または−35℃から−50℃か−40℃)に
冷却する急速冷凍工程を導入することにある。
【0009】急速冷凍工程とは、洗浄してないニシン卵
を比較的短時間で−30℃またはそれ以下の温度に冷却
することである。ニシン卵は、比較的油っぽいため、−
30℃またはそれ以下の温度まで急速に強く冷却するこ
とが、ニシン卵の美味な特性を保持する為に必要であ
る。ニシン卵は、例えば、急速に鋭く、またはショック
を与えるような方法で3時間から4時間以内に、上記の
強い急速冷凍温度で冷凍される。ニシン卵は、たとえ
ば、英国、ThetfordのAPV Parafregze製のモデルMC# 42
39 のプレート冷凍機やコンタクト冷凍機を使用して強
力に急速冷凍されるが、ニシン卵の急速冷凍に合ったど
んな冷凍機でも( 例えば、アンモニア使用の冷凍庫、二
酸化炭素使用の冷凍庫、フロン使用の冷凍庫、窒素使用
の冷凍庫等)、使用可能である。
【0010】急速冷凍されたニシン卵は、その後、上述
の洗浄工程に入る前に、所望の時または必要とされる時
に適時に(例えば、殆どすぐにでも、また、数分以内で
も数時間でもよい)解凍される。保存前に、強力冷凍し
たニシン卵の表面を氷で上塗りし、適当なプラスチック
シートかプラスチックフィルムで包んで酸素を除くとと
もに脱水を防止することにより、急速冷凍されたニシン
卵は、約−18℃またはそれ以下(例えば−20℃また
はそれ以下)の温度で2〜3年の間保存することが可能
である。強力に冷凍したニシン卵を冷水に浸して冷凍ニ
シン卵集合体の周囲に氷の被膜を作ることによって上塗
りをする。この冷凍工程を採用することによって、捕獲
時期のあいだに取れる新鮮なニシン卵の加工を急ぐ必要
がなくなった。季節的な加工は、比較的短期間に捕獲さ
れる大量のニシン卵を捌くために、比較的巨大な加工工
場を必要とする。
【0011】本発明の特徴によれば、大量のニシン卵を
冷凍状態で保存し、所望の時または必要な時に、比較的
小規模の工場で加工することが可能であり、最終製品の
品質調節を容易にするために加工を長期間に渡ってする
ことが可能になった。解凍はニシン卵が解凍するまで、
即ちニシン卵が分離するまで丁度よい室温(例えば、6
℃〜20℃)で放置して行う。ニシン卵がまだ卵巣膜内
に入っている場合は、卵巣膜内からニシン卵を摘出する
必要がある。摘出には、メカニカルミンサー(例えば、
ドイツのバーダー社製の骨分離機のバーダー型694)
を使用したり、適当な網目の大きさ(例えば、最初は6
mmでその後1.5mmの網目の大きさ)のワイヤメッシュ
の上から、手で卵巣を擦り付けて卵巣膜からニシン卵を
分離する等々の適当な手段が講じられる。
【0012】本発明によれば、驚いたことに、洗浄して
ないニシン卵を始めに水ではなく塩溶液で洗浄すること
により分離ニシン卵が有効に得られることが判明した。
本発明は、さらにニシン卵を加工する方法を提供する
が、その方法は、洗浄した分離ニシン卵を得るために、
洗浄してない分離ニシン卵を塩化ナトリウムからなる水
性塩溶液に浸漬することからなる。より詳細には、本発
明は結着ニシン卵集合体を製造する加工工程を提供する
ことにあるが、それは分離ニシン卵を洗浄工程に導入
し、洗浄工程から得られた洗浄後のニシン卵を結着工程
に導入することからなる。その工程として、分離した洗
浄されてないニシン卵を塩洗い工程に導入する。塩洗い
工程は、洗浄した分離ニシン卵を得るために、洗浄して
ない分離ニシン卵を塩化ナトリウムからなる水性塩溶液
に浸漬することから成り、塩洗い工程で得られた洗浄後
のニシン卵は、結着工程に導入される。結着工程は、濡
れた洗浄後のニシン卵集合体を集合させた状態で、結着
ニシン卵集合体を得るのに充分な間、保持しておく事か
らなる。
【0013】本発明によれば、洗浄水性塩溶液は、例え
ば塩化ナトリウム(一般的には“塩”)の濃度約4〜2
0%の範囲で飽和した塩化ナトリウム溶液からなり、例
えば約12〜16%飽和の塩化ナトリウム溶液である。
塩の濃度は、水に溶ける塩の飽和量に対する塩濃度のパ
ーセンテージ(割合)で表される。例えば、飽和の10
%濃度とは、塩が飽和必要量の10%に等しい量で存在
するということである。好ましくは、水性塩洗浄溶液は
海水からなり、例えば、飽和の約12%の塩濃度のある
海水であることが望ましい。
【0014】本発明によれば“集合状態”とは、ニシン
卵が(自然に)生来備わった結着性によって、くっつき
合い、ニシン卵がつみ重なるか、束になっている状態で
ある。ニシン卵は、例えば、上記の集合状態で(使用さ
れる工程によって)8時間以内の数時間、保持される。
その間、ニシン卵集合体は、充分結着し、結着集合体が
以下に述べる貯蔵工程に導入できるように、または、ま
ず冷凍しその後、保存工程に導入することが出来るよう
になる。結着工程では、洗浄工程のニシン卵と下部層の
塩溶液(例えば、仕上げ洗い工程の下部層)は、予め決
まった型と大きさの型枠に注ぎ込まれる。型枠内の結着
は、下記するように濡れたニシン卵または塩性溶液内に
浸漬しているニシン卵に起こる。一般的に、結着工程で
はニシン卵は、例えば、約2℃から約18℃の温度にあ
る。
【0015】これから塩性溶液で洗浄される洗浄してな
いニシン卵は、充分に又は許容できる程度に新鮮でなけ
ればならない。新鮮なニシンのニシン卵が加工されると
き、そのニシン卵の貯蔵温度が高くなればなるほど、腐
らないように、より早くニシン卵を加工しなければなら
ない。(冷凍されずに2℃から5℃で保存された新鮮な
ニシンから採取された卵は、望ましくはニシンの捕獲後
12時間以内に洗浄工程に導入され、加工される。)ま
たは、新鮮なニシン卵を、適当に分解してから、洗浄工
程に導入する前に、上記冷凍工程に導入することも可能
である。もし、ニシン卵がまだ卵巣膜と分離していなけ
れば、上記のように卵巣膜から分離される。
【0016】本発明によれば、ニシン卵は水性塩溶液に
よって腐敗を防ぐために選択した温度で洗浄される。そ
の温度は、例えば、約2℃から約18℃までの範囲にあ
る。(例えば、約2℃から約15℃;約5℃から16
℃;約10℃から約15℃;約10℃となる)。自然に
結着して最終的な結着製品になる為に、集合して望まし
い型の集合体になるのに先立ち、得られた洗浄後のニシ
ン卵が自然な結着性または、粘着性と望ましい清潔性
(血液が除かれ、卵巣膜からの分離、未成熟のニシン卵
の分離、鱗からの分離)があれば、洗浄は、どんなやり
方でも、適当な、またはのぞましい時間の間、行われ
る。塩性洗浄は合計時間で約2分から20分の間、例え
ば3分間、行われる。腐敗を防ぐ点から、水性塩洗浄溶
液の温度によって洗浄時間は選択される。
【0017】結着工程における温度と時間は、洗浄工程
によって、腐敗を防ぐ点から決定される。本発明によれ
ば、塩洗い工程は、洗浄したニシン卵の集合体を塩化ナ
トリウムからなる水性塩溶液に浸漬することからなり、
それによって、水性塩からなる上部層と水性塩る溶液と
からなる下部層が得られる。二番目の水性塩層は、洗浄
されたニシン卵(分離ニシン卵)の集合体からなる。。
【0018】この工程はニシン卵とくっついたある量の
不純物(血液、未成熟卵等)が効果的に除かれれば一回
の洗浄工程であってもよい。そこで、例えば、分離した
洗浄してないニシン卵は以下のように洗浄される。 a) 分離した洗浄してないニシン卵は容器(例えば、
型枠)の中で、適当な量の塩溶液(塩溶液の量は、ニシ
ン卵のサンプルを採取し、各サンプルを別の量の溶液と
混合し、その後、所望のまたは必要な洗浄結果が得られ
る溶液に対するニシン卵の比率を用いて、予め決定され
る)と接触する。 b) ニシン卵と塩性溶液との混合物は(例えば、人の
手や撹拌棒を使用するか手で)掻き混ぜられ、又は、撹
拌され、ニシン卵が溶液内に広がるように充分、しか
し、ニシン卵を傷つけるほど強くなく(例えば、約20
秒間)撹拌する。 c)その後、混合物は、ニシン卵が容器の底に落ち着く
まで1〜2分間放置され(血液、鱗等の混ざった)上部
水性塩層と、洗浄された(分離)ニシン卵集合体からな
る下部水性塩層とから構成された水性混合物を得る。
【0019】上記の洗浄容器(例えば、長方形の容器)
は、洗浄されるニシン卵の量に応じて大きさが決まる。
上記c)の工程のニシン卵は、丁度よい分離ニシン卵の
集合体となる。集合体は、結着工程に導入されるが、そ
の方法は、ただ単に、水性混合物(すなわち、2層の)
全体を容器(型)に残し、混合物をかき乱さずに放置す
ればよい。ちょうどよい結着ニシン卵集合体ができるま
で(例えば、8時間以内(5〜6時間)、出来れば、3
〜4時間以内(例えば、3時間等)まで)充分な時間放
置される。それから、不純物を含んだ全ての水性塩溶液
は、結着ニシン卵と分離される。例えば、液体部分を容
器から排出するなどの方法をとる。得られたニシン卵集
合体は、例えば、丁度よいサイズと形に切り分けられた
後に、容器の底からとり除かれる。
【0020】本発明によれば、多量の分離洗浄ニシン卵
からなる水性の層を残すために、上述の洗浄工程には、
上部層を下部層から分離する過程を含めることができ
る。分離は、例えば、(容器の底部にある止水栓を開け
ることにより、卵と塩水を排出するる)分離用じょうご
を形成する容器を使用し、水を静かに動かすことによっ
て、または同様の方法によって実現できる。得られた水
性層の中にある卵は、例えば以下の2つの方法の結着工
程の対象になる。
【0021】a) 洗浄容器(例えば四角い容器)は洗浄
される卵の量によって大きさが決められる。その容器
は、上部層から分離された卵を洗浄することができ、そ
の卵が、望ましい結着形状に置かれることができること
が望ましい。分離した洗浄ニシン卵の集合体は、残りの
水性塩層を容器にそのまま置いておくだけで、結着工程
となる。そして、望ましい結着したニシンの卵が供給さ
れるまで十分な時間(例えば、4時間に至る、また例え
ば3から4時間に至る間)、混合物は静止して置かれ
る。必要時間経過後の時点で、塩溶液から水の部分を容
器から流し出すことによって、結着した卵の集合体を分
離する。 b) 望ましい容器または(予め決められた形状および大
きさの)流し型枠の形状は、決めておくことができる。
上部層を分離した後の洗浄された分離卵を含む水性層
は、型枠に(空気に晒しながら)注ぐことができる。注
ぐことにより、少なくとも、ある程度の空気と塩水また
は/および洗浄された卵が接触することになる。必要あ
れば、卵の入った型枠は、少なくとも十分に型枠を覆う
ことができる追加の塩水溶液、好ましくは、型枠が十分
に漬かる程度の塩水溶液が入ったより大きな容器に移す
ことができる。洗浄卵の集合体は、卵の集合体を、所望
の結着ニシン卵が供給されるまでの十分な時間(例え
ば、この場合には30分まで、または10分から15分間)静
かに型枠の中に保持することにより結着工程となる。
(十分な時間の経過後)その時点で、結着卵の集合体
は、型枠および塩水溶液から分離される。
【0022】上記の工程は、洗浄工程が一回のものとし
て述べられているが、洗浄してないニシン卵に、前述の
異物が比較的多量に付着している時には、一般的に2回
か3回またはもっと多くの洗浄工程が必要なことがあ
る。そこで、もし必要がありまた所望するならば、結着
工程の対象になる洗浄ニシン卵を得るために、本発明に
よる工程に、上部層を下部層から分離し、下部層の卵が
追加の塩水溶液に同じ様に接することを含む洗浄工程を
含めることができる。
【0023】さらに詳細には、本発明による塩水洗浄工
程は、第1回の洗浄工程と、1または最終仕上げ洗浄工
程を含むその後の洗浄工程とから構成することができ
る。上述の各洗浄工程は以下の構成からなる。水性塩溶
液の第1上部層と洗浄ニシン卵(例えば、分離した卵)
を含む水性塩溶液の第2下部層を含む水性混合物を得る
ために、分離したニシン卵の集合体を、塩化ナトリウム
の水溶液と接触させる工程と、上記の第1層を第2層か
ら分離する工程 その後の各洗浄工程は、それ以前の洗浄工程の第2層
(から得られた)のニシン卵を処理する。上記の第1洗
浄工程は以下の構成である。未洗浄のニシン卵の集合体
を水様の塩水溶液に接触させる(晒す)。最終仕上げ洗
浄工程(で得られた)の第2層のニシン卵は、結着工程
の対象となる。好ましくは、各洗浄工程の水性塩溶液の
塩化ナトリウム濃度は、少なくとも実質的に同じであ
る。しかし、要望があれば異なるものとすることもでき
る。
【0024】2またはそれ以上の工程において、塩濃度
について“少なくとも実質的に同じ”とは全ての特定の
工程(例えば、全ての洗浄工程、洗浄工程と結着工程)
すべての実施目的で塩濃度が同じであることを意味す
る。上記の最終仕上げ工程の卵は、例えば、ここに記載
されたように結着工程の対象となる。認められているよ
うに、上記に直接記載された結着工程にある卵の集合体
は集合状態で維持され、同時に塩水溶液に漬けられまた
は、塩水溶液に浸漬される。
【0025】そこで、本発明によれば、結着工程におい
て洗浄されたニシン卵の集合体は、例えば、4%から2
0%飽和状態、例えば12%から16%飽和状態の塩化
ナトリウム濃度からなる水性塩溶液に浸漬される。結着
工程における塩水溶液の塩化ナトリウム濃度は、洗浄工
程の塩化ナトリウム濃度と異なるものとすることができ
る。なお、上述したように、洗浄工程および結着工程の
水性塩溶液の塩化ナトリウム濃度は、少なくとも実質的
に同じである。結着工程における塩水溶液は好ましくは
海水からなるものである。ニシンの卵は、結着工程のた
めに、約2℃から約18°C(例えば約5°Cから約1
6°C、例えば約10°Cから約15°C、例えば約1
0°C)に保たれる。卵は集合状態で、処理工程により
6時間から8時間維持される。もし洗浄さた卵が塩水溶
液と一緒に空中を通って型枠または容器に注入されるな
ら、時間は1時間迄で十分である(例えば、30分迄で
十分のこともあるし、10分から30分迄、等々で十分
なこともある)。洗浄工程と同様に結着工程の温度と時
間は、腐敗損傷を避けることを基本に選択される。
【0026】塩水での塩洗い洗浄工程では、選択的に、
濡れたニシン卵を得るために、水性塩溶液を洗浄卵から
分離する分離工程(例えば、適切な濾過法による)を含
めることができる。得られた濡れニシン卵は、濡れたニ
シン卵の集合体を空気に晒すことを含む結着工程の対象
となる。結着工程として、ニシン卵は約2℃から約25
°C、例えば約2℃から約15°C(例えば約6℃から
約10°C)の温度で空気中に置くか、または空気に晒
される。この場合、卵は1時間迄の、例えば30分まで
の(例えば10分から15分迄の)比較的短い時間、上
記の集合状態で維持される。この選択において、最初の
そして/または最終洗浄された下部層は、チーズクロス
(cheese clothe)によって支持部が覆われた金属の網目
で構成されているいるフォミノス(forminous)型枠に移
される。洗浄された黄色い卵はチーズクロス(cheese c
lothe =寒冷紗)の中に注がれる。塩溶液(例えば海
水)は、チーズクロス(cheese clothe)を通して水抜き
され、洗浄された卵の濡れた集合体が後に残る。
【0027】上記の結着工程で得られた卵の集合体は、
消費者によって使用されるまでの間保存するために、冷
凍そして/または塩蔵され得る。もし、卵の集合体が冷
凍されていた場合、消費者は、例えば、以下のような貯
蔵方法を実行する。本発明の方法によれば、結着工程の
後に、結着工程で得られたニシン卵の集合体の貯蔵(例
えば保存)のための貯蔵工程を含むことができる。保存
工程は、塩蔵されるニシンの卵の集合体が望ましい硬さ
を得るに十分な時間、ニシンの卵の集合体を塩化ナトリ
ウムを飽和させて作った飽和塩水溶液に浸漬することか
らなる。結着工程から得られたニシン卵の集合体は、例
えば、好ましくは、市場の味覚に合う製品を得るため
に、少なくとも20時間(例えば、20時間から24時
間)飽和塩化ナトリウム水溶液に漬けられる。保存温度
は、勿論、卵製品の腐敗損傷を避けるために視覚によっ
て選択される。保存は、例えば、気温約2℃から約18
°C(例えば約2℃から約15°C、約6℃から約15
°C、約10°C)で実施される。保存は、冷却した飽
和塩水溶液を使用して実施することができる。卵の集合
体は、例えば、もし必要かまたは要望があれば、浸漬さ
れた集合体が0℃から約5℃の間に保たれていることを
条件に、1年から2年またはさらに長い期間、100%
の塩水(飽和塩水溶液)に浸しておくことができる。
【0028】本発明によれば、前述の通り、保存工程の
前に、急速冷凍工程を含むことができる。したがって、
保存工程の前に、結着工程で得られたニシン卵の集合体
は(前述の通り)急速冷凍の対象となる。その場合、卵
の集合体は、−30°Cまたはそれ以下の温度(例えば
−35°Cまたはそれ以下、例えば−40°Cまたはそ
れ以下、例えば−30°Cから−50°C、例えば−3
5°Cから−50°C、例えば−40°C)に冷凍され
る。上記の急速冷凍された卵は、その後(例えば、直ち
に、例えば数分または数時間後に)いつでも解凍するこ
とができる。上記の通り、または必要であれば、上記の
保存工程の対象になる前に、強力に冷凍された集合体が
氷に覆われ、または、貯蔵用に適切に包まれいる時に
は、卵は、−18°Cまたはそれ以下で(例えば−20
°Cまたはそれ以下で)2から3年の間貯蔵できる。卵
は、保存工程に先立ちまたはその途中で解凍れさる。解
凍は、卵を2℃から15°Cの海水に(例えば、卵の集
合体の大きさおよび厚さによって2時間から3時間)浸
すことによって行なわれ、追って保存塩蔵のために、飽
和塩水溶液に浸される。
【0029】保存製品は(周知の方法である)真空包装
または、密封することができ、消費者に販売されるま
で、0℃から5℃で保存できる。消費者は、下記の通
り、食前に、解凍しまたは塩抜きすることができる。も
し望むなら、卵の集合体が急速に冷凍される過程の3時
間か4時間の間に、結着工程が起こるように、洗浄した
卵を、急速冷凍機の中に直ちに置く方法により、結着を
比較的早く起こすことができる。ここに述べた事例で
は、適当な卵の結着集合体は、1時間かまたはより短い
時間(例えば30分より短い時間)で得ることができ
た。
【0030】本発明の方法によれば、例えば、大西洋ニ
シンから保存塩蔵した歯切れが良く、歯触りと食感が塩
蔵カズノコと同様の結着製品を製造することができる。
この方法は、分離した太平洋ニシンの卵または他の海域
のニシンの卵についても適応できる。本発明によれば、
分離したニシンの卵を、適宜の形状をした容器に満たす
だけで、望む形状の結着した製品とすることができる。
さらに、付加する原料が最終製品の結着を過度に妨げる
ものでなく、また、付加材料の量がある程度であれば、
望むならば、洗浄した卵を結着工程の対象とする前に、
大海老(ロブスター)の卵等の海産物を、分離した卵に
混合することができるものである。最終製品は、複合結
着製品となる。
【0031】さらに詳細には、分離したニシンの卵は、
大西洋ニシンの腹を割く時、また、それらから卵巣を集
める時、または、ニシンの切り身を作る時に完全なそし
て/または壊れた卵巣を集める時に得られる。例えば、
上記したように、手で金属の網を使用すると、卵巣は個
々の卵が露出するように壊れて開いてしまう。上記の分
離した大西洋ニシンの卵は、塩水溶液で洗浄することに
より(通常完全に)血は取り除かれる。その後、結着工
程で望む形状を得るため、皿状の容器等の容器に置かれ
る。結着工程で得られた結着したニシンの卵の集合体を
飽和塩水溶液に浸漬することにより、個々の卵はより固
くなり、そして、太平洋ニシンから製造された塩蔵のカ
ズノコのように歯切れのよい製品が得られる。保存塩蔵
された製品は、消費される前に、(例えば、消費者によ
って)通常塩抜きされる。塩蔵された本発明の製品は、
使用の前に真水に浸して塩抜きされた後でさえも、高い
結着性維持する。塩抜きは、塩蔵製品を約2℃から20℃
(例えば、約12°C)の温度の真水に、製品の厚さ大
きさによって適宜の時間(例えば約10分)漬けること
によって行われる。塩抜きされた製品は、そのまま食べ
ることもできるし、好みの薬味、ソース調味料を漬けて
食べることもできる。塩蔵の製品は例えば、寿司または
さしみ等の典型的な日本風料理法の材料としても使われ
る。
【0032】以下のように理解されるべき。「範囲」ま
たは「物質のグループ」等の言葉が、本発明の特定の性
質について述べられている 、本発明は明白にここに
それぞれおよび全ての特定の部分および下位のレンジま
たはサブ・グループと結合している。また、各下位レン
ジは、またはサブ・グループは、またそれぞれに、結合
している。本発明の特定の性質について述べられている
“範囲(レンジ)”または“物質のグループ”等の用語
は、以下のように理解されものとする。本発明は明白に
ここにそれぞれおよび全ての特定の部分および下位の範
囲(レンジ)または下位(サブ)グループと結合してい
る。また、各下位範囲(レンジ)と各下位(サブ)グル
ープは、またそれぞれに、結合している。したがって、
いかなる特定の範囲またはグループも、それぞれ全ての
範囲(レンジ)の部分またはグループ自体および全ての
可能な下位(サブ)範囲(レンジ)または下位(サブ)
グループの簡便な標記にすぎない。例えば、温度に関し
ては、2℃から25°Cという表記は、すべての個別的
な温度および、下位(サブ)範囲(レンジ)としての表
記された、例えば、10°Cとか、5℃から15°C等
を考えに入れているものである。同様に、塩濃度や、時
間についても、(例えば、8時間は、15分間も、5分
から10分間も、5分間も1時間も、3時間から4時間
迄等々も含むし、3時間から4時間の範囲は3時間も4
時間も、2.75時間も含む等々)。本発明は、実施例
に従って以下に記述される。実施例は、例証として記載
されたものであり、発明の権利範囲を限定する目的で表
現されたものではないと理解されるべきである。
【0033】
【実施例】
第1実施例 ノバスコシアの東海岸沖のファンディ湾で捕れた大西洋
ニシン(クルペアハレンガス=Clupea harengus)から卵
巣を採取するために内蔵を採取した。魚の体温は5°C
から16°Cであった。魚を漁獲してから3〜12時間
の間に内蔵を取り出した。4.5Kgの卵が採取されて
(冷)挽き肉機 (ミンサー) またはドイツBaader
社の694型骨分離機に導入され、卵巣膜と卵が分離さ
れた。大きな薄膜は手で剥がす事ができた。
【0034】4Kgの洗浄しない分離ニシン卵が実測値
幅27cm×長さ38.5cm×深さ10.5cmのス
テンレススチールの容器に入れられた。6Kgの冷海水
(10°C)が容器に注がれ、混合液を20秒間手でか
き回した。その後、分離した卵からなる下部含塩層と上
部含塩層とに分離するまでの間、水性混合液をそのまま
の状態で(約1分から2分)保持した。洗浄されていな
い卵に付着する血のような異物(例えば血、成熟しない
卵、鱗、これに類する物)の状況によって上部層はある
程度、薄く赤色が付いていた。実質的に赤く染まった上
部層は静かに注ぎ出して除去した。洗浄作業はさらに2
〜3回に海水(10°Cで6Kgの海水)を使って繰り
返された。仕上げの洗浄によって下部含塩層に洗浄され
た分離黄色卵が得られた。
【0035】仕上げ洗浄された下部含塩層は実測値で幅
29.2cm×長さ48.25cm×深さ7.65cm
の型枠(ステンレススチール)容器に空気にふれて注が
れ、分離卵は容器の底を比較的厚めのマットのように覆
った。卵は適当な結着体が得られるまで下部層の海水の
中に10°Cで10分から30分間、平静な浸漬状態に
置かれた。 得られた結着ニシン卵は洗浄液としての海
水と分離されて型枠容器から取り出され、その厚さは約
5.72cmであった。結着ニシン卵は直ちに、塩化ナ
トリウムからなる10°Cの飽和溶液に浸漬されて保存
された。保存混合体は10°Cで24時間保存され、そ
の後保存卵は水抜きされる。水抜きした保存卵は真空密
閉されて保存目的の0°C〜5°Cの氷温で保存され
る。得られた保存卵集合体は2°C〜20°Cの清水で
10分間塩抜きされた。塩抜き時間は、多分に卵集合体
の厚さや大きさによることになる。塩抜きされた結着卵
集合体は堅固に結着しており、良い歯触りであった。
【0036】第2実施例 4Kgの洗浄してない大西洋ニシン卵が上記第1実施例
に述べたように得られ、分離ニシン卵が実測値幅27c
m×長さ38.5cm×深さ10.5cmのステンレス
スチールの容器に入れられた。6Kgの冷海水(10°
C)が容器に注がれ、混合液を20秒間手でかき回し
た。その後、分離した卵からなる下部含塩層と赤味を帯
びた上部含塩層とに分離するまでの間、水性混合液をそ
のままの状態に(約1分から2分)保持した。洗浄され
ていない卵に付着する血のような異物(例えば血、成熟
しない卵、鱗、これに類する物)の状況によって上部層
はある程度、薄く赤色が付いていた。実質的に赤く染ま
った上部層は静かに注いで除去された。
【0037】洗浄された下部含塩層は容器に放たれ、分
離卵は容器の底を比較的厚めのマットのように覆った。
卵は適当な結着体が得られるまで下部層の海水の中に1
1°Cで3時間から4時間の間、平静な浸漬状態に置か
れた。結着ニシン卵は洗浄液としての海水と分離されて
型枠容器から取り出されて12cm×29cmの小片に
カットされ、厚さは約5.5cmであった。結着ニシン
卵は直ちに、塩化ナトリウムからなる10°Cの飽和溶
液に浸漬されて保存された。保存混合体は10°Cで2
4時間保存され、その後保存卵は水抜きされる。水抜き
した保存卵は真空密閉されて保存目的の0°Cから5°
Cの氷温で保存される。得られた保存卵集合体は2°C
から20°Cの清水で10分間塩抜きされた。塩抜き時
間は、多分に卵集合体の厚さや大きさによることにな
る。塩抜きされた結着卵集合体は堅固に結着しており、
良い歯触りであった。
【0038】第3実施例 4Kgの洗浄してない大西洋ニシン卵が上記第1実施例
に述べたように得られ、分離ニシン卵が実測値幅27c
m×長さ38.5cm×深さ10.5cmのステンレス
スチールの容器に入れられた。6Kgの冷海水(10°
C)が容器に注がれ、混合液を20秒間手でかき回し
た。その後、水性混合液をそのままの状態に保持するこ
とにより、分離した卵からなる下部含塩層と、赤味を帯
びた上部含塩層とに(約1分から2分後に)分離した。
洗浄されていない卵に付着する血のような異物(例えば
血、成熟しない卵、鱗、これに類する物)の状況によっ
て上部層はある程度、薄く赤色が付いていた。卵は容器
の底を比較的厚いマットのように覆った。
【0039】赤味を帯びた上部層と洗浄された下部含塩
層とからなる水性混合液は、適当な卵の結着体が得られ
るまで下部層の海水の中に11°Cで3時間から4時間
の間、平静な浸漬状態に置かれた。得られた結着ニシン
卵は洗浄液としての海水と分離されて型枠容器から取り
出されて12cm×29cmの小片にカットされ、厚さ
は約5.5cmであった。結着ニシン卵は直ちに、塩化
ナトリウムからなる10°Cの飽和溶液に浸漬されて保
存された。保存混合体は10°Cで24時間保存され、
その後保存卵は水抜きされる。水抜きした保存卵は真空
密閉されて保存目的の0°Cから5°Cの氷温で保存さ
れる。得られた保存卵集合体は2°Cから20°Cの清
水で10分間塩抜きされた。塩抜き時間は、多分に卵集
合体の厚さや大きさによることになる。塩抜きされた結
着卵集合体は堅固に結着しており、良い歯触りであっ
た。
【0040】第4実施例 4Kgの洗浄してない大西洋ニシン卵が上記第1実施例
に述べたように得られ、分離ニシン卵が実測値幅27c
m×長さ38.5cm×深さ10.5cmのステンレス
スチールの容器に入れられた。6Kgの冷海水(10°
C)が容器に注がれ、混合液を20秒間手でかき回し
た。その後、分離した卵からなる下部含塩層と赤味を帯
びた上部含塩層とに分離するまでの間、水性混合液をそ
のままの状態に(約1分から2分)保持した。洗浄され
ていない卵に付着する血のような異物(例えば血、成熟
しない卵、鱗、これに類する物)の状況によって上部層
はある程度、薄く赤色が付いていた。
【0041】赤味を帯びた上部層は注ぎ出されて除去さ
れる。洗浄は海水(10°C、6Kg)を注ぎ込んで2
〜3度繰り返される。最終洗浄状態で下部層は洗浄され
た黄色分離卵からなる。最終洗浄で得られた下部含塩水
は除去され、水切りされた濡れた卵は容器の底に比較的
厚いマットのように覆った。濡れた卵は十分結着するま
で10°Cの温度で約10〜15分間コンテナ内に放置
される。このようにして得られた結着ニシン卵は約12
cm×29cmの小片にカットされて型枠容器から取り
出され、厚さは約5.5cmであった。結着ニシン卵は
直ちに、塩化ナトリウムからなる10°Cの飽和溶液に
浸漬されて保存された。保存混合体は10°Cで24時
間保存され、その後保存卵は水抜きされる。水抜きした
保存卵は真空密閉されて保存目的の0°Cから5°Cの
氷温で保存される。得られた保存卵集合体は2°Cから
20°Cの清水で10分間塩抜きされた。塩抜き時間
は、多分に卵集合体の厚さや大きさによることになる。
塩抜きされた結着卵集合体は良好に結着しており、良い
歯触りであった。
【0042】第5実施例 上記第1実施例に述べたようにして得られた4.5Kg
の洗浄してない大西洋ニシン卵巣及び卵は、英国、Thet
fordのAPV Parafregze製のモデルMC # 4239 のプレイト
またはコンタクト冷凍機に入れられ、温度−45°Cで
3〜4時間で冷凍された。急速冷凍された卵は、−20
°Cで60日間保存された。冷凍卵は、15°Cの温度
で1.5日間放置されて解凍された。その後、解凍され
た卵は、卵を上記挽き肉機(ミンサー)に導入すること
から始まる実施例1と同様に処理された。得られた塩抜
き(保存)結着卵集合体は良好な結着で、良い歯触りで
あった。
【0043】第6実施例 第1実施例に沿って生産されるが、保存作業の前に、結
着ニシン卵集合体を英国、ThetfordのAPV Parafregze製
のモデルMC # 4239 のプレイトまたはコンタクト冷凍機
に3時間から4時間入れ、温度−45°Cで冷凍した。
このようにして急速冷凍した卵は、−20°Cで55日
間保存された。冷凍卵は、10°Cの海水の中に2〜3
時間漬けて解凍された。その後、解凍された卵は、実施
例1と同様に処理された。得られた塩抜き(保存)結着
卵集合体は良好な結着で、良い歯触りであった。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係る結着ニシ
ン卵集合体の製造方法は上記詳述した構成であるので、
以下の効果がある。本発明の方法によれば、従来は卵が
分離して結合していない為に、商品価値が低かった大西
洋ニシンの卵を有効に利用することが出来、大西洋ニシ
ンからも保存塩蔵した歯切れが良く、歯触りと食感が太
平洋産のニシンの卵の塩蔵カズノコと同様の結着ニシン
卵集合体である結着製品を製造することができる。分離
したニシンの卵であれば、太平洋ニシンの卵に限らず、
他の海域のニシンの卵についても適応できる。分離した
ニシンの卵を、適宜の形状の型枠容器に満たすだけで、
望む形状の結着した製品を製造する事が出来る。さら
に、他の材料を付加して合成複合結着製品を製造するこ
とも可能である。得られた塩抜き(保存)結着卵集合体
は良好な結着で、良い歯触りが楽しめる。塩蔵製品であ
るので、真空包装または、密封することができ、消費者
に販売されるまで、0℃から5℃で簡易に保存でき、消
費者は、食前に、簡便に解凍または塩抜きすることがで
き、塩抜きされた製品は、そのまま食べることも他に加
工を加えることもできる。急速冷凍工程を使用すること
により、結着を比較的早く起こすことも可能である。ま
た、氷で冷凍結着ニシン卵の表面に被膜を作成しておけ
ば、約−18°Cまたはそれ以下で、2〜3年間保存す
ることも可能である。従って、漁獲期に関わらず何時で
もカズノコの生産が可能となり、工場設備も、短期に大
量の処理を迫られることがないので、大規模工場の必要
がない利点がある。

Claims (61)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒状に分離されたニシンの卵の洗浄工程
    と、洗浄工程で得られた洗浄ニシン卵の結着工程と、か
    らなる分離したニシン卵の結着集合体の製造方法におい
    て、 粒状に分離された洗浄されてないニシンの卵を塩洗いす
    る洗浄工程が、塩溶液中に含まれるナトリウムの濃度が
    4%〜20%の塩化ナトリウム水溶液の塩化ナトリウム
    水性塩溶液にニシンの卵を浸漬することからなり、 該塩洗い工程によって得られた洗浄ニシン卵の結着工程
    が、濡れた洗浄ニシン卵を集合状態で結着ニシン卵集合
    体が得られるまでの充分な期間維持することからなるこ
    とを特徴とする結着ニシン卵集合体の製造方法
  2. 【請求項2】 結着工程の後、結着工程で得られた結着
    ニシン卵集合体を保存する保存工程が、結着集合したニ
    シン卵を保存ニシン卵結着体が得られるまでの充分な期
    間に渡って塩化ナトリウム水溶液からなる水性塩溶液に
    浸漬することを特徴とする請求項1に記載の結着ニシン
    卵集合体の製造方法
  3. 【請求項3】 保存工程が、結着工程で得られた結着ニ
    シン卵集合体を塩化ナトリウム水溶液に最低20時間浸
    漬することを特徴とする請求項2に記載の結着ニシン卵
    集合体の製造方法
  4. 【請求項4】 保存工程が、結着工程で得られた結着ニ
    シン卵集合体を塩化ナトリウム水溶液に20時間から2
    4時間浸漬していることを特徴とする請求項2に記載の
    結着ニシン卵集合体の製造方法
  5. 【請求項5】 結着ニシン卵集合体の製造方法が、洗浄
    工程の前に、洗浄してないニシン卵を−30°Cまたは
    それ以下の冷凍温度に急速冷凍する工程を含むととも
    に、洗浄工程に入る前に冷凍卵を解凍することを特徴と
    する請求項1に記載の結着ニシン卵集合体の製造方法
  6. 【請求項6】 結着ニシン卵集合体の製造方法が、洗浄
    工程の前に、洗浄してないニシン卵を−30°Cから−
    50°Cの冷凍温度に冷凍する工程を含むとともに、洗
    浄工程に入る前に冷凍卵を解凍することを特徴とする請
    求項1に記載の結着ニシン卵集合体の製造方法
  7. 【請求項7】 結着ニシン卵集合体の製造方法が、保存
    工程の前に、結着工程で得られたニシン卵の結着集合体
    を−30°Cまたはそれ以下の冷凍温度にする冷凍工程
    を含むことを特徴とする請求項2に記載の結着ニシン卵
    集合体の製造方法
  8. 【請求項8】 結着ニシン卵集合体の製造方法が、保存
    工程の前に、結着工程で得られたニシン卵の結着集合体
    −30°Cから−50°Cの冷凍温度にする冷凍工程
    を含むことを特徴とする請求項2に記載の結着ニシン卵
    集合体の製造方法
  9. 【請求項9】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、ニシ
    ン卵が2°Cから18°Cの範囲の温度で洗浄されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の結着ニシン卵集合体の
    製造方法
  10. 【請求項10】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、結
    着工程のためにニシン卵を2°Cから25°Cの温度範
    囲にに維持することを特徴とする請求項1に記載の結着
    ニシン卵集合体の製造方法
  11. 【請求項11】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、結
    着工程のためにニシン卵を2°Cから18°Cの温度範
    囲にに維持することを特徴とする請求項1に記載の結着
    ニシン卵集合体の製造方法
  12. 【請求項12】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、ニ
    シン卵を2°Cから15°Cの温度範囲で洗浄するとと
    もに、結着工程のためにニシン卵を2°Cから15°C
    の温度範囲に維持することを特徴とする請求項1に記載
    の結着ニシン卵集合体の製造方法
  13. 【請求項13】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、結
    着工程のためにニシン卵を2°Cから18°Cの温度範
    囲に維持することを特徴とする請求項9に記載の結着ニ
    シン卵集合体の製造方法
  14. 【請求項14】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、塩
    洗い工程の水性塩溶液が海水からなること特徴とする請
    求項1に記載の結着ニシン卵集合体の製造方法
  15. 【請求項15】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、結
    着工程で、洗浄されたニシン卵の集合体を濃度4%から
    20%の範囲の塩化ナトリウム飽和液からなる水性塩溶
    液に浸漬すること特徴とする請求項1に記載の結着ニシ
    ン卵集合体の製造方法
  16. 【請求項16】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、結
    着工程の水性塩溶液が海水からなることを特徴とする請
    求項15に記載の結着ニシン卵集合体の製造方法
  17. 【請求項17】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、結
    着工程の塩化ナトリウムの水性塩溶液中の濃度は、少な
    くとも洗浄工程における塩化ナトリウムの水性塩溶液中
    の濃度と実質的に同一てあることを特徴とする請求項1
    5に記載の結着ニシン卵集合体の製造方法
  18. 【請求項18】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、塩
    洗い工程の水性塩溶液が海水であるとともに、結着工程
    におけるリ水性塩溶液が海水からなることを特徴とする
    請求項15に記載の結着ニシン卵集合体の製造方法
  19. 【請求項19】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、ニ
    シン卵が2°から15°の温度範囲で洗浄され、結着工
    程ではニシン卵が2°から15°の温度範囲で保存され
    ていることを特徴とする請求項18に記載の結着ニシン
    卵集合体の製造方法
  20. 【請求項20】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、塩
    洗い工程が濡れたニシン卵を得るためにニシン卵を水性
    塩溶液から分離するステップと、これにより得られた濡
    れたニシン卵の集合体を空気に晒す結着工程とを含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載の結着ニシン卵集合体の
    製造方法
  21. 【請求項21】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、ニ
    シン卵が2°から15°の温度範囲で洗浄され、結着工
    程ではニシン卵が2°から15°の温度範囲で保存され
    ていることを特徴とする請求項20に記載の結着ニシン
    卵集合体の製造方法
  22. 【請求項22】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、結
    着工程のニシン卵が集合状態で4時間までの間、維持さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の結着ニシン卵集
    合体の製造方法
  23. 【請求項23】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、結
    着工程のニシン卵が集合状態で1時間までの間、維持さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の結着ニシン卵集
    合体の製造方法
  24. 【請求項24】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、結
    着工程のニシン卵が集合状態で30分までの間、維持さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の結着ニシン卵集
    合体の製造方法
  25. 【請求項25】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、結
    着工程のニシン卵が集合状態で30分までの間、維持さ
    れることを特徴とする請求項19に記載の結着ニシン卵
    集合体の製造方法
  26. 【請求項26】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、結
    着工程のニシン卵が集合状態で30分までの間、維持さ
    れることを特徴とする請求項21に記載の結着ニシン卵
    集合体の製造方法
  27. 【請求項27】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、塩
    洗い工程が、 上部水性塩層と、洗浄された分離ニシン卵からなる下部
    水性塩層から成る水性混合を得るために、洗浄されてな
    い集合ニシン卵を塩化ナトリウム水性塩溶液に浸漬する
    ことを特徴とする請求項1に記載の結着ニシン卵集合体
    の製造方法
  28. 【請求項28】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、洗
    浄工程が上部層と下部層とを分離することを含むことを
    特徴とする請求項27に記載の結着ニシン卵集合体の製
    造方法
  29. 【請求項29】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、洗
    浄工程が上部層と下部層とを分離することと、下部の卵
    を洗浄分離ニシン卵を得るために更に塩溶液に漬ける工
    程を含むことを特徴とする請求項27に記載の結着ニシ
    ン卵集合体の製造方法
  30. 【請求項30】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、塩
    洗い工程が第一洗浄工程と、少なくとも仕上げ工程を含
    む一回または複数回の継続洗浄工程とから成り、かく洗
    浄工程が、 上部水性塩層と洗浄分離ニシン卵からなる下部水性塩層
    から成る水性混合を得るために分離ニシン卵を塩化ナト
    リウムからなる水性塩溶液に浸漬すること、と該上部層
    と該下部層とを分離すること、と各継続洗浄工程が、洗
    浄工程前の下部層のニシン卵を扱うものであること、と
    第一洗浄工程が、水性塩溶液に洗浄してない分離ニシン
    卵を浸漬すること、と仕上げ工程の下部層ニシン卵が結
    着工程にあること、と水性塩溶液の塩化ナトリウムの濃
    度は、各洗浄工程中、少なくとも実質的に同一であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の結着ニシン卵集合体の
    製造方法
  31. 【請求項31】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、各
    洗浄工程における水性塩溶液が海水からなることを特徴
    とする請求項30に記載の結着ニシン卵集合体の製造方
  32. 【請求項32】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、結
    着工程中、大量の洗浄ニシン卵が、濃度4%から20%
    の範囲の塩化ナトリウムからなる水性塩溶液に浸漬して
    いることを特徴とする請求項30に記載の結着ニシン卵
    集合体の製造方法
  33. 【請求項33】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、水
    性塩溶液の塩化ナトリウムの濃度が少なくとも洗浄工程
    の各洗浄工程と結着工程の濃度が一致していることを特
    徴とする請求項32に記載の結着ニシン卵集合体の製造
    方法
  34. 【請求項34】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、結
    着工程の水性塩溶液が、海水からなることを特徴とする
    請求項32に記載の結着ニシン卵集合体の製造方法
  35. 【請求項35】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、各
    洗浄工程の水性塩溶液が海水からなり、結着工程の水性
    塩溶液も海水からなることを特徴とする請求項32に記
    載の結着ニシン卵集合体の製造方法
  36. 【請求項36】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、ニ
    シン卵が2°から15°の温度範囲で洗浄され、結着工
    程ではニシン卵が2°から15°の温度範囲で保存され
    ていることを特徴とする請求項35に記載の結着ニシン
    卵集合体の製造方法
  37. 【請求項37】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、結
    着工程が、仕上げ洗浄工程の下部層の分離ニシン卵と塩
    溶液を型枠に注ぎ込まれることを特徴とする請求項36
    に記載の結着ニシン卵集合体の製造方法
  38. 【請求項38】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、結
    着工程のニシン卵が集合状態で1時間までの間、維持さ
    れることを特徴とする請求項37に記載の結着ニシン卵
    集合体の製造方法
  39. 【請求項39】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、結
    着工程のニシン卵が集合状態で30分までの間、維持さ
    れることを特徴とする請求項37に記載の結着ニシン卵
    集合体の製造方法
  40. 【請求項40】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、洗
    浄工程の前に、洗浄してないニシン卵を−40°Cまた
    はそれ以下の冷凍温度に急速冷凍する工程を含むととも
    に、洗浄工程に入る前に冷凍卵を解凍することを特徴と
    する請求項38に記載の結着ニシン卵集合体の製造方法
  41. 【請求項41】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、結
    着工程に続いて結着工程で得られた結着ニシン卵集合体
    を保存する保存工程が、結着集合したニシン卵を保存ニ
    シン卵結着体が得られるまでの充分な期間に渡って塩化
    ナトリウム水溶液からなる水性塩溶液に浸漬するととも
    に、水性塩溶液が飽和塩化ナトリウム水溶液からなるこ
    とを特徴とする請求項40に記載の結着ニシン卵集合体
    の製造方法
  42. 【請求項42】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、保
    存工程が、結着工程でえられたニシン卵の結着集合体を
    塩化ナトリウム飽和水溶液に少なくとも20時間の間、
    浸漬することを特徴とする請求項41に記載の結着ニシ
    ン卵集合体の製造方法
  43. 【請求項43】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、保
    存工程が、結着工程でえられたニシン卵の結着集合体を
    塩化ナトリウム飽和水溶液に20時間から24時間の
    間、浸漬することを特徴とする請求項41に記載の結着
    ニシン卵集合体の製造方法
  44. 【請求項44】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、前
    記結着工程に継続して、結着工程で得られたニシン卵の
    結着集合体を−40°Cまたはそれ以下の冷凍温度にす
    る冷凍工程を含むことを特徴とする請求項42に記載の
    結着ニシン卵集合体の製造方法
  45. 【請求項45】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、仕
    上げ洗浄工程の第2層が、濡れた分離ニシン卵を得るた
    めに分離ニシン卵と水性塩溶液を区分する分離処理とこ
    れにより得られた濡れた分離ニシン卵の集合体を空気に
    晒す結着工程とを含むことを特徴とする請求項31に記
    載の結着ニシン卵集合体の製造方法
  46. 【請求項46】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、洗
    浄工程の水性塩溶液が海水からなることを特徴とする請
    求項45に記載の結着ニシン卵集合体の製造方法
  47. 【請求項47】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、ニ
    シン卵が2°から15°の温度範囲で洗浄され、結着工
    程ではニシン卵が2°から15°の温度範囲で保存され
    ていることを特徴とする請求項46に記載の結着ニシン
    卵集合体の製造方法
  48. 【請求項48】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、結
    着工程のニシン卵が集合状態で1時間までの間、維持さ
    れることを特徴とする請求項47に記載の結着ニシン卵
    集合体の製造方法
  49. 【請求項49】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、結
    着工程のニシン卵が集合状態で30分までの間、維持さ
    れることを特徴とする請求項47に記載の結着ニシン卵
    集合体の製造方法
  50. 【請求項50】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、洗
    浄工程の前に、洗浄してないニシン卵を−40°Cまた
    はそれ以下の冷凍温度に急速冷凍する工程を含むととも
    に、洗浄工程に入る前に冷凍卵を解凍することを特徴と
    する請求項48に記載の結着ニシン卵集合体の製造方法
  51. 【請求項51】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、結
    着工程に続いて結着工程で得られた結着ニシン卵集合体
    を保存する保存工程が、結着集合したニシン卵を保存ニ
    シン卵結着体が得られるまでの充分な期間に渡って塩化
    ナトリウム水溶液からなる水性塩溶液に浸漬するととも
    に、該水性塩溶液が飽和塩化ナトリウム水溶液からなる
    ことを特徴とする請求項50に記載の結着ニシン卵集合
    体の製造方法
  52. 【請求項52】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、保
    存工程が、結着工程でえられたニシン卵の結着集合体を
    塩化ナトリウム飽和水溶液に少なくとも20時間の間、
    浸漬することを特徴とする請求項51に記載の結着ニシ
    ン卵集合体の製造方法
  53. 【請求項53】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、保
    存工程が、結着工程でえられたニシン卵の結着集合体を
    塩化ナトリウム飽和水溶液に20時間から24時間の
    間、浸漬することを特徴とする請求項51に記載の結着
    ニシン卵集合体の製造方法
  54. 【請求項54】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、前
    記結着工程に継続して、結着工程で得られたニシン卵の
    結着集合体を−35°Cから−50°Cの冷凍温度にす
    る急速冷凍工程を含むとともに、保存工程に入る前に解
    凍することを特徴とする請求項52に記載の結着ニシン
    卵集合体の製造方法
  55. 【請求項55】 洗浄していないニシン卵を−30°C
    またはそれ以下の冷凍温度とする急速冷凍工程からなる
    ことを特徴とする結着ニシン卵集合体の製造方法
  56. 【請求項56】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、粒
    状に分離されたニシンの卵の洗浄工程と、洗浄工程で得
    れた洗浄ニシン卵の結着工程と、洗浄されていないニシ
    ン卵を−30°Cまたはそれ以下の冷凍温度とすること
    によって洗浄されていないニシン卵を急速に冷凍する工
    程とからなることを特徴とする結着ニシン卵集合体の製
    造方法
  57. 【請求項57】 洗浄された分離ニシン卵を得るために
    洗浄されていないニシン卵を塩化ナトリウムからなる水
    性塩溶液と接触させることを特徴とする結着ニシン卵集
    合体の製造方法
  58. 【請求項58】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、塩
    化ナトリウムが、濃度4%から20%の範囲の塩化ナト
    リウム飽和液からなる水性塩溶液に含まれていることを
    特徴とする請求項57に記載の結着ニシン卵集合体の製
    造方法
  59. 【請求項59】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、水
    性塩溶液が海水からなることを特徴とする請求項57に
    記載の結着ニシン卵集合体の製造方法
  60. 【請求項60】 結着ニシン卵集合体の製造方法で、ニ
    シン卵が2°から18°の温度範囲で洗浄されることを
    特徴とする請求項57に記載の結着ニシン卵集合体の製
    造方法
  61. 【請求項61】 結着ニシン卵集合体の製造方法は、分
    離状の粒状ニシン卵を洗浄する工程と、洗浄工程で得れ
    た洗浄ニシン卵を結着させる工程と、この過程で洗浄さ
    れていない粒状ニシン卵を水性塩溶液で洗浄する工程
    と、 この洗浄工程で洗浄された粒状ニシン卵を得るため、塩
    化ナトリウムを含んだ水性塩溶液と接触させる工程と、 この工程によって得られた洗浄ニシン卵を結着させる工
    程と、 その結着工程が、ニシン卵集合体を得るために濡れた卵
    を集合体の状態で充分な時間安置することからなること
    を特徴とする結着ニシン卵集合体の製造方法
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