JPH0720311Y2 - スライディング・ウォールの間仕切りパネル - Google Patents

スライディング・ウォールの間仕切りパネル

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JPH0720311Y2
JPH0720311Y2 JP14089288U JP14089288U JPH0720311Y2 JP H0720311 Y2 JPH0720311 Y2 JP H0720311Y2 JP 14089288 U JP14089288 U JP 14089288U JP 14089288 U JP14089288 U JP 14089288U JP H0720311 Y2 JPH0720311 Y2 JP H0720311Y2
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JP
Japan
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rubber sheet
partition panel
sliding wall
mat
sound insulation
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JP14089288U
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JPH0262088U (ja
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章 曾根
隆一 中沢
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Nichibei Co Ltd
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Nichibei Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、広い室を間仕切りするために使用されるスラ
イディング・ウォールの間仕切りパネルの構造に関し、
詳しくは遮音性に優れた間仕切りパネルに関するもので
ある。
(従来の技術) スライディング・ウォールにおける間仕切りパネルに
は、これが使用される用途面から遮音性についての要求
を満足できるものであることが求められる。すなわち間
仕切りパネルは単に視覚的,空間的に両側の室を仕切る
というだけでなく、聴覚等の面でも隔絶感のあることが
求められ、片側の室から反対側の室に音が漏れるような
ことは極力防止されなければならないからである。
このような観点から、従来のスライディング・ウォール
を構成する間仕切りパネルの構造として代表的には、木
質系あるいは鋼板製パネル表面板をなすボードの裏面に
2mm厚程度のゴムシートを貼り付け、その上に更に25mm
程度の遮音用のグラスウールを積層させることで全体を
木質製ボードあるいは鋼板,ゴムシート更にグラスウー
ルからなる三層積層体とし、これを二枚向かい合わせに
配置し、相互に機械的に固着することで矩形状のウォー
ルパネルを形成させた構造のものが提供されており、現
にこのような構造の間仕切りパネルが、500Hzで47dB程
度の遮音性能(音響透過損失)を有するものとして実際
の使用に供されてきている。
(考案が解決しようとする課題) スライディング・ウォールは、天井面に敷設されるレー
ルや間仕切りパネルを走行させる走行手段等の種々のも
のを構成要素として構成されるものであるが、機能的に
は上述の如く仕切り特性が重要視され、またその汎用性
を高める観点からは、スライディング・ウォールを組立
てる作業性の改善、ひいてはこれを安価に提供できるよ
うにすることが重要とされる。
そこで本考案は、この種の間仕切りパネルで求められ実
際に提供されている遮音性と同程度以上の性能を満足
し、なおかつ、この間仕切りパネルを組立てる作業が簡
易であり、したがってコスト的にも安価に提供できるス
ライディング・ウォール用の新規な構造について鋭意研
究を重ね本考案をなすに至ったものである。
また本考案の他の目的は、間仕切りパネルを構成する部
品を予めサブアッセンブリとして準備し、このサブアッ
センブリ体を使用することで容易・簡単で少ない作業工
数で組立て作業を完了することができる新規な間仕切り
パネルを提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段および作用) 而して、かかる目的の現実のためになされた本考案のス
ライディング・ウォールにおける間仕切りパネルの特徴
は、粘着性のある薄い未加硫ゴムシートの肉厚内にガラ
スクロスを埋設してその展延性を制約するとともに、該
ゴムシートの片側全面に遮音用のフェルトマットを接着
積層し、ゴムシートの他側面を粘着面のままとしたマッ
ト部材と、間仕切りパネルの前後面に平行に配置される
ボードで形成された表面板よりなり、マット部材がその
貼着面によってボードの裏面を覆うように貼着された構
成をなすところにある。
本考案において、未加硫ゴムシートは例えばブチルゴム
がその素材として好ましく使用される。これはフェルト
マットを表面板であるボードに貼着させるための接着剤
層としての役割をなすのに必要充分であれば足り、従っ
て可及的に薄く例えば1mm以下好ましくは0.5mm以下程度
の極薄いゴムシートであることが好ましい。
そしてこのような薄いゴムシートを使用することに伴っ
た弊害すなわち該ゴムシートの伸び等の展延性を、ガラ
スクロスを埋設することで抑制した構成を採用している
のである。このガラスクロスは、これを埋設したゴムシ
ートの展延を拘束するのに充分であれば良いから、織
布,編布、あるいは引き揃えた縦糸と横糸をその重なり
部で適宜熱融着させたものであってもよい。
未加硫ゴムシートの一面に予め接着一体化されるフェル
トマットは、例えばアクリル系,ポリエステル系等の合
成樹脂繊維を主成分として50%以上含有し、これに天然
繊維等を複合してマット化するなどして、主に遮音効果
を発揮させるのに適当する素材,構成を選択して組み合
わせたものが代表的に例示される。またこのようなフェ
ルトマットは、それ自体で保形性を有しているので、未
加硫ゴムシートに接着積層することで一体のマット部材
として取り扱うことができるという特徴がある。しかも
このフェルトマットは、従来のガラスウールを使用した
場合に比べ、薄いマットで優れた遮音効果を得ることが
できるため、従来よりも例えばその厚みを1/2程度乃至
それ以下に薄く形成できるため、結局間仕切りパネルを
相当程度薄く出来るという効果がある。
(実施例) 以下本考案を図面に示す実施例に基づいて説明する。
第2図は本考案を適用するスライディング・ウォールの
間仕切りパネル1を断面で示した図であり、この図にお
いて、2は天井レール、3はランナーである。
4は間仕切りパネルの表面板であり、通常は木製あるい
は鋼板のボードとして形成されている。そしてこの表面
板4は、図示しない金属フレームにより一対のものが一
定の間隔を保って平行するように保持され、従来のもの
と同様に、その図示しないフレームの上部にはランナー
により吊持されるための吊具5が装着され、上下部には
所定のシール装置6が装着されている。
そして表面板4の裏面には、第1図に詳細に示した遮音
用のシート部材が貼着固定されている。
第1図において41は粘着性を有する薄い肉厚のゴムシー
トであり、その肉厚内にはガラスクロス42が埋設されて
いる。そしてこのゴムシート41の裏面には、遮音用のフ
ェルトマット43が貼着されている。上記ゴムシート41は
フェルトマット43を上記表面板4に貼着させるのに必要
充分であればよく、したがって例えば0.5mm厚の肉厚内
にガラスクロス42を埋設したものが使用される。ガラス
クロスは、該ゴムシートの展延性を拘束するために用い
られる。
以上の構成の間仕切りパネルを、次のように実際に形成
させてその遮音性を試験した。
フェルトマット・・・厚さ12mm :アクリル 繊維 40.2% ポリエステル 繊維 16.7% 綿 繊維 16.7% レーヨン・ナイロン 繊維 12.2% その他 繊維 14.2% ゴムシート・・・・厚さ0.5mm :ブチルゴム 表面板・・・・厚さ1.6mm :鋼板 遮音試験 試料面積:4.48m2 音源 :1/3オクターブ帯域雑音 音源室 :210mm3、受音室:210m3 準拠規格:JIS A 1416 以上の結果より、従来の25mm程度の厚みのグラスウール
を表面板の裏面に積層していたものと同等ないしそれ以
上の遮音効果を得られることが確認された。
なお上記ガラスクロス埋設のゴムシート、およびフェル
トマットの積層体は、予めこれを積層準備しておき、表
面板裏面への貼り付け面には剥離シートを被覆させてお
いて、使用時にこれを剥離して使用するようにすること
が適当である。
(考案の効果) 以上述べたように、本考案よりなるスライディング・ウ
ォールの間仕切りパネルによれば、接着剤層としてのゴ
ムシートを可及的に薄くしても、その薄くしたことに伴
う問題つまりゴムシートが展延し易くなることを、この
ゴムシートにガラスクロスを埋設することで抑制してい
るので、該ゴムシートの伸び等の問題を生ずることなく
容易にボードへの貼着作業を行なうことができ、したが
って組立て作業が簡易で、全体として薄く、安価な間仕
切りパネルを提供できるという効果がある。
また合成樹脂繊維及び必要に応じて天然繊維を混用した
フェルトマットを遮音のための主たる層として使用する
ことにより、従来のガラスウールを使用した場合に比べ
て薄い層で、従来と同等の遮音効果を得ることができ、
従って同等の遮音効果を求めるためには、従来のパネル
に比べてパネル自体を薄く(例えばパネル全体の厚みを
30mm程度)することが出来、このパネルの薄肉により、
全体の軽量化、収納容積の減少等々の効果を得ることが
できる。
更にまた、従来と同程度のパネルの厚みを利用できる場
合には、その分フェルトマットの厚みを厚くして一層高
い遮音性を確保できるという特徴もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案よりなるスライディング・ウォールの間
仕切りパネルのシート部材の貼着固定部を一部断面の斜
視図で示した図、第2図はスライディング・ウォールの
間仕切りパネルの構造を断面で示した図、第3図は同従
来例のシート部材の貼着固定部を一部断面の斜視図で示
した図である。 1:間仕切りパネル、4:表面板 41:ゴムシート、42:ガラスクロス 43:フェルトマット

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】粘着性のある薄い未加硫ゴムシートの肉厚
    内にガラスクロスを埋設してその展延性を制約するとと
    もに、該ゴムシートの片側全面に遮音用のフェルトマッ
    トを接着積層し、ゴムシートの他側面を粘着面のままと
    したマット部材と、間仕切りパネルの前後面に平行に配
    置されるボードで形成された表面板よりなり、 マット部材がその粘着面によってボードの裏面を覆うよ
    うに貼着されたことを特徴とするスライディング・ウォ
    ールの間仕切りパネル。
  2. 【請求項2】上記フェルトマットが、アクリル系及びポ
    リエステル系の合成樹脂繊維を主成分として50%以上含
    有することを特徴とする請求項1に記載したスライディ
    ング・ウォールの間仕切りパネル。
  3. 【請求項3】未加硫ゴムシートが、ブチルゴムからなる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載したスライディ
    ング・ウォールの間仕切りパネル。
  4. 【請求項4】未加硫ゴムシートの片側全面に遮音用のフ
    ェルトマットを予め接着積層した上記マット部材が、そ
    の未加硫ゴムシートの他側面に離型紙を被覆して準備さ
    れているものであることを特徴とする請求項1,2又は3
    のいずれかに記載したスライディング・ウォールの間仕
    切りパネル。
JP14089288U 1988-10-28 1988-10-28 スライディング・ウォールの間仕切りパネル Expired - Lifetime JPH0720311Y2 (ja)

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JP14089288U JPH0720311Y2 (ja) 1988-10-28 1988-10-28 スライディング・ウォールの間仕切りパネル

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Publication Number Publication Date
JPH0262088U JPH0262088U (ja) 1990-05-09
JPH0720311Y2 true JPH0720311Y2 (ja) 1995-05-15

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ID=31405474

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JP14089288U Expired - Lifetime JPH0720311Y2 (ja) 1988-10-28 1988-10-28 スライディング・ウォールの間仕切りパネル

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JPH06108745A (ja) * 1992-09-29 1994-04-19 Matsushita Electric Works Ltd 移動間仕切
JP2009046910A (ja) * 2007-08-21 2009-03-05 Tamagawa Seni Kogyosho:Kk 防音・遮光マット

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JPH0262088U (ja) 1990-05-09

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