JPH07202842A - データ伝送装置 - Google Patents

データ伝送装置

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JPH07202842A
JPH07202842A JP35514793A JP35514793A JPH07202842A JP H07202842 A JPH07202842 A JP H07202842A JP 35514793 A JP35514793 A JP 35514793A JP 35514793 A JP35514793 A JP 35514793A JP H07202842 A JPH07202842 A JP H07202842A
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JP35514793A
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English (en)
Inventor
Keisuke Ootsuka
啓右 大塚
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プライオリティの低い端末の送信要求が発生
した場合でも、待ち時間なしにデータを伝送できるこ
と。 【構成】 バス上には親端末から常時ダミーパケットを
送信する。各端末A、B・・・とダミーパケットとのプ
ライオリティは、A>B>C>・・・>n>ダミーパケ
ットの順とする。親端末から状態要求コマンドがあった
場合に、ダミーパケットを受信した後に各端末A、B・
・・はプライオリティの高い順に競合勝ちして親端末へ
送信する。端末Nに緊急度の高いデータなどの送信要求
が発生した場合には、ダミーパケットと競合させる形で
送信する。端末Nのプライオリティはダミーパケットよ
りも高いので、すぐに待ち時間なしに送信ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はバス上に接続された複
数の端末間でパケットを送信する場合に、予め定めた優
先度の高い端末が競合勝ちしてパケットの送信ができる
勝ち残り方式のCSMA/CDを用いたデータ伝送装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】HBSシステム(EIAJ規格、ET−
2101)や空調機間の通信プロトコルとしてHBSシ
ステムを応用したデータ伝送装置では、勝ち残り方式の
CSMA/CDを用いている。このシステムでは、パケ
ットを送信したい端末は自端末の送信データと受信デー
タを比較(競合検出ビット部分)しながら競合検出し、
最後まで競合に勝った端末が送信権を得る。すなわち勝
ち残り方式のCSMA/CDでは、送信したい端末は決
められたタイミングで一斉に送信し始めるが、勝ち残り
のルール(例えば、自端末がビットを立てていないのに
ビットが受信された場合、競合負けとする)に従って競
合負けを検出した端末は送信を中止し、残った1台の端
末だけがパケットの最後まで送信できるようになってい
る。
【0003】上記のシステムでは、パケットの最初に競
合検出ビットがあり(HBS規格では22bit)、こ
の競合検出ビットを送受信した時点で最後まで送信権を
得る端末を確定する。そして競合負けして送信を途中で
中止した端末は、次の送信可能タイミング(次の一斉競
合送信タイミング)で再度送信し始めるが、ここでも競
合負けした端末は送信を中止し、次回の送信で再送を試
みる。
【0004】このように全接続端末が一斉に競合するこ
とを考えると、競合検出ビットとして送信端末の自己ア
ドレス値を用いるのが一般的である。こうすることによ
って最後に必ず1つの端末が送信権を得ることができ
る。また送信緊急度や他の方法で送信アドレス以外のプ
ライオリティを定義し、競合検出ビットとすることはで
きるが、この場合、競合検出範囲内で送信権を得る端末
が必ず1台になるとは限らない。ということは、勝ち残
りの競合が成立しないことを意味する。
【0005】ところでシステムの最大接続端末台数(物
理アドレス)は、競合検出ビットの数で決まる。しかし
競合検出ビット以外に物理アドレスを定義して端末を接
続しても勝ち残りの競合が検出できない(競合検出ビッ
トがすべて同じの送信端末が複数台存在する)場合があ
るので、システムは成立しない。
【0006】またシステムに接続される最大端末台数
(物理アドレスでアサインされているビット)が競合検
出ビットより少なければ、送信緊急度や他の要因で物理
アドレス以外の競合ビットを定義することができる。し
かし競合検出ビットをすべて物理アドレスに割り当てた
場合、送信緊急度や他の要因で競合ビットを定義し、物
理アドレス以外の競合ビットを設けることができない。
またこの場合、送信緊急度や他の要因で物理アドレス以
外の競合ビットを定義しても、これらのビットのセット
/リセットは接続端末内の通信を制御するコントローラ
が行う必要があるので、コントローラの負担(ハード/
ソフト)が重くなる。例えば送信緊急度で一意的にプラ
イオリティを上げる場合、送信緊急度とプライオリティ
の関係の決め方が難しいのでシステム設計が難しく、コ
ントローラの制御が複雑になる。またバス上のトラフィ
ックに応じてプライオリティを変化させる場合、トラフ
ィックの測定が難しく、やはりコントローラの負担は重
くなる。
【0007】また接続端末内の通信を制御するコントロ
ーラは、物理アドレスでのみ競合検出ビットがアサイン
されている場合は、競合ビットをコントローラが変更で
きないので競合時の送信権の獲得に関して何もできな
い。つまりプライオリティは単に物理アドレスでアサイ
ンされているだけであるから、プライオリティの低い端
末が緊急を要するパケットを送信しようとしても、プラ
イオリティの高いパケットが連続する場合、全く送信で
きないことになる。例えば全接続端末に対する状態デー
タの一斉送信時などはバス上には連続でパケットが流れ
るので、プライオリティの低いパケットはプライオリテ
ィの高いパケットが送信完了するまで待たされることに
なる。具体的にいうと、1パケット(休止時間を含む)
が30msとして256台(物理アドレス8ビット)の
端末が一斉に競合送信したとすると、約8秒(30ms
×256≒8sec)もの間、連続でパケットが集中し
て流れる。この期間中はプライオリティの低い端末が何
かデータを送信しようとすると最悪8秒待たされること
になる。
【0008】またトラフィックを分散させるために状態
データの一斉同報をグループ単位で分割(グループ同
報)する方法があるが、一斉同報に比べてグループ同報
はコントローラの負担は重くなり、システムが大きくな
るといくつものグループ同報が重なることもあり、確率
的にトラフィックを分散することにはなっているが、場
合によっては大きな待ち時間が発生する。
【0009】次に上記の勝ち残り方式のCSMA/CD
を用いた具体例を説明する。図4の場合は3台の端末
A、B、Cがパケットを送信する場合であり、各端末
A、B、C間の送信の場合でもあるいは他に親端末が存
在し、この親端末からの送信要求に応じて各端末A、
B、Cが一斉にパケットを送信する場合でもどちらの場
合でも同様である。
【0010】ここで3台の端末A、B、Cのプライオリ
ティ(優先度)は、A>B>Cとし、各端末A、B、C
が一斉にパケットを送信しようとすると、バス上では各
端末A、B、Cからの信号が競合する。そして競合した
場合には、端末Aが他の端末B、Cよりプライオリティ
が高いので、競合勝ちした端末Aがパケットを送信し
(図4(a)参照)、競合負けした他の端末B、Cは送
信を停止する(図4(b)(c)参照)。そして端末A
がパケットを送信した後、一定の休止時間を経た後に今
度は残りの端末B、Cが一斉に送信をスタートする。こ
こでも端末Bと端末Cの送信が競合し、プライオリティ
の高い端末Bがプライオリティの低い端末Cに競合勝ち
して端末Bがパケットを送信し、競合負けした端末Cは
送信を停止する。また端末Bがパケットを送信した後の
一定の休止時間を経た後に、端末Cがパケットを送信す
る。この場合には他の端末A、Bとは競合しないので、
端末Cはそのままパケットを送信する。
【0011】ここで図4(d)はバス上のデータを示し
ており、休止時間はパケット間の最低バスアイドル時間
をとっている。また図4(e)(f)は端末Bと端末C
との競合送信スタート部分を示しており、端末B、Cは
同時にスタートビットを立てるが、端末Cは自分がビッ
トを立てていないときに(図4(f)の破線部分参
照)、他端末(端末B)からのビットbを受信したの
で、この時点で競合負けして送信を停止するようになっ
ている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このようなシーケンス
で一斉に競合送信しようとする端末が多い場合、プライ
オリティ(優先度)の高い端末から順に送信され、最後
に最もプライオリティの低い端末が送信完了するまで連
続でパケットがバス上に流れる。
【0013】この場合を具体的に説明する。図5は1台
の親端末と複数の子機的なn台の端末A、B、C・・・
(n=2)、(n−1)、nとから構成されており、親
端末が各端末A、B、C・・・nに状態データを返送さ
せるための状態要求信号を送信すると、この信号を受信
した各端末A、B、C・・・nは一斉に状態データのパ
ケットを送信する。この場合、本システムは勝ち残り方
式であるため、上述と同様にプライオリティが最も高い
端末Aが競合勝ちして端末Aがパケットを送信する。な
お図5に示すパケットを送信する期間は休止時間を含
み、また端末のプライオリティはA>B>C・・・n−
1>nとしている。したがってこのプライオリティの高
い順に端末B、C・・・が順次パケットを送信し、最後
に端末nがパケットを送信することになる。このように
親端末からの状態要求信号が送信された後、各端末A、
B、C・・・が競合して競合勝ちした端末Aがパケット
の送信を開始する時点tから、端末nがパケットの送
信を終了する時点tまでの期間、パケットが連続して
流れることになる。
【0014】ここでいずれかの端末から緊急度の高いデ
ータを親端末あるいは他の端末へ送信する必要が生じた
場合に問題が生じる。すなわち図5に示す時刻tにお
いて、端末(n−2)が緊急度の高いデータを送信した
い場合に、端末(n−2)はプライオリティが端末(n
−1)のプライオリティより高いだけなので、端末(n
−1)と競合する時刻tまで他の端末B、C・・・と
競合負けし続けて送信ができないことになる。つまり時
刻tにおいて緊急度の高いデータを送信しようとして
も、端末(n−2)のプライオリティが低いために時刻
まで送信できず、時刻t〜時刻tまでが送信待
ち時間となり、時刻tで始めて送信可能となる。
【0015】このように勝ち残り方式のCSMA/CD
において複数の端末から同時に送信要求が発生すると、
トラフィックが集中し、プライオリティの低い端末はこ
の期間(例えば、図5の時刻t〜時刻t参照)送信
することができず、送信待ち状態となり、システムのレ
スポンスが低下するという問題があった。
【0016】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであって、その目的は、プライオリティ
の低い端末の送信要求が発生した場合でも、待ち時間な
しにデータを伝送することが可能なデータ伝送装置を提
供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1のデータ
伝送装置は、バスL上に複数の端末A、B・・が接続さ
れ、各端末A、B・・が一斉に信号を送信して競合した
場合に予め定めた優先順位通りに1台のみの端末Aが競
合勝ちして信号をバスL上に伝送し、競合負けした残り
の端末B・・は送信を中止し、順次この競合の勝ち負け
を行って順次予め定めた優先度の高い端末A、B・・順
に信号を連続的に送信していき、優先度の最も低い端末
が最後に信号を送信するようにしたデータ伝送装置にお
いて、親端末Xに他の端末A、B・・より低い優先度を
持たせたダミー信号を常時送信する第1の制御手段11
を備え、上記親端末Xからのダミー信号を受信してから
親端末Xからの一斉同報送信要求信号に対するデータを
送信し、他の送信要求が発生した場合にはダミー信号に
競合するようにデータを伝送させる第2の制御手段1を
各端末A、B・・にそれぞれ備えていることを特徴とし
ている。
【0018】また請求項2のデータ伝送装置は、バスL
上に複数の端末A、B・・が接続され、各端末A、B・
・が一斉に信号を送信して競合した場合に予め定めた優
先順位通りに1台のみの端末Aが競合勝ちして信号をバ
スL上に伝送し、競合負けした残りの端末B・・は送信
を中止し、順次この競合の勝ち負けを行って順次予め定
めた優先度の高い端末A、B・・順に信号を連続的に送
信していき、優先度の最も低い端末が最後に信号を送信
するようにしたデータ伝送装置において、親端末Xに他
の端末A、B・・より低い優先度を持たせたダミーパケ
ットを常時送信する第1の制御手段11を備え、上記親
端末Xからのダミーパケットを受信してから親端末Xか
らの各端末A、B・・への一斉同報送信要求信号に対す
る状態データを送信し、他の緊急度の高いデータなどの
送信要求が発生した場合にはダミーパケットに競合する
ようにデータを伝送させる第2の制御手段1を各端末
A、B・・にそれぞれ備えていることを特徴としてい
る。
【0019】
【作用】請求項1のデータ伝送装置では、データのパケ
ットが連続で流れるような場合でも、それぞれパケット
の間にダミー信号が挿入されることになるので、優先度
の低い端末Nにおいて送信要求が発生した場合でも、そ
のデータをダミー信号と競合するように送信すること
で、該データとダミー信号とがバスL上で競合する。こ
のときダミー信号の優先度は他の端末A、B・・・より
最も低い優先度としているので、送信要求が発生した端
末Nの方が競合勝ちし、ダミー信号が競合負けする。し
たがって送信要求が発生した端末Nがほとんど待ち時間
なしにバスL上にデータを伝送することができ、システ
ムのレスポンスが向上する。
【0020】また請求項2のデータ伝送装置では、デー
タのパケットが連続で流れるような場合でも、それぞれ
パケットの間にダミーパケットが挿入されることになる
ので、優先度の低い端末Nにおいて送信要求が発生した
場合でも、そのデータをダミーパケットと競合するよう
に送信することで、該データとダミーパケットとがバス
L上で競合する。このときダミーパケットの優先度は他
の端末A、B・・・より最も低い優先度としているの
で、送信要求が発生した端末Nの方が競合勝ちし、ダミ
ーパケットが競合負けする。したがって送信要求が発生
した端末Nがほとんど待ち時間なしにバスL上にデータ
を伝送することができ、システムのレスポンスが向上す
る。
【0021】
【実施例】次にこの発明のデータ伝送装置の具体的な実
施例について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0022】本発明は競合ビットによる勝ち残りの条件
はそのままでもバス上にプライオリティの高い連続パケ
ットが流れないようなシステム構成としている。つまり
パケットとパケットとの間に隙間があれば、プライオリ
ティの低いパケットでもその隙間で送信できるようにし
たものである。
【0023】そしてバス上に連続でパケットが流れるの
を防ぐため、送信タイミングを限定することができるダ
ミーパケットを常時送信し、送信しようとする端末はこ
のダミーパケットを受信した後に送信するようにしてい
る。上記ダミーパケットを送信する端末は必ずシステム
に1台に規定しなければならないが、システム内に必ず
特定の用途(例えば、伝送信号の極性を管理する端末
や、バス上に端末駆動用の電源を重畳する端末などはシ
ステム内に必ず1台存在する)の端末が存在するので、
この端末を親端末として該親端末にダミーパケットを送
信させるようにしている。そしてこのダミーパケットの
プライオリティは他の端末のプライオリティより低く最
低にセットしている。これによってダミーパケット以外
のパケットの送信に関して邪魔をすることがないので、
常時ダミーパケットがバス上に流れていてもシステムの
動作に影響を与えることはない。
【0024】また送信端末がダミーパケットによって送
信を待つモードは、それぞれのシステムで自由に決める
ようにしている。すなわち多くの端末が一斉にデータを
競合送信(例えば、状態要求コマンドを受信したときの
一斉状態データの返送時)するときに限定すれば、トラ
フィックの集中するときにのみパケットの隙間を作るこ
とができ、ここでプライオリティの低いパケットが送信
することができる。また一斉にデータを送信しないとき
は、ダミーパケットに競合して送信する(この場合、必
ず競合勝ちするので送信できる)。さらにダミーパケッ
トのプライオリティは固定(最低)なので、このパケッ
トを受信する処理はほとんどコントローラの負担にはな
らない。
【0025】またダミーパケットにより送信を待つモー
ドでは、送信要求があってもダミーパケットを受信した
直後のみ送信するようにしている。そして競合負けした
ときは送信失敗とみなして再度ダミーパケットを待つ。
これによって一斉にデータを送信する端末同士の送信デ
ータ間では必ずパケットの隙間ができる。なおダミーパ
ケットが通常のパケットに割り込む分、一斉送信時間が
長くなる(本実施例では最長で2倍)が、もともと状態
要求コマンドに対する一斉状態データは、データの緊急
度が低いので全端末の送信完了が延びても問題にはなら
ない。
【0026】次に本発明の実施例を具体的に説明する。
図3は本発明の要部システムブロック図を示し、バスL
には複数の端末A、B・・・が接続されており、そのう
ちの1台の端末を上述のように親端末Xとしている。な
お各端末A、B・・・も親端末Xもほぼ同じ構成であ
り、端末A、B・・・はマイクロコンピュータ等から成
る制御部1と、データを受信する受信用バッファ2、デ
ータを送信する送信用バッファ3等から構成されてい
る。なお上記受信用バッファ2、送信用バッファ3には
メモリも含まれている。親端末Xは、端末Aの受信用バ
ッファ2、送信用バッファ3の機能を備えた送受信部1
2と、この送受信部12を制御してマイクロコンピュー
タ等から成る制御部11等で構成されている。
【0027】次に図1及び図2を参照して動作を説明す
る。なお親端末Xを除く他の端末は多数接続されてお
り、図1に示す例では端末Aから端末Fまで示してい
る。また端末Nが送信要求を発生した場合について説明
する。親端末XはバスL上に常時制御部11によってダ
ミーパケットを送信しており、必要に応じて全端末A、
B・・・に対して状態データを要求するための状態要求
パケットを送信する(図2のステップS1)。なお図2
では、ダミーパケットにより送信を待つモードの例とし
て、状態要求コマンド受信時の一斉状態データ送信モー
ドをあげている。また端末A、B・・・のプライオリテ
ィ(優先度)は、図1に示すようにA>B>C>・・・
>n>ダミーパケットの順としている。
【0028】ステップS1で全端末A、B・・・が状態
要求パケットを受信するとステップS2に示すように次
のダミーパケットを受信する。ダミーパケットを受信し
た場合には、ステップS3に示すように自端末の状態デ
ータを送信用バッファ3にセットする。ここで状態要求
コマンドを受信し、自端末の状態データを送信用バッフ
ァ3にセットする前に、必ずダミーパケットを受信する
ようにしている。このダミーパケットを受信しないと送
信用バッファ3には状態データをセットしないようにな
っている。
【0029】次に全端末A、B・・・がダミーパケット
を受信すると一斉に自端末の状態データをバスL上に伝
送し、競合が生じる。バスL上で競合が生じると、上記
のように予め設定しているプライオリティに応じて競合
勝ちし、競合負けとなり(ステップS4参照)、プライ
オリティの高い端末が優先的に状態データを親端末Xへ
返送する。すなわち送信用バッファ3に送信データがセ
ットされると、競合送信タイミングに従って各端末A、
B・・・は一斉に競合を開始するが、競合負けを検出す
るとその時点で送信を中止し(ステップS5)、ダミー
パケットの受信待ちになる(ステップS2)。
【0030】また競合勝ちした端末はステップS6に進
み、状態データを送信する。ここで正常に送信完了しな
い場合、例えば個別送信でアクノリッジACKが受信で
きない場合などは再送するが、この再送もまずダミーパ
ケットを受信してからになる。上記の競合の勝ち負けを
繰り返してプライオリティの高い順にダミーパケットを
受信した後で自端末の状態データを親端末Xへ返送す
る。そして通常は最後のプライオリティが最も低い端末
が状態データを返送し終わるまで行われる。
【0031】ところが図1に示すように、端末Eが状態
データを送信している近辺で、端末Nに緊急度の高いデ
ータを送信すべく(親端末Xあるいは他の端末A、B・
・・へ)送信要求コマンドが発生した場合には、次のよ
うに行う。すなわち端末Eが状態データを返送し終わっ
た以後のダミーパケットと競合するように、端末Nから
データを送信する。端末Nとダミーパケットとは、ダミ
ーパケットのプライオリティを最も低く設定している
が、端末Nがダミーパケットに対して競合勝ちする。そ
のため端末Nは送信要求が発生した時点からほとんど待
ち時間なしで伝送することができる。
【0032】このように本システムを構築することで、
状態データ送信時など連続でパケットが流れるような場
合でも、それぞれのパケットの間にダミーパケットが挿
入されることになるので、プライオリティの低い端末の
送信要求が発生した場合でも、このダミーパケットに競
合させることにより、待ち時間なしに伝送ができるもの
である。
【0033】なお図3の場合には親端末Xを別途記載し
ているが、この親端末Xがなく他の端末A、B・・・が
存在する場合には、端末Aを親端末として上記と同様の
制御動作を行わしめることができる。
【0034】
【発明の効果】以上のように請求項1のデータ伝送装置
では、データのパケットが連続で流れるような場合で
も、それぞれパケットの間にダミー信号が挿入されるこ
とになるので、優先度の低い端末において送信要求が発
生した場合でも、そのデータをダミー信号と競合するよ
うに送信することで、該データとダミー信号とがバス上
で競合する。このときダミー信号の優先度は他の端末よ
り最も低い優先度としているので、送信要求が発生した
端末の方が競合勝ちし、ダミー信号が競合負けする。し
たがって送信要求が発生した端末がほとんど待ち時間な
しにバス上にデータを伝送することができ、システムの
レスポンスが向上する。
【0035】また請求項2のデータ伝送装置では、デー
タのパケットが連続で流れるような場合でも、それぞれ
パケットの間にダミーパケットが挿入されることになる
ので、優先度の低い端末において送信要求が発生した場
合でも、そのデータをダミーパケットと競合するように
送信することで、該データとダミーパケットとがバス上
で競合する。このときダミーパケットの優先度は他の端
末より最も低い優先度としているので、送信要求が発生
した端末の方が競合勝ちし、ダミーパケットが競合負け
する。したがって送信要求が発生した端末がほとんど待
ち時間なしにバス上にデータを伝送することができ、シ
ステムのレスポンスが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のトラフィックの分散システ
ムを示す図である。
【図2】この発明の実施例のトラフィックの分散システ
ムのフローチャートを示す図である。
【図3】この発明の実施例の要部システム構成図であ
る。
【図4】勝ち残り方式の競合送信時の説明図である。
【図5】従来例のパケットの一斉送信と待ち時間を説明
するための説明図である。
【符号の説明】
1 制御部 2 受信用バッファ 3 送信用バッファ 11 制御部 A 端末 B 端末 X 親端末 L バス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バス(L)上に複数の端末(A)(B)
    ・・が接続され、各端末(A)(B)・・が一斉に信号
    を送信して競合した場合に予め定めた優先順位通りに1
    台のみの端末(A)が競合勝ちして信号をバス(L)上
    に伝送し、競合負けした残りの端末(B)・・は送信を
    中止し、順次この競合の勝ち負けを行って順次予め定め
    た優先度の高い端末(A)(B)・・順に信号を連続的
    に送信していき、優先度の最も低い端末が最後に信号を
    送信するようにしたデータ伝送装置において、親端末
    (X)に他の端末(A)(B)・・より低い優先度を持
    たせたダミー信号を常時送信する第1の制御手段(1
    1)を備え、上記親端末(X)からのダミー信号を受信
    してから親端末(X)からの一斉同報送信要求信号に対
    するデータを送信し、他の送信要求が発生した場合には
    ダミー信号に競合するようにデータを伝送させる第2の
    制御手段(1)を各端末(A)(B)・・にそれぞれ備
    えていることを特徴とするデータ伝送装置。
  2. 【請求項2】 バス(L)上に複数の端末(A)(B)
    ・・が接続され、各端末(A)(B)・・が一斉に信号
    を送信して競合した場合に予め定めた優先順位通りに1
    台のみの端末(A)が競合勝ちして信号をバス(L)上
    に伝送し、競合負けした残りの端末(B)・・は送信を
    中止し、順次この競合の勝ち負けを行って順次予め定め
    た優先度の高い端末(A)(B)・・順に信号を連続的
    に送信していき、優先度の最も低い端末が最後に信号を
    送信するようにしたデータ伝送装置において、親端末
    (X)に他の端末(A)(B)・・より低い優先度を持
    たせたダミーパケットを常時送信する第1の制御手段
    (11)を備え、上記親端末(X)からのダミーパケッ
    トを受信してから親端末(X)からの各端末(A)
    (B)・・への一斉同報送信要求信号に対する状態デー
    タを送信し、他の緊急度の高いデータなどの送信要求が
    発生した場合にはダミーパケットに競合するようにデー
    タを伝送させる第2の制御手段(1)を各端末(A)
    (B)・・にそれぞれ備えていることを特徴とするデー
    タ伝送装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002069534A1 (fr) * 2001-02-26 2002-09-06 Photonixnet Kabushiki Kaisha Appareil de multiplexage

Cited By (1)

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WO2002069534A1 (fr) * 2001-02-26 2002-09-06 Photonixnet Kabushiki Kaisha Appareil de multiplexage

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