JPH07202716A - 誤り訂正復号方法及び誤り訂正復号回路 - Google Patents

誤り訂正復号方法及び誤り訂正復号回路

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JPH07202716A
JPH07202716A JP7594A JP7594A JPH07202716A JP H07202716 A JPH07202716 A JP H07202716A JP 7594 A JP7594 A JP 7594A JP 7594 A JP7594 A JP 7594A JP H07202716 A JPH07202716 A JP H07202716A
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syndrome
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error correction
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JP7594A
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Inventor
Kazuchika Obuchi
一央 大渕
Takaharu Nakamura
隆治 中村
Kazuo Kawabata
和生 川端
Kenji Suda
健二 須田
Kensuke Sawada
健介 沢田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガロア体GF(2m )の元の数より1以上少
ない数nを符号長とする誤り訂正符号、又は短縮化され
た誤り訂正符号を復号する誤り訂正復号回路に関し、回
路規模または回路規模と消費電力を縮減することが可能
な誤り訂正復号方法及び誤り訂正復号回路を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 高次から入力される符号にαi (αはガロア
体の原始元、iは整数)を乗算して、直列符号をmビッ
トの並列符号に変換し、該並列変換された符号を入力し
てαを乗算し、次の並列変換された符号との和を求め、
該和にαを乗算し、更に次の並列変換された符号との和
を求める計算を繰り返し、nビットの符号が全部入力さ
れた時にシンドロームを出力し、 該シンドロームに、
αの乗算をj(jは0及び正の整数)回行い、該乗算結
果と、αr (rは前記i及びjによって一義的に定まる
整数)との一致を検定し、該検定結果の出力位相と、高
次から入力される符号の誤り位相を一致させて誤り訂正
するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブロック誤り訂正符号
の誤り訂正復号回路に係り、特に、復号回路の回路規
模、消費電力の縮減が可能な誤り訂正復号回路に関す
る。
【0002】電話音声のデジタル伝送が実用化されてか
ら約30年近くになるが、この間、デジタル化の対象は
ファクシミリ、データ、高品質音声、画像へと広がり、
更に、デジタル技術は伝送技術のみならず交換技術にも
適用されて、通信網はサービス総合デジタル統合網、即
ち、ISDNへと進展しつつある。
【0003】デジタル技術による様々な通信処理におい
ては、アナログ技術におけるように非直線歪みや雑音が
信号品質を直接劣化させることがなく、基本的には高品
質な通信を容易に実現できるという特徴がある。
【0004】しかし、雑音が符号の識別レベルを超える
と、デジタル符号を正確に識別することができなくな
り、符号誤りを生ずる。又、非直線歪みにより符号波形
が劣化する場合には、雑音による符号の識別誤りが起こ
りやすくなる。符号誤りは、音声においては所謂クリッ
ク雑音として聞こえて通話者、視聴者に違和感を与え、
データにおいては誤りがない場合の数字とは異なる数字
に変換してしまうので、伝送の信頼度を低下させる。更
に、画像など帯域圧縮を行って伝送するような場合に
は、伝送路上の1ビットの誤りが伸長後には複数ビット
の誤りとなって現れるので、例えば画像に線が入るな
ど、受信品質を大幅に劣化させることになる。
【0005】これに対して、受信側で誤りを検出して誤
りが生じている旨を表示したり、誤りを検出した時には
再送要求を出して誤りがない信号を受信したり、更には
積極的に誤りを訂正するなどの誤り処理方式が開発さ
れ、通信網の必要度に応じた誤り処理方式が実用化され
ているが、マルチメディア化や通信機能の高度化に向け
てこれらの技術の重要性は高まる一方である。
【0006】本発明は、上記のうち誤り訂正技術に関す
るものである。卑近な例では、誤り訂正は、移動通信、
ファクシミリ、銀行などのキャッシュディスペンサ、或
いは、コンパクト・ディスク(CD)からの読出しにお
いて適用されており、誤り訂正符号も適用対象によって
使い分けられている。その中で本発明は、符号理論にお
いて代数的符号として分類されるブロック符号の復号回
路を改良しようとするものである。
【0007】
【従来の技術】図13は、従来のBCH(Bose-Chaudhu
ri-Hcqenghem) 符号の(15,11)符号を1ビット縮
小した(14,10)符号の復号回路である。元の符号
はガロア体の元の数16より1少ない15を符号長とす
る符号であるのに対して、対象とする符号はガロア体の
元の数より2以上少ない数を符号長とする符号の一例で
ある。
【0008】図13において、1は並列変換回路、2は
シンドローム計算回路、3は誤り位置検定回路、4は遅
延回路、5は誤り訂正回路、6はシンドローム変換回路
である。更に、シンドローム計算回路は第一のフリップ
フロップ21、第一のα乗算回路22、加算回路23に
よって構成され、誤り位置検定回路は第二のフリップフ
ロップ31、第二のα乗算回路32、論理積回路33
a、第一のスイッチ34によって構成されている。又、
遅延回路はFIFO(Fast-In-Fast-Out) メモリで構成
され、誤り訂正回路は排他的論理和回路で構成される。
以下、BCH符号の符号化、復号化について説明し、従
来の復号回路の動作について説明する。
【0009】符号化において、生成多項式をg(x)=
1+x+x4 と定義する。そして、符号理論の定理によ
り、符号を多項式表現した符号多項式は生成多項式で割
り切れる。従って、生成多項式にx、x2 、x3 、・・
・を乗じたものも符号多項式になる。これらの多項式を
下記のようにまとめて、右辺の計数で生成行列Gを定義
する。
【0010】
【数1】 即ち、
【0011】
【数2】 この行列の中を整理して、対角行列を分離して表現する
と次のようになる。
【0012】
【数3】 これより、情報をk、符号語をwとすれば、送信符号語
【0013】
【数4】 で与えられる。今はBCH(14,10)符号を対象に
しているので、符号語wは1行14列、情報kは1行1
0列、生成行列は10行14列の行列である。
【0014】復号側では、生成多項式で割算するという
処理を行う。つまり、生成行列Gの逆行列G-1を掛算す
る。この生成行列の逆行列G-1は通常Hで表現され、こ
のHを検査行列という。具体的にBCH(14、10)
符号の検査行列Hを表現すると、
【0015】
【数5】 そして、Hは1の原始15乗根αを用いて
【0016】
【数6】 のように表される。このαはガロア体GF(24 )の原
始元でもある。ところで、送信符号は生成多項式g
(x)で割り切れる、即ち、割算の余りが零になるよう
にしているので、受信符号に誤りがなければ、受信符号
語に検査行列を乗じた結果は零になり、誤りがある場合
には零にはならない。即ち、受信符号語に検査行列を掛
けたものによって、誤りを検出することができる。これ
をシンドロームといい、
【0017】
【数7】 と表わす。但し、Sは4行1列、Hは4行14列、wは
14行1列の行列である。
【0018】今、送信符号wに誤りeが加わって、受信
符号がw’になったとすれば、w’=w+eであるか
ら、受信符号w’に対するシンドロームSは
【0019】
【数8】 となる。ここで、誤り符号eも14行1列の行列で表現
される。ここで、誤りの位置がiビット目の時にはシン
ドロームはαi になることを説明する。
【0020】今、誤りが11ビット目(LSBを0ビッ
トと計数する)に発生したとすると、誤り符号eは転置
行列表現で(00100000000000)であるの
で、シンドロームは
【0021】
【数9】 となる。つまり、11ビット目が誤った場合に得られた
シンドロームは検査行列のα11に等しい。同じことを全
部のビットについて検証してみれば、iビット目の誤り
の時のシンドロームはαi になること判る。
【0022】ここで、αi+1 はαi にα(=α1 )を乗
算したものに等しいが、その乗算を符号変換として見た
場合の変換規則を図15に示す。つまり、図15の回路
の入力がαi 、出力がαi+1 で、その変換の規則が図1
5の下に示した変換回路で与えられる。例えば、α
10〔転置行列表現で(1110)〕を図15の回路の入
力端子に印加すると、出力は転置行列表現で(011
1)になることは容易に判るが、このパターンはα11
パターンに等しい。
【0023】又、いま例にしている符号は元来BCH
(15、11)符号であるので、α15=α0 である。さ
て、図13の復号回路にはブロック長が14ビットの符
号語がMSBから順次入力される。その符号語はFIF
Oより成る遅延回路に入力されると共に、並列変換回路
に入力される。この並列変換回路は符号語が入力される
0 を除いて他は接地されているが、これは並列変換回
路においてα0 〔≡(1000)〕を符号語の各ビット
に乗算していることを意味する。従って、符号語
(D13、D12、D11、D10、D9 、D8 、D7 、D6
5 、D4 、P3 、P2 、P1 、P0)が順次入力され
ると、シンドローム計算回路の出力は次のようになる。
1ビット目が入力された時にはα0 13、2ビット目が
入力された時にはα1 13+α 0 12、3ビット目が入
力された時にはα2 13+α1 12+α0 11となって
ゆき、14ビット目が入力された時にはα1313+α12
12+α1111+α10 10+α9 9 +α8 8 +α7
7 ++α6 6 +α5 5 +α4 4 +α3 3 +α
2 2 +α1 1 +α0 0 となる。これは上で説明し
たシンドロームSにほかならない。そして、誤りがなけ
ればS=0〔≡(0000)〕である。今、先の例と同
じ11ビット目に誤りがある場合には、S=α11であ
る。
【0024】ところで、誤りは任意のビットに生ずるの
でシンドロームのパターンはそのビットに対応したパタ
ーンになり、誤り位置を特定するのには不都合である。
そこで、シンドロームのパターンを特定のパターンに変
換して、その特定パターンを検出した時に訂正するよう
にする。図13の構成では論理積回路33aのx0 ビッ
ト以外の入力を反転しているので、その特定パターンに
(1000)〔≡α0〕を選択している。11ビット目
に誤りが有る場合のシンドロームはα11であり、先の説
明にある如く、α11にα4 を乗ずるとα0 になるので、
シンドローム計算回路が出力するシンドロームに、誤り
位置検定回路において第二のフリップフロップと第二の
α乗算回路によりα4 を乗算すればα0 を得ることがで
き、このタイミングで論理積回路から誤った符号を訂正
する訂正ビット「1」が出力される。
【0025】誤りが正確に訂正されるには、訂正ビット
が出力されるタイミングと遅延回路からD11が読み出さ
れるタイミングが一致しなければならない。両者のタイ
ミングを一致させるためには、遅延回路からの読出しと
誤り位置の検定とを同一タイミングを基準に行う必要が
ある。この基準タイミングとしてシンドロームの計算終
了のタイミングを用いると、遅延回路からは読出し開始
後2クロック遅れてD 11が読み出されるのに対して、誤
り位置検定回路からは4クロック遅れて訂正ビットが出
力されることになり、両者の位相が一致しない。この問
題を解決するのがシンドローム変換回路6である。これ
をシンドローム計算回路の出力端子に接続することによ
り、シンドロームSは計算されたタイミングにα2 Sに
変換される。これを誤り位置検定回路に入力して第二の
フリップフロップと第二のα乗算回路によってαを2回
乗算すれば、2クロック遅れの位相で訂正ビットが出力
され、遅延回路からD11が読み出されるタイミングと一
致するようになる。しかも図13の回路は、誤り位置検
定回路から訂正ビット出力される順番が、遅延回路から
読み出される符号の順番に一致しているので、高速に誤
り訂正ができる利点を有している。
【0026】図14は、従来のBCH(14、10)符
号の復号回路のタイムチャートである。上において復号
動作を詳述したので、タイムチャートは簡単に説明す
る。先ず、符号語がMSBから順次入力される。これが
1クロックタイミング遅れて第一のフリップフロップか
ら出力され、第一のα乗算回路でαを乗算されて次に続
く符号と加算される。従って、14ビットの符号が全て
入力されてから1クロック遅れてシンドロームS〔≡α
0 S〕がシンドローム計算回路から出力される。これに
シンドローム変換回路でα2 が乗算されて、直ちにα2
Sに変換される。この1ビットの間だけ第一のスイッチ
をシンドローム変換回路の出力端子に接続してα2 Sを
誤り位置検定回路に入力し、第一のスイッチを第二のα
乗算回路の出力端子に切り替える。
【0027】誤り位置検定回路に入力されたα2 Sは1
クロック遅れて第二のフリップフロップから出力され、
以降1クロック遅れる度にα3 S、α4 S、・・・が第
二のフリップフロップから出力される。一方、遅延回路
はシンドロームが計算されたタイミング、即ち、第一の
スイッチがα2 乗算回路に接続されたタイミングから読
出しを開始する。従って、第二のフリップフロップから
α2 Sが出力されるタイミングにMSBであるD13が読
み出される。もし、11ビット目に誤りがあればα4
がα0 〔≡(1000)〕になるので、丁度D11が読み
出された時に訂正ビットが誤り位置検定回路から誤り訂
正回路に印加され、誤りが訂正される。
【0028】上において詳述した如く、図13の回路で
BCH(14、10)の符号語に生じた1ビット誤りを
全て訂正することができる。しかし、図13の復号回路
には高次側の訂正ビットを先に出力するためにシンドロ
ーム変換回路が必要で、この回路があるために回路規模
が大きくなるという問題が生ずる。上で例にしたBCH
(14、10)符号の場合にはシンドローム変換回路は
図16に表されるように、排他的論理和回路2個を必要
とするだけであるので、回路の大規模化はそれ程ではな
いが、ブロック長が長い符号の場合にはシンドローム変
換回路の規模で復号回路の規模が決定されるようにな
る。図示はしないが、BCH(255、247)符号を
短縮化したBCH(100、92)符号の場合には、α
乗算回路は排他的論理和回路3個で構成され、シンドロ
ーム変換回路はα157 を乗算する回路となるので、シン
ドローム変換回路は排他的論理和回路を3×157=4
71個必要とし、シンドローム計算回路、誤り位置検定
回路の規模の比ではなくなる。そして、回路規模が大き
くなれば当然消費電力も大きくなるという問題が付随し
て生ずる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
に対処して、回路規模が小さく、回路の消費電力も少な
くて済む誤り訂正復号回路を提供することを目的とす
る。
【0030】このために、回路規模増大の原因になった
シンドローム変換回路を除去しながら、復号動作は従来
の復号回路と同一な回路を実現する。
【0031】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の実施例
である。図1において、1は並列変換回路、2はシンド
ローム計算回路、3は誤り位置検定回路(以上を一体で
呼ぶ時には、誤り検出回路と呼ぶことにする)、4は遅
延回路、5は誤り訂正回路である。更に、シンドローム
計算回路は第一のフリップフロップ21、第一のα乗算
回路22、加算回路23によって構成され、誤り位置検
定回路は第二のフリップフロップ31、第二のα乗算回
路32、論理積回路33、第一のスイッチ34によって
構成されている。又、遅延回路はFIFO(Fast-In-Fa
st-Out) メモリで構成され、誤り訂正回路は加算回路で
構成される。
【0032】図1の構成は、シンドローム変換回路がな
く、論理積回路において(1011)のパターンを検出
することを特徴とする。
【0033】
【作用】図2は、本発明の実施例のタイムチャートであ
る。符号語がMSBから順次入力され、14ビット全て
が入力されてから1クロック遅れてシンドロームの計算
が終了することは、従来の回路と同じである。図1の回
路では、この時に第一のスイッチをシンドローム計算回
路の出力に接続し、シンドロームSを誤り位置検定回路
に入力し、入力したら直ちに第一のスイッチを第二のα
乗算回路の出力に切り替える。そして、1クロック毎に
α0 S、α2S、α3 S、・・・を第二のフリップフロ
ップから出力すると共に、遅延回路から受信符号語をM
SBから順次出力する。
【0034】先の例と同じように、11ビット目に誤り
があるものとすると、読出しが開始されてから2ビット
目のタイミングにα2 Sが第二のフリップフロップから
出力される。同じ例なので、S=α11であり、α2 S=
α13≡(1011)となるから、11ビット目の符号が
読み出された時に(1011)が論理積回路に入力さ
れ、訂正ビットが誤り訂正回路に入力されて、11ビッ
ト目が訂正される。
【0035】本発明の実施例においては、α2 を乗算す
るシンドローム変換回路を除去している。従来の復号回
路でα2 を乗算して(1000)≡α0 との一致を検出
したのであるから、α2 を乗算しない本発明の実施例に
おいては、α0 をα2 で除算してα0 /α2 =α15/α
2 =α13との一致を検出するわけである。
【0036】このように、シンドローム変換回路を除去
し、α0 とは異なるパターンとの一致を検出するように
したので、回路規模と消費電力を共に縮減できる。
【0037】
【実施例】ところで、図1の構成では、入力直列符号を
4ビットの並列符号に変換する時にα0 を乗算し、第二
のフリップフロップと第二のα乗算回路においてαを2
回(α2 )乗算し、α0 /α2 との一致を検定している
が、並列変換する時に例えばα1 を乗算すれば、第二の
フリップフロップと第二のα乗算回路におけるαの乗算
回数を1回として、α0 /α2 との一致を検定すればよ
い。そして、この時には、第二のフリップフロップと第
二のα乗算回路における遅延が1クロック周期少なくな
るので、遅延回路の遅延も1クロック周期少なくすれば
正しい位相で誤りを訂正できる。即ち、α0 を乗算すべ
きをαi を乗算しても、遅延回路と誤り検出回路の双方
で同じ量だけ遅延を変える意味しかない。
【0038】同様に、α0 /α2 のパターンで検定する
のを、他のパターンで検定することも、遅延回路と誤り
検出回路の双方で同じ量だけ遅延を変える意味しかな
い。従って、このような変形は、並列変換の際にα0
乗じて、第二のフリップフロップと第二のα乗算回路で
α2 を乗算し、α0 /α2 のパターンで検定するのと技
術的には何ら異なることはない。
【0039】さて、上記においては、BCH(15、1
1)符号を基本とする符号を例にして説明したので、シ
ンドローム変換はα2 を乗算するものであったが、異な
る符号長の符号を用いる場合には巾乗の数が異なってく
る。この巾乗の数をpとすれば、pは次の式で与えられ
る。
【0040】
【数10】 但し、nは符号長、kは生成多項式が持つ根αk の巾乗
の数である。この関係式は、発明者らが特許出願した発
明(特開平4−95415)において開示されている。
【0041】上記の例においては、符号長nは14であ
り、生成多項式はαを根に持つのでkは1である。これ
を上の式に代入して、0が15と置換できることを利用
すれば、
【0042】
【数11】 となる。第二の例として、二重誤り訂正符号であるBC
H(14、6)符号では、生成多項式は
【0043】
【数12】 で、αとα3 を根に持つのでpも2つ得られ、
【0044】
【数13】 となる。第三の例として、二重誤り訂正符号であるリー
ド・ソロモン(50、48)符号では、生成多項式は
【0045】
【数14】 であるので、
【0046】
【数15】 となる。そして、多重誤り訂正符号の場合には、例えば
図1の1、2、3より成る回路をその多重誤り数に等し
い数だけ設ければよい。
【0047】図3は、本発明の第二の実施例である。図
3において、1aは並列変換回路、2はシンドローム計
算回路、3は誤り位置検定回路(以上を一体として呼ぶ
時には誤り検出回路と呼ぶことにする)、4は遅延回
路、5は誤り訂正回路である。更に、シンドローム計算
回路は第一のフリップフロップ21、第一のα乗算回路
22、加算回路23によって構成され、誤り位置検定回
路は第二のフリップフロップ31、第二のα乗算回路3
2、論理積回路33、第一のスイッチ34によって構成
されている。又、遅延回路はFIFO(Fast-In-Fast-O
ut) メモリで構成され、誤り訂正回路は加算回路で構成
される。
【0048】本発明の第二の実施例の特徴は、シンドロ
ーム変換回路を除去したことと、並列変換回路のアース
位置を変えて、そのパターンを(0010)にしたこと
である。
【0049】図4は、本発明の第二の実施例のタイムチ
ャートである。BCH(14、10)符号の符号語はM
SBから順次入力される。今、並列変換回路のパターン
を(0010)≡α2 にしているから、各符号は並列変
換回路おいてα2 を乗算されることになる。従ってシン
ドローム計算回路の出力端子からはα2 Sが出力され
る。これを第一のスイッチの開閉で誤り位置検定回路に
取込み、以降はαを乗算してゆくと共に、遅延回路から
受信符号語をMSBから順次読み出す。
【0050】同様に、11ビット目に誤りがあると仮定
すると、11ビット目の符号が読み出されるタイミング
にα4 Sが第二のフリップフロップから出力される。S
=α 11であるから、ここで得られたα4 Sはα15=α0
であり、論理積回路で(1000)パターンの一致がと
られて、訂正ビットが誤り訂正回路に入力され、11ビ
ット目の符号が訂正される。
【0051】本発明の第二の実施例においても、シンド
ローム変換回路が不要になり、その代わりのパターン変
換を並列変換回路の結線変更で行っているので、回路規
模と消費電力共縮減できる。
【0052】そして、本発明の第二の実施例において
も、並列変換のパターンと、誤り位置検定のパターンを
変えることは、遅延回路と誤り検出回路で遅延を同じ量
変化させることと意味は同じである。また、本発明の第
二の実施例においても、本発明の実施例と全く同様に一
般化できる。
【0053】図5は、本発明の第三の実施例である。図
5において、1は並列変換回路、2はシンドローム計算
回路、3は誤り位置検定回路(以上を一体として呼ぶ時
には、誤り検出回路と呼ぶことにする)、4は遅延回
路、5は誤り訂正回路である。更に、シンドローム計算
回路は第一のフリップフロップ21、第一のα乗算回路
22、加算回路23、第二のスイッチ24によって構成
され、誤り位置検定回路は第二のフリップフロップ3
1、第二のα乗算回路32、論理積回路33a、第一の
スイッチ34によって構成されている。又、遅延回路は
FIFO(Fast-In-Fast-Out) メモリで構成され、誤り
訂正回路は加算回路で構成される。尚、図5の構成は、
14ビットで構成される符号のブロックがバースト的に
入力されるのを前提にしている。
【0054】図6は、本発明の第三の実施例のタイムチ
ャートである。BCH(14、10)符号の符号語はM
SBから順次入力される。並列変換回路のパターンはα
0 であるから、最初、第二のスイッチを並列変換回路側
に倒しておけば、14ビット全部入力されてから1クロ
ック遅れてシンドロームSが計算される。この時に第二
のスイッチをアース側に倒して、2クロックの間αを乗
算する。したがって、シンドロームが計算されてから2
クロック遅れてα2 Sがシンドローム計算回路から出力
される。この1クロックの間だけ第一のスイッチをシン
ドローム計算回路の出力に接続し、α2 Sを誤り位置検
定回路に取り込んだ後、第一のスイッチを第二のα乗算
回路の出力に切り替える。以降、α2 Sに順次αを乗算
してゆくと共に、遅延回路から受信符号語をMSBから
順次読出しを開始する。
【0055】同じく11ビット目に誤りがあれば、受信
符号語の11ビット目が読み出されるタイミングに第二
のフリップフロップからα4 Sが出力される。これはと
りもなおさずα0 ≡(1000)であるから、論理積回
路で一致がとられて、訂正ビットが誤り位置検定回路か
ら誤り訂正回路に出力され、11ビット目が訂正され
る。
【0056】本発明の第三の実施例においても、シンド
ローム変換回路の分だけ回路規模が縮減される。しか
し、シンドローム変換に要する動作をシンドローム計算
回路で行っているので、消費電力には変化はない。
【0057】そして、本発明の第三の実施例において
も、並列変換のパターンと、誤り位置検定のパターンを
変えることは、遅延回路と誤り検出回路で遅延を同じ量
変化させることと意味は同じである。また、本発明の第
三の実施例においても、本発明の実施例と全く同様に一
般化できる。
【0058】ここで、14ビットの符号のブロックが連
続して入力される時には、図5の構成では第一のフリッ
プフロップと第一のα乗算回路でシンドロームを変換し
ている間に後続ブロックのMSB2ビットが消失すると
いう不都合が生ずる。これに対しては、図7又は図8の
構成を採用すれば、上記不都合を解決できる。
【0059】図7は、本発明の第三の実施例の実用構成
(その1)である。図7において、1は並列変換回路、
2及び2aはシンドローム計算回路、3は誤り位置検定
回路(以上を一体として呼ぶ時には、誤り検出回路と呼
ぶことにする)、4は遅延回路、5は誤り訂正回路であ
る。更に、シンドローム計算回路2は第一のフリップフ
ロップ21、第一のα乗算回路22、加算回路23、第
二のスイッチ24、第三のスイッチ25によって構成さ
れ、シンドローム計算回路2aは同様に第三のフリップ
フロップ21a、第三のα乗算回路22a、加算回路2
3a、第二のスイッチ24a、第三のスイッチ25aに
よって構成され、誤り位置検定回路は第二のフリップフ
ロップ31、第二のα乗算回路32、論理積回路33
a、第一のスイッチ34によって構成されている。又、
遅延回路はFIFO(Fast-In-Fast-Out) メモリで構成
され、誤り訂正回路は加算回路で構成される。図7の構
成においては、シンドローム計算回路を交互に使用し
て、シンドローム変換の間に符号の消失がないようにし
ている。従って、タイムチャートは図6と同じである。
【0060】図8は、本発明の第三の実施例の実用構成
(その2)である。図8において、1は並列変換回路、
2はシンドローム計算回路、3は誤り位置検定回路(以
上を一体として呼ぶ時には、誤り検出回路と呼ぶことに
する)、4は遅延回路、5は誤り訂正回路、6は符号の
速度を16/14倍にする第一の速度変換回路、7は符
号の速度を14/16倍にする第二の速度変換回路であ
る。更に、シンドローム計算回路は第一のフリップフロ
ップ21、第一のα乗算回路22、加算回路23、第二
のスイッチ24によって構成され、誤り位置検定回路は
第二のフリップフロップ31、第二のα乗算回路32、
論理積回路33a、第一のスイッチ34によって構成さ
れている。又、遅延回路はFIFO(Fast-In-Fast-Ou
t) メモリで構成され、誤り訂正回路は加算回路で構成
される。図8の構成では、第一のフリップフロップのク
ロックを元来の符号速度より上げることによって、シン
ドローム変換の間に符号の消失が起こらないようにした
ものである。従って、元来の符号速度で考えれば、やは
り、タイムチャートは図6と本質的に同じである。
【0061】図9は、本発明の第四の実施例である。図
9において、1は並列変換回路、2はシンドローム計算
回路、3は誤り位置検定回路(以上を一体として呼ぶ時
には、誤り検出回路と呼ぶことにする)、4は遅延回
路、5は誤り訂正回路である。更に、シンドローム計算
回路は第一のフリップフロップ21、第一のα乗算回路
22、加算回路23によって構成され、誤り位置検定回
路は第二のフリップフロップ31、第二のα乗算回路3
2、論理積回路33a、第一のスイッチ34によって構
成されている。又、遅延回路はFIFO(Fast-In-Fast
-Out) メモリで構成され、誤り訂正回路は加算回路で構
成される。
【0062】図10は、本発明の第四の実施例のタイム
チャートである。本発明の第四の実施例においても、シ
ンドロームを計算して誤り位置検定回路に取込み、以降
シンドロームにαを順次乗算してゆく。ここで異なるの
は、遅延回路からの受信符号語の読出しを第一のスイッ
チの切り替えタイミングより2クロック遅らせているこ
とである。
【0063】同じく11ビット目に誤りがあるとする
と、この場合には第二のフリップフロップからα0 Sが
出力されてから4クロック遅れてα4 S=α0 ≡(10
00)が第二のフリップフロップから出力される。一
方、受信符号語は2クロック遅れて読出しが開始される
ので、α4 Sが出力されるタイミングと11ビット目が
よみだされるタイミングは一致する。即ち、本発明の第
四の実施例においても、誤り訂正が可能である。
【0064】本発明の第四の実施例においても、シンド
ローム変換回路の分だけ回路規模が縮減される。しか
し、シンドローム変換に要する動作をシンドローム計算
回路で行っているので、消費電力には変化はない。
【0065】そして、本発明の第四の実施例において
も、並列変換のパターンと、誤り位置検定のパターンを
変えることは、遅延回路と誤り検出回路で遅延を同じ量
変化させることと意味は同じである。また、本発明の第
四の実施例においても、本発明の実施例と全く同様に一
般化できる。
【0066】図11は、本発明の第五の実施例である。
図11において、1は並列変換回路、3は誤り位置検定
回路(以上を一体として呼ぶ時には、誤り検出退路と呼
ぶことにする)、4は遅延回路、5は誤り訂正回路であ
る。更に、誤り位置検定回路は第二のフリップフロップ
31、第二のα乗算回路32、論理積回路33a、第一
のスイッチ34、第二の加算回路35によって構成され
ている。又、遅延回路はFIFO(Fast-In-Fast-Out)
メモリで構成され、誤り訂正回路は加算回路で構成され
る。尚、図11の構成は、14ビットで構成される符号
のブロックがバースト的に入力されることを前提にして
いる。
【0067】本発明の第五の実施例の特徴は、シンドロ
ーム変換回路のみならず、シンドローム計算回路も除去
した点にある。図12は、本発明の第五の実施例のタイ
ムチャートである。
【0068】本発明の第五の実施例においては、並列変
換回路の出力は直ちに誤り位置検定回路に入力され、第
二のフリップフロップと第二のα乗算回路及び第二の加
算回路によってシンドロームが計算される。シンドロー
ムが計算された時に、第一のスイッチをアース側に倒し
て、以降はシンドロームにαを乗算してゆく。一方、受
信符号語は、シンドロームを計算した2クロック後に遅
延回路から読出しを開始する。
【0069】やはり、11ビット目に誤りがあるとす
る。この場合には、シンドロームが計算されてから4ク
ロック遅れてα4 Sが第二のフリップフロップによって
出力される。受信符号語はこれより2クロック遅れて読
出しを開始されるので、α4 Sが出力されてから4クロ
ック遅れて11ビット目がよみだされる。このタイミン
グはα4 Sが出力されるタイミングと同じなので、11
ビット目の誤りが訂正できる。
【0070】本発明の第五の実施例においては、シンド
ローム変換回路とシンドローム計算回路の分だけ回路規
模が縮減される。しかし、シンドローム変換及びシンド
ローム計算に要する動作を誤り位置検定回路で行ってい
るので、消費電力には変化はない。
【0071】そして、本発明の第五の実施例において
も、並列変換のパターンと、誤り位置検定のパターンを
変えることは、遅延回路と誤り検出回路で遅延を同じ量
変化させることと意味は同じである。また、本発明の第
五の実施例においても、本発明の実施例と全く同様に一
般化できる。ここで、14ビットの符号のブロックが連
続して入力される時には、図11の構成では第二のフリ
ップフロップと第二のα乗算回路でシンドロームを変換
している間に後続ブロックのMSB2ビットが消失する
という不都合が生ずる。これに対しては、図7又は図8
の構成に類似の構成採用すれば、上記不都合を解決でき
る。即ち、図示はしないが、図7に対応しては、第二の
フリップフロップと第二のα乗算回路と第二のスイッチ
で構成される回路を二つ設けて、これらを交互に使用し
てシンドローム計算とシンドローム変換をする構成にす
ればよい。又、図8に対応しては、第二のスイッチの前
に16/14倍の速度変換回路を設け、第二のフリップ
フロップと第二のα乗算回路の接続点より後に14/1
6倍の速度変換回路を設ければよい。
【0072】これにて本発明の詳細な説明は終りであ
る。上においては、各々の実施例は単一誤り訂正のBC
H符号を例に説明したが、多重誤り訂正の場合にも全く
同じ方法で誤り訂正復号回路の回路規模または回路規模
と消費電力を縮減できることは言うまでもない。多重誤
り訂正復号回路の場合には、並列変換回路から誤り位置
検定回路までを多重に必要とするので、縮減効果は単一
誤りの場合に比べて大きくなる。
【0073】更に、上ではBCH符号を例に実施例の説
明をしたが、シンドローム変換にかかわる一般化の説明
をした時に例をあげたように、リード・ソロモン符号な
ど、同様な誤り訂正アルゴリズムを適用できる符号の誤
り訂正復号回路に対しても、回路規模や消費電力の縮減
効果がある。
【0074】
【発明の効果】以上、詳述した如く、本発明によりブロ
ック符号の誤り訂正復号回路の回路規模または回路規模
と消費電力を縮減することが可能になる。この効果は、
符号のブロック長が長い程、又、短縮化を行う程大きな
ものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例。
【図2】 本発明の実施例のタイムチャート。
【図3】 本発明の第二の実施例。
【図4】 本発明の第二の実施例のタイムチャート。
【図5】 本発明の第三の実施例。
【図6】 本発明の第三の実施例のタイムチャート。
【図7】 本発明の第三の実施例の実用構成(その
1)。
【図8】 本発明の第三の実施例の実用構成(その
2)。
【図9】 本発明の第四の実施例。
【図10】 本発明の第四の実施例のタイムチャート。
【図11】 本発明の第五の実施例。
【図12】 本発明の第五の実施例のタイムチャート。
【図13】 従来のBCH(14、10)符号の誤り訂
正復号回路。
【図14】 従来のBCH(14、10)符号の誤り訂
正復号回路のタイムチャート。
【図15】 αの乗算の意味。
【図16】 シンドローム変換回路。
【符号の説明】
1 並列変換回路 2 シンドローム計算回路 21 第一のフリップフロップ 22 第一のα乗算回路 23 加算回路 3 誤り位置検定回路 31 第二のフリップフロップ 32 第二のα乗算回路 33 論理積回路 34 第一のスイッチ 4 遅延回路 5 誤り訂正回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須田 健二 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 沢田 健介 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガロア体GF(2m )の元の数より1以
    上少ない数nを符号長とする誤り訂正符号、又は短縮化
    された誤り訂正符号を復号する誤り訂正復号方法であっ
    て、 高次から入力される符号にαi (αはガロア体の原始
    元、iは整数)を乗算して、直列符号をmビットの並列
    符号に変換し(1)、 該並列変換された符号を入力してαを乗算し、次の並列
    変換された符号との和を求め、該和にαを乗算し、更に
    次の並列変換された符号との和を求める計算を繰り返
    し、nビットの符号が全部入力された時にシンドローム
    を出力し(2)、 該シンドロームに、αの乗算をj(jは0及び正の整
    数)回行い(3)、 該乗算結果と、αr (rは前記i及びjによって一義的
    に定まる整数)との一致を検定し(3)、 該検定結果の出力位相と、高次から入力される符号の誤
    り位相を一致させて(4)、誤り訂正する(5)ことを
    特徴とする誤り訂正復号方法。
  2. 【請求項2】 ガロア体GF(2m )の元の数より1以
    上少ない数nを符号長とする誤り訂正符号、又は短縮化
    された誤り訂正符号を復号する誤り訂正復号回路であっ
    て、 高次から入力される符号にα0 (αはガロア体の原始
    元)を乗算して、直列符号をmビットの並列符号に変換
    する並列変換回路と、 該並列変換された符号を入力してαを乗算し、次の並列
    変換された符号との和を求め、該和にαを乗算し、更に
    次の並列変換された符号との和を求める計算を繰り返
    し、nビットの符号が全部入力された時にシンドローム
    を出力するシンドローム計算回路と、 該シンドロームに、1クロック周期に1回αを乗算し、
    乗算結果とα0 をαのk(1−n)〔但し、kは生成多
    項式の根αk の巾乗数、nは符号長である〕乗で除した
    商との一致を検定する誤り位置検定回路と、 前記高次から入力される符号語をシンドロームの計算が
    終了するまで遅延させる遅延回路と、 前記誤り位置検定回路が出力する訂正ビットによって該
    遅延回路が出力する符号の誤りを訂正する誤り訂正回路
    とを有することを特徴とする誤り訂正復号回路。
  3. 【請求項3】 ガロア体GF(2m )の元の数より1以
    上少ない数nを符号長とする誤り訂正符号、又は短縮化
    された誤り訂正符号を復号する誤り訂正復号回路であっ
    て、 高次から入力される符号にαのk(1−n)乗を乗算し
    て、直列符号をmビットの並列符号に変換する並列変換
    回路と、 該並列変換された符号を入力してαを乗算し、次の並列
    変換された符号との和を求め、該和にαを乗算し、更に
    次の並列変換された符号との和を求める計算を繰り返
    し、nビットの符号が全部入力された時にシンドローム
    を出力するシンドローム計算回路と、 該シンドロームに、1クロック周期に1回αを乗算し、
    乗算結果とα0 との一致を検定する第二の誤り位置検定
    回路と、 前記高次から入力される符号語をシンドロームの計算が
    終了するまで遅延させる遅延回路と、 前記誤り位置検定回路が出力する訂正ビットによって該
    遅延回路が出力する符号の誤りを訂正する誤り訂正回路
    とを有することを特徴とする誤り訂正復号回路。
  4. 【請求項4】 ガロア体GF(2m )の元の数より1以
    上少ない数nを符号長とする誤り訂正符号、又は短縮化
    された誤り訂正符号を復号する誤り訂正復号回路であっ
    て、 高次から入力される符号にα0 (αはガロア体の原始
    元)を乗算して、直列符号をmビットの並列符号に変換
    する並列変換回路と、 該並列変換された符号を入力してαを乗算し、次の並列
    変換された符号との和を求め、該和にαを乗算し、更に
    次の並列変換された符号との和を求める計算を繰り返
    し、nビットの符号が全部入力された時にシンドローム
    の計算を終了し、該シンドロームの計算の後に、該シン
    ドロームに対して1クロック周期に1回行うαの乗算を
    k(1−n)回行って、変換シンドロームを出力する第
    二のシンドローム計算回路と、 該変換シンドロームに、1クロック周期に1回αを乗算
    し、乗算結果とα0 との一致を検定する誤り位置検定回
    路と、 前記高次から入力される符号語を前記変換シンドローム
    が出力されるまで遅延させる第二の遅延回路と、 前記誤り位置検定回路が出力する訂正ビットによって該
    第二の遅延回路が出力する符号の誤りを訂正する誤り訂
    正回路とを有することを特徴とする誤り訂正復号回路。
  5. 【請求項5】 ガロア体GF(2m )の元の数より1以
    上少ない数nを符号長とする誤り訂正符号、又は短縮化
    された誤り訂正符号を復号する誤り訂正復号回路であっ
    て、 高次から入力される符号にα0 を乗算して、直列符号を
    mビットの並列符号に変換する並列変換回路と、 該並列変換された符号を入力してαを乗算し、次の並列
    変換された符号との和を求め、該和にαを乗算し、更に
    次の並列変換された符号との和を求める計算を繰り返
    し、nビットの符号が全部入力された時にシンドローム
    を出力するシンドローム計算回路と、 該シンドロームに、1クロック周期に1回αを乗算し、
    乗算結果とα0 との一致を検定する誤り位置検定回路
    と、 前記高次から入力される符号語を前記シンドロームが出
    力された後、k(1−n)クロック周期遅延させる第二
    の遅延回路と、 前記誤り位置検定回路が出力する訂正ビットによって該
    第二の遅延回路が出力する符号の誤りを訂正する誤り訂
    正回路とを有することを特徴とする誤り訂正復号回路。
  6. 【請求項6】 ガロア体GF(2m )の元の数より1以
    上少ない数nを符号長とする誤り訂正符号、又は短縮化
    された誤り訂正符号を復号する誤り訂正復号回路であっ
    て、 高次から入力される符号にα0 を乗算して、直列符号を
    mビットの並列符号に変換する並列変換回路と、 該並列変換された符号を入力してαを乗算し、次の並列
    変換された符号との和を求め、該和にαを乗算し、更に
    次の並列変化された符号との和を求める計算を繰り返
    し、nビットの符号が全部入力された時にシンドローム
    の計算を終了し、該シンドロームの計算の後に、該シン
    ドロームに対して1クロック周期に1回行うαの乗算を
    k(1−n)回行って、変換シンドロームを生成し、該
    変換シンドロームとα0 との一致を検定する第三の誤り
    位置検定回路と、 前記高次から入力される符号語を前記シンドロームが出
    力された後、k(1−n)クロック周期遅延させる第二
    の遅延回路と、 前記誤り位置検定回路が出力する訂正ビットによって該
    第二の遅延回路が出力する符号の誤りを訂正する誤り訂
    正回路とを有することを特徴とする誤り訂正復号回路。
JP7594A 1994-01-05 1994-01-05 誤り訂正復号方法及び誤り訂正復号回路 Withdrawn JPH07202716A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5918884B1 (ja) * 2015-05-12 2016-05-18 日本電信電話株式会社 復号装置、復号方法、およびプログラム
WO2020135654A1 (zh) * 2018-12-29 2020-07-02 中兴通讯股份有限公司 一种数据处理方法及装置

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JP5918884B1 (ja) * 2015-05-12 2016-05-18 日本電信電話株式会社 復号装置、復号方法、およびプログラム
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