JPH0720232B2 - ノイズリダクシヨン装置 - Google Patents

ノイズリダクシヨン装置

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JPH0720232B2
JPH0720232B2 JP58162942A JP16294283A JPH0720232B2 JP H0720232 B2 JPH0720232 B2 JP H0720232B2 JP 58162942 A JP58162942 A JP 58162942A JP 16294283 A JP16294283 A JP 16294283A JP H0720232 B2 JPH0720232 B2 JP H0720232B2
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signal
circuit
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subtraction
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卓也 対馬
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Victor Company of Japan Ltd
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/76Television signal recording
    • H04N5/91Television signal processing therefor
    • H04N5/911Television signal processing therefor for the suppression of noise

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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の対象) 本発明はノイズリダクション装置に関し、特にビデオテ
ープレコーダ等の映像機器に用いられる映像信号のノイ
ズリダクション装置に関する。
(発明の目的) 本発明は映像信号中とノイズ成分を低減して、信号対雑
音比の改善された映像信号を取り出し得る共に、残像の
画面の上下どちらか一方の方向への移動の防止、つま
り、フィールド相関ノイズを低減することが可能なノイ
ズリダクション装置を提供することを目的とする。
(従来例と内容とその欠点) 第1図は従来のノイズリダクション装置の一例のブロッ
ク系統図である。第1図において、1は信号入力端子、
2は第1の減算回路、3は第2の減算回路、4は信号出
力端子、5は遅延回路、6はリミッタ回路、7は係数回
路である。
信号入力端子1は第1の減算回路2に接続すると共に、
第2の減算回路3に接続している。減算回路3は信号出
力端子4に接続すると共に、遅延回路5に接続してい
る。遅延回路5は減算回路2に接続し、減算回路2はリ
ミッタ回路6に接続し、リミッタ回路6は係数回路7に
接続し、係数回路7は減算回路3に接続している。
信号入力端子1にはNTSC方式(あるいはPAL方式・SECAM
方式)のカラー映像信号から分離された輝度信号が入力
されている。この入力輝度信号は減算回路2及び減算回
路3にそれぞれ供給されている。減算回路3から出力さ
れた輝度信号は遅延回路5に供給される。
遅延回路5は入力輝度信号がNTSC方式のカラー映像信号
から分離された輝度信号である場合は、水平走査期間を
Hとすると、 (但し、1フィールド=262.5Hである。) (1フィールド)+0.5H=263H あるいは (1フィールド)−0.5H=262H 上述したような遅延時間を有している。これは、入力輝
度信号がNTSC方式(あるいはPAL方式・SECMA方式)のカ
ラー映像信号より分離した輝度信号である場合は2:1線
飛越し走査を行なっており、奇数フィールドでは0.5H位
相がずれるので、遅延回路5の遅延時間を1フィールド
の自然数倍または、これに極めて近似した期間で、かつ
水平走査期間の自然数倍の期間とするために、遅延回路
5の遅延時間の1フィールド、つまり、NTSC方式の場合
262.5H(PAL方式・SECAM方式の場合312.5H)とすること
はできず、0.5Hだけ加算(あるいは減算)演算して補正
した期間の遅延時間となっている。
(PAL方式・SECAN方式では、 1フィールド=312.5H であるので、それぞれ312H,313Hとなる。) 減算回路2には遅延回路5から出力された遅延輝度信号
と信号入力端子1からの輝度信号とが入力されている。
減算回路2は信号入力端子1から入力された輝度信号よ
り遅延回路5から出力された遅延輝度信号を減算演算し
た信号、つまり、入力輝度信号から遅延回路5よりの約
1フィールド期間前の輝度情報を差し引く動作を行なっ
た輝度信号を出力する。
ここで信号入力端子1に入力される輝度信号を Sn+Nn とする。但し、Sは信号成分、Nは雑音(ノイズ)成分
を示し、nはnフィールドにおける信号あるいは雑音
(ノイズ)であることを示している。
また、遅延回路5の出力信号は信号入力端子1に入力さ
れる輝度信号の1フィールド前の雑音(ノイズ成分の低
減された信号成分であり、これを Sn-1 とする。
従って、減算回路2の出力する信号は、 (Sn+Nn)−Sn-1 となる。ところで、映像信号にはフィールド相関がある
ので、 Sn−Sn-1≒0 と考えることができる。従って、減算回路2の出力信号
は、信号成分が除去された雑音(ノイズ)成分Nnのみと
なる。
しかし、実際には映像信号に完全なフィールド相関があ
るとき以外は Sn−Sn-1≠0 ……(A) であるため、(A)式が成立する際、つまり、フィール
ド相関がくずれた際は、信号成分 Sn−Sn-1 が出力され、残像が発生する。そこで、以下に説明する
リミッタ回路6,及び係数回路7を用いて、この残像を減
少させることが考えられる。
減算回路2より出力された輝度信号は、リミッタ回路6
に入力される。一般に雑音(ノイズ)成分Nnの振幅(レ
ベル)は小さく、信号成分 Sn−Sn-1 の振幅(レベル)は大きい。リミッタ回路6は上述した
性質を利用して信号成分を除去した信号を出力する回路
で、つまり、ある一定振幅(リミッタレベル)以下の信
号のみを出力することにより雑音(ノイズ)成分のみを
出力する回路である。上述したリミッタレベルは、通常
信号成分(差分信号)の最大振幅に対して1/10程度のレ
ベルに設定されている。
しかし、信号成分の中にはリミッタ回路6のリミッタレ
ベル以下の小振幅(レベル)の信号成分も存在してお
り、このような信号成分はリミッタ回路6を通過してし
まう。そこで、リミッタ回路6から出力される信号のレ
ベルを全体的に減衰させることにより、残像を減少させ
ることが考えられる。
リミッタ回路6から出力された信号は係数回路7に入力
される。係数回路7は入力された信号に係数Kを乗ずる
回路で、係数Kは 0<K<1 である。
係数回路7で減衰された減衰遅延輝度信号は減算回路3
に入力される。また、減算回路3には信号入力端子1か
ら輝度信号が入力されており、減算回路3は信号入力端
子1から入力された入力輝度信号より係数器7から出力
された減衰遅延輝度信号を減算演算した信号、つまり、
入力輝度信号から係数回路7よりの輝度情報を差し引く
動作を行なった輝度信号を出力端子4へ信号出力してい
る。従って、映像信号にフィールド相関がある場合(Sn
−Sn-1≒0)の信号出力端子4から出力される信号は (Sn+Nn)−KNn=Sn+(1−K)Nn となる。そこで第1図に示した従来のノイズリダクショ
ン装置において、入力される輝度信号の信号対雑音比
(S/N比)を改善するためには、係数回路7の係数Kを
大きくするか、リミッタ回路6のリミッタレベルを上げ
ればよい。
しかし、映像信号のフィールド相関がくずれた場合は、 Sn−Sn-1≠0 となり、信号出力端子4から出力される信号は (Sn+Nn)−K{(Sn+Nn)−Sn-1} ={Sn−K(Sn−Sn-1)}+(1−K)Nn となる。このため、上述したように、リミッタ回路6の
リミッタレベルを上げ、係数回路7の係数を大きくし
て、信号対雑音比(S/N比)を改善すると、残像成分 Sn−Sn-1 が除去されにくくなるため、雑像が目につくようにな
る。この残像は第2図(A)(B)あるいは第3図
(A)(B)のようになる。
第2図(A)(B)は第1図に示した従来のノイズリダ
クション装置において262Hの遅延時間の遅延回路を用い
た場合に発生する残像があるフィールドから1フィール
ド毎に移動する状態を説明するための図、第3図(A)
(B)は第1図に示した従来のノイズリダクション装置
において263Hの遅延時間の遅延回路を用いた場合に発生
する残像があるフィールドから1フィールド毎に移動す
る状態を説明するための図である。
第1図に示した従来のノイズリダクション装置の遅延回
路5に262Hの遅延時間を有する遅延回路を用いた場合は
第2図(A)(B)示すように時間の経過に従って、残
像が画面上で上方へ○→×→○→×→○……のように移
動してゆく。
同様に、第1図に示した従来のノイズリダクション装置
の遅延回路5に263Hの遅延時間を有する遅延回路を用い
た場合は第3図(A)(B)示すように時間の経過に従
って、残像が画面上で下方へ○→×→○→×→○……の
ように移動してゆく。
従って、第1図に示した従来のノイズリダクション装置
で信号対雑音下(S/N比)を改善すると残像の動きが大
変目につきやすいという欠点を有していた。
また、残像が減少させるためにリミッタ回路6のリミッ
タレベルを下げ、係数回路7の係数を小さくすると、信
号出力端子4から出力される信号 Sn−K(Sn−Sn-1)+(1−K)Nn は残像成分 Sn−Sn-1 は減少するが雑音(ノイズ)成分Nnが増加するため、信
号対雑音比(S/N比)が悪化するという欠点を有してい
た。
(問題点を解消するための手段) 本発明は上述の問題点を解消するために2:1線飛越し走
査の映像信号が入力される信号入力端子と、前記信号入
力端子に入力された入力映像信号が入力される第2の減
算回路と、前記信号入力端子に入力された入力映像信号
が入力される第2の減算回路と、前記第2の減算回路か
ら出力される映像信号を遅延した遅延映像信号を前記第
1の減算回路へ出力する遅延回路と、前記第1の減算回
路の出力信号をある一定のレベル以下のレベルの信号に
そろえるリミッタ回路と、前記リミッタ回路の出力信号
に一定の係数を乗ずる係数回路と、前記第2の減算回路
の出力信号を出力する信号出力端子とからなり、前記第
1の減算回路は前記信号入力端子よりの入力映像信号か
ら前記遅延回路よりの遅延映像信号を同相で減算演算し
た出力信号を出力し、前記第2の減算回路は前記信号入
力端子よりの入力映像信号から前記係数回路よりの出力
信号を同相で減算演算した出力信号を出力し、2:1線飛
越し走査の映像信号の信号対雑音比を改善するノイズリ
ダクション装置であって、前記遅延回路の遅延時間を1
フィールドの水平走査期間に1/2水平走査期間を加算演
算した期間と、1フィールドの水平走査期間から1/2水
平走査期間を減算演算した期間とにフィールド毎に、交
互に切換えるように構成したものである。
(発明の実施例) 第4図は本発明になるノイズリダクション装置の第1実
施例のブロック系統図、第5図(A)(B)は第4図に
示した本発明になるノイズリダクション装置の第1実施
例で発生する残像があるフィールドから1フィールド毎
に移動する状態を説明するための図である。
第5図において、第1図と同一の構成要素には同一の符
号を付してその説明を省略する。5′は遅延回路、8は
遅延回路、9は切換スイッチ、10は垂直同期信号分離回
路、11はフリップフロップ回路である。
信号入力端子1は第1の減算回路2に接続すると共に、
第2の減算回路3に接続している。減算回路3は信号出
力端子4に接続すると共に、遅延回路5′に接続してい
る。遅延回路5′は遅延回路8に接続すると共に、切換
スイッチ9の固定端子Bに接続している。遅延回路8は
切換スイッチ9の固定端子Aに接続している。切換スイ
ッチ9の可動接点Cは減算回路2に接続し、減算回路2
はリミッタ回路6に接続し、リミタ回路6は係数回路7
に接続し、係数回路7は減算回路3に接続している。
また、信号入力端子1は垂直同期信号分離回路10に接続
し、垂直同期信号分離回路10はフリップフロップ回路
(以下、単にFFと記す)11に接続しており、FF11は切換
スイッチ9に接続している。
信号入力端子1にはNTSC方式(あるいはPAL方式・SECAM
方式)のカラー映像信号から分離された輝度信号が入力
されている。この入力輝度信号は減算回路2及び減算回
路3にそれぞれ供給されている。減算回路3から出力さ
れた輝度信号は遅延回路5′に供給される。遅延回路
5′は入力輝度信号がNTSC方式のカラー映像信号から分
離された輝度信号である場合は、水平走査をHとする
と、262Hの遅延時間を有した遅延回路で、遅延回路5′
で遅延された遅延輝度信号は2つの系統に分かれる。一
方の遅延輝度信号は遅延回路8に入力される。遅延回路
8は1Hの遅延時間を有する遅延回路で、従って263H遅延
した遅延輝度信号が切換スイッチ9の固定端子Aに供給
される。
他方の遅延輝度信号は直接切換スイッチ9の固定端子B
に供給される。従って、固定端子Bに供給される遅延輝
度信号は262H遅延した信号である。
また、信号入力端子1から入力される輝度信号は垂直同
期信号分離回路10に入力され、垂直同期信号が分離され
る。この分離された垂直同期信号は、FF11に入力され、
FF11は垂直同期信号の入力によって切換スイッチ9の状
態の切換るようなパルスを出力する。つまり、1フィー
ルド毎に切換スイッチ9の状態を切換るためのパルスを
出力する。
例えば、あるフィールドで固定端子Aと可動接点Cとが
導通している場合は、次の垂直同期信号が入力された際
(次のフィールドを検出した際)、固定端子Bと可動接
点Cとが導通するように切換スイッチ9を制御し、次の
垂直同期信号が入力されるまで切換スイッチ9の状態を
保持するようなパルスを出力する。
上述したようなFF11からのパルスにより、切換スイッチ
9はあるフィールドでは固定端子Aと可動接点Cとが導
通するように、つまり、遅延回路8からの (1フィールド)+0.5H=263H の期間遅延された遅延輝度信号が減算回路2に入力され
るよう選択切換され、次のフィールドでは、切換スイッ
チ9は固定端子Bと可動接点Cとが導通するように、つ
まり、遅延回路5′からの (1フィールド)−0.5H=262H の期間遅延された遅延輝度信号が減算回路2に入力され
るように選択切換される。(PAL方式・SECAN方式ではそ
れぞれ313H,312Hとなる。) 切換スイッチ9から出力された遅延輝度信号は減算回路
2に入力される。また、減算回路2には信号入力端子1
から輝度信号が入力されており、減算回路2は信号入力
端子1から入力された輝度信号より切換スイッチ9から
出力された遅延輝度信号を減算演算した信号、つまり、
入力輝度信号から切換スイッチ9よりの約1フィールド
期間前の輝度情報を差し引く動作を行なった輝度信号を
出力する。
ここで信号入力端子1に入力される輝度信号を Sn+Nn とする。但し、Sは信号成分、Nは雑音(ノイズ)成分
を示し、nはnフィールドにおける信号あるいは雑音
(ノイズ)であることを示している。
また、切換スイッチ9の出力信号は信号入力端子1に入
力される輝度信号の1フィールド前の雑音(ノイズ)成
分の低減された信号成分であり、これをSn-1とする。
従って、減算回路2の出力する信号は、 (Sn+Nn)−Sn-1 となる。ところで、映像信号にはフィールド相関がある
ので、 Sn−Sn-1≒0 と考えることができる。従って、減算回路2の出力信号
は、信号成分が除去された雑音(ノイズ)成分Nnのみと
なる。
しかし、実際には映像信号に完全なフィールド相関があ
るとき以外は Sn−Sn-1≠0 ……(A) であるため、(A)式が成立する際、つまり、フィール
ド相関がくずれた際は信号成分 Sn−Sn-1 が出力され、残像が発生する。そこで、以下に説明する
リミッタ回路6及び係数回路7を用いて、この残相を減
少させることが考えられる。
減算回路2より出力された輝度信号はリミッタ回路6に
入力される。一般に雑音(ノイズ)Nnの振幅(レベル)
は小さく、信号成分 Sn−Sn-1 の振幅(レベル)は大きい。リミッタ回路6は上述した
性質を利用して信号成分を除去した信号を出力する回路
で、つまり、ある一定振幅(リミッタレベル)以下の信
号のみを出力することにより雑音(ノイズ)成分のみを
出力する回路である。上述したリミッタレベルは、通常
信号成分(差分信号)の最大振幅に対して1/10程度のレ
ベルに設定されている。
しかし、信号の成分の中にはリミッタ回路6のリミッタ
レベル以下の小振幅(レベル)の信号成分も存在してお
り、このような信号成分はリミッタ回路6を通過してし
まう。そこで、リミッタ回路6から出力される信号のレ
ベルを全体的に減衰させることにより、残像が減少させ
ることが考えられる。
リミッタ回路6から出力された信号は係数回路7に入力
される。係数回路は入力された信号に係数Kを乗ずる回
路で、係数Kは 0<K<1 である。
係数回路7で減衰された減衰遅延輝度信号は減算回路3
に入力される。また、減算回路3には信号入力端子1か
ら輝度信号が入力されており、減算回路3は信号入力端
子1から入力された入力輝度信号より係数器7から出力
された減衰遅延輝度信号を減算演算した信号、つまり、
入力輝度信号から係数回路7よりの約1フィールド期間
前の輝度情報を差し引く動作を行なった輝度信号を出力
端子4へ出力している。
従って、映像信号にフィールド相関がある場合(Sn−Sn
-1≒0)の信号出力端子4から出力される信号は (Sn+Nn)−KNn=Sn+(1−K)Nn となる。そこで第4図に示した本発明になるノイズリダ
クション装置の第1実施例において、入力される輝度信
号の信号対雑音比(S/N比)を改善するためには、係数
回路7の係数Kを大きくするか、リミッタ回路6のリミ
ッタレベルを上げばよい。
しかし、映像信号のフィールド相関がくずれた場合は、 Sn−Sn-1≠0 となり、信号出力端子4から出力される信号は (Sn+Nn)−K{(Sn+Nn)−Sn-1} ={Sn−K(Sn−Sn-1)}+(1−K)Nn となる。このため、上述したように、リミッタ回路6の
リミッタレベルを上げ、係数回路7の係数を大きくし
て、信号対雑音比(S/N比)を改善すると、残像成分 Sn−Sn-1 が除去されにくくなるため、残像が発生する。この残像
は第5図(A)(B)のようになる。
つまり、あるフィールドで切換スイッチ9の固定端子B
と可動接点Cとが導通していた場合、262H遅延した遅延
輝度信号が減算回路3に供給されている場合は、残像が
第5図(A)(B)中に○で示した状態から×で示した
状態に移動する。次のフィールドでは、切換スイッチと
固定端子Aと可動接点Cとが導通する。つまり、263H遅
延した遅延輝度信号が減算回路3に供給されるので、残
像が第5図(A)(B)中に×で示した状態から○で示
した状態に移動する。このため、入力される輝度信号の
信号対雑音比(S/N比)を改善するために、リミッタ回
路6のリミッタレベル及び、係数回路7の係数Kを増大
することにより発生する現像が画面上の上下どちらか一
方の方向へ移動することがなくなる。
従って、上述した本発明になるノイズリダクション装置
の第1実施例においては、NTSC方式のカラー映像信号の
輝度信号の信号対雑音比(S/N比)の改善すると共に、
発生する残像が時間の経過と共に、画面上の上下どちら
かと一方の方向へ移動するフィールド相関ノイズを低減
することが可能であるので、残像が目につきにくくな
る。
また、上述した遅延回路5′を第6図に示すように切換
スイッチ8と減算回路2との間に介挿するように構成し
ても、つまり、遅延回路5′を遅延回路8の後に配置し
ても上述した実施例と同様の動作をする。第6図は第4
図に示した本発明になるノイズリダクション装置の第1
実施例と変形例を説明するためのブロック系統図であ
る。
なお、上述した第1実施例はNTSC方式のカラー映像信号
の輝度信号の信号対雑音比(S/N比)の改善すると共
に、フィールド相関ノイズを低減させるだけでなく、上
述した説明の中でも述べたように、PAL方式及びSECAM方
式に適用しても同様な効果が得られる。
つまり、PAL方式及び、SECAM方式では1フィールドが31
2.5Hであるので第4図中に示した遅延回路5′の遅延時
間を312Hとすれば、PAL方式及びSECAM方式のカラー映像
信号の輝度信号の信号対雑音比(S/N比)の改善を図る
と共に、フィールド相関ノイズの低減を図ることが可能
である。
(応 用 例) 同時に、NTSC方式のカラー映像信号の輝度信号及び搬送
色信号の信号対雑音比(S/N比)の改善、フィールド相
関ノイズの低減を図るためには第7図に示すようなノイ
ズリダクション装置を用いることが考えられる。
第7図は本発明になるノイズリダクション装置の第2実
施例のブロック系統図である。第7図において第4図と
同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略
する。12はクロマインバータである。
クロマインバータ12は、入力されるNTSC方式のカラー映
像信号の搬送色信号の位相のみを反転(180゜位相を回
転)して出力するものである。
第7図に示した本発明になるノイズリダクション装置の
第2実施例は上述した第1実施例において、遅延回路8
と切間スイッチ9の固定端子Aとの間にクロマインバー
タ12を介挿したものである。
信号入力端子1には輝度信号成分と搬送色信号成分とを
含んだNTSC方式のカラー映像信号が入力されている。
信号入力端子1から入力されたカラー映像信号の輝度信
号成分については第4図に示したノイズリダクション装
置と同様に信号処理が行なわれるので、その説明を省略
する。
次に、信号入力端子1に入力されるカラー映像信号の搬
送色信号成分の信号処理について説明する。
信号入力端子1に入力されるNTSC方式のカラー映像信号
の搬送色信号成分は減算回路2及び減算回路3にそれぞ
れ供給されている。減算回路3から出力された搬送色信
号は遅延回路5′に供給される。遅延回路5′は、水平
走査期間をHとすると、262Hの遅延時間を有した遅延回
路で、遅延回路5′で遅延された遅延搬送色信号は2つ
の系統に分かれる。一方の遅延搬送色信号は遅延回路8
に入力される。遅延回路8は1Hの遅延時間を有する遅延
回路で、つまり、263H遅延した遅延搬送色信号が切換ス
イッチ9の固定端子Aに供給される。
また、他方の遅延搬送色信号は直接切換スイッチ9の固
定端子Bに供給される。つまり、固定端子Bに供給され
る遅延輝度信号及び遅延搬送色信号は262H遅延した信号
である。
ところで、NTSC方式のカラー映像信号の搬送色信号は、
1H毎に位相が反転する信号である。このため、現在の搬
送色信号は基準にした場合、偶数H前の搬送色信号は同
相で、奇数H前の搬送色信号は逆相である。
従って、遅延回路5′から出力される遅延搬送色信号
は、信号入力端子1に入力される入力搬送色信号より26
2Hつまり偶数H遅延した信号であるため、この2つの搬
送色信号は同相である。また、遅延回路8から出力され
る遅延搬送色信号は信号入力端子1に入力される入力搬
送色信号より263Hつまり奇数H遅延した信号であるた
め、この2つの搬送色信号は逆相である。
つまり、減算回路2で信号入力端子1から入力された搬
送色信号より、遅延回路8から出力された遅延搬送色信
号を減算演算すると、上記2つの搬送色信号は、逆相で
あるため、減算回路2の出力信号は上記2つの搬送色信
号を加算演算した信号となる。減算回路3における演算
も同様である。
そこで、遅延回路8から出力された遅延搬送色信号の位
相をクロマインバータ12で反転させることが考えられ
る。
遅延回路8から出力された遅延搬送色信号の位相をクロ
マインバータ12で反転させることにより、減算回路2で
行なわれる減算演算は常に同相の搬送色信号同志の演算
となる。
つまり、NTSC方式の搬送色信号は2つの色差信号を直角
位相変調したものであるから、同相の搬送色信号同志と
加減演算することは変調されていない信号同志を加減演
算したことと同様な効果をもつ。
従って、切換スイッチ9以降の信号処理は輝度信号の信
号の信号処理と同様であるのでその説明を省略する。
第7図に示したノイズリダクション装置では映像信号の
S/N比を改善するために、リミッタ回路6のリミッタレ
ベル及び、係数回路7の係数Kを増大することにより発
生する残像の移動が第5図に示したようになり、残像の
移動が目につかなくなる。
なお、上述した第2実施例において、遅延回路8とクロ
マインバータ12とを逆に配置して構成することも可能
で、また、第4図に示したノイズリダクション装置を第
6図に示したように構成することが可能なように、第7
図に示したノイズリダクション装置を第6図に示すよう
に構成すること、つまり、遅延回路5′を切換スイッチ
9と減算回路2との間に介挿するように構成してもよ
い。
従って、上述のように構成することにより、NTSC方式の
カラー映像信号と輝度信号及び搬送色信号の信号対雑音
比(S/N比)の改善を図ると共に、残像が画面上の上下
方向に時間の経過に伴なって移動するフィールド相関ノ
イズの低減を同時に図ることが可能である。
(発明の効果) 本発明は上述の如き構成であるので、映像信号中のノイ
ズ成分を低減して、信号対雑音比の改善された映像信号
を取り出し得る共に、残像の画面と上下どちらか一方の
方向への移動の防止、つまり、フィールド相関ノイズの
低減を図ることが可能であるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のノイズリダクション装置のブロック系統
図、第2図(A)(B)は第1図に示した従来のノイズ
リダクション装置において262Hの遅延時間の遅延回路を
用いた場合に発生する残像があるフィールドから1フィ
ールド毎に移動する状態を説明するための図、第3図
(A)(B)は第1図に示した従来のノイズリダクショ
ン装置において263Hの遅延時間の遅延回路を用いた場合
に発生する残像があるフィールドから1フィールド毎に
移動する状態を説明するための図、第4図は本発明にな
るノイズリダクション装置の第1実施例のブロック系統
図、第5図(A)(B)は第4図に示した本発明になる
ノイズリダクション装置の第1実施例で発生する残像が
あるフィールドから1フィールド毎に移動する状態を説
明するための図、第6図は第4図に示した本発明になる
ノイズリダクション装置の第1実施例の変形例を説明す
るためのブロック系統図、第7図は本発明になるノイズ
リダクション装置の第2実施例のブロック系統図であ
る。 1……信号入力端子、2,3……減算回路、 4……信号出力端子、5,5′,8……遅延回路、 6……リミッタ回路、7……係数回路、 9……切換スイッチ、10……垂直同期信号分離回路、 11……フリップフロップ回路、 12……クロマインバータ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2:1線飛越し走査の映像信号が入力される
    信号入力端子と、前記信号入力端子に入力された入力映
    像信号が入力される第1の減算回路と、前記信号入力端
    子に入力された入力映像信号が入力される第2の減算回
    路と、前記第2の減算回路から出力される映像信号を遅
    延した遅延映像信号を前記第1の減算回路へ出力する遅
    延回路と、前記第1と減算回路の出力信号をある一定の
    レベル以下のレベルの信号にそろえるリミッタ回路と、
    前記リミッタ回路の出力信号に一定の係数を乗ずる係数
    回路と、前記第2の減算回路の出力信号を出力すると信
    号出力端子とからなり、前記第1の減算回路は前記信号
    入力端子よりの入力映像信号から前記遅延回路よりの遅
    延映像信号を同相で減算演算した出力信号を出力し、前
    記第2の減算回路は前記信号入力端子より入力映像信号
    から前記係数回路よりの出力信号を同相で減算演算した
    出力信号を出力し、2:1線飛越し走査の映像信号の信号
    対雑音比を改善するノイズリダクション装置であって、
    前記遅延回路の遅延時間を1フィールドの水平走査期間
    に1/2水平走査期間を加算演算した期間と、1フィール
    ドの水平走査期間から1/2水平走査期間を減算演算した
    期間とにフィールド毎に、交互に切換えるように構成し
    たノイズリダクション装置。
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