JPS61172497A - 映像信号処理回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は映像信号処理回路に関し、特に、巡回型くし
形フィルタを利用した垂直方向フィルタの改良に関する
ものである。

〔従来の技術〕

この発明は、ビデオ機器一般に利用することができるが
、以下には磁気記録再生装置！（以下ＶＴＲと記す）の
クロマ信号系を例に説明する。

従来の巡回型くし形フィルタを用いた垂直方向フィルタ
として第３図に示すものがある。図において、ｌはＮＴ
ＳＣ方式のクロマ信号が入力する端子、２は入力クロマ
信号から後述する増幅器４の出力を減算する減算器、３
はこの減算器２の出力信号を１水平周期（ＩＨ）遅延す
るＩＨ遅延器、４は増幅器である。

このような構成になる垂直方向フィルタにおいて、端子
１に入力された第４図（ａ）に示すようなりロマ信号は
、減算器２の＋側端子に入力される。

減算器２の出力信号はＩＨｉ！！延線３へ入力され、そ
の出力には入力クロマ信号のｌＨ期間だけ遅延されたも
のが得られる。そしてこのＩＨ遅延線３の出力信号は増
幅器４に入力され、Ｋ倍（Ｋ＜１）に増幅された後上記
減算器２の一例へ入力され、入力信号との間で演算され
る。

また、ＮＴＳＣ方式のクロマ信号はＩＨ毎に位相が反転
しているので、この第３図のような構成をとると、上記
減算器２においては両信号が加算されることになり、そ
の出力信号は第５図に示すようなくし形特性のフィルタ
を経た信号となる。

この時増幅器４のＫを大きくすれば、垂直方向低域フィ
ルタの特性が顕著になる。また過渡特性は第４図（ｂ）
に示すようになり、垂直方向相関がない場合、下方向へ
のずれを生じる。

この垂直方向のずれを軽減するために、第６図に示すよ
うなキャンセラー型のフィルタが考案されている。図に
おいて、符号１〜４は第３図で示したものと同様であり
、これらは前述のように巡回型くし形フィルタを構成し
ている。また、５は減算器２の出力信号を（１−Ｋ）倍
する減衰器、６は入力クロマ信号から減衰器５の出力信
号を減算する減算器、７は減算器６の出力信号を１／に
倍する増幅器、８は増幅器７の出力信号を振幅制限する
振幅制限器、９は入力クロマ信号から振幅制限器８の出
力信号を減算する減算器である。

次に動作について説明する。

ＩＨ遅延器３．増幅器４．及び減算器２の動作は前述の
ものと同様である。そして上記減算器２の出力信号は、
入力信号振幅を１とすれば最終的に１／（１−Ｋ）倍に
増幅されるので、これを正規化するため減衰器５によっ
て（１−Ｋ）倍される。次に減衰器５の出力信号は減算
器６の一例へ入力され、＋側へ入力された入力クロマ信
号からこの出力信号が減算される。従って、この減算器
６の出力には、第７図（ａ）に示すように垂直方向の高
周波成分が取り出される。そしてこの減算器６の出力振
幅はＫとなるので、再び正規化するために増幅器７に入
力されて１／に倍される。この増幅器７の出力信号を入
力クロマ信号から差し引けば、減衰器５の出力信号とな
ることは明白である。

しかしこのままでは下方向へのずれは軽減されない。こ
こで、増幅器７の出力信号の振幅は垂直方向の相関がな
い程、大となる。従って、ある一定レベル以上は画像相
関がないものとし、上記増幅器７の出力信号を振幅制限
器８によって振幅制限する。振幅制限レベルは、入力信
号に対して約０．１（１０％）程度である。この様子を
第７図〜）に示す。

振幅制限器８の出力信号は、減算器９の一例へ加えられ
、入力クロマ信号から差し引かれ、最終的な色信号が得
られる。この結果、最終出力は、第７図（Ｃ）に示すよ
うに垂直方向色ずれの改善された色信号となる。

このようにして得られたクロマ信号を第８図（ａ）に示
す輝度信号と混合して同図中）に示すような複合映像信
号を得ると、この図かられかるように、垂直同期信号を
含む等化パルス挿入期間に本来存在しないクロマ信号が
混入する。従って標準テレビ信号の規格と絡み問題を生
じるばかりでなく、このような信号を受像機へ入力した
場合、受像機では上記のような垂直ブランキング期間へ
のクロマ信号のずれ込みを考慮していないので、同期分
離が正しく行なえず、画面が乱れてしまう。またＶＴＲ
においてダビングを行なう際、同期信号を基準信号とし
て低域変換キャリア等を作成している場合、同期分離動
作不完全によるジッタを発生し、再生時色むら等の原因
となる。また輝度信号においても、Ｙ／Ｃ分離した際の
残留クロマ信号によってクランプ回路等が誤動作し、サ
グを生じ、ＦＭ変調系に影響する。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上述のごとく、巡回型＜Ｌ形フィルタを用いた垂直方向
フィルタのみを用いていた従来の回路では、垂直ブラン
キング期間環ヘクロマ信号がずれ込み、標準テレビ信号
規格から外れるばかりか、同期信号自身及び同期分離等
に関わる全ての回路に悪影響を及ぼし、画像そのものの
劣化につながるという欠点があった。

この・７】明は、上記のような従来の欠点を解決するた
め（なされたもので、従来から存在する信号を用いて、
簡単な回路構成により上記問題点を解決することのでき
る映像信号処理回路を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明に係る映像信号処理回路は、記録媒体とヘッド
等の信号読取手段の相対呑替位置を検出する番勢位置検
出回路と、その検出信号を用いて所定期間くし形フィル
タを有する垂直方向フィルタの機能を停止せしめるフィ
ルタ機能停止手段とを設けたものである。

〔作用〕

この発明においては、ＶＴＲにおけるヘッドスイッチン
グ信号等を用いて垂直ブランキング期間を含む所望の期
間、又は垂直ブランキング期間の一部の期間を検出し、
該期間においてフィルタ機能を停止せしめ、垂直ブラン
キング期間等への信号のずれ込みを防止する。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図について説明する。

第１図は本発明の一実施例による映像信号処理回路のブ
ロック図を示し、本実施例においては、２ヘツドヘル力
リスキヤン方式ＶＴＲの映像信号処理回路を例にとって
説明する。ここで、２ヘツドヘリ力ルスキヤン方式ＶＴ
Ｒにおいては、ヘッドの切換を指定するために、回転ヘ
ッド（回転ドラム）の回転位置を検出する回路（図示せ
ず）の検出信号を用いて作成したヘッドスイッチング信
号が必ず必要である。本実施例はこのヘッドスイッチン
グ信号を利用して、所定期間巡回型くし形フィルタの機
能を停止させるものである。

第１図において、第３図及び第６図と同一符号は同一の
ものを示し、１０は上記ヘッドスイッチング信号が入力
される端子、１１はヘッドスイッチング信号の立上がり
及び立下がり部分を検出するエツジ抜取回路、１２はこ
のエツジ抜取回路１１の出力信号により駆動されるワン
ショットマルチバイブレーク、１３は振幅制限器８と減
算器９との間に設けられ、上記マルチバイブレーク１２
の出力信号によりオン、オフ制御されるスイッチ回路で
あり、上記エツジ抜取回路１１．マルチバイブレータ１
２．及びスイッチ回路１３により、所定期間巡回型くし
形フィルタの機能を停止せしめるフィルタ機能停止手段
が構成されている。

次に動作について説明する。

ヘッドスイッチング信号は、第２図（ａｌに示すように
、その立上がり及び立下がり（ヘッド切換時点）が、通
常垂直同期信号の６〜７Ｈ前に位置しており、このよう
なヘッドスイッチング信号が端子１０に入力される。こ
のヘッドスイッチング信号はエツジ抜取回路１１に入力
され、該エツジ抜取回路１１によってその立上がり及び
立下がり部分が抜き取られる。そしてこの出力信号をト
リガ信号としてマルチバイブレーク１２が駆動され、そ
の出力に、第２回申）に示すような、垂直ブランキング
期間に相当するパルス幅を持つパルス信号が得られる。

このパルス信号によってスイッチ回路１３が制御され、
該パルス信号が“Ｈ”レベルの場合スイッチ回路１３は
オフとなり、振幅制限６Ｂの出力信号は減算器９に伝達
されず、また上記パルス信号が“Ｌ”レベルの場合には
上記スイッチ回路１３はオンとなり、振幅制限器８の出
力は減算器９に伝達される。従ってこのスイッチ回路１
３に第２図（Ｃ）に示すような振幅制限器８の出力信号
を加えると、その出力には、第２図（ｄ）に示すように
垂直ブランキング期間に非相関信号を含まない信号が得
られる。その結果、減算！！９の出力信号には、垂直ブ
ランキング期間にクロマ信号を含まない第２図（ｅ）に
示すようなりロマ信号出力が得られる。

このような本実施例装置では、垂直ブランキング期間に
おいてフィルタ機能を停止させ、該期間は入力信号をそ
のまま出力信号とするようにしたので、該垂直ブランキ
ング期間ヘクロマ信号がずれ込むことはなく、簡単な回
路構成により安定した同期分離が行なえ、画質の劣化を
避けることができる。

なお、上記実施例では垂直方向低域フィルタに本発明を
適用した場合について説明したが、上記第１図に示した
減算器９を加算器とすれば、この回路は垂直方向の高域
強調回路として動作させることができ、この場合にも本
発明を同様に適用でき、上記実施例と同様の効果を奏す
る。

また、巡回型くし形フィルタの構成は上記実施例に限る
ものではない。さらに上記実施例ではスイッチ回路を振
幅制限器８と減算器９との間に設けたが、これは巡回型
くし形フィルタの機能を停止できれば、例えば減算器６
と増幅器７との間等どこに挿入してもよい。また、上記
実施例では制御パルスを作成する際、マルチバイブレー
タを用いているが、これはカウンタによって作成しても
よい。

さらに、上記実施例ではクロマ信号について説明したが
、本発明は輝度信号についても同様に適用することがで
き、上記実施例と同様に同期信号部分の乱れを抑えるこ
とができる。またフィルタ機能を停止させる期間は上記
実施例に限るものではなく、例えば垂直ブランキング期
間の一部の期間だけについて、また垂直ブランキング期
間を含むそれ以上の所定期間について停止するようにし
てもよい。

〔拠明の効果〕

以上のように、本発明によれば、巡回型くし形フィルタ
を用いて映像信号を処理する映像信号処理回路果に応じ
て所定期間上記巡回型くし形フィルタの機能を停止する
ようにしたので、簡単な構成により、巡回型くし形フィ
ルタを用いた垂直方向フィルタにおけるクロマ信号の垂
直ブランキング期間等へのずれ込み及び輝度信号の同期
部分の乱れ等を完全に防止することができ、安定した同
期分離等が行なえ、画質劣化を防止することができる効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による映像信号処理回路の
ブロック図、第２図は該映像信号処理回路の動作説明図
、第３図ないし第８図は従来例を示す図であり、第３図
は従来の映像信号処理回路のブロック図、第４図はその
動作説明図、第５図はくし形フィルタの特性を示す図、
第６図は従来のキャンセラー型の映像信号処理回路のブ
ロック図、第７図はその動作説明図、第８図は従来回路
の不具合を説明するための図である。 ２．６．９・・・減算器、３・・・ＩＨ遅延線、４，７
・・・増幅器、５・・・減衰器、８゛・・・振幅制限器
、１１・・・エツジ抜取回路、１２・・・ワンショット
マルチパイプレーク、１３・・・スイッチ回路。 なお図中同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）記録媒体から該媒体と相対運動しながら信号を読
   み取る信号読取手段により再生された複合映像信号を入
   力とし、巡回型くし形フィルタを用いて該複合映像信号
   における画像の垂直方向の空間周波数特性を変化させる
   ように構成された映像信号処理回路において、記録媒体
   に対する上記信号読取手段の相対位置を検出する位置検
   出回路と、該位置検出回路の検出結果に応じて所定期間
   上記巡回型くし形フィルタの機能を停止せしめるフィル
   タ機能停止手段とを備えたことを特徴とする映像信号処
   理回路。
2. （２）本映像信号処理回路は回転ヘッド型磁気記録再生
   装置の映像信号処理回路であり、上記位置検出回路の出
   力信号をヘッド切換信号としたことを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載の映像信号処理回路。