JPH07202036A - 不揮発性半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置の製造方法

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JPH07202036A
JPH07202036A JP5337029A JP33702993A JPH07202036A JP H07202036 A JPH07202036 A JP H07202036A JP 5337029 A JP5337029 A JP 5337029A JP 33702993 A JP33702993 A JP 33702993A JP H07202036 A JPH07202036 A JP H07202036A
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mask
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etching
control electrode
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Yuuichi Kunori
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 工程の簡略化を図るとともに、ドレイン領域
側およびソース領域側のそれぞれに適したエッチング条
件を設定したエッチング加工が可能な製造方法を提供す
る。 【構成】 レジストパターン71をマスクとしてまず第
3の絶縁膜10および第2のポリシリコン層6aをエッ
チング除去し、制御電極6を形成する。次に、ソース領
域となる領域を覆うようにレジスト膜76をパターニン
グ形成し、これと制御電極6とをマスクとして第2の絶
縁膜5、第1のポリシリコン層3aおよび第1の絶縁膜
2を順次自己整合的にエッチングし、さらに不純物注入
を行なってドレイン領域7を形成する。その後、ドレイ
ン領域7を覆うようにレジスト膜77を形成し、これを
マスクとして同様のエッチングおよび不純物注入を行な
うことにより、ソース領域8を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般的には電気的に
書込および消去を行なうことが可能な不揮発性半導体記
憶装置に関し、より特定的にはフラッシュメモリの素子
特性の向上を可能とした不揮発性半導体記憶装置および
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】データを自由に書込むことができ、書込
まれた情報電荷を電気的に消去することが可能なフラッ
シュメモリが知られている。
【0003】図7は、フラッシュメモリの一般的な構成
を示すブロック図である。図7においてフラッシュメモ
リは行列状に配置されたメモリセルマトリックス100
と、Xアドレスデコーダ200と、Yゲート300と、
Yアドレスデコーダ400と、アドレスバッファ500
と、書込回路600と、センスアンプ700と、入出力
バッファ800と、コントロールロジック900とを含
む。メモリセルマトリックス100は行列状に配置され
た複数個のメモリトランジスタをその内部に有してい
る。メモリセルマトリックス100の行および列を選択
するためにXアドレスデコーダ200とYゲート300
とが接続されている。Yゲート300には、列の選択情
報を与えるYアドレスデコーダ400が接続されてい
る。Xアドレスデコーダ200とYアドレスデコーダ4
00には、それぞれアドレス情報が一次格納されるアド
レスバッファ500が接続されている。Yゲート300
には、データ入力時に書込動作を行なうための書込回路
600と、データ出力時に流れる電流値から“0”と
“1”を判定するセンスアンプ700が接続されてい
る。書込回路600とセンスアンプ700にはそれぞれ
入出力データを一次格納する入出力バッファ800が接
続されている。アドレスバッファ500と入出力バッフ
ァ800にはフラッシュメモリ動作制御を行なうための
コントロールロジック900が接続されている。コント
ロールロジック900はチップイネーブル信号、アウト
プットイネーブル信号およびプログラム信号に基づいた
制御を行なう。
【0004】図8は、図7に示されたメモリセルマトリ
ックス100の概略構成を示す等価回路図である。図8
において行方向に延びる複数本のワード線WL1 ,WL
2 ,…,WLi と、列方向に延びる複数本のビット線B
1 ,BL2 ,…,BLj とが互いに直交するように配
置され、マトリックスを構成している。各ワード線と各
ビット線の交点には、それぞれフローティングゲートを
有するメモリトランジスタQ11,Q12,…,Qijが配置
されている。各メモリトランジスタのドレインは各ビッ
ト線に接続されている。メモリトランジスタのソースは
各ソース線S1,S2 ,…に接続されている。同一行に
属するメモリトランジスタのソースは、図8に示される
ように相互に接続されている。図9は、上記のようなフ
ラッシュメモリを構成する1つのメモリトランジスタの
断面構造を示す部分断面図である。図9に示されるフラ
ッシュメモリは、スタックゲート型フラッシュメモリと
呼ばれており、その中でも特にNOR型と呼ばれるもの
である。図10は従来のスタックゲート型フラッシュメ
モリの平面的配置を示す概略平面図である。図11は、
図10のY−Y線矢視断面図である。これらの図を参照
して、従来のフラッシュメモリの構造について説明す
る。
【0005】従来のフラッシュメモリにおいては、主表
面を有するp型半導体基板1と、このp型半導体基板1
の主表面にSiO2 よりなる絶縁膜2を介してm行n列
のマトリックス状に配置された(m×n)個のポリシリ
コンよりなる電荷蓄積電極3が配置されている。この電
荷蓄積電極3の隣接する2列にまたがる各列間ごとには
素子分離領域4が形成されている。また電荷蓄積電極3
上には、SiO2 などよりなる絶縁膜5を介して各行ご
とに形成されたm本のポリシリコンよりなる制御電極6
が形成されている。
【0006】素子分離領域4および電荷蓄積領域3によ
り囲まれた領域の半導体基板1の主表面から所定の深さ
にかけて不純物濃度5×1019/cm3 、シート抵抗8
0Ω/□からなるn型のドレイン領域7が形成されてい
る。また、このドレイン領域7を挟む電荷蓄積電極3の
外側の領域の半導体基板1の主表面から所定の深さにか
けて不純物濃度1×1021/cm3 、シート抵抗50Ω
/□からなるn型のソース領域8が形成されている。
【0007】また、電荷蓄積電極3および制御電極6を
覆い、かつ上記ドレイン領域7に一部が重なるように形
成された第3の層間絶縁膜10が形成されている。
【0008】上記ドレイン領域7あるいはソース領域8
上には、第3の層間絶縁膜10の側壁に沿って形成さ
れ、かつドレイン領域7とソース領域8に各々電気的に
接続されたポリシリコンよりなる第1の配線層11が設
けられている。この第1の配線層11には、ドレイン領
域7上においてさらに、上向きに延びるように高融点金
属材料たとえばタングステン(W)などからなる第2の
配線層13が設けられている。この第2の配線層13
は、上記第3の絶縁膜10および第1の配線層11を覆
うように堆積された層間絶縁膜12を介して形成された
n本のビット線14にそれぞれ接続されている。
【0009】上記のように構成されたフラッシュメモリ
の動作について、図9を参照して説明する。
【0010】まず書込動作においては、n型ドレイン領
域7に3〜7V程度の電圧VD 、制御電極(コントロー
ルゲート)6に9〜13V程度の電圧VG が印加され
る。さらにn型ソース領域8とp型半導体基板1は接地
電位に保たれる。このとき、メモリトランジスタのチャ
ネルには数100μAの電流が流れる。ソースからドレ
インに流れた電子のうちドレイン近傍で加速された電子
は、この近傍で高いエネルギを有する電子、すなわちチ
ャネルホットエレクトロンとなる。この電子の一部は、
酸化膜とシリコン基板界面のエネルギ障壁により、図中
矢印Aに示されるように、電荷蓄積電極(フローティン
グゲート)3に注入される。このようにして、電荷蓄積
電極3に電子の蓄積が行なわれると、メモリトランジス
タのしきい値電圧Vthが高くなる。このしきい値電圧V
thが所定の値よりも高くなった状態が書込まれた状態、
“0”と呼ばれる。
【0011】次に消去動作においては、n型ソース領域
に7〜13V程度の電圧VS が印加され、制御電極6と
p型半導体基板1は接地電位に保持される。さらにn型
ドレイン領域7は開放される。n型ソース領域8に印加
された電圧VS による電界により、図中矢印Bに示され
るように電荷蓄積電極3中の電子は、薄いゲート電極2
をトンネル現象によって通過する。このようにして、電
荷蓄積電極3中の電子が引抜かれることにより、メモリ
トランジスタのしきい値電圧Vthが低くなる。このしき
い値電圧Vthが所定の値よりも低い状態が、消去された
状態、“1”と呼ばれる。各メモリトランジスタのソー
スは、図8に示されるように接続されているので、この
消去動作によって、すべてのメモリセルを一括消去でき
る。
【0012】さらに、読出動作においては、制御電極6
に5V程度の電圧VG ′、nドレイン領域に1〜2V程
度の電圧VD ′が印加される。また、n型ソース領域お
よびp型半導体基板1は接地電圧に保持される。このと
き、メモリトランジスタのチャネル領域に電流が流れる
かどうか、すなわちメモリトランジスタがオン状態かオ
フ状態かによって上記の“1”、“0”の判定が行なわ
れる。
【0013】次に、上記構造よりなるNOR型のスタッ
クゲート型フラッシュメモリの製造工程について、図1
2ないし図23を参照して説明する。図12〜図23
は、図11に示された断面構造に従って従来のスタック
ゲート型フラッシュメモリの製造方法を工程順に示す断
面図である。
【0014】まず、図12を参照して、p型シリコン基
板1の上面に100Å程度の酸化膜よりなる第1の絶縁
膜2を形成する。この第1の絶縁膜2の上にCVD法に
より炉内において温度約630℃、時間約10分の条件
で厚さ1000Å程度の第1のポリシリコン層3aを形
成しパターニングする。この第1のポリシリコン層3a
の上に第2の絶縁膜5を形成する。この第2の絶縁膜5
は3層の積層膜となっており、図には示していないが、
膜厚100Å程度の酸化膜とその上にCVD法により膜
厚100Å程度の窒化膜を形成し、さらにこの窒化膜の
上に膜厚100Å程度の酸化膜を形成することにより第
2の絶縁膜5が形成されている。
【0015】さらに、この第2の絶縁膜5の上に、上記
第1のポリシリコン層と同じ条件で厚さ2500Å程度
の第2のポリシリコン層6aを形成し、この第2のポリ
シリコン層6aの上に第3の絶縁膜20を形成する。そ
の後この第3の絶縁膜20の上に所定のパターン形状を
有するレジスト71を形成する。
【0016】次に、図13を参照して、このレジスト膜
71をマスクとして異方性エッチングを行ない、第3の
絶縁膜20、第2のポリシリコン層6a、第2の絶縁膜
5、第1のポリシリコン層3aを順次エッチングし、電
荷蓄積電極3と制御電極6を形成する。
【0017】次に、図14を参照して、レジスト膜71
を除去した後、ソース領域となる基板上にレジスト膜7
2を形成し、このレジスト膜72と電荷蓄積電極3と制
御電極6をマスクとして、砒素(As)を35keV,
50×1014/cm2 の条件で導入し、濃度5×1019
/cm3 、シート抵抗80Ω/□のn型不純物領域から
なるドレイン領域7を形成する。
【0018】次に、図15を参照して、レジスト膜72
を除去した後、ドレイン領域7の表面をレジスト膜73
で覆い、このレジスト膜73と電荷蓄積電極3と制御電
極6をマスクとして、砒素(As)を35keV,1×
1016/cm2 の条件で導入し、濃度1×1021/cm
3 、シート抵抗50Ω/□のn型不純物領域からなるソ
ース領域8を形成する。
【0019】次に、図16を参照して、レジスト膜73
を除去した後、基板上全面に酸化膜10aを形成する。
その後異方性エッチングにより酸化膜10aをエッチン
グする。これにより、図17に示す酸化膜からなるサイ
ドウォール10が形成される。さらに基板全面に絶縁膜
を形成し、所定箇所のみエッチングする。
【0020】次に、図18を参照して、シリコン基板表
面全面にポリシリコン11aを堆積する。その後、図1
9を参照して、このポリシリコン11aの上面に所定形
状にパターニングしたレジスト膜74を形成する。その
後異方性エッチングによりポリシリコン11aをエッチ
ングして、図に示すようにその底部においてドレイン領
域7あるいはソース領域8と電気的に接続し、サイドウ
ォール10の側壁に沿った第1の配線層11を形成す
る。
【0021】次に、図20を参照して、半導体基板上全
面にTEOSなどを用いて層間絶縁膜12を堆積し、約
900℃ウェットリフローを30分行なった後、表面の
平坦化を行ない、図21に示す層間絶縁膜12を形成す
る。
【0022】次に、図22を参照して、層間絶縁膜12
の上に、ドレイン領域7上方に所定の孔があいたパター
ンを有するレジスト膜75を形成する。その後、異方性
エッチングにより、この層間絶縁膜12をエッチング
し、コンタクトホール13aを形成する。
【0023】次に、図23を参照して、コンタクトホー
ル13aの内部に、高融点金属たとえばタングステン
(W)などからなる第2の配線層13を形成させ、その
後、ビット線14を形成することにより、この発明に基
づいたスタックゲート型フラッシュメモリが完成する。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記不
揮発性半導体記憶装置においては、以下に示す問題点を
有している。
【0025】上記従来の不揮発性半導体記憶装置の製造
方法のうち、図12ないし図15に基づいて示した工程
を、周辺回路のMOSトランジスタを含めて模式的に示
すと、図24および図25に示すようになる。
【0026】すなわち、まず図12に示した工程に対応
して、図24(a)に示すように、周辺回路のMOSト
ランジスタのゲート電極が形成される部分上にも、レジ
スト膜71が形成されている。この時点において周辺回
路部には、半導体基板1上に、ゲート絶縁膜となる酸化
膜21を介して、ゲート電極となるポリシリコン層22
aが形成され、さらにその上に絶縁膜23が形成されて
いる。
【0027】図24(a)に示した状態で、レジスト膜
71をマスクとして、第3の絶縁膜20、絶縁膜23お
よびポリシリコン層6a,22aをエッチングにより除
去して、制御電極6およびゲート電極22を形成し、さ
らにレジスト膜71を除去すると、図24(b)に示す
断面構造となる。
【0028】次に、図24(c)を参照して、周辺回路
領域上をレジスト膜75で覆い、制御電極6をマスクと
して、第2の絶縁膜5、第1の導電層3aおよび第1の
絶縁膜を自己整合的にエッチング除去する。その後レジ
スト膜75を除去することにより、図25(a)に示す
断面構造となる。
【0029】次に、図25(b)を参照して、メモリセ
ル領域および周辺回路領域の両方にレジスト膜72を形
成し、このレジスト膜72をマスクとして半導体基板1
表面上に不純物を注入して、ドレイン領域7を形成す
る。その後レジスト膜72を除去した後、図25(c)
に示すように、メモリセル領域および周辺回路領域の上
にレジスト膜73を形成し、このレジスト膜73をマス
クとして不純物を注入し、ソース領域8を形成する。
【0030】このような従来の形成工程においては、制
御電極6、電荷蓄積電極3、ドレイン領域7およびソー
ス領域8を形成するために、レジスト膜71,75,7
2および73の合計4回のマスク形成工程を必要とす
る。また、レジスト膜71をマスクとして制御電極6を
形成し、さらにこの制御電極をマスクとして自己整合的
に電荷蓄積電極3を形成した後に、ドレイン領域7およ
びソース領域8を形成するための不純物注入を行なうた
め、ドレイン領域7およびソース領域8の領域の電荷蓄
積電極3形成のためのエッチングが同時に行なわれるこ
とになる。
【0031】NOR構造のフラッシュメモリの場合、ド
レイン側にはアルミニウムなどからなる配線層が直接接
続されるため、コンタクトホールの大きさ分および写真
製版の重ね合わせ、ゲートなどの設計寸法から加工ずれ
などを考慮した分のスペースを必要とするが、ソース側
では、通常拡散配線を用いた配線構造を用いるため、拡
散配線の電気抵抗や設計寸法の許容範囲に入る限り、ド
レイン側に比べてより小さな面積にすることができる。
ところがドレイン側とソース側とで同時にエッチングが
行なわれると、それぞれの領域に適したエッチングを行
なうことが困難であるという問題があった。
【0032】ドレイン領域側とソース領域側とで同時に
エッチングが行なわれることに起因する問題点として、
エッチングされる領域の面積の違いによるエッチングの
マイクロローディング効果により、あるいは第2の絶縁
膜5や第1の導電層3aが薄いためにエッチング時間が
短いこと、あるいは初期のエッチングにおいて第1の導
電層3および第2の絶縁膜5が消失してしまうことなど
により、ドレイン領域側とソース領域側との電荷蓄積電
極3および第2の絶縁膜5の形状が異なる場合があるこ
とが挙げられる。
【0033】本発明は上記従来の問題点に鑑み、必要な
マスク形成工程の回数を減少することにより、工程の簡
略化を図ることを目的とする。
【0034】また本発明は、フラッシュメモリのドレイ
ン領域側とソース領域側とで、それぞれの最適なエッチ
ング条件によってエッチング加工を行なうことを可能に
する不揮発性半導体記憶装置の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、次の工程を
備える。ます、第1導電型の半導体層上に、第1の絶縁
膜を介して第1の導電層を形成する。その後第1の導電
層上に第2の絶縁膜を介して第2の導電層を形成する。
【0036】次に、第2の導電層上に第3の絶縁膜を形
成した後、第3の絶縁膜上に第1のマスクパターンを形
成し、これをマスクとして、露出された領域の第3の絶
縁膜および第2の導電層おをエッチング除去することに
より、残存した第2の導電層からなる制御電極を形成す
る。
【0037】次に、第1のマスクパターンを除去した
後、少なくとも制御電極の一方の側端と、この側端側の
第1導電層との表面を露出し、前記制御電極の他方の側
端側の前記第2の絶縁膜の表面を覆うように、第2のマ
スクパターンを形成し、これをマスクとして、制御電極
の上記一方の側端側の第2の絶縁膜、第1の導電層およ
び第1の絶縁膜をエッチングした後、第2のマスクパタ
ーンをマスクとして、露出された半導体層の表面に第2
導電型の不純物を注入する。
【0038】次に、第2のマスクパターンを除去した
後、少なくとも制御電極の他方の側端と、この側端側の
第2の絶縁膜との表面を露出するように、かつ上記第1
のマスクパターンでは覆われていなかった側の前記第2
の絶縁膜の表面を覆うように第3のマスクパターンを形
成する。その後、この第3のマスクパターンをマスクと
して、露出した領域の第2の絶縁膜、第1の導電層およ
び第1の絶縁膜をエッチングによって除去し、残存した
第1の導電層からなる電荷蓄積電極を形成する。その
後、第3のマスクパターンをマスクとして、露出された
半導体層の表面に第2導電型の不純物を注入する。
【0039】
【作用】本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法に
よれば、まず、制御電極、電荷蓄積電極およびソース/
ドレイン領域を形成するためのマスクパターンの形成工
程が3回で済み、従来技術の工程よりも1回削減できる
ことになる。
【0040】また、制御電極および電荷蓄積電極の両側
部側のソース/ドレイン領域において、それぞれの領域
ごとに共通のマスクパターンを用いてエッチングおよび
不純物注入を連続して行なうため、それぞれの領域で別
々にエッチングすることになる。したがって、それぞれ
の領域に適したエッチング条件を設定して最適なエッチ
ング加工を行なうことができる。
【0041】
【実施例】以下本発明の一実施例を、図1および図2に
基づいて説明する。図1および図2に示した製造工程
は、図24および図25に示した従来の製造工程に対応
するものであり、本発明の一実施例における、不揮発性
半導体記憶装置の制御電極、電荷蓄積電極およびソース
/ドレイン領域を形成するまでの工程を模式的に示して
いる。
【0042】本実施例においては、従来技術における図
24(a)に示した工程と全く同様に、図1(a)に示
したように、フラッシュメモリのメモリセル領域および
周辺回路領域上にレジスト膜71をパターニング形成す
る。その後、レジスト膜71をマスクとして第3の絶縁
膜10、酸化膜23、第2のポリシリコン層6aおよび
ポリシリコン層22aがエッチング除去される。その
後、レジスト膜71を除去することにより、図1(b)
に示す端面構造が形成される。
【0043】次に、図1(c)を参照して、少なくとも
ドレイン領域が形成される側の第2の絶縁膜5表面およ
び制御電極6の側端部を露出するように、かつソース領
域が形成される側の制御電極6の側端部と周辺回路領域
とを覆うように、レジスト膜76を形成する。その後、
このレジスト膜76をマスクとして、第1のポリシリコ
ン層3aおよび第1の絶縁膜をエッチング除去し、ドレ
イン領域となる部分の半導体基板1表面を露出させる。
その後、レジスト膜76をそのまま用いて、図2(a)
に示すようにn型不純物を注入することにより、ドレイ
ン領域7を形成する。
【0044】次に、レジスト膜76を除去した後、図2
(b)を参照して、ソース領域となる領域上の第2の絶
縁膜5表面を露出するように、かつ形成されたドレイン
領域7およびドレイン領域7側の制御電極6の側端部と
周辺回路領域とを覆うように、レジスト膜77をパター
ニング形成する。その後このレジスト膜77を用いて、
ソース領域となる領域側の第2の絶縁膜5および第1の
ポリシリコン層3aをエッチング除去して、その領域の
半導体基板1表面を露出させた後、レジスト膜77をそ
のまま用いて、図2(c)に示すようにn型不純物を注
入することにより、ソース領域8を形成する。
【0045】本実施例によれば、フラッシュメモリのメ
モリセルの制御電極6、電荷蓄積電極3およびソース/
ドレイン領域を形成するまでの工程において、レジスト
膜71,76および77の3回のレジスト膜の形成工程
でよいため、上述した従来工程に比べて、1回分マスク
形成工程を削減することができる。
【0046】また、ドレイン領域側については、電荷蓄
積電極3の形成のためのエッチングおよびドレイン領域
形成のためのn型不純物注入の工程を、同一のレジスト
膜76を共通のマスクとして形成し、さらに、ソース領
域8の側においても、電荷蓄積電極3形成のためのエッ
チング工程とソース領域8形成のためのn型不純物注入
工程とを同一のレジスト膜77を共通に用いて行なう。
したがって、従来工程においてはドレイン領域側および
ソース領域側の両方において電荷蓄積電極3を形成する
ためのエッチングが同時に行なわれていたのに対して、
本実施例においては別々のマスクを用いてそれぞれ別個
に行なわれることになる。その結果、ドレイン領域側お
よびソース領域側のそれぞれの最適なエッチング条件を
設定してエッチングを行なえることが可能であるため、
それぞれの領域において最適なエッチング条件が異なる
ことに起因する種々の問題点が生じることがない。した
がってメモリセル領域の制御電極および電荷蓄積電極の
形成が精度よく行なわれる。
【0047】本実施例の製造工程を、図12ないし図2
3を用いて説明した具体的なフラッシュメモリのメモリ
セルの製造工程に適用した場合には、従来技術において
図12ないし図15に示した図に基づいて説明した工程
が、図3ないし図6に順次示す工程になる。それ以外に
ついては、本実施例においても上記従来と同様の工程を
経ることにより、図23に示した従来と同様のNOR型
フラッシュメモリを形成することができる。
【0048】以下、図3ないし図6に順次示した本実施
例の具体的な製造方法について簡単に説明する。
【0049】本実施例においては、図12において示さ
れた上記従来の製造工程を経た後、レジスト膜71をマ
スクとして、第3の絶縁膜10および第2のポリシリコ
ン層6aをエッチングして制御電極6を形成し、その
後、この制御電極6をマスクとして第2の絶縁膜5を自
己整合的にエッチング除去し、図3に示す断面構造とな
る。
【0050】次に、図4を参照して、少なくともソース
領域が形成される領域上の第2の絶縁膜5の表面と制御
電極6の側端部を覆うように、レジスト膜76をパター
ニング形成する。その後、このレジスト膜76をマスク
として、ドレイン領域が形成される側の第2の絶縁膜
5、第1の導電層3aおよび第1の絶縁膜2をエッチン
グ除去し、図4に示す断面構造となる。その後、レジス
ト膜76をそのまま用いて、たとえば砒素などのn型不
純物を注入することにより、ドレイン領域7を形成する
(図5)。
【0051】次に、レジスト膜76を除去した後、少な
くともソース領域を形成する領域側の第2の絶縁膜5の
表面および制御電極3の側端部を露出し、かつドレイン
領域7表面およびドレイン領域7側の制御電極6、第1
のポリシリコン層3aの側端部を覆うようにレジスト膜
77をパターニング形成する。その後このレジスト膜7
7をマスクとして、ソース領域となる領域上の第1のポ
リシリコン層3aをエッチングして電荷蓄積電極3を形
成し、さらにこの電荷蓄積電極3をマスクとして、第1
の絶縁膜2を自己整合的にエッチング除去する。次に、
レジスト膜77をそのまま用いて、砒素などのn型不純
物を注入することにより、ソース領域8を形成し、図6
に示す断面構造となる。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、不揮
発性半導体記憶装置の制御電極、電荷蓄積電極およびソ
ース/ドレイン領域を形成するためのマスク形成工程の
回数を減らすことができ、工程の簡略化を図ることがで
きる。
【0053】また、電荷蓄積電極を形成するためのポリ
シリコン層のエッチング工程を、ドレイン領域側とソー
ス領域側とのそれぞれにおいて別々のレジスト膜を用い
て別の工程で行なうため、ドレイン領域側およびソース
領域側のそれぞれに適したエッチング条件を設定してエ
ッチングを行なうことができるため、従来工程のように
これらの領域のエッチングを同一の工程で同時に行なう
ことに起因する種々の問題点が解消し、不揮発性半導体
記憶装置としての特性の安定化や、製造工程における製
品の歩留りの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)および(c)は、本発明の一実施
例における不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第1工
程ないし第3工程を、模式的に順次示す断面図である。
【図2】(a)(b)および(c)は、本発明の一実施
例における不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第4な
いし第6工程を、模式的に順次示す断面図である。
【図3】図12ないし図23に基づいて説明した従来の
不揮発性半導体記憶装置の製造方法に本発明を適用した
場合の第1工程を示す断面図である。
【図4】同第2工程を示す断面図である。
【図5】同第3工程を示す断面図である。
【図6】同第4工程を示す断面図である。
【図7】従来のフラッシュメモリの一般的な構成を示す
ブロック図である。
【図8】図7に示すメモリセルマトリックス100の概
略構成を示す等価回路図である。
【図9】従来のフラッシュメモリの構造の一例を示す断
面図である。
【図10】従来のフラッシュメモリを示す平面概略図で
ある。
【図11】図10におけるY−Y線矢視断面図である。
【図12】従来技術における不揮発性半導体記憶装置の
製造方法における第1工程を示す断面図である。
【図13】同第2工程を示す断面図である。
【図14】同第3工程を示す断面図である。
【図15】同第4工程を示す断面図である。
【図16】同第5工程を示す断面図である。
【図17】同第6工程を示す断面図である。
【図18】同第7工程を示す断面図である。
【図19】同第8工程を示す断面図である。
【図20】同第9工程を示す断面図である。
【図21】同第10工程を示す断面図である。
【図22】同第11工程を示す断面図である。
【図23】同第12工程を示す断面図である。
【図24】(a)(b)および(c)は、従来技術の問
題点を説明するために、メモリセル領域および周辺回路
領域を含めて示したフラッシュメモリの製造方法の、第
1ないし第3工程を模式的に示す断面図である。
【図25】(a)(b)および(c)は、同第4ないし
第6工程を模式的に順次示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板(半導体層) 2 第1の絶縁膜 3 電荷蓄積電極 3a 第1のポリシリコン層(第1の導電層) 5 第2の絶縁膜 6 制御電極 6a 第2のポリシリコン層(第2の導電層) 10 第3の絶縁膜 71,76,77 レジスト膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体層上に第1の絶縁膜
    を介して第1の導電層を形成する工程と、 前記第1の導電層上に第2の絶縁膜を介して第2の導電
    層を形成する工程と、 前記第2の導電層上に第3の絶縁膜を形成する工程と、 前記第3の絶縁膜上に第1のマスクパターンを形成する
    工程と、 前記第1のマスクパターンをマスクとして、露出された
    領域の前記第3の絶縁膜および前記第2の導電層をエッ
    チングによって除去することにより、残存した第2の導
    電層からなる制御電極を形成する工程と、 前記第1のマスクパターンを除去した後、少なくとも前
    記制御電極の一方の側端と、この側端側の前記第2の絶
    縁膜の表面を露出し、前記制御電極の他方の側端側の前
    記第2の絶縁膜の表面を覆うように、第2のマスクパタ
    ーンを形成する工程と、 前記第2のマスクパターンをマスクとして、前記制御電
    極の前記一方の側端側の前記第2の絶縁膜、前記第1の
    導電層および前記第1の絶縁膜をエッチングにより除去
    する工程と、 前記第2のマスクパターンをマスクとして、露出された
    前記半導体層の表面に第2導電型の不純物を注入する工
    程と、 前記第2のマスクパターンを除去した後、少なくとも前
    記制御電極の他方の側端と、この側端側の前記第2の絶
    縁膜の表面を露出し、前記第1のマスクパターンでは覆
    われていなかった側の前記第2の絶縁膜の表面を覆うよ
    うに、第3のマスクパターンを形成する工程と、 前記第3のマスクパターンをマスクとして、露出した領
    域の前記第2の絶縁膜、前記第1の導電層および前記第
    1の絶縁膜をエッチングによって除去し、残存した前記
    第1の導電層からなる電荷蓄積電極を形成する工程と、 前記第3のマスクパターンをマスクとして、露出された
    前記半導体層の表面に第2導電型の不純物を注入する工
    程と、を備えた、不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100602327B1 (ko) * 1999-06-28 2006-07-14 주식회사 하이닉스반도체 플래쉬 이이피롬 셀의 자기정렬 소스 형성 방법

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