JPH07201859A - 配線形成方法および半導体装置 - Google Patents

配線形成方法および半導体装置

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JPH07201859A
JPH07201859A JP35340293A JP35340293A JPH07201859A JP H07201859 A JPH07201859 A JP H07201859A JP 35340293 A JP35340293 A JP 35340293A JP 35340293 A JP35340293 A JP 35340293A JP H07201859 A JPH07201859 A JP H07201859A
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film
metal film
temperature
forming
absorption
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Application number
JP35340293A
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English (en)
Inventor
Hirobumi Sumi
博文 角
Tetsuo Gocho
哲雄 牛膓
Keiichi Maeda
圭一 前田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 半導体装置の配線用金属膜に含まれる添加元
素の吸収金属膜としてTi膜を設け、この上に該金属膜
であるAl−1%Si膜3と変形防止膜であるTiN膜
6とを150℃にて順次積層し、さらに400〜450
℃にてSiON反射防止膜4を成膜する。あるいは、S
iON反射防止膜4を低温成膜した後、析出したSiノ
ジュールを400℃以上でのアニールによりTi膜に吸
収させる。 【効果】 Ti膜がAl−1%Si膜3中のSiを吸収
してAlSiTi三元合金を主体とする界面反応層5に
変化するので、最終的には該Al−1%Si膜3中にS
iノジュールが残らず、しかもTiN膜6によりヒロッ
クが防止される。この結果、コンタクト不良、エレクト
ロマイグレーション、配線間の短絡、配線の形状異常等
の不良が防止され、半導体装置の信頼性と歩留りが向上
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はたとえば半導体デバイス
の製造工程に適用される配線形成方法およびこれを用い
て好適に製造される半導体装置に関し、特に成膜過程で
所定の基板加熱を行うことにより添加元素ノジュールの
成長やヒロックの生成を抑制し、これにより半導体装置
の信頼性向上を図るものである。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの高集積化が加速度的に
進行するに伴い、その最小加工寸法も急速に縮小されて
いる。たとえば、現状で量産ラインに移行されている1
6MDRAMの最小加工寸法は約0.5μmであるが、
次世代の64MDRAMでは0.35μm以下、次々世
代の256MDRAMでは0.25μm以下に縮小され
るとみられている。0.35μm〜0.25μm(ディ
ープ・サブミクロン)クラスの微細加工では、フォトリ
ソグラフィの光源としてKrFエキシマ・レーザ光(波
長248nm)等の遠紫外光源が必要となる。
【0003】ただし、エキシマ・レーザ光のように単色
性の極めて高い光源を用いた場合には、従来のg線露光
やi線露光にも増して定在波効果が顕著に現れることが
知られている。定在波効果は、レジスト膜内の多重反射
光同士による干渉、もしくはこれにレジスト膜の表面か
らの反射光が加わって干渉を起こすことにより生ずる。
この結果、レジスト膜の膜厚方向に光強度分布が生じた
り、あるいはレジスト膜厚に依存した吸収光量の変化、
すなわち実質的な感度の変動が生ずる。これらは、それ
ぞれ現像後のレジスト・パターンの側壁面における波状
凹凸の形成や、ウェハの表面段差の上下におけるパター
ン寸法の変動等をもたらす。0.35μmのデザイン・
ルール下では、この寸法変動を±5%以内に抑えること
が必要であり、このためにはレジスト膜内における吸収
光量の変動をおおよそ±3%以内に抑えることが求めら
れる。
【0004】この要求を満たすためには、レジスト膜の
下地材料膜による反射を抑制し、該レジスト膜内の多重
反射光を低減しなければならない。かかる背景から、エ
キシマ・レーザ・リソグラフィ以降の微細加工において
は反射防止膜の利用がほぼ必須とされる。反射防止膜
は、下地材料膜とレジスト膜との間に介在される場合に
最も優れた定在波抑制効果を示し、同時にハレーション
防止にも効果を発揮する。
【0005】近年、この反射防止膜の構成材料として、
酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(SiN)、酸
窒化シリコン(SiON)等のシリコン化合物が注目を
集めている。これは、これらシリコン化合物がエキシマ
・レーザ・リソグラフィの波長域である遠紫外領域にお
いて、良好な光学定数n,k(ただし、nは複素振幅反
射率Rの実数部、kは同じく虚数部係数を表す。)を有
するからである。特にSiONは、たとえばSPIE第
1927巻,オプティカル/レーザ・マイクロリソグラ
フィVI(SPIE Vol.1927, Optical/Laser Microlithogr
aphy VI), (1993) p.263〜274にも報告さ
れているように、プラズマCVDによる成膜時の条件を
変化させることにより広い範囲で光学定数n,kを変化
させることが可能であり、下地材料膜の種類に応じた反
射防止条件の設定の自由度が大きいといったメリットを
有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フォトリソ
グラフィにおいて反射防止膜を要するような反射率の高
い下地材料膜とは、たとえば半導体デバイスの場合、配
線に用いられる金属膜である。この金属膜の構成材料と
して最も広く用いられている材料はアルミニウム(A
l)系材料であり、典型的にはSi基板へのAlスパイ
クの発生を防止する目的で純Alにシリコン(Si)を
添加したAl−1%Si合金、あるいはエレクトロマイ
グレーション耐性の向上を目的としてさらに銅(Cu)
を添加したAl−1%Si−0.5%Cu合金等であ
る。
【0007】ここで、Siを含有するAl系配線膜に関
しては、従来より高温スパッタリングによる成膜中、あ
るいは成膜後の熱処理工程においてSiが偏析し、生成
したSiノジュールにより配線の信頼性が低下するケー
スが知られている。さらに、通常360℃付近で行われ
る上記SiON系反射防止膜の成膜工程は、この成膜後
の熱処理と同等の効果をもたらす可能性がある。以下、
Siノジュールに起因する問題点について、図23〜図
25、図26〜図28、図26〜図27、図28〜図3
0を参照しながら説明する。
【0008】たとえば、図23に示されるように、Si
x 層間絶縁膜11上にAl−1%Si膜12が積層さ
れたウェハにおいて、このAl−1%Si膜12上にさ
らに図24に示されるようなSiON反射防止膜13を
たとえば360℃にて成膜すると、Al−1%Si膜1
2の中にSiノジュール14が成長することがある。こ
のAl−1%Si膜12は、次工程において図25に示
されるようにレジスト・マスク15を介してパターニン
グされるが、このとき形成されたAl系配線パターン1
2aの中に上記Siノジュール24が包含されてしまう
と実質的な配線幅が細り、通電による局所的な温度上昇
が生じてエレクトロマイグレーション耐性が劣化する。
さらに、0.35μmルール下においてノジュール径が
0.5μmにも達した場合には、このAl系配線パター
ン12aによる電気的接続は不可能となる。
【0009】また、SiON反射防止膜13の成膜時に
Siの析出がSiOx 層間絶縁膜11とAl−1%Si
膜12との界面全般にわたって生じ、図26に示される
ようなSiノジュール層16が形成された場合には、A
l−1%Si膜12のドライエッチング時に次のような
問題が生ずる。すなわち、図27に示されるように、通
常の塩素系ガスを用いたAl−1%Si膜12のエッチ
ングがほぼ終了して被エッチング面の全面にSiノジュ
ール層16が露出すると、オーバーエッチング時に過剰
となったCl* がAl系配線パターン12aの側壁面下
部を攻撃する。この結果、図28に示されるように、ノ
ッチ17が生じ易くなる。
【0010】また、バリヤメタル残りによる配線間の短
絡が生ずることもある。図29に示されるように、Si
x 層間絶縁膜21上にたとえばTiN系バリヤメタル
22を介して積層されたAl−1%Si膜23の上にさ
らにSiON反射防止膜24を360℃にて成膜する
と、Al−1%Si膜23の中にある領域にわたって比
較的大きなSiノジュール25が生成することがある。
この後、上記Al−1%Si膜23とTiN系バリヤメ
タル22とを図30に示されるようにレジスト・マスク
26を介し、塩素系ガスを用いてエッチングすると、S
iノジュール25が露出した領域では極端にエッチング
速度が低下する。このため、最終的に隣接するAl系配
線パターン23a同士が、Siノジュール25にマスク
されて残ったTiN系バリヤメタル22を通じて短絡す
る虞れが大きい。
【0011】さらに、ビアホールの開口予定位置にSi
ノジュールが形成されている場合には、コンタクト不良
が生ずる。すなわち、図31に示されるように、Al−
1%Si膜31上にSiOx 層間絶縁膜32が積層され
たウェハにおいて、このSiOx 層間絶縁膜32上にさ
らに図32に示されるようなSiON反射防止膜33を
たとえば360℃にて成膜すると、Al−1%Si膜3
1の中にSiノジュール34が成長することがある。こ
のSiOx 層間絶縁膜32は、次工程において図33に
示されるようにレジスト・マスク35を介してドライエ
ッチングされるが、このとき形成されたビアホール36
の開口底に上記Siノジュール34が露出すると、コン
タクト抵抗が著しく上昇する。また、SiOx 膜のエッ
チングは通常フッ素系ガスを用いて行われるため、オー
バーエッチング時にF* によるSiノジュール34の増
速エッチングが進行し、Al−1%Si膜31に大きな
ボイド37が形成されることも懸念される。このこと
も、コンタクト不良の原因となる。
【0012】かかるSiノジュールの形成は、Al−1
%Si膜の下地にTi膜を設け、かつAl−1%Si膜
の成膜温度を500℃近傍とすることで防止できること
が、たとえば月刊セミコンダクターワールド1992年
7月号p.36〜41(プレスジャーナル社刊)に記載
されている。たとえば、図34に示されるように、Si
x 層間絶縁膜11上へ予めTi膜18を成膜してお
き、その後、高温スパッタリングにより図35に示され
るようにAl−1%Si膜12を成膜する。このとき、
Ti膜18はAlと反応してまずAlTi合金膜(図示
せず。)を形成し、ここにSiを取り込む形でAlSi
Ti三元合金膜19に変化する。つまり、Ti膜はSi
の吸収金属膜として機能しており、これがノジュール防
止のメカニズムとなっている。
【0013】しかし、ノジュール形成とは別の問題とし
て、Al系配線膜は成膜過程または成膜後の熱処理工程
において400℃以上に加熱されるとヒロックを形成す
るという問題を抱えている。上記のAl−1%Si膜1
2も、その上にSiON反射防止膜13が成膜される
と、図36に示されるようにヒロック20を生ずる虞れ
がある。このヒロック20の高さは0.5μm付近まで
達する場合もあり、0.35μmルール下では絶縁膜に
よる平坦化に支障を来したり、あるいは上下配線間や隣
接配線間における短絡の原因となる。
【0014】このように、将来的には必須と目される反
射防止膜であるが、これを実用化する上では、下地の金
属膜におけるノジュール形成やヒロック形成を防止する
ための対策が不可欠である。そこで本発明は、このため
の効果的な対策となり得る配線形成方法を提供し、また
これにより信頼性の高い半導体装置を提供することを目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の配線形成方法
は、上述の目的を達するために提案されるものであり、
偏析傾向を有する添加元素を含み、直上もしくは直下に
接して該添加元素を吸収し得る吸収金属膜が積層されて
なる金属膜を基板上に成膜する工程と、前記金属膜の上
層側に酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒化シリコンか
ら選ばれる少なくとも1種類のシリコン化合物を主体と
する反射防止膜を成膜する工程とを有し、これらの工程
のいずれか、もしくはこれらの工程の終了後において前
記添加元素を前記吸収金属膜に吸収させるものである。
【0016】上記のシリコン化合物を主体とする反射防
止膜は、一般に常圧CVD法、LPCVD法、プラズマ
CVD法等の気相成長法により成膜することができる。
したがって、その組成は必ずしもSiO2 やSi3 4
等のような化学量論組成にしたがっていなくても良く、
さらには成膜時の原料ガス組成や成膜条件により若干の
水素や水を含むものであっても良い。
【0017】ここで、前記添加元素を前記吸収金属膜へ
吸収させる方法としては、(a)前記反射防止膜の成膜
温度を該吸収を生じ得る温度に設定する、(b)前記反
射防止膜の成膜終了後に前記基板を該吸収を生じ得る温
度に加熱する、(c)前記反射防止膜を複数の単位薄膜
より構成し、該単位薄膜の少なくとも1層は前記金属膜
の変形を防止可能な温度にて成膜し、これより後に成膜
される単位薄膜の少なくとも1層は、前記添加元素が前
記吸収金属膜へ吸収され得る成膜温度にて成膜する、
(d)前記金属膜の成膜温度を該吸収を生じ得る温度に
設定する、あるいは(e)前記金属膜の成膜終了後に前
記基板を該吸収を生じ得る温度に加熱する、の各方法が
適用可能である。
【0018】すなわち、上記(a),(d)の方法は初
めからノジュールを生成させない方法であり、(b),
(c),(e)の方法は生成したノジュールを後から消
滅させる方法である。
【0019】なお、上記(c)の方法において、各単位
薄膜の構成材料は、酸化シリコン、窒化シリコン、酸窒
化シリコンのいずれかであれば、互いに同じでも異なっ
ていても構わない。ただし、反射防止条件を達成するた
めの膜厚設計を容易とする観点からは、各単位薄膜の光
学定数を一致させておく方が好ましい。また、上記
(e)の方法において、前記基板の加熱はファーネス・
アニールやラピッド・サーマル・アニール(RTA)等
の手段により行うことができる。
【0020】また、前記金属膜の上層側であって、かつ
前記反射防止膜の下層側には、該金属膜の変形を防止す
るための変形防止膜が成膜されていても良い。上記変形
とは、典型的にはAl系材料膜にしばしばみられるヒロ
ックである。したがって、変形防止膜としては変形を抑
制するに足る機械的強度を有する材料膜を形成すること
が必要である。
【0021】なお、上記変形防止膜は必ずしも金属膜の
直上に接して形成されていなくても良い。たとえば、金
属膜の直上に接して吸収金属膜が成膜されている場合に
は、この吸収金属膜の上に変形防止膜を成膜すれば良
い。
【0022】ところで、本発明に用いられる金属膜とし
ては、その膜中において添加元素が偏析傾向を示すもの
であれば、半導体装置の製造分野において実用段階ある
いは研究段階にあるあらゆる金属膜が適用可能である
が、最も典型的にはシリコンを含有するAl系材料膜を
挙げることができる。かかるAl系材料膜としては、A
l−1%Si膜、Al−1%Si−0.5%Cu合金等
が代表的である。
【0023】またこの場合、吸収金属膜はSiを容易に
吸収し得る金属で構成されることが必要である。かかる
金属としては、Ti,V,Co,Ni,Cu,W,Au
等を例示することができる。ただし、オーミック・コン
タクト膜や積層型バリヤメタルの構成単位膜としての実
績、あるいは既存プロセスとの整合性を考慮すると、T
iを主体とするTi系材料膜を用いることが特に好適で
ある。SiとTiは、おおよそ400℃以上の温度領域
において合金化を起こす。
【0024】さらに、この場合の変形防止膜としては、
窒化チタン系材料膜または酸窒化シリコン系材料膜が特
に好適である。なお、これら両材料膜は反射防止膜とし
ても機能するため、本発明で形成されるシリコン化合物
によるメインの反射防止膜の機能が多重干渉効果により
阻害されることの無いよう、各膜の光学定数や膜厚を最
適化しておくことが特に望ましい。
【0025】一方、本発明の半導体装置は、偏析傾向を
有する添加元素を含む金属膜と、該添加元素を吸収し得
る吸収金属膜とが、これら両膜の界面反応層を介して相
互に積層されてなるものである。この金属膜の代表例は
Siを含有するAl系材料膜であり、また吸収金属膜と
して特に有用なものはTi系材料膜である。この金属膜
の上層側には、該金属膜の変形を防止するための変形防
止膜が積層されていても良い。この変形防止膜として
は、窒化チタン系材料膜もしくは酸窒化チタン系材料膜
の少なくとも一方を効果的に用いることができる。
【0026】本発明の半導体装置は、最も簡便には上述
の本発明の配線形成方法を適用して作製することができ
る。
【0027】
【作用】本発明の配線形成方法では、偏析傾向を有する
添加元素を含む金属膜の上に、成膜時に基板の加熱を要
する反射防止膜を成膜する際に、該金属膜に接して吸収
金属膜を積層しておき、該金属膜および該反射防止膜の
成膜中もしくは成膜後において添加元素を該吸収金属膜
へ吸収させるため、最終的には金属膜中に添加元素のノ
ジュールが残存することがない。さらに、上記反射防止
膜を多層膜化し、その1層に変形防止膜としての機能を
持たせた場合、あるいは反射防止膜とは別に変形防止膜
を設けた場合には、上記金属膜の変形防止を図ることが
できる。この方法は、特にAl系材料膜のための有効な
ヒロック防止策となる。
【0028】また、本発明の半導体装置は、金属膜と吸
収金属膜とが界面反応層を介して相互に積層されること
により、ノジュール生成を回避した構成とされている。
さらに、変形防止膜が上記金属膜の上層側に積層される
ことにより、ヒロック等の変形も未然に防止されてい
る。したがって、本発明の半導体装置は、エレクトロマ
イグレーション耐性の劣化、コンタクト不良、配線間の
短絡、あるいは配線パターンへのボイドやノッチの発生
等の不良を生じず、極めて信頼性の高いものとなる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
する。
【0030】実施例1 本実施例は、Al−1%Si膜の下地に吸収金属膜とし
てTi膜を設け、Siを該Ti膜へ吸収させ得る温度で
該Al−1%Si膜上にSiON反射防止膜を成膜した
例である。このプロセスを、図1および図2を参照しな
がら説明する。まず、図1に示されるように、SiOx
層間絶縁膜1上に膜厚約30nmのTi膜2、および膜
厚約500nmのAl−1%Si膜3をマグネトロン・
スパッタリング装置を用いて順次成膜した。成膜条件の
一例を以下に示す。
【0031】〔Ti膜2の成膜条件〕 Ar流量 100 SCCM ガス圧 0.47 Pa DCパワー 4 kW(13.56 MH
z) 成膜温度 150 ℃ 〔Al−1%Si膜3の成膜条件〕 Ar流量 40 SCCM ガス圧 0.47 Pa DCパワー 22.5 kW(13.56 MH
z) 成膜温度 150 ℃ この段階では、Al−1%Si膜3中にSiノジュール
は生成していない。
【0032】続いて、平行平板型プラズマCVD装置を
用いてたとえば下記の条件でプラズマCVDを行い、図
2に示されるようなSiON反射防止膜4をAl−1%
Si膜3上に成膜した。 SiH4 流量 50 SCCM N2 O流量 50 SCCM ガス圧 332.5 Pa RFパワー 190 W(13.56 MH
z) 成膜温度 450 ℃ 電極間距離 1 cm この工程では、上記の加熱条件下でAl−1%Si膜3
中のSiがTi膜2へ吸収されるため、SiON反射防
止膜4の成長と並行してTi膜2がAlSiTi三元合
金を主体とする界面反応層5に変化した。したがって、
従来のようにAl−1%Si膜3中にSiノジュールが
生成することはなかった。
【0033】この後は、常法にしたがいKrFエキシマ
・レーザ・リソグラフィとドライエッチングにより上記
Al−1%Si膜3をパターニングすれば良い。上記リ
ソグラフィにおいては、SiON反射防止膜による定在
波抑制効果とハレーション抑制効果が得られ、高解像度
をもって良好な形状のレジスト・マスクを形成すること
ができる。当然、この後に行われるドライエッチングに
おける加工精度も向上させることができる。
【0034】実施例2 本実施例では、実施例1で上述した配線形成方法を経て
作製された半導体装置について、図3を参照しながら説
明する。図3は、実施例1で成膜されたSiON反射防
止膜4、Al−1%Si膜3、界面反応層5をBCl3
/Cl2 混合ガス等の塩素系ガスとレジスト・マスクを
用いてドライエッチングして形成された、本半導体装置
の配線部の構造を示している。
【0035】ここで、界面反応層5の組成は全体として
みるとAlSiTi三元合金が主体となっているが、詳
細にみると一例として図示されるような3層構造をとっ
ている。すなわち、下層側から順にTi膜5a、AlT
i合金膜5b、TiSi合金膜5cである。
【0036】かかる3層構造は、まずTi膜2の表層部
がAl−1%Si膜3中のAlと反応してAlTi合金
膜5bが形成され、さらにこのAlTi合金膜5bの表
層部においてTiによるSiの取り込みが生じ、TiS
i合金膜5cが形成されるというメカニズムで達成され
る。ただし、この構造は元々のTi膜2の膜厚や温度等
の条件に依存して変化し、たとえばTi膜2aが残らな
い場合や、あるいは混晶化によりAlTi合金膜5bと
TiSi合金膜5cとの間に明瞭な界面が現れない場合
もある。
【0037】このように構成された配線構造を有する半
導体装置においては、Al−1%Si膜3中にSiノジ
ュールが発生していないため、エレクトロマイグレーシ
ョン耐性の劣化、コンタクト不良、配線間の短絡、ある
いは配線パターンへのボイドやノッチの発生等の不良が
すべて防止され、信頼性の高いものとなった。当然のこ
とながら、製造歩留りも大幅に改善される。
【0038】実施例3 本実施例では、Al−1%Si膜3上へのSiON反射
防止膜4の成膜時におけるヒロック成長を防止するた
め、上記Al−1%Si膜3上にさらに変形防止膜とし
てTiN膜を成膜した。このプロセスを、図4および図
5を参照しながら説明する。
【0039】図4は、前出の図1に示されるAl−1%
Si膜3の上に、さらに変形防止膜として膜厚約30n
mのTiN膜6が反応性スパッタリングにより積層され
た状態を示している。TiN膜6の成膜条件の一例を以
下に示す。 Ar流量 40 SCCM N2 流量 70 SCCM ガス圧 0.47 Pa DCパワー 5 kW(13.56 MH
z) 成膜温度 150 ℃ この段階では、Al−1%Si膜3中にSiノジュール
は生成していない。
【0040】なお、ここでは上記ガス系に酸素系ガスを
添加し、上記TiN膜6に替えてTiON膜を変形防止
膜として成膜することもできる。
【0041】続いて、図5に示されるように、上記Ti
N膜6上へ実施例1と同様の条件にてSiON反射防止
膜4を成膜した。この工程では、SiON反射防止膜4
の成長と並行してTi膜2がAlSiTi三元合金を主
体とする界面反応層5に変化した。また、このときAl
−1%Si膜3も450℃付近に加熱されるが、その表
面を硬いTiN膜6により被覆されているために、ヒロ
ックを生成することはなかった。
【0042】実施例4 本実施例では、実施例3で上述した配線形成方法を経て
作製された半導体装置について説明する。本実施例にか
かる半導体装置は、図面による説明は省略するが、前出
の図4に示したSiON反射防止膜4、TiN膜6、A
l−1%Si膜3および界面反応層5をパターニングす
ることにより、その配線部が形成されてなるものであ
る。
【0043】この半導体装置においては、実施例2で上
述したようなノジュール形成の防止効果に加え、ヒロッ
クの成長も抑制されている。このため、層間絶縁膜やパ
ッシベーション膜(いずれも図示せず。)による被覆性
が改善され、絶縁耐圧の劣化や表面段差の増大が防止さ
れた、信頼性の高い半導体装置を得ることができた。
【0044】実施例5 本実施例では、Al−1%Si膜3上に吸収金属膜と変
形防止膜の双方の機能を兼ねたTi膜2を成膜した。こ
のプロセスを、図6および図7を参照しながら説明す
る。まず、図6に示されるように、SiOx 層間絶縁膜
1上に膜厚約500nmのAl−1%Si膜3、および
膜厚約30nmのTi膜2を順次成膜した。成膜条件は
実施例1で上述したとおりであり、成膜温度150℃で
ある。この段階では、Al−1%Si膜3中にSiノジ
ュールは成長していない。
【0045】次に、上記Ti膜2上へさらにSiON反
射防止膜4を成膜した。成膜条件は実施例1で上述した
とおりであり、成膜温度は400〜450℃である。こ
の段階では、図7に示されるように、Ti膜2がSiを
吸収して界面反応層5に変化すると同時に、物理的にヒ
ロックを抑制する役割を果たした。本実施例ではこのよ
うに、Al−1%Si膜3の上にTi膜2を一層設ける
だけで、ノジュールとヒロックの双方を効果的に抑制す
ることができた。
【0046】実施例6 本実施例では、ヒロック抑制効果を一層強化するため
に、実施例5のTi膜2上にさらにTiN膜6を設け
た。このプロセスを、図8および図9を参照しながら説
明する。本実施例では、前出の図6に示されるようにS
iOx 層間絶縁膜1上にAl−1%Si膜3とTi膜2
とをこの順に積層した後、図8に示されるように、さら
にTiN膜6を成膜した。TiN膜6の成膜条件は、実
施例3で上述したとおりであり、成膜温度は150℃で
ある。この段階では、Al−1%Si膜3中にSiノジ
ュールは成長していない。
【0047】次に、SiON反射防止膜4を成膜温度4
00〜450℃にて上記TiN膜6上へ成膜した。この
段階では、図9に示されるように、Ti膜2がSiを吸
収して界面反応層5に変化すると同時に、この界面反応
層5とTiN膜6とにより強力なヒロック抑制効果が現
れ、ヒロックをほぼ完全に抑制することができた。
【0048】実施例7 本実施例では、SiON反射防止膜を通常の温度条件下
で成膜した後、ウェハの熱処理を行い、Al−1%Si
膜3中に析出したSiノジュールを下地のTi膜2へ吸
収させた。このプロセスを、図10および図11を参照
しながら説明する。
【0049】本実施例では、前出の図1に示されるよう
にSiOx 層間絶縁膜1上にTi膜2とAl−1%Si
膜3とをこの順に積層した後、図10に示されるよう
に、さらにSiON反射防止膜4を成膜した。このSi
ON反射防止膜4の成膜条件は、成膜温度を350℃に
下げた他は、実施例1で上述した条件と同じである。た
だし、この温度ではTi膜2とAl−1%Si膜3との
界面に反応層としてAlTi層(図示せず。)が形成さ
れるものの、ここにSiが吸収されるには至らず、図示
されるようにAl−1%Si膜3中にSiノジュール7
が析出した。
【0050】そこで、上記SiON反射防止膜4を成膜
後、同じプラズマ・チャンバ内においてウェハを450
℃まで加熱し、そのまま1分間保持した。この結果、図
11に示されるように、Siノジュール7を下地のTi
膜2へ吸収させる形で消滅させることができた。このと
きTi膜2は、AlSiTi三元合金を主体とする界面
反応層5に変化した。
【0051】実施例8 本実施例では、反射防止膜を2層構成とし、1層め反射
防止膜をヒロック防止が可能な低温条件下で成膜し、2
層め反射膜防止膜をSiノジュール消滅が可能な高温条
件下で成膜した。このプロセスを、図12および図13
を参照しながら説明する。
【0052】本実施例では、前出の図1に示されるよう
にSiOx 層間絶縁膜1上にTi膜2を成膜温度150
℃にて、またAl−1%Si膜3を成膜温度300℃に
て順次積層した後、図11に示されるように、SiOx
からなる1層め反射防止膜8を成膜した。この時の成膜
条件の一例を以下に示す。 SiH4 流量 50 SCCM N2 O流量 50 SCCM ガス圧 332.5 Pa RFパワー 190 W(13.56 MH
z) 成膜温度 280 ℃ 電極間距離 1 cm
【0053】上記のガス組成はSiON反射防止膜の成
膜時と同じであるが、成膜温度が低いためにここではS
iOx 膜が堆積する。また、上記成膜温度がAl−1%
Si膜3の成膜温度よりも低く設定されているためにヒ
ロックは抑制されたが、該Al−1%Si膜3中にSi
ノジュール7が析出した。次に、成膜温度を450℃に
上昇させて引き続きプラズマCVDを行ったところ、図
13に示されるようにSiONからなる2層め反射防止
膜9が成膜されると同時に、Ti膜2がSiノジュール
7を吸収して界面反応層5に変化した。
【0054】本実施例では変形防止膜としてTiN等の
他の材料膜を使用することなく、反射防止膜の成膜条件
を工夫するのみでヒロック抑制とSiノジュール抑制の
双方を達成することができる。したがって、製造工程数
の削減が可能となり、スループットや経済性の向上を図
ることができた。
【0055】実施例9 本実施例では、上述の実施例8における1層め反射防止
膜8を、H2 O−TEOSプラズマCVD法により成膜
した。成膜条件の一例を以下に示す。 H2 O流量 50 SCCM TEOS流量 500 SCCM ガス圧 1190 Pa RFパワー 300 W(13.56 MH
z) 成膜温度 100 ℃ 電極間距離 1 cm 本実施例では、1層め反射防止膜8として段差被覆性に
極めて優れるSiOx膜を、実施例8よりもさらに低温
で形成しているため、ヒロックの成長をほぼ完全に抑制
することができた。以降の2層め反射防止膜9の成膜お
よびSiノジュールの消滅については、実施例8で上述
したとおりである。
【0056】実施例10 本実施例では、上述の実施例8における2層め反射防止
膜9を、TEOSプラズマCVD法により成膜した。1
層め反射防止膜8の成膜条件は、実施例8で上述したと
おりである。2層め反射防止膜9の成膜条件の一例を以
下に示す。
【0057】TEOS流量 50 SCCM ガス圧 332.5 Pa RFパワー 190 W(13.56 MH
z) 成膜温度 400 ℃ 電極間距離 1 cm 本実施例では、2層め反射防止膜8として段差被覆性に
優れるSiOx 膜を形成すると共に、この時の加熱によ
りSiノジュール7を消滅させることができた。
【0058】実施例11 本実施例は、Al−1%Si膜の成膜温度を高く設定す
ることにより、成膜と同時に下地のTi膜へSiを吸収
させ、しかる後にSiON反射防止膜を成膜した例であ
る。このプロセスを、図14ないし図16を参照しなが
ら説明する。まず、図14に示されるように、SiOx
層間絶縁膜1上に膜厚約30nmのTi膜2を成膜し
た。この成膜条件は、実施例1で上述したとおりであ
る。
【0059】次に、一例として下記の条件で高温スパッ
タリングを行い、図15に示されるように、上記Ti膜
2上にAl−1%Si膜3を成膜した。 Ar流量 100 SCCM ガス圧 0.4 Pa DCパワー 10 kW(13.56 MH
z) 成膜温度 400 ℃ 電極間距離 1 cm この工程では、ウェハが400℃に加熱されているため
に、Al−1%Si膜3の堆積に伴ってSiが下地のT
i膜2に吸収され、決してSiノジュールが成長するこ
とはなかった。このとき、Ti膜2は界面反応層5に変
化した。
【0060】この後、図16に示されるように、Al−
1%Si膜3上へSiON反射防止膜4を成膜した。こ
のときの成膜条件は、成膜温度を360℃とした他は実
施例1と同じである。360℃近傍は、本来Siノジュ
ールが最も大きく成長し易い温度域であるが、本実施例
ではAl−1%Si膜3の成膜時に既にSiが下地に吸
収されているため、新たにSiノジュールが生成するこ
とはなかった。
【0061】実施例12 本実施例では、Al−1%Si膜の成膜中において、3
層構造のTi系バリヤメタルの最上層を構成するTi膜
にSiを吸収させ、しかる後にSiON反射防止膜を成
膜した。このプロセスを、図17ないし図19を参照し
ながら説明する。
【0062】まず、図17に示されるように、SiOx
層間絶縁膜1上に膜厚約30nmのTi膜2a、膜厚約
70nmのTiN膜6、膜厚約30nmのTi膜2bを
順次成膜した。これらの成膜条件は、実施例3で上述し
たとおりである。ここで、下層側のTi膜2aはオーミ
ック・コンタクト膜、TiN膜6は実質的なバリヤ性を
発揮する膜、上層側のTi膜2bはAl−1%Si膜3
との反応性を向上させるための膜として機能し、三者が
共同でコンタクト性能に優れるバリヤメタルとして機能
するものである。なお、上記TiN膜6の替わりにTi
W膜を用いても良い。
【0063】次に、図18に示されるように、上記の3
層膜上にAl−1%Si膜3を実施例11と同じく40
0℃にて成膜した。この工程では、上層側のTi膜2b
がSiを吸収して界面反応層5に変化することにより、
Siノジュールの析出が防止された。さらに、図19に
示されるように、上記Al−1%Si膜3上へSiON
反射防止膜4を360℃にて成膜した。ここでは、Al
−1%Si膜3中のSiが下地にある程度吸収されてい
るため、新たにSiノジュールが生成することはなかっ
た。
【0064】実施例13 本実施例では、実施例12と同じ3層構造のバリヤメタ
ル上にAl−1%Si膜を低温成膜し、しかる後に熱処
理(アニール)を行うことにより、Siノジュールを下
地のTi膜2bへ吸収させた。このプロセスを、図20
ないし図22を参照しながら説明する。
【0065】まず、前出の図17に示した3層バリヤメ
タルが形成されたウェハ上に、図20に示されるように
Al−1%Si膜3を基板加熱を行わずに成膜した。こ
のとき、Al−1%Si膜3中にはSiノジュール7が
析出した。
【0066】次に、このウェハに対してファーネス・ア
ニールを行った。このアニールは、Al−1%Si膜の
成膜に用いたガス中で400℃以上、30分間の条件で
行った。この結果、図21に示されるように、上層側の
Ti膜2bがSiを吸収して界面反応層5に変化し、S
iノジュール7が消滅した。なお、このアニールはハロ
ゲン・ランプを用いたラピッド・サーマル・アニールで
行うこともでき、この場合の条件はたとえば5リットル
/分のAr流量下で400℃以上、60秒とすることが
できる。
【0067】さらに、これら3層バリヤメタルの成膜、
Al−1%Si膜3の成膜、およびアニールに至る一連
の工程を、各工程用のプロセス・チャンバが全て高真空
搬送路により接続されたマルチ・チャンバ型の装置を用
いてウェハを大気開放することなく行えば、Al−1%
Si膜3の熱履歴の管理が容易となり、スループットも
向上する。
【0068】以上、本発明を13例の実施例にもとづい
て説明したが、本発明はこれらの実施例に何ら限定され
るものではなく、サンプル・ウェハの構成、スパッタリ
ング条件、プラズマCVD条件の細目が本発明の趣旨を
逸脱しない範囲内で適宜変更可能であることは、言うま
でもない。
【0069】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば成膜時にウェハ加熱を要する反射防止膜を用
いる場合にも、配線膜の被覆性、コンタクト性能、スル
ープットを何ら損なうことなく、該配線膜におけるノジ
ュール形成やヒロック成長の問題を解消することができ
る。これにより、配線膜の性能劣化が防止され、しかも
その微細加工は上記反射防止膜を用いた高精度のフォト
リソグラフィにより支援されるようになる。
【0070】したがって本発明は、配線形成における高
信頼化を通じて、半導体装置の高性能化、高集積化に大
きく貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をAl系配線の形成に適用したプロセス
例において、SiOx 層間絶縁膜上にTi膜を介してA
l−1%Si膜を成膜した状態を示す模式的断面図であ
る。
【図2】図1のAl−1%Si膜上にSiON反射防止
膜を成膜する際に、Ti膜が界面反応層に変化した状態
を示す模式的断面図である。
【図3】上記プロセスにより製造される半導体装置の配
線部の詳細な構成を示す模式的断面図である。
【図4】本発明を適用した他のプロセス例において、A
l−1%Si膜上にヒロック抑制用のTiN膜を成膜し
た状態を示す模式的断面図である。
【図5】図4のTiN膜上にSiON反射防止膜を成膜
する際に、Ti膜が界面反応層に変化した状態を示す模
式的断面図である。
【図6】本発明を適用した他のプロセス例において、A
l−1%Si膜上にTi膜を成膜した状態を示す模式的
断面図である。
【図7】図6のTi膜上にSiON反射防止膜を成膜す
る際に、該Ti膜が界面反応層に変化した状態を示す模
式的断面図である。
【図8】本発明を適用した他のプロセス例において、A
l−1%Si膜上にTi膜、およびヒロック抑制用のT
iN膜を成膜した状態を示す模式的断面図である。
【図9】図8のTiN膜上にSiON反射防止膜を成膜
する際に、Ti膜が界面反応層に変化した状態を示す模
式的断面図である。
【図10】本発明を適用した他のプロセス例において、
SiON反射防止膜の成膜時にAl−1%Si膜中にS
iノジュールが生成した状態を示す模式的断面図であ
る。
【図11】図10のウェハをアニールしてSiノジュー
ルをTi膜へ吸収させた状態を示す模式的断面図であ
る。
【図12】本発明を適用した他のプロセス例において、
1層め反射防止膜の成膜時にAl−1%Si膜中にSi
ノジュールが生成した状態を示す模式的断面図である。
【図13】図12の1層め反射防止膜上における2層め
反射防止膜の成膜時にSiノジュールをTi膜へ吸収さ
せた状態を示す模式的断面図である。
【図14】本発明を適用した他のプロセス例において、
SiOx 層間絶縁膜上にTi膜を成膜した状態を示す模
式的断面図である。
【図15】図14のTi膜上にAl−1%Si膜を成膜
すると同時にSiをTi膜へ吸収させた状態を示す模式
的断面図である。
【図16】図15のAl−1%Si膜上にSiON反射
防止膜を成膜した状態を示す模式的断面図である。
【図17】本発明を適用した他のプロセス例において、
SiOx 層間絶縁膜上にTi/TiN/Tiの3層構造
のバリヤメタルを成膜した状態を示す模式的断面図であ
る。
【図18】図17のバリヤメタル上にAl−1%Si膜
を成膜すると同時にSiを最上層のTi膜へ吸収させた
状態を示す模式的断面図である。
【図19】図18のAl−1%Si膜上にSiON反射
防止膜を成膜した状態を示す模式的断面図である。
【図20】本発明を適用した他のプロセス例において、
SiOx 層間絶縁膜上に形成されたTi/TiN/Ti
の3層バリヤメタル上にAl−1%Si膜を低温成膜
し、該Al−1%Si膜中にSiノジュールが生成した
状態を示す模式的断面図である。
【図21】図20のウェハをアニールしてSiノジュー
ルをTi膜へ吸収させた状態を示す模式的断面図であ
る。
【図22】図21のAl−1%Si膜上にSiON反射
防止膜を成膜した状態を示す模式的断面図である。
【図23】従来のAl系配線の形成プロセスにおいて、
SiOx 層間絶縁膜上にAl−1%Si膜を成膜した状
態を示す模式的断面図である。
【図24】図23のAl−1%Si膜の上にSiON反
射防止膜を成膜する際に粒状のSiノジュールが形成さ
れた状態を示す模式的断面図である。
【図25】図24のAl−1%Si膜をパターニング
し、Al系配線パターン中にSiノジュールが包含され
た状態を示す模式的断面図である。
【図26】図23のAl−1%Si膜の上にSiON反
射防止膜を成膜する際に、層状のSiノジュール層が形
成された状態を示す模式的断面図である。
【図27】図26のAl−1%Si膜がエッチングさ
れ、Siノジュール層が露出した状態を示す模式的断面
図である。
【図28】図27のAl−1%Si膜に、オーバーエッ
チング時にノッチが生じた状態を示す模式的断面図であ
る。
【図29】従来のAl系配線の形成プロセスにおいて、
SiOx 層間絶縁膜上にバリヤメタルを介して積層され
たAl−1%Si膜上にSiON反射防止膜を成膜した
際に、Siノジュールが形成された状態を示す模式的断
面図である。
【図30】図29のAl−1%Si膜のエッチング終了
後、Siノジュールにマスクされたバリヤメタルが残存
し、隣接するAl系配線パターン同士が短絡した状態を
示す模式的断面図である。
【図31】従来のコンタクト・ホール形成プロセスにお
いて、Al−1%Si膜上にSiOx 層間絶縁膜を積層
した状態を示す模式的断面図である。
【図32】図31のAl−1%Si膜上にSiON反射
防止膜を形成する際に、粒状のSiノジュールが形成さ
れた状態を示す模式的断面図である。
【図33】図32のSiOx 層間絶縁膜にコンタクト・
ホールを開口し、開口底においてボイドが発生した状態
を示す模式的断面図である。
【図34】従来のノジュール防止策において、SiOx
層間絶縁膜上にTi膜を成膜した状態を示す模式的断面
図である。
【図35】図34のTi膜上にAl−1%Si膜を成膜
する際に、Al−Si−Ti三元合金膜が形成された状
態を示す模式的断面図である。
【図36】図35のAl−1%Si膜上にSiON反射
防止膜を成膜した後、Al−1%Si膜にヒロックが発
生した状態を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
2,2a,2b,5a Ti膜 3, Al−1%Si膜 4, SiON反射防止膜 5, 界面反応層 5b, AlTi合金膜 5c, TiSi合金膜 6, TiN膜 7, Siノジュール 8, 1層め反射防止膜 9, 2層め反射防止膜

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏析傾向を有する添加元素を含み、直上
    もしくは直下に接して該添加元素を吸収し得る吸収金属
    膜が積層されてなる金属膜を基板上に成膜する工程と、 前記金属膜の上層側に酸化シリコン、窒化シリコン、酸
    窒化シリコンから選ばれる少なくとも1種類のシリコン
    化合物を主体とする反射防止膜を成膜する工程とを有
    し、 これらの工程のいずれか、もしくはこれらの工程のいず
    れか終了後において前記添加元素を前記吸収金属膜に吸
    収させることを特徴とする配線形成方法。
  2. 【請求項2】 前記添加元素の前記吸収金属膜への吸収
    は、前記反射防止膜の成膜温度を該吸収を生じ得る温度
    に設定することにより進行させることを特徴とする請求
    項1記載の配線形成方法。
  3. 【請求項3】 前記添加元素の前記吸収金属膜への吸収
    は、前記反射防止膜の成膜終了後に前記基板を該吸収を
    生じ得る温度に加熱することにより進行させることを特
    徴とする請求項1記載の配線形成方法。
  4. 【請求項4】 前記反射防止膜を複数の単位薄膜より構
    成し、該単位薄膜の少なくとも1層は前記金属膜の変形
    を防止可能な温度にて成膜し、これより後に成膜される
    単位薄膜の少なくとも1層は、前記添加元素が前記吸収
    金属膜へ吸収され得る成膜温度にて成膜することを特徴
    とする請求項1記載の配線形成方法。
  5. 【請求項5】 前記添加元素の前記吸収金属膜への吸収
    は、前記金属膜の成膜温度を該吸収を生じ得る温度に設
    定することにより進行させることを特徴とする請求項1
    記載の配線形成方法。
  6. 【請求項6】 前記添加元素の前記吸収金属膜への吸収
    は、前記金属膜の成膜終了後に前記基板を該吸収を生じ
    得る温度に加熱することにより進行させることを特徴と
    する請求項1記載の配線形成方法。
  7. 【請求項7】 前記金属膜の上層側かつ前記反射防止膜
    の下層側に該金属膜の変形を防止するための変形防止膜
    を成膜する工程が含まれることを特徴とする請求項1な
    いし請求項6のいずれか1項に記載の配線形成方法。
  8. 【請求項8】 前記金属膜をシリコンを含有するアルミ
    ニウム系材料膜にて構成することを特徴とする請求項1
    ないし請求項7のいずれか1項に記載の配線形成方法。
  9. 【請求項9】 前記吸収金属膜をチタン系材料膜にて構
    成することを特徴とする請求項1ないし請求項8のいず
    れか1項に記載の配線形成方法。
  10. 【請求項10】 前記変形防止膜を窒化チタン系材料膜
    もしくは酸窒化チタン系材料膜の少なくとも一方にて構
    成することを特徴とする請求項7ないし請求項9のいず
    れか1項に記載の配線形成方法。
  11. 【請求項11】 偏析傾向を有する添加元素を含む金属
    膜と、該添加元素を吸収し得る吸収金属膜とが、これら
    両膜の界面反応層を介して相互に積層されてなる半導体
    装置。
  12. 【請求項12】 前記金属膜の上層側に該金属膜の変形
    を防止するための変形防止膜が積層されてなる請求項1
    1記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記金属膜がシリコンを含有するアル
    ミニウム系材料膜であることを特徴とする請求項11ま
    たは請求項12に記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】 前記吸収金属膜がチタン系材料膜であ
    ることを特徴とする請求項11ないし請求項13のいず
    れか1項に記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】 前記変形防止膜が窒化チタン系材料膜
    もしくは酸窒化チタン膜の少なくとも一方であることを
    特徴とする請求項11ないし請求項14のいずれか1項
    に記載の半導体装置。
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