JP2014042078A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面がTiN膜であるバリアメタルが露出した部分の耐湿性を向上すると共に、パッシベーション膜を一層としても、クラックに起因する不良を無くし、また、アルミニウム合金中のSiノジュールの成長に起因する不良増加を抑えることのできる積層金属電極配線を有する半導体装置およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】半導体基板上に所要の配線パターンで形成される金属電極配線膜として、下地のバリアメタル膜とその上に積層されるアルミニウムまたはアルミニウム合金膜2を有し、さらに、前記アルミニウムまたはアルミニウム合金膜2上に被覆される有機系パッシベーション膜7を備える半導体装置において、前記バリアメタル膜が、窒化チタン膜4と、その上に積層された最表面のチタン膜9を含み、前記バリアメタル膜が前記アルミニウムまたはアルミニウム合金膜2から延在し、該延在したバリアメタル膜の最表面のチタン膜9を前記有機系パッシベーション膜7が被着している半導体装置とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体集積回路装置などの半導体装置の半導体基板上に所要の配線パターンで形成される金属電極配線膜として、下地のバリアメタル膜とその上に積層されるアルミニウムまたはアルミニウム合金膜を有し、さらに、パッシベーション膜が被覆される積層電極膜構造を有する半導体装置およびその製造方法に関する。
前述の従来の積層電極膜構造を有する半導体装置の製造方法について、特には、発明に係わる積層電極構造部分の製造方法に絞って説明する。従来の積層電極構造は前記バリアメタル膜としてTi膜/TiN膜を備え、その上にAl−Si合金膜が積層される金属電極配線膜を有し、有機系パッシベーション膜としてポリイミド膜を形成した積層膜構造を有している。この積層電極構造を製造するプロセスフローを図3、図4の断面図に示す。以下、従来の積層電極膜構造の製造プロセスフローについて、図3、4を参照して詳細に説明する。以下の説明では、チタンをTi、窒化チタンをTiN、アルミニウムをAl、シリコンをSiと略記することもある。
図3(a)に示すように、図示されない半導体機能領域が形成されたシリコン基板上に、スパッタリング法によりバリアメタルとして、シリコン基板側から順にTi膜3/TiN膜4を形成し、続いて、その上にAl−Si合金膜2を積層形成する。次に、図3(b)に示すように、所要の電極配線のパターニングを実施するために、フォトレジスト1のパターンを形成する。図3(c)に示すように、パターン化されたフォトレジスト1をマスクとして、混酸(硝酸:酢酸:りん酸=1〜10:1〜20:10〜40(体積比))を用い、液温40〜80℃でAl−Si合金膜2をウェットエッチングする。Al−Si合金膜2は、前記図3(c)に示すように、フォトレジスト1のマスク下部にまでアンダーエッチング(サイドエッチングともいう)される。また、Al−Si合金膜2がエッチングで除去されたバリアメタル表面上には丸印で示すSiノジュール(Al−Si合金膜2のエッチング残渣として残ったSiパーティクルなどの粒子)5が残り、同様のSiノジュール5はアルミニウム合金膜中にも存在する。その後、図3(d)に示すように、フッ素系ガスを主要ガスとするプラズマエッチングで、バリアメタル膜表面に残ったSiノジュール5を除去する(図3(d))。エッチング条件はCF4ガスの流量を、100〜500sccm、O2ガス流量を、5〜50sccm、チャンバー内の圧力を66.66Pa〜199.98Pa、プラズマ電力を0.2〜2.0W/cm2、ウエハ温度を30〜90℃とした。
その後、図4(e)に示すように、同じフォトレジスト1をマスクとして塩素系ガスを主要ガスとするドライエッチングでバリアメタルのTi膜3/TiN膜4をエッチング除去する。エッチング条件はBCl3ガス流量を30〜80sccm、Cl2ガス流量を30〜80sccm、N2ガスの流量を0〜30sccm、チャンバー内の圧力を19.99Pa〜39.99Pa、プラズマ電力を400〜1000W/cm2、カソード電極の温度を50〜100℃、ウオール電極の温度を50〜100℃とした。フォトレジスト1のパターン端部からはAl−Si合金膜2は前述のように後退しているが、バリアメタル3、4はフォトレジスト1のパターンどおりにエッチングされるため、Al−Si合金膜2が後退した部分にバリアメタルの上層膜であるTiN膜4の表面が露出した状態となる。
その後、図4(f)に示すように、フォトレジスト1を酸素プラズマで灰化して除去し、図4(g)に示すように、バリアメタル3、4とAl−Si合金膜2のシンターを目的として熱処理を行う。この際、アルミニウム合金中に存在するSiノジュール5は大きく成長する。図4(g)ではSiノジュール5を示す丸印を大きい丸印とすることによりSiノジュール5の拡大成長を表した。このSiノジュール5は前記熱処理温度が高く、処理時間が長いほど、いっそう大きくなる。その後、図4(h)に示すように、露出したバリアメタル3、4を水分から保護するため、SiN膜8を被覆形成する。その後、半導体装置の表面を保護するため、ポリイミド膜7を被覆する(図4(i))。
以上説明した積層電極膜構造の製造プロセスフローのうち、図3(a)〜図4(g)までの製造プロセスはほぼ下記特許文献1に記載されている。また、バリアメタルとしてTi膜−TiON膜−Ti膜の上に、Al−Si合金膜を積層する積層配線構造を有する半導体装置についても開示されている(特許文献2)
特開2004−79582号公報(図1および要約―解決手段) 特開2001−68473号公報(要約―解決手段)
しかしながら、前記背景技術に記載の積層金属電極配線膜の製造プロセスおよび前述の特許文献1に記載の従来の積層電極膜の製造プロセスでは、バリアメタルが表面に大きく露出する部分(Al−Si合金膜2がウェットエッチングにより後退した部分に露出したバリアメタル表面、前記図3(e)、(f)、(g)に示す)があるため、バリアメタル自体の耐湿性が弱い場合には、窒化シリコン膜(以降SiN膜と略記する)など耐湿性に強いパッシベーション膜による保護が必要である。ところが、SiN膜は耐湿性については良好であるものの、シリコン基板との熱膨張係数差による表面応力に起因してクラックなどのキズが入り易いという欠点を有するので、このキズ対策として、さらにポリイミド膜などの有機系パッシベーション膜を積層させる必要がある。この結果、前記従来の積層電極膜の製造プロセスでは、パッシベーション膜が二層になるため、コスト高が避けられない。また、SiN膜は前述のようにその表面に作用する歪応力が大きいため、薄いシリコンウエハに適用した場合には反りが大きくなり、その後の製造プロセスに流せなくなるという問題もある。
さらにまた、Al−Si合金膜中に形成されているSiノジュールは、バリアメタルの表面がTiN膜の場合、熱処理温度を高くすると共に、成長して大きくなり、組立工程でのワイヤボンディング時に、SiN膜のクラックの起点となって、不良増加の原因になるという問題もある。
本発明は以上述べた点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、表面がTiN膜であるバリアメタルが露出した部分の耐湿性を向上すると共に、パッシベーション膜を一層としても、クラックに起因する不良を無くし、また、アルミニウム合金中のSiノジュールの成長に起因する不良増加を抑えることのできる積層金属電極配線を有する半導体装置およびその製造方法を提供することである。
特許請求の範囲記載の発明によれば、
半導体基板上に所要の配線パターンで形成される金属電極配線膜として、下地のバリアメタル膜とその上に積層されるアルミニウムまたはアルミニウム合金膜を有し、
さらに、前記アルミニウムまたはアルミニウム合金膜上に被覆される有機系パッシベーション膜を備える半導体装置において、
前記バリアメタル膜が、窒化チタン膜と、該窒化チタン膜の上面に積層された最表面の表面チタン膜と含み、
前記バリアメタル膜が前記アルミニウムまたはアルミニウム合金膜から延在し、
該延在したバリアメタル膜の表面チタン膜を前記有機系パッシベーション膜が被着している半導体装置とする。
記バリアメタル膜の最上層のチタン膜の厚さが20nm〜100nmであってもよい
記アルミニウムまたはアルミニウム合金膜の厚さが3μm以上であってもよい
記有機系パッシベーション膜がポリイミド膜であってもよい
記半導体基板がシリコン半導体基板であって、アルミニウム合金膜がアルミニウム−シリコン合金膜であってもよい
特許請求の範囲記載の発明によれば
導体基板上に、下地のバリアメタル膜とその上に積層されるアルミニウムまたはアルミニウム合金膜を有する金属電極配線膜を、所要の配線パターンに加工して配置するために、少なくとも窒化チタン膜を積層後、該窒化チタン膜上にチタン膜を積層することで、最上層を該チタン膜とするバリアメタル膜を形成する工程と、
前記バリアメタル膜の最上層チタン膜の上にアルミニウムまたはアルミニウム合金膜を形成する工程と、
前記バリアメタル膜上の前記アルミニウムまたはアルミニウム合金膜を前記所要の配線パターンに混酸を用いてウェットエッチングすることにより、前記アルミニウムまたはアルミニウム合金膜を開口して前記バリアメタル膜を露出する工程と
露出した前記バリアメタル表面上のエッチング残渣をフッ素系ガスを含む混合ガスを用いるプラズマエッチングにより除去する工程と、
塩素系ガスを含む混合ガスを用いるプラズマエッチングにより、前記露出したバリアメタルを前記所要の配線パターンに加工して、前記アルミニウムまたはアルミニウム合金膜から下地の前記バリアメタル膜を延在させる工程とを有し、
その後、少なくとも該延在したバリアメタル膜の最上層チタン膜に被着するように有機系パッシベーッション膜を被覆する半導体装置の製造方法とする。
記混酸が、硝酸と酢酸の混合液、または硝酸と酢酸とりん酸の混合液であってもよい
記バリアメタル膜の最上層のチタン膜の厚さが20nm〜100nmであってもよい
記アルミニウムまたはアルミニウム合金膜の厚さが3μm以上であってもよい
記半導体基板がシリコン半導体基板であって、アルミニウム合金膜がアルミニウム−シリコン合金膜であってもよい
本発明は、Ti膜/TiN膜からなるバリアメタルの最上層にTi膜を追加し、その上に、AlまたはAl−Si合金膜を積層させた金属電極配線を有する半導体装置とすることで、電極配線パターンエッチングの際のAl−Si合金膜のアンダーエッチングにより、アルミニウム合金膜が後退して下層のバリアメタルが露出しても、露出したバリアメタルの最上層が耐湿性の強いTi膜のため、保護されることを特徴とする。加えて、アルミニウム合金膜中のSiとバリアメタル最表面のTiはシリサイド反応を起こすため、Siノジュールの発生起点にならない。よって、電極膜配線の形成後に高温・長時間の熱処理を行っても、1μm以上の大きなSiノジュールは発生せず、さらに、SiN膜を使用しないので、組立工程でのワイヤボンディング時のSiN膜のクラックを抑制でき、このクラックに起因する不良を少なくすることができる。
本発明によれば、表面がTiN膜であるバリアメタルが露出した部分の耐湿性を向上すると共に、パッシベーション膜を一層としても、クラックに起因する不良を無くし、また、アルミニウム合金中のSiノジュールの成長に起因する不良増加を抑えることのできる積層金属電極配線を有する半導体装置およびその製造方法を提供することができる。
本発明の実施例1にかかる、半導体装置の製造工程を説明するための金属電極配線膜の断面図(その1)である。 本発明の実施例1にかかる、半導体装置の製造工程を説明するための金属電極配線膜の断面図(その2)である。 従来の半導体装置の製造工程を説明するための金属電極配線膜の断面図(その1)である。 従来の半導体装置の製造工程を説明するための金属電極配線膜の断面図(その2)である。 本発明の実施例1にかかる三層バリアメタルの最上層のTi膜の膜厚と腐食性との関係を示す相関図である。 本発明の実施例1にかかる三層バリアメタルの最上層のTi膜の膜厚とシリコンウエハの反りの関係を示す相関図である。
以下、本発明にかかる積層電極膜構造を有する半導体装置およびその製造方法について、図面を参照して詳細に説明する。本発明はその要旨を超えない限り、以下に説明する実施例の記載に限定されるものではない。
図1、図2は、それぞれ、本発明の実施例1にかかる、半導体基板上に所要の配線パターンで形成される金属電極配線膜を有する半導体装置およびその製造方法を説明するために、主要な製造工程ごとに並べた金属電極配線膜およびその上に被覆されるパッシベーション膜部分を合わせた積層膜の断面図である。図5は本発明の実施例1にかかる三層バリアメタルの最上層のTi膜の膜厚と腐食性との関係を示す相関図である。図6は本発明の実施例1にかかる三層バリアメタルの最上層のTi膜の膜厚とシリコンウエハの反りの関係を示す相関図である。
本発明の実施例1にかかる積層金属電極配線膜として、Ti膜/TiN膜/Ti膜/Al−Si膜を有する半導体装置の金属電極配線を形成するためのプロセスフローを図1、図2に示す。実施例1にかかる半導体装置およびその製造方法は、前述の従来の積層金属電極膜を有する半導体装置およびその製造方法と大部分は同じであるので、重ねて同じ説明となる半導体装置および製造方法の説明はなるべく避けて、異なる半導体装置および製造方法となる点を中心に以下説明する。
図1(a)に示すように、図示しないシリコン基板上に、前記Ti膜3/TiN膜4/Ti膜9/Al−Si膜2からなる積層金属電極膜をスパッタリング法により形成する。Ti膜3/TiN膜4/Ti膜9の三層を合わせてバリアメタルともいう。前記Al−Si膜2に代えてAl膜とすることもできる。Al膜またはAl−Si膜2の厚さは3μm以上が好ましい。シリコン基板側から三層目のTi膜9は20nm〜100nmの膜厚範囲で形成する。次に、前記Ti膜9の膜厚の前記好適範囲について説明する。
図5は横軸にTi膜9の厚さ、縦軸に腐食による故障に至る時間を採ったTi膜厚と腐食の相関図である。ここで、腐食とは高湿度中における腐食のことである。膜厚が20nmより薄い場合には、図5から保証時間に近いかまたは保証時間よりも短くなるので十分な耐湿性を確保することができないことが分かる。また、膜厚を100nmよりさらに厚くしても耐湿性は飽和傾向にあり耐湿性はほとんど向上しないので、膜厚は100nm以下で充分である。従って、膜厚の好適範囲を20nm〜100nmとした。前記腐食性試験の環境条件、負荷条件は120℃、85RH、定格Vceの80%の電圧印加であり、コレクタ−エミッタ間の逆漏れ電流の所定以上の増加を故障として、故障に至る試験時間を図5に示した。
また、図6から、Ti膜厚が20nm〜100nmではウエハの反りは約1mm〜2mmであり、装置限界である2mm以内にほぼ入ることが分かる。この図6に関するウエハ厚は、たとえば、140μmであり、ウエハ径は、たとえば、150mmである。ここでいう装置限界とは、ウエハ厚を前記のように140μmに薄くした後のウエハプロセス、たとえば、ポリイミドのコーター(塗布装置)やスピンエッチャーなどの搬送系装置において、2mm以上の反りがあるとウエハと装置との接触が発生し、ウエハの割れが発生することがあるので、その後のプロセスが流せないという問題が発生する限界のことである。
次に、フォトレジストを用いてパターニングを実施し(図1(b))、前述の図3(c)の製造工程の説明と同様に、フォトレジスト1をマスクとして、混酸(硝酸:酢酸:りん酸)を用いて3μm以上の厚さを有するアルミニウム合金膜2をウェットエッチングする(図1(c))。このウェットエッチングでは、エッチングの方向性が小さいので、アルミニウム合金膜2はフォトレジスト1の開口部から厚さ方向にエッチングされると共にフォトレジスト1の下側にも横方向にエッチングが進行してアンダーエッチング(サイドエッチングともいう)となる。アルミニウム合金膜2のエッチングが終了した後、露出した下層のバリアメタルの最上層のTi膜9表面にはSiノジュール5が残り、同様のSiノジュール5はアルミニウム合金膜2中にも存在する。その後、フッ素系ガスが主体のガスを用いたプラズマエッチングで、前述の図3(d)の製造工程の説明と同様に、表面に残ったSiノジュール5をエッチングして除去する(図1(d))。その後、前述の図3(e)の製造工程の説明と同様に、塩素系ガスが主体のガスを用いたドライエッチングでフォトレジスト1をマスクに三層バリアメタル3、4、9をパターンエッチングする(図1(e))。パターンエッチング後のバリアメタルパターン端部は上層のアルミニウム合金膜2が前述のようにアンダーエッチングにより後退しているため、バリアメタルが露出した状態となる。本発明では、バリアメタルの最表面はTi膜9で覆われているため、前述の従来のバリアメタルと異なり、耐湿性が確保される。なお、バリアメタルの最表面にTi層を追加するのみであり、工程の大幅な追加はない。また、TiN層に続けてTi層を形成するため、新たにマスクを用意する必要もない。その後、フォトレジスト1を酸素プラズマで灰化を行い(図1(f))、シンターを目的として熱処理を行う(図1(g))。この際、アルミニウム合金膜2中に存在するSiノジュール5は下層のTi膜9とシリサイド反応を起こしてチタンシリサイド(TiXSi)10が形成されるため、Siノジュール5を数・サイズともに減少させことができる。その後、パッシベーション膜(保護膜)としてポリイミド膜7を形成する(図1(h))。
下地の三層バリアメタル膜3、4、9及びアルミニウム合金膜2を含む積層アルミニウム電極配線構造を有する半導体装置の配線エッチング加工工程において、バリアメタルが露出した部分は、その最表面にTi膜9が形成されていることにより、少ない工数で耐腐食性を向上することができる。また、アルミニウム合金膜2中のSiノジュール5の発生を抑制でき、ワイヤボンディング時のクラック発生を低減することができるという効果も有する。
1 フォトレジスト、
2 アルミニウム膜、
3 チタン(Ti)膜、
4 窒化チタン(TiN)膜、
5 シリコンノジュール、
7 ポリイミド膜、
8 窒化シリコン膜(SiN)
9 最表面チタン(Ti)膜、
10 チタンシリサイド(TixSi)。

Claims (10)

  1. 半導体基板上に所要の配線パターンで形成される金属電極配線膜として、下地のバリアメタル膜とその上に積層されるアルミニウムまたはアルミニウム合金膜を有し、
    さらに、前記アルミニウムまたはアルミニウム合金膜上に被覆される有機系パッシベーション膜を備える半導体装置において、
    前記バリアメタル膜が、窒化チタン膜と、該窒化チタン膜の上面に積層された最表面の表面チタン膜と含み、
    前記バリアメタル膜が前記アルミニウムまたはアルミニウム合金膜から延在し、
    該延在したバリアメタル膜の表面チタン膜を前記有機系パッシベーション膜が被着していることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記バリアメタル膜の最上層のチタン膜の厚さが20nm〜100nmであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記アルミニウムまたはアルミニウム合金膜の厚さが3μm以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記有機系パッシベーション膜がポリイミド膜であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記半導体基板がシリコン半導体基板であって、アルミニウム合金膜がアルミニウム−シリコン合金膜であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 半導体基板上に、少なくとも窒化チタン膜を積層後、該窒化チタン膜上にチタン膜を積層することで、最上層を該チタン膜とするバリアメタル膜を形成する工程と、
    前記バリアメタル膜の最上層チタン膜の上にアルミニウムまたはアルミニウム合金膜を形成する工程と、
    前記バリアメタル膜上の前記アルミニウムまたはアルミニウム合金膜を前記所要の配線パターンにウェットエッチングすることにより、前記アルミニウムまたはアルミニウム合金膜を開口して前記バリアメタル膜を露出する工程と
    露出した前記バリアメタル表面上のエッチング残渣をフッ素系ガスを含む混合ガスを用いるプラズマエッチングにより除去する工程と、
    塩素系ガスを含む混合ガスを用いるプラズマエッチングにより、前記露出したバリアメタルを前記所要の配線パターンに加工して、前記アルミニウムまたはアルミニウム合金膜から下地の前記バリアメタル膜を延在させる工程とを有し、
    その後、少なくとも該延在したバリアメタル膜の最上層チタン膜に被着するように有機系パッシベーッション膜を被覆することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 前記混酸が、硝酸と酢酸の混合液、または硝酸と酢酸とりん酸の混合液であることを特徴とする請求項6記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記バリアメタル膜の最上層のチタン膜の厚さが20nm〜100nmであることを特徴とする請求項6または7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記アルミニウムまたはアルミニウム合金膜の厚さが3μm以上であることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記半導体基板がシリコン半導体基板であって、アルミニウム合金膜がアルミニウム−シリコン合金膜であることを特徴とする請求項6乃至9のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
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