JPH07201497A - 同軸型電磁加速式溶射装置 - Google Patents

同軸型電磁加速式溶射装置

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JPH07201497A
JPH07201497A JP5353864A JP35386493A JPH07201497A JP H07201497 A JPH07201497 A JP H07201497A JP 5353864 A JP5353864 A JP 5353864A JP 35386493 A JP35386493 A JP 35386493A JP H07201497 A JPH07201497 A JP H07201497A
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JP
Japan
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electrode
space
center electrode
port
electrodes
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Application number
JP5353864A
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English (en)
Inventor
Kenji Koide
憲司 小出
Kazuki Shigeyama
和基 茂山
Chikayuki Ikeda
周之 池田
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電極と電極間の絶縁状態を空間により確実に
確保して、材料に不純物が混入したり、絶縁破壊のない
同軸型電磁加速式溶射装置を提供せんとするものであ
る。 【構成】 本発明の同軸型電磁加速式溶射装置1は、棒
状の中心電極2と、この中心電極と同軸で、かつ、その
外周を囲繞するように筒状電極3を配置し、一端側に溶
射材の供給口3aを、又、他端側に溶射口7を設け、前
記両電極2、3により形成される電極空間S1、S2を
溶射材の供給側3aから溶射口7に向かって連続に狭小
(S1>S2)となるように形成せしめたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、材料を火花放電等によ
り溶融してプラズマ化した後、電磁力により加速して前
方に溶射し、前方の被処理体上に皮膜を形成する溶射装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁加速式溶射装置について、図
3乃至図5により説明する。まず始めに、図3により、
電磁加速の原理を簡単に説明する。電磁加速装置Dは、
二つの電極51・52と、飛翔体53と、導電性物質で
あるアーマチャ54とを備えており、電源により、図示
矢印方向に電流Iをアーマチャ54を経由して電極51
・52に流すと、電極51・52には右ネジの方向に矢
印Bの如く磁場Bを形成する。その時、アーマチャ54
を流れる電流Iは、この磁場Bを横切るため、この磁場
Bとアーマチャ54を流れる電流Iに垂直な方向に電磁
力Fが働き、アーマチャ54及び飛翔体53は、電磁力
Fの方向に加速される。そして、電極51・52に沿っ
て飛翔体53が射出されるのである。この時のアーマチ
ャ54として、金属を溶融してプラズマ化したものや、
飛翔体53が導電性のものであれば、アーマチャを兼用
したものが用いられる。
【0003】この様な電磁加速装置Dを応用した従来の
電磁加速式溶射装置56として、図4に示されているも
のが知られており、この場合のアーマチャは導電性の金
属材料を溶融してプラズマ化した飛翔体が兼用されてい
る。又、二つの電極51・52として導電性のレール5
1・52が用いられている。この為、従来の電磁加速式
溶射装置56はレール型電磁加速式溶射装置56と呼ば
れる。図4において、57は導電性の金属材料が粉末化
されて供給される材料供給口、58・59は粉末材料を
溶融してプラズマ化する電極、60は絶縁体、61・6
2は導電性レール51・52の絶縁状態を確保するため
の絶縁レールである。尚、図5は、図4のE−E断面図
である。
【0004】従来のレール型電磁加速式溶射装置56
は、放電装置Cにおいて、供給口57から供給された導
電性の粉末金属材料が、電極58・59を通電してアー
ク放電等により、プラズマ化する。そして、電磁加速装
置Dにおいて、プラズマ化された材料を加速し、溶射口
63からプラズマ材料を溶射し、溶射口63前方の被処
理体上に皮膜を形成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のレール型電磁加速式溶射装置56は、プラズ
マ化された材料の温度が高いため、導電性レール51・
52の絶縁状態を確保するための絶縁レール61・62
が溶融し、プラズマ化された材料に混入して皮膜の純度
を下げるという問題を有しており、又、プラズマ化され
た材料が絶縁レール61・62に付着して導電性レール
51・52の絶縁状態を破壊するため、定期的に絶縁レ
ール61・62に付着した材料を除去しなければならず
連続溶射が出来ないために厚い皮膜を得ることができな
いという問題も有している。更に、アーク発生後、プラ
ズマが加速される過程で高温の中性ガスが存在すると、
リストライクが発生し易く、プラズマの速度増大の障害
になるという問題も有している。
【0006】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ
ろは、電極と電極間の絶縁状態を空間により確実に確保
して、材料に不純物が混入したり、絶縁破壊のない同軸
型電磁加速式溶射装置を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の同軸型電磁加速式溶射装置は、棒状の中心
電極と、この中心電極と同軸で、かつ、その外周を囲繞
するように筒状電極を配置し、一端側に溶射材の供給口
を、又、他端側に溶射口を設け、前記両電極により形成
される電極空間を溶射材の供給側から溶射口に向かって
連続に狭小となるように形成せしめたものである。
【0008】
【作用】上記手段によると、二電極間を絶縁する絶縁物
を使用せずに、二電極間の絶縁状態を空間により確保
し、絶縁物が溶融して材料に混入することをなくす。
又、絶縁物への材料付着による絶縁破壊もなくなり連続
溶射を可能にする。
【0009】更に、電極空間が溶射材の供給側から溶射
口に向かって連続に狭小であると、最もリストライクの
発生し易い供給口側でのリストライク発生を少なくす
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の同軸型電磁加速式溶射装置1を示
す図であり、図2は図1のA−A断面図である。図1に
おいて、2は中心電極、3は筒状電極、4は導電性の金
属材料、5・6は絶縁体である。
【0011】中心電極2は、図2に示すように断面が円
の棒状電極で、直径が一端側から他端側へ徐々に小さく
なるように、その厚みを他端側の先端に向けて徐々に薄
くし、それに沿うように筒状電極3の厚みを他端側の先
端に向けて徐々に厚くし、図2に示すように電極間に空
間Sを開けて、中心電極2が筒状電極3内に同軸上に挿
入されて筒状電極3により、その外周が囲繞されてい
る。そして、一端側は溶射材の供給口3a、他端側は溶
射口7、中間部は加速通路8となっており、前記両電極
2、3により形成される電極空間Sは溶射材の供給側3
aから溶射口7に向かって連続的に狭小となっている
(S1>S2)。中心電極2は陽極、筒状電極3は負極
であり、アーマチャとしてのプラズマ化された材料4a
を経由して図示矢印方向に電流が流れるようになってい
る。材料供給口3aは、図2に示すように、筒状電極3
の上下左右の四方向に設けられている。
【0012】本実施例では、加速通路8は溶射口7に向
かって電極の中心軸に絞るように形成されているので、
この加速通路8を通ってプラズマ化された材料4aは溶
射口7から被処理体10上の電極の中心軸Oに向かって
溶射され、溶射口7前方の被処理体10上に、中心の抜
けのない円状の皮膜を形成する。更に、中心電極2の溶
射口7側の先端の厚みが薄く軽くなるため、中心電極2
と筒状電極3とを同軸上に支持し易い。
【0013】又、溶射口7前方の被処理体10上に、中
心が抜けたリング状の皮膜を形成する場合は、中心電極
2の断面円の径が溶射材の供給口3aから、溶射口7側
へ徐々に大きくなるように、その厚みを溶射口7側の先
端に向けて徐々に厚くし、それに沿うように筒状電極3
の厚みを溶射口7側の先端に向けて徐々に薄くし、電極
間に空間Sを開けて、中心電極2を筒状電極3内に同軸
上に挿入し、加速通路8を溶射口7に向かって電極の中
心軸からラッパ状に開くように形成するとよい。この場
合も、前記両電極2、3により形成される電極空間Sは
溶射材の供給側3aから溶射口7に向かって連続的に狭
小とする(S1>S2)。
【0014】導電性の金属材料4は、ワイヤ形状をして
おり、筒状電極3の四方向に設けられた材料供給口3a
に挿入され、適宜、筒状電極の中心軸方向に押圧され加
速通路8内に供給され、ある一定の電圧に達すると火花
放電し、プラズマ化する。このプラズマ4a発生の制御
は、中心電極とワイヤ形状の材料4の先端との距離を一
定に保つように自動制御すると、パッシェンの法則によ
り、電極間が一定電圧に達した時に自動的にアーク放電
が開始する間欠式の連続溶射が可能となる。ちなみに、
パッシェンの法則とは、アーク開始電圧が気体圧力と電
極間距離との積の関数で表されることを示している法則
で、例えば、大気中ではワイヤの先端と中心電極間距離
を1mmに設定すると、8kVでアークが開始する。
尚、電源として、間欠式の大電流供給電源、例えばコン
パルセータ等を用いると、ワイヤ形状の材料4の先端と
の距離を一定に保つように自動制御することなく、材料
4の先端を中心電極に当接させたままでプラズマ4a発
生の制御を行うことができる。
【0015】絶縁体5は、中心電極を横方向に筒状電極
と同軸上の一定高さに支持している。絶縁体6は、筒状
電極を中心電極との空間Sを保つように横方向に一定の
高さで支持している。
【0016】上述構造の同軸型電磁加速式溶射装置1
は、放電部Gにおいて、中心電極及び筒状電極間の電圧
が或る一定の電圧に達すると、供給口3aから供給され
た導電性の金属材料4がプラズマ化して、飛翔体を兼ね
たプラズマアーマチャ4aとなる。そして、電磁加速部
Hにおいて、飛翔体を兼ねたプラズマアーマチャ4aが
加速通路8内で、中心電極及び筒状電極間の電磁力によ
り電磁加速され、溶射口7から溶射される。そして、溶
射口7前方の被処理体上に皮膜を形成する。
【0017】
【発明の効果】この様な本発明の同軸型電磁加速式溶射
装置は、二電極が、二電極間を絶縁する絶縁物を使用せ
ずに、二電極間の絶縁状態を空間により確保しているの
で、絶縁物が溶融して材料に混入することがなく、純度
の高い皮膜を得ることができる。そして、絶縁物への材
料付着による絶縁破壊もないので、定期的に装置を止め
て付着材料の除去作業をする必要もなく、連続しての溶
射が可能になる。その結果、純度の高い厚い皮膜を得る
ことができる。
【0018】更に、アーク発生後、プラズマが加速され
る過程で高温の中性ガスが存在すると、リストライクが
発生し易く、プラズマの速度増大の障害になるが、両電
極間空間の材料供給口側の一端を開放することにより中
性ガスを除去すること、及び、両電極間の空間を供給口
から溶射口に向けて徐々に狭めてゆくことにより最もリ
ストライクの発生し易い供給口でのリストライク発生を
少なくすることも可能である。
【0019】又、二電極が軸対称であるため、二電極間
に生じる電磁力による反発力が溶射装置の上下左右でキ
ャンセルされ、電極として導電性レールを平行に設ける
よりも電極間に生じる電磁力による反発力が少ない。従
って、溶射装置を支える大重量のアンビル、ボルト等の
構造が必要でなくなり、装置全体として軽量化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の同軸型電磁加速式溶射装置の実施例を
示す図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】電磁加速の原理を説明する図である。
【図4】従来の同軸型電磁加速式溶射装置の実施例を示
す図である。
【図5】図4のE−E断面図である。
【符号の説明】
1 同軸型電磁加速式溶射装置 2 中心電極 3 筒状電極 3a 供給口 4 材料 4a プラズマ 7 溶射口 8 加速通路 S1、S2 空間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状の中心電極と、この中心電極と同軸
    で、かつ、その外周を囲繞するように筒状電極を配置
    し、一端側に溶射材の供給口を、又、他端側に溶射口を
    設け、前記両電極により形成される電極空間を溶射材の
    供給側から溶射口に向かって連続に狭小となるように形
    成せしめたことを特徴とする同軸型電磁加速溶射装置。
JP5353864A 1993-12-29 1993-12-29 同軸型電磁加速式溶射装置 Pending JPH07201497A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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