JP3085038B2 - プラズマ溶射装置 - Google Patents

プラズマ溶射装置

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JP3085038B2 JP05206759A JP20675993A JP3085038B2 JP 3085038 B2 JP3085038 B2 JP 3085038B2 JP 05206759 A JP05206759 A JP 05206759A JP 20675993 A JP20675993 A JP 20675993A JP 3085038 B2 JP3085038 B2 JP 3085038B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、固体素地の表面に溶
融した材料を噴射させ皮膜を形成させる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマ溶射装置は、セラミックス、ま
たは金属、プラスチックなどの溶射材料をプラズマで加
熱、溶融させて液状微粒子とし、この液状微粒子をプラ
ズマジェットで固体素地材の表面に高速で衝突させ(溶
射させ)、固体素地に皮膜を形成させるためのものであ
る。固体材料を被覆することによって耐環性や耐摩耗
性、電気的絶縁性などを向上させる。
【0003】図5は従来のプラズマ溶射装置の構成を示
す系統図である。プラズマトーチ1によって、液状微粒
子の混入するプラズマジェット4を成膜させたい固体素
地2の表面に向けて射出させる。プラズマトーチ1の陽
極端子20Aおよび陰極端子22Aには配線13A、1
3Bを介して電源18が電気的に接続されている。電源
18は直流電源18Aと高周波電源18Bよりなる。ま
た、ガス吹付け部15が、ガスボンベ9から配管12A
を介してプラズマトーチ1のガス供給口15Aに配管接
続されている。さらに、粉末投入部14が、原料粉末5
を収納した粉末容器7から配管12Bを介してプラズマ
トーチ1の粉末供給口14Aに配管接続されている。ま
た、配管12Bにはガスボンベ8が配管接続されてい
る。
【0004】図6は図5のプラズマトーチ1の構成を示
す断面図であり、その内部構成が示されている。プラズ
マトーチ1は陰極端子22Aを備えた陰電極22を軸中
心に備えている。陰電極22の外周に絶縁体21を介し
て陽電極20が配されている。陽電極20は陽極端子2
0Aを備えるとともに、ノズル部24を形成している。
前述のように、プラズマトーチ1にはガス供給口15A
が設けられてあり、作動ガス10が陰電極22の先端部
22Bに吹き付けられる。また、プラズマトーチ1には
粉末供給口14Aが設けられてあり、原料粉末5がプラ
ズマジェット4に投入される。
【0005】図6において、陽電極20と陰電極22の
間に電圧を印加して、陰電極22の先端部22Bにアー
クプラズマを発生させる。このアークプラズマに作動ガ
ス10、例えばアルゴンガスを吹き付け、矢印25方向
にプラズマジェット4を射出させる。そのとき、プラズ
マジェット4中には原料粉末5が投入され、原料粉末5
はプラズマ熱によって溶融し液体微粒子になる。プラズ
マジェット4は液体微粒子とともにノズル部24から外
部に射出される。
【0006】図5に戻り、高周波電源18Bは直流電源
18Aからの直流電流をプラズマトーチ1の電極間に流
すためのアークトリガ用のものである。高周波電源18
Bによって、高電圧を電極間に重畳させ、電極間を一旦
絶縁破壊させる。電極間が絶縁破壊すれば導電性になる
ので直流電源18Aの電圧が低くても数十ボルト、数千
アンペアの大電流が電極間に流れ、高温のプラズマが発
生する。ガスボンベ9には、作動ガス10が充填されて
いる。また、ガスボンベ8にはキャリアガス6、例えば
アルゴンガスが充填されている。キャリアガス6は、そ
の風圧で原料粉末5を粉末供給口14Aへ送り、プラズ
マジェット4中に投入させるためのものである。
【0007】図5において、プラズマトーチ1にギャツ
プ長Gを介して固体素地2が対向して配されている。プ
ラズマジェット4はギャツプ長Gを進むとともに半径方
向にも広がりを見せ、固体素地2の表面に直径Dの範囲
の円形皮膜17を形成する。原料粉末5として溶融温度
が2300°Kのアルミナ粉末を用いた場合、数千アン
ペアの直流電源によって数万°Kプラズマジェット4を
発生させ、アルミナ粉末を溶射させる。例えば、ギャツ
プ長Gを数10cmとしておけば、固体素地2の表面に直
径Dが10cm位の円形のセラミック皮膜17を形成する
ことができる。この皮膜17を形成した後に、エッジン
グ加工によって皮膜17の周囲形状を希望の形に仕上げ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の装置は、溶射材料を粉末状にしなければ
ならないという問題があった。溶射材料は、粉末投入部
を介してノズル部へ供給されていた。そのために、溶射
材料は必ず粉末状に加工する必要があっり、前処理に多
大な加工時間がかかっていた。また、粉末投入部は配管
が必要であり装置の構成を複雑にしていた。
【0009】この発明の目的は、溶射材料を必ずしも粉
末状にしなくても、溶射可能にするとともに、装置の構
成を簡素化することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明によれば、プラズマ発生させるための電
極対と、この電極対に並列接続される電源と、プラズマ
に作動ガスを吹き付けプラズマジェットを形成させるガ
ス吹付け部と、プラズマの熱によって溶融した溶射材料
をプラズマジェットとともに射出させるノズル部とによ
り構成されたものにおいて、溶射材料をノズル部に固着
させてなるものとする。
【0011】かかる構成において、溶射材料をスリーブ
状に形成し、ノズル部に嵌合わせてなるものとする、又
は、粉末状の溶射材料を同軸に配された2重円筒の間に
収納し、この2重円筒をノズル部に嵌合させてなるもの
とする、又は、溶射材料を網状に形成し、ノズル部の出
口に固着させてなるものとする、又は、溶射材料をワイ
ヤ状に形成し、ノズル部の出口に固着させてなるものと
する。
【0012】
【作用】溶射材料をノズル部に固着させておくことによ
り、溶射材料が必ずしも粉末状でなくても溶射可能であ
る。溶射材料が粉末でない場合は、例えばスリーブ状に
してノズル部に嵌合させたり、網状又は、ワイヤ状にし
てノズル部の出口に固着させる。溶射材料はそれが粉末
でなくても、吹き付けられたプラズマジェットの熱によ
って直ちに溶融し液体微粒子になる。
【0013】溶射材料が粉末の場合は、例えば同軸の2
重円筒の間にその粉末を収納し、この2重円筒をノズル
部に嵌合わせる。内円筒を薄膜で形成しておけば、プラ
ズマジェットの熱によって直ちに内円筒が破れる。それ
によって、粉末がプラズマジェットに触れ、溶射材料が
液体微粒子になる。また、溶射材料をノズル部に直接固
着させるので、従来の装置で必要であった粉末投入部は
不用になり装置の構成が簡単になる。
【0014】
【実施例】以下この発明を実施例に基づいて説明する。
図1はこの発明の実施例にかかるプラズマ溶射装置の構
成を示す要部断面図である。スリーブ状の溶射材料30
が取付金具31に固着され、プラズマトーチ1のノズル
部24に嵌合されている。取付金具31はボルト32を
介して陽電極20に固定されている。その他は図6の従
来の構成と同じである。同じ部分には同一参照符号を用
いることにより詳細な説明は省略する。
【0015】図1において、ノズル部24内に形成され
たプラズマジェット4は、スリーブ状の溶射材料30を
溶融し、液状の微粒子を生成させる。なお、溶射材料3
0の形はプラズマジェット4が吹き出す中空部があれ
ば、必ずしもスリーブのような円筒状でなくともよい。
溶射材料30が、任意の形をしていてもノズル部24の
内周面に固定されてあればよい。溶射材料30がスリー
ブ状に形成されたことにより、プラズマジェット4に触
れる面積が増し大量の液体微粒子が生成される。また、
溶射材料30の肉厚を増しておくことにより、溶射を何
回も実施することができる。
【0016】図2はこの発明の異なる実施例にかかるプ
ラズマ溶射装置の構成を示す断面図である。円筒34,
35が同軸に2重円筒を形成し、この間に粉末状の溶射
材料33を充填する。円筒34は薄膜で形成され、内部
の粉末状の溶射材料33が出ないように両端が封止され
ている。円筒35はボルト32を介して陽電極20に固
定されている。その他の構成は図1と同じである。
【0017】図2において、ノズル部24内に形成され
たプラズマジェット4は、薄膜の円筒34を瞬時に溶か
し、粉末状の溶射材料33に触れる。これによって、液
状の微粒子が生成され、ノズル部24から射出される。
なお、円筒34は必ずしも円筒状でなくてもよい。この
ことは図1で説明されたことと同じであり、円筒34が
プラズマジェット4によって直ちに溶融すればよい。
【0018】図3はこの発明のさらに異なる実施例にか
かるプラズマ溶射装置の構成を示す断面図である。網状
の溶射材料36がノズル部24の出口でボルト32を介
して陽電極20に固定されている。その他は図1の構成
と同じである。図3において、ノズル部24内に形成さ
れたプラズマジェット4は網状の溶射材料36を溶融
し、液状の微粒子を生成する。なお、溶射材料36は必
ずしも網状でなくてもよく、板状で多数の穴が散在して
いる形状でも充分に機能する。
【0019】図4はこの発明のさらに異なる実施例にか
かるプラズマ溶射装置の構成を示す断面図である。複数
のワイヤ状の溶射材料37がねじ38を介して陽電極2
0に固定されている。図4において、ノズル部24内に
形成されたプラズマジェット4はワイヤ状の溶射材料3
7を溶融し、液状の微粒子を生成する。なお、溶射材料
36は必ずしもワイヤ状でなくても、プラズマジェット
4が吹き出す隙間さえあれば任意の形状でも充分に機能
する。
【0020】
【発明の効果】この発明は前述のように、溶射材料をノ
ズル部に固着させておくことにより、溶射材料が必ずし
も粉末状でなくても溶射可能である。溶射したい材料を
すべて粉末にする必要がないので、加工時間が大幅に低
減される。また、従来の装置のような配管を備えた粉末
投入部が不用になるので、装置の構成が簡素化され設備
費が節約される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例にかかるプラズマ溶射装置の
構成を示す要部断面図
【図2】この発明の異なる実施例にかかるプラズマ溶射
装置の構成を示す要部断面図
【図3】この発明のさらに異なる実施例にかかるプラズ
マ溶射装置の構成を示す要部断面図
【図4】この発明のさらに異なる実施例にかかるプラズ
マ溶射装置の構成を示す要部断面図
【図5】従来のプラズマ溶射装置の構成を示す系統図
【図6】図5のプラズマトーチの構成を示す断面図
【符号の説明】
1:プラズマトーチ、4:プラズマジェット、20:陽
電極、22:陰電極、24:ノズル部、30,33,3
6,37:溶射材料、31:取付金具、32:ボルト、
34,35:円筒、38:ねじ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラズマ発生させるための電極対と、この
    電極対に並列接続される電源と、プラズマに作動ガスを
    吹き付けプラズマジェットを形成させるガス吹付け部
    と、プラズマの熱によって溶融した溶射材料をプラズマ
    ジェットとともに射出させるノズル部とにより構成され
    たものにおいて、溶射材料をノズル部に固着させてなる
    ことを特徴とするプラズマ溶射装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のものにおいて、溶射材料を
    スリーブ状に形成し、ノズル部に嵌合わせてなることを
    特徴とするプラズマ溶射装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のものにおいて、粉末状の溶
    射材料を同軸に配された2重円筒の間に収納し、この2
    重円筒をノズル部に嵌合させてなることを特徴とするプ
    ラズマ溶射装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載のものにおいて、溶射材料を
    網状に形成し、ノズル部の出口に固着させてなることを
    特徴とするプラズマ溶射装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載のものにおいて、溶射材料を
    ワイヤ状に形成し、ノズル部の出口に固着させてなるこ
    とを特徴とするプラズマ溶射装置。
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KR101696872B1 (ko) * 2016-08-26 2017-01-17 동양엠더블유주식회사 플라즈마 용사 시스템의 플라즈마건 장치 및 이를 구비한 플라즈마 용사 시스템
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