JPH0734216A - プラズマ溶射装置 - Google Patents

プラズマ溶射装置

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JPH0734216A
JPH0734216A JP5179492A JP17949293A JPH0734216A JP H0734216 A JPH0734216 A JP H0734216A JP 5179492 A JP5179492 A JP 5179492A JP 17949293 A JP17949293 A JP 17949293A JP H0734216 A JPH0734216 A JP H0734216A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】1回のプラズマ溶射で形成される皮膜の面積を
増大させる。 【構成】ノズル部24がプラズマジェット4の射出側に
複数の射出穴24A,24Bを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、固体素地表面に溶融
した粉末を噴射させ皮膜を形成させる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマ溶射装置は、粉末状のセラミッ
クス、または金属、プラスチックなどの溶射材料をプラ
ズマで加熱、溶融させて液状微粒子とし、この液状微粒
子をプラズマジェットで固体素地材の表面に高速で衝突
させ(溶射させ)、固体素地に皮膜を形成させるための
ものである。固体素地を被覆することによって耐環性や
耐摩耗性、電気的絶縁性などを向上させる。
【0003】図3は従来のプラズマ溶射装置の構成を示
す系統図である。プラズマトーチ1によって、液状微粒
子の混入するプラズマジェット4を成膜させたい固体素
地2の表面に向けて射出させる。プラズマチート1の陽
極端子20Aおよび陰極端子22Aには配線13A、1
3Bを介してパルス電源11が電気的に接続されてい
る。また、ガス吹付け部15が、ガスボンベ9から配管
12Aを介してプラズマトーチ1のガス供給口15Aに
配管接続されている。さらに、粉末投入部14が、原料
粉末5を収納した粉末容器7から配管12Bを介してプ
ラズマトーチ1の粉末供給口14Aに配管接続されてい
る。また、配管12Bにはガスボンベ8が配管接続され
ている。
【0004】図4は図3のプラズマトーチ1の構成を示
す断面図である。プラズマトーチ1は陰極端子22Aを
備えた陰電極22を軸中心に備えている。陰電極22の
外周に絶縁体21を介して陽電極20が配されている。
陽電極20は陽極端子20Aを備えるとともに、ノズル
部24を形成している。前述のように、プラズマトーチ
1にはガス供給口15Aが設けられてあり、作動ガス1
0が陰電極22の先端部22Bに吹き付けられる。ま
た、プラズマトーチ1には粉末供給口14Aが設けられ
てあり、原料粉末5がプラズマジェット4に投入され
る。
【0005】図4において、陽電極20と陰電極22の
間に電圧を印加して、陰電極22の先端部22Bにプラ
ズマアークを発生させる。このプラズマアークに作動ガ
ス10、例えばアルゴンガスを吹き付け、矢印25方向
にプラズマジェット4を射出させる。そのとき、プラズ
マジェット4中には原料粉末5が投入され、原料粉末5
はプラズマ熱によって溶融し液体微粒子になる。プラズ
マジェット4は液体微粒子とともにノズル部24から外
部に射出される。
【0006】図3に戻り、パマス電源11はプラズマジ
ェット41の電極間を絶縁破壊させるとともに、電極間
に大電流を流し高温のプラズマを発生させる。ガスボン
ベ9には、作動ガス10が充填されている。また、ガス
ボンベ8にはキャリアガス6、例えばアルゴンガスが充
填されている。キャリアガス6は、その風圧で原料粉末
5を粉末供給口14Aへ送り、プラズマジェット4中に
投入させるためのものである。
【0007】図3において、プラズマトーチ1にギャツ
プ長Gを介して固体素地2が対向して配されている。プ
ラズマジェット4はギャツプ長Gを進むとともに半径方
向にも広がりを見せ、固体素地2の表面に直径Dの範囲
の円形皮膜3を形成する。原料粉末5として溶融温度が
2300°Kのアルミナ粉末を用いた場合、数万°Kプ
ラズマジェット4を発生させ、アルミナ粉末を固体素地
に溶射させる。
【0008】また、図3の装置は、電流源としてパルス
電源11が用いられるとともに、ギャツプ長Gは1cm程
度になっている。従来の異なる装置例として、電流源を
直流電源とし、ギャツプ長Gを10cm程度にしているも
のがある。しかし、ギャツプ長Gをあまり大きくする
と、皮膜3の厚さが場所によって不均一になる。皮膜3
の中央部分がかなり厚く盛り上がり、周辺部分に行くに
従って皮膜3が薄く形成される。ギャツプ長Gを1cm程
度に縮めておけば、皮膜3の厚さは均一に形成される。
ギャツプ長Gを小さくすると、プラズマジェット4の熱
で固体素地2自体が損傷を受ける可能性がある。そこ
で、電流源をパルス電源11とし、極く短かい間だけプ
ラズマジェット4を射出することによって固体素地2自
体の温度上昇を抑える方法が同一出願人によって既に特
許出願されている。パルス電源11を用いたプラズマ溶
射によって、厚さが均一で、かつ薄い(数μm厚さ)皮
膜3が、形成されるとともに、固体素地2との密着性が
直流電源によるものよりはるかに優れた皮膜3が得られ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の装置は、1回のプラズマ溶射で形成され
る皮膜の面積が小さいという問題があった。すなわち、
前述のように、ギャツプ長Gを1cm程度にし、パルス電
圧を加えることによって、優れた皮膜を形成することが
できる。しかし、1回のプラズマ溶射によって形成され
る皮膜の直径は、ギャツプ長Gにほぼ等しく、1cm程度
であった。従来、広い面積の皮膜を形成したい場合、固
体素地の位置をずらしながらプラズマ溶射を多数回実施
していた。そのために、プラズマ溶射に多大な時間を必
要としていた。
【0010】この発明の目的は、1回のプラズマ溶射で
形成される皮膜の面積を増大させることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明によれば、プラズマ発生させるための電
極対と、この電極対に並列接続されパルス的に電圧を出
力する電源と、プラズマに作動ガスを吹き付けプラズマ
ジェットを形成させるガス吹き付け部と、プラズマジェ
ットに原料粉末を投入する粉末投入部と、プラズマ熱に
よって溶融した原料粉末をプラズマジェットとともに射
出させるノズル部とにより構成されたものにおいて、ノ
ズル部がプラズマジェットの射出側に複数の射出穴を備
えてなるものとする。
【0012】かかる構成において、粉末投入部が各射出
穴内のプラズマジェットにそれぞれ個別の原料粉末を投
入可能であるものとする。
【0013】
【作用】この発明の構成によれば、ノズル部がプラズマ
ジェットの射出側に複数の射出穴を備える。各射出穴か
ら射出されるプラズマジェットによって、固体素地上の
互いに異なる位置にそれぞれ複数の皮膜が形成される。
これによって、1回のプラズマ溶射によって形成される
皮膜の面積が増大する。
【0014】かかる構成において、各射出穴のプラズマ
ジェットにそれぞれ個別の原料粉末を投入できるように
粉末投入部を構成する。これによって、互いに材料の異
なる皮膜の模様を1回のプラズマ溶射によって形成する
ことができる。
【0015】
【実施例】以下この発明を実施例を基づいて説明する。
図1はこの発明の実施例にかかるプラズマ溶射装置の構
成を示す要部断面図である。プラズマトーチ1のノズル
部24が、プラズマジェット4の射出側で複数の射出穴
24A,24Bに分岐している。その他は図4の従来の
構成と同じである。同じ部分には同一参照符号を用いる
ことにより詳細な説明は省略する。
【0016】図1の装置は、1回のプラズマジェット溶
射によって、原料粉末5と混合したプラズマジェット4
が分流し、固体素地2の上に複数の皮膜3が形成され
る。各射出穴24A,24Bの離隔位置を適切に配して
おけば、プラズマジェット4に拡がりがあるので複数の
皮膜3が互いにつながるように形成することができる。
これによって、従来の装置より皮膜3の面積を複数倍に
増大することができる。なお、図1には2個の射出穴2
4A,24Bしか示されていないが、多数の射出穴を固
体素地2に向けて配することにより、皮膜3面積を大幅
に増やすことができる。
【0017】図2は、この発明の異なる実施例にかかる
プラズマ溶射装置の構成を示す要部断面図である。粉末
供給口25A,25Bが射出穴24A,24Bのそれぞ
れに設けられてあるとともに、粉末供給口25A,25
Bには、原料粉末5A,5Bを個別に供給することがで
きる。その他は図1の構成と同じである。図2の装置
は、原料粉末5A,5Bを異なる材料にすれば、皮膜3
A,3Bはそれぞれ互いに異なる材料によって形成され
たものになる。そのために、1回のプラズマ溶射によっ
て、互いに異なる皮膜の模様を作ることができる。な
お、図2は、2種類の皮膜を1回のプラズマ溶射によっ
て形成する装置であるが、多数の射出穴を設けることに
より、広い面積をもち、かつ、種々の模様の皮膜を形成
することができる。
【0018】
【発明の効果】この発明は前述のように、ノズル部がプ
ラズマジェットの射出側に複数の射出穴を備える。これ
によって、プラズマ溶射の必要回数が減り、プラズマ溶
射に必要な時間が大幅に短縮された。また、かかる構成
において、各射出穴内にそれぞれ個別の原料粉末が投入
できるようにする。これによって、互いに材料の異なる
皮膜の模様も少ないプラズマ溶射回数で形成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例にかかるプラズマ溶射装置の
構成を示す要部断面図
【図2】この発明の異なる実施例にかかるプラズマ溶射
装置の構成を示す要部断面図
【図3】従来のプラズマ溶射装置の構成を示す系統図
【図4】図3のプラズマトーチの構成を示す断面図
【符号の説明】
1:プラズマトーチ、4:プラズマジェット、20:陽
電極、22:陰電極、24:ノズル部、24A,24
B:射出穴、14A,25A,25B:粉末供給口、
5,5A,5B:原料粉末、3,3A,3B:皮膜、
2:固体素地

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラズマ発生させるための電極対と、この
    電極対に並列接続されパルス的に電圧を出力する電源
    と、プラズマに作動ガスを吹き付けプラズマジェットを
    形成させるガス吹き付け部と、プラズマジェットに原料
    粉末を投入する粉末投入部と、プラズマ熱によって溶融
    した原料粉末をプラズマジェットとともに射出させるノ
    ズル部とにより構成されたものにおいて、ノズル部がプ
    ラズマジェットの射出側に複数の射出穴を備えてなるこ
    とを特徴とするプラズマ溶射装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のものにおいて、粉末投入部
    が各射出穴内のプラズマジェットにそれぞれ個別の原料
    粉末を投入可能であることを特徴とするプラズマ溶射装
    置。
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