JPH09148094A - プラズマ溶射トーチ - Google Patents

プラズマ溶射トーチ

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Publication number
JPH09148094A
JPH09148094A JP7326257A JP32625795A JPH09148094A JP H09148094 A JPH09148094 A JP H09148094A JP 7326257 A JP7326257 A JP 7326257A JP 32625795 A JP32625795 A JP 32625795A JP H09148094 A JPH09148094 A JP H09148094A
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JP
Japan
Prior art keywords
plasma
spraying
hollow cathode
plasma jet
anode nozzle
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7326257A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Notomi
啓 納富
Yasuyuki Takeda
恭之 武田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Priority to JP7326257A priority Critical patent/JPH09148094A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来形のプラズマ溶射トーチでは溶射材料が
粉末又は線材のいずれを用いた場合にも、その供給方向
はプラズマジェットの流れの方向に対してほぼ直角であ
った。従って、プラズマジェット中の溶射粒子の飛行挙
動は不均一となり、均質な皮膜の形成を阻害していた。 【解決手段】 本発明のプラズマ溶射トーチは、内面を
電気的に絶縁した中空陰極22と陽極ノズル21とから
なるものにおいて、前記陽極ノズルの外周に磁石26を
配置するとともに、中空陰極22の孔から溶射材料線材
27をプラズマジェット中に供給することを特徴として
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表面被覆や材料合成
などのためのプラズマ溶射に用いられるプラズマ溶射ト
−チに関する。なお、プラズマ溶射は、ボイラ、タ−ビ
ンなどの耐摩耗、耐腐食コ−ティングまたは固体電解質
型燃料電池の製造に用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来のプラズマ溶射ト−チは、陰極と陽
極ノズルとの間に発生させた直流ア−ク放電によって陽
極ノズルから高温、高速のプラズマジェットを噴出し、
このプラズマジェットの流れとほぼ直角方向に溶射材料
粉末または線材を提供して溶射するものであった。図2
は従来のプラズマ溶射ト−チの概略の構造を示す。11
は銅合金の陽極ノズルであり水冷されている。12はタ
ングステン陰極である。陽極ノズル11と陰極12は図
示されない直流電源の正極と負極にそれぞれせつぞくさ
れている。
【0003】13は陽極ノズル11と陰極12で構成さ
れるプラズマ発生室14にプラズマ作動ガスを提供する
プラズマガス供給口である。該プラズマ発生室に発生し
たア−クプラズマは陽極ノズル口15からプラズマジェ
ットとなって噴出する。16は粉末供給ポ−トであり溶
射材料粉末をプラズマジェットへ供給する。該粉末粒子
はプラズマジェットによって加熱、加速され基材表面に
衝突し皮膜を形成する。溶射材料が線材の場合も基本的
にはそのプラズマ溶射ト−チの構造は図2と同様であ
り、粉末供給ポ−ト16が線材供給口となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のプラズマ溶射ト
−チでは、溶射材料が粉末または線材のいずれを用いた
場合にも、その供給方向はプラズマジェットの流れ方向
に対してほぼ直角である。従って、プラズマジェット中
の溶射粒子の飛行挙動は不均一となり均質な皮膜の形成
を阻害していた。
【0005】特に溶射材料が粉末の場合はその傾向が強
い。つまり、粉末粒子がプラズマジェットに供給される
際にそれぞれの粉子の大きさ、形態、供給速度などが異
なるために粒子の飛行挙動は不均一となる。
【0006】また、溶射材料が線材の場合は、プラズマ
ジェットへの線材の供給位置の微妙なずれが、線材の溶
融条件を変えるため、溶射粒子の形成が不安定となり易
い。また、いずれの材料を用いた場合においても、溶射
材料のプラズマジェットへの供給は、その高温部から離
れた位置であるため、材料の溶融効率が低い。
【0007】本発明のプラズマ溶射ト−チは、従来のプ
ラズマ溶射ト−チが抱えている皮膜の不均質性、溶射材
料の溶融効率の低さという問題点を解決し、高効率で高
い皮膜品質を実現できる新しいプラズマ溶射ト−チを提
供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、内面を電気的
に絶縁した中空陰極22と陽極ノズル21とからなるプ
ラズマ溶射ト−チにおいて、前記陽極ノズルの外周に磁
石26を配置するとともに、前記中空陰極の孔から溶射
材料の線材27をプラズマジェット中に供給することを
特徴としている。
【0009】本発明では溶射材料を線材とすることによ
り、粉末材料の場合のように粒子の直径、形態などの不
均一性をなくすことができる。この線材を中空陰極の孔
からプラズマジェットの最高温度部へ供給することによ
り溶融効率を著しく高めることができる。また線材を用
いることにより溶射粒子は線材から生成された溶融粒子
のみによって形成されるため、粉末を用いた場合のよう
に未溶融粒子は存在しない。従って、形成される皮膜は
極めて高い品質のものとなる。
【0010】一般に中空陰極を用いたプラズマ溶射ト−
チによるプラズマジェットは非常に不安定となる。これ
は陰極点が非定常的に移動したり、一箇所に固定してプ
ラズマジェットの流れ方向が不安定であったり、中心軸
からずれたりするためである。
【0011】よって本発明では陽極ノズルの外周部に磁
石を配置し、プラズマア−クと磁石との相互作用つまり
ロ−レンツ力によってプラズマア−クを陰極を軸にして
回転させることによりプラズマジェットを安定的に発生
させることができるようにしている。またプラズマア−
クと磁束との相互作用に溶射材料の線材が影響を及ぼし
プラズマジェットを不安定にしないように、中空陰極の
孔の内面には絶縁物質が配置されている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図1を参照して本発明の実施
の形態について説明する。本発明は溶射材料の溶融効率
が高く、成膜速度が早く、材料の付着効率が高く、得ら
れる皮膜の品質が従来のものと比較して著しく向上する
ものをねらっている。
【0013】
【実施例】図1は本発明の第1実施例を示す。21は銅
合金の陽極ノズルであり水冷されている。22は中空陰
極でありトリウム入りタングステンを用いている。22
aは中空陰極22の孔の内面に配置された絶縁層であ
り、耐熱性が優れた炭化珪素を用いている。23は陽極
ノズル21と中空陰極22で構成されたプラズマ発生室
24にプラズマ作動ガスを供給するプラズマガス供給口
である。
【0014】25は陽極ノズル口であり、ここから高
温、高速のプラズマジェットが噴出する。26は陽極ノ
ズル21の外周部に設置された電磁コイルである。27
は図示されないワイヤ供給装置から中空陰極の孔を通っ
てきた溶射材料の線材であり、材質は50Ni−50C
r(Wt%)で線径は1.6mmとした。
【0015】プラズマ溶射ト−チの作動は先ず、プラズ
マガス供給口23からArを30l/min供給し、陽
極ノズル21と中空陰極22との間にプラズマア−クを
発生させる。この時のプラズマア−ク電流は800A、
プラズマア−ク電圧は37Vであり、電磁コイル26に
は8Aの電流を流した。このようにして発生したプラズ
マジェットに溶射材料の線材を8kg/hの供給速度で
送った。この時のプラズマジェットは非常に安定してお
り、スプレイパタ−ンも安定し高い密度の溶射粒子群が
観察された。
【0016】これにより形成された皮膜の組織を観察し
た結果、皮膜は緻密であり、未溶融粒子は存在せず非常
に均質な組織を呈していた。溶射材料の線材としては、
前記実施例の他にも多くの材料が適用される。例えば各
種ステンレス鋼、銅合金、アルミニウム合金などの他に
も各種高質合金やステライト合金にも適用される。また
セラミックスについても被覆材を用いて複合ワイヤとす
ることで溶射可能となる。
【0017】
【発明の効果】本発明に係るプラズマ溶射ト−チによれ
ば、溶射材料の溶融効率が高いため成膜速度が早く、ま
た材料の付着効率も高く、溶射を高能率且つ高効率で実
施することができ、経済的な効果は非常に高い。また、
得られる皮膜の品質は従来品と比較して著しく向上し、
その産業界における商品価値は顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わる全構成説明図。
【図2】従来例の図1応当図。
【符号の説明】
21…陽極ノズル、22…中空陰極、22a…絶縁層、
23…プラズマガス供給口、24…プラズマ発生室、2
5…陽極ノズル口、26…電磁コイル(磁石)、27…
線材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面を電気的に絶縁した中空陰極(2
    2)と陽極ノズル(21)とからなるプラズマ溶射ト−
    チにおいて、前記陽極ノズルの外周に磁石(26)を配
    置するとともに、前記中空陰極の孔から溶射材料の線材
    (27)をプラズマジェット中に供給することを特徴と
    するプラズマ溶射ト−チ。
JP7326257A 1995-11-22 1995-11-22 プラズマ溶射トーチ Withdrawn JPH09148094A (ja)

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Effective date: 20030204