JP5799153B1 - プラズマトーチ、プラズマ溶射装置、およびプラズマトーチの制御方法 - Google Patents

プラズマトーチ、プラズマ溶射装置、およびプラズマトーチの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】溶射材料の利用効率を向上させることができると共に、電極の消耗を抑制することができるプラズマトーチ、プラズマ溶射装置、およびプラズマトーチの制御方法を提供する。【解決手段】本発明によるプラズマトーチ11は、中央に貫通穴を有しかつ外周に凸部を有するリング状の第1電極32と、第1電極32を囲繞するように円筒状に形成された第2電極41と、第1電極32の凸部よりも後方に設けられる第1磁石37と、第2電極41の外周に設けられる第2磁石42と、貫通穴に摺動可能に設けられ、第1電極37の中心軸上に溶射材料の粉末を供給する溶射材料導入管25と、第1電極37と第2電極41との間に形成される放電空間Sに、第1電極32の外周側からプラズマ発生用ガス45を供給するプラズマ発生用ガス供給通路26とを具備してなる。【選択図】図1

Description

本発明は、プラズマトーチ、プラズマ溶射装置、およびプラズマトーチの制御方法に関する。
基材表面に耐熱性、耐食性、耐摩耗性などを付与する皮膜を形成する方法として、プラズマトーチで発生させたプラズマアークの輻射熱により、金属、合金、無機材料、またはセラミックスなどの溶射材料の粉体を溶融させ、これを金属基板などの対象物の表面に吹き付けることで、対象物の表面に皮膜を作成する、プラズマ溶射などが実用化されている。
プラズマトーチは、例えば、リング陰極と、該リング陰極との間に放電空間を隔てて囲続的に配設された陽極と、放電空間に中心軸を含む面内で交叉する磁束を形成させる複数の磁石とを備えている。このプラズマトーチでは、リング陰極の周囲にプラズマ発生用ガスを供給しつつ、プラズマトーチ内の電極間に電圧を印加することにより、電極間において放電させて柱状のプラズマアークを発生させ、発生させたプラズマアークを複数の磁石によりプラズマトーチの周方向に高速回転させ、プラズマジェットを発生させる。このプラズマジェット中に、ガスを媒体としてリング陰極の中空から放電空間のほぼ中心軸に沿って、溶射材料の粉体を供給して、発生したプラズマアークで溶射材料を溶融させると共に対象物の表面に吹き付けるようにしている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平8−319552号公報 特開2011−071081号公報
特許文献1、2のように、単にプラズマアークを回転させるだけのプラズマトーチでは、プラズマジェット中にプラズマ発生用ガスが供給されると、リング陰極の中心部の溶射材料供給口から投入した溶射材料の粉体が旋回するプラズマ発生用ガスのガス流の影響で放電空間の中心軸から外れ、溶融した溶射材料が陽極の内面(放電面)に付着する可能性がある。特に、溶射材料の粉体の比重や粒子径など溶射材料の性質によっては、旋回するガス流の影響で溶融した溶射材料は陽極の放電面にさらに付着しやすい。また、このような従来のプラズマトーチでは、溶射材料の溶融効率が低く、溶射材料が皮膜の形成に十分利用されてない可能性がある。なお、溶融効率とは、溶融した溶射材料がプラズマトーチから放出される割合をいう。
そのため、今後、プラズマを利用して基材表面に対して種々の溶射材料からなる皮膜の形成の更なる効率化を図る上で、安定的に溶射材料の溶融効率を向上させつつ電極の消耗を抑制することができるプラズマトーチが希求されている。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、安定的に溶射材料の溶融効率を向上させることができると共に、電極の消耗を抑制することができるプラズマトーチ、プラズマ溶射装置、およびプラズマトーチの制御方法を提供するものである。
上述の課題を解決するため、本発明によるプラズマトーチは、中央に貫通穴を有しかつ外周に凸部を有するリング状の第1電極と、前記第1電極を囲繞するように円筒状に形成された第2電極と、前記第1電極の前記凸部よりも後方に設けられる第1磁石と、前記第2電極の外周に設けられる第2磁石と、前記貫通穴に摺動可能に設けられ、前記第1電極の中心軸上に溶射材料の粉末を供給する溶射材料導入管と、前記第1電極と前記第2電極との間に形成される放電空間に、前記第1電極の外周側からプラズマ発生用ガスを供給するプラズマ発生用ガス供給通路と、を具備してなることを特徴とする。
本発明においては、前記溶射材料導入管の供給口の位置が、前記溶射材料の種類に応じて調整されたことが好ましい。
本発明においては、前記溶射材料の粉体が金属粉体である場合には、前記溶射材料導入管の前記供給口は前記プラズマトーチのノズル口と前記第1電極との中間よりも前記ノズル口側に設けられ、前記溶射材料の粉体がセラミック粉体である場合には、前記溶射材料導入管の前記供給口は前記ノズル口と前記第1電極との中間よりも前記第1電極側に設けられることが好ましい。
本発明においては、前記溶射材料導入管の周囲に絶縁部材が設けられることが好ましい。
本発明においては、前記溶射材料導入管に前記絶縁部材を介して前記溶射材料導入管の位置を固定する固定部材が設けられることが好ましい。
本発明においては、前記プラズマ発生用ガスが、希ガス元素、窒素、および水素を含む群から選択される1種以上を含むガスであることが好ましい。
本発明によるプラズマ溶射装置は、上記何れかのプラズマトーチと、前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を付与する電源と、前記溶射材料導入管に前記溶射材料を搬送する溶射材料搬送部と、を具備してなることを特徴とする。
本発明によるプラズマトーチの制御方法は、中央に貫通穴を有しかつ外周に凸部を有するリング状の第1電極と、前記第1電極を囲繞するように円筒状に形成された第2電極と、前記第1電極の前記凸部よりも後方に設けられる第1磁石と、前記第2電極の外周に設けられる第2磁石と、前記貫通穴に摺動可能に設けられ、前記第1電極の中心軸上に溶射材料の粉末を供給する溶射材料導入管と、前記第1電極と前記第2電極との間に形成される放電空間に、前記第1電極の外周側からプラズマ発生用ガスを供給するプラズマ発生用ガス供給通路と、を具備してなるプラズマトーチを用いて、前記溶射材料導入管を軸方向に摺動させて、前記溶射材料導入管の供給口の位置を前記溶射材料の種類に応じて調整し、前記溶射材料を溶融させることを特徴とする。
本発明においては、前記溶射材料導入管の周囲に設けた絶縁部材を介して前記溶射材料導入管の位置を固定することが好ましい。
本発明においては、前記溶射材料導入管の供給口の位置を調整した後、前記溶射材料導入管を固定することが好ましい。
本発明によれば、安定的に溶射材料の溶融効率を向上させることができると共に、電極の消耗を抑制することができる。
本発明の実施形態によるプラズマトーチの構成を示す図である。 プラズマトーチの部分拡大図である。 第1磁石の形状を示す図である。 プラズマジェットの温度分布の一例を示す図である。 プラズマを発生させた状態を示す説明図である。 磁束の状態を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という)を図面に基づいて詳細に説明する。本実施形態のおいては、プラズマトーチがプラズマ溶射装置に適用される場合について説明する。なお、下記実施形態により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
<プラズマ溶射装置>
本発明の実施形態によるプラズマトーチを適用したプラズマ溶射装置について説明する。図1は、プラズマ溶射装置の構成を示す図であり、図2は、プラズマトーチの部分拡大図である。図1、2に示すように、プラズマ溶射装置10は、プラズマトーチ11と、電源12と、溶射材料搬送装置(溶射材料搬送部)13とを有している。
[プラズマトーチ]
プラズマトーチ11は、トーチ本体21と、陰極ブロック22と、絶縁部23と、陽極ブロック24と、溶射材料導入管25と、プラズマ発生用ガス供給通路26と、冷却水供給通路27−1〜27−3とを備えている。なお、トーチ本体21と陰極ブロック22との間には、電気的インシュレータ28および熱的インシュレータ29が設けられている。
なお、本実施形態においては、陰極ブロック22および陽極ブロック24でそれぞれ使用される電極の円筒形の中心軸の方向を「軸方向」とし、電極の円筒形の径の方向を「径方向」とする。
トーチ本体21は、円筒形に形成されている。トーチ本体21は、その先端(図1中示左端)にノズル口21aが設けられた外筒31と、外筒31内に設けられる内筒32とを備える。トーチ本体21は、熱伝導、電気伝導の良い銅合金などを用いて形成される。トーチ本体21と陽極ブロック24との間には、絶縁層を設けてもよい。トーチ本体21は、その一方の端部がキャップ33で覆われている。
内筒32は、その内部に、プラズマ発生用ガス供給通路26と、冷却水供給通路27−1〜27−3とを備えている。
陰極ブロック22は、陰極ケーシング35と、リング状陰極36と、第1磁石37と、セパレータ38とを有している。
陰極ケーシング35は、円筒状に形成され、内筒32の内周に保持されている。
リング状陰極36は、陰極ケーシング35の先端に設けられている。リング状陰極36は、リング状に形成され、その外周には凸状の放電部39を有している。
第1磁石37は、リング状陰極36よりも後方に設けられ、陰極ケーシング35の内部に収容されている。第1磁石37は、図3に示すように、中央に貫通穴を有し、リング状に形成されている。なお、図3では、第1磁石37の中心軸に沿って一方をN極とし、他方をS極(図3中の上方向をN極、下方向をS極)としているが、一方をS極とし、他方をN極としてもよい。
絶縁部23は、溶射材料導入管25の外周に設けられている。絶縁部23は、絶縁材料であれば、特に限定されるものではなく任意の材料を用いることができる。
陽極ブロック24は、陽極(第2電極)41と、第2磁石42とを有する。陽極41は、トーチ本体21の内周壁に設けられ、円筒状に形成されている。
陽極41は、リング状陰極36を囲繞するように円筒状に形成されており、リング状陰極36との間に放電空間Sを隔てて逆円錐状に形成されている。
第2磁石42は、陽極41の外側に設けられ、リング状に複数配置されている。なお、本実施形態においては、第2磁石42が軸方向に3列で設けられているが、適宜任意の数とすることができる。また、第2磁石42は、第1磁石37と同様、リング状に形成されていてもよい。
溶射材料導入管25は、絶縁部23を介して、陰極ケーシング35およびリング状陰極36の内周に設けられ、溶射材料導入管25の軸心はリング状陰極36の軸心と一致するように設けられている。溶射材料導入管25は、その先端にリング状陰極36の中心軸上に溶射材料の粉体(溶射粉体)を供給する供給口25aを備えている。溶射材料導入管25は、溶射材料搬送装置13に連結されており、溶射材料搬送装置13から溶射粉体が搬送ガスに同伴されて溶射材料導入管25を通って、リング状陰極36の中心軸上に溶射粉体が供給される。
溶射材料としては、例えば、アルミナ、ジルコニア、チタニアなどの酸化物系セラミックス、タングステンカーバイト(WC)などの炭化物系セラミックス、窒化ケイ素などの非酸化物セラミックス、アルミニウム、ニオブ、シリコンなどの金属などを用いることができる。
溶射材料導入管25は、リング状陰極36の貫通穴に溶射材料導入管25の軸方向に対して摺動可能に設けられている。溶射材料導入管25の供給口25aの位置は、使用する材料に応じて調整される。溶射材料導入管25は、エアシリンダー、電動シリンダーなどを用いて、溶射材料導入管25を摺動させることができる。これにより、溶射材料導入管25を摺動させつつ、溶射材料導入管25の供給口25aの位置決めを簡易かつ連続的に行うことができる。
溶射材料導入管25を構成する材料としては、例えば、ステンレス系材料、無酸素銅などを用いることが好ましい。後述するように、溶射材料導入管25を冷却水を用いて冷却することにより、溶射材料導入管25の変形を抑制することができる。
また、溶射材料導入管25を、リング状陰極36の貫通穴および絶縁部23内を溶射材料導入管25の軸方向に対して摺動させるため、溶射材料導入管25は、その表面の摺動抵抗が小さくなるように表面加工しておくことが好ましい。表面加工の方法としては、例えば、施盤などを用いた研削、バフ研磨、研石を用いた研磨、電解研磨、化学洗浄などを用いることができる。表面加工は、これらの1種単独、またはこれらを組み合わせてもよい。
本実施形態においては、溶射材料導入管25の供給口25aは、溶射材料導入管25を軸方向に摺動させて位置を決定した後、固定部材43で固定される。
固定部材43は、絶縁部23の他端に設けられており、ボルトなどの締結部材で構成されている。溶射材料導入管25を固定部材43で固定する強度を調整することにより、溶射材料導入管25を軸方向に摺動可能としつつ所定の位置で固定することができる。本実施形態においては、固定部材43は、絶縁部23の他端に設けられているが、これに限定されるものではなく、絶縁部23の任意の位置に設けてもよい。
また、本実施形態においては、固定部材43は、絶縁部23の他端に1つだけ設けられているが、複数設けてもよい。
溶射材料導入管25の供給口25aの位置は、溶射材料の種類、平均粒子径、物性(例えば、融点、比熱、熱伝導率など)などに応じて調整される。プラズマジェットの温度分布の一例を図4に示す。図4に示すように、プラズマジェットの中心部分は、10,000℃以上の超高温状態になっており、その周辺部分は1500〜2000℃程度の高温状態である。そのため、溶射材料の種類、平均粒子径、物性(例えば、融点、比熱、熱伝導率など)などに応じて、溶射粉体を効率よく溶融させることができるように供給口25aの位置を調整することにより、基材Mの表面に溶射粉体の皮膜Cを効率的に形成することができる。本実施形態においては、溶射材料導入管25の供給口25aの位置は、予め作成された、溶射材料の種類、平均粒子径、物性(例えば、融点、比熱、熱伝導率など)などと、溶射材料導入管25から供給される溶射材料が溶融された状態で噴出する位置との相関関係を示す図(相関図)を用いることにより、求めることができる。
このような相関図は、例えば、以下のように得られる。まず、特定の溶射材料の種類、平均粒子径、物性(例えば、融点、比熱、熱伝導率など)などから、特定の溶射材料をプラズマ中に投入した場合に溶射材料が芯まで溶融するのに必要な時間を求める。そして、溶射材料が溶融するまでに必要な時間に基づいて、溶射材料導入管25から供給される溶射材料が溶融された状態で噴出する位置を求める。これにより、上記のような相関図が得られる。また、相関図に登録されている溶射材料以外の、他の溶射材料を用いる場合でも、他の溶射材料が溶融するまでに必要な時間を求め、得られた時間と、相関図に蓄積されている溶射材料が溶融するまでに必要な時間との比から、溶射材料が溶融された状態で噴出する位置を求めることができる。
例えば、溶射材料が金属粉体などの場合には、金属の融点は、一般にセラミックなどに比べて融点が低いため、溶射材料導入管25の供給口25aは、プラズマトーチ11のノズル口21aとリング状陰極36との中間よりもノズル口21a側に設けられることが好ましい。また、溶射材料がセラミック粉体などの場合には、セラミックの融点は、一般に金属などに比べて融点が高いため、溶射材料導入管25の供給口25aは、プラズマトーチ11のノズル口21aとリング状陰極36との中間よりもリング状陰極36側に設けられることが好ましい。このように、溶射材料の種類に応じて、溶射材料導入管25の供給口25aの位置を調整することで、溶射粉体をより確実に溶融させて放出することができる。
なお、本実施形態によるプラズマトーチ11が対象とする金属粉体の融点は、例えば、650〜2500℃程度である。金属粉体として、例えば、アルミニウム(融点:約660℃)、ニオブ(融点:約2468℃)などが用いられる。また、プラズマ溶射装置10が対象とするセラミック粉体の融点は、例えば、2000〜2450℃程度である。セラミックス粉体として、例えば、アルミナ(融点:約2015℃)、ジルコニア(融点:約2420℃)などが用いられる。また、溶射材料が融点に達する時間は用いる材料によって推定できるが、この時間は溶射材料の平均粒子径などにより変動する。なお、平均粒子径とは、有効径による体積平均径をいい、平均粒子径は、例えば、レーザー回折・散乱法または動的光散乱法などによって測定される。
また、溶射材料導入管25の供給口25aの調整は、プラズマ溶射装置10を稼動する時のみ行うようにしてもよいが、溶射粉体をより効率よく溶融させ、基材Mの表面に溶射粉体の皮膜Cをより効率的に形成できるようにするため、溶射粉体の溶融具合などに応じて、稼動後、定期的又は連続的に行うこととしてもよい。
プラズマ発生用ガス供給通路26は、リング状陰極36の外周側から、陽極41の放電面41aと陰極33との間に形成される放電空間Sにプラズマ発生用ガス45を供給するための通路である。プラズマ発生用ガス供給通路26は、内筒32および陽極41の内部に形成されている。
プラズマ発生用ガス45としては、希ガス元素、窒素(N2)、水素(H2)、およびCO2を含む群から選択される1種以上を含むガスを使用することができる。希ガス元素としては、アルゴン(Ar)やヘリウム(He)などを用いることができる。N2やH2などのように2原子分子で構成される成分を含むガスは、リング状陰極36または陽極41に与える損傷が激しいため、リング状陰極36または陽極41の寿命が短くなることを抑制する観点から、一般的に使用するのは好ましくない。しかし、後述するように、本実施形態では、プラズマアークを径方向に回転させ、リング状陰極36および陽極41のそれぞれの放電点をリング状陰極36および陽極41の一点に集中させないようにしているため、プラズマ発生用ガス45として、N2ガスやH2ガスなどのように2原子分子で構成される成分を含むガスも有効に用いることができる。
また、放電空間Sに生じるプラズマジェットの温度はノズル口21aに近くなるほど低下して、ノズル口21aから先の領域IV(図5参照)では急激に低下するが、N2ガス、H2ガスなどの2原子分子で構成される成分からなるガスは、プラズマ状態から元の中性ガスに戻る過程の温度降下が激しい、希ガス元素のような単原子分子で構成される成分からなるガスに比べて温度降下が緩やかである。そのため、プラズマ発生用ガス45として、2原子分子で構成される成分からなるガスを使用することにより、溶射粉体を溶融させるのに有効な加熱領域を広くできるため、リング状陰極36および陽極41の損耗を抑制しつつ溶射粉体が溶融されるプラズマの有効加熱領域を長引かせることができる。
冷却水供給通路27−1〜27−3は、プラズマトーチ11を構成する部材を冷却するための通路であり、本実施形態では、冷却水供給通路27−1が、内筒32の内部と、陽極41の外側と、外筒31と内筒32との間とに形成され、冷却水供給通路27−2が陰極ケーシング35の内部に形成され、冷却水供給通路27−3が溶射材料導入管25の内部に形成されている。
トーチ本体21の他端には、溶射材料導入管25の径方向の外周に、プラズマ発生用ガス45を供給するプラズマ発生用ガス導入ジョイント51、陽極41に冷却水Wを供給する第1給水ジョイント52、陽極41で熱交換に用いた冷却水Wを排出する図示しない第1排水ジョイント、陰極ケーシング35に冷却水Wを供給する図示しない第2給水ジョイント、およびリング状陰極36で熱交換に用いた冷却水Wを排出する図示しない第2排水ジョイント、溶射材料導入管25内に冷却水Wを供給する給水通路53、および溶射材料導入管25で熱交換に用いた冷却水Wを排出する排水通路54がそれぞれ接続されている。
第1給水ジョイント52に供給された冷却水Wは、内筒32の内部と、陽極41の外側と、外筒31と内筒32との間とを通って熱交換に利用された後、第1排水ジョイント53を通って、排出される。また、第2給水ジョイント54に供給された冷却水Wは、陰極ケーシング35の内部を通って熱交換に利用された後、第2排水ジョイント55を通って、排出される。また、給水通路53に供給された冷却水Wは、溶射材料導入管25の内部を通って熱交換に利用された後、排水通路54を通って、排出される。
[電源]
電源12は、リング状陰極36と陽極41との間に電圧を付与する直流電源である。
[溶射材料搬送装置]
溶射材料搬送装置13は、溶射材料導入管25に溶射材料の粉体を搬送するものであり、溶射粉体を搬送ガスGに同伴させて、溶射材料導入管25に供給している。
このようなプラズマ溶射装置10のプラズマトーチ11では、リング状陰極36と陽極41との間に電源12より電圧が印加されることにより放電空間Sにアーク放電が生じている。この放電空間Sにプラズマ発生用ガス45を供給することで、プラズマ発生用ガス45はエネルギーを与えられ、プラズマ状態になり電極間に電流(放電電流)Iが発生する。放電電流Iの発生直後、リング状陰極36および陽極41の表面上のエネルギー消費が最小になる地点に柱状のプラズマアークが発生する。例えば、リング状陰極36と陽極41との間のプラズマアークは、例えば、図5に示すように、点a、点b、点c、および点dで仕切られる領域Iに接するリング状陰極36および陽極41の表面の任意の地点を直線で結ぶ地点間で生じる。一方、放電空間Sの径方向の外側に配置された第2磁石42により、リング状陰極36と陽極41との中心方向に向かう磁束Hが生まれる。電流Iと磁束Hとが交叉すると、フレミングの左手の法則により、磁界が電流に作用して回転力Fを生起する。この回転力Fにより、プラズマアークは、リング状陰極36の凸部頂点に沿って放電点(陰極点)を移動して回転することにより、陽極の放電点(陽極点)も同様に、移動して回転する。このように、領域Iで発生したプラズマアークは、リング状陰極36と陽極41の放電面41aとを結ぶ線上で磁界の作用により、プラズマトーチ11の中心軸に対して周方向に回転する。回転は、放電開始から徐々に加速され、数分後には毎秒数百回転に到達する。また、リング状陰極36の後側に第1の磁石37を設けることにより、例えば、図6に示すように、第2磁石42の形成する磁束が、リング状陰極36の陰極点となる凸部の頂点付近で交叉するように形成される。これにより、陰極点の根本付近に力の作用点が新たに発生するため、プラズマアークは連続して安定して回転することができる。このように高速回転するプラズマアークは、リング状陰極36の円形端面から発生するプラズマジェットとなり、ノズル口21aから噴出する。
また、プラズマトーチ11は、溶射材料導入管25の供給口25aをリング状陰極36の中心軸上に位置し、溶射粉体が供給口25aからプラズマジェットの中心軸上に供給されるように調整しているため、プラズマジェットの中心軸上に溶射粉体を供給することができる。プラズマジェットの温度分布は、上述の通り、プラズマジェットの中心部分が10,000℃以上の超高温状態になっており、その周辺部分が1500〜2000℃程度の高温状態である。そのため、プラズマジェットの後方からプラズマジェットの中心軸上に溶射粉体を供給することにより、溶射粉体は高速回転するプラズマアークの渦流の中心に取り込まれるため、溶射粉体はプラズマジェットの中心部分の超高温の熱で溶融させて、ノズル口21aから放出させることができる。
一般に、例えば、領域I(図5参照)のプラズマアークは高速で回転しているため、領域II(図5参照)の気流は領域I(図5参照)の影響を受けて乱れている。高速で回転するプラズマアークの中心に溶射粉体が供給されると、溶射粉体の溶融が完了するタイミング次第では、領域II(図5参照)に侵入した溶射粉体の一部は、領域II(図5参照)の気流の乱れで周辺に飛ばされ、プラズマアークの旋回流により飛ばされることで、ノズル口21aから放出されず、リング状陰極36の貫通穴の周辺や冷却水で冷却されている陽極41の放電面41aに衝突して凝固する可能性がある。また、凝固した溶射粉体が堆積したり、この堆積物が絶縁バリアーとなって放電を妨げたり、堆積物が再溶融して離脱してノズル口21aから放出され、粗大粒子となって基材M上の皮膜C中に取り込まれて正常な皮膜Cの形成を阻害する可能性などがある。例えば、溶射粉体がセラミック粉体など難溶融性材料のように、リング状陰極36の貫通穴の周辺や陽極41の放電面41aなどに飛ばされた溶射粉体が未溶融である場合には、陽極41の放電面41aに衝突しても付着することなく、陽極41のノズル口21aから放出され、飛散する。そのため、従来では、セラミック粉体などの難溶融性材料の溶融効率は、例えば、50%未満と低かった。また、溶射粉体が、例えば金属粉や微細粒子のように、領域II(図5参照)で溶融が完了するような融点が低い粒子である場合には、溶射粉体が陽極41の放電面41aに衝突して凝固してしまう可能性がある。即ち、溶射材料は溶射材料の融点、熱伝導速度、溶融粉体の大きさなどにより、溶融に至る時間が異なり、溶射粉体が放電空間Sに供給されてから融点に至る距離は一定でないため、早く溶融した溶射粉体ほどリング状陰極36に近い位置で溶融し、遅く溶融した溶射粉体ほどノズル口21aに近い位置で溶融してしまう。
これに対し、本実施形態によれば、プラズマトーチ11は、溶射粉体の種類に応じて、溶射粉体が放電空間S内に供給される位置を調整することにより、溶射材料の溶融の難易度によらず、溶射材料搬送装置13から供給された溶射材料の例えば90%以上を放電空間Sの内壁に付着させることなく、完全に溶融させた状態でノズル口21aから放出して、基板Mに向かわせ、皮膜Cの形成に用いることができる。
このように、プラズマトーチ11は、リング状陰極36内に溶射材料導入管25を設け、溶射材料の種類に応じて予め定められた溶射粉体の溶融が完了する位置に基づいて、溶射材料導入管25の先端の位置を調整している。そして、プラズマを回転させつつ、リング状陰極36の中心軸上に位置する供給口25aからプラズマジェットの中心軸上に溶射材料が供給されるように制御している。これにより、プラズマトーチ11は、プラズマジェットの中心軸上に供給した溶射粉体を高速回転するプラズマアークの渦流の中心に取り込ませて溶融し、溶融した溶射粉体を陽極41の放電面41aに付着することを抑制しつつノズル口21aから放出させて皮膜Cを形成することができる。このため、プラズマトーチ11は、溶射材料搬送装置13から供給される溶射粉体を、例えば、溶射材料の溶融の難易度によらず、溶射粉体の溶融効率を例えば90%以上と高くすることができるため、安定的に溶射材料の溶融効率を向上させることができると共に、リング状陰極36および陽極41の消耗を抑制することができる。
また、プラズマアークの陽極点および陰極点が強制的に駆動されて移動することにより、極点の集中によりリング状陰極36および陽極41に損傷が生じることが抑制されるため、リング状陰極36および陽極41の寿命を向上させることができると共に、リング状陰極36および陽極41の消耗に伴うコンタミの発生を抑制することができる。さらに、プラズマアークが回転し、極点の集中を抑制できるため、プラズマ発生用ガス45として、N2ガスやH2ガスなどのような2原子分子で構成される成分のガスを用いても、運転費用を削減しつつ、リング状陰極36および陽極41への損傷を抑制することができる。
また、プラズマトーチ11は、プラズマ発生用ガス45として、2原子分子で構成される成分のガスを用いることにより、溶射粉体を溶融させる領域を広くできるため、リング状陰極36および陽極41の損耗を抑制しつつ溶射材料が溶融されるプラズマの有効加熱領域を長引かせることができる。
このように、プラズマトーチ11を備えるプラズマ溶射装置10は、プラズマを利用して基材Mの表面に対して種々の溶射材料の皮膜Cをさらに効率良く形成することができ、溶射効率をさらに向上させることができる。
以上のように、本発明は、溶射材料導入管25から溶射材料を陽極41の放電面41aに付着させることなく溶射粉体を外部に放出でき、溶射材料の溶融効率を向上させることから、例えば、カレンダーロール表面への耐摩耗溶射コーティング、太陽電池用シリコンの精製、大型プラズマディスプレーパネルの絶縁コーティングなどに好適に適用することができる。
なお、本実施形態においては、リング状陰極36および陽極41をそれぞれ陰極と陽極として用いているが、陰極と陽極とは、電源の極性を入れ替えて、リング状陰極36および陽極41の極性を変換してもよい。
また、本実施形態においては、プラズマトーチがプラズマ溶射装置に適用される場合について説明したが、これに限定されるものではなく、本発明は、プラズマトーチを微粒子製造装置に適用することもできる。
10 プラズマ溶射装置
11 プラズマトーチ
12 直流電源
13 溶射材料搬送装置(溶射材料搬送部)
21 トーチ本体
22 陰極ブロック
23 絶縁部
24 陽極ブロック
25 溶射材料導入管
25a 供給口
26 プラズマ発生用ガス供給通路
27−1〜27−3 冷却水供給通路
28 電気的インシュレータ
29 熱的インシュレータ
31 外筒
32 内筒
33 キャップ
35 陰極ケーシング
36 リング状陰極(第1電極)
37 第1磁石
38 セパレータ
39 放電部
41 陽極(第2電極)
41a 放電面
42 第2磁石
43 固定部材
45 プラズマ発生用ガス
51 プラズマ発生用ガス導入ジョイント
52 第1陽極給水ジョイント
53 給水通路
54 排水通路
S 放電空間

Claims (10)

  1. 発生させたプラズマを噴出させ、かつ前記プラズマにより溶射材料の粉体を溶融させて外部に放出させるプラズマトーチであって、
    中央に貫通穴を有しかつ前記貫通穴のプラズマ噴出方向側に凸状に形成された凸部を有するリング状の第1電極と、
    前記第1電極を囲繞するように円筒状に形成された第2電極と、
    前記第1電極の凸方向とは反対方向に設けられる第1磁石と、
    前記第2電極の外周に設けられる第2磁石と、
    前記プラズマの中心軸に沿って前記貫通穴に摺動可能に設けられ、前記第1電極と前記第2電極との間に形成される放電空間に溶射材料の粉体を供給する溶射材料導入管と、
    前記放電空間に、前記第1電極の外周側からプラズマ発生用ガスを供給するプラズマ発生用ガス供給通路と、
    を具備してなり、
    前記溶射材料導入管の供給口の位置が、前記放電空間内となるように調整されてなることを特徴とする、プラズマトーチ。
  2. 前記溶射材料導入管の供給口の位置を、前記溶射材料の種類に応じて調整できる、請求項1に記載のプラズマトーチ。
  3. 前記溶射材料の粉体が金属粉体である場合には、前記溶射材料導入管の前記供給口は前記プラズマトーチのノズル口と前記第1電極との中間よりも前記ノズル口側に設けられ、
    前記溶射材料の粉体がセラミック粉体である場合には、前記溶射材料導入管の前記供給口は前記ノズル口と前記第1電極との中間よりも前記第1電極側に設けられる、請求項1または2に記載のプラズマトーチ。
  4. 前記溶射材料導入管の外周に絶縁部材が設けられる、請求項1〜3の何れか一項に記載のプラズマトーチ。
  5. 前記溶射材料導入管に、前記絶縁部材を介して前記溶射材料導入管の位置を固定する固定部材が設けられる、請求項4に記載のプラズマトーチ。
  6. 前記プラズマ発生用ガスが、希ガス元素、窒素、および水素を含む群から選択される1種以上を含むガスである、請求項1〜5の何れか一項に記載のプラズマトーチ。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載のプラズマトーチと、
    前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を付与する電源と、
    前記溶射材料導入管に前記溶射材料を搬送する溶射材料搬送部と、
    を具備してなることを特徴とする、プラズマ溶射装置。
  8. 発生させたプラズマを噴出させ、かつ前記プラズマにより溶射材料の粉体を溶融させて外部に放出させるプラズマトーチであって、
    中央に貫通穴を有しかつ前記貫通穴のプラズマ噴出方向側に凸状に形成された凸部を有するリング状の第1電極と、
    前記第1電極を囲繞するように円筒状に形成された第2電極と、
    前記第1電極の凸方向とは反対方向に設けられる第1磁石と、
    前記第2電極の外周に設けられる第2磁石と、
    前記プラズマの中心軸に沿って前記貫通穴に摺動可能に設けられ、前記第1電極と前記第2電極との間に形成される放電空間に溶射材料の粉体を供給する溶射材料導入管と、
    前記放電空間に、前記第1電極の外周側からプラズマ発生用ガスを供給するプラズマ発生用ガス供給通路と、
    を具備してなり、
    前記溶射材料導入管の供給口の位置が、前記放電空間内となるように調整されてなるプラズマトーチを用いて、
    前記溶射材料導入管を軸方向に摺動させて、前記溶射材料導入管の供給口の位置を前記溶射材料の種類に応じて調整し、前記溶射材料の粉体を溶融させることを特徴とする、プラズマトーチの制御方法。
  9. 前記溶射材料導入管を、前記溶射材料導入管の外周に設けた絶縁部材を介して前記溶射材料導入管の位置を固定する、請求項8に記載のプラズマトーチの制御方法。
  10. 前記溶射材料導入管の供給口の位置を調整した後、前記溶射材料導入管を固定する、請求項8または9に記載のプラズマトーチの制御方法。
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