JPH0719999Y2 - 作業船の補助推進器 - Google Patents
作業船の補助推進器Info
- Publication number
- JPH0719999Y2 JPH0719999Y2 JP1989072149U JP7214989U JPH0719999Y2 JP H0719999 Y2 JPH0719999 Y2 JP H0719999Y2 JP 1989072149 U JP1989072149 U JP 1989072149U JP 7214989 U JP7214989 U JP 7214989U JP H0719999 Y2 JPH0719999 Y2 JP H0719999Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thruster
- work
- propulsion device
- unit
- ship
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Jib Cranes (AREA)
- Wind Motors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、作業船の補助推進器に係り、詳しくは例え
ばクレーン船のような作業船に必要に応じて一時的に取
り付けて該作業船の位置決めや移動を容易にする旋回ス
ラスタがユニット化された補助推進器に関する。
ばクレーン船のような作業船に必要に応じて一時的に取
り付けて該作業船の位置決めや移動を容易にする旋回ス
ラスタがユニット化された補助推進器に関する。
近時、沿岸や海上で大規模な工事が行われる事が多くな
って来ているが、これに大型クレーン船やその他の作業
船が従事している。このうち、クレーン船などはクレー
ン作業が主体であり、自航能力を持たず目的地には引船
に引かれて移動し、目的地ではウインチ、アンカーその
他を使用して位置決めや移動を行い、場合によっては引
船の助力を受ける、というものが多い。しかし、ウイン
チが使用できる条件は限られており、アンカーの使用は
即応性に劣り、船体の大きい移動が必要な作業には引船
の助力が必要になる。
って来ているが、これに大型クレーン船やその他の作業
船が従事している。このうち、クレーン船などはクレー
ン作業が主体であり、自航能力を持たず目的地には引船
に引かれて移動し、目的地ではウインチ、アンカーその
他を使用して位置決めや移動を行い、場合によっては引
船の助力を受ける、というものが多い。しかし、ウイン
チが使用できる条件は限られており、アンカーの使用は
即応性に劣り、船体の大きい移動が必要な作業には引船
の助力が必要になる。
引船による操船は充分な操船を行うためには複数隻が必
要となると共に、マン−マン−マシン システム(人と
機械の間にもうひとり人を介在させる)の制御になり、
精度の高い位置決めや移動を行うためには高度の熟練が
必要になる。
要となると共に、マン−マン−マシン システム(人と
機械の間にもうひとり人を介在させる)の制御になり、
精度の高い位置決めや移動を行うためには高度の熟練が
必要になる。
そこで、作業船に複数の旋回スラスタを装備すれば万能
の操船能力を付与することが可能であり、自力位置決め
なども行われており、海象の悪いオフショアの石油掘削
船などに多く利用されている。
の操船能力を付与することが可能であり、自力位置決め
なども行われており、海象の悪いオフショアの石油掘削
船などに多く利用されている。
しかし、一般のクレーン船や作業船ではこのように大々
的に旋回スラスタを装備することは投資効果からみても
運用上の問題から考えても必ずしも経済的ではない。
的に旋回スラスタを装備することは投資効果からみても
運用上の問題から考えても必ずしも経済的ではない。
また一方、特開昭59-26397号、特開昭51-147896号、特
開昭51-147893号公報によれば、石油掘削船等の作業船
に旋回スラスタをその船体に凹所を設けて設置し、これ
をクレーン等を利用して着脱する技術が開示されてい
る。これらの従来例では、旋回スラスタが船底より突出
する構造であるため船台や建造ドック内で予め取り付け
て進水することが難しい。このため進水後水中より旋回
スラスタ部のみ着脱することが行われている。脱は保守
点検、部品交換等のためである。この場合は、旋回スラ
スタの全重量を吊り上げることができるクレーンによっ
て作業を行っている。
開昭51-147893号公報によれば、石油掘削船等の作業船
に旋回スラスタをその船体に凹所を設けて設置し、これ
をクレーン等を利用して着脱する技術が開示されてい
る。これらの従来例では、旋回スラスタが船底より突出
する構造であるため船台や建造ドック内で予め取り付け
て進水することが難しい。このため進水後水中より旋回
スラスタ部のみ着脱することが行われている。脱は保守
点検、部品交換等のためである。この場合は、旋回スラ
スタの全重量を吊り上げることができるクレーンによっ
て作業を行っている。
しかしながら、上記従来技術では船体内に凹所を設けて
旋回スラスタを設置する方式であるため、その着脱作業
が非常に面倒であり、しかもその着脱作業がクレーンに
頼らざるを得ないことやそのハンドリングのためのワイ
ヤ取りは複数のダイバーの手で的確に行うことが要求さ
れることから、例えば北海のような海象条件の悪い極寒
海域に設置された石油掘削船における着脱作業は困難を
極めているのが現状である。
旋回スラスタを設置する方式であるため、その着脱作業
が非常に面倒であり、しかもその着脱作業がクレーンに
頼らざるを得ないことやそのハンドリングのためのワイ
ヤ取りは複数のダイバーの手で的確に行うことが要求さ
れることから、例えば北海のような海象条件の悪い極寒
海域に設置された石油掘削船における着脱作業は困難を
極めているのが現状である。
また、実開昭55-42631号公報には複数の旋回スラスタと
対象船に固定するための吸着板(結合装置)を有する曳
船が提案されているが、補助推進器としては装置全体が
大掛かりとなるため採用できない。
対象船に固定するための吸着板(結合装置)を有する曳
船が提案されているが、補助推進器としては装置全体が
大掛かりとなるため採用できない。
本考案は、かかる現況に鑑み、旋回スラスタを駆動機や
補機類とともにユニット化し、しかもこのユニット本体
を浮体としての水密容器に構成して、着脱には直接クレ
ーンを使用しないで浮力を利用した横移動により簡便に
船体に着脱できるようにした補助推進器を提供するもの
である。
補機類とともにユニット化し、しかもこのユニット本体
を浮体としての水密容器に構成して、着脱には直接クレ
ーンを使用しないで浮力を利用した横移動により簡便に
船体に着脱できるようにした補助推進器を提供するもの
である。
前記目的達成のため、本考案の補助推進器は、自航能力
を持たない或いは十分な操船能力が不足している海上作
業船のための補助推進器であって、下端部に旋回スラス
タを有し、内部には該旋回スラスタを駆動するための駆
動機、補機、その他所要機器を内蔵し、しかもこれらの
機器に必要な動力を供給するための接続器と、前記作業
船の船体に着脱するための取着手段を備えた旋回スラス
タユニット本体が、その着脱の際に海上に安定に浮いて
横移動可能な浮力を保有した浮体として構成されている
ことを特徴とする。
を持たない或いは十分な操船能力が不足している海上作
業船のための補助推進器であって、下端部に旋回スラス
タを有し、内部には該旋回スラスタを駆動するための駆
動機、補機、その他所要機器を内蔵し、しかもこれらの
機器に必要な動力を供給するための接続器と、前記作業
船の船体に着脱するための取着手段を備えた旋回スラス
タユニット本体が、その着脱の際に海上に安定に浮いて
横移動可能な浮力を保有した浮体として構成されている
ことを特徴とする。
浮体を海上に浮かせたままで主としてその横移動のみで
操船能力のない海上作業船に容易に着脱でき、作業船の
より正確な位置決めや移動が容易にできるといった操船
能力が簡便に付加される。
操船能力のない海上作業船に容易に着脱でき、作業船の
より正確な位置決めや移動が容易にできるといった操船
能力が簡便に付加される。
特に、旋回スラスタユニットを船体の重心をはさんで対
角位置に最小各1基、合計2基を装備してやれば万能の
船体に要求される水平面内のあらゆる運動を実現できる
ばかりでなく、直接旋回スラスタを制御することが可能
で、それだけ確実な操船ができるためより正確な位置決
めや移動ができるようになる。この旋回スラスタを所要
時に一時的にクレーン船などに装備して、不使用時には
取り外して必要ならば他の作業船に転用すれば経済性が
大幅に改善される。
角位置に最小各1基、合計2基を装備してやれば万能の
船体に要求される水平面内のあらゆる運動を実現できる
ばかりでなく、直接旋回スラスタを制御することが可能
で、それだけ確実な操船ができるためより正確な位置決
めや移動ができるようになる。この旋回スラスタを所要
時に一時的にクレーン船などに装備して、不使用時には
取り外して必要ならば他の作業船に転用すれば経済性が
大幅に改善される。
浮体内に関連機器を内蔵し、全体をユニット化している
ため、旋回スラスタユニットをクレーン船などの対して
容易に着脱できる。着脱の際、大型クレーン船では自ら
のクレーンを用いて自らの所要の位置にこの旋回スラス
タユニットのような重量物を自由にハンドリングするこ
とができないものが多いから、このユニット本体に水面
に安定に浮くような所要の浮力を与えておけば、取着手
段によりクレーンに依存することなくウインチ等の操作
でユニット本体を浮かせたままその水平移動のみで簡単
に着脱作業ができる。
ため、旋回スラスタユニットをクレーン船などの対して
容易に着脱できる。着脱の際、大型クレーン船では自ら
のクレーンを用いて自らの所要の位置にこの旋回スラス
タユニットのような重量物を自由にハンドリングするこ
とができないものが多いから、このユニット本体に水面
に安定に浮くような所要の浮力を与えておけば、取着手
段によりクレーンに依存することなくウインチ等の操作
でユニット本体を浮かせたままその水平移動のみで簡単
に着脱作業ができる。
また、必要に応じて自らのクレーンの吊り上げ可能位置
に水面上を移動させて吊り上げることも可能となる。
に水面上を移動させて吊り上げることも可能となる。
以下、本考案の実施例を図面を参照しながら説明する。
第1図は本考案にかかる補助推進器たる旋回スラスタユ
ニットを対象船に装着した状態を示す。第2図はこの平
面図である。
ニットを対象船に装着した状態を示す。第2図はこの平
面図である。
これらの図において、1は下記に詳述する補助推進器た
る旋回スラスタユニット2を着脱する対象船を示し、ク
レーン船などの通常自航能力、つまり、位置決めないし
変位能力を備えていない作業船である。バージなども含
む概念である。
る旋回スラスタユニット2を着脱する対象船を示し、ク
レーン船などの通常自航能力、つまり、位置決めないし
変位能力を備えていない作業船である。バージなども含
む概念である。
旋回スラスタユニット本体(以下、単にユニット本体と
いう)2Aは、通常、円筒状の水密容器(構造)に形成さ
れており、それ自身浮体を構成している。従って、海上
に安定に浮くことができ、必要に応じて適宜浮かせたま
ま移動できるようになっている。
いう)2Aは、通常、円筒状の水密容器(構造)に形成さ
れており、それ自身浮体を構成している。従って、海上
に安定に浮くことができ、必要に応じて適宜浮かせたま
ま移動できるようになっている。
このユニット本体2Aは、その下端には旋回スラスタ3を
有し、対象船1に装着されれば、動力、信号入力の最小
限で接続で直ちに機能できるように駆動機5や起動器6
等を内蔵している。すなわち、ユニット本体2A内には2
つの取付台板7、8が2段配置されていて、全体には3
つに区画されている。そして、最上段に起動器6、これ
より下の段(中段)に駆動機5が装備されている。
有し、対象船1に装着されれば、動力、信号入力の最小
限で接続で直ちに機能できるように駆動機5や起動器6
等を内蔵している。すなわち、ユニット本体2A内には2
つの取付台板7、8が2段配置されていて、全体には3
つに区画されている。そして、最上段に起動器6、これ
より下の段(中段)に駆動機5が装備されている。
上記旋回スラスタ3は水平面内360°旋回可能で、任意
の方向の推力を発生することができるものである。この
旋回スラスタ3は最下段に位置している駆動軸4を介し
て駆動機5に接続されている。駆動軸4は通常しばしば
ユニバーサル継手等が使用され旋回スラスタ3を駆動す
る。駆動機5は通常、保守点検、運転等簡便な電動機が
使用される。この駆動機5と上記の起動器6は電線11で
接続されており、この起動器6によって起動ないし駆動
される。この起動器6は場合によっては、本船(対象船
又は作業船ともいう)1側に設けて旋回スラスタユニッ
ト2の軽量、簡素化を図ることも考えられる。この起動
器6へはこの近傍に設けた接続箱13を介して作業船1か
らの動力線や信号線14等が導入されるようになってい
る。不使用時には水密の蓋でカバーされる。
の方向の推力を発生することができるものである。この
旋回スラスタ3は最下段に位置している駆動軸4を介し
て駆動機5に接続されている。駆動軸4は通常しばしば
ユニバーサル継手等が使用され旋回スラスタ3を駆動す
る。駆動機5は通常、保守点検、運転等簡便な電動機が
使用される。この駆動機5と上記の起動器6は電線11で
接続されており、この起動器6によって起動ないし駆動
される。この起動器6は場合によっては、本船(対象船
又は作業船ともいう)1側に設けて旋回スラスタユニッ
ト2の軽量、簡素化を図ることも考えられる。この起動
器6へはこの近傍に設けた接続箱13を介して作業船1か
らの動力線や信号線14等が導入されるようになってい
る。不使用時には水密の蓋でカバーされる。
上記ユニット本体2Aの最下段の区画には旋回スラスタ3
を旋回させるための油圧装置9や旋回スラスタ3や駆動
機5に必要な冷却水供給のための冷却水ポンプ10、その
他ビルジポンプ等の補機類が配備されている。
を旋回させるための油圧装置9や旋回スラスタ3や駆動
機5に必要な冷却水供給のための冷却水ポンプ10、その
他ビルジポンプ等の補機類が配備されている。
なお、12は保守点検、その他のための出入口であり、水
密構造として雨水の侵入を防止している。15は換気装置
(ベンチレータともいう)で、ユニット本体2A内部の放
熱および保守点検その他のために内部に入る作業者のた
めの換気を行う。機械通風として不使用時には水密が保
たれるような、例えばマッシュルームベンチレータがよ
い。
密構造として雨水の侵入を防止している。15は換気装置
(ベンチレータともいう)で、ユニット本体2A内部の放
熱および保守点検その他のために内部に入る作業者のた
めの換気を行う。機械通風として不使用時には水密が保
たれるような、例えばマッシュルームベンチレータがよ
い。
16は上下区画間を昇降するための梯子であり、7a、8aは
その通路孔である。その他図示はしていないが、ユニッ
ト本体2Aの内部には照明設備、外部にはハンドリング
(吊り上げ)用のフック、曳航用のフック等を装備して
いる。Wは水面を示す。
その通路孔である。その他図示はしていないが、ユニッ
ト本体2Aの内部には照明設備、外部にはハンドリング
(吊り上げ)用のフック、曳航用のフック等を装備して
いる。Wは水面を示す。
第5図は本考案の旋回スラスタユニット2の大型クレー
ン船1Aにおける配置例を示している。通常特に制約がな
い限り、この図に示すように、旋回スラスタユニット2
を作業船1Aの船体の重心をはさんで等しい距離の対角位
置に各1基、合計2基装備するのが最も効率よく、船体
の水平面内の任意の運動を実現することができる。な
お、1Bはクレーンを示す。
ン船1Aにおける配置例を示している。通常特に制約がな
い限り、この図に示すように、旋回スラスタユニット2
を作業船1Aの船体の重心をはさんで等しい距離の対角位
置に各1基、合計2基装備するのが最も効率よく、船体
の水平面内の任意の運動を実現することができる。な
お、1Bはクレーンを示す。
旋回スラスタユニット2の船体への取り付けは、第2図
及び第3図に示すように、ユニット本体2A側の継手17と
船体側の継手18とをボルト19等でフランジ連結Fするよ
うにすればよい。かかる取着手段の構成は上記に限らず
必要に応じて適宜変更してもよい。
及び第3図に示すように、ユニット本体2A側の継手17と
船体側の継手18とをボルト19等でフランジ連結Fするよ
うにすればよい。かかる取着手段の構成は上記に限らず
必要に応じて適宜変更してもよい。
なお、上記実施例では、出入口12や接続箱13をユニット
本体2Aの側壁2aに設けたが、上記連結継手17、18の関係
で不都合が生じる場合には、これらを天板2bに設けるこ
とも考えられる。或いは側壁2aと天板2bの両方に設ける
ことも考えられる。
本体2Aの側壁2aに設けたが、上記連結継手17、18の関係
で不都合が生じる場合には、これらを天板2bに設けるこ
とも考えられる。或いは側壁2aと天板2bの両方に設ける
ことも考えられる。
また、用途によっては旋回スラスタユニット2が使用時
に水没してしまうような使い方もあり得る。この場合に
は天板2bに配設したベンチレータ15は廃止し、ユニット
本体2Aを船体に連結時はユニット本体2Aと船体との間に
水密のアクセスを形成するようにすればよい。この場合
には、このアクセスが上記出入口12や接続箱13やベンチ
レータ15を兼ねた機能を持つこととなる。
に水没してしまうような使い方もあり得る。この場合に
は天板2bに配設したベンチレータ15は廃止し、ユニット
本体2Aを船体に連結時はユニット本体2Aと船体との間に
水密のアクセスを形成するようにすればよい。この場合
には、このアクセスが上記出入口12や接続箱13やベンチ
レータ15を兼ねた機能を持つこととなる。
第4図はユニット本体2Aを浮体として海上に浮かべて船
体1に取り付けようとする時の状態を示したものであ
る。
体1に取り付けようとする時の状態を示したものであ
る。
この図のように、一般に旋回スラスタユニット2はその
重量により所定の連結位置より水面下に沈んだ状態にあ
るので、船体1をバラスト調整によってトリムをつけて
沈め、連結位置を同一レベルに持ってきた後、図示しな
いウインチ等で引き寄せて上記した継手17、18を介して
両者を連結するようにする。脱にする時は継手17、18を
解除して切り離し、海上に浮かせて所定の場所に移動さ
せる。なお、上記の方法の他に、旋回スラスタユニット
本体2の方の浮力を大きくしてユニット本体2A側で調整
することも可能である。その場合、第1図のユニット本
体2Aの下部の斜線で示す区画2Bはバラストタンクとして
利用されることがある。なお、旋回スラスタユニット2
が脱の状態では動力がないためバラスト調整のための補
助発電機などを装備することも考えられる。
重量により所定の連結位置より水面下に沈んだ状態にあ
るので、船体1をバラスト調整によってトリムをつけて
沈め、連結位置を同一レベルに持ってきた後、図示しな
いウインチ等で引き寄せて上記した継手17、18を介して
両者を連結するようにする。脱にする時は継手17、18を
解除して切り離し、海上に浮かせて所定の場所に移動さ
せる。なお、上記の方法の他に、旋回スラスタユニット
本体2の方の浮力を大きくしてユニット本体2A側で調整
することも可能である。その場合、第1図のユニット本
体2Aの下部の斜線で示す区画2Bはバラストタンクとして
利用されることがある。なお、旋回スラスタユニット2
が脱の状態では動力がないためバラスト調整のための補
助発電機などを装備することも考えられる。
以上のように本考案の旋回スラスタユニット2は水面上
を移動することが可能であるため、これを自らのクレー
ン吊り上げ位置に移動して自船上に収納したり、他船に
搭載して移送したり、また、浮かせたままで曳航してい
くことも可能である。
を移動することが可能であるため、これを自らのクレー
ン吊り上げ位置に移動して自船上に収納したり、他船に
搭載して移送したり、また、浮かせたままで曳航してい
くことも可能である。
以上説明したように、本考案によれば次のような効果が
得られる。すなわち、 (a)作業船側に必要に応じてその全重量を吊り上げる
ようなクレーンがなくても、ウインチ等の操作で海上に
浮かせたままの水平移動のみで旋回スラスタを容易に船
体に着脱でき、特に、クレーン船のような正確な位置決
めや移動が必要な作業船に必要な操船能力を簡便に付加
できる。
得られる。すなわち、 (a)作業船側に必要に応じてその全重量を吊り上げる
ようなクレーンがなくても、ウインチ等の操作で海上に
浮かせたままの水平移動のみで旋回スラスタを容易に船
体に着脱でき、特に、クレーン船のような正確な位置決
めや移動が必要な作業船に必要な操船能力を簡便に付加
できる。
(b)容易に着脱できるということで、このような旋回
スラスタを同様の作業能力が必要な他船との間で流動的
に使用できて全体として経済性を向上することが可能に
なる。
スラスタを同様の作業能力が必要な他船との間で流動的
に使用できて全体として経済性を向上することが可能に
なる。
(c)旋回スラスタの保守点検を必要に応じて、本船と
は独立に行うことができるため、本船の稼働率を高める
ことができる。例えば、本船が引船に引かれて長距離を
移動している間、旋回スラスタは陸路を短時間で移動
し、工場で保守点検を行って現地に所要時期に送り届け
ることも可能になる。
は独立に行うことができるため、本船の稼働率を高める
ことができる。例えば、本船が引船に引かれて長距離を
移動している間、旋回スラスタは陸路を短時間で移動
し、工場で保守点検を行って現地に所要時期に送り届け
ることも可能になる。
(d)作業船に必要な推力は船の大きさや海象によって
変化するが、所要推力をその台数でコントロールするこ
とにすれば、対象船とは無関係に標準化した旋回スラス
タを作っておけば良いことになり、製造時における生産
性の向上、部品の共通化による保守点検の効率化などの
特有の効果が期待できる。
変化するが、所要推力をその台数でコントロールするこ
とにすれば、対象船とは無関係に標準化した旋回スラス
タを作っておけば良いことになり、製造時における生産
性の向上、部品の共通化による保守点検の効率化などの
特有の効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案にかかる補助推進器を船体に取着した状
態を示す図面、第2図はその平面図、第3図は取着手段
に要部図、第4図は本考案の補助推進器を船体に取着し
ようとする時の状態を示す図面、第5図は本考案の補助
推進器の作業船における配置例を示す図面である。 1……対象船(作業船又は本船)、2……旋回スラスタ
ユニット、2A……旋回スラスタユニット本体(ユニット
本体)、3……旋回スラスタ、4……駆動軸、5……駆
動機、6……起動器、13……接続箱、17……継手(取着
手段)。
態を示す図面、第2図はその平面図、第3図は取着手段
に要部図、第4図は本考案の補助推進器を船体に取着し
ようとする時の状態を示す図面、第5図は本考案の補助
推進器の作業船における配置例を示す図面である。 1……対象船(作業船又は本船)、2……旋回スラスタ
ユニット、2A……旋回スラスタユニット本体(ユニット
本体)、3……旋回スラスタ、4……駆動軸、5……駆
動機、6……起動器、13……接続箱、17……継手(取着
手段)。
Claims (1)
- 【請求項1】自航能力を持たない或いは十分な操船能力
が不足している海上作業船のための補助推進器であっ
て、下端部に旋回スラスタを有し、内部には該旋回スラ
スタを駆動するための駆動機、補機、その他所要機器を
内蔵し、しかもこれらの機器に必要な動力を供給するた
めの接続器と、前記作業船の船体に着脱するための取着
手段を備えた旋回スラスタユニット本体が、その着脱の
際に海上に安定に浮いて横移動可能な浮力を保有した浮
体として構成されていることを特徴とする作業船の補助
推進器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989072149U JPH0719999Y2 (ja) | 1989-06-20 | 1989-06-20 | 作業船の補助推進器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989072149U JPH0719999Y2 (ja) | 1989-06-20 | 1989-06-20 | 作業船の補助推進器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0310996U JPH0310996U (ja) | 1991-02-01 |
JPH0719999Y2 true JPH0719999Y2 (ja) | 1995-05-10 |
Family
ID=31609830
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989072149U Expired - Lifetime JPH0719999Y2 (ja) | 1989-06-20 | 1989-06-20 | 作業船の補助推進器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0719999Y2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20120032709A (ko) * | 2010-09-29 | 2012-04-06 | 대우조선해양 주식회사 | 스러스터 캐니스터용 통풍시스템 및 방법 |
WO2013081289A1 (ko) * | 2011-11-30 | 2013-06-06 | 삼성중공업 주식회사 | 스러스터 시스템 및 이를 포함하는 선박 |
KR101323832B1 (ko) * | 2011-11-16 | 2013-10-31 | 삼성중공업 주식회사 | 추진기 분리형 선박 및 그 선박의 추진기 분리방법 |
KR101346174B1 (ko) * | 2012-02-28 | 2013-12-31 | 삼성중공업 주식회사 | 분리 유동이 가능한 추진 장치를 구비한 선박 |
KR101487679B1 (ko) * | 2013-05-10 | 2015-01-30 | 삼성중공업 주식회사 | 캐니스터식 스러스터 |
KR20190084718A (ko) * | 2018-01-09 | 2019-07-17 | 한국조선해양 주식회사 | 해양구조물용 추진 장치 및 해양구조물 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0513433U (ja) * | 1991-08-01 | 1993-02-23 | 株式会社川衛製作所 | 血行促進器用エアバツグ |
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