JPH0719997Y2 - 旋回式スラスタの上部ギヤボックス構造 - Google Patents

旋回式スラスタの上部ギヤボックス構造

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JPH0719997Y2
JPH0719997Y2 JP1990005886U JP588690U JPH0719997Y2 JP H0719997 Y2 JPH0719997 Y2 JP H0719997Y2 JP 1990005886 U JP1990005886 U JP 1990005886U JP 588690 U JP588690 U JP 588690U JP H0719997 Y2 JPH0719997 Y2 JP H0719997Y2
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clutch
input shaft
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JP1990005886U
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秀敬 東原
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は舶用旋回式スラスタの改良に係り、詳しくは、
該旋回式スラスタの上部ギヤボックス構造の改良に関す
る。
〔従来の技術〕
第3図は船体H内に装備された従来の旋回式スラスタ装
置の全体要部側面図を示す。図示するように、プラット
ホームF上に上部ギヤボックスGa等が配設され、下方に
下部ギヤボックスGbおよびプロペラ部Paを突出してなる
旋回式スラスタが、下部ギヤボックスGbおよびプロペラ
部Paを船体Hの開口から下方に突出させて船体Hに据え
付けられている。据え付けの際には、上甲板Haに設け開
口(図示せず)からクレーン等で吊って船内に搬入して
設置する。旋回式スラスタの入力軸21には中間軸22や継
手23等を介して主機Eの出力軸に連結されている。
この従来の旋回式スラスタの構造は、第4図の詳細な側
断面図に示すように主に上部ギヤボックスGa、プラット
ホーム部Fa、下部ギヤボックスGbおよびプロペラ部Paか
らなっている。主機E(第3図)の動力は、継手(ユニ
バーサルジョイント)23を介して連結された水平の入力
軸21、クラッチ24、クラッチケース25、それを支持える
軸受筒26、ピニオンギヤ27、これに噛合する垂直入力軸
28の上端に装着されたベベルホイール29を介して最終的
にはプロペラPを駆動するプロペラ軸30に伝達されるよ
うになっている。なお、31は油圧ポンプであって、船尾
側(入力軸21と反対側)に突出して配置されている。そ
して油圧ポンプ31の駆動軸上の歯車31aが、水平入力軸2
1の後端部に装着されたシリンダ33の外周に噛合してお
り、入力軸21の動力の一部がシリンダ33を介して油圧ポ
ンプ31駆動用に使用されるようになっている。34はプロ
ペラ部Paの旋回ギヤを示す。
しかしながら、上記従来のような上部ギヤボックスGaの
構造では、第5図プラットホームF上の配置図に示すよ
うにクラッチケース25等のクラッチ部25Aが後方(船
尾)側つまり入力軸21と反対側に相当突出してプラット
ホームF上のスペースを大きく専有しており、プラット
ホームF上の旋回駆動機器やオイルクーラーその他の機
器(補機類)を配置することが容易でなかった。
そこで、プラットホーム上のスペースを確保するために
特開昭59-96098号公報に記載の旋回式スラスタが提案さ
れている。
これは、図示はしていないが、プラットホームに垂直に
設置されたスラスタ(垂直)入力軸の上端にクラッチ部
を同軸に配置したものである。すなわち、垂直入力軸を
上部ギヤボックス上方まで延設し、その延設した部分に
上記従来のクラッチ、クラッチケース、軸受筒、ピニオ
ンギヤ等を同じように配置したものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、この場合には垂直入力軸の上端つまりプ
ラットホームの上方にクラッチ部分が配置されるため、
そのプラットホームからの所要の高さ(上部突出量)が
大きくなり、船体甲板裏の天井(船殻構造)に当たって
しまう場合が生じる。従って、これを回避するため、甲
板高さをその分高くしなければならない不都合があっ
た。
また、従来のものは第4図にも示すように、軸受部26の
配置構造上、長い軸受筒25aを有したクラッチケース25
とピニオンギヤ27が2つの別体部品に構成されており、
部品点数が多くなり、クラッチケース25のスプライン加
工とピニオンギヤ27の歯切加工を別々に行う必要があ
り、歯切工程がを増大していた。更にまた、軸受部26A
が後方(船尾)側に配置されているので、クラッチ部位
25Aが突出する要因にもなっていた。また、舶用の主推
進機の動力伝達軸は、法規上材料試験のテストピースを
実体取りする必要があり、部品点数が多ければそれだけ
実体取りのテストピースも多くなり、製作工数、費用の
面で不利となっていた。
そこで、本考案の目的は、プラットホーム上の上部ギヤ
ボックス構造をできるだけ低く保ちつつ、該プラットホ
ーム上に他の補機類設置用に必要なスペースを確保する
と共に、実体取りの部品点数を極力少なくすることにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的達成のため、本考案の要旨は、プロペラ部が船
体に旋回自在に装着され、上部ギヤボックスと下部ギヤ
ボックスとその間の動力を伝達する入力軸によって構成
された旋回式スラスタにおいて、上部ギヤボックス内に
配置されたクラッチのクラッチケースと前記プロペラ部
に動力を伝達するピニオンギヤを近接して一体に形成す
ると共に、該ピニオンギヤを支持すべく入力軸に遊嵌さ
れる支持軸を該ピニオンギヤと挟んで前記クラッチケー
スと反対側のピニオンギヤ側に固着したことを特徴とす
る旋回式スラスタの上部ギヤボックス構造にある。
〔作用〕
上記構成において、ピニオンギヤとクラッチケースの近
接一体化により、クラッチ部の船尾側(入力軸と反対
側)の出っ張りが小さくなり、プラットホーム上のスペ
ースが拡大される。また、実体取りの必要な部品点数が
減少すると共に、歯切工程をピニオンギヤに集中できる
ようになる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面を参照しながら説明する。
第1図は本考案の第一実施例で、主に旋回式スラスタの
上部ギヤボックスGaの側断面構造を示す。図において、
主機(図示せず)からの動力を受ける入力軸1が水平に
設けられ、軸受2、3によって回転自在に支持されてい
る。この入力軸1と同軸にクラッチハブ4が船尾側(入
力軸1と反対側)に形成されている。このクラッチハブ
4を囲繞するようにクラッチケース5が設けられ、両者
の間にクラッチ板7が介装されている。クラッチ板7の
背後にはピストン8がシリンダ9に摺動可能に設けら
れ、ピストン8とシリンダ9間に圧油が供給されること
によりピストン8はクラッチ板7を押圧するようになっ
ている。そして、この時クラッチ板7はクラッチケース
5の内側のスプライン5a又はハブ外周のスプライン4aに
沿って摺動して相互に圧着することにより、動力がクラ
ッチケース5に伝達されるようになっている。
上記シリンダ9は入力軸1に装着されており、入力軸1
と一体的に回転するようになっている。一方、上部ギヤ
ボックスGa上にはクラッチピストン8駆動用等の圧油源
である油圧ポンプ10が設置されている。そしてシリンダ
9の外周面に形成された歯9aと油圧ポンプ10の駆動軸上
のスプロケット10aとの間がチェーン11で連結されてお
り、シリンダ9が入力軸1によって回転駆動されると油
圧ポンプ10もチェーン駆動されるようになっている。な
お、油圧ポンプ10は想像線10′で示す位置に設けてもよ
い。
一方、クラッチケース5には近接して一体に連設(一体
部品化)されたピニオンギヤ6が設けられている。これ
によって実体取りの部品点数が半減するとともに、歯切
工程をピニオンギヤ6とクラッチケース5の一体部品に
集中できるようになる。このピニオンギヤ6は上部ギヤ
ボックスGa内に内蔵された支持軸12によって支承されて
いる。この支持軸12は軸受13を介して回転自在に上部ギ
ヤボックスGaから突設した支持材13aに支持されてい
る。
前記構成によって、上部ギヤボックスGaのケーシングを
一体構造とすることができるので、油圧ポンプ10は上部
ギヤボックスGa上に直接取り付ることが可能となり、カ
バー14を取り外すだけで油圧ポンプ10およびその配管は
そのままでクラッチ部分の点検ができるようになる。
上記ピニオンギヤ6は垂直入力軸15の上端部に装着され
たベベルホイール16に噛合しており、旋回式スラスタの
プロペラ部Paに下部ギヤボックスGbを通じて動力が伝達
されるようになっている。なお、17は旋回式スラスタの
プロペラ部Paを旋回自在に構成するための旋回ギヤ、18
はその旋回モータである。
上部ギヤボックスGaや他の付属機器はプラットホームF
上に配置されてユニット化されている。そしてプラット
ホームFは船体Hに据え付けられる。
第2図は別の実施例で、上部ギヤボックスGaの構造部分
のみを示す要部側断面図である。上記実施例と同一構成
には同一符号を付し詳細な説明は省略する。
この実施例では図示するように、垂直入力軸15が上部ギ
ヤボックスGa上方まで延設され、この垂直入力軸15と同
軸にクラッチハブ4が形成され、このクラッチハブ4を
囲繞するようにクラッチケース5が設けられている。そ
してクラッチケース5に近接して一体にピニオンギヤ6
が連設されている。このピニオンギヤ6は、主機(図示
せず)に連結されている水平の入力軸1の端部に装着さ
れたベベルホイール16に噛合している。なお、油圧ポン
プ10はその駆動軸上のスプロケット10aとクラッチケー
ス5の外周面に形成した歯5bとの間に架設されたチェー
ン11によって駆動されるようになっている。
上記のクラッチ部の縦配置によって、更にプラットホー
ムF上のスペースが拡大される。しかもクラッチケース
5とピニオンギヤ6を近接一体化したのでプラットホー
ムF上の必要高さhも小さくでき、甲板高さをこのため
に高くする必要もない。
〔考案の効果〕
以上説明した本考案によれば、クラッチケースとピニオ
ンギヤを近接一体(部品)化したことにより、従来のよ
うな長い軸受筒も不要となる等から次のような効果が得
られる。
(a)クラッチ部の出っ張り量が小さくなり、プラット
ホーム上のスペースが確保できる。このため、旋回駆動
機器やオイルクーラなどの付属機器の配置が容易とな
り、旋回式スラスタの全体のユニット化がより一層容易
となる。
(b)歯切工程をピニオンギヤとクラッチケースの一体
部品に集約でき、歯切工程等の効率向上が図られる。
(c)材料試験のテストピースを実体取りする必要があ
る部品の点数が少なくなり、それだけ材料試験にかかる
費用や手間を省くことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の実施例の説明図であっ
て、第1図は本考案を適用した旋回式スラスタの主に上
部ギヤボックス構造を示す側断面図、第2図は別の実施
例の上部ギヤボックス構造図である。 第3図〜第5図は従来技術の説明図であって、第3図は
旋回式スラスタ装置の船体内の配置側面図、第4図は旋
回式スラスタの側断面図、第5図はプラットホーム上の
概略機器配置図である。 1……入力軸、5……クラッチケース、6……ピニオン
ギヤ、7……クラッチ板、8……ピストン、9……シリ
ンダ、10……油圧ポンプ、12……支持軸、13……軸受、
15……垂直入力軸、Ga……上部ギヤボックス、Gb……下
部ギヤボックス、Pa……プロペラ部、F……プラットホ
ーム、H……船体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロペラ部が船体に旋回自在に装着され、
    上部ギヤボックスと下部ギヤボックスとその間の動力を
    伝達する入力軸によって構成された旋回式スラスタにお
    いて、 上部ギヤボックス内に配置されたクラッチのクラッチケ
    ースと前記プロペラ部に動力を伝達するピニオンギヤを
    近接して一体に形成すると共に、該ピニオンギヤを支持
    すべく入力軸に遊嵌される支持軸を該ピニオンギヤと挟
    んで前記クラッチケースと反対側のピニオンギヤ側に固
    着したことを特徴とする旋回式スラスタの上部ギヤボッ
    クス構造。
JP1990005886U 1990-01-24 1990-01-24 旋回式スラスタの上部ギヤボックス構造 Expired - Lifetime JPH0719997Y2 (ja)

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