JPS61244696A - 旋回式スラスタの軸系機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は旋回式スラスタの軸系機構に関し、詳しくは、
エンジンに接続された出力軸と旋回式スラスタの入力軸
の間に、エアクラッチが介在された機構に関する。これ
は、船舶、海洋作業台や海上クレーンなどの旋回式スラ
スタにおける駆動軸系統の分野で利用されるものである
。

〔従来技術〕

第３図に示す旋回式スラスタｌの駆動では、エンジン２
の稼働に伴って発生する捩り振動が後続の軸に及ばない
ようにするため、エンジン２の出力軸３に可撓式継手４
が接続されている。エンジン２の出力は、油圧クラッチ
５や軸受６に支承され、両端にユニバーサルジヨイント
７を有する中間軸８を介して、旋回式スラスタ１の上部
ギヤボックス９の入力軸１０に伝達される。その出力は
、垂直軸１１を介してプロペラ軸１２に伝達され、プら
ベラ１３が回転されＪ船体１４を推進させるものである
。それに加えて図示しない旋回手段により、旋回式スラ
スタ自ま船体１４に対して回動され、所望方向に船体１
４を旋回させることができる。しかし、この軸系機構で
はミ船体構造などに起因するエンジン２と上部ギヤボッ
クス９の上下差や前後方向の隔たりを解消するために、
通常、出力軸３と入力軸１０との間を斜め方向に連結す
る中間軸８が介在される。その中間軸８には、出力軸３
と入力軸１０の間に発生する芯ずれを吸収するため２個
のユニバーサルジヨイント７が用いられる。そのジヨイ
ントは高価なので、軸駆動系統を含む船舶全体の建造費
が嵩む問題がある。

さらに、エンジン２により出力軸３と反対側の出力軸に
接続された油圧用のポンプなどが駆動されるようになっ
ている場合、油圧クラッチ４では、油の粘性のためにそ
の遮断作動の切れが悪く、中間軸８やプロペラ１３が共
回りするような不都合が生じる問題がある。

一方、減速機１６を有する第４図に示す軸系機構にあっ
ては、上述の共回りを回避するため、油圧クラッチ５　
〔第３図参照〕に代えて遮断作動の良好なエアクラッチ
１５が採用されることがある。

出力軸３は、そのエアクラッチ１５を介して減速機１６
の入力軸１７Ａに接続され、出力軸３と中間軸８の間接
的な芯ずれがある程度吸収されるようになっている。し
かし、第３図に示すようなエンジン２と上部ギヤボック
ス９の上下差や隔たりを解消させるためには、第４図に
示した例においても、減速機１６の出力軸１．７　Ｂと
上部ギヤボックスの入力軸〔図示せず〕の間にユニバー
、サルジヨイントを伴った中間軸８を設ける必要がある
ので、依然として費用が掛る問題が残る。

〔発明の目的〕

本発明は上述の問題に鑑みてなされたもので、その目的
は、旋回式スラスタの軸系機構に設置される減速機の有
無を問わず、ユニバーサルジヨイントを採用することな
く、入力軸とエンジンの出力軸に発生する芯ずれが吸収
される旋回式スラス夛の軸系機構を提供することである
。

〔発明の構成〕　　　　　　　　□゛ 本発明の旋回式スラスタの軸系機構の特徴は、第１図に
示すように、船体１４□に旋回自在に装着され、プロペ
ラ軸１２とエンジン２の出力軸３とがほゞ平行するよう
な駆動機構１８が用いられた麿回式スラス夛２０であっ
て、出力軸３に接続された旋回式スラスタ２０の上部ギ
ヤボックス９の入力軸２１′の一端２１”ａに、エアク
ラッチ１５が取り付けられると共に、その入力軸２１の
他端２１ｂにそのエアクラッチ１５にエアを供給するた
めのエア供給手段２２が装着されたととである。

第２の発明にあっては、上記の構成に加えて、第２図に
示すように、エンジン２め出力軸３に芯ずれを許容する
ための可撓式継手４が介在されたことである。　　　　
　　　　−゛ ［実施例〕 以下に、本発明をその実施例に基づいて詳細に説明する
。

第１図に示すように、旋回式スラスタ２０の駆動機構１
８では、後述するプロペラ軸１２とエンジン２の出力軸
３が、はり平行するように形成されている。その入力軸
２１と出力軸３の上下差を考慮して、入力軸２１やエン
ジン２窃設置高さが調整され、同一レベルになるような
配慮がなされている。２個の軸受６に支承された中間軸
８は、その一端が出力軸３に接続され、その他端は入力
軸２１に一体化されたエアクラッチ１５のドラム１５ａ
に取り付けられている。一方、上部ギヤボックス９内で
回転自在に支承される入力軸２１は、それに固着された
ベベルギヤ２１Ａと噛み合う垂直軸１１のベベルギヤＩ
ＩＡや、ベベルギヤ１１Ｂと噛み合うベベルギヤ１２Ａ
を介して、プロペラ軸１２に接続されている。なお、エ
ンジン２の出力がプロペラ１３に伝達されると共に、旋
回式スラスタ２０は、図示しない旋回手段により船体１
４に対して任意方向に旋回されるようになっているので
、プロペラ１３は船体１４を推進させたり旋回させるこ
とができる。

入力軸２１の一端２１ａで、入力軸２１に一体化された
エアクラッチ１５の本体１５Ａには、分割されたシュー
１５ｂを固着したゴム袋１５Ｂが取り付けられると共に
、そのゴム袋１５Ｂは本体１５Ａ内に設けられた圧力エ
ア用の通路１５ｃに連通されている。圧力エアの導入や
導出に伴ってゴム袋１５Ｂが膨張や収縮するにしたがい
、上述のドラム１５ａとシュー１５ｂの結合と遮断、す
なわち、入力軸２１と中間軸８を介した出力軸３の結合
と遮断が行なわれるようになっている。なお、ゴム袋１
５Ｂは可撓体であるので、ドラム１５ａとそのシュー１
５ｂが結合状態にあってエンジン２の出力が伝達される
場合、入力軸２１と出力軸３の芯ずれを吸収できるよう
になっている。

上部ギヤボックス９に装着されたエア供給手段２２を詳
述すると、その供給箱２２ａがギヤボックス９の側面に
固着され、その一方の開口は圧力エア管２３に接続され
、他方は上述の通路１５Ｃに連通ずると共に入力軸２１
の軸芯に配設された圧力エア用の通路２１ｃに向けて開
口されている。

ちなみに、そのエア圧力は８〜１５ｋｇ　／　ｃｔｌも
あり、長い通路を流過させるには、漏洩防止のためのシ
ールが極めて困鉗となる。本例では通路が短く形成され
、圧力エアの流通に都合のよいようになっている。また
、・入力軸２１の軸端部には、圧力エア管２３の空気を
上部ギヤボックス９内に漏洩させないようにするため、
ロータリシール２４が装着されている。

上述のような構成の旋回式スラスタの軸系機構は、以下
のようにしてエンジンの出力軸と、旋回式スラスタの入
力軸との間に生じる芯ずれを許容してプロペラを駆動す
ることができる。

船体１４が推進したり旋回する際、操船室からの指令に
よりエンジン２が起動されると共に、圧力エア管２３に
接続された例えば電磁弁の作動により、図示しない圧力
タンクから圧力エアが供給箱２２ａに供給される。その
圧力エアは通路２１ｃ、１５ｃを流過した後ゴム袋１５
Ｂに流入し、それを膨張させるので、シュー１５ｂはド
ラム１５ａに強く当接され結合状態となる。駆動機構１
８におけるエンジン２の出力は、中間軸８、エアクラッ
チ１５、入力軸２１、垂直軸１１やプロペラ軸１２を介
してプロペラ１３に伝達される。

エアクラッチ１５のゴム袋１５Ｂとドラム１５ａの結合
によれば、エンジン２の出力伝達中に、船体１４が波浪
を受けて歪む際などに発生する出力軸３と入力軸２１の
芯ずれを吸収すると共に、入力軸２１にエンジン２の捩
り振動の波及を回避させることができる。また、出力軸
３と入力軸２１の遮断は、電磁弁により圧力エア管２３
中のエアを抜けばよい。加えて、エンジン２の出力軸３
と反対側の図示しない出力軸に′接続されたポンプ”　
　などを駆動する際には、エアクラッチ１５により上述
した出力軸３と入力軸２．１を遮断すればよい。

第２図は異なる発明の実施前で、上述した例に以下のも
のが加えられている。すなわち、エンジン２の出力軸３
と中間軸８との間に、芯ずれを許容するための可撓式継
手４が設けられ、その可撓式継手４には、可撓性を有す
るゴム材などが使用されている。この例においても、エ
アクラッチ１５は前述の発明と同様に、出力軸３と入力
軸２１の芯ずれを吸収することができる。また、可撓式
継手４は、エンジン２の捩り振動が中間軸８に波及する
のを防止している。

〔発明の効果〕

本発明は以上の実施例の詳細な説明から判るように、第
１の発明にあっては、旋回、・、式スラスタの入力軸の
一端にエアクラッチを取り付け、その他端にエアクラッ
チ゛社エアｉ供給するためのエア供給羊膜を設けたので
、そ６エアクラソチの□可視性を着するゴム袋の、作用
により、エンジンの出力軸と旋回式スラスタの入力軸の
芯ずれが吸収され、動力の伝達が円滑に行なわれる。さ
らに、高価なユニバーサルジヨイントを使用しな火ても
よいので軸系機構は安′価と赴り、船舶全体の建造費の
低減を図ることができる。

第２の発明にあっては、エンジンの出力軸に芯ずれを許
容するための可撓式継手を設し害たので、入力軸にエン
ジンの捩り振動が“波及するのを防止でき、エアクラッ
チに友る芯ずれの吸収効果と相俟ってスラスタの駆動を
より一層円滑なものとすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の旋回式スラスタの軸系機構を示す全体
配置、図、第２図は異なる発明の実施例、第３図および
第４図は従来の旋回式スラスタの軸系機構の設置図であ
る。 ２−エンジン、３−出力軸、４−可撓式継手、９・−・
上部ギヤボックス、１２−プロペラ軸、１４−船体、１
５−エアクラッチ、１８−駆動機構、２〇−旋回式スラ
スタ、２１−・−人力軸、２１ａ・・・一端、２１ｂ・
−・他端、２２−エア供給手段。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）船体に旋回自在に装着され、プロペラ軸とエンジ
   ンの出力軸とがほゞ平行するような駆動機構が用いられ
   た旋回式スラスタにおいて、 前記出力軸に接続された旋回式スラスタの上部ギヤボッ
   クスの入力軸の一端に、エアクラッチが取り付けられる
   と共に、その入力軸の他端にそのエアクラッチにエアを
   供給するためのエア供給手段が装着されていることを特
   徴とする旋回式スラスタの軸系機構。
2. （２）船体に旋回自在に装着され、プロペラ軸とエンジ
   ンの出力軸とがほゞ平行するような駆動機構が用いられ
   た旋回式スラスタにおいて、 前記出力軸に接続された旋回式スラスタの上部ギヤボッ
   クスの入力軸の一端に、エアクラッチが取り付けられる
   と共に、その入力軸の他端にそのエアクラッチにエアを
   供給するためのエア供給手段が装着され、前記エンジン
   の出力軸と中間軸との芯ずれを許容するための可撓式継
   手が設けられていることを特徴とする旋回式スラスタの
   軸系機構。