JPS6174942A - 嵌脱装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は船舶機関に関し、特に船舶の停止中にその主機
からプロペラの推進軸に回転を伝えずしかも補機を駆動
できるようにした嵌脱装置に関するものである。

［従来の技術］ 船舶の機関においてはプロペラを回転する主機と、その
主機により駆動される潤滑用の油圧ポンプや発電機など
の補機とを備えてし）る。

従来主機の駆動軸にプロペラの推進軸が直結されるもの
においては、主機を駆動しながら船舶を停止させる場合
には、そのプロペラのピッチを変えてプロペラが回転し
ても推進力が生じないようにしている。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、プロペラのピッチを変えてプロペラが空
廻りするようにしても、若干の推進力が生じかつ海水の
抵抗があるため、その分エネルギーロスが生じる。また
仮に主機を停止した場合には補機心停止することとなり
、種々の支障が生じ停止することができない。

従来、この主機の駆動軸とプロペラの推進軸間にエアー
クラッチを介在し、そのエアークラッチにより推進軸を
連結したり、離脱することが提案されているが、エアー
シールが難しく、かつ装置が高価になる問題がある。

［発明の目的］ 本発明は上記事情を考慮してなされたもので、船舶を停
止するにおいて、主機及びその主機により駆動される補
機を駆動した状態で、その主機で駆動されるプロペラの
推進軸の回転を停止できる嵌脱装置を提供することを目
的とする。

［発明の概要］ 本発明は上記の目的を達成するために主機と、該主機に
連動して駆動される補機と、上記主機の駆動軸と同軸上
に設けられ、プロペラを回転するための推進軸とを備え
た船舶機関において、主機の駆動軸に太陽歯車を設ける
と共に推進軸にその太陽歯車と向い合せて太陽歯車を設
け、その両太陽歯車に噛合する遊星歯車を夫々設け、そ
の両道星歯車に噛合する内歯歯車を設け、上記駆動軸側
遊星歯車の遊星軸の公転で回転する制動用歯車を設け、
その制動用歯車を遊転又は固定させる油圧制動装置を設
けたことを特徴とするもので、嵌脱装置に遊星歯車装置
を使用し、船舶の航行中は油圧制動装置により制動用歯
車を介して駆動軸側の遊星歯車の公転を停止させること
により、駆動軸の回転が太陽歯車から遊星歯車に自転力
として伝達され、その遊星歯車から内歯歯車を介して推
進軸側の遊星歯車を介して推進軸側の太陽歯車を回転さ
せて、駆動軸からの回転を推進軸に伝達し、同時に駆動
軸から直接補機を回転させる。また、船舶を停止させる
場合には、油圧制動装置により制動用歯車の拘束を解い
て遊転状態とすることにより、駆動軸から太陽歯車を介
して伝わる回転が駆動側遊星歯車の公転となって現われ
、内歯歯車は固定状態となり推進軸には回転力が伝わら
ないようになし、補機のみ駆動できるようにしたもので
ある。これにより停船中は推進軸が回転されないため、
そのエネルギーロスがなく、またその駆動軸から推進軸
への嵌脱は、油圧制動装置で行うため円滑に行うことが
できるものである。

［実施例］ 以下本発明に係る嵌脱装置の好適一実施例を添付図面の
実施例に基づいて説明する。

第１図は本発明のＦｊ！脱装置の全体図を示すもので、
図において１は船舶の主機で、その駆動軸２に補機駆動
装Ｗ３を介して補機４が連結される。

この補機４は荷主のための荷油ポンプや発電磯などから
なり、駆動軸２から適宜の減速比で駆動される。

駆動軸２には、プロペラ５に連結される推進軸６が、中
間軸受７及び船尾軸受８により駆動＠２と軸芯を一致さ
せて設けられる。この推進軸６にはプロペラ５の推力を
受ける推力軸受７ａが設けられる。駆動軸２と推進軸６
との間には遊星歯車装置からなるｗＩ脱装置Ａを介して
連結され、嵌脱装置Ａにより駆動軸２と推進軸６とを連
結したり或は離脱できるようにされる。この嵌脱装置Ａ
を第２図により詳しく説明する。

主機１の駆動軸２とプロペラ５に連結される推進軸６と
は、その端部が互いに軸芯を一致させた状態で、かつ適
宜！ｆｆｔ間した状態で、つき合わされてケーシング９
内に設けられている。この両軸２゜６に夫々太陽歯車ｉ
ｏ、１１が歯車継手係合されると共にその太陽歯車１０
．１１に夫々遊星歯車１２．１３が噛合され、その両道
星歯車１２゜１３に内歯歯車１４が噛合される。

推進軸６側の遊星歯車１３の遊星軸１５はケーシング９
に固定されており、その推進軸６側の遊星歯車１３は、
推進軸６側の太陽歯車１１を中心とする公転を阻止され
、遊星軸１５を中心に自転するように設けられている。

他方、駆動軸２側の遊星歯車１２の遊星軸１６は、ケー
シング９に軸受１７を介して回転自在にかつ駆動軸２を
中心に回転するように設けた制動用歯車１８に固定され
る。この制動用歯車１８には、その歯車１８と噛合する
油圧制動装置１９の歯車２０と噛合される。この油圧制
動装置１９は歯車２０の軸２１で回転されケーシング９
に取付けられる油圧ポンプ２２と、その油圧ポンプ２２
の油圧回路２３とからなっている。油圧ポンプ２２は歯
車２０より軸２１が回転されると、油圧回路２３の油タ
ンク２４内の油を吸込管２５を介して吸込むと共にその
油を吐出管２６を介して油タンク２４に戻すように構成
され、またその吐出管２６には、油圧回路２３中の油の
流れ、すなわち油タンク２４から吸込管２５を通じ、油
圧ポンプ２２を介して吐出管２６に至る油の流れを阻止
する制動バルブ２７が接続される。また吐出管２６には
アキュムレータ２８及び吐出管２６を流れる油の速度を
制御する絞り弁２９が接続される。

次に本発明の詳細な説明する。

先ず、航行中、主機１の回転を嵌脱装置Ａを介して推進
軸６に伝達してプロペラ５を回転させる場合を説明する
。

この場合、油圧制動袋＠１９の油圧回路２３中の制動バ
ルブ２７を閉とすると、油タンク２４内の油は、吸込管
２５から油圧ポンプ２２を介して吐出管２６に流れなく
なるため、油圧ポンプ２２が回転しない。従って油圧ポ
ンプ２２の軸２１を介して歯車２０が固定状態となり、
同時にその歯車２０と噛合する制動用歯車１８も固定と
なる。

この状態で主機１の駆動軸２の回転は、その軸２と歯車
継手係合した太陽歯車１０に伝達されて、その太陽歯車
１０を回転する。太陽歯車１０の回転により、その回転
力はその歯車１０に噛合した駆動軸２側の遊星歯車１２
に伝達される。この場合遊星歯車１２の各遊星軸１６は
油圧制動装置１９で固定された状態の制動用歯車１８に
より支持されているため、各遊星歯車１２は駆動軸２を
中心に公転せず、各遊星軸１６を中心に自転力として伝
達される。このように駆動軸２側の遊星歯車１２が自転
すると、その回転が内歯歯車１４を介して、推進軸６側
の遊星歯車１．３に自転力として伝達され、その遊星歯
車１３より太陽歯車１１を介して推進軸６側に伝達され
る。従って、油圧制動装置１９により制動用歯車１８が
固定されると、駆動軸２の回転は各太陽歯車１０．１１
．遊星歯車１２．１３及び内歯歯車１４により推進軸６
に伝達され、また同時に主機１の駆動軸２から直接補機
駆動装置３を介して補１ｊｌ１４が駆動される。

次に船舶の停止中主機１を駆動して嵌脱装置へで推進軸
６に回転を伝達しない場合を説明する。

この場合、油圧制動装置１９の油圧回路２３中の制動バ
ルブ２７を開とする。この制動バルブ２７を開とすると
、油タンク２４内の油はその吸込管２５から油圧ポンプ
２２を介して吐出管２６に流れ、制動バルブ２７を通じ
て油タンク２４に自由に戻る流れとなり、この状態では
油圧回路２３の制動バルブ２７は油圧ポンプ２２の回転
を何ら拘束することがなくなる。従って油圧ポンプ２２
の歯車２０から制動用歯車１８が遊転状態となる。そし
てこの制動バルブ２７を開とした状態のとき、駆動軸２
から太陽歯車１０を介して遊星歯車１２に伝達される回
転力は、その駆動側遊星歯車１２の公転力となり、その
遊星歯車１２の遊星軸１６を介して制動用歯車１８が回
転する。すなわち、駆動側遊星歯車１２が自転し、それ
から内歯歯車１４．推進軸６側の遊星歯車１３を介して
推進軸６を回転する力は、駆動側遊星歯車１２が公転し
て制動用歯車１８が回転する力よりも抵抗があり、従っ
て推進軸６は回転されずに、駆動側太陽歯車１０の回転
は、すべてその遊星歯車１２の公転となり、その遊星歯
車１２の遊星軸１６を介して制動用歯車１８が回転され
、それＳ応じて歯車２０を介して油圧ポンプ２２が回転
され上述のように油圧回路２３中を自由に油が流れるこ
ととなる。

以上のように油圧制動装置１９により制動用歯車１８を
遊転状態とすると、駆動軸２の回転はすべて制動用歯車
１８の遊転となる。また、嵌合状態で、主機運転時、主
機の振動は、油圧回路２３中のアキュムレータ２８で油
圧ポンプ２２の駆動で生じた脈動として吸収し、出力軸
６の回転をスムーズにし、また入力変動に対して緩衝作
用を発揮する。

また、両輪２．６と太陽歯車１０．１１は歯車継手係合
されているため、若干の可撓性を有し、両輪２．６の芯
ずれ誤差を補正することが可能となる。

［発明の効果］ 以上詳述してきたことから明らかなように本発明によれ
ば次のごとき優れた効果を発揮する。

（１）　　駆動軸と推進軸とを同軸上に設け、その両軸
に夫々太陽歯車、Ｊ１２星歯車を介して内歯歯車を設け
、その駆動側遊星歯車の公転で回転する制動用歯車を設
けると共に制動用歯車にその駆動側遊星歯車の公転を阻
止或は許容する油圧制動装置を設けたので、その油圧制
動装置により推進軸に回転を伝達するときには、その制
動用歯車の遊転を阻止して推進軸に回転を伝達させ、ま
た停船時などには制動用歯車を遊転させることにより推
進軸に回転を伝達させずに補機のみを駆動することがで
きる。

（Ｄ　油圧制動装置により制動用歯車を固定或は遊転さ
せるだけで駆動軸と推進軸との連結を嵌脱することがで
き、その嵌脱操作を円滑に行うことができる。

（３）　　菌中継手による入出力軸のミスアライメント
の吸収およびアキュムレータによる主機振動吸収礪能が
ある。

（Φ　構造的には遊星歯車装置と油圧制動装置だけです
み、その構造がコンパクトであり、従来のエアークラッ
チなどのようにシールなどを耐Ｇする必要がないため安
価にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る嵌脱装置の一実施例を示す全体図
、第２図は本発明の嵌脱装置の要部断面図である。 図中、１は主機、２は駆動軸、４は補線、５はプロペラ
、６は推進軸、１０．１１は太陽歯車、１２．１３は遊
星歯車、１８は制動用歯車、１９は油圧制！ＩＩＩＪ装
置である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 主機と、該主機に連動して駆動される補機と、上記主機
   の駆動軸と同軸上に設けられプロペラを回転するための
   推進軸とを備えた船舶機関において、主機の駆動軸に太
   陽歯車を設けると共に推進軸にその太陽歯車と向い合せ
   て太陽歯車を設け、その両太陽歯車に噛合する遊星歯車
   を夫々設け、その両遊星歯車に噛合する内歯歯車を設け
   、上記駆動軸側遊星歯車の遊星軸の公転で回転する制動
   用歯車を設け、その制動用歯車を遊転又は固定させる油
   圧制動装置を設けたことを特徴とする嵌脱装置。