JPH07199968A - 車室内音消音装置 - Google Patents

車室内音消音装置

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JPH07199968A
JPH07199968A JP5336993A JP33699393A JPH07199968A JP H07199968 A JPH07199968 A JP H07199968A JP 5336993 A JP5336993 A JP 5336993A JP 33699393 A JP33699393 A JP 33699393A JP H07199968 A JPH07199968 A JP H07199968A
Authority
JP
Japan
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vehicle
sound
control point
signal
cabin
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5336993A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Tanaka
田中  均
Yoshihisa Iwanaga
良久 岩永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP5336993A priority Critical patent/JPH07199968A/ja
Publication of JPH07199968A publication Critical patent/JPH07199968A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、車室内に発生するこもり音を消音
する車室内音消音装置に関し、車室内スペースを犠牲に
することなく、消音用の2次音源を提供することを目的
とする。 【構成】 こもり音を消音する2次音源が、車室4内の
後部パネル8に貼設されたフィルムスピーカ7として構
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の車室内に発生す
るこもり音を消音する車室内音消音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両においては、エンジンの
騒音などに起因する振動音により、車室内に低周波のこ
もり音が発生して、これが搭乗者に不快感を与えること
がある。かかるこもり音は、車室が大きく前後に長いワ
ンボックスカーにおいても発生する。
【0003】そのため、ワンボックスカーにおいては、
コーンスピーカーシェーカによるアクティブノイズコン
トロール方式が車室内音消音装置として提案されてい
る。図2は、従来のアクティブノイズコントロール方式
の一例を搭載したワンボックスカーを模式的に示す図で
ある。この図2において、1はワンボックスカーの車室
外郭を構成するボデー、2は車体前部に搭載されるエン
ジン、2Aはエンジン騒音に起因する振動を検出するピ
ックアップ(加速度センサ)、3は車室4内の搭乗者席
上部に設けられるマイクロフォン(制御点信号検出手
段)、5はマイクロフォン3と対向して車室4内下部に
設けられるコーンスピーカ(2次音源)、6は車体また
は車室内の適所に設置されてコーンスピーカ5に2次音
波を発生させるコントローラ〔このコントローラ6はア
クティブノイズコントローラ(ANC)と呼ばれてい
る〕である。
【0004】このような構成により、ピックアップ2A
からのエンジン2の騒音源に起因する参照信号(パルス
信号)と、マイクロフォン3の位置すなわち搭乗者近傍
を制御点とする制御点信号とを受け、コントローラ6の
制御により、コーンスピーカ5を2次音源とする制御点
信号打ち消し用の音波信号を制御点に向けて発し、制御
点信号を小さくするようにしている。
【0005】すなわち、運転席,助手席等を含む搭乗者
席近辺のこもり音をマイクロフォン3にて感知し、搭乗
者席近辺に向けて、こもり音を打ち消す波長の音波をコ
ーンスピーカ5より出力するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のアクティブノイズコントロール方式では、2
次音源発生装置としてコーンスピーカを使用しているの
で、コーンスピーカの容積分だけ車室スペースを犠牲に
することになる。また、ワンボックスカーでは、車室前
後の共鳴が大きく、これが影響して車室内の後部でのこ
もり音が最も高くなるため、ワンボックスワゴンカーな
どの最後部座席を利用する者への不快感を著しく大きく
するという課題もある。
【0007】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、車両の後部パネル内面に平面状のフィルムス
ピーカを貼設することにより、車室スペースを犠牲にせ
ず、しかも車室後部でのこもり音をも良好に消音できる
ようにした、車室内音消音装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の車室
内音消音装置は、車両の騒音源に起因する参照信号と車
室内の制御点での制御点信号とを受けて、該制御点信号
が最小となるように2次音源から該車室内へ向け出力さ
れる音波信号を制御すべく、適応フィルタを用いた制御
手段をそなえてなる車室内音消音装置において、該2次
音源が、車両のパネルに貼設されたフィルムスピーカと
して構成されたことを特徴としている。
【0009】
【作用】上述の本発明の車室内音消音装置では、適応フ
ィルタを用いた制御手段で、車両の騒音源に起因する参
照信号と車室内の制御点での制御点信号とを受けて、制
御点信号が最小となるように、2次音源としてのフィル
ムスピーカから車室内へ向け出力される音波信号を制御
することが行なわれる。
【0010】
【実施例】以下、図面により、本発明の一実施例につい
て説明すると、図1は本発明による車室内音消音装置の
一実施例をワンボックスカーに搭載した場合を模式的に
示す図であり、図1中、図2と同じ符号はほぼ同様の部
分を示している。さて、図1中、1はワンボックスカー
の車室外郭を構成するボデー、2は車体前部に搭載され
るエンジン、2Aはエンジン騒音に起因する振動を検出
するピックアップ(加速度センサ)、3は車室4内の後
部近傍に設けられるマイクロフォンである。
【0011】7は車室4内の後部側面,後部天井面,後
部背面など車室内面に貼着される2次音源としてのフィ
ルムスピーカ(薄形平面スピーカ)で、このフィルムス
ピーカ7は、例えば後部にゲートを有する車両では、リ
ヤゲートパネル8の内面に貼着して設けられている。6
は車両の適所に設置されるコントローラで、このコント
ローラ6には、エンジン2の振動情報を参照信号として
感知するピックアップ2Aとマイクロフォン3とに接続
されるとともに、2次音源としてのフィルムスピーカ7
に接続されている。
【0012】そして、コントローラ6は、エンジン2の
振動に起因する参照信号と、マイクロフォン3による車
室内後部を制御点とする車室内こもり音を制御点信号と
して受け、この制御点信号を最小にすべき2次音波信号
をフィルムスピーカ7から出力させる適応フィルタとし
ての機能を有しており、このコントローラ6の制御によ
り、車室後部にフィルムスピーカ7から2次音波を出力
して、車室4内のこもり音特に車室後部でのこもり音を
主として打ち消すようにしている。
【0013】すなわち、このコントローラ6は、ピック
アップ2Aからのパルス信号(この信号に基づいて参照
信号が生成される)とマイクロフォン3で検出された制
御点信号とを受けて、この制御点信号が最小(望ましく
は0)となるように、フィルムスピーカ7から出される
音波信号を制御すべく、適応フィルタを用いた制御手段
として構成されている。即ち、この例では、コントロー
ラ6が、最小自乗誤差推定法(LMS法)によるアルゴ
リズムを用いた適応フィルタを用いて消音制御を行なう
ようになっている。なお、このコントローラ6は、電源
オンにてスタンドアロン動作するようになっている。
【0014】次に、このコントローラ6で実行される基
本アルゴリズムについて説明すると、まず、このコント
ローラ6の消音制御(アクティブノイズコントロール)
はFiltered−X LMSアルゴリズムを用いた
適応FIRフィルタにより行なう。基本ブロック図は図
1中のコントローラ6内の主制御部6Aのようになる。
このブロック図において、Wは適応FIRフィルタ、L
MSはLMSアルゴリズムである。
【0015】そして、このコントローラ6においては、
騒音源より参照信号X(t)を入力しFIRにより畳み
込んで出力Y(t)を求める。 Y(t)=ΣW(i)X(t−i) ・・(1) なお、(1)式については、i=0〜N−1についての
総和をとるようになっている。
【0016】また、このコントローラ6が−Y(t)を
出力すると、音場の伝達特性により制御点における誤差
信号Eが得られる。 E(t)=T(z)X(z)−D(z)Y(z) ・・(2) ここで、Tは車体伝達系の特性〔騒音源から制御点(マ
イクロフォン3設置位置)までの音響伝達特性を含
む〕、Dは消音伝達系の特性〔2次音源(フィルムスピ
ーカ7)から制御点(マイクロフォン3設置位置)まで
の音響伝達特性を含む〕である。
【0017】さらに、上記の誤差信号E(t)とX
(t)よりLMSアルゴリズムを用いてフィルタ係数W
(i)を更新する。つまり、 Wn(i)=Wo(i)+kE(t)X(t−i)
(i=0〜N−1)・・(3) ここで、Wn(i)は更新後のフィルタ係数、Wo
(i)は更新前のフィルタ係数、kは更新係数である。
【0018】これにより、フィルタは誤差信号を最小と
する最適フィルタに収束するのである。なお、フィルム
スピーカ7をリヤゲートパネル8内面に貼設する場合、
リヤゲートパネル8の共振周波数をこもり音の周波数と
チューニングさせることにより、リヤゲートパネル8の
共振を利用して一層効率的に室内こもり音を打ち消すよ
うにすることが可能である。
【0019】また、図中の9−1〜9−3はローパスフ
ィルタ、10−1,10−2はA/D変換器、11はD
/A変換器、12は増幅器である。上述の構成により、
ワンボックスカーにおける車室後部での高いこもり音を
打ち消して、最後部近傍の座席を使用する搭乗者への不
快感を除去することができ、しかも、2次音源としての
フィルムスピーカ7は薄形で車室4内の壁面に貼設され
ているため、かさ張らず、これにより車室内スペースを
犠牲にすることなく、また車室内の見栄えも良好なもの
となる。
【0020】なお、上記では車室内後部にフィルムスピ
ーカ7を貼設するものについて述べたが、本発明は、車
室内の後部のみならず、フィルムスピーカ7を車室内の
任意の面に貼設してもよいことは言うまでもない。
【0021】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の車室内音
消音装置によれば、車両の騒音源に起因する参照信号と
車室内の制御点での制御点信号とを受けて、該制御点信
号が最小となるように2次音源から該車室内へ向け出力
される音波信号を制御すべく、適応フィルタを用いた制
御手段をそなえてなる車室内音消音装置において、該2
次音源が、車両のパネルに貼設されたフィルムスピーカ
として構成されているので、フィルムスピーカを室内に
突出させることなく設けることができ、これにより車室
スペースを犠牲することがないほか、後部パネルに貼設
したフィルムスピーカより、車室後方部における高いこ
もり音を効果的に消音できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車室内音消音装置の一実施例を搭載し
た車両を模式的に示す図である。
【図2】従来例による車室内音消音装置を搭載した車両
を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 ボデー 2 エンジン 2A 加速度センサ 3 マイクロフォン 4 車室 5 コーンスピーカ 6 コントローラ 6A 主制御部 7 フィルムスピーカ 8 リヤゲートパネル 9−1〜9−3 ローパスフィルタ 10−1,10−2 A/D変換器 11 D/A変換器 12 増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03H 21/00 8842−5J

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の騒音源に起因する参照信号と車室
    内の制御点での制御点信号とを受けて、該制御点信号が
    最小となるように2次音源から該車室内へ向け出力され
    る音波信号を制御すべく、適応フィルタを用いた制御手
    段をそなえてなる車室内音消音装置において、 該2次音源が、車両のパネルに貼設されたフィルムスピ
    ーカとして構成されたことを特徴とする、車室内音消音
    装置。
JP5336993A 1993-12-28 1993-12-28 車室内音消音装置 Withdrawn JPH07199968A (ja)

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JP5336993A JPH07199968A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 車室内音消音装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006207508A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Yokohama National Univ ファン騒音低減装置及びファン騒音低減方法
CN114590213A (zh) * 2022-01-18 2022-06-07 浙江中车电车有限公司 一种减少车辆次声波振动产生的控制系统及方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006207508A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Yokohama National Univ ファン騒音低減装置及びファン騒音低減方法
JP4690735B2 (ja) * 2005-01-31 2011-06-01 国立大学法人横浜国立大学 ファン騒音低減装置及びファン騒音低減方法
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Effective date: 20010306