JP3154744B2 - 車両用騒音制御装置 - Google Patents

車両用騒音制御装置

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JP3154744B2
JP3154744B2 JP15712491A JP15712491A JP3154744B2 JP 3154744 B2 JP3154744 B2 JP 3154744B2 JP 15712491 A JP15712491 A JP 15712491A JP 15712491 A JP15712491 A JP 15712491A JP 3154744 B2 JP3154744 B2 JP 3154744B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジン振動等により
生じる車室内の騒音を低減する車両用騒音制御装置に関
し、詳しくはマイクロホン等により集音した騒音と騒音
振動等に応じたリファレンス信号に基づき、上記騒音を
低減せしめる音をスピーカから出力する車両用騒音制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の室内における騒音は運転手およ
びその他の乗員の疲労を増大させ、また不快感を起こさ
せる。
【0003】このような車室内騒音としては、一般に20
0Hz 〜300Hz 以下の低周波(こもり音)と、エンジン騒
音、排気系放射音、ロードノイズ、風騒音等の中高波音
とがある。
【0004】この中でもエンジン騒音やロードノイズは
車内の人間にとって影響が大きく、その騒音が大きくな
るにつれて乗員の不快感は増大する。これらの騒音はエ
ンジンや路面から車室内に直接放射される割合よりもボ
ディ等を伝わって車室内に到達する割合が大であって、
遮音部材を利用した防音対策には限界があり、むしろエ
ンジン騒音あるいはロードノイズとは逆位相の音を出力
して騒音を積極的に打ち消し、車内の人間にはあたかも
エンジン騒音やロードノイズが出ていないように感じさ
せる、いわば積極的防音対策が注目されている。
【0005】このような積極的防音対策に関する従来技
術としては、搭乗者のヘッドレスト付近(搭乗者の耳の
位置付近)に取り付けたマイクロホンによって集音した
騒音と、エンジンの回転数に同期したリファレンス信号
に基づき、車室内に取り付けたスピーカから騒音とは逆
位相となる音を出力してこのエンジン騒音を打ち消すよ
うにしたものが知られている(特表平1-501344号公
報)。
【0006】すなわち、この公報記載の技術は図12に示
す如く、車室110 内の所定位置に車室内騒音を集音する
複数個のマイクロホン112 と二次音源を構成する2つの
スピーカ111 が設置されている。マイクロホン112 によ
り集音された騒音は電気信号に変換されて制御部113 に
送出される。
【0007】一方、エンジン102 の回転数に同期したエ
ンジン回転検出信号に基づき、リファレンス信号発生器
115 においてリファレンス信号が発生される。制御部11
3 では入力されたリファレンス信号とマイクロホン112
からの出力信号に応じて適応フィルタ114 のフィルタ常
数を変化させて2つのスピーカ111 から、車室内騒音を
打ち消す音(騒音と逆位相となる音)が出力されるよう
に上記スピーカ111 を駆動する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、車室内環境によって騒音に波形変化
が生じた場合について特別の対策は講じられていない。
【0009】すなわち、例えばエンジン騒音の波形は音
源からマイクロホン(乗員の耳)に伝搬されるまでに、
車室内温度、窓の開度あるいは乗員の着座状況等の種々
の車室内環境因子の変化によって影響を受ける。また、
スピーカから出力された音の波形もマイクロホン(乗員
の耳)に伝搬されるまでに上記車室内環境因子の変化に
より影響を受ける。
【0010】したがって、このような車室内環境因子に
変化が生じた場合にはリファレンス信号を大幅に変更す
る必要も生じる。この場合、制御部113 において適応フ
ィルタ114 のフィルタ常数を最適な値に設定する演算が
複雑となり、制御部113 の負荷が増大するため車室内の
騒音を打ち消すまでに時間を要することとなる。また、
騒音制御の精度の向上の図れないこととなる。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あり、車室内環境が変化した場合においても、車室内騒
音制御の応答性および精度の向上を図り得る車両用騒音
制御装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願発明の第1の車両用
騒音制御装置は、車室内騒音を集音する集音手段と、該
車室内の騒音を低減し得る音を出力するスピーカと、
室内に騒音を発生させる車載装置の騒音振動を検出する
騒音振動センサと、該騒音振動センサからの出力に基づ
いて、前記車載装置の騒音振動に同期した周波数成分を
含むリファレンス信号を生成するリファレンス信号生成
手段と、前記集音手段により集音された騒音と前記リフ
ァレンス信号生成手段により生成されたリファレンス信
に基づき、前記スピーカから前記車室内の騒音を低
減し得る音が出力されるようコントロールするコントロ
ール手段とを備えてなる車両用騒音制御装置において、
座席への乗員の着座状況を測定する着座状況センサを備
え、前記リファレンス信号生成手段が、前記着座状況
ンサからの測定値に基づき騒音源から前記集音手段まで
および前記スピーカから前記集音手段に到るまでの音
が変化する割合を所定の演算式から求める演算部と、こ
の求めた変化割合に基づき、一旦求めたリファレンス信
号を修正するリファレンス信号修正部とを有してなり、
前記コントロール手段は、前記集音手段により集音され
た騒音と前記リファレンス信号修正部により修正された
修正リファレンス信号とに基づいて、該騒音に、修正リ
ファレンス信号に含まれる周波数成分が含まれなくなる
ように前記スピーカから出力される音をコントロールす
るものであることを特徴とするものである。
【0013】また、本願発明の第2の車両用騒音制御装
置は、車室内騒音を集音する集音手段と、該車室内の騒
音を低減し得る音を出力するスピーカと、車室内に騒音
を発生させる車載装置の騒音振動を検出する騒音振動セ
ンサと、該騒音振動センサからの出力に基づいて、前記
車載装置の騒音振動に同期した周波数成分を含むリファ
レンス信号を生成するリファレンス信号生成手段と、前
記集音手段により集音された騒音と前記リファレンス信
号生成手段により生成されたリファレンス信号に基づ
き、前記スピーカから前記車室内の騒音を低減し得る音
が出力されるようコントロールするコントロール手段と
を備えてなる車両用騒音制御装置において、車室内の温
度状態を測定する車室内温度センサを備え、前記リファ
レンス信号生成手段が、前記車室内温度センサからの測
定値に基づき、騒音源から前記集音手段までおよび前記
スピーカから前記集音手段に到るまでの、音波が変化す
割合を所定の演算式から求める演算部と、この求めた
変化割合に基づき、一旦求めたリファレンス信号を修正
するリファレンス信号修正部とを有してなり、前記コン
トロール手段は、前記集音手段により集音された騒音と
前記リファレンス信号修正部により修正された修正リフ
ァレンス信号とに基づいて、該騒音に、修正リファレン
ス信号に含まれる周波数成分が含まれなくなるように前
記スピーカから出力される音をコントロールするもので
あることを特徴とするものである。
【0014】さらに、上記2つの装置において、騒音振
動センサをイグニッションパルス検出器とし、演算部に
より求められるリファレンス信号をイグニッションパル
ス信号とすることも可能である。また、上記2つの装置
において、乗員の着座状況ないし車室内の温度状態以外
車室内環境因子の変化を検出する環境因子センサを備
え、演算部を、前記環境因子センサからの測定値にも基
づいて、騒音源から前記集音手段までおよび前記スピー
カから前記集音手段に到るまでの音波が変化する割合を
求めるものとすることも可能である。
【0015】
【作用および発明の効果】本願発明の第1の車両用騒音
制御装置によれば、乗員の着座状況を測定する着座状況
センサからの測定値に基づき、騒音源から集音手段およ
びスピーカ集音手段に音波が到る間に前記乗員の着座状
況に応じて波形が変化する割合を演算し、この演算量に
基づき、一旦生成されたリファレンス信号を修正するよ
うにしている。
【0016】また、本願発明の第2の車両用騒音制御装
置によれば、車室内の温度状態を測定する車室内温度セ
ンサからの測定値に基づき、騒音源から集音手段および
スピーカ集音手段に音波が到る間に前記車室内の温度状
態に応じて波形が変化する割合を演算し、この演算量に
基づき、一旦生成されたリファレンス信号を修正するよ
うにしている。
【0017】このように本願発明の装置によれば、いず
れも、騒音源から集音手段およびスピーカから集音手段
まで音波が伝搬される間に、例えば乗員の着座状況や車
室内の温度状態といった車室内環境因子によって変化す
る割合を考慮してリファレンス信号を修正している。
【0018】このような車室内環境因子としては、例え
ば車室内温度、車窓の開度あるいは乗員の着座状況等が
あり、これらの因子の変化によって、騒音源から発せら
れた騒音が集音手段に到るまでおよびスピーカから発せ
られた音が集音手段に到るまでにそれぞれの波形に変化
が生じる。
【0019】例えば車室内温度が変化すれば音速が変化
することとなり、その波長が変化することとなる。
【0020】このような車室内温度の変化を考慮せずに
リファレンス信号を生成すると、集音手段により集音さ
れた騒音に基づく電気信号とこのリファレンス信号との
偏差を最小化しようとするコントロール手段内での演算
が膨大化する。
【0021】上述した本発明装置では、車室内環境因子
として、少なくとも乗員の着座状態や車室内の温度状態
を考慮してリファレンス信号を生成するようにしてお
り、コントロール手段において集音手段からの騒音に基
づく電気信号との間の偏差を最小化する演算が容易とな
る。したがって、車室内環境が変化した場合にも車室内
騒音制御の応答性および精度の向上を図ることが可能と
なる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0023】図1は、本発明の第1の実施例に係る車両
用騒音制御装置を自動車の車内に取り付けた様子を示す
概略図である。
【0024】すなわち、この装置は各座席のヘッドレス
ト1位置に埋め込まれてなるマイクロホン2と、このマ
イクロホン2によって集音された音を変換してなる電気
信号およびイグニッションパルス検出器(以下、IGパ
ルス検出器と称する)3から送出されたイグニッション
パルス信号(以下、IGパルス信号と称する)を入力さ
れるコントローラ4と、コントローラ4により駆動さ
れ、車内の騒音を打ち消す音を出力するオーディオ用フ
ロントスピーカ5とからなっている。
【0025】上記マイクロホン2は各乗員の両耳の位置
と一致する位置に配されており、これによりコントロー
ラ4には、各乗員に実際に聞こえている音に応じた電気
信号が入力されることとなる。
【0026】また、IGパルス検出器3はエンジン回転
に同期した信号を取り出すもので、例えばクランク軸の
回転検出あるいはイグナイタからのイグニッションタイ
ミング検出等により得られた信号をIGパルス信号とし
て出力するものである。
【0027】さらに、運転席のフロントパネル付近に
は、乗員が本装置のON/OFFあるいは打ち消す騒音
の種類の切換えを適宜行なうためのスイッチ4dが配設さ
れている。
【0028】また、フロントパネル61には車室内の温度
を検出する気温センサ10が、各座席の下方にはその重量
により人間が着座しているか否かを検知する着座状況セ
ンサ11が、さらに各ドア62のウィンド下部には窓の開度
を検出する窓開度センサ12が各々配されている。
【0029】なお、図1では上記各センサ10,11,12は
便宜上一つずつ描かれている。
【0030】なお、上記スピーカ5はCD、磁気テー
プ、チューナ等からの音声信号を音に変えて出力する一
般のオーディオ用スピーカであって、このような音と上
記騒音の打消し音とを同時に、または一方のみを出力す
るようになっている。
【0031】図2は上記本装置の概略を示すブロック図
2ある。
【0032】すなわち、この図2によれば、IGパルス
検出器3から送出されたIGパルス信号と、増幅器6に
より増巾されA/D変換器7によりデジタル変換され
た、マイクロホン2から送出された騒音情報を担持した
電気信号がコントローラ4に入力される。
【0033】また、気温センサ10により検出された車室
内の気温データ、着座状況センサ11により検出された乗
員の着座状況データおよび窓開度センサ12により検出さ
れた窓開度データが各々インタフェース13,14,15を介
してこのコントローラ4に入力される。
【0034】さらに、コントローラ4から送出されたス
ピーカ駆動信号はD/A変換器8によりアナログ変換さ
れ、増巾器9により増巾されてスピーカ5に印加されこ
のスピーカ5から所望の音を出力させる。
【0035】このコントローラ4は図3に示すように、
入力されたIGパルス信号からこのIGパルス信号に同
期したリファレンス信号を生成するリファレンス信号生
成手段21と、このリファレンス信号生成手段21により生
成されたリファレンス信号を、入力された気温データ、
着座状況データおよび窓開度データに基づいて修正する
リファレンス信号修正手段22、このリファレンス信号修
正手段22により修正された修正リファレンス信号および
マイクロホン2から出力されたマイクロホン出力信号に
基づき適切なスピーカ駆動信号を出力する適応制御手段
23を備えている。
【0036】上記リファレンス信号生成手段21は、IG
パルス信号のパルス周期をカウントし、予め用意されて
いた信号波形をこのカウントされたパルス周期と同期し
た信号に変換してリファレンス信号として出力するもの
である。
【0037】さらに、上記リファレンス信号修正手段22
は図4に示すように、リファレンス信号を修正するリフ
ァレンス信号修正フィルタ24と、入力された気温デー
タ、乗員着座状況データおよび窓開度データに基づき上
記リファレンス信号修正フィルタ24のフィルタ常数を調
整するリファレンス信号修正機構25からなっている。
【0038】上記リファレンス信号修正フィルタ24はデ
ジタルフィルタであり、上記リファレンス信号修正機構
25は上述した各データに基づきリファレンス信号修正フ
ィルタ24のフィルタ常数を変更するような所定のプログ
ラムを内蔵してなるマイクロプロセッサである。
【0039】リファレンス信号は、このリファレンス信
号修正手段22により、その時の車室内環境に応じ、車室
内騒音を最も効率よく低減し得る修正リファレンス信号
に修正される。
【0040】また、上記適応制御手段23は、この修正リ
ファレンス信号に基づき、この修正リファレンス信号に
含まれる周波数成分がマイクロホン出力信号に含まれな
くなるように、適応フィルタ20において位相調整および
ゲイン調整がなされるようにし、スピーカ5から出力さ
れる音をコントロールすることとなる。
【0041】すなわち、本実施例装置の適応制御手段23
は、LMS方式(Least Mean Square method) を採用し
ており、図5に示す如く、修正リファレンス信号が入力
された適応フィルタ31に対し、適応機構32によりマイク
ロホン出力信号に基づきフィルタ常数の調整を行なう。
【0042】その際に、下記漸化式を用い偏差Jが最小
値をとるように処理する。
【0043】
【数1】
【0044】また、このLMS方式では図5に示される
ように適応機構32にはスピーカ5とマイクロホン2の間
の修正された伝達関数H33が入力され、この伝達関数H
をも考慮して適応フィルタ31のフィルタ常数を調整する
ようになっている。このようにしてスピーカ5には適切
なスピーカ駆動信号を応答性よく送出することができ、
したがって、乗員の耳の位置におけるエンジン騒音を低
減せしめる音を該スピーカ5から効率よく出力すること
ができる。
【0045】図6〜8は本発明の第2の実施例に係る車
両用騒音制御装置を示すブロック図である。
【0046】なお、この第2の実施例装置において、上
記第1の実施例装置と同一の部分については同一の数字
により示し、また、対応する部分については同一の数字
にaの記号を付して示す。また、同一の機能を有する部
分についての説明は省略する。
【0047】すなわち、上記第1の実施例装置がIGパ
ルス検出器3からのIGパルス信号をコントローラ4に
入力しているのに対し、この実施例装置では、リファレ
ンスセンサ41から出力されたリファレンス信号を増幅器
42およびA/D変換器43を介してコントローラ4aに入力
せしめている。
【0048】リファレンスセンサ41は、例えば加速度セ
ンサあるいはサスペンション部分に取り付けられたGセ
ンサ等であって、これらのセンサから得られる信号は信
号周期のみならず信号波形自体としてもそのままリファ
レンス信号として利用し得るものである。
【0049】したがって、第1の実施例装置では図3に
示すようにコントローラ4に入力された信号をリファレ
ンス信号生成手段21に入力してリファレンス信号を生成
するようにしているが、本実施例では図7に示すように
コントローラ4aに入力された信号をそのままリファレン
ス信号としてリファレンス信号修正手段22a に入力せし
めている。
【0050】なお、図8に示すようにリファレンス信号
修正手段22a の内部構成は、図4に示す、上記第1の実
施例装置のリファレンス信号修正手段22と同様である。
【0051】図9〜11は本発明の第3の実施例に係る車
両用騒音制御装置を示すブロック図である。
【0052】なお、この第3の実施例装置においても、
上記第1の実施例装置と同一の部分については同一の数
字で示し、また、対応する部分については同一の数字に
bの記号を付して示す。また、同一の機能を有する部分
についての説明は省略する。
【0053】本実施例装置においては、図9に示すよう
にコントローラ4bにリファレンス信号あるいはリファレ
ンス信号を生成するためのIGパルス信号等は入力され
ない。
【0054】すなわち、このコントローラ4bは図10に示
すように気温データ、乗員着座状況データおよび窓開度
データを入力され、これらのデータに基づいてリファレ
ンス信号を生成するリファレンス信号生成手段21b と、
このリファレンス信号生成手段21b により生成されたリ
ファレンス信号およびマイクロホン2から出力されたマ
イクロホン出力信号に基づき適切なスピーカ駆動信号を
出力する適応制御手段23b を備えている。
【0055】このリファレンス信号生成手段21b は図11
に示すように、車室内環境因子の各データに対応させ
て、多数のリファレンス信号データを記憶しているリフ
ァレンス信号メモリ51と、このリファレンス信号メモリ
51から送出されたリファレンス信号データに基づきその
データに対応するリファレンス信号を出力するデジタル
発信器52から構成されている。
【0056】すなわち、予め、気温データ、乗員着座状
況データおよび窓開度データの各車室内環境因子データ
を様々な値に変化させ、その各場合について最適となる
リファレンス信号の周期、波形等のデータを得ておき、
このデータをこのときの各車室内環境因子データと対応
させてこのリファレンス信号メモリ51に記憶しておく。
【0057】このリファレンス信号メモリ51に、車室内
に配された各センサ10,11,12から測定された各データ
値が入力されるとこれらのデータ値と対応して記憶され
ているリファレンス信号の周期、波形等のデータがデジ
タル発信器52に送出される。デジタル発信器52では、入
力されたリファレンス信号の周期、波形等のデータに基
づきそのデータに対応したリファレンス信号を発生す
る。
【0058】このリファレンス信号に基づき適応制御手
段23b から適切なスピーカ駆動信号が出力されることと
なる。
【0059】本発明の車両用騒音制御装置としては上記
実施例のものに限られるものではなく、その他種々の態
様の変更が可能である。
【0060】例えば、測定する車室内環境因子としては
上記実施例のものの中から状況に応じて適宜選択するこ
とが可能であり、また、その他の因子、例えば各座席の
シート位置等の因子を新たに加えることも可能である。
【0061】また、上記第3の実施例装置では、リファ
レンス信号メモリ51内にリファレンス信号を特定する全
てのデータが記憶されているが、リファレンス信号メモ
リ51には例えばリファレンス信号の波形のみを特定する
データを格納しておいて、車室内環境因子のデータが入
力されたときにこのデータに基づいて所定の波形データ
を出力させるようにし、この後この波形データに基づく
信号を騒音振動の周波数に応じて周波数変換してリファ
レンス信号を生成することも可能である。
【0062】また、上記適応制御手段11としてはLMS
方式を採用しているが、これに代えてシンプレックス(S
implex) 方式あるいはパウエル(Powell)方式を採用する
ことももちろん可能である。
【0063】また、本実施例装置では全乗員の耳元にセ
ンサ用のマイクロホン2を取り付け、全乗員について騒
音制御をしているが、特定の乗員のみ、例えば運転手あ
るいは運転手と助手席の乗員のみについて騒音制御を行
なうことも可能で、この場合には、この特定の乗員の耳
元のマイクロホン2からの信号をコントローラ4に入力
せしめればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る車両用騒音制御装置の
取付位置を示す概略図
【図2】本発明に係る第1の実施例装置の概略を示すブ
ロック図
【図3】図2に示すコントローラの内部を示すブロック
【図4】図3に示すリファレンス信号修正手段の内部を
示すブロック図
【図5】図3に示す適応制御手段の内部を示すブロック
【図6】本発明に係る第2の実施例装置の概略を示すブ
ロック図
【図7】図6に示すコントローラの内部を示すブロック
【図8】図7に示すリファレンス信号修正手段の内部を
示すブロック図
【図9】本発明に係る第3の実施例装置の概略を示すブ
ロック図
【図10】図9に示すコントローラの内部を示すブロッ
ク図
【図11】図10に示すリファレンス信号生成手段の内部
を示すブロック図
【図12】従来技術を説明するためのブロック図
【符号の説明】
2 マイクロホン 3 イグニッションパルス検出器 4,4a,4b コントローラ 5 スピーカ 10 気温センサ 11 着座状況センサ 12 窓開度センサ 21,21b リファレンス信号生成手段 22,22a リファレンス信号修正手段 23,23a,23b 適応制御手段 31 適応フィルタ 32 適応機構 51 リファレンス信号メモリ 52 デジタル発信器
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 11/02 G10K 11/178

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内騒音を集音する集音手段と、前記 車室内の騒音を低減し得る音を出力するスピーカ
    と、車室内に騒音を発生させる車載装置の騒音振動を検出す
    る騒音振動センサと、 前記騒音振動センサからの出力に基づいて、前記車載装
    置の 騒音振動に同期した周波数成分を含むリファレンス
    信号を生成するリファレンス信号生成手段と、 前記集音手段により集音された騒音と前記リファレンス
    信号生成手段により生成されたリファレンス信号に基
    づき、前記スピーカから前記車室内の騒音を低減し得る
    音が出力されるようコントロールするコントロール手段
    とを備えてなる車両用騒音制御装置において、座席への乗員の着座状況を測定する着座状況センサ を備
    え、 前記リファレンス信号生成手段が、前記着座状況センサ
    からの測定値に基づき騒音源から前記集音手段までおよ
    び前記スピーカから前記集音手段に到るまでの音波が変
    化する割合を所定の演算式から求める演算部と、この求
    めた変化割合に基づき、一旦求めたリファレンス信号を
    修正するリファレンス信号修正部とを有してなり、 前記コントロール手段は、前記集音手段により集音され
    た騒音と前記リファレンス信号修正部により修正された
    修正リファレンス信号とに基づいて、該騒音に、修正リ
    ファレンス信号に含まれる周波数成分が含まれなくなる
    ように前記スピーカから出力される音をコントロールす
    るものである ことを特徴とする車両用騒音制御装置。
  2. 【請求項2】 車室内騒音を集音する集音手段と、 前記車室内の騒音を低減し得る音を出力するスピーカ
    と、 車室内に騒音を発生させる車載装置の騒音振動を検出す
    る騒音振動センサと、 前記騒音振動センサからの出力に基づいて、前記車載装
    置の騒音振動に同期した周波数成分を含むリファレンス
    信号を生成するリファレンス信号生成手段と、 前記集音手段により集音された騒音と前記リファレンス
    信号生成手段により生 成されたリファレンス信号とに基
    づき、前記スピーカから前記車室内の騒音を低減し得る
    音が出力されるようコントロールするコントロール手段
    とを備えてなる車両用騒音制御装置において、 車室内の温度状態を測定する車室内温度センサを備え、 前記リファレンス信号生成手段が、前記車室内温度セン
    サからの測定値に基づき騒音源から前記集音手段までお
    よび前記スピーカから前記集音手段に到るまでの音波が
    変化する割合を所定の演算式から求める演算部と、この
    求めた変化割合に基づき、一旦求めたリファレンス信号
    を修正するリファレンス信号修正部とを有してなり、 前記コントロール手段は、前記集音手段により集音され
    た騒音と前記リファレンス信号修正部により修正された
    修正リファレンス信号とに基づいて、該騒音に、修正リ
    ファレンス信号に含まれる周波数成分が含まれなくなる
    ように前記スピーカから出力される音をコントロールす
    るものであることを特徴とする車両用騒音制御装置。
  3. 【請求項3】 前記騒音振動センサはイグニッションパ
    ルス検出器であり、 前記演算部により求められるリファレンス信号は、イグ
    ニッションパルス信号であることを特徴とする請求項1
    又は2のうちいずれか1項記載の車両用騒音制御装置。
  4. 【請求項4】 乗員の着座状況ないし車室内の温度状態
    以外の車室内環境因子の変化を検出する環境因子センサ
    を備え、 前記演算部が、前記環境因子センサからの測定値にも基
    づいて、騒音源から前記集音手段までおよび前記スピー
    カから前記集音手段に到るまでの音波が変化する割合を
    求めるように構成されていることを特徴とする請求項1
    又は2のうちいずれか1項記載の車両用騒音制御装置。
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