JPH07199813A - 改ざん防止シール及び改ざん防止通帳 - Google Patents
改ざん防止シール及び改ざん防止通帳Info
- Publication number
- JPH07199813A JPH07199813A JP34944393A JP34944393A JPH07199813A JP H07199813 A JPH07199813 A JP H07199813A JP 34944393 A JP34944393 A JP 34944393A JP 34944393 A JP34944393 A JP 34944393A JP H07199813 A JPH07199813 A JP H07199813A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 改ざん防止シールを剥がそうとしても基材が
容易に伸びて変形してしまうので、改ざん防止シールを
再利用できる状態で剥離が不可能な、構成が単純で低価
格で製造可能な改ざん防止シールを提供することにあ
る。 【構成】 改ざん防止シールの基材層を、支持層上に剥
離可能に積層された柔軟で厚さが5〜40ミクロンの薄
いポリオレフイン系樹脂層で構成し、該基材層に耐熱性
の優れた接着力の強い粘着剤層を設けた構成からなる改
ざん防止シールである。
容易に伸びて変形してしまうので、改ざん防止シールを
再利用できる状態で剥離が不可能な、構成が単純で低価
格で製造可能な改ざん防止シールを提供することにあ
る。 【構成】 改ざん防止シールの基材層を、支持層上に剥
離可能に積層された柔軟で厚さが5〜40ミクロンの薄
いポリオレフイン系樹脂層で構成し、該基材層に耐熱性
の優れた接着力の強い粘着剤層を設けた構成からなる改
ざん防止シールである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は改ざん防止シール及び改
ざん防止シールを貼着した通帳に関する。
ざん防止シールを貼着した通帳に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、預金通帳等に捺印する場合に通帳
の表面に直に捺印する方法で行われていたが、通帳を更
新する時にその都度預金者は印鑑を持参しなければなら
ず面倒であるとともに、銀行側においても印鑑の照合確
認をしなければならず手間を要した。上記の欠点を改良
した方法として捺印した捺印シールを通帳に貼着し、そ
の上から捺印シール全体を覆つて改ざん防止シールを貼
付ける方法が採用されている。その場合においても、従
来の改ざん防止シールを使用すると、改ざん防止シール
を場合によつては加熱したり溶剤等を使用して注意深く
剥離した後に、捺印シールを剥がして他のものと貼り替
え、その後に剥離した改ざん防止シールを捺印シールを
覆うように元どおりに貼りつけることで、通帳を改ざん
することが可能であつた。
の表面に直に捺印する方法で行われていたが、通帳を更
新する時にその都度預金者は印鑑を持参しなければなら
ず面倒であるとともに、銀行側においても印鑑の照合確
認をしなければならず手間を要した。上記の欠点を改良
した方法として捺印した捺印シールを通帳に貼着し、そ
の上から捺印シール全体を覆つて改ざん防止シールを貼
付ける方法が採用されている。その場合においても、従
来の改ざん防止シールを使用すると、改ざん防止シール
を場合によつては加熱したり溶剤等を使用して注意深く
剥離した後に、捺印シールを剥がして他のものと貼り替
え、その後に剥離した改ざん防止シールを捺印シールを
覆うように元どおりに貼りつけることで、通帳を改ざん
することが可能であつた。
【0003】上記のような改ざんを防止するために、改
ざん防止シールに脆い基材を使用したり、基材にスリツ
トを設けたりする方法が知られている。そのような構成
にすることにより、捺印シールを覆つて通帳に貼着され
た改ざん防止シールを剥離しようとすると、改ざん防止
シールが破れてしまい再利用できる状態で剥離すること
ができず、通帳の改ざんを防止することができる。しか
しながら、改ざん防止シールにスリツト加工その他の加
工を行うと工程が増えると共に煩雑になるし、脆い基材
を使用するとシールを剥がそうとしたときに、不正、正
常の使用状態を問わず切れ切れになるため、正常使用時
にシールの切片を除去するのに手間がかかる等の問題が
発生すると共に製造時にも加工の作業性がきわめて悪く
なり、結果的にコスト高になるという欠点があつた。
ざん防止シールに脆い基材を使用したり、基材にスリツ
トを設けたりする方法が知られている。そのような構成
にすることにより、捺印シールを覆つて通帳に貼着され
た改ざん防止シールを剥離しようとすると、改ざん防止
シールが破れてしまい再利用できる状態で剥離すること
ができず、通帳の改ざんを防止することができる。しか
しながら、改ざん防止シールにスリツト加工その他の加
工を行うと工程が増えると共に煩雑になるし、脆い基材
を使用するとシールを剥がそうとしたときに、不正、正
常の使用状態を問わず切れ切れになるため、正常使用時
にシールの切片を除去するのに手間がかかる等の問題が
発生すると共に製造時にも加工の作業性がきわめて悪く
なり、結果的にコスト高になるという欠点があつた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の欠点を
改良して、改ざん防止シールを剥がそうとしても基材が
容易に伸びて変形してしまうので、改ざん防止シールを
再利用できる状態で剥離が不可能であるとともに、構成
が単純で低価格で製造可能な改ざん防止シールを提供す
ることにある。
改良して、改ざん防止シールを剥がそうとしても基材が
容易に伸びて変形してしまうので、改ざん防止シールを
再利用できる状態で剥離が不可能であるとともに、構成
が単純で低価格で製造可能な改ざん防止シールを提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】表面から順に支持層と基
材層と粘着剤層と剥離紙とが積層され、該支持層と該基
材層とが剥離可能に積層された構成からなることを特徴
とする改ざん防止シールである。
材層と粘着剤層と剥離紙とが積層され、該支持層と該基
材層とが剥離可能に積層された構成からなることを特徴
とする改ざん防止シールである。
【0006】前記基材層が支持層表面に熱溶融押出ラミ
ネーシヨン等により形成された厚さ5〜50ミクロンの
ポリオレフイン系樹脂層からなることを特徴とする上記
の改ざん防止シールである。
ネーシヨン等により形成された厚さ5〜50ミクロンの
ポリオレフイン系樹脂層からなることを特徴とする上記
の改ざん防止シールである。
【0007】捺印シールよりも寸法の大きい、厚さ5〜
40ミクロンのポリオレフイン系樹脂層と粘着剤層とか
らなる改ざん防止シール本体が、通帳に貼着された捺印
シールの全面を覆うとともに周縁部にて通帳に接着する
状態で貼着された構成からなる通帳である。
40ミクロンのポリオレフイン系樹脂層と粘着剤層とか
らなる改ざん防止シール本体が、通帳に貼着された捺印
シールの全面を覆うとともに周縁部にて通帳に接着する
状態で貼着された構成からなる通帳である。
【0008】
【作用】改ざん防止シールの基材層として柔軟で厚さが
5〜40ミクロンの薄いポリオレフイン系樹脂層を使用
し、該基材層に接着力の強い粘着剤層を設けた構成とす
ることにより、改ざん防止シールを剥がそうとしてもポ
リオレフイン系樹脂層が容易に伸びて変形してしまい、
改ざん防止シールを再利用できる状態で剥離することが
出来ないので、改ざんを防止することができる。
5〜40ミクロンの薄いポリオレフイン系樹脂層を使用
し、該基材層に接着力の強い粘着剤層を設けた構成とす
ることにより、改ざん防止シールを剥がそうとしてもポ
リオレフイン系樹脂層が容易に伸びて変形してしまい、
改ざん防止シールを再利用できる状態で剥離することが
出来ないので、改ざんを防止することができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を引用して本発明を説明する。図
1は本発明の改ざん防止シールの1実施例の積層構成を
示す断面図、図2は本発明の改ざん防止シールの他の実
施例の積層構成を示す断面図、図3は通帳に改ざん防止
シールを貼着した状態を示す図で、(イ)は斜視図、
(ロ)は(イ)におけるI−I断面図であり、1,1'は
改ざん防止シール、2は支持層、3は基材層、4は粘着
剤層、5は剥離紙、6は離型層、7は改ざん防止シール
本体、11は通帳、12は捺印シール、13は捺印部、14はコ
ード記入欄ををそれぞれ表す。
1は本発明の改ざん防止シールの1実施例の積層構成を
示す断面図、図2は本発明の改ざん防止シールの他の実
施例の積層構成を示す断面図、図3は通帳に改ざん防止
シールを貼着した状態を示す図で、(イ)は斜視図、
(ロ)は(イ)におけるI−I断面図であり、1,1'は
改ざん防止シール、2は支持層、3は基材層、4は粘着
剤層、5は剥離紙、6は離型層、7は改ざん防止シール
本体、11は通帳、12は捺印シール、13は捺印部、14はコ
ード記入欄ををそれぞれ表す。
【0010】本発明の実施例における改ざん防止シール
1は図1に示すように、支持層2と基材層3と粘着剤層
4とからなる積層体の粘着剤層4面に剥離紙5を積層し
た構成であり、支持層2と基材層3とが容易に剥離でき
るように接着された構成からなつている。
1は図1に示すように、支持層2と基材層3と粘着剤層
4とからなる積層体の粘着剤層4面に剥離紙5を積層し
た構成であり、支持層2と基材層3とが容易に剥離でき
るように接着された構成からなつている。
【0011】本発明の他の実施例における改ざん防止シ
ール1'は図2に示すように、支持層2と支持層2に設け
られた離型層6と基材層3と粘着剤層4とからなる積層
体の粘着剤層4面に剥離紙5を積層した構成からなつて
おり、支持層2に設けられた剥離層6と基材層3とが容
易に剥離できるように接着された構成からなる。
ール1'は図2に示すように、支持層2と支持層2に設け
られた離型層6と基材層3と粘着剤層4とからなる積層
体の粘着剤層4面に剥離紙5を積層した構成からなつて
おり、支持層2に設けられた剥離層6と基材層3とが容
易に剥離できるように接着された構成からなる。
【0012】本発明の改ざん防止シール1,1'の支持層
2は、基材層3が伸びて変形し易くそれ単体では取扱上
の機能が著しく損なうために、当該シールを対象物に貼
着するまでの間基材層3を支持して置くためのものであ
るので、強度、耐熱性に優れたプラスチツクフイルムが
適しており、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート、2
軸延伸ポリプロピレン、2軸延伸ナイロン、アルミニウ
ム箔、紙、ないしはそれらの積層体が好適に使用でき、
厚さは10〜50ミクロンが適当である。上記の材料の
中でも厚さ12〜48ミクロンの2軸延伸ポリエチレン
テレフタレートが最も適している。
2は、基材層3が伸びて変形し易くそれ単体では取扱上
の機能が著しく損なうために、当該シールを対象物に貼
着するまでの間基材層3を支持して置くためのものであ
るので、強度、耐熱性に優れたプラスチツクフイルムが
適しており、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート、2
軸延伸ポリプロピレン、2軸延伸ナイロン、アルミニウ
ム箔、紙、ないしはそれらの積層体が好適に使用でき、
厚さは10〜50ミクロンが適当である。上記の材料の
中でも厚さ12〜48ミクロンの2軸延伸ポリエチレン
テレフタレートが最も適している。
【0013】基材層3としては、柔軟で伸びが大きいポ
リオレフイン系樹脂が適しており、低密度ポリエチレ
ン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体等が好適に使用できる。基材層
3は支持層2面に直接ないしは離型層6を介して熱溶融
押出ラミネーシヨンにより形成されるので、基材層3に
は熱溶融押出適性の優れたポリオレフイン系樹脂が適し
ている。基材層3の厚さは薄い程改ざん防止には程効果
的であり好ましいが、改ざん防止シール1,1'の加工適
性等を考慮すると5〜40ミクロンの厚さが適当であ
る。基材層3を厚くしすぎると強度が大きくなるので、
再利用できる状態で改ざん防止シール本体7を被貼着材
から剥離することが可能になり本発明の目的が達せられ
ない。
リオレフイン系樹脂が適しており、低密度ポリエチレ
ン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体等が好適に使用できる。基材層
3は支持層2面に直接ないしは離型層6を介して熱溶融
押出ラミネーシヨンにより形成されるので、基材層3に
は熱溶融押出適性の優れたポリオレフイン系樹脂が適し
ている。基材層3の厚さは薄い程改ざん防止には程効果
的であり好ましいが、改ざん防止シール1,1'の加工適
性等を考慮すると5〜40ミクロンの厚さが適当であ
る。基材層3を厚くしすぎると強度が大きくなるので、
再利用できる状態で改ざん防止シール本体7を被貼着材
から剥離することが可能になり本発明の目的が達せられ
ない。
【0014】粘着剤層4は、改ざん防止シール本体7を
被貼着材表面に貼着したときに剥離しにくい方が好まし
いので、強粘着性で熱により接着力の低下のない耐熱性
の良い粘着剤が好適に使用できる。剥離紙5は紙ないし
フイルムの表面に離型処理した一般的に使用されている
ものでよい。
被貼着材表面に貼着したときに剥離しにくい方が好まし
いので、強粘着性で熱により接着力の低下のない耐熱性
の良い粘着剤が好適に使用できる。剥離紙5は紙ないし
フイルムの表面に離型処理した一般的に使用されている
ものでよい。
【0015】支持層2と基材層3とを剥離可能に積層す
るには、支持層2の片面に直接ないしは離型層6を介し
て、基材層3を構成するポリオレフイン系樹脂を熱溶融
押出ラミネーシヨンにより形成する方法で行われる。こ
の方法で積層することにより適度の剥離強度が得られ
る。例えば支持層2を2軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートとし、基材層3を低密度ポリエチレンとする場合に
は、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートの表面に低密
度ポリエチレンを熱溶融押出ラミネーシヨンにより積層
することにより、剥離強度が10〜70g/25mm巾
となり適度の接着強度が得られる。紙とプラスチツクフ
イルムとの積層体からなる支持層2を使用する場合に
は、プラスチツクフイルム面にアクリル系樹脂、ポリア
ミド系樹脂からなり必要によりシリコンを添加した離型
層6をグラビア印刷によるベタ刷り等により設けた後、
離型層6面に低密度ポリエチレンを熱溶融押出ラミネー
シヨンにより積層することで適度の剥離強度が得られ
る。
るには、支持層2の片面に直接ないしは離型層6を介し
て、基材層3を構成するポリオレフイン系樹脂を熱溶融
押出ラミネーシヨンにより形成する方法で行われる。こ
の方法で積層することにより適度の剥離強度が得られ
る。例えば支持層2を2軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートとし、基材層3を低密度ポリエチレンとする場合に
は、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートの表面に低密
度ポリエチレンを熱溶融押出ラミネーシヨンにより積層
することにより、剥離強度が10〜70g/25mm巾
となり適度の接着強度が得られる。紙とプラスチツクフ
イルムとの積層体からなる支持層2を使用する場合に
は、プラスチツクフイルム面にアクリル系樹脂、ポリア
ミド系樹脂からなり必要によりシリコンを添加した離型
層6をグラビア印刷によるベタ刷り等により設けた後、
離型層6面に低密度ポリエチレンを熱溶融押出ラミネー
シヨンにより積層することで適度の剥離強度が得られ
る。
【0016】本発明の改ざん防止シール本体7を備えた
通帳は図3(イ)、(ロ)に示されるように、捺印欄13
及びコード記入欄14を備えた捺印シール12の捺印欄13に
捺印して通帳11の所定位置に貼付け、捺印シール12より
サイズの大きい改ざん防止シール本体7を、捺印シール
12の全面を覆い且つ周縁部にて通帳に接着するようにし
て貼着した構成からなる。通帳11に貼付けられた捺印シ
ール12面に改ざん防止シール1,1' を貼着してから、表
面の支持層2を剥離することにより上記の通帳11が得ら
れる。支持層2を剥離せずにそのままの状態で使用して
もよい。
通帳は図3(イ)、(ロ)に示されるように、捺印欄13
及びコード記入欄14を備えた捺印シール12の捺印欄13に
捺印して通帳11の所定位置に貼付け、捺印シール12より
サイズの大きい改ざん防止シール本体7を、捺印シール
12の全面を覆い且つ周縁部にて通帳に接着するようにし
て貼着した構成からなる。通帳11に貼付けられた捺印シ
ール12面に改ざん防止シール1,1' を貼着してから、表
面の支持層2を剥離することにより上記の通帳11が得ら
れる。支持層2を剥離せずにそのままの状態で使用して
もよい。
【0017】上記の通帳11を改ざんするために、改ざん
防止シール本体7の端縁を掴んで引き剥がそうとして引
張つても、周縁部にて通帳11に粘着剤層5により強力に
接着しているので、改ざん防止シール本体7の基材層3
が柔軟で薄いために伸びて変形してしまうかないしは切
れてしまつて、改ざん防止シール本体7を原形を留めた
再利用できる状態で剥離することが不可能である。した
がって改ざん防止シール本体7を剥がし取ったとして
も、伸びてしわになるか破れてしまい再利用が出来ない
ので通帳の改ざんが不可能になる。支持層2を剥離除去
せずにそのままの状態で使用した場合であつても、捺印
シール12を覆つて貼着されている改ざん防止シール1,
1' を剥がそうとすると、支持層2は容易に剥離してく
るが、改ざん防止シール本体7は剥離することが不可能
であり、支持層2を除去した場合と同様の改ざん防止効
果が得られる。
防止シール本体7の端縁を掴んで引き剥がそうとして引
張つても、周縁部にて通帳11に粘着剤層5により強力に
接着しているので、改ざん防止シール本体7の基材層3
が柔軟で薄いために伸びて変形してしまうかないしは切
れてしまつて、改ざん防止シール本体7を原形を留めた
再利用できる状態で剥離することが不可能である。した
がって改ざん防止シール本体7を剥がし取ったとして
も、伸びてしわになるか破れてしまい再利用が出来ない
ので通帳の改ざんが不可能になる。支持層2を剥離除去
せずにそのままの状態で使用した場合であつても、捺印
シール12を覆つて貼着されている改ざん防止シール1,
1' を剥がそうとすると、支持層2は容易に剥離してく
るが、改ざん防止シール本体7は剥離することが不可能
であり、支持層2を除去した場合と同様の改ざん防止効
果が得られる。
【0018】実施例1 厚さ25ミクロンの2軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフイルム面にアンカーコートを行わずに直接、20ミ
クロンの厚さに密度が0.915の低密度ポリエチレン
を熱溶融押出ラミネーシヨンにより積層し、一方クラフ
ト紙に離型処理した剥離紙を使用し離型処理面にアクリ
ル系樹脂からなる粘着剤を20g/m2の厚さに塗布し
溶剤を除去した後、該粘着剤層と上記で作製した積層体
の低密度ポリエチレン面とを合わせて圧着して改ざん防
止シール積層体を作製し、2軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフイルム面から剥離紙に達する所定形状のハー
フカツトを施して改ざん防止シールを作製した。上記で
作製した改ざん防止シールを通帳に貼着した捺印シール
の全面を覆うように貼付けてから支持層を剥離して改ざ
ん防止シール本体が貼着された通帳を作製した。上記通
帳に貼着された改ざん防止シール本体を剥がそうとして
も容易に伸びて変形し、更に引張ると破れてしまい、再
利用できる状態で剥離することが不可能であつた。
トフイルム面にアンカーコートを行わずに直接、20ミ
クロンの厚さに密度が0.915の低密度ポリエチレン
を熱溶融押出ラミネーシヨンにより積層し、一方クラフ
ト紙に離型処理した剥離紙を使用し離型処理面にアクリ
ル系樹脂からなる粘着剤を20g/m2の厚さに塗布し
溶剤を除去した後、該粘着剤層と上記で作製した積層体
の低密度ポリエチレン面とを合わせて圧着して改ざん防
止シール積層体を作製し、2軸延伸ポリエチレンテレフ
タレートフイルム面から剥離紙に達する所定形状のハー
フカツトを施して改ざん防止シールを作製した。上記で
作製した改ざん防止シールを通帳に貼着した捺印シール
の全面を覆うように貼付けてから支持層を剥離して改ざ
ん防止シール本体が貼着された通帳を作製した。上記通
帳に貼着された改ざん防止シール本体を剥がそうとして
も容易に伸びて変形し、更に引張ると破れてしまい、再
利用できる状態で剥離することが不可能であつた。
【0019】
【発明の効果】柔軟で伸びて変形し易い5〜40ミクロ
ンの厚さのポリオレフイン系樹脂層を基材層とし該基材
層に粘着剤層を設けた構成の改ざん防止シールを、捺印
シールが貼着された通帳の表面にその捺印シールを覆う
ように貼着して使用することにより、当該改ざん防止シ
ールを剥がして捺印シールを貼り替えようとしても、改
ざん防止シールの基材層のポリオレフイン系樹脂が容易
に伸びて変形するかないしは破れてしまい、改ざん防止
シールを再利用できる状態で剥離することが不可能であ
るので、捺印シールの貼り替えによる通帳の改ざんがで
きなくなる。また、改ざん防止シールの構成が単純であ
り煩雑な加工工程を必要としないので低価格の改ざん防
止シールを提供できる。
ンの厚さのポリオレフイン系樹脂層を基材層とし該基材
層に粘着剤層を設けた構成の改ざん防止シールを、捺印
シールが貼着された通帳の表面にその捺印シールを覆う
ように貼着して使用することにより、当該改ざん防止シ
ールを剥がして捺印シールを貼り替えようとしても、改
ざん防止シールの基材層のポリオレフイン系樹脂が容易
に伸びて変形するかないしは破れてしまい、改ざん防止
シールを再利用できる状態で剥離することが不可能であ
るので、捺印シールの貼り替えによる通帳の改ざんがで
きなくなる。また、改ざん防止シールの構成が単純であ
り煩雑な加工工程を必要としないので低価格の改ざん防
止シールを提供できる。
【図1】本発明の改ざん防止シールの1実施例の積層構
成を示す断面図。
成を示す断面図。
【図2】本発明の改ざん防止シールの他の実施例の積層
構成を示す断面図。
構成を示す断面図。
【図3】通帳に改ざん防止シールを貼着した状態を示す
図で、(イ)は斜視図、(ロ)は(イ)におけるI−I
断面図。
図で、(イ)は斜視図、(ロ)は(イ)におけるI−I
断面図。
1,1' 改ざん防止シール 2 支持層 3 基材層 4 粘着剤層 5 剥離紙 6 離型層 7 改ざん防止シール本体 11 通帳 12 捺印シール 13 捺印部 14 コード記入欄
Claims (3)
- 【請求項1】 表面から順に支持層と基材層と粘着剤層
と剥離紙とが積層され、該支持層と該基材層とが剥離可
能に積層された構成からなることを特徴とする改ざん防
止シール。 - 【請求項2】 前記基材層が支持層表面に熱溶融押出ラ
ミネーシヨン等により形成された厚さ5〜40ミクロン
のポリオレフイン系樹脂層からなることを特徴とする請
求項1記載の改ざん防止シール。 - 【請求項3】 捺印シールよりも寸法の大きい、厚さ5
〜40ミクロンのポリオレフイン系樹脂層と粘着剤層と
からなる改ざん防止シール本体が、通帳に貼着された捺
印シールの全面を覆うとともに周縁部にて通帳に接着す
る状態で貼着された構成からなる通帳。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34944393A JPH07199813A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 改ざん防止シール及び改ざん防止通帳 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34944393A JPH07199813A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 改ざん防止シール及び改ざん防止通帳 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07199813A true JPH07199813A (ja) | 1995-08-04 |
Family
ID=18403789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34944393A Pending JPH07199813A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 改ざん防止シール及び改ざん防止通帳 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07199813A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010281948A (ja) * | 2009-06-03 | 2010-12-16 | Nichiei Kako Kk | 改ざん防止シート及び改ざん防止ラベル |
WO2021225071A1 (ja) | 2020-05-07 | 2021-11-11 | 富士フイルム株式会社 | 圧電素子および圧電スピーカー |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP34944393A patent/JPH07199813A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010281948A (ja) * | 2009-06-03 | 2010-12-16 | Nichiei Kako Kk | 改ざん防止シート及び改ざん防止ラベル |
WO2021225071A1 (ja) | 2020-05-07 | 2021-11-11 | 富士フイルム株式会社 | 圧電素子および圧電スピーカー |
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20031118 |