JPH07199573A - 画像情報処理装置 - Google Patents

画像情報処理装置

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Publication number
JPH07199573A
JPH07199573A JP5354330A JP35433093A JPH07199573A JP H07199573 A JPH07199573 A JP H07199573A JP 5354330 A JP5354330 A JP 5354330A JP 35433093 A JP35433093 A JP 35433093A JP H07199573 A JPH07199573 A JP H07199573A
Authority
JP
Japan
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film
sub
transport
unit
roller
Prior art date
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Pending
Application number
JP5354330A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Yamamoto
順一 山本
Naoyuki Matsuda
直行 松田
Tatsuro Oishi
辰郎 大石
Noboru Omoto
昇 大本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP5354330A priority Critical patent/JPH07199573A/ja
Publication of JPH07199573A publication Critical patent/JPH07199573A/ja
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  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像情報処理装置の小型化を図ると共に、安
定した搬送性能を実現して、良質な画像の記録または読
取りを行うこと。 【構成】 フィルム16を露光部50において略上下方
向に沿って搬送する搬送手段42、43を有し、露光部
50の上方側および下方側のそれぞれには、搬送される
フィルム16を案内する搬送エリア17L、17Uが略
水平方向に沿って相互に略平行に形成されている。ま
た、各搬送エリア17L、17Uは、フィルム16の搬
送方向に沿う長さの少なくとも半分以上の長さに形成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、搬送されるシート状の
記録媒体に対して記録または読取りを行う処理部を有す
る画像記録装置や画像読取装置などの画像情報処理装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】医療用画像などのように高品位な画像が
要求される画像記録装置では、その副走査系には、安定
した搬送性能が要求される。このため、この種の従来の
画像記録装置にあっては、メディア(記録媒体)の自重
による影響、メディアの屈曲による影響を考慮して、い
わゆる平面搬送方式が採用されていた。
【0003】ところが、平面搬送方式を採用した画像記
録装置は、これを設置するための大きな床面積が必要と
なるため、設置床面積を縮小する方向に向かっている時
流に合致しなくなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】設置床面積を縮小する
ための方策として、メディアの搬送方向を縦方向とした
副走査部が考えられるが、この場合には、新たに、メデ
ィアの自重による影響、メディアの屈曲による影響など
が問題となってくる。
【0005】また、特開平3−186835号には、所
定のタイミングで移動駆動されるガイド部材を用いて、
メディアがローラ表面に接することを防止し、ローラ表
面の摩擦抵抗を取り除くようにしたシート搬送装置が開
示されているが、メディアの自重による影響をなくすに
は完全なものではなかった。また、ガイド部材を移動さ
せる駆動部が必要であるため、コストの増加をも招いて
いた。
【0006】そこで、本発明は、装置の小型化を図ると
共に、安定した搬送性能を実現して、良質な画像の記録
または読取りを行い得る画像情報処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、搬送されるシート状の記録媒体に対して記
録または読取りを行う処理部を有する画像情報処理装置
において、前記記録媒体を前記処理部において略上下方
向に沿って搬送する搬送手段と、前記処理部の上方側お
よび下方側のそれぞれに略水平方向に沿って相互に略平
行に形成され、搬送される前記記録媒体を案内する搬送
面と、を有することを特徴とする画像情報処理装置であ
る。
【0008】また、前記搬送面は、記録媒体の搬送方向
に沿う長さの少なくとも半分以上の長さに形成すると良
い。
【0009】
【作用】記録媒体を処理部において略上下方向に沿って
搬送すると共に、処理部の上方側および下方側のそれぞ
れに略水平方向に沿って相互に略平行に形成した搬送面
に沿って記録媒体を案内することにより、装置の小型
化、特に床面積が小さくなる。
【0010】さらに、搬送される記録媒体は、略水平方
向に沿って配置した搬送面に受けとめられて案内される
ため、記録媒体の重量や屈曲による影響が低減され、記
録媒体の姿勢が安定化し、搬送速度の定速化が図られ
る。これに伴って処理部における記録媒体の搬送安定性
が向上するので、良質な画像の記録または読取りが行わ
れる。
【0011】また、搬送面が記録媒体の搬送方向に沿う
長さの少なくとも半分以上の長さを有していれば、搬送
される記録媒体の重心が搬送面に位置することにより、
記録媒体の搬送安定性が向上する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明の画像情報処理装置の一実施例
に係るレーザープリンタの全体構成を示す側面図、図2
は、図1に示されるカートリッジおよび副走査ユニット
の位置関係を示す上面図である。
【0013】このレーザープリンタ10は、内部を暗箱
状態に形成された装置本体11内に、主にカートリッジ
12、フィルム給送部13、画像形成部14および熱現
像部15がそれぞれ図示のように配設されている。この
レーザープリンタ10で取り扱う記録媒体(メディア)
は、医療用画像やカラー画像を取り扱う感光性フィルム
16であり、図1では、感光性フィルム16が収納され
たカートリッジ12を装置本体11内に装着した状態が
示されている。また、本実施例のレーザープリンタ10
の画像形成部14では、フィルム16の搬送方向が下か
ら上へ向かう縦方向となっており、この縦方向に搬送さ
れるフィルム16に対して副走査がなされ、所定の画像
が形成されるようになっている。フィルム給送部13に
より給送されたフィルム16は、画像形成部14の上流
側から下流側の領域にかけては、略コの字形状を呈する
搬送経路に沿って搬送される。
【0014】この領域における搬送経路は、略水平方向
に延びる下側水平搬送エリア17L(搬送面に相当す
る)と、この下側水平搬送エリア17Lの端部から画像
形成部14に向けて円弧形状に延びる下側アール搬送エ
リア18Lと、この下側アール搬送エリア18Lの端部
から縦方向上向きに延びる下側縦搬送エリア19Lと、
画像形成部14の下流側から縦方向上向きに延びる上側
縦搬送エリア19Uと、上側縦搬送エリア19Uの端部
から熱現像部15に向けて円弧形状に延びる上側アール
搬送エリア18Uと、この上側アール搬送エリア18U
の端部から略水平方向に延びる上側水平搬送エリア17
U(搬送面に相当する)とを有している。なお、以下の
説明においては、下側水平搬送エリア17L、下側アー
ル搬送エリア18Lおよび下側縦搬送エリア19Lを総
称して下側搬送エリア20とも称し、上側縦搬送エリア
19U、上側アール搬送エリア18Uおよび上側水平搬
送エリア17Uを総称して上側搬送エリア21とも称す
る。
【0015】装置本体11内には、下側水平搬送エリア
17Lを形成するガイド板22、下側アール搬送エリア
18Lおよび下側縦搬送エリア19Lを形成するガイド
板23、上側縦搬送エリア19Uを形成するガイド板2
4、上側アール搬送エリア18Uを形成するガイド板2
5、上側水平搬送エリア17Uを形成するガイド板26
がそれぞれ設けられている。
【0016】カートリッジ12は、装置本体11内の下
部に交換自在に装填され、未露光のフィルム16を積層
して収納したもので、上面の開閉口27には、遮光性の
スライド扉28が取り付けられている。カートリッジ1
2は、通常、感光性フィルム16を保護するために遮光
されているが、装置本体11内に装置され、この装置本
体11の内部の遮光性が確保されると、図示するように
スライド扉28が移動され、開閉口27が自動的に開放
される。
【0017】フィルム給送部13には、カートリッジ1
2の中に収納された感光性フィルム16を1枚ずつ給送
するためのバキューム方式のフィルム給送装置30が設
けられている。この給送装置30は、真空吸着盤31を
有する吸着盤保持ユニット32が給紙アーム33の先端
に取り付けられて構成されている。給紙命令が来ると、
真空吸着盤31が水平の姿勢を保ちながら最上部のフィ
ルム16に接して真空吸着し、吸着されたフィルム16
は、給紙アーム33が回転することにより、フィルム搬
送経路の入口部に接近離反移動可能に配置された第1搬
送用ローラ対34の間に送り込まれる。そして、第1搬
送用ローラ対34にフィルム16が拘束されると、吸着
状態は解除され、吸着盤保持ユニット32はホームポジ
ションに戻るようになっている。
【0018】第1搬送用ローラ対34は、駆動ローラ3
4aと従動ローラ34bとから構成され、従動ローラ3
4bは駆動ローラ34aに対して接離可能に移動し、そ
の解放状態において給送装置30でピックアップされた
1枚のフィルム16の先端が挿入され、次いで圧接状態
においてくわえ込んで拘束したフィルム16を円弧形状
のガイド板35に沿って第2搬送用ローラ対36に送る
ようになっている。第2搬送用ローラ対36は、上ロー
ラ36aと下ローラ36bとから構成され、上ローラ3
6aの上流に設けた搬送センサSW1によりフィルム1
6の後端を検出し、下側水平搬送エリア17Lにフィル
ム16が確実に入ったことを検知するようにしてある。
【0019】下側水平搬送エリア17Lにおいて、フィ
ルム16は、図示しない斜行矯正ローラ対などの幅規制
手段により幅規制されつつ搬送される。また、下側水平
搬送エリア17Lには、駆動ローラである上ローラ37
aと、従動ローラである下ローラ37bとから構成され
る第3搬送用ローラ対37が設けられている。下ローラ
37bは上ローラ37aに対して接離可能に移動し、そ
の解放状態において第2搬送用ローラ対36から送られ
てくるフィルム16の先端が挿入され、次いで圧接状態
においてくわえ込んで拘束したフィルム16をガイド板
23に沿って画像形成部14に向けて送るようになって
いる。画像形成部14における後述する副走査ユニット
41の主駆動ローラ対42にフィルム16が達したとき
には、主駆動ローラ対42でのフィルム搬送の負荷を軽
減するために、第3搬送用ローラ対37はフィルム16
の搬送を解除する。
【0020】画像形成部14は、光学ユニット40と副
走査ユニット41とを有し、光学ユニット40は、副走
査ユニット41の図中左側に位置して配置されている。
この光学ユニット40の下方に前記下側水平搬送エリア
17Lが形成され、上方に前記上側水平搬送エリア17
Uが形成されている。
【0021】光学ユニット40は、レーザー光源、光変
調器、ポリゴンミラー、折り返しミラーなどが内蔵さ
れ、画像信号に応じて変調されたレーザービームLをポ
リゴンミラーの回転を用いて主走査方向に偏向し、記録
位置のフィルム16の感光面を光走査する。なお、フィ
ルム16の搬送中には、シャッタなどでレーザービーム
Lがフィルム16に向けて照射されないようになってい
る。
【0022】副走査ユニット41は、上流側の主駆動ロ
ーラ対42と、下流側の従駆動ローラ対43とを有し、
各ローラ42、43は弾性部材で被覆されている。フィ
ルム16は、主駆動ローラ対42と従駆動ローラ対43
とにより挟持されて搬送されるが、このとき光学ユニッ
ト40から両ローラ対42、43の間で主走査されるレ
ーザービームLにて画像露光される。副走査ユニット4
1については、図3〜5に基づいて後に詳述する。
【0023】上側縦搬送エリア21には、駆動ローラ4
4aと従動ローラ44bとから構成される第4搬送用ロ
ーラ対44、駆動ローラ45aと従動ローラ45bとか
ら構成される第5搬送用ローラ対45、第6搬送用ロー
ラ対46などが設けられている。
【0024】画像形成部14で露光されたフィルム16
は、第4〜第6搬送用ローラ対44、45、46の駆動
により、熱現像部15に設けたヒートローラ47に向け
て搬送される。このヒートローラ47により、露光後の
フィルム16は逐次熱現像され、排出ローラ対48によ
りレーザープリンタ10の上面に設けた排紙トレイ49
上へと排出される。なお、ヒートローラ47の位置にレ
シーブカートリッジを配置しておき、レシーブカートリ
ッジ内に収容された露光後のフィルム16を、レシーブ
カートリッジを遮光状態としてレシーブカートリッジご
とレーザープリンタ10外へ取り出し、その後に現像処
理を行うようにしても良い。
【0025】また、装置本体11内には、図示しないコ
ントローラが配設され、装置本体11内の各部の統括制
御を行うようになっている。一方、レーザープリンタ1
0には、図示しないコンピュータが接続され、記録すべ
き画像情報はこのコンピュータから1画像分ずつレーザ
ープリンタ10の前記コントローラに入力される。
【0026】図3は、副走査ユニットの要部を示す側面
図、図4は、その上面図、図5は、副走査ユニットにお
ける駆動系の動力伝達関係を示す概略斜視図である。
【0027】副走査ユニット41は、図3に示すよう
に、フィルム16の搬送方向が下から上へ向かう縦方向
となっており、フィルム搬送方向の上流側には主駆動ロ
ーラ対42が、下流側には従駆動ローラ対43が設けら
れている。主駆動ローラ対42と従駆動ローラ対43と
は所定寸法の空隙部を隔てて配置され、露光部50(処
理部に相当する)が形成されている。この露光部50に
おいて、光学ユニット40からのレーザービームLがフ
ィルム16に対して照射され、画像情報が記録される。
【0028】主駆動ローラ対42は、主駆動ローラ42
aと、この主駆動ローラ42aに圧接し主駆動ローラ4
2aの回転駆動に伴って回転する対向ローラ42bとか
ら構成されている。従駆動ローラ対43も同様に、従駆
動ローラ43aと、この従駆動ローラ43aに圧接し従
駆動ローラ43aの回転駆動に伴って回転する対向ロー
ラ43bとから構成されている。これら両駆動ローラ対
42、43がフィルム16を露光部50において略上下
方向に沿って搬送する搬送手段として機能している。な
お、以下の説明においては、主駆動ローラ対42を主駆
動部、従駆動ローラ対43を従駆動部とも言う。
【0029】各対向ローラ42b、43bは、装置本体
11に支軸51を中心に回動自在に取り付けられた支持
板52に回転自在に取り付けられている。各支持板52
にはアーム部53が設けられ、これら両アーム部53の
間には、引張スプリング54が掛け渡されている。この
引張スプリング54の弾発力により支持板52が支軸5
1を中心に回動されて、各対向ローラ42b、43bに
は、主駆動ローラ42a、従駆動ローラ43aに対する
圧接力が加えられている。
【0030】主駆動ローラ42aの上流側には、当該主
駆動ローラ42aに近接させて先端検出センサSW2が
設けられている。この先端検出センサSW2は、フィル
ム露光面の裏面側からフィルム先端が通過したことを検
知する。
【0031】この先端検出センサSW2および第2搬送
用ローラ対36の上流に設けた搬送センサSW1は、検
出方式は特に限定されるものではない。但し、本実施例
のプリンタ10で使用する記録媒体は感光性フィルム1
6であるので、検出部材を備えた接触方式のセンサを使
用する場合にあっては、フィルム16、特にフィルム先
端を検出すると直ぐに、検出部材をフィルム16に接触
しないOFF位置に退避させる必要がある。検出部材を
退避させないと、フィルム16に縦スジとなって現わ
れ、画像にダメージを与えてしまうからである。また、
先端検出センサSW2および搬送センサSW1をフォト
センサから構成し、該フォトセンサで感光性フィルム1
6を直接検出する場合には、フィルム16への感光を防
止するために、フィルム16、特にフィルム先端を検出
すると直ちに、フォトセンサの発光をOFFする必要が
ある。また、フォトセンサによれば、検出部材を介する
ことなくフィルム16を直接検出するので、低コスト
化、省スペース化が図れ、検出誤差も少ないという利点
がある。
【0032】図4および図5にも示すように、副操作ユ
ニット41の駆動系60は、パルスモータからなる副走
査モータMを有し、この副走査モータMの出力軸にはモ
ータプーリ61が連結されている。このモータプーリ6
1と、主駆動ローラ42aが連結された主駆動ローラ側
プーリ62との間には、副走査モータMの回転動を主駆
動ローラ42aに伝達する第1ベルト63が掛け渡され
ている。この駆動系60には、両端に第1中間プーリ6
4と第2中間プーリ65とを連結した中間軸66が配置
されており、モータプーリ61と第1中間プーリ64と
の間には、第2ベルト67が掛け渡されている。さら
に、第2中間プーリ65と、従駆動ローラ43aが連結
された従駆動ローラ側プーリ68との間には、副走査モ
ータMの回転動を従駆動ローラ43aに伝達する第3ベ
ルト69が掛け渡されている。
【0033】このような駆動系60によれば、主駆動部
42側においては、従駆動部43側から動力が伝達され
ることなくモータMから動力が直接伝達され、従駆動部
43側においても、主駆動部42側から動力が伝達され
ることなくモータMから動力が直接伝達されることにな
る。このため、主駆動部である主駆動ローラ対42の駆
動安定性が良好となる。
【0034】さらに、第1中間プーリ64には、従駆動
部43における搬送力を規定するためのトルクリミッタ
70が取り付けられており、副走査モータMの動力をト
ルクリミッタ70を介して従駆動ローラ43aに伝達す
るようになっている。
【0035】以下に、主従の駆動ローラ42、43の構
成、トルクリミッタ70の必要性、中間軸66の存在理
由、主駆動ローラ42aと従駆動ローラ43aの速度比
および先端検出センサSW2のそれぞれについて説明す
る。
【0036】駆動ローラの構成 本実施例のプリンタ10では、2組のローラ対(主駆動
ローラ対42と従駆動ローラ対43)により副走査ユニ
ット41の駆動系60を構成してある。これらローラ4
2a、42b、43a、43bは従来のドラムに比べる
と小径であるため、副走査ユニット41の省スペース化
ひいてはプリンタ10の小型化を達成でき、コストの低
減も図ることができる。
【0037】上記構成で、副走査ユニット41に要求さ
れる「安定した搬送を行う」という機能を達成しなけれ
ばならない。副走査ユニット41の駆動系60に及ぼす
内乱としては、副走査モータMからの振動、駆動伝達系
(ベルト63、67、69)の伝達誤差などが考えられ
るが、外乱である搬送部での負荷抵抗、現像部15への
送り込み抵抗による影響の方が影響としては大きい。
【0038】従来では、この外乱の影響を軽減するため
に、副走査駆動ローラでフィルム16を搬送するときに
は、搬送部および現像部15のローラ対をフィルム16
に対して退避させることにより、抵抗にならないように
配慮していた。
【0039】しかしながら、このような配慮によって影
響は軽減されたものの、フィルム搬送経路の形状、フィ
ルム16の腰などから抵抗がゼロになったわけではな
い。
【0040】今、図6(A)に示すように、 搬送部での負荷抵抗 :a 現像部への送り込み抵抗:b 主駆動部での搬送力 :F 主駆動部での搬送速度 :v 従駆動部での搬送力 :F´ 従駆動部での搬送速度 :v´とすると、主駆動部42
では、フィルム16は滑ってはいけないので、 F>F´ さらに F>a、 露光部50のエリアでは、フィルム16は弛んではいけ
ないので、 F´>b さらに v≦v´ なる条件を満たすことによって、安定した搬送を行い得
ること、つまり外乱の影響を受けない力関係がわかる。
【0041】比較例として、フィルム搬送方向に沿って
下流側に主駆動部42、上流側に従駆動部43を配置し
た駆動系の場合を検討してみると、負荷抵抗の状態は本
実施例の構成の場合と同じとして、フィルム16を従駆
動部43から主駆動部42に運ぶためには、 F´>a 露光部50のエリアでは、フィルム16は弛んではいけ
ないので、 v≧v´ F>a+b+f(fはv≧v´から来る従駆動部におけ
る負荷抵抗) という条件を満たさないと安定した搬送を行うことがで
きないことがわかる。
【0042】本実施例の構成と、上記比較例の構成と
で、F値を比較すれば、本実施例の構成のほうが設計値
を設定するにおいて、有利であることがわかる。
【0043】トルクリミッタの必要性 副走査ユニット41の駆動系60における基本的な要件
は、 フィルム搬送力については : 主駆動部42側>従駆
動部43側 フィルム搬送速度については: 主駆動部42側<従駆
動部43側 であり、主駆動ローラ対42と従駆動ローラ対43とが
上記の関係で駆動されることにより、主駆動ローラ対4
2ではフィルム16を滑らずに送る駆動がなされ、従駆
動ローラ対43ではフィルム16を滑らせて送る駆動が
なされることになる。
【0044】上記のように従駆動ローラ43aとフィル
ム16との間には滑りが生じてしまうことになるが、こ
のような滑りは、乳剤面を持つ感光性フィルム16を搬
送する場合においては、スクラッチが乳剤面に発生する
原因となる。主駆動ローラ対42と従駆動ローラ対43
とを上記の関係で駆動する際における従駆動ローラ43
aとフィルム16との間の滑りを防止するためには、ト
ルクリミッタ70を副走査モータMと従駆動ローラ43
aとの間の伝達系の中に入れることが考えられる。
【0045】そこで、感光性フィルム16を取り扱う本
実施例にあっては、図5に示したように、中間軸66に
第1中間プーリ64を介してトルクリミッタ70を取り
付けてある。トルクリミッタ70のトルク値は、「フィ
ルム搬送力は、主駆動部42側>従駆動部43側」とい
う条件から200g・cm程度としている。このとき、
主駆動部42側のトルク値は、1kg・cm程度であ
る。
【0046】トルクリミッタ70を介在させたことによ
り、主駆動部42側においてはフィルム16とローラ4
2a、42b間の摩擦力を考慮してローラ42a、42
bの材質を選定する必要があるものの、従駆動部43側
においては、フィルム16とローラ43a、43b間の
摩擦力をさほど意識しなくても良い。つまり、フィルム
16とローラ43a、43bとが滑らなければよく、2
00g・cm以上の拘束力を得ることのできる材質を選
定すればよい。したがって、主駆動部42側と同じ材質
のローラを用いても何ら差支えない。
【0047】なお、従駆動ローラ43aとフィルム16
との間に滑りが生じても不都合のない材質を有する記録
媒体を搬送する際には、副走査ユニット41の駆動系6
0にトルクリミッタ70を取り付けなくても良い。
【0048】中間軸の使用理由 本実施例では、以下の2つの理由により中間軸66を使
用している。 トルクリミッタ70は軸方向に長い部品であるため、
このトルクリミッタ70をプーリを介して従駆動ローラ
43aに取り付けると、軸方向長さが長くなり、この軸
方向に沿ってプリンタ10が大型化してしまう。また、
従駆動ローラ43aの軸長が長くなってしまい、機能部
品であるローラ43aのコストがアップしてしまう。こ
れに対し、本実施例のように、単なる動力伝達軸である
中間軸66にトルクリミッタ70を取り付けることによ
り、副走査モータMと並列的にトルクリミッタ70を配
置することができ、取付スペースの省スペース化が図
れ、また従駆動ローラ43aにトルクリミッタ70を取
り付ける加工が不要となり、コストの増加を招くことも
ない。
【0049】副走査ユニット41の駆動系60に及ぼ
す内乱の一つである駆動伝達系の伝達誤差が主駆動ロー
ラ42aに加算されることを防止する必要があるからで
ある。そのため、従駆動ローラ43aへの動力伝達を主
駆動ローラ側プーリ62からではなく、モータプーリ6
1からとした。さらに主駆動ローラ42aと従駆動ロー
ラ43aの配置およびローラに取り付けるプーリ径の点
からも中間軸66を必要とした。
【0050】主駆動ローラと従駆動ローラの速度比につ
いて 主駆動部側搬送速度v<従駆動部側搬送速度v´に搬送
速度を設定しているが、その速度比を、1:1.1以下
に設定するようにした。このように速度比を設定したの
は以下の理由による。主駆動ローラ42aを抜けたフィ
ルム16は、従駆動ローラ43aの搬送速度に従うこと
になる。フィルム全面に作像するタイプのプリンタ10
においては、搬送速度の差による画像濃度のムラは大き
な問題となるが、1.1以下であれば、その影響を小さ
く抑えることができるからである。
【0051】先端検出センサについて 先端検出センサSW2は、フィルム先端を検出し、作像
タイミングを知るためのものであり、図示する実施例で
は、主駆動ローラ対42の上流側に配置してある。この
プリンタ10における副走査ユニット41の駆動系60
は2組のローラ対42、43で構成されているので、先
端検出センサSW2を両ローラ対42、43の間に配置
することも可能である。そして、先端検出センサSW2
をローラ対42、43間で露光部50より僅かに上流側
に配置することにより、フィルム先端を検出すると直ち
に作像動作を開始することができるため、タイミングを
図る必要がなくなる。したがって、先端検出センサSW
2を両ローラ対42、43の間に配置した副走査ユニッ
ト41によれば、像の書き出し位置精度を、より一層向
上させることが可能となる。
【0052】次ぎに、本実施例の作用を説明する。
【0053】給紙命令が来ると、フィルム給送部13の
フィルム給送装置30が作動を開始し、真空吸着盤31
が水平の姿勢を保ちながらカートリッジ12内の最上部
のフィルム16に接し、これを真空吸着する。この状態
を維持しつつ給紙アーム33が回転し、ピックアップさ
れた1枚のフィルム16の先端は、従動ローラ34bが
駆動ローラ34aに対して離反した位置に移動した第1
搬送用ローラ対34に挿入される。次いで、従動ローラ
34bが移動して駆動ローラ34aに対して圧接状態と
なり、フィルム16の先端が第1搬送用ローラ対34に
くわえ込まれ拘束される。次いで、駆動ローラ34aが
回転駆動され、フィルム16は、ガイド板35に沿って
第2搬送用ローラ対36に向けて送られる。
【0054】下側水平搬送エリア17Lで搬送されるフ
ィルム16は、下ローラ37bが離反位置に移動した第
3搬送用ローラ対37に挿入され、下ローラ37bが上
ローラ37aに対して圧接状態となって、この第3搬送
用ローラ対37にくわえ込まれ拘束される。次いで、上
ローラ37aが回転駆動され、フィルム16は、画像形
成部14に向けて送られる。第2搬送用ローラ対36の
上流に設けた搬送センサSW1によりフィルム16の後
端を検出することにより、フィルム16が下側水平搬送
エリア17Lに確実に入ったことが検知される。
【0055】下側アール搬送エリア18Lおよび下側縦
搬送エリア19Lを通って搬送されたフィルム16の先
端が主駆動ローラ対42の間に挿入されると、主駆動ロ
ーラ対42でのフィルム搬送の負荷を軽減するために、
第3搬送用ローラ対37はフィルム16の搬送が解除さ
れ、下ローラ37bは上ローラ37aに対して離反した
退避位置に移動される。
【0056】副走査ユニット41の駆動系60つまり主
駆動ローラ対42および従駆動ローラ対43は、下側水
平搬送エリア17Lにフィルム16が入ったときから回
転駆動が既に開始されている。このように副走査ユニッ
ト41の駆動系60を予め駆動を開始することにより、
副走査モータMの起動トルク、ベルトテンションの安定
化を図ることができる。
【0057】副走査ユニット41では、主駆動ローラ対
42と従駆動ローラ対43とが、「主駆動ローラ対42
によるフィルム搬送力>従駆動ローラ対43によるフィ
ルム搬送力、かつ、主駆動ローラ対42によるフィルム
搬送速度<従駆動ローラ対43によるフィルム搬送速
度」なる関係で駆動されている。そして、両駆動ローラ
対42、43により挟持され下から上へ向かう縦方向の
副走査方向に沿って搬送されているフィルム16に対し
て、露光部50で光学ユニット40からのレーザービー
ムLが照射され、当該フィルム16には所定の画像情報
が記録される。
【0058】主駆動ローラ対42と従駆動ローラ対43
とが上記の関係で駆動されることにより、主駆動ローラ
対42はフィルム16を滑らずに送る駆動がなされ、従
駆動ローラ対43もトルクリミッタ70の作用でフィル
ム16を滑らずに送る駆動がなされることになり、副走
査ユニット41の上流側あるいは下流側におけるフィル
ム16への抗力(外乱)の影響を受けにくくなり、極め
て安定したフィルム搬送を実現できる。これに伴い、変
動の少ない安定した送り速度で副走査を行うことがで
き、フィルム16上には送りむらのない良質な画像を記
録することが可能となる。
【0059】副走査ユニット41に搬送されたフィルム
16は、主駆動ローラ対42の上流側に配置した先端検
出センサSW2によって、そのフィルム先端の通過が検
知される。このフィルム先端の通過を検知することによ
って、作像開始のタイミングが認識される。
【0060】副走査ユニット41での露光工程がなされ
たフィルム16は、上側縦搬送エリア19U、上側アー
ル搬送エリア18Uおよび上側水平搬送エリア17Uを
通って、次工程である熱現像工程を行う熱現像部15に
向けて送られる。上側搬送エリア21を通してフィルム
16を送るときであっても、副走査ユニット41での作
像が終了するまでは、上側搬送エリア21に設けた第4
〜6搬送用ローラ対44、45、46は駆動されていな
い。これにより、下側搬送エリア20における場合と同
様に副走査ユニット41におけるフィルム16の搬送負
荷が低減されている。所定のタイミングで作像終了を認
識した後に、上側搬送エリア21に設けた第4搬送用ロ
ーラ対44などを駆動して、フィルム16を熱現像部1
5に送り込むための搬送駆動を行う。
【0061】縦型搬送を行う副走査ユニット41にあっ
ては、作像が終了しても次工程におけるフィルム搬送駆
動が開始されなければ、フィルム16の後端が従駆動ロ
ーラ対43の間にいつまでも留まることになる。そこ
で、上側搬送エリア21に設けた搬送用ローラ対44、
45、46によるフィルム16の搬送駆動が開始された
後に、副走査モータMを停止し、主駆動ローラ42aお
よび従駆動ローラ43aの駆動を停止する。これによ
り、フィルム後端が従駆動ローラ対43の間に挟まれた
ままになることがない。
【0062】熱現像部15に向けて送られた露光後のフ
ィルム16は、ヒートローラ47により熱現像された
後、排出ローラ対48によりレーザープリンタ10の上
面の排紙トレイ49上へと排出される。
【0063】本実施例のプリンタ10で使用するフィル
ムサイズは、8インチ〜18インチであるので、フィル
ム先端が主駆動ローラ対42の間に挿入されたときのフ
ィルム後端は、8インチサイズのフィルム16の場合に
は図1中P1の位置、18インチサイズのフィルム16
の場合には図中P2の位置にくる。
【0064】このとき、8インチフィルム16では、そ
の重量が副走査ユニット41に負荷となって加わるが、
18インチフィルム16では、重量のほとんどが下側搬
送エリア20のガイド板22、23によって受けとめら
れている。このため、副走査ユニット41に加わる負荷
は、多くとも8インチフィルム16の重量程度となる。
【0065】フィルム16が副走査ユニット41の主従
の駆動ローラ対42、43によって搬送され、下側搬送
エリア20と上側搬送エリア21の両方にかかった場合
でも、8インチフィルム16では、その重量が副走査ユ
ニット41に負荷となって加わるが、18インチフィル
ム16では、10インチ程度の重量が、下側搬送エリア
20および上側搬送エリア21に設けたガイド板22〜
26によって受けとめられ、18インチフィルム16が
副走査ユニット41に及ぼす影響を軽減することができ
る。
【0066】副走査ユニット41における作像が終了
し、フィルム16が上側搬送エリア21にかかった場合
でも、上述したのと同様に、18インチフィルム16が
副走査ユニット41に及ぼす影響を軽減することができ
る。
【0067】装置内の搬送系のレイアウト上、フィルム
16の屈曲による画像への影響も考慮する必要がある
が、本実施例においては60mmのアール形状を形成す
ることによって、その影響を防止している。
【0068】フィルム16を副走査ユニット41におい
て上下方向に沿って搬送する両駆動ローラ対42、43
と、副走査ユニット41の上方側および下方側のそれぞ
れに略水平方向に沿って相互に略平行に形成された上側
搬送エリア21および下側搬送エリア20を設けること
により、プリンタ10の小型化、特に、床面積を小さく
することができる。
【0069】さらに、フィルム16の姿勢が常に安定化
し、搬送速度の定速化が向上して、画質が送りむらのな
い良好なものになる。また、記録媒体の長さサイズに拘
らず、搬送性能の安定化を図ることができるため、感光
性フィルム16などのように、重み、厚みのある記録媒
体を搬送する場合には特に有効である。
【0070】なお、下側搬送エリア20および上側搬送
エリア21における長さをさらに短くすれば、フィルム
16重量による影響をさらに軽減することができる。
【0071】また、アール長さをさらに大きくすれば、
フィルム16の屈曲による影響をさらに軽減することが
できる。
【0072】また、各搬送エリア20、21の長さをそ
のプリンタ10装置で使用する最大長のフィルム16の
長さの半分以上に設定すれば、プリンタ10装置の床面
積をさらに小さくなる方向に導くことができる。この場
合でも、搬送されるフィルム16の重心が各搬送エリア
20、21に位置しているため、フィルム16の搬送安
定性が阻害されることはない。
【0073】本プリンタ10では、伝達効率の高い歯付
きベルト67を介してモータプーリ61と主駆動ローラ
側プーリ62とを連結した歯付きベルト伝達系を採用し
ている。この歯付きベルト伝達系では、プーリ61、6
2からベルト63の歯が離脱するときの微細な振動によ
り濃度ムラ(バンディング)が発生するという問題点が
あった。
【0074】そこで、本実施例にあっては、歯ピッチの
バンディングの影響を無くすために、視覚の空間周波数
からバンディング周期をはずすことによって、バンディ
ングが人目に対して目立たない範囲となるようにしてあ
る。
【0075】更に詳述すると、視覚の空間周波数は、視
距離300mmで、0.6〜1.2cycles/mm
の範囲において、人の目の特性上、バンディングを感じ
やすいと言われている。ここに、0.6〜1.2cyc
les/mmということは、0.83〜1.67mm/
cycleにおいてバンディングを感じやすいというこ
とである。
【0076】このため、歯ピッチのバンディングの影響
を無くすために、主駆動ローラ42aへの動力伝達にお
いては、搬送速度ムラの原因となる要素が極力少なくな
るように、減速部は一段、つまり、モータMと主駆動ロ
ーラ42aとを、ベルト63およびプーリ61、62で
結んだ構成としてある。
【0077】さらに、バンディングを視覚の空間周波数
から外すために、主駆動ローラ42aの直径D、ベルト
63の歯ピッチt、主駆動ローラ側プーリ62の直径D
´(歯数Z)が、 t(D/(t・Z/π))<0.83 つまり t(D
/D´)<0.83 あるいは、 t(D/(t・Z/π))>1.67 つまり t(D
/D´)>1.67 なる関係を満たすように、主駆動ローラ側プーリ62の
諸元を定めてある。
【0078】かかる設計により、歯付きベルト伝達系を
採用しても、バンディングが見え難い駆動系60を構成
することができたため、駆動系60のトルクの伝達効率
が向上した。この伝達効率の向上に伴って、副走査ユニ
ット41の駆動系60は、他の系から及ぼされる外乱
(負荷変動)に耐えることができ、搬送安定性が向上し
た。このことを換言すれば、副走査ユニット41の駆動
系60に及ぼす負荷変動の影響を意識しなくてもよいと
いうことであり、他の系の構成を比較的自由に設計する
ことができ、部品点数の削減やコストの低減を図ること
が可能となる。
【0079】また、上記と同様の設計条件に従う限り、
ベルト63とプーリ61、62に代えて歯車伝達系を採
用しても、バンディングが見え難い駆動系を構成するこ
とができる。この場合には、ベルトがない分だけ低コス
ト化を図ることができる。
【0080】図7は、本発明の他の実施例に係るレーザ
ープリンタの全体構成を示す側面図である。この実施例
におけるレーザープリンタ10aは、上述したレーザー
プリンタ10の搬送エリアを以下の点で改変したもので
ある。
【0081】まず第1に、副走査ユニット41の直前に
下側アール搬送エリア80Lを配置し、副走査ユニット
41の直後に上側アール搬送エリア80Uを配置するこ
とにより、下側縦搬送エリア19Lおよび上側縦搬送エ
リア19Uをなくしてある。そして、装置本体11内に
は、下側アール搬送エリア80Lを形成するガイド板8
1、下側アール搬送エリア80Lを形成するガイド板8
1がそれぞれ設けられている。
【0082】第2に、縦搬送エリア19L、19Uをな
くしたのに伴い、アール搬送エリア80L、80Uの曲
率半径を大きくし、このエリア80L、80Uでのアー
ル長さを長くしてある。
【0083】このように縦搬送エリア19L、19Uを
なくせば、フィルム16が下側搬送エリア20ではガイ
ド板22、81により、上側搬送エリア21ではガイド
板26、82によって受けとめられるため、フィルム重
量による影響がさらに軽減される。しかも、アール長さ
が長いため、フィルム16の屈曲による影響がさらに軽
減される。したがって、副走査ユニット41に加わる負
荷をさらに低減することができ、搬送速度の定速化がさ
らに向上し、フィルム16上には送りむらのないより一
層良質な画像を記録することが可能となる。
【0084】なお、高さ方向の寸法が小さい光学ユニッ
ト40を用いれば、アール搬送エリア80L、80Uを
設けても、上下の搬送エリア20、21間の高さ寸法が
大きくなることはない。
【0085】図8は、本発明のさらに他の実施例に係る
レーザープリンタの全体構成を示す側面図である。この
実施例におけるレーザープリンタ10bは、上述したレ
ーザープリンタ10、10aの搬送エリアを以下の点で
改変したものである。
【0086】このプリンタ10bは、設置面積(床面
積)をさらに小さくしたもので、図7と比較したときA
>Bとなっている。このプリンタ10bの下側搬送エリ
ア20に例えば18インチサイズのフィルム16を搬送
したときには、副走査ユニット41突入前のフィルム後
端は、符号P3に位置する。このようにフィルム後端が
垂れ下がることにはなるものの、フィルム16の重心は
下側搬送エリア20に位置しているため、フィルムの重
量が副走査ユニット41に及ぼす影響は、上述したプリ
ンタ10、10aの場合と比べて変わることがない。上
側搬送エリア21についても同様なことが言える。した
がって、搬送エリアの長さはフィルム重心が位置するだ
けの長さがあればよいので、搬送エリアは装置の床面積
を決める因子にはならない。
【0087】図9(A)(B)は、光学ユニットの台板
上に副走査ユニットを位置決めし、固定した状態を示す
斜視図および側面図である。
【0088】従来は、光学ユニットも副走査ユニットも
大型で、これらユニットを取扱うのが大変であったため
に、各ユニットを装置本体の構造部に対して位置決めし
て、固定するようにしていた。
【0089】その結果、 プリンタに振動が生じたときに、光学ユニット、副走
査ユニットがそれぞれ独立して振動し、光路がゆれると
いった問題があった。 光学ユニットから照射されるレーザービームと副走査
ユニットとの位置を合わせるための取付けを装置本体内
で行わなければならず、作業が困難であった。 それぞれのユニットを独立して取付けるため、取付け
スペースが必要であった。 出荷後、光学ユニットあるいは副走査ユニットに不良
が生じ、メンテナンスを行う必要が生じたとき、レーザ
ービームの位置合わせを装置本体内で行わなければなら
ず、時間的にも、作業難度的にも問題であった。
【0090】近年の研究開発に伴い、光学ユニット40
も副走査ユニット41も小型化してきたため、本実施例
では、図9(A)(B)に示すように、光学ユニット4
0の台板85上に、当該台板85を位置決め基準とし
て、副走査ユニット41を位置決めして配置してある。
【0091】このように構成して両ユニット40、41
を一体化することにより、 台板85上に光学ユニット40と副走査ユニット41
の構成要素が載置されているため、プリンタ10が振動
しても光路がゆれるという問題点を解消することができ
る。 レーザービームLの位置合わせなどの調整作業をプリ
ンタ10の外部で行うことができるため、組立性が向上
するばかりか、装置本体11への取り付け作業も容易に
なり、省スペース化が達成され、取付け精度の向上やメ
ンテナンス性を向上させることができる。
【0092】なお、図中符号「86」は、副走査ユニッ
ト41に設けられ上下位置を調節自在な構成要素を示
し、「87」は、台板85に開口されたフィルム16の
呼込み穴を示している。
【0093】上述した実施例は本発明を画像記録装置に
適用した場合を示したが、本発明はこの場合に限定され
るものではない。例えば、画像情報を読み取る画像読取
装置や、撮影装置などのように、シート状記録媒体を搬
送して記録または読取りを行う処理部を有する画像情報
処理装置に広く適用することができる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像情報
処理装置によれば、記録媒体を処理部においては略上下
方向に沿って搬送し、処理部の上下流側においては略水
平方向に沿って搬送することにより、装置の小型化、特
に床面積の小型化を図ることができる。
【0095】さらに、記録媒体の重量や屈曲による影響
を低減して、記録媒体の姿勢の安定化、搬送速度の定速
化が図られ、処理部における記録媒体の搬送安定性が向
上して、良質な画像の記録または読取りを行うことが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像情報処理装置の一実施例に係る
レーザープリンタの全体構成を示す側面図である。
【図2】 図1に示されるカートリッジおよび副走査ユ
ニットの位置関係を示す上面図である。
【図3】 副走査ユニットの要部を示す側面図である。
【図4】 図3に示される副走査ユニットの要部を示す
上面図である。
【図5】 副走査ユニットにおける駆動系の動力伝達関
係を示す概略斜視図である。
【図6】 図6(A)(B)は、駆動ローラの構成の説
明に供する図である。
【図7】 本発明の他の実施例に係るレーザープリンタ
の全体構成を示す側面図である。
【図8】 本発明のさらに他の実施例に係るレーザープ
リンタの全体構成を示す側面図である。
【図9】 図9(A)(B)は、光学ユニットの台板上
に副走査ユニットを位置決めし、固定した状態を示す斜
視図および側面図である。
【符号の説明】
10、10a、10b…レーザープリンタ(画像情報処
理装置)、16…感光性フィルム(シート状の記録媒
体)、17L…下側水平搬送エリア(搬送面)、17U
…上側水平搬送エリア(搬送面)、22〜26…ガイド
板、 41…副走査ユニット、42…主駆
動ローラ対(搬送手段)、 43…従駆動ローラ対(搬
送手段)、50…露光部(処理部)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65H 5/36 (72)発明者 大石 辰郎 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 大本 昇 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタカメラ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送されるシート状の記録媒体に対して
    記録または読取りを行う処理部を有する画像情報処理装
    置において、 前記記録媒体を前記処理部において略上下方向に沿って
    搬送する搬送手段と、 前記処理部の上方側および下方側のそれぞれに略水平方
    向に沿って相互に略平行に形成され、搬送される前記記
    録媒体を案内する搬送面と、を有することを特徴とする
    画像情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送面は、記録媒体の搬送方向に沿
    う長さの少なくとも半分以上の長さに形成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像情報処理装置。
JP5354330A 1993-12-30 1993-12-30 画像情報処理装置 Pending JPH07199573A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014080026A (ja) * 2012-09-28 2014-05-08 Brother Ind Ltd 記録装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014080026A (ja) * 2012-09-28 2014-05-08 Brother Ind Ltd 記録装置

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