JPH07199546A - 静電写真用カラー液体現像剤 - Google Patents

静電写真用カラー液体現像剤

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JPH07199546A
JPH07199546A JP5338531A JP33853193A JPH07199546A JP H07199546 A JPH07199546 A JP H07199546A JP 5338531 A JP5338531 A JP 5338531A JP 33853193 A JP33853193 A JP 33853193A JP H07199546 A JPH07199546 A JP H07199546A
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JP
Japan
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group
same
monomer
formula
twenty
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Application number
JP5338531A
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English (en)
Inventor
Atsushi Momota
淳 百田
Eiichi Kato
栄一 加藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 静電写真方式現像型カラー画像形成プロセス
において、鮮明且つシャープな画像が得られ、更に繰り
返し現像、特に繰り返し4回現像しても色再現性が変化
しないランニング安定性に優れたカラー液体現像剤を提
供する。 【構成】 電気抵抗値109Ωcm以上且つ誘電率3.5以下の
非水溶媒中、該溶媒に可溶且つ重合により不溶化する
一官能性単量体(A)、-CO2H,-SO3H,-SO2H,-PO3H 2から
選ばれた酸性基を有する一官能性単量体(B)及び側鎖
に炭化水素基又は極性基含有炭化水素基を有する単量体
(C)と、分子量1X104〜5X105で、側鎖に炭素数6以上の
脂肪族基を有する繰り返し単位を50重量%以上含有する
分散安定用重合体(P)とを共存させて重合し、得られた
樹脂粒子を塩基性染料で加熱染色して得た着色樹脂粒子
を、該非水溶媒中に分散して成る静電写真用カラー液体
現像剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電写真法、電子写真
法等において、電気的潜像を顕在化するために用いられ
るカラー液体現像剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】静電記録用に用いられるカラー液体現像
剤は、数色の顔料とロジン、アマニ油、大豆油、変性ア
ルキッド樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体等の樹脂
又は油脂を各色ごとに脂肪族炭化水素のような高絶縁性
低誘電率の担体液中に粉砕分散することにより得られ
る。この製造方法はかなり優れたトナーを製造し得る
が、例えば、樹脂着色剤分散体が十分に脆く、経済的に
可能な製造装置で粉砕し得るものでなくてはならない等
のために、トナー用材料の選択範囲に制限がある。ま
た、顔料を均一に分散することが困難なため、分散安定
性に問題がある。一方、こういった問題を解決するため
に、特開昭57−48738号等に記載されているよう
に、重合造粒法で製造した分散樹脂粒子を好ましい各色
の染料で染色するといった方法がある。あるいは、特開
昭53−54029号に開示されている如く、分散樹脂
粒子と染料を化学的に結合させる方法、あるいは、特公
昭44−22955号等に記載されている如く、重合造
粒法で製造する際に、予め色素を含有した単量体を用い
色素含有の共重合体とする方法などにより均一な分散樹
脂粒子を得る方法が提案されている。
【0003】これらのような1組の現像剤を用いてカラ
ー画像を得る場合には、常法により電子写真感光体等に
静電潜像を形成後、これを液体現像剤で現像するプロセ
スを各色について繰り返し行い、いくつかのトナーを順
次重ね合わせることによりカラー画像を形成している。
このようなプロセスに用いられるトナーには、画像の鮮
明さ、シャープネス、繰り返し現像、特に4回繰り返し
現像しても色再現性が変化しないランニング安定性が望
まれる。ところが、前述のような方法で得られる液体現
像剤を用いて繰り返し現像、特にイエロー、マゼンタ、
シアン、ブラックの順に4回繰り返し現像した場合、染
料、顔料の化学構造の影響のために4色の荷電安定性や
荷電制御法が異なることによって、画像のにじみが発生
したり、色再現性が変化するといった欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述
のような静電写真方式現像型カラー画像形成プロセスに
おいて、鮮明且つシャープな画像が得られ、さらに繰り
返し現像、特に繰り返し4回現像しても色再現性が変化
しないランニング安定性に優れたカラー液体現像剤を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記諸目的は、
下記静電写真用カラー液体現像剤によって達成される。
すなわち、 (1) 電気抵抗値が109Ωcm以上且つ誘電率が3.5
以下の非水溶媒中に、少なくとも一種の着色樹脂粒子を
分散して成る静電写真用カラー液体現像剤であって、該
着色樹脂粒子が、該非水溶媒中、 該溶媒に可溶且つ重合することにより不溶化する一
官能性単量体(A)の少なくとも一種、 −CO2H、−SO3H、−SO2H、−PO32
ら選ばれた少なくとも一種の酸性基を含有しかつ単量体
(A)と共重合可能な一官能性単量体(B)の少なくと
も一種、 単量体(A)と共重合可能な下記一般式(I)で示
される単量体(C)の少なくとも一種と、 重量平均分子量1×104〜5×105で、下記一般
式(II)で示される繰り返し単位を少なくとも50重量
%以上含有する重合体(P)、とを共存させて重合反応
することにより得られる樹脂粒子を、塩基性染料で加熱
染色することを特徴とする静電写真用カラー液体現像剤
である。
【0006】
【化2】
【0007】式(I)中、V0は−COO−、−OCO
−、−(CH2)rCOO−、−(CH 2)rOCO−、−O
−、−SO2−、−CONHCOO−、−CONHCO
NH−、−COND11−、−SO2ND11−、またはフ
ェニレン基を表す(ここでD11は水素原子又は炭素数1
〜22の炭化水素基を示し、rは1〜4の整数を示
す)。a1及びa2は互いに同じであっても異なってもよ
く、各々水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭化水素
基、−COO−D12、または炭化水素基を介した−CO
O−D12を表す(ここでD12は水素原子又は置換されて
もよい炭化水素基を示す)。D0は、炭素数1〜22の
炭化水素基、又は下記一般式(III)で示される置換基か
ら選ばれる置換基を表す。式(III)中、D21は水素原子
又は炭素数1〜22の炭化水素基を表す。B1及びB
2は、互いに同じでも異なっていてもよく、各々−O
−、−CO−、−COO−、−OCO−、−SO2−、
−N(D22)−、−CON(D22)−、または−N(D
22)CO−を表す(ここでD22は上記D21と同様の基を
示す)。A1及びA2は互いに同じであっても異なってい
てもよく、各々置換されていてもよい、または、式(I
V)に示す置換基を主鎖の結合に介在させてもよい、炭
素数1〜18の炭化水素基を表す。式(IV)中、B3
びB4は互いに同じでも異なってもよく、上記B1、B2
と同一の内容を示し、A4は置換されてもよい炭素数1
〜18の炭化水素基を示し、D23は上記D21と同様の基
を示す。m、n及びpは、互いに同じであっても異なっ
ていてもよく、各々0〜4の整数を表す。但し、m、n
及びpが同時に0となることはない。式(II)中、V1
は−COO−、−OCO−、−CH2COO−、−CH2
OCO−、−O−、−SO2−、−CO−、−CONR
11−、−SO2NR11−、またはフェニレン基を表す
(ここでR11は水素原子又は炭素数1〜22の炭化水素
基を示す)。Q1は炭素数6〜32の脂肪族基を表す。
1及びb2は互いに同じであっても異なってもよく、式
(I)中のa1、a2と同一の内容を表す。
【0008】また、(2) 樹脂粒子の塩基性染料による加
熱染色において、前記非水溶媒に、更に溶解パラメータ
値が18〜25(MJ/m3)1/2の極性溶媒を併用し、
且つ染色後該極性溶媒が除去された着色樹脂を分散して
なることを特徴とする前項(1)記載の静電写真用カラー
液体現像剤は、画像濃度が更に向上し、より好ましい結
果が得られる。
【0009】更にまた、(3) 前記重合体(P)が一官能
性単量体(A)と共重合可能な重合性2重結合基を含有
することを特徴とする前項(1)記載の静電写真用カラー
液体現像剤は、液体現像剤の分散安定性が更に向上し、
より好ましい結果が得られる。
【0010】以下、本発明の液体現像剤について詳細に
説明する。本発明に用いる電気抵抗109Ωcm以上、
且つ誘電率3.5以下の担体液として好ましくは直鎖状
もしくは分枝状の脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、又
は芳香族炭化水素、及びこれらのハロゲン置換体を用い
ることができる。例えばオクタン、イソオクタン、デカ
ン、イソデカン、デカリン、ノナン、ドデカン、イソド
デカン、シクロヘキサン、シクロオクタン、シクロデカ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、アイ
ソパーE、アイソパーG、アイソパーH、アイソパーL
(アイソパー;エクソン社の商品名)、シェルゾール7
0、シェルゾール71(シェルゾール;シェルオイル社
の商品名)、アムスコOMS、アムスコ460溶剤(ア
ムスコ;スピリッツ社の商品名)等を単独あるいは混合
して用いる。
【0011】本発明における最も重要な構成成分である
非水系分散樹脂粒子(以下ラテックス粒子とも称する)
は、非水溶媒において、重量平均分子量1×104〜5
×105で一般式(II)で示される繰り返し単位を少な
くとも50重量%以上含有する重合体(P)の存在下
に、一官能性単量体(A)と、共重合可能な一官能性単
量体(B)及び一般式(I)で示される単量体(C)の
各々少なくとも一種を重合することによって重合造粒し
たものである。
【0012】ここで、非水溶媒としては、基本的には、
前記静電写真用液体現像剤の担体液に混和するものであ
れば使用可能である。即ち、分散樹脂粒子を製造するに
際して用いる溶媒としては、前記担体液に混和するもの
であればよく、好ましくは直鎖状もしくは分枝状の脂肪
族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素及びこれ
らのハロゲン置換体等が挙げられる。例えばヘキサン、
オクタン、イソオクタン、デカン、イソデカン、デカリ
ン、ノナン、ドデカン、イソドデカン、アイソパーE、
アイソパーG、アイソパーH、アイソパーL、シェルゾ
ール70、シェルゾール71、アムスコOMS、アムス
コ460溶剤等を単独あるいは混合して用いる。
【0013】これらの非水溶媒とともに、混合して使用
できる溶媒としては、アルコール類(例えば、メチルア
ルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブ
チルアルコール、フッ化アルコール等)、ケトン類(例
えば、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ン等)、カルボン酸エステル類(例えば、酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸
メチル、プロピオン酸エチル等)、エーテル類(例え
ば、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等)、ハロゲン化炭化水素類
(例えば、メチレンジクロリド、クロロホルム、四塩化
炭素、ジクロロエタン、メチルクロロホルム等)等が挙
げられる。
【0014】これらの混合して使用する非水溶媒は、重
合造粒後、加熱、あるいは減圧下で留去することが望ま
しいが、ラテックス粒子分散物として、液体現像剤に持
ちこまれても、現像液の液抵抗が109Ωcm以上とい
う条件を満足できる範囲であれば問題とならない。通
常、樹脂分散物製造の段階で担体液と同様の溶媒を用い
る方が好ましく、前述の如く、直鎖状もしくは分岐状の
脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素、ハ
ロゲン化炭化水素などが挙げられる。
【0015】本発明における一官能性単量体(A)は、
該非水溶媒には可溶であるが重合することによって不溶
化する一官能性単量体であればいずれでもよい。具体的
には、例えば下記一般式(V)で表わされる単量体が挙
げられる。
【0016】
【化3】
【0017】式(V)中、T1は−COO−、−OCO
−、−CH2OCO−、−CH2COO−、−O−、−C
ONHCOO−、−CONHOCO−、−SO2−、−
CON(W1)−、−SO2N(W1)−、又はフェニレン
基〔以下、フェニレン基を「−Ph−」と記載し、−P
h−は、1,2−フェニレン基、1,3−フェニレン基
及び1,4−フェニレン基を包含する。〕を表わす。W
1は、水素原子または炭素数1〜8の置換されていても
よい脂肪族基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、2−クロロエチル基、2−ブロモエチル
基、2−シアノエチル基、2−ヒドロキシエチル基、ベ
ンジル基、クロロベンジル基、メチルベンジル基、メト
キシベンジル基、フェネチル基、3−フェニルプロピル
基、ジメチルベンジル基、フロロベンジル基、2−メト
キシエチル基、3−メトキシプロピル基等)を表わす。
1は水素原子又は炭素数1〜6の置換されてもよい脂
肪族基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、2−クロロエチル基、2,2−ジクロロエチル
基、2,2,2−トリフロロエチル基、2−ブロモエチ
ル基、2−グリシジルエチル基、2−ヒドロキシエチル
基、2−ヒドロキシプロピル基、2,3−ジヒドロキシ
プロピル基、2−ヒドロキシ−3−クロロプロピル基、
2−シアノエチル基、3−シアノプロピル基、2−ニト
ロエチル基、2−メトキシエチル基、2−メタンスルホ
ニルエチル基、2−エトキシエチル基、N,N−ジメチ
ルアミノエチル基、N,N−ジエチルアミノエチル基、
トリメトキシシリルプロピル基、3−ブロモプロピル
基、4−ヒドロキシブチル基、2−フルフリルエチル
基、2−チエニルエチル基、2−ピリジルエチル基、2
−モルホリノエチル基、2−カルボキシエチル基、3−
カルボキシプロピル基、4−カルボキシブチル基、2−
ホスホエチル基、3−スルホプロヒル基、4−スルホブ
チル基、2−カルボキシアミドエチル基、3−スルホア
ミドプロピル基、2−N−メチルカルボキシアミドエチ
ル基、シクロペンチル基、クロロシクロヘキシル基、ジ
クロロヘキシル基等)を表わす。
【0018】c1及びc2は互いに同じでも異なってもよ
く、各々前記一般式(I)におけるa1またはa2と同一
の内容を表わす。
【0019】具体的な一官能性単量体(A)としては、
例えば、炭素数1〜6の脂肪族カルボン酸(酢酸、プロ
ピオン酸、酪酸、モノクロロ酢酸、トリフロロプロピオ
ン酸等)のビニルエステル類あるいはアリルエステル
類;アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン
酸、マレイン酸等の不飽和カルボン酸の炭素数1〜4の
置換されてもよいアルキルエステル類又はアミド類(ア
ルキル基として例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、2−クロロエチル基、2−ブロモエチル
基、2−フロロエチル基、トリフロロエチル基、2−ヒ
ドロキシエチル基、2−シアノエチル基、2−ニトロエ
チル基、2−メトキシエチル基、2−メタンスルホニル
エチル基、2−ベンゼンスルホニルエチル基、2−
(N,N−ジメチルアミノ)エチル基、2−(N,N−
ジエチルアミノ)エチル基、2−カルボキシエチル基、
2−ホスホエチル基、4−カルボキシブチル基、3−ス
ルホプロピル基、4−スルホブチル基、3−クロロプロ
ピル基、2−ヒドロキシ−3−クロロプロピル基、2−
フルフリルエチル基、2−ピリジニルエチル基、2−チ
エニルエチル基、トリメトキシシリルプロピル基、2−
カルボキシアミドエチル基等);スチレン誘導体(例え
ば、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、
ビニルナフタレン、クロロスチレン、ジクロロスチレ
ン、ブロモスチレン、ビニルベンゼンカルボン酸、ビニ
ルベンゼンスルホン酸、クロロメチルスチレン、ヒドロ
キシメチルスチレン、メトキシメチルスチレン、N,N
−ジメチルアミノメチルスチレン、ビニルベンゼンカル
ボキシアミド、ビニルベンゼンスルホアミド等);アク
リル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタ
コン酸等の不飽和カルボン酸;マレイン酸、イタコン酸
の環状酸無水物;アクリロニトリル;メタクリロニトリ
ル;重合性二重結合基含有のヘテロ環化合物(具体的に
は、例えば、高分子学会編「高分子データハンドブック
−基礎編−」、p175〜184、培風舘(1986年
刊)に記載の化合物、例えば、N−ビニルピリジン、N
−ビニルイミダゾール、N−ビニルピロリドン、ビニル
チオフェン、ビニルテトラヒドロフラン、ビニルオキサ
ゾリン、ビニルチアゾール、N−ビニルモルホリン等)
等が挙げられる。単量体(A)は二種以上を併用しても
よい。
【0020】次に本発明に用いられる酸性基を含有する
単量体(B)について説明する。該酸性基は−CO
2H、−SO3H、−SO2H、−PO32から少なくと
も一種選ばれるものである。例えば前記一官能性単量体
(A)と共重合し得る、該酸性基を含有するビニル系化
合物であればいずれでも良く、例えば、高分子学会編
「高分子データ・ハンドブック−基礎編−」培風舘(1
986年刊)等に記載されている。具体的には、アクリ
ル酸、α−及び/又はβ−置換アクリル酸(例えばα−
アセトキシ体、α−アセトキシメチル体、α−(2−ア
ミノ)メチル体、α−クロロ体、α−ブロモ体、α−フ
ロロ体、α−トリブチルシリル体、α−シアノ体、β−
クロロ体、β−ブロモ体、α−クロロ−β−メトキシ
体、α,β−ジクロロ体等)、メタクリル酸、イタコン
酸、イタコン酸半エステル類、イタコン酸半アミド類、
クロトン酸、2−アルケニルカルボン酸類(例えば2−
ペンテン酸、2−メチル−2−ヘキセン酸、2−オクテ
ン酸、4−メチル−2−ヘキセン酸、4−エチル−2−
オクテン酸等)、マレイン酸、マレイン酸半エステル
類、マレイン酸半アミド類、ビニルベンゼンカルボン
酸、ビニルベンゼンスルホン酸、ビニルスルホン酸、ビ
ニルホスホン酸、ジカルボン酸類のビニル基又はアリル
基の半エステル誘導体及びこれらのカルボン又はスルホ
ン酸のエステル誘導体、アミド誘導体の置換基中に該酸
性基を含有する化合物等が挙げられる。
【0021】以下に酸性基含有の共重合成分〔すなわ
ち、単量体(B)〕の具体例を例示する。(例b−1〜
例b−37)ここで、d1は−H又は−CH3を示し、d
2は−H、−CH3又は−CHCOOCH3を示し、R12
は炭素数1〜4のアルキル基を示し、fは1〜3の整数
を示し、gは2〜11の整数を示し、hは1〜11の整
数を示し、iは2〜4の整数を示す。
【0022】
【化4】
【0023】
【化5】
【0024】
【化6】
【0025】
【化7】
【0026】
【化8】
【0027】上記の如き特定の酸性基を含有する重合成
分〔単量体(B)〕は二種以上用いても良い。
【0028】次いで、本発明に用いられる一般式(I)
で表される、一官能性単量体(C)について説明する。
式(I)中、V0は−COO−、−OCO−、−(C
2)rCOO−、−(CH 2)rOCO−、−O−、−SO
2−、−CONHCOO−、−CONHCONH−、−
COND11−、−SO2ND11−、又はフェニレン基
(−Ph−)を表わす(ここでD11は水素原子又は炭素
数1〜22の炭化水素基を示し、rは1〜4の整数を示
す)。a1及びa2は、互いに同じでも異なってもよく、
各々水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭化水素基、
−COO−D12、又は炭化水素基を介した−COO−D
12を表わす(こここでD12は水素原子又は置換されても
よい炭化水素基を示す)。D0は、炭素数1〜22の炭
化水素基、又は下記一般式(III)で示される置換基から
選ばれる置換基を表わす。式(III)中、D21は水素原子
または炭素数1〜22の炭化水素基を表わす。B1及び
2は、互いに同じでも異なってもよく、各々−O−、
−CO−、−COO−、−OCO−、−SO2−、−N
(D22)−、−CON(D22)−、または−N(D22
CO−を表す(ここでD22は上記D21と同一の内容を示
す)。A1及びA2は互いに同じであっても異なっていて
もよく、各々置換されていてもよい、または、式(IV)
に示す置換基を主鎖の結合に介在させてもよい、炭素数
1〜18の炭化水素基を表す。式(IV)中、B3及びB4
は互いに同じでも異なってもよく、上記B1、B2と同一
の内容を示し、A4は置換されてもよい炭素数1〜18
の炭化水素基を示し、D23は上記D21と同一の内容を示
す。m、n及びpは、互いに同じであっても異なってい
てもよく、各々0〜4の整数を表す。但し、m、n及び
pが同時に0となることはない。
【0029】一般式(I)において、a1、a2およびV
0に含まれる炭化水素基は各々示された炭素数(未置換
の炭化水素基としての)を有するが、これらの炭化水素
基は置換されていてもよい。
【0030】一般式(I)において、V0で示される置
換基中のD11は水素原子のほか、好ましい炭化水素基と
しては、炭素数1〜22の置換されてもよいアルキル基
(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ヘプチル基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル基、
デシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル
基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、エイコサニル
基、ドコサニル基、2−クロロエチル基、2−ブロモエ
チル基、2−シアノエチル基、2−メトキシカルボニル
エチル基、2−メトキシエチル基、3−ブロモプロピル
基、等)、炭素数4〜18の置換されてもよいアルケニ
ル基(例えば、2−メチル−1−プロペニル基、2−ブ
テニル基、2−ペンテニル基、3−メチル−2−ペンテ
ニル基、1−ペンテニル基、1−ヘキセニル基、2−ヘ
キセニル基、4−メチル−2−ヘキセニル基、デセニル
基、ドデセニル基、トリデセニル基、ヘキサデセニル
基、オクタデセニル基、リノレル基等)、炭素数7〜1
2の置換されてもよいアラルキル基(例えば、ベンジル
基、フェネチル基、3−フェニルプロピル基、ナフチル
メチル基、2−ナフチルエチル基、クロロベンジル基、
ブロモベンジル基、メチルベンジル基、エチルベンジル
基、メトキシベンジル基、ジメチルベンジル基、ジメト
キシベンジル基等)、炭素数5〜8の置換されてもよい
脂環式基(例えば、シクロヘキシル基、2−シクロヘキ
シルエチル基、2−シクロペンチルエチル基、等)、又
は炭素数6〜12の置換されてもよい芳香族基(例え
ば、フェニル基、ナフチル基、トリル基、キシリル基、
プロピルフェニル基、ブチルフェニル基、オクチルフェ
ニル基、ドデシルフェニル基、メトキシフェニル基、エ
トキシフェニル基、ブトキシフェニル基、デシルオキシ
フェニル基、クロロフェニル基、ジクロロフェニル基、
ブロモフェニル基、シアノフェニル基、アセチルフェニ
ル基、メトキシカルボニルフェニル基、エトキシカルボ
ニルフェニル基、ブトキシカルボニルフェニル基、アセ
トアミドフェニル基、プロピオアミドフェニル基、ドデ
シロイルアミドフェニル基、等)が挙げられる。V0
フェニレン基(−Ph−)を表わす場合、ベンゼン環
は、置換基を有してもよい。置換基としては、ハロゲン
原子(例えば塩素原子、臭素原子等)、アルキル基(例
えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、クロ
ロメチル基、メトキシメチル基、等)等が挙げられる。
【0031】a1及びa2は、互いに同じでも異なってい
てもよく、好ましくは水素原子、ハロゲン原子(例え
ば、塩素原子、臭素原子等)、シアノ基、炭素数1〜3
のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基等)、−COO−D13又は−CH2COO−D13(D
13は水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基、アルケ
ニル基、アラルキル基、脂環式基又はアリール基を表わ
し、これらは置換されていてもよく、具体的には、上記
11について説明したものと同様の内容を表わす)を表
わす。
【0032】D0が炭素数1〜22の炭化水素基を表わ
す場合、具体的には、上記したD11について説明したも
のと同様の内容を表わす。
【0033】D0が前記一般式(III)で示される置換基を
表す場合について詳しく説明する。A1及びA2は、互い
に同じでも異なってもよく、各々置換されてもよい、又
は、式(IV)を主鎖の結合に介在させてもよい、炭素数
1〜18の炭化水素基(炭化水素基としては、アルキル
基、アルケニル基、アラルキル基、脂環式基が挙げら
れ、具体例としてはD11において挙げた具体例と同様の
内容が挙げられる)を表す。A1及びA2についてさらに
具体的に例を挙げると、これらは、−C(D31
(D32)−〔D31、D32は水素原子、アルキル基、ハロ
ゲン原子等を表す〕、−(CH=CH)−、フェニレン
基(−Ph−)、シクロヘキシレン基〔以下、シクロヘ
キシレン基を「−C610−」で表し、「−C610−」
は1,2−シクロヘキシレン基、1,3−シクロヘキシ
レン基、1,4−シクロヘキシレン基を包含する〕、前
記一般式(IV)で示される置換基、等の原子団の任意の
組み合わせで構成されるものである。又、一般式(I)
中の結合基、 −V0−(A1−B1)m−(A2−B2)n−D21 において、V0からD21(即ち、V0、A1、B1、A2
2、D21)で構成される連結主鎖は原子数の総和が8
以上から構成されるものが好ましい。ここで、A1、A2
が式(IV)を主鎖の結合に介在させる炭化水素基の場合
における、−B3−(A4−B4)p−D23も前記連結主鎖
に含まれる。連結主鎖の原子数としては、例えば、V0
が−COO−や−CONH−を表わす場合、オキソ基
(=O基)や水素原子はその原子数として含まれず、連
結主鎖を構成する炭素原子、エーテル型酸素原子、窒素
原子はその原子数として含まれる。従って、−COO−
や−CONH−は原子数2として数えられる。同様に、
21が−C919を表す場合、水素原子はその原子数と
して含まれず、炭素原子は含まれる。従って、この場合
は原子数9として数えられる。
【0034】以上の如き一般式(I)で示される繰り返
し単位において、D0が前記一般式(III)で示される置換
基を表す場合、即ち、繰り返し単位成分として分子内に
特定の極性基を含有する場合、より具体的には、下記の
繰り返し単位を例として挙げることができる。以下にお
いて、aは−H又は−CH3を;RはC1〜C18のアルキ
ル基を;R′は水素原子又はC1〜C18のアルキル基
を;k1、k2は各々1〜12の整数を;m1は1〜10
0の整数を示す。
【0035】
【化9】
【0036】
【化10】
【0037】
【化11】
【0038】本発明の樹脂粒子の製造においては連鎖移
動剤を用いて樹脂成分の分子量をコントロールすること
ができる。分子中に反応性基を含有した連鎖移動剤とし
ては、例えば、該反応性基あるいは該反応性基に誘導し
うる置換基含有のメルカプト化合物(例えば、チオグリ
コール酸、チオリンゴ酸、チオサリチル酸、2−メルカ
プトプロピオン酸、3−メルカプトプロピオン酸、3−
メルカプト酪酸、N−(2−メルカプトプロピオニル)
グリシン、2−メルカプトニコチン酸、3−[N−(2
−メルカプトエチル)カルバモイル]プロピオン酸、3
−[N−(2−メルカプトエチル)アミノ]プロピオン
酸、N−(3−メルカプトプロピオニル)アラニン、2
−メルカプトエタンスルホン酸、3−メルカプトプロパ
ンスルホン酸、4−メルカプトブタンスルホン酸、2−
メルカプトエタノール、3−メルカプト−1,2−プロ
パンジオール、1−メルカプト−2−プロパノール、3
−メルカプト−2−ブタノール、メルカプトフェノー
ル、2−メルカプトエチルアミン、2−メルカプトイミ
ダゾール、2−メルカプト−3−ピリジノール等)、又
は該反応性基あるいは該反応性基に誘導しうる置換基含
有のヨード化アルキル化合物(例えば、ヨード酢酸、ヨ
ードプロピオン酸、2−ヨードエタノール、2−ヨード
エタンスルホン酸、3−ヨードプロパンスルホン酸等)
等が挙げられる。好ましくはメルカプト化合物が挙げら
れる。これらの連鎖移動剤あるいは重合開始剤の使用量
は、各々、全単量体100重量部に対して0.1〜10
重量部であり、好ましくは0.5〜5重量部である。
【0039】本発明に用いられる分散安定用樹脂(P)
は、一般式(II)で示される繰り返し単位が少なくとも
50重量%以上で用いられる。又、該分散安定用樹脂
(P)の重量平均分子量は1×104〜5×105であ
る。一般式(II)の繰り返し単位が50重量%未満であ
ると、重合造粒で得られる樹脂粒子の分散安定性、再分
散性を低下させるので好ましくない。また、該分散安定
樹脂は、一般式(II)の繰り返し単位以外の成分を含有
しても良い。例えば、一般式(II)に相当する単量体と
共重合可能な置換基を有する一官能性単量体や、マクロ
モノマー等が挙げられる。該分散樹脂として好ましく
は、グラフト基として重合性二重結合基を含有し、該重
合性基は主鎖中に共重合成分の置換基として及び/又は
主鎖の片末端に含有される該非水溶媒に可溶性の樹脂で
ある。このように分散安定樹脂(P)が一官能性単量体
(A)と共重合可能な重合性二重結合基を含有すること
により、液体現像剤の分散安定性が更に向上し、より好
ましい結果が得られる。該分散樹脂の製造法としては特
開平3−20753号等に開示されるランダム共重合
体、特開平3−146967号等に示される重合体主鎖
の片末端に極性基を含有した樹脂、特開平3−1486
70号等の如き部分架橋されたランダム共重合体、特開
平3−146968号等の部分架橋を持ち、且つ主鎖末
端に極性基を持つものが挙げられる。また、特開平3−
170952号、特開平3−153259号、特開平3
−139666号、特開平3−144581号等に示さ
れるグラフト基を含有した非水溶媒に可溶の樹脂等が挙
げられる。
【0040】以下、本発明の分散安定用樹脂〔P〕につ
いて、更に詳細に説明する。式(II)中、V1は−CO
O−、−OCO−、−CH2COO−、−CH2OCO
−、−O−、−SO2−、−CO−、−CONR11−、
−SO2NR11−、又は−Ph−を表わす(ここでR11
は水素原子又は炭化水素基を示す)。Q1は炭素数6〜
32の脂肪族基を表わし、好ましくは、炭素数10〜2
2の脂肪族基を表す。b1及びb2は、互いに同じでも異
なってもよく、式(I)中のa1、a2と同様の内容を表
わす。一般式(II)において、炭化水素基及び脂肪族基
は置換されていてもよい。
【0041】一般式(II)において、V1で示される置
換基中のR11は水素原子のほか、好ましい炭化水素基と
しては、炭素数1〜22の置換されてもよいアルキル基
(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ヘプチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、
ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ヘキサデ
シル基、オクタデシル基、2−クロロエチル基、2−ブ
ロモエチル基、2−シアノエチル基、2−メトキシカル
ボニルエチル基、2−メトキシエチル基、3−ブロモプ
ロピル基等)、炭素数4〜18の置換されてもよいアル
ケニル基(例えば、2−メチル−1−プロペニル基、2
−ブテニル基、2−ペンテニル基、3−メチル−2−ペ
ンテニル基、1−ペンテニル基、1−ヘキセニル基、2
−ヘキセニル基、4−メチル−2−ヘキセニル基等)等
が挙げられる。V1が−Ph−(フェニレン基)を表わ
す場合、ベンゼン環は、置換基を有してもよい。置換基
としては、ハロゲン原子(例えば塩素原子、臭素原子
等)、アルキル基(例えばメチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基、クロロメチル基、メトキシメチル基
等)、アルコキシ基(例えばメトキシ基、エトキシ基、
プロピルオキシ基、ブトキシ基等)等が挙げられる。b
1及びb2は互いに同じであっても異なってもよく、式
(I)中のa1、a2と同様の基を表す。
【0042】本発明に用いられる分散安定用樹脂(P)
の繰り返し単位としては、前記一般式(II)で示される
繰り返し単位とともに他の繰返し単位を含有してもよ
い。他の繰返し単位としては、前記一般式(II)で示さ
れる繰返し単位に相当する単量体と共重合可能な他の単
量体又は、マクロモノマーより成る繰返し単位であれ
ば、特に限定されない。共重合可能な他の単量体として
は、重合性二重結合基を含有するものであればいずれで
もよく、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン
酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸;炭素数6以下
の不飽和カルボン酸のエステル誘導体もしくはアミド誘
導体;カルボン酸類のビニルエステル類もしくはアリル
エステル類;スチレン類;メタクリロニトリル;アクリ
ロニトリル;重合性二重結合基含有の複素環化合物など
が挙げられる。より具体的には、前記した不溶化する単
量体(A)と同一の内容の化合物などが挙げられる。
【0043】また、用いることのできるマクロモノマー
としては従来公知の合成方法によって製造することがで
きる。例えば、アニオン重合あるいはカチオン重合に
よって得られるリビングポリマーの末端に種々の試薬を
反応させてマクロマーにする、イオン重合法による方
法、分子中に、カルボキシル基、ヒドロキシ基、アミ
ノ基等の反応性基を含有した重合開始剤及び/又は連鎖
移動剤を用いて、ラジカル重合して得られる末端反応性
基結合のオリゴマーと種々の試薬を反応させて、マクロ
マーにするラジカル重合法による方法、重付加あるい
は重縮合反応により得られたオリゴマーに上記ラジカル
重合方法と同様にして、重合性二重結合基を導入する重
付加縮合法による方法等が挙げられる。具体的には、P.
Dreyfuss & R. P. Quirk, Encycl. Polym. Sci. Eng.,
7, 551(1987)、P. F. Rempp & E. Franta, Adv. Polym.
Sci.,58, 1(1984)、V. Percec, Appl. Polym. Sci.,
285, 95(1984)、R. Asami & M. TakaRi, Makvamol. Che
m. Suppl., 12, 163(1985)、P. Rempp et al, Makvamo
l. Chem. Suppl., 8, 3(1984)、川上雄資「化学工業」
38,56(1987)、山下雄也「高分子」31,9
88(1982)、小林四郎「高分子」30,625
(1981)、東村敏延「日本接着協会誌」18,53
6(1982)、伊藤浩一「高分子加工」35,262
(1986)、東貴四郎、津田隆「機能材料」198
,No.10,5等の総説及びそれに引用の文献・特
許等に記載の方法に従って合成することができる。
【0044】該樹脂微粒子を着色する塩基性染料として
は、従来公知の油溶性塩基性染料が挙げられる。例えば
「カラーインデックスVol.1」、「染料便覧」、
「解説染料化学」(今田邦彦、安田部貞治著、色染社)
に記載の塩基性染料等を用いることができる。好ましく
は、甲田善生「有機概念図、基礎と応用」に記載の無機
性/有機性値(I/O値と称することもある)が0.8
0〜1.60の範囲にあることが望ましい。塩基性染料
の具体的な例としては、表1に示されるものが挙げられ
る。但し、これらの構造に限定されるものではない。
【0045】
【表1】
【0046】次に、該樹脂微粒子を上記塩基性染料で着
色する方法について説明する。該樹脂微粒子と塩基性染
料粉末とは、加熱攪拌することによって反応させる。場
合により溶解パラメータ値(SP値と略すこともある)
が18〜25(MJ/m3)1/2の極性溶媒を併用しても
良い。塩基性染料は粉末のまま該微粒子分散液に添加す
るか、あるいは該染料粉末を添加後、前記極性溶媒を加
えるか、あるいは前記極性溶媒に該塩基染料を溶解した
まま加えても良い。反応時間は50℃〜120℃、好ま
しくは70〜100℃で10分から3時間で終了するの
が好ましい。
【0047】該極性溶媒として用いることのできる溶媒
としては、アルコール類(例えば、メチルアルコール、
エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコ
ール、フッ化アルコール等)、ケトン類(例えば、アセ
トン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等)、カ
ルボン酸エステル類(例えば、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、
プロピオン酸エチル等)、エーテル類(例えば、ジエチ
ルエーテル、ジプロピルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等)、ハロゲン化炭化水素類(例えば、
メチレンジクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジク
ロロエタン、メチルクロロホルム等)等が挙げられる。
【0048】これらの混合して使用する極性溶媒は、重
合造粒後、加熱、あるいは減圧下で留去することが望ま
しいが、ラテックス粒子分散物として、液体現像剤に持
ちこまれても、現像液の液抵抗が109Ωcm以上とい
う条件を満足できる範囲であれば問題とならない。特
に、樹脂粒子の塩基性染料による加熱染色において、前
記非水溶媒に、更にSP値が18〜25(MJ/m3)
1/2の極性溶媒を併用し、且つ染色後該極性溶媒が除去
された着色樹脂を分散してなる静電写真用カラー液体現
像剤は、画像濃度が更に向上し、より好ましい結果が得
られる。
【0049】本発明の液体現像剤には、荷電特性の強化
あるいは画像特性の改良等のために所望により種々の添
加剤を加えても良く、例えば原崎勇次「電子写真」第1
6巻、第2号、44頁に具体的に記載されているものが
用いられる。例えば、ジ−2−エチルヘキシルスルホコ
ハク酸金属塩、ナフテン酸金属塩、高級脂肪酸金属塩、
アルキルベンゼンスルホン酸金属塩、アルキルリン酸金
属塩、レシチン、ポリ(ビニルピロリドン)、半マレイ
ン酸アミド成分を含む共重合体、クマロンインデン樹
脂、高級アルコール類、ポリエーテル類、ポリシロキサ
ン、ワックス類等が挙げられる。しかし、これらに限定
されるものではない。
【0050】本発明の液体現像剤の主要な各組成分の量
について説明すれば下記の通りである。塩基性染料によ
り着色された樹脂粒子を主成分として成るトナー粒子
は、担体液体1000重量部に対して0.5重量部〜5
0重量部が好ましい。0.5重量部未満であると画像濃
度が不足し、50重量部を超えると非画像部へのカブリ
を生じ易い。さらに、前記の分散安定用の担体液体可溶
性樹脂(P)も必要に応じて使用され、担体液体100
0重量部に対して0.5重量部〜100重量部程度加え
ることができる。上述の様な荷電調節剤は、担体液体1
000重量部に対して0.001重量部〜1.0重量部
が好ましい。更に所望により各種添加剤を加えても良
く、それら添加物の総量は、現像剤の電気抵抗によって
その上限が規制される。即ち、トナー粒子を除去した状
態の液体現像剤の電気抵抗が109Ωcmより低くなる
と良質の連続階調像が得られ難くなるので、各添加物の
各添加量を、この限度内でコントロールすることが必要
である。
【0051】
【実施例】以下に本発明のラテックス粒子の製造例、及
び実施例を示し、本発明の効果を更に詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。分散安
定用樹脂の製造方法としては、特開平3−20753
号、同2−206736号、同2−208047号、同
3−139666号、同2−186316号、同3−1
44581号、同4−46353号に開示される方法を
用い、分散安定用樹脂P−1〜P−10を製造し、ラテ
ックス粒子の製造に用いた。なお、樹脂P−4〜P−6
およびP−8における「−b−」は、A−Bブロック共
重合体におけるAブロックとBブロックとの結合手を示
す。
【0052】
【化12】
【0053】
【化13】
【0054】ラテックス粒子の製造例1:ラテックス粒
子D−1 分散安定用樹脂P−1を3.6g、メチルメタクリレー
ト2.9g、メチルアクリレート2.9g、1′,2′
−ジアセトキシプロピルメタクリレート1.1g、アク
リル酸1.2g及びアイソパーHを111gの混合溶液
を窒素気流下攪拌しながら、温度60℃に加温した。次
に、メチルメタクリレート5.8g、メチルアクリレー
ト5.7g、1′,2′−ジアセトキシプロピルメタク
リレート2.2g、アクリル酸2.4g及び重合開始剤
として2,2′−アゾビスイソバレロニトリル(略称
A.I.V.N.)0.8gの混合物を2時間かけて滴
下し、引き続き2時間反応した。更に開始剤を0.2g
加え2時間反応した後、冷却し200メッシュのナイロ
ン布を通し、得られた白色分散物は重合率92%で平均
粒径は0.17μmのラテックスであった。粒径はCA
PA−500(堀場製作所(株)製)で測定した。
【0055】ラテックス粒子の製造例2〜11:ラテッ
クス粒子D−2〜D−11 製造例1に於て用いた分散安定用樹脂P−1、単量体A
(即ちメチルメタクリレートおよびメチルアクリレー
ト)、単量体B(即ちアクリル酸)、単量体C(即ち
1′,2′−ジアセトキシプロピルメタクリレート)の
代りに表−Aに記載の化合物を用いた他は、上記製造例
と全く同様に操作して本発明のラテックス粒子D−2〜
D−11を製造した。得られた各ラテックス粒子の重合
率は92〜98%で、平均粒径は0.15〜0.25μ
mの範囲内で且つ単分散性が良好であった。
【0056】
【表2】
【0057】
【表3】
【0058】ラテックス粒子の製造例12:ラテックス
粒子D−12 分散安定用樹脂P−2を10g、ベンジルメタクリレー
ト19.3g、1′,2′−ジアセトキシプロピルメタ
クリレート1.7g、アクリル酸4.0g、メルカプト
プロピオン酸メチル0.6g及びアイソパーHを200
gの混合溶液を窒素気流下攪拌しながら、温度60℃に
加温した。次に、ベンジルメタクリレート19.3g、
1′,2′−ジアセトキシプロピルメタクリレート1.
8g、アクリル酸4.0g、メルカプトプロピオン酸メ
チル0.6g及び重合開始剤としてA.I.V.N.を
0.5gの混合物を2時間かけて滴下し、引き続き2時
間反応した。更に開始剤0.1gを加え2時間反応した
後、冷却し200メッシュのナイロン布を通し、得られ
た白色分散物は重合率92%で平均粒径は0.25μm
のラテックスであった。
【0059】ラテックス粒子の製造例13〜22:ラテ
ックス粒子D−13〜D−22 製造例12に於て用いた分散安定用樹脂P−2、単量体
A(即ちベンジルメタクリレート)、単量体B(即ちア
クリル酸)、単量体C(即ち1′,2′−ジアセトキシ
プロピルメタクリレート)の代りに表−Bに記載の化合
物を用いた他は、上記製造例と全く同様に操作して本発
明のラテックス粒子D−13〜D−22を製造した。得
られた各ラテックス粒子の重合率は92〜98%で、平
均粒径は0.15〜0.25μmの範囲内で且つ単分散
性が良好であった。
【0060】
【表4】
【0061】
【表5】
【0062】ラテックス粒子の製造例23:ラテックス
粒子D−23 分散安定用樹脂P−2を10g及びアイソパーHを20
0gの混合溶液を窒素気流下攪拌しながら、温度60℃
に加温した。次に、ベンジルメタクリレート35.0
g、1′,2′−ジヘキサノイルオキシプロピルメタク
リレート7.0g、アクリル酸8.0g、メルカプトプ
ロピオン酸メチル1.3g及び重合開始剤としてA.
I.V.N.を0.5gの混合物を2時間かけて滴下
し、引き続き2時間反応した。更に開始剤を0.1g加
え2時間反応した後、冷却し200メッシュのナイロン
布を通し、得られた白色分散物は重合率95%で平均粒
径は0.25μmのラテックスであった。
【0063】ラテックス粒子の製造例24〜30:ラテ
ックス粒子D−24〜D−30 製造例23に於て用いた分散安定用樹脂P−2、単量体
A(即ちベンジルメタクリレート)、単量体B(即ちア
クリル酸)、単量体C(即ち1′,2′−ジヘキサノイ
ルオキシプロピルメタクリレート)の代りに表−Cに記
載の化合物を用いた他は、上記製造例と全く同様に操作
して本発明のラテックス粒子D−24〜D−30を製造
した。得られた各ラテックス粒子の重合率は92〜98
%で、平均粒径は0.15〜0.25μmの範囲内で且
つ単分散性が良好であった。
【0064】
【表6】
【0065】
【表7】
【0066】ラテックス粒子の製造例31:(比較用ラ
テックス粒子D−31) 分散安定用樹脂P−3を6.7g、メチルメタクリレー
ト20g、メチルアクリレート17.2g、アクリル酸
7.2g、メルカプトプロピオン酸メチル2.6g及び
アイソパーHを256gの混合溶液を窒素気流下攪拌し
ながら、温度60℃に加温した。重合開始剤としてA.
I.V.N.を1.2g加えて2時間反応した。更に開
始剤を0.2g加え2時間反応した後、冷却し200メ
ッシュのナイロン布を通し、得られた白色分散物は重合
率92%で平均粒径は0.17μmのラテックスであっ
た。
【0067】ラテックス粒子の製造例32:(比較用ラ
テックス粒子D−32) 分散安定用樹脂P−3を10g、ベンジルメタクリレー
ト42.0g、アクリル酸8.0g、メルカプトプロピ
オン酸メチル2.6g及びアイソパーHを200gの混
合溶液を窒素気流下攪拌しながら、温度60℃に加温し
た。重合開始剤としてA.I.V.N.を0.5g加え
て4時間反応した。更に開始剤を0.1g加え2時間反
応した後、冷却し200メッシュのナイロン布を通し、
得られた白色分散物は重合率98%で平均粒径は0.1
9μmのラテックスであった。
【0068】ラテックス粒子の着色例1:カラー粒子E
−1 ラテックス粒子の製造例1で得られた白色樹脂分散物
(D−1)100g及びBasic Blue26を2
gの混合物を温度90〜100℃に加温し、3時間攪拌
した。室温に冷却後、200メッシュのナイロン布を通
し残存した染料を除去して着色樹脂分散物を得た。
【0069】ラテックス粒子の着色例2〜23:カラー
粒子E−2〜E−23 着色例1に於て用いた塩基性染料(即ちBasic B
lue26)、ラテックス粒子(即ちD−1)の代りに
表−Dに記載の化合物を用いた他は、上記着色例と全く
同様に操作して本発明の着色樹脂粒子E−2〜E−23
を製造した。
【0070】
【表8】
【0071】ラテックス粒子の着色例24:着色樹脂粒
子E−24 ラテックス粒子の製造例12で得られた白色樹脂分散物
(D−12)100g、Basic Blue26を2
g及びエチルアルコール2gの混合物を温度90〜10
0℃に加温し、3時間攪拌した。室温に冷却後、減圧に
てエチルアルコールを留去した後、200メッシュのナ
イロン布を通し残存した染料を除去してシアン樹脂分散
物を得た。
【0072】ラテックス粒子の着色例25〜43:着色
樹脂粒子E−25〜E−43 着色例24に於て用いた塩基性染料(即ちBasic
Blue26)、ラテックス粒子(即ちD−12)、極
性溶媒(即ちエチルアルコール)の代りに表−Eに記載
の化合物を用いた他は、上記着色例と全く同様に操作し
て本発明の着色樹脂粒子E−25〜E−43を製造し
た。
【0073】
【表9】
【0074】比較用ラテックス粒子の着色例44〜5
0:着色樹脂粒子E−44〜E−50 着色例24に於て用いた塩基性染料(即ちBasic
Blue26)、ラテックス粒子(即ちD−12)、極
性溶媒(即ちエチルアルコール)の代りに表−Fに記載
の化合物を用いた他は、上記着色例と全く同様に操作し
て比較着色樹脂粒子E−44〜E−50を製造した。
【0075】
【表10】
【0076】実施例1 着色樹脂粒子分散物(E−1)30g及びヘキサデセン
/半マレイン酸オクタデシルアミド共重合体0.11g
をアイソパーGの1リットルに希釈することにより静電
写真用カラー液体現像剤を作成した。 実施例2〜4 実施例1において本発明の液体現像剤の着色樹脂粒子E
−1の代りにE−2、E−10、E−15のラテックス
粒子を用いた他は、実施例1と同様にして各カラー液体
現像剤を作成した。 (比較用液体現像剤A〜C)比較用液体現像剤として、
上記実施例1の着色樹脂粒子分散物(即ちE−1)の代
りに以下に示す着色樹脂粒子分散物を用いた他は、実施
例1と同様の操作を行い比較用液体現像剤を作成した。 A)着色樹脂粒子分散物(E−44) B)着色樹脂粒子分散物(E−45) C)着色樹脂粒子分散物(E−46) これらの液体現像剤を特開昭57−58176号に記載
の荷電量測定装置で測定した粒子の荷電量、及びELP
−IX(酸化亜鉛感光材料)で画質評価を行った結果を
表−Gに示す。極性は全てマイナスであった。ここで粒
子の荷電量は現像剤バルクの値から、現像剤を遠心分離
した上澄みの値、すなわち担体液中のイオン成分に基づ
く値を差し引いた値を示す。
【0077】
【表11】
【0078】実施例1〜4における各色のトナーは、比
較用液体現像剤A〜Cに比べ、荷電性に優れ、繰り返し
現像することによる画像濃度の変化もなく、鮮明な画像
が得られた。これは、樹脂粒子に導入した担体液に親和
性のある置換基に基づく効果と解釈される。次に、実施
例1、3、4の3色の液体現像剤を用いて3色重ね現像
を行ったところ、鮮明且つシャープなカラー画像が得ら
れた。更に50回繰り返し現像を行ったところ、比較液
体現像剤A〜Cを用いた場合では色再現性に変化が見ら
れたが、実施例1、3、4の現像剤においては、いずれ
も色再現性が変化しない、鮮明且つシャープなカラー画
像が得られた。
【0079】実施例5〜10 実施例1において本発明の液体現像剤の着色樹脂粒子E
−1の代りにE−24、E−25、E−27、E−3
2、E−37、E−43のラテックス粒子を用いた他
は、実施例1と同様にして各カラー液体現像剤を作成し
た。 (比較用液体現像剤D〜G)比較用液体現像剤として、
上記実施例1の着色樹脂粒子分散物(即ちE−1)の代
りに以下に示す着色樹脂粒子分散物を用いた他は、実施
例1と同様の操作を行い比較用液体現像剤を作成した。 D)着色樹脂粒子分散物(E−47) E)着色樹脂粒子分散物(E−48) F)着色樹脂粒子分散物(E−49) G)着色樹脂粒子分散物(E−50) これらの液体現像剤の粒子の荷電量及びELP−IX
(酸化亜鉛感光材料)で画像評価を行った結果を表−H
に示す。極性はすべてマイナスであった。
【0080】
【表12】
【0081】実施例5〜10における各色のトナーは、
比較用液体現像剤D〜Gに比べ、荷電性に優れ、繰り返
し現像することによる画像濃度の変化もなく、鮮明な画
像が得られた。これは、樹脂粒子に導入した担体液に親
和性のある置換基に基づく効果と解釈される。次に、実
施例5、7、9、10の液体現像剤を用いて4色重ね現
像を行ったところ、鮮明且つシャープなカラー画像が得
られた。更に繰り返し50回現像を行ったところ、比較
液体現像剤D〜Gでは色再現性に変化が見られたが、前
記実施例1、3、4の現像剤と同様に、実施例5、7、
9、10の現像剤においては、色再現性が変化しない、
鮮明且つシャープなカラー画像が得られた。
【0082】
【発明の効果】本発明の着色樹脂粒子を含む液体現像剤
は、塩基性染料の構造に依存することなく長期にわたる
荷電安定性を有する。また、静電写真方式繰り返し現像
型カラー画像形成プロセスにおいて鮮明且つシャープな
画像が得られ、特に、繰り返し4回現像しても色再現性
が変化しないランニング安定性に優れる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気抵抗値が109Ωcm以上且つ誘電
    率が3.5以下の非水溶媒中に、少なくとも一種の着色
    樹脂粒子を分散して成る静電写真用カラー液体現像剤で
    あって、該着色樹脂粒子が該非水溶媒中、該溶媒に可
    溶且つ重合することにより不溶化する一官能性単量体
    (A)、−CO2H、−SO3H、−SO2H、−PO3
    2から選ばれた少なくとも一種の酸性基を含有しかつ
    単量体(A)と共重合可能な一官能性単量体(B)及び
    単量体(A)と共重合可能な下記一般式(I)で示さ
    れる単量体(C)の各々少なくとも一種と、重量平均
    分子量1×104〜5×105で、下記一般式(II)で示
    される繰り返し単位を少なくとも50重量%以上含有す
    る重合体(P)とを共存させて重合反応することにより
    得られる樹脂粒子を、塩基性染料で加熱染色して得られ
    ることを特徴とする静電写真用カラー液体現像剤。 【化1】 式(I)中、V0は−COO−、−OCO−、−(C
    2)rCOO−、−(CH 2)rOCO−、−O−、−SO
    2−、−CONHCOO−、−CONHCONH−、−
    COND11−、−SO2ND11−、またはフェニレン基
    を表す(ここでD11は水素原子又は炭素数1〜22の炭
    化水素基を示し、rは1〜4の整数を示す)。a1及び
    2は互いに同じであっても異なってもよく、各々水素
    原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭化水素基、−COO
    −D12、または炭化水素基を介した−COO−D12を表
    す(ここでD12は水素原子又は置換されてもよい炭化水
    素基を示す)。D0は、炭素数1〜22の炭化水素基、
    又は下記一般式(III)で示される置換基から選ばれる置
    換基を表す。式(III)中、D21は水素原子又は炭素数1
    〜22の炭化水素基を表す。B1及びB2は、互いに同じ
    でも異なっていてもよく、各々−O−、−CO−、−C
    OO−、−OCO−、−SO2−、−N(D22)−、−
    CON(D22)−、または−N(D22)CO−を表す
    (ここでD22は上記D21と同様の基を示す)。A1及び
    2は互いに同じであっても異なっていてもよく、各々
    置換されていてもよい、または、式(IV)に示す置換基
    を主鎖の結合に介在させてもよい、炭素数1〜18の炭
    化水素基を表す。式(IV)中、B3及びB4は互いに同じ
    でも異なってもよく、上記B1、B2と同一の内容を示
    し、A4は置換されてもよい炭素数1〜18の炭化水素
    基を示し、D23は上記D21と同様の基を示す。m、n及
    びpは、互いに同じであっても異なっていてもよく、各
    々0〜4の整数を表す。但し、m、n及びpが同時に0
    となることはない。式(II)中、V1は−COO−、−
    OCO−、−CH2COO−、−CH2OCO−、−O
    −、−SO2−、−CO−、−CONR11−、−SO2
    11−、またはフェニレン基を表す(ここでR11は水素
    原子又は炭素数1〜22の炭化水素基を示す)。Q1
    炭素数6〜32の脂肪族基を表す。b1及びb2は互いに
    同じであっても異なってもよく、式(I)中のa1、a2
    と同一の内容を表す。
  2. 【請求項2】 樹脂粒子の塩基性染料による加熱染色に
    おいて、該非水溶媒に、更に溶解パラメータ値が18〜
    25(MJ/m3)1/2の極性溶媒を併用し、且つ染色後
    該極性溶媒が除去された着色樹脂を分散してなることを
    特徴とする請求項1記載の静電写真用カラー液体現像
    剤。
  3. 【請求項3】 重合体(P)が一官能性単量体(A)と
    共重合可能な重合性2重結合基を含有することを特徴と
    する請求項1記載の静電写真用カラー液体現像剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012037796A (ja) * 2010-08-10 2012-02-23 Canon Inc トナーの製造方法、および該製造方法により得られるトナー
JP2014224253A (ja) * 2013-04-26 2014-12-04 キヤノン株式会社 樹脂組成物の製造方法及び樹脂組成物
JP2016132741A (ja) * 2015-01-21 2016-07-25 日本ゼオン株式会社 アクリルゴム、アクリルゴム組成物および押出成形品

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