JPH07199098A - 光ビーム走査装置 - Google Patents

光ビーム走査装置

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JPH07199098A
JPH07199098A JP5350502A JP35050293A JPH07199098A JP H07199098 A JPH07199098 A JP H07199098A JP 5350502 A JP5350502 A JP 5350502A JP 35050293 A JP35050293 A JP 35050293A JP H07199098 A JPH07199098 A JP H07199098A
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scanning
light beam
partial
area
laser beam
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JP5350502A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Tamaoki
英一 玉置
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光偏向器の回転むら等に起因して走査方向の
走査のブレがあっても、継ぎ目ズレのない高品質の画像
を得る。 【構成】 感光材料3上の被走査領域を分割する2つの
部分走査領域SA1,SA2が互いに一部重複するよう
に、光偏向器14a,14bによる走査位置を定める。
さらに、その重複した領域SA0で第1のレーザビーム
LB1の強さと第2のレーザビームLB2とが互いに反
比例して増大または減少して、両レーザビームLB1,
LB2の強さの和が重複走査領域SA0以外の部分とほ
ぼ同じ大きさとなるように、第1および第2のレーザ光
源10a,10bから出射されるレーザビームLB1,
LB2を、光変調器11a,11bにより変調調節す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被走査面を光ビーム
で走査する光ビーム走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光ビーム走査装置として、光
源からの光ビームをポリゴンミラー等の光偏向器により
反射して、その後、走査レンズを通して被走査面に光ビ
ームを入射するものが知られている。こうした光ビーム
走査装置では、被走査面が拡大すると、走査用レンズを
焦点距離の大きなものにしなければならず、被走査面を
広域とすることが難しかった。そこで、被走査面を複数
に分割して、その分割した部分走査領域を個別に走査す
ることで、広域の被走査面に対応可能とする技術が提案
されている(特公平5−57566号公報記載の「広域
光走査装置」)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の技術では、部分走査領域と部分走査領域との繋ぎの
部分で次のような不具合が生じた。その繋ぎの部分で
は、一方の側の走査線の終端と他方の側の走査線の開始
端が完全に一致する必要があるが、光偏向器に回転のむ
らが生じたり、副走査方向の送りが主走査方向にぶれた
りすると、前記終端と開始端が離間したり重なったりす
ることがある。この結果、走査線に欠けや重複部分が生
じ、画像の重複、または脱落など、いわゆる継ぎ目ズレ
が発生した。特に、画像として線画が描かれる場合に
は、その継ぎ目部分でラインが太ったり欠けたりして致
命的な画質の低下となった。
【0004】本発明は、こうした問題点に鑑みてなされ
たもので、光偏向器の回転むら等に起因して走査方向の
走査のブレがあっても、継ぎ目ズレのない画像を得るこ
とができる光ビーム走査装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
べく、前記課題を解決するための手段として、以下に示
す構成を採った。
【0006】本発明の光ビーム走査装置は、光ビームを
出射する光ビーム出射部と該光ビームを偏向する光偏向
器とを備えた走査手段を用いて、被走査面を走査方向に
複数に分割した部分走査領域を個別に走査する光ビーム
走査装置において、前記複数の部分走査領域の内の隣接
する2者が走査方向において一部重複するように、前記
光偏向器の偏向方向を定めると共に、前記2者の内の一
方の部分走査領域を走査する際に前記部分走査領域の重
複部分で光ビームのエネルギが単調に減少し、前記2者
の内の他方の部分走査領域を走査する際に前記部分走査
領域の重複部分で光ビームのエネルギが単調に増大し、
且つ両者の重複部分での光ビームのエネルギの総和が当
該重複部分以外の部分とほぼ同じとなるように、前記光
ビーム出射部からの光ビームを調節する光ビーム調節手
段を設けたことを、その要旨としている。
【0007】
【作用】以上のように構成された光ビーム走査装置で
は、複数の部分走査領域の内の隣接する2者が走査方向
において一部重複するように走査が行なわれる。さら
に、その2者の内の一方の部分走査領域を走査する際
に、その部分走査領域の重複部分で光ビームのエネルギ
が単調に減少し、2者の内の他方の部分走査領域を走査
する際に、部分走査領域の重複部分で光ビームのエネル
ギを単調に増大し、しかも、両者の重複部分での光ビー
ムのエネルギの総和がその重複部分以外の部分とほぼ同
じとなるように、光ビーム出射部からの光ビームを光ビ
ーム調節手段により調節する。
【0008】この結果、光偏向器が回転むらを起こして
走査する部分走査領域が走査方向にずれた場合にも、そ
のずれ量が部分走査領域と部分走査領域との重複部分内
に治まる限り、光ビームのエネルギを重複部分以外の部
分とほぼ同じ一定の大きさにすることができる。こうし
て、走査線上の欠けや重複を防ぐように働く。
【0009】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。
【0010】図1は、第1実施例の光ビーム走査装置と
しての図形パターン描画装置1の要部を示す斜視図であ
る。図形パターン描画装置1は、いわゆる平面走査型の
画像記録装置で、図1に示すように、立方体形状で上面
に記録媒体としての感光材料3を保持するテーブル5
と、そのテーブル5の上側に配設された載置台7と、載
置台7上に載置された光学系8とを備える。なお、感光
材料3としては、感可視光レジストが塗布されたプリン
ト基板ブランクスや、PS版(アルミニウムベースの印
刷用版材)等が使用される。
【0011】光学系8は、2基のレーザ光源10a,1
0bから出射される第1および第2のレーザビームLB
1,LB2を感光材料3にそれぞれ導くもので、第1の
レーザビームLB1の進行路に設けられた光変調器11
a,反射ミラー12a,ビームエキスパンダ13a,光
偏向器14aおよび走査レンズ15aと、第2のレーザ
ビームLB2の進行路に設けられた光変調器11b,反
射ミラー12b,ビームエキスパンダ13b,光偏向器
14bおよび走査レンズ15bと、両走査レンズ15
a,15bを透過したレーザビームLB1,LB2を感
光材料側に折り返す折返しミラー16とを備える。な
お、レーザ光源10a,10bとしては、アルゴンレー
ザが用いられている。
【0012】第1のレーザ光源10aから出射された第
1のレーザビームLB1は、光変調器11aに入射し
て、テーブル5に保持された感光材料3に記録されるべ
き画像信号に応じて変調がなされる。光変調器11aか
ら出射するレーザビームLB1は、その後、ビームエキ
スパンダ13aに送られ、比較的大口径のビームに変換
され、光偏向器14aに入射する。
【0013】光偏向器14aは、ポリゴンミラー(回転
多面鏡)を利用したもので、主走査モータ17a(図
3)を駆動することによりポリゴンミラーをその中心軸
A0 を中心に回転させる。係る光偏向器14aでは、ビ
ームエキスパンダ13aを介して入射したレーザビーム
LB1をポリゴンミラーの反射面で反射し、その反射さ
れたレーザビームLB1の進行方向を中心軸A0 と交差
する走査面内で偏向させる。
【0014】光偏向器14aから出射されるレーザビー
ムLB1は、光学系に特別な歪曲収差を持たせて焦点距
離を調節する走査レンズ15aを介して折返しミラー1
6に送られ、折返しミラー16で反射される。折返しミ
ラー16で反射されたレーザビームLB1は、図中、−
z方向に進み、テーブル5の表面に保持された感光材料
3に送られる。そうして、光偏向器14aを主走査モー
タで等速回転させることにより、レーザビームLB1に
よって感光材料3の表面が主走査方向(図中、y方向)
に走査される。
【0015】また、第2のレーザ光源10bから出射さ
れた第2のレーザビームLB2は、第1のレーザビーム
LB1と同様な経路で、光変調器11b,反射ミラー1
2b,ビームエキスパンダ13b,光偏向器14b,走
査レンズ15b,折返しミラー16と進み、折返しミラ
ー16で、テーブル5の表面に保持された感光材料3に
送られる。そうして、光偏向器14aを主走査モータで
等速回転させることにより、第2のレーザビームLB2
によって感光材料3の表面が主走査方向(図中、y方
向)に走査される。
【0016】一方、感光材料3が保持されたテーブル5
は、副走査モータ21により、図中、−x方向、即ち、
感光材料3の主走査方向yと直交する方向に移動する。
この結果、折返しミラー16で反射された第1および第
2のレーザビームLB1,LB2によって感光材料3の
表面が副走査方向(図中、x方向)に走査される。
【0017】こうした第1および第2のレーザビームL
B1,LB2による走査により、感光材料3上には図2
に示すような2次元の走査領域が2つ形成される。即
ち、図2に示すように、感光材料3上には第1のレーザ
ビームLB1の走査による第1の部分走査領域SA1
と、第2のレーザビームLB2の走査による第2の部分
走査領域SA2とが形成される。両部分走査領域SA
1,SA2は、同じ大きさであり、全走査領域を主走査
方向(走査方向)に2等分した大きさよりも主走査方向
に大きく、両部分走査領域SA1,SA2は主走査方向
において一部重複する重複走査領域(図中、ハッチング
された領域)SA0を備える。
【0018】次に、図形パターン描画装置1の電気的な
制御系の構成について図3を用いて説明する。図3に示
すように、この制御系はフロントエンドプロセッサ31
と、光変調器11a,11bを制御する変調制御部33
と、主走査モータ17a,17bおよび副走査モータ2
1を制御する走査制御部35とを備える。
【0019】フロントエンドプロセッサ31は、種々の
図形を含む予め作成された全体画像データを入力し、そ
の全体画像データを、2つの部分画像データに分割する
処理を行なう。この分割の例を図4に示した。図4に示
すように全体画像データDPは、全体画像データDPで
示される全画像領域の右半分を示す第1の部分画像デー
タD1と全画像領域の左半分を示す第2の部分画像デー
タD2とに分割される。なお、第1の部分画像データD
1と第2の部分画像データD2とは、前述した第1のレ
ーザビームLB1の走査による第1の部分走査領域SA
1と、第2のレーザビームLB2の走査による第2の部
分走査領域SA2とに対応するようにその領域が定めら
れており、実際は、全画像領域を横方向に2等分した領
域より横方向に若干大きい領域をとる。
【0020】こうしたフロントエンドプロセッサ31
は、図3に示すように、第1の部分画像データD1を第
1のバッファ40aに格納し、また、第2の部分画像デ
ータD2を第2のバッファ40bに格納する。変調制御
部33は、これら第1および第2の部分画像データD
1,D2に基づいて第1および第2の光変調器11a,
11bをそれぞれ制御するもので、次のパーツを備え
る。即ち、変調制御部33は、変調用コントローラ41
を中心として、第1の部分画像データD1に関与するR
IP(ラスタ・イメージ・プロセッサ)42a,画像メ
モリ43a,加算器44a,D/A変換器45a,変調
器ドライバ46a,アドレスカウンタ47aおよび補正
データメモリ48aと、第2の部分画像データD2に関
与するRIP42b,画像メモリ43b,加算器44
b,D/A変換器45b,変調器ドライバ46b,アド
レスカウンタ47bおよび補正データメモリ48bとを
備える。
【0021】第1のバッファ40aに格納された部分画
像データD1はRIP42aにより、ビットマップ形式
のラスタデータに変換され、画像メモリ43aに格納さ
れる。一方、フロントエンドプロセッサ31は、変調用
コントローラ41に制御信号S1を送り、変調用コント
ローラ41を動作させる。変調用コントローラ41は、
走査制御部35に備えられる走査用コントローラから副
走査方向の位置を示す副走査位置信号S2を受け取っ
て、その副走査位置信号S2を基準とする基準信号S3
をアドレスカウンタ47aに送る。アドレスカウンタ4
7aは、その基準信号S3を受けてアドレス値を計算し
つつ、そのアドレス値を示すアドレス信号S4を画像メ
モリ43aに送る。画像メモリ43aは、アドレス信号
S4と基準信号S3とに基づいて1画素毎のラスタデー
タを順に読み出し、加算器44aに送る。
【0022】アドレスカウンタ47aは、また、補正デ
ータメモリ48aにアドレス信号S4を転送する。補正
データメモリ48aは、フロントエンドプロセッサ31
から転送される補正データを予め格納しており、その補
正データの内容をアドレスカウンタ47aからのアドレ
ス信号に基づいて読み出して加算器44aに転送する。
この補正データは、画像メモリ43aに格納されるラス
タデータに重み付けをするためのもので、ラスタデータ
の1ライン分の重み付け値からなる。
【0023】図5に補正データの内容を示した。図5に
示すように、アドレス値が所定値N0 より小さい領域で
は、アドレス値の増加に伴い、重み付け値が値0から値
1まで2次曲線的に増大し、アドレス値が所定値N1以
上となると、重み付け値が値1を保持する。なお、この
所定値N1は、第1のレーザビームLB1で走査可能な
部分走査領域SA1と第2のレーザビームLB2で走査
可能な部分走査領域SA2との重複部分である重複走査
領域SA0の大きさに対応している。
【0024】加算器44aは、画像メモリ43aからの
ラスタデータと、補正データメモリ48aからの補正デ
ータとを受け取って、ラスタデータに補正データを重畳
させることによりラスタデータを補正する。次いで、補
正したラスタデータは加算器44aからD/A変換器4
5aに送られ、D/A変換器45aでアナログ信号に変
換されて、変調器ドライバ46aに転送される。変調器
ドライバ46aは、そのアナログ信号に応じて第1の光
変調器11aを駆動制御する。
【0025】一方、変調用コントローラ41を加えた第
2の部分画像データD2に関与するRIP42bから補
正データメモリ48bまでの各部は、前述した第1の部
分画像データD1に関与する側と同様に動作して、画像
メモリ43bに格納されたラスタデータを補正データメ
モリ48bの内容で補正しつつ、その補正されたラスタ
データに基づいて光変調器11bを駆動制御する。
【0026】なお、第2の補正データメモリ48bに格
納される補正データの内容は、前記第1の補正データメ
モリ48aのものとは相違する。図6にその第2の補正
データの内容を示した。図6に示すように、アドレス値
Nが所定値N2以下の領域では、重み付け値として値1
を保持し、アドレス値Nが所定値N2より大きくなる
と、アドレス値の増加に伴い、重み付け値が値1から値
0まで2次曲線的に減少する。なお、この減少を示す2
次曲線と、前述した第1の補正データメモリ48aに格
納される補正データにおいてビット数NがN1より小さ
い範囲での増大を示す2次曲線とは、重み付け値が0.
5である直線に関して対称となっている。
【0027】こうして構成された変調制御部33による
光変調器11a,11bの駆動制御により、光変調器1
1a,11bから出射されるレーザビームの強さ(エネ
ルギ)は、図7に示すように変化する。図7からわかる
ように、第1のレーザビームLB1による部分走査領域
SA1と第2のレーザビームLB2による部分走査領域
SA2との重複走査領域SA0では、第1のレーザビー
ムLB1の強さは値0から所定値P0まで2次曲線的に
増大し、第2のレーザビームLB2の強さは所定値P0
から値0まで2次曲線的に減少する。その両レーザビー
ムLB1,LB2の強さの合計は、各レーザビームLB
1,LB2における前記重複走査領域SA0以外の走査
領域の強さと同じ大きさとなる。
【0028】図3に戻り、走査制御部35は、主走査モ
ータ17a,17bおよび副走査モータ21の動作を制
御する走査用コントローラ51を備える。走査用コント
ローラ51は、主走査ドライバ53,54を制御するこ
とにより主走査モータ17a,17bを駆動し、また、
副走査ドライバ55を制御することにより副走査モータ
21を駆動する。その結果、第1の光偏向器14aおよ
び第2の光偏向器14bは定速回転し、それと並行し
て、感光材料3を保持するテーブル5が図1中、−x方
向に定速移動する。また、走査用コントローラ51は、
副走査位置信号S2を変調用コントローラ41に送るこ
とも行なっている。
【0029】以上詳述したように、この第1実施例の図
形パターン描画装置1は、感光材料3上の被走査領域を
分割する2つの部分走査領域SA1,SA2が互いに一
部重複するように、光偏向器14a,14bによる走査
位置を定めており、さらに、その重複した領域SA0で
第1のレーザビームLB1の強さと第2のレーザビーム
LB2とが互いに反比例して増大または減少して、両レ
ーザビームLB1,LB2の強さの和が重複走査領域S
A0以外の部分とほぼ同じ大きさとなるように、第1お
よび第2のレーザ光源10a,10bから出射されるレ
ーザビームLB1,LB2を、光変調器11a,11b
により変調調節している。
【0030】このため、光偏向器14aが回転むらを起
こして、図8に示すように、一方のレーザビームLB1
による部分走査領域SA1が破線に示す正しい位置から
実線に示す位置にずれた場合にも、第1のレーザビーム
LB1と第2のレーザビームLB2との強さの総和を重
複している領域以外の部分とほぼ同じ一定の大きさにす
ることができる。従って、両レーザビームLB1,LB
2による走査領域SA1と走査領域SA2との繋ぎの部
分における走査線の欠けや重複を防ぐことができ、この
結果、広域の被走査面の実現とともに、画像の重複、ま
たは脱落なと、いわゆる継ぎ目ズレのない高品質の図形
パターンを感光材料3に描画することができる。
【0031】なお、この第1実施例では、重複走査領域
SA0におけるレーザビームLB1,LB2の強さの増
減を2次関数的なものとしていることから、その重複走
査領域SA0の両端付近の強さの変化は滑らかなもので
ある。このため、レーザビームLB1,LB2による部
分走査領域が走査方向にずれた場合にも、両レーザビー
ムLB1,LB2の強さの総和の変化を微小にすること
ができ、その重複走査領域SA0の両端に当たる部位に
筋ムラが発生することもない。従って、より高品質の図
形パターンを描画することができる。
【0032】この第1実施例の変形例として、図9に示
すように、重複走査領域SA0におけるレーザビームL
B1,LB2の強さの増減をリニアに変化させるように
構成してもよい。この場合も第1実施例と同様に両レー
ザビームLB1,LB2の強さの総和をほぼ一定にする
ことができるが、第1実施例と比較すると、図9に示す
ように、段差をもって変化することが相違する。
【0033】また、第1実施例では、画像信号による変
調と光強度補正とを変調制御部33により、同一の光偏
向器14a,14bに行なわせているが、これに換え
て、画像信号による変調と光強度補正とを別々の変調器
で行なうように構成してもよい。
【0034】次に、本発明の第2実施例を説明する。第
2実施例の図形パターン描画装置101は、第1実施例
の図形パターン描画装置1と比較して次の点で相違す
る。図10に示すように、図形パターン描画装置101
は、第1のレーザビームLB1に関与する光学系と第2
のレーザビームLB2に関与する光学系とが別々の載置
台7a,7bに配設される。しかも、第1実施例で一つ
であった折返しミラー16は、第1のレーザビームLB
1に関与する側の折返しミラー16aと第2のレーザビ
ームLB2に関与する側の折返しミラー16bとに別け
られており、しかも、両折り返しミラー16a,16b
は直線上になく、図中x方向にずれている。
【0035】さらに、この図形パターン描画装置101
の制御系における変調制御部33は、図3に示した第1
実施例のものと同様な構成とした上で、第1の光変調器
11aに送るラスタデータに遅延を掛けるように構成さ
れる。なお、その他の構成については第1実施例と同じ
である。
【0036】こうして構成された図形パターン描画装置
101は、第1実施例と同様に、広域の被走査面の実現
とともに、いわゆる継ぎ目ズレのない高品質の図形パタ
ーンを描画することができる。さらに、第1のレーザビ
ームLB1に関与する光学系と第2のレーザビームLB
2に関与する光学系とが別々のパーツとして構成されて
いることから、部品交換が容易である。
【0037】次に、本発明の第3実施例を説明する。第
3実施例の図形パターン描画装置201は、第2実施例
の図形パターン描画装置101の構成から、第2の載置
台7bとそれに配設される第2のレーザビームLB2に
関与する光学系とを除いたものである。即ち、図11に
示すように、図形パターン描画装置201は、第1のレ
ーザ光源10aから出射されるレーザビームLB1を、
載置台7aに配設される光変調器11a,反射ミラー1
2a,ビームエキスパンダ13a,光偏向器14a,走
査レンズ15a,折返しミラー16を経て感光材料3に
照射することで、第1のレーザビームLB1だけで、第
1および第2の部分走査領域SA1,SA2の走査を行
なっている。
【0038】詳しくは、1回の副走査方向の送りが終了
して第1の部分走査領域SA1の走査を終えると、図示
しない機構により、載置台7aを主走査方向に所定の送
り量Sだけ移動して、載置台7aに配設される第1のレ
ーザビームLB1に関与する光学系を第2の部分走査領
域SA2側に移す。なお、前記所定の送り量Sは、部分
走査領域SA1,SA2の主走査方向の長さをL,重複
走査領域SA0の主走査方向の長さをWとすると、L−
Wとなる。
【0039】さらに、この図形パターン描画装置201
の制御系における変調制御部33を、図3に示した第1
実施例のものから第2の光変調器11bを制御する側の
各構成部品を除くことにより、図12に示すように、第
1の光変調器11aを制御する側の構成だけとする。図
12において、フロントエンドプロセッサ31からは第
1の部分画像データD1と第2の部分画像データD2と
の両方をバッファ40aに送るようにし、さらに、補正
データメモリ48aには、図5に示した重複部が0から
1の増大を示す第1の補正データと、図6に示した重複
部が1から0の減少を示す第2の補正データとの両方を
異なったアドレスに記憶するよう構成する。変調用コン
トローラ41は、第1および第2の部分走査領域SA
1,SA2のいずれを描画しているかという情報に基づ
いて、前記第1の補正データまたは第2の補正データの
格納される読み出し開始アドレスを指定する。
【0040】こうして構成された図形パターン描画装置
201は、第1実施例と同様に、広域の被走査面の実現
とともに、いわゆる継ぎ目ズレのない高品質の図形パタ
ーンを描画することができる。さらに、第1のレーザビ
ームLB1に関与する光学系だけで、複数の部分走査領
域SA1,SA2を走査することができ、構成をコンパ
クト化することができる。
【0041】次に、本発明の第4実施例を説明する。第
4実施例の図形パターン描画装置301は、第3実施例
の図形パターン描画装置201の構成からレーザ光源1
0a,光変調器11aおよび反射ミラー12aを除いた
ものである。即ち、図13に示すように、図形パターン
描画装置301は、ビームエキスパンダ13aに向けて
レーザビームLB11を出射するレーザダイオード30
9を載置台7aに配設した構成である。
【0042】レーザダイオード309は、接合によって
キャリヤを注入して励起する半導体レーザで、外部から
の制御信号に応じて直接変調を行なうことができ、この
実施例では、補助データメモリに格納される前述した第
1の補正データまたは第2の補正データに基づいて直接
変調がなされる。
【0043】こうして構成された図形パターン描画装置
301は、第1実施例と同様に、広域の被走査面の実現
とともに、いわゆる継ぎ目ズレのない高品質の図形パタ
ーンを描画することができる。さらに、レーザダイオー
ド309を用いることで光変調器を不要とすることがで
き、構成をより一層簡略化することができる。
【0044】次に、本発明の第5実施例を説明する。第
5実施例の図形パターン描画装置401は、第2実施例
の図形パターン描画装置101の構成に光量補正フィル
タを加えたものである。即ち、図14に示すように、図
形パターン描画装置401は、第1および第2の折返し
ミラー16a,16bから感光材料3に至る光路の途中
に第1および第2の光量補正フィルタ410a,410
bをそれぞれ配設した構成である。
【0045】第1および第2の光量補正フィルタ410
a,410bは、図5,図6に示した第1および第2の
補正データに基づくレーザビームの強度補正を、電気的
な補正ではなく光学的に行なおうとするもので、被走査
面上の重複走査領域に相当する部分a1,a2の透過率
がグラデーションをもって変化するものとなっている。
このような透過率分布は連続可変NDフィルタと同様の
手法で作成される。
【0046】こうして構成された図形パターン描画装置
401は、第1実施例と同様に、広域の被走査面の実現
とともに、いわゆる継ぎ目ズレのない高品質の図形パタ
ーンを描画することができる。また、電気的なレーザビ
ームのパワー補正が不要となるので、補正データメモリ
48a,48bを除くことができる等、制御系の構成を
簡略化することができる。
【0047】次に、本発明の第6実施例を説明する。第
6実施例の図形パターン描画装置501は、第4実施例
で用いた光量補正フィルタを、1基のレーザ光源で2つ
の部分走査領域SA1,SA2を走査する第3実施例の
構成に適用したものである。即ち、図15に示すよう
に、図形パターン描画装置501は、第1のレーザビー
ムLB1に関する光学系だけを備え、折返しミラー16
aから感光材料3に至る光路の途中に光量補正フィルタ
510を配設した構成である。
【0048】この光量補正フィルタ510は、その両端
に透過率がグラデーションをもって変化する部分51
1,512を備えており、第1の部分走査領域SA1を
走査するときには、第2の部分走査領域SA1側にある
部分511が重複走査領域SA0上に位置し、第2の部
分走査領域SA2を走査するときには、その反対側の部
分512が重複走査領域SA0上に位置する。こうして
構成された図形パターン描画装置301は、第5実施例
と同様に、制御系の構成を簡略化した上で、高品質の図
形パターンを描画することができる。
【0049】以上、本発明のいくつかの実施例を詳述し
てきたが、本発明は、こうした実施例に何等限定される
ものではなく、例えば、従来技術で説明した特公平5−
57566号公報に示すように、一のポリゴンミラーに
第1および第2のレーザビームLB1,LB2を照射し
た構成、あるいは被走査面を3個以上の部分走査領域に
分割した構成等、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て種々なる態様にて実施することができるのは勿論のこ
とである。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の光ビーム走
査装置によれば、部分走査領域が走査方向にずれを生じ
た場合にも、部分走査領域の繋ぎの部分における走査線
の欠けや重複を防ぐことができる。このため、広域の被
走査面の実現とともに、画像の重複、または脱落なと、
いわゆる継ぎ目ズレのない高品質の画像を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の光ビーム走査装置として
の図形パターン描画装置1の要部を示す斜視図である。
【図2】被走査領域上の部分走査領域SA1,SA2と
それらの重複走査領域SA0とを示す説明図である。
【図3】図形パターン描画装置1の電気的な制御系の構
成を示すブロック図である。
【図4】全体画像データDPがどのように第1の部分画
像データD1と第2の部分画像データD2とに分割され
るかを示す説明図である。
【図5】第1の補正データの内容を示すグラフである。
【図6】第2の補正データの内容を示すグラフである。
【図7】第1のレーザビームLB1と第2のレーザビー
ムLB2との重複走査領域SA0付近での強さを示すグ
ラフである。
【図8】部分走査領域SA1が主走査方向にぶれたとき
の第1のレーザビームLB1と第2のレーザビームLB
2との強さの総和の変化を示すグラフである。
【図9】第1実施例の変形例における第1のレーザビー
ムLB1と第2のレーザビームLB2との強さの総和の
変化を示すグラフである。
【図10】本発明の第2実施例の図形パターン描画装置
101の要部を示す斜視図である。
【図11】本発明の第3実施例の図形パターン描画装置
201の要部を示す斜視図である。
【図12】第3実施例の図形パターン描画装置201の
電気的な制御系の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第4実施例の図形パターン描画装置
301の要部を示す斜視図である。
【図14】本発明の第5実施例の図形パターン描画装置
401の要部を示す斜視図である。
【図15】本発明の第6実施例の図形パターン描画装置
501の要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…図形パターン描画装置 3…感光材料 5…テーブル 7,7a,7b…載置台 8…光学系 10a,10b…レーザ光源 11a,11b…第2の光変調器 12a,12b…反射ミラー 13a,13b…ビームエキスパンダ 14a,14b…光偏向器 15a,15b…走査レンズ 16,16a,16b…折返しミラー 17a,17b…主走査モータ 21…副走査モータ 31…フロントエンドプロセッサ 33…変調制御部 35…走査制御部 40a,40b…バッファ 41…変調用コントローラ 42a,42b…RIP 43a,43b…画像メモリ 44a,44b…加算器 45a,45b…D/A変換器 46a,46b…変調器ドライバ 47a,47b…アドレスカウンタ 48a,48b…補正データメモリ 51…走査用コントローラ 53,54…主走査ドライバ 55…副走査ドライバ 101…図形パターン描画装置 201…図形パターン描画装置 301…図形パターン描画装置 309…レーザダイオード 401…図形パターン描画装置 410a,410b…第2の光量補正フィルタ 501…図形パターン描画装置 510…光量補正フィルタ D1…第1の部分画像データ D2…第2の部分画像データ LB1…第1のレーザビーム LB2…第2のレーザビーム SA1…第1の部分走査領域 SA2…第2の部分走査領域 SA0…重複走査領域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを出射する光ビーム出射部と該
    光ビームを偏向する光偏向器とを備えた走査手段を用い
    て、被走査面を走査方向に複数に分割した部分走査領域
    を個別に走査する光ビーム走査装置において、 前記複数の部分走査領域の内の隣接する2者が走査方向
    において一部重複するように、前記光偏向器の偏向方向
    を定めると共に、 前記2者の内の一方の部分走査領域を走査する際に前記
    部分走査領域の重複部分で光ビームのエネルギが単調に
    減少し、前記2者の内の他方の部分走査領域を走査する
    際に前記部分走査領域の重複部分で光ビームのエネルギ
    が単調に増大し、且つ両者の重複部分での光ビームのエ
    ネルギの総和が当該重複部分以外の部分とほぼ同じとな
    るように、前記光ビーム出射部からの光ビームを調節す
    る光ビーム調節手段を設けたことを特徴とする光ビーム
    走査装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10213763A (ja) * 1997-01-30 1998-08-11 Fuji Xerox Co Ltd 光走査装置
JP2001305451A (ja) * 2000-04-25 2001-10-31 Ricoh Co Ltd 光ビーム走査装置
JP2003255251A (ja) * 2002-03-04 2003-09-10 Ricoh Co Ltd 走査制御装置、プログラム、位置決め機構、光走査ユニット及び画像形成装置

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