JPH0719846Y2 - タイヤの滑り止め具 - Google Patents

タイヤの滑り止め具

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JPH0719846Y2
JPH0719846Y2 JP2117992U JP2117992U JPH0719846Y2 JP H0719846 Y2 JPH0719846 Y2 JP H0719846Y2 JP 2117992 U JP2117992 U JP 2117992U JP 2117992 U JP2117992 U JP 2117992U JP H0719846 Y2 JPH0719846 Y2 JP H0719846Y2
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JP
Japan
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slip
cross
tire
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side member
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Application number
JP2117992U
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JPH0620106U (ja
Inventor
正助 夏目
秀一 高橋
俊治 荒木
Original Assignee
株式会社アールディメタル
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、タイヤに装着するタイ
ヤの滑り止め具に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】降雪時
に使用される自動車のタイヤの滑り止め具は、従来から
JIS品の他にもゴム及びプラスチック系のものやケー
ブルを主体とするものなど種々あるが、この商品が本来
大衆的な自動車の用品として提供されるためにどちらか
といえば、汎用性能に重点が置かれておかれ、整備され
た道路・市街地で使用されることを予想して製造された
ものが多く、また高速性能や耐久性に重点が置かれ、着
脱に時間がかかったり、10%程度の坂でも登坂性能に
劣るものもある。
【0003】ましてや急峻で小半径の坂道などで使用し
た場合に、登坂や横滑りに問題の発生するものも少なく
なかった。このような条件の場合には従来のJISの指
定商品(通称JISチェーン)のような鎖状の商品は安
定した性能を示すのであるが、登坂性などには一般に良
好ではあるが、耐久性や高速性に於いては著しく劣って
おり、全体的に見た場合、従来のものは長短取り交ぜて
何らかの欠点が共存しているというのが実情であった。
【0004】その中でも、現在広く使用されている図6
に示す梯子型のケーブルチェーンは制動性・耐久性・装
着性については定評はあったが、登坂性については梯子
の間隔と登坂性能との間にある種の関係があり梯子の段
数を増加すると登坂性に問題を生ずることが知られてい
た。即ち、従来の滑り止め具は、進行方向に発生する滑
り力は梯子状に取り付けるクロスの数を増加することで
永雪上での性能の向上を図ったが、元来これは無雪時に
於いてはコロを敷いた坂道を登るようなものであって、
登坂性については百害あって一利もなかった。
【0005】この様に滑り止め具の性能は、元来永雪上
での性能を問題にするものではあるが、無雪時と永雪時
とでは登坂性及び制動性では全く逆な効果を示すことに
なり、無雪道路と永雪道路とが連続するときには色々な
困難が発生した。
【0006】これらの調和点をどこに求めるかで、製品
としての使用条件に対する適性が決まって来る。
【0007】そこで、本考案は、図3に示すようにタイ
ヤの外周面に当接するトレッド部分にクロス滑止部材を
V字連続状に配して、登板性能を向上させ、地面との接
触が連続的となることにより騒音・振動を抑えて乗り心
地が向上するタイヤの滑り止め具を提供するもので、し
かも、一般に滑り止めの作用の基本概念である進行方向
に対して直角に近い障害物を設けるということの他に、
進行方向に対してこれと平行な障害物を設けたものであ
って、これによって横方向に働く滑り力をほとんど吸収
させ、小半径の急カーブで起こり易い横滑りを完全に防
止し、これにより制動・登坂・耐久の基本性能の他に乗
り心地・横滑り・着脱など全性能を網羅して強化したタ
イヤの滑り止め具を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本考
案の要旨を説明する。
【0009】タイヤ1の内外両側面1a・1aに当接す
るサイド部材2・2を並設し、このサイド部材2・2間
にタイヤ1の外周面1bに当接するクロス滑止部材3を
多数架設し、各サイド部材2・2の端部同志を連結せし
めるように構成したタイヤ滑り止め具において、前記ク
ロス滑止部材3を前記サイド部材2の長さ方向と直交す
る方向に対して斜設状態に架設し、隣り合うクロス滑止
部材3・3の斜設向きが相互に逆となるように設定し、
且つ、隣り合うクロス滑止部材3・3の一方のサイド部
材2との連結部を夫々ほぼ一致若しくは近接する位置に
設定し他方のサイド部材2との連結部を所定間隔を有す
る位置に設定して、クロス滑止部材3がサイド部材2・
2間にほぼV字連続状に配されるように構成し、隣り合
うクロス滑止部材3のほぼ一致若しくは近接する側のサ
イド部材2との連結部寄り位置を連結部材4で結束連結
せしめ、この連結部材4をサイド部材2とほぼ平行に設
け、この連結部材4をクロス滑止部材3・3と共にタイ
ヤ1の外周面1bに当接配置し得るように構成したこと
を特徴とするタイヤの滑り止め具に係るものである。
【0010】
【作用】各サイド部材2・2をタイヤ1の内外両側面1
a・1aに当接し、このサイド部材2・2間にクロス滑
止部材3をタイヤ1の外周面1bに当接し、各サイド部
材2・2の端部同志を連結して、タイヤ1に本案品を装
着する。
【0011】このクロス滑止部材3は、図2若しくは図
3に示すようにサイド部材2・2間にほぼV字連続状に
配され、タイヤ1外周面1bに当接することとなる。
【0012】従って、例えば接地面や圧雪を連続的にか
き込み、若しくは接地制動するため、登板性能や制動性
が向上し、騒音・振動が抑えられ乗り心地が向上するこ
ととなる。
【0013】また、図3に示すように、隣り合うクロス
滑止部材3のほぼ一致若しくは近接する側のサイド部材
2との連結部寄り位置を連結部材4で結束連結せしめす
ると、即ち、V字の頂点部分を更にタイヤ1の外周面1
b周辺で結束せしめると、タイヤ1外周面1bの表面に
おいて最も遊びを生じないように密着装着することがで
きることとなり、縄飛び現象で地面に叩き付ける作用が
なく、梯子型に比べて耐久性も向上することとなる。
【0014】また、サイド部材2とクロス滑止部材3と
の連結部がほぼ直交連結状態に保持されるため、クロス
滑止部材3の斜設方向に沿った力が連結部にそのまま及
ぶことなく、常にサイド部材2に対してほぼ直角方向か
らの力のみが及ぶために、連結部の連結強度が強固に保
持されることとなる。
【0015】また、この連結部材4はサイド部材2とほ
ぼ平行に配され、タイヤ1外周面1bに当接することと
なる。従って、この連結部材4は進行方向に対して平行
な障害物(横滑り時の抵抗物)となり、急カーブなどで
起こり易い横滑りを確実に阻止することなる。
【0016】
【実施例】本実施例は、スチールワイヤーを骨組の主体
としており、サイド部材2・2をこのワイヤーで形成
し、このワイヤーの各両端部に端部同志を係止連結する
係止連結金具5を付設している。
【0017】クロス滑止部材3は、ワイヤー7の外部を
ローラ8及びスプリング9で被嵌し、ワイヤー7の保護
と制動性の向上を図っている。このクロス滑止部材3の
端部を止着金具6により各サイド部材2に止着連結して
いる。
【0018】この前記クロス滑止部材3を前記サイド部
材2の長さ方向と直交する方向に対して斜設状態に架設
し、隣り合うクロス滑止部材3・3の斜設向きが相互に
逆となるように設定し、且つ、隣り合うクロス滑止部材
3・3の一方のサイド部材2との連結部を夫々ほぼ隣り
合わせに一致する位置に設定し他方のサイド部材2との
連結部を所定の一定間隔を有する位置に設定して、クロ
ス滑止部材3がサイド部材2・2間にV字連続状に配し
ている。尚、この各クロス滑止部材3は一体に形成して
も良い。
【0019】更に本実施例では、隣り合うクロス滑止部
材3のほぼ一致する側のサイド部材2との連結部寄り位
置を鋼または高強度のチェーン材の連結部材4で結束連
結せしめている。
【0020】従って、各クロス滑止部材3は、タイヤ1
の内外面側面1a・1aではサイド部材2に対してほぼ
直角にサイド部材2から立ち上がり、外周面1bでは連
続V字状に配されることとなる。
【0021】この本実施例のいわゆるV字型チェーン
は、図6に示す従来のいわゆる梯子型チェーンに比し
て、登板性能,騒音・振動などによる乗り心地,耐久性
が向上されることが比較実験により確認された。
【0022】また、本実施例はこのようなV字型チェー
ンにおいて、前記連結部材4をサイド部材2とほぼ平行
に設け、この連結部材4をクロス滑止部材3・3と共に
タイヤ1の外周面1bに当接配置し得るように構成して
いる。
【0023】従って、この連結部材4は進行方向に対し
て平行な障害物(横滑り時の抵抗物)となり、急カーブ
などで起こり易い横滑りを確実に阻止することなる。。
即ち、このタイヤ1外周面1bに左右に配される連結部
材4によって滑り時に働く滑り力が吸収され、車両の直
進性も向上することとなる。
【0024】しかし、当然のことながら連結部材4が道
路との接触によって摩耗することになる。本実施例はこ
の対策として摩耗を保護する目的で、この連結部材4を
結合する位置の両側に連結部材4の高さよりも径の大き
いローラ8'を両側双方に組み込んでこれにワイヤー7
を通してクロス滑止部材3とし、相隣れる二本のクロス
滑止部材3を結んだ金具(連結部材4)が直接地面と接
触して摩耗することを極力防止するようにしている。
【0025】
【考案の効果】本考案は上述のように構成したから、登
板性能や制動性が向上し、騒音・振動が抑えられ乗り心
地が向上するタイヤの滑り止め具となる。
【0026】また、隣り合うクロス滑止部材のほぼ一致
若しくは近接する側のサイド部材との連結部寄り位置を
連結部材で結束連結せしたため、タイヤ外周面の表面に
おいて最も遊びを生じないように密着装着することがで
きることとなり、縄飛び現象で地面に叩き付ける作用が
なく、梯子型に比べて耐久性も向上することとなる。ま
た、サイド部材とクロス滑止部材との連結部がほぼ直交
連結状態に保持されるため、クロス滑止部材の斜設方向
に沿った力が連結部にそのまま及ぶことなく、常にサイ
ド部材に対してほぼ直角方向からの力のみが及ぶため
に、連結部の連結強度が強固に保持されることとなるな
ど秀れた効果を発揮するタイヤの滑り止め具となる。
【0027】また、更に連結部材をサイド部材とほぼ平
行に設け、この連結部材をクロス滑止部材と共にタイヤ
の外周面に当接配置し得るように構成したため、この連
結部材は進行方向に対して平行な障害物(抵抗物)とな
り、急カーブなどで起こり易い横滑りを確実に阻止する
ことなる秀れた性能をも発揮することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の斜視図である。
【図2】本実施例の使用状態の斜視図である。
【図3】本実施例の使用状態の概略説明平面図である。
【図4】本実施例の要部の平面図である。
【図5】本実施例の要部の側面図である。
【図6】従来例の概略構成図である。
【符号の説明】
1 タイヤ 1a 内外両側面 1b 外周面 2 サイド部材 3 クロス滑止部材 4 連結部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤの内外両側面に当接するサイド部
    材を並設し、このサイド部材間にタイヤの外周面に当接
    するクロス滑止部材を多数架設し、各サイド部材の端部
    同志を連結せしめるように構成したタイヤ滑り止め具に
    おいて、前記クロス滑止部材を前記サイド部材の長さ方
    向と直交する方向に対して斜設状態に架設し、隣り合う
    クロス滑止部材の斜設向きが相互に逆となるように設定
    し、且つ、隣り合うクロス滑止部材の一方のサイド部材
    との連結部を夫々ほぼ一致若しくは近接する位置に設定
    し他方のサイド部材との連結部を所定間隔を有する位置
    に設定して、クロス滑止部材がサイド部材間にほぼV字
    連続状に配されるように構成し、隣り合うクロス滑止部
    材のほぼ一致若しくは近接する側のサイド部材との連結
    部寄り位置を連結部材で結束連結せしめ、この連結部材
    をサイド部材とほぼ平行に設け、この連結部材をクロス
    滑止部材と共にタイヤの外周面に当接配置し得るように
    構成したことを特徴とするタイヤの滑り止め具。
JP2117992U 1992-04-07 1992-04-07 タイヤの滑り止め具 Expired - Lifetime JPH0719846Y2 (ja)

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JPH0620106U JPH0620106U (ja) 1994-03-15
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