JPH0719839U - 円盤媒体の読取り装置におけるカートリッジ押え装置 - Google Patents

円盤媒体の読取り装置におけるカートリッジ押え装置

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JPH0719839U JP5517393U JP5517393U JPH0719839U JP H0719839 U JPH0719839 U JP H0719839U JP 5517393 U JP5517393 U JP 5517393U JP 5517393 U JP5517393 U JP 5517393U JP H0719839 U JPH0719839 U JP H0719839U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 装填位置でのカートリッジに対する圧接力は
小さく、プレイ位置での圧接力が自動的に大きくなる円
盤媒体の読取り装置のカートリッジ押え装置を得る。 【構成】 カートリッジホルダの支持ピン71に対して
中間部を回動可能に支持されかつ一端ばね部73bをカ
ートリッジホルダの内部空間内に突起された押圧部材7
3と、ばね部73bとは逆の押圧部材73の端部に一体
形成された弾力性のある付勢片73aと、前記本体フレ
ーム1に固定されかつ先端部を付勢片73aに臨まされ
てカートリッジホルダが俯角したプレイ位置に位置され
るとき同付勢片73aに接触して同付勢片73aを撓ま
せる作用部材74とを備える円盤媒体の読取り装置にお
けるカートリッジ押え装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は例えば光ディスク等の円盤媒体の記録情報を読取る装置に関し、特に 、円盤媒体の読取り装置におけるカートリッジ押え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、光ディスク等の円盤媒体を樹脂製カートリッジ中に収納した光 ディスクを用いる光ディスク読取り装置においては、カートリッジホルダに装填 されるカートリッジの位置を安定させるため、先端部がカートリッジの表面に圧 接される片持ち板ばねを使用したカートリッジ押え装置をカートリッジホルダに 設ける。
【0003】 即ち、図10はこのような目的に用いられる従来のカートリッジ押え装置を示 し、板ばねAの基端部a1には取付孔Bが形成され、同取付孔Bは、本体フレー ムCに対して後部支点軸Dを中心として俯仰可能に支持したカートリッジホルダ Eの上壁eのカシメ突起Fに嵌められ、同カシメ突起Fをバーリング加工するこ とによりカートリッジホルダEの上壁eに固定される。 そして、前記板ばねAの先端部a2は、カートリッジホルダEの上壁eに形成 した窓Gを通ってカートリッジホルダEの内部空間に突出される。 したがって、カートリッジホルダEにカートリッジHが挿入されると、同カー トリッジHの表面に板ばねAの先端部a2が圧接され、カートリッジホルダEに 対するカートリッジHの位置が安定される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
したがって、このような従来のカートリッジ押え装置によると、板ばねAの先 端部a2からカートリッジHに作用される圧接力は、カートリッジホルダEに対 するカートリッジHの挿入時と、同カートリッジホルダEがプレイ位置にある場 合とで略同じ値となる。 しかしながら、カートリッジホルダEにカートリッジHを軽快に装填するため には、板ばねAの先端部a2の圧接力は極力小さく、また、プレイ位置でのカー トリッジHの位置を安定させるためには、板ばねAの先端部a2の圧接力は極力 大きいことが望まれるけれども、前述した従来のカートリッジ押え装置では、こ れらの相反した要求を満足させることは困難であった。
【0005】 本考案の目的は、以上に述べたような従来のカートリッジ押え装置の問題に鑑 み、カートリッジ装填位置でのカートリッジに対する圧接力は小さく、プレイ位 置でのカートリッジに対する圧接力が自動的に大きくなる円盤媒体の読取り装置 におけるカートリッジ押え装置を得るにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本考案は、光ディスク等の円盤媒体を回転駆動する コレットスピンドル装置及び同円盤媒体の記録情報を読取るピックアップのアク セス機構を内蔵した本体フレームと、前端面から前記円盤媒体のカートリッジを 挿入できかつ前記本体フレームの後部支点軸を中心として俯仰可能に同本体フレ ームに支持されて仰角方向にホルダ付勢ばねで付勢された前記カートリッジホル ダとを備える円盤媒体の読取り装置において、前記カートリッジホルダの支持ピ ンに対して中間部を回動可能に支持されかつ一端ばね部を前記カートリッジホル ダの内部空間内に突起された押圧部材と、前記ばね部とは逆の前記押圧部材の端 部に一体形成された弾力性のある付勢片と、前記本体フレームに固定されかつ先 端部を前記付勢片に臨まされて前記カートリッジホルダが俯角したプレイ位置に 位置されるとき同付勢片に接触して同付勢片を撓ませる作用部材とを備える円盤 媒体の読取り装置におけるカートリッジ押え装置を提案するものである。
【0007】
【実施例】
以下、図面について本考案の実施例の詳細を説明する。 図示実施例は光ディスク読取り装置に本考案のカートリッジ押え装置を施した 例であるが、本考案は、脚1aを有したシャーシとして樹脂成形される本体フレ ーム1を備え光ディスク読取り装置の後部カートリッジ押え装置に具体化されて いる。
【0008】 即ち、図2及び図3に示すように、この本体フレーム1の内部には、カートリ ッジXに収容された光ディスクYを回転駆動するコレットスピンドル装置20及 び光ディスクYの記録トラックに対して後述のピックアップをアクセスするアク セス機構30を組付けるサブフレーム2と、読取り装置の回路素子類を搭載する プリント基板3とを取付けてある。
【0009】 前記コレットスピンドル装置20は、前記サブフレーム2に固定された垂直方 向の駆動モータ21を有し、この駆動モータ21の出力軸には前記光ディスクY の中心孔yに挿入されて同光ディスクYを回転駆動するコレットスピンドル22 が固定される。 そして、図2に詳細を示す前記アクセス機構30は、前記コレットスピンドル 22の半径方向に対して平行に伸びた前記本体フレーム1上のガイドロッド31 に沿い移動できるキャリア32を備え、このキャリア32の表面には前記光ディ スクYの表面に標準されたピックアップ33が搭載してある。
【0010】 また、前記サブフレーム2には前記アクセス機構30の一部を構成するアクセ スモータ34が固定され、前記キャリア32の側部にはラック35aをもった従 動部材35がそれぞれ固定される。これらのラック35aとアクセスモータ34 の駆動歯車36との間には、複数の平歯車で構成する減速歯車列37が介装され 、同減速歯車列37により前記キャリア32が前記ガイドロッド31に沿い移動 される。
【0011】 図3に示すように、前記本体フレーム1の表面後部には水平方向の後部支点軸 4が一体成形され、この後部支点軸4に対しては前端面からカートリッジXを装 填できるカートリッジホルダ5の後部が俯仰可能に支持される。カートリッジX を挿入できる箱状に金属板から曲げ成形される同カートリッジホルダ5は、前記 本体フレーム1との間に設ける一対のホルダ付勢ばね6(図1及び図2図示)に より仰角方向に付勢され、このカートリッジホルダ5の最大仰角位置は、本体フ レーム1の側部に設ける図1図示の可動限ストッパ7により規制される。
【0012】 前記カートリッジホルダ5の前端部には、光ディスクYを収容したカートリッ ジXを挿入できる挿入口8をもつ枠状ベゼル9が固定される。樹脂成形される同 ベゼル9は、指先を当てがうことができるつまみ9aを、その上部に有するから 、同つまみ9aを押下げることにより、前記ホルダ付勢ばね6の力に抗してカー トリッジホルダ5を図5及び図6に示した俯角位置(プレイ位置)まで俯角する ことができる。
【0013】 図2及び図5に示すように、本体フレーム1の前部とベゼル9の前部との間に は、カートリッジホルダ5及びベゼル9をプレイ位置に選択的にロックできるプ ッシュ・プッシュロック装置40が設けられる。図示実施例の場合、前記ベゼル 9の幅方向中央下部には背面にハートカムを形成されたプッシュ・プッシュロッ ク装置40の接手部9bが一体成形され、図5に示すように、プレイ位置にある 同接手部9bの前面は、前記本体フレーム1の前部に一体成形される前エプロン 1bで覆われる。つまり、図5に示すように、カートリッジホルダ5及びベゼル 9がプレイ位置にある場合、同前エプロン1bの上端はベゼル9の挿入口8の前 方に位置した状態となるから、カートリッジホルダ5からのカートリッジXの不 用意な抜出しが防止されると共に、このプレイ状態を保ったまま、別のカートリ ッジXがカートリッジホルダ5に挿入される事故を事前に防止される。
【0014】 また、プレイ状態においてベゼル9に加わるプッシュ・プッシュロック装置4 0からの外力でベゼル9の下辺部9cの変形や破壊が起きるのを防止するため、 同下辺部9cには、金属丸棒10として示す剛性棒が下辺部9cの幅方向全体に 亙って取付けてある。即ち、この金属丸棒10は、幅方向に伸びた状態でベゼル 9の下辺部9cに形成される補強穴11に対して幅方向側方から挿入されるもの であるから、同接手部9bから作用されるプッシュ・プッシュロック装置40か らの外力は、同金属丸棒10を介して、ベゼル9の下辺部9c全体に分散される ため、ベゼル9の異常な変形や過度の応力によるベゼル9の破壊が阻止されるこ とになる。 なお、図示実施例における金属丸棒10は、他の剛性部材に置換してもよいの は、明らかなところである。
【0015】 図7及び図8は前述したプッシュ・プッシュロック装置40の詳細を示し、こ のプッシュ・プッシュロック装置40は、前記接手部9bの背面に形成されたハ ートカム41、このハートカム41の周囲に形成するカム溝42、前記前エプロ ン1bの取付壁12に基部43aを固定されかつ先端フック43bを前記カム溝 42に従動されるロックピン43を備えている。
【0016】 図7について、ハートカム41とロックピン43の先端フック43bとの関係 を説明しておくと、本体フレーム1に対するカートリッジホルダ5の押下げに伴 って、ロックピン43の先端フック43bはハートカム41の周囲のカム溝42 内を矢印方向(反時計方向)に循環移動される。即ち、ホルダ付勢ばね6の付勢 に抗してカートリッジホルダ5が押下げられると、ロックピン43の先端フック 43bがハートカム41に対して図7の上方に移動し、ベゼル9のつまみ9aを 解放すると、同先端フック43bが2点鎖線示のようにハートカム41のロック 部41aに移動する。したがって、この先端フック43bとロック部41aとの 係合により、カートリッジXを装填されたカートリッジホルダ5は図5及び図6 に示された俯角したプレイ位置にロックされることになる。 次に、光ディスクYを収容したカートリッジXを取出すため、再度、ベゼル9 のつまみ9aを押すと、ロックピン43の先端フック43bが前述したロック部 41a から外れ、同ロック部41aの左方向に移動するから、同つまみ9aを 釈放すれば、ホルダ付勢ばね6の力によりカートリッジホルダ5が図2及び図4 のカートリッジ装填位置(カートリッジ取出し位置)に戻る。この場合、ロック ピン43の先端フック43bはカム溝42の左側通路を通って、図7の実線示の 位置に復旧する。
【0017】 図2及び図8に示すように、ロックピン43の基部43aの取付けのため、前 エプロン1bの取付壁12の下面及び背面には、円弧状に成形するロックピン4 3の基部43aを収容できる取付溝13が形成され、この基部43aは一対の固 定ねじ14により前記取付壁12に取付部15a を固定する取付ばね15より 取付溝13からの抜出しを阻止される。
【0018】 即ち、薄い金属板で成形する取付ばね15の取付部15aには、前記取付壁1 2から突起させた位置決め突起12aに一致する位置決め孔16及び前記固定ね じ14を挿入できる固定穴17が形成される。そして、同取付ばね15は、前記 取付部15aから直角に折られた弾力性のある押圧部15bを有し、この押圧部 15bは前記ロックピン43の先端寄りの表面に弾力的に当てがわれるから、同 押圧部15bの付勢によりロックピン43の先端フック43bがカム溝42中に 維持される。
【0019】 前記本体フレーム1の後部寄りのカートリッジホルダ5の内部には、カートリ ッジXの端面に接触されて同カートリッジXをカートリッジホルダ5から選択的 に押出すプッシュ・プッシュエジェクタ50が取付けられる。詳細を図3、図4 、図6に示す同プッシュ・プッシュエジェクタ50は、前記カートリッジホルダ 5の上壁5aに固定された樹脂ケース51を備え、この樹脂ケース51の内部に は圧縮ばね52で図3の左方向に押圧された押圧ヘッド53が図3の左右方向に 摺動可能に収容されている。
【0020】 また、前記プッシュ・プッシュエジェクタ50は基部54aを前記樹脂ケース 51に固定されるロックピン54を有し、このロックピン54の先端フック54 bは押圧ヘッド53の下面に形成されたハートカム55を取巻くカム溝56内に 位置される。これらのロックピン54、ハートカム55、カム溝56の機能は、 前述したプッシュ・プッシュロック装置40のロックピン43、ハートカム41 、カム溝42と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0021】 なお、本考案の好ましい変形例においては、図示実施例におけるプッシュ・プ ッシュエジェクタ50は、ベゼル9に設けるエジェクトボタンで動作される周知 のエジェクト機構によっても実現できる。
【0022】 前記カートリッジホルダ5の前部にはカートリッジホルダ5に装填されるカー トリッジXを下方に押圧してカートリッジホルダ5内でのカートリッジXの位置 を安定させる前部カートリッジ押え60がカートリッジホルダ5の上壁5aに設 けられる。図1に示すように、カートリッジホルダ5の前部両側に設けられる前 部カートリッジ押え60は、ワッシャ61を用いて基部62aを前記上壁5aの カシメ突起63に固定される板ばね62を有し、この板ばね62の先端接触部6 2bは、図1に示すカートリッジホルダ5の上壁5aに形成した切欠き16から カートリッジホルダ5の内部空間内に突出される。
【0023】 一方、前記カートリッジホルダ5の後部と本体フレーム1の後部との間には、 本考案による後部カートリッジ押え装置70が設けてある。 詳細を図9に示す同後部カートリッジ押え装置70は、前部カートリッジ押え 60と同様にカートリッジホルダ5の後部両側に設けられるもので、支持ピン7 1を用いてカートリッジホルダ5の上壁5aから折立てた取付耳72に中間部を 回動可能に支持した押圧部材73と、弾性金属板で作る同押圧部材73から切起 こす付勢片73a に臨ませる作用部材74とを備えている。
【0024】 即ち、前記本体フレーム1の後部表面には、上端部を前記押圧部材73の付勢 片73a の先端部に臨ませる作用部材74が一体成形され、同付勢片73a とは逆の同押圧部材73のばね部73bは、カートリッジホルダ5の上壁5aに 形成した解放窓17からカートリッジホルダ5の内部空間内に突起される。
【0025】 したがって、カートリッジホルダ5に装填されたカートリッジXの前部表面に は前部カートリッジ押え60の先端接触部60bが、また、同カートリッジXの 後部表面には押圧部材73のばね部73b が弾力的に接触されるから、カート リッジ装填位置及びプレイ位置にあるカートリッジXの位置が安定され、同カー トリッジXに収容された光ディスクYにコレットスピンドル装置20のプッシュ ・プッシュエジェクタ50及びアクセス機構30のコレットスピンドル22を確 実に作用させることができる。
【0026】 図示実施例による光ディスク読取り装置は、以上に述べたような構造であるか ら、次のように操作することができる。 まず、光ディスク読取り装置に光ディスクYを収容したカートリッジXを装填 するには、図1に示すように、カートリッジXをベゼル9の挿入口8からカート リッジホルダ5に挿入すればよい。
【0027】 このカートリッジXの装填工程では、カートリッジホルダ5の上壁5aには前 部カートリッジ押え60及び後部カートリッジ押え装置70が設けてあるので、 カートリッジXの表面には板ばね62の先端接触部62b及び押圧部材73のば ね部73bが圧接され、同カートリッジXは、カートリッジホルダ5の内部で” ガタツク”ことなく、下方へ向かって押圧されてカートリッジホルダ5内でのカ ートリッジXの位置が安定される。
【0028】 けれども、後部カートリッジ押え装置70のこの工程でのばね部73bの圧接 力は小さな値に保たれているので、カートリッジホルダ5に対してカートリッジ Xを軽快に挿入することができる。つまり、図3及び図4に示すように、カート リッジXの装填時にあっては、押圧部材73の付勢片73aは作用部材74で僅 かに撓んだだけの状態にあるから、カートリッジXの表面に対する同押圧部材7 3のばね部73bの圧接力は小さな値に保たれている。このため、カートリッジ ホルダ5に対してカートリッジXを軽快に挿入することができる。
【0029】 カートリッジXを更に挿入すると、図4に示すように、カートリッジXの端面 がプッシュ・プッシュエジェクタ50の押圧ヘッド53に接触するが、引続くカ ートリッジXの挿入によりプッシュ・プッシュエジェクタ50の圧縮ばね52が 圧縮され、プッシュ・プッシュエジェクタ50のロックピン54の先端フック4 3bが図4示のようにハートカム41のロック部41aに鎖錠されるから、カー トリッジXから手を離しても、カートリッジホルダ5からカートリッジXが飛出 すことはなくなる。この挿入工程では、前部カートリッジ押え60及び後部カー トリッジ押え装置70によりカートリッジXが下向きに押圧されるため、”ガタ ツク”ことなく、カートリッジXがカートリッジホルダ5に完全に装填されるこ とになる。
【0030】 この後、カートリッジホルダ5のベゼル9のつまみ9aに指先を当てて、ホル ダ付勢ばね6の力に抗して下方へ押すと、プッシュ・プッシュロック装置40の ロックピン43の先端フック43bはカム溝42内を進行するけれども、同つま み9aを充分に押下げた後、ベゼル9を解放すれば、図5に示すように、同ロッ クピン43の先端フック43bがハートカム41のロック部41aに係合し、プ ッシュ・プッシュロック装置40によりカートリッジホルダ5が図5及び図6に 示すように、プレイ位置にロックされる。 このプレイ位置では、図5示のように、本体フレーム1の前エプロン1bの上 端がプレイ位置にあるカートリッジXの前方に位置するから、誤って別のカート リッジXをカートリッジホルダ5に装填しようとする誤操作や、装填されたカー トリッジXが不用意にカートリッジホルダ5から飛出すのが阻止される。
【0031】 そして、このプレイ位置では、図6に示すように、作用部材74の相対移動に より押圧部材73の付勢片73aが充分に撓まされるため、この押圧部材73の ばね部73b の圧接力が強化され、カートリッジホルダ5内のカートリッジX は強い力で下方へ押圧されるから、カートリッジXは安定した位置に保たれる。
【0032】 また、同プレイ位置では、本体フレーム1とカートリッジホルダ5との間に設 けるホルダ付勢ばね6の力が接手部9bを介してベゼル9に作用するが、同ベゼ ル9は金属丸棒10で補強してあるため、ベゼル9の下辺部9cに加わるホルダ 付勢ばね6の力がベゼル9全体に分散されるので、ベゼル9の破壊や変形を防止 できる。 勿論、このプレイ位置では、カートリッジXに収容された光ディスクYの中心 孔yにコレットスピンドル装置20のコレットスピンドル22が係合され、アク セス機構30のピックアップ33のアクセスにより光ディスクYの記録情報が読 出される。
【0033】 記録情報の読取りの後、ベゼル9のつまみ9aを再び押下げると、プッシュ・ プッシュロック装置40のロックピン43がロック部41a から外れるから、 つまみ9aを離すと、ホルダ付勢ばね6の力によりカートリッジホルダ5は図2 及び図4に示した位置に戻る。 したがって、カートリッジXの前端面に指を当てて同カートリッジXをプッシ ュ・プッシュエジェクタ50に向かって僅かに押せば、プッシュ・プッシュエジ ェクタ50のロックピン54がハートカム41から外れ、圧縮ばね52の蓄勢力 によりカートリッジXがベゼル9から押出される。
【0034】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、カートリッジホルダに対す るカートリッジの装填時には押圧部材のばね部の圧接力が弱い状態に保たれるの で、カートリッジホルダにカートリッジを軽快に挿入でき、同カートリッジホル ダのプレイ位置にあっては、同押圧部材のばね部の圧接力が自動的に強化される ため、カートリッジが不用意に動くことによる読取りミスを回避した円盤媒体の 読取り装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を施した光ディスク読取り装置の全体斜
視図である。
【図2】カートリッジ装填位置にある同光ディスク読取
り装置前部の拡大断面図である。
【図3】カートリッジ装填位置にある同光ディスク読取
り装置後部の拡大断面図である。
【図4】カートリッジが完全に装填された状態の同光デ
ィスク読取り装置後部の拡大断面図である。
【図5】プレイ位置にある同光ディスク読取り装置前部
の拡大断面図である。
【図6】プレイ位置にある同光ディスク読取り装置後部
の拡大断面図である。
【図7】同光ディスク読取り装置のプッシュ・プッシュ
ロック装置の背面図である。
【図8】同プッシュ・プッシュロック装置の要部分解斜
視図である。
【図9】前記光ディスク読取り装置の本考案による後部
カートリッジ押え装置の分解斜視図である。
【図10】従来のカートリッジ押え装置の断面図であ
る。
【符号の説明】
X カートリッジ Y 光ディスク(円盤媒体) 1 本体フレーム 4 後部支点軸 5 カートリッジホルダ 20 コレットスピンドル装置 30 アクセス機構 70 後部カートリッジ押え装置 71 支持ピン 73 押圧部材 73a 付勢片 73b ばね部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスク等の円盤媒体を回転駆動する
    コレットスピンドル装置及び同円盤媒体の記録情報を読
    取るピックアップのアクセス機構を内蔵した本体フレー
    ムと、前端面から前記円盤媒体のカートリッジを挿入で
    きかつ前記本体フレームの後部支点軸を中心として俯仰
    可能に同本体フレームに支持されて仰角方向にホルダ付
    勢ばねで付勢された前記カートリッジホルダとを備える
    円盤媒体の読取り装置において、前記カートリッジホル
    ダの支持ピンに対して中間部を回動可能に支持されかつ
    一端ばね部を前記カートリッジホルダの内部空間内に突
    起された押圧部材と、前記ばね部とは逆の前記押圧部材
    の端部に一体形成された弾力性のある付勢片と、前記本
    体フレームに固定されかつ先端部を前記付勢片に臨まさ
    れて前記カートリッジホルダが俯角したプレイ位置に位
    置されるとき同付勢片に接触して同付勢片を撓ませる作
    用部材とを備える円盤媒体の読取り装置におけるカート
    リッジ押え装置。
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