JPH071981Y2 - 食毒剤容器 - Google Patents
食毒剤容器Info
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- JPH071981Y2 JPH071981Y2 JP1991030679U JP3067991U JPH071981Y2 JP H071981 Y2 JPH071981 Y2 JP H071981Y2 JP 1991030679 U JP1991030679 U JP 1991030679U JP 3067991 U JP3067991 U JP 3067991U JP H071981 Y2 JPH071981 Y2 JP H071981Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は主としてゴキブリ等の衛
生害虫、不快害虫の駆除に用いる食毒剤容器に関する。
生害虫、不快害虫の駆除に用いる食毒剤容器に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴキブリのような不快な害虫を駆除する
手段として、食毒剤であるホウ酸、有機リン系殺虫剤、
ピレスロイド系殺虫剤、カルバメート系殺虫剤等を用
い、これらを固形乃至は練状として容器に収容し、これ
をゴキブリが出現しそうな区域に置き、この容器の周囲
の開口部から侵入するゴキブリが食毒剤を食べ、経時後
死に至らしめるようにした食毒剤容器が用いられるよう
になっている。
手段として、食毒剤であるホウ酸、有機リン系殺虫剤、
ピレスロイド系殺虫剤、カルバメート系殺虫剤等を用
い、これらを固形乃至は練状として容器に収容し、これ
をゴキブリが出現しそうな区域に置き、この容器の周囲
の開口部から侵入するゴキブリが食毒剤を食べ、経時後
死に至らしめるようにした食毒剤容器が用いられるよう
になっている。
【0003】このような食毒剤を収容する容器として
は、従来、2枚のプラスチック製の薄板角形状の面板を
リブにより間隔をあけて接合し、この面板の中央部間に
食毒剤を挟んで収容するようになされており、上下の面
板間の隙間からゴキブリが食毒剤に誘引されて侵入し、
食毒剤に到達してこれを食べ、また幼児やペットが面板
間に指や舌を差込んでも食毒剤に届かぬようにして安全
性を保つようにしている。
は、従来、2枚のプラスチック製の薄板角形状の面板を
リブにより間隔をあけて接合し、この面板の中央部間に
食毒剤を挟んで収容するようになされており、上下の面
板間の隙間からゴキブリが食毒剤に誘引されて侵入し、
食毒剤に到達してこれを食べ、また幼児やペットが面板
間に指や舌を差込んでも食毒剤に届かぬようにして安全
性を保つようにしている。
【0004】その手段として従来の食毒剤容器は、いす
れも食毒剤を複数本の突起でとり囲むように側面数箇所
を保持するもの(実開昭58−110285号、実開昭
64−6878号公報等)か、あるいは一方の面板に凹
部とこの凹部を囲む複数本の柱状突起とを設け、この凹
部内に食毒剤を収容し、柱状突起で食毒剤が脱出しない
ようにしたもの(実公平2−5746号公報等)によっ
ている。
れも食毒剤を複数本の突起でとり囲むように側面数箇所
を保持するもの(実開昭58−110285号、実開昭
64−6878号公報等)か、あるいは一方の面板に凹
部とこの凹部を囲む複数本の柱状突起とを設け、この凹
部内に食毒剤を収容し、柱状突起で食毒剤が脱出しない
ようにしたもの(実公平2−5746号公報等)によっ
ている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかして上記従来の構
造では、いずれも複数本の突起により囲まれる空間内に
食毒剤を挟み込んで保持するので、食毒剤の周囲が柱状
突起により一部隠れてしまい、食毒剤の露出面が減少し
てゴキブリが接触し得る範囲が狭められて好ましくな
い。また柱状突起間に露出する食毒剤は容器の周囲から
見えるので、万一幼児などが指や棒状の器物を差込んだ
とき食毒剤に触れてしまうことも皆無とはいえず、安全
性の面において不十分な点があった。また従来のもの
は、周囲にゴキブリ等の侵入口が単純に開口しているだ
けであるから、食毒剤の周囲を巡らせることが難しく、
食毒剤に接する機会が少なくて食毒剤を十分に食べさせ
ることができなかった。
造では、いずれも複数本の突起により囲まれる空間内に
食毒剤を挟み込んで保持するので、食毒剤の周囲が柱状
突起により一部隠れてしまい、食毒剤の露出面が減少し
てゴキブリが接触し得る範囲が狭められて好ましくな
い。また柱状突起間に露出する食毒剤は容器の周囲から
見えるので、万一幼児などが指や棒状の器物を差込んだ
とき食毒剤に触れてしまうことも皆無とはいえず、安全
性の面において不十分な点があった。また従来のもの
は、周囲にゴキブリ等の侵入口が単純に開口しているだ
けであるから、食毒剤の周囲を巡らせることが難しく、
食毒剤に接する機会が少なくて食毒剤を十分に食べさせ
ることができなかった。
【0006】一方、面板に凹部を形成し、この凹部内に
食毒剤を収容してその周囲を複数本の突起により食毒剤
の脱落を防ぐようにし、凹部へ至る侵入路を上り傾斜面
に形成してゴキブリの坂を登る習性を利用したもの(例
えば、実公昭1−43023号公報)では、傾斜面のあ
る面板を下側にして置くことが必要となるので天地が決
まってしまい、設置するときその上下を確認しながら行
なわなければならず、きわめて面倒であり、特に隙間等
に投げ込んで設置するようなことができないという不便
がある。
食毒剤を収容してその周囲を複数本の突起により食毒剤
の脱落を防ぐようにし、凹部へ至る侵入路を上り傾斜面
に形成してゴキブリの坂を登る習性を利用したもの(例
えば、実公昭1−43023号公報)では、傾斜面のあ
る面板を下側にして置くことが必要となるので天地が決
まってしまい、設置するときその上下を確認しながら行
なわなければならず、きわめて面倒であり、特に隙間等
に投げ込んで設置するようなことができないという不便
がある。
【0007】さらに従来のものは、柱状突起により上下
の面板を接着するので、接着強度が十分に得難く、剥離
しやすいという問題点がある。
の面板を接着するので、接着強度が十分に得難く、剥離
しやすいという問題点がある。
【0008】本考案はこれに鑑み、2枚の面板間におい
て食毒剤の全周を露出させてゴキブリ等との接触度を高
めながら面板間の周囲から食毒剤が見えないよう隠蔽さ
れるようにし、ゴキブリ等の誘引導入が良好に行なわれ
て駆除効果を高めると同時に幼児が指等を挿入しても安
全であり、かつ天地の識別を不要とし、面板同士の接合
面を広くとれて接合強度を高めることができる食毒剤容
器を提供することを目的としてなされたものである。
て食毒剤の全周を露出させてゴキブリ等との接触度を高
めながら面板間の周囲から食毒剤が見えないよう隠蔽さ
れるようにし、ゴキブリ等の誘引導入が良好に行なわれ
て駆除効果を高めると同時に幼児が指等を挿入しても安
全であり、かつ天地の識別を不要とし、面板同士の接合
面を広くとれて接合強度を高めることができる食毒剤容
器を提供することを目的としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記従来の技術が有する
問題点を解決するため、本考案は、同大同形で角板状の
2枚の面板を有し、一方の面板の内面側中央位置に食毒
剤の中心に挿通する少なくとも1本の突起を設けるとと
もに、各辺にそってその一端から他端方向に延びる突堤
を巴状に設け、他方の面板の内面側には前記突堤の側面
に嵌合する突条を形成し、前記突堤の端部とこの端部が
向き合う突堤の側面との間に上広がりの間隔を設けて害
虫侵入用開口部を形成し、前記突堤の前記侵入用開口部
側端部に害虫を食毒剤の方向へ誘導する湾曲部を形成し
たことを特徴とするものである。
問題点を解決するため、本考案は、同大同形で角板状の
2枚の面板を有し、一方の面板の内面側中央位置に食毒
剤の中心に挿通する少なくとも1本の突起を設けるとと
もに、各辺にそってその一端から他端方向に延びる突堤
を巴状に設け、他方の面板の内面側には前記突堤の側面
に嵌合する突条を形成し、前記突堤の端部とこの端部が
向き合う突堤の側面との間に上広がりの間隔を設けて害
虫侵入用開口部を形成し、前記突堤の前記侵入用開口部
側端部に害虫を食毒剤の方向へ誘導する湾曲部を形成し
たことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】円盤状に形成された固形食毒剤の場合にはその
中心孔を面板の突起に嵌合し、また食毒剤が練状の場合
は前記突起に突き刺して他方の面板を被せ、その突条を
突堤の側面にそわせて嵌着することにより食毒剤は面板
間で突堤により囲まれた空間内にその全周が露出した状
態となって納まる。こうしてゴキブリ等が多く出現する
区域に置いておけば、ゴキブリ等は食毒剤に誘引されて
突堤の端部とこの端部が向き合う突堤の側面との間で形
成される上広がりの侵入用開口部から内部に入る。内部
に入ったゴキブリ等は食毒剤と突堤との間の隙間を食毒
剤の全周にわたって自由に動き回れるので食毒剤を食べ
やすく、また開口部に近ずくと突堤の湾曲部により自然
に食毒剤の方へ誘導され、食毒剤を食べる機会が多く与
えられる。食べたのちは前記開口部が四隅部分に存在す
るのでいずれかから脱出し、経時後死滅する。前記侵入
用開口部から内部を覗いても反対側の突堤の内面側が見
えるだけで食毒剤は直接見えず、幼児に好奇心を起こさ
せることがなく、仮に指を差込んでも食毒剤に触れるこ
とができないため安全性が確保される。
中心孔を面板の突起に嵌合し、また食毒剤が練状の場合
は前記突起に突き刺して他方の面板を被せ、その突条を
突堤の側面にそわせて嵌着することにより食毒剤は面板
間で突堤により囲まれた空間内にその全周が露出した状
態となって納まる。こうしてゴキブリ等が多く出現する
区域に置いておけば、ゴキブリ等は食毒剤に誘引されて
突堤の端部とこの端部が向き合う突堤の側面との間で形
成される上広がりの侵入用開口部から内部に入る。内部
に入ったゴキブリ等は食毒剤と突堤との間の隙間を食毒
剤の全周にわたって自由に動き回れるので食毒剤を食べ
やすく、また開口部に近ずくと突堤の湾曲部により自然
に食毒剤の方へ誘導され、食毒剤を食べる機会が多く与
えられる。食べたのちは前記開口部が四隅部分に存在す
るのでいずれかから脱出し、経時後死滅する。前記侵入
用開口部から内部を覗いても反対側の突堤の内面側が見
えるだけで食毒剤は直接見えず、幼児に好奇心を起こさ
せることがなく、仮に指を差込んでも食毒剤に触れるこ
とができないため安全性が確保される。
【0011】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例を参照して
説明する。
説明する。
【0012】本考案による食毒剤容器1は、図1に分解
して示すように同大同形のプラスチック製薄板からなる
角形状の2枚の面板1A,1Bを有し、一方の面板1A
に他方の面板1Bを被せて接着することにより容器が形
成される。
して示すように同大同形のプラスチック製薄板からなる
角形状の2枚の面板1A,1Bを有し、一方の面板1A
に他方の面板1Bを被せて接着することにより容器が形
成される。
【0013】一方の面板1Aは、その内面側となる面の
中央位置に食毒剤2の中心に嵌合する突起3が形成され
ており、この突起3は食毒剤2が練状(ペースト状)の
ものであれば図3に示すように先端が尖った形状とさ
れ、食毒剤2が乾燥した固形の場合はその中心の孔に可
及的密に嵌入するよう図4に示すような円柱状とされ
る。いずれの場合においても、食毒剤2の外形状は円盤
状とすることが好ましい。
中央位置に食毒剤2の中心に嵌合する突起3が形成され
ており、この突起3は食毒剤2が練状(ペースト状)の
ものであれば図3に示すように先端が尖った形状とさ
れ、食毒剤2が乾燥した固形の場合はその中心の孔に可
及的密に嵌入するよう図4に示すような円柱状とされ
る。いずれの場合においても、食毒剤2の外形状は円盤
状とすることが好ましい。
【0014】前記面板1Aの各辺部には、その一端から
他端方向にかけて延び前記突起3よりもやや高い突堤
4,4,4,4が巴状に形成されている。この突堤4の
端部4a側は上面よりみてやや内方に湾曲されており、
この湾曲部4bの先端とこれが向き合う突堤4の側面と
の間にゴキブリが通ることができる程度の間隔があけら
れてこの間隔がゴキブリ等の侵入用開口部5とされる。
この湾曲部4bの先端は正面よりみて曲状の傾斜面とさ
れており、これにより侵入用開口部5が上広がりの略台
形状に開口して大きいゴキブリの侵入を可能としながら
手指の挿入をし難くしている。
他端方向にかけて延び前記突起3よりもやや高い突堤
4,4,4,4が巴状に形成されている。この突堤4の
端部4a側は上面よりみてやや内方に湾曲されており、
この湾曲部4bの先端とこれが向き合う突堤4の側面と
の間にゴキブリが通ることができる程度の間隔があけら
れてこの間隔がゴキブリ等の侵入用開口部5とされる。
この湾曲部4bの先端は正面よりみて曲状の傾斜面とさ
れており、これにより侵入用開口部5が上広がりの略台
形状に開口して大きいゴキブリの侵入を可能としながら
手指の挿入をし難くしている。
【0015】他方の面板1Bの内面側となる面の各辺部
には、前記各突堤4,4…の内側の側面に図2のように
ぴったりと嵌合する高さの低い突条6,6,6,6が形
成されている。
には、前記各突堤4,4…の内側の側面に図2のように
ぴったりと嵌合する高さの低い突条6,6,6,6が形
成されている。
【0016】図5乃至図8においては、面板1A,1B
に剛性を持たせるため、面板1A,1Bの中心を中心と
するリング状のリブ7,8が形成されている。しかしこ
のリブ7,8は必ずしも設けずともよい。
に剛性を持たせるため、面板1A,1Bの中心を中心と
するリング状のリブ7,8が形成されている。しかしこ
のリブ7,8は必ずしも設けずともよい。
【0017】上記各面板1A,1Bは、薄板状のプラス
チックシートの深絞り加工、真空成形加工等の成形手段
によって得ることができる。前記面板1A,1Bのうち
上面側となる面板1Bは好ましくは透明(着色透明)と
して内部の食毒剤2の様子が見えるようにすることがよ
く、下面側の面板1Aは透明、不透明のいずれであって
もよい。
チックシートの深絞り加工、真空成形加工等の成形手段
によって得ることができる。前記面板1A,1Bのうち
上面側となる面板1Bは好ましくは透明(着色透明)と
して内部の食毒剤2の様子が見えるようにすることがよ
く、下面側の面板1Aは透明、不透明のいずれであって
もよい。
【0018】組立てについては、面板1Aの突起3に食
毒剤2の中心を嵌合したのち他方の面板1Bを被せ、そ
の突条6,6…を突堤4,4…側面にそわせて嵌合し、
突堤4,4…の上面と面板1Bの下面とを接着すること
により突堤4,4…の端部4aとこれが対向する突堤4
の側面との間に侵入用開口部5が面板1A,1B間の各
隅部近傍に形成される。
毒剤2の中心を嵌合したのち他方の面板1Bを被せ、そ
の突条6,6…を突堤4,4…側面にそわせて嵌合し、
突堤4,4…の上面と面板1Bの下面とを接着すること
により突堤4,4…の端部4aとこれが対向する突堤4
の側面との間に侵入用開口部5が面板1A,1B間の各
隅部近傍に形成される。
【0019】こうしてゴキブリが出現する場所に置く
と、ゴキブリは侵入用開口部5,5…から内部に侵入
し、食毒剤2に到達する。突堤4,4…で囲まれた内部
では食毒剤2の全周が露出しており、ゴキブリがその全
周にわたって動き回るについて障害になるものがなく、
食毒剤2が食べやすい状態におかれる。この場合、突堤
4,4…の端部に図示の実施例に示すように湾曲部4b
を形成すれば、この突堤4,4…の内面側にそって湾曲
部4bへ至るゴキブリはその湾曲部4bの内側面により
食毒剤2の方へ誘導され、一層食毒剤2を食べる機会が
多く与えられる。食べ終ったゴキブリはいずれかの開口
部5から脱出するが、経時後死に至る。
と、ゴキブリは侵入用開口部5,5…から内部に侵入
し、食毒剤2に到達する。突堤4,4…で囲まれた内部
では食毒剤2の全周が露出しており、ゴキブリがその全
周にわたって動き回るについて障害になるものがなく、
食毒剤2が食べやすい状態におかれる。この場合、突堤
4,4…の端部に図示の実施例に示すように湾曲部4b
を形成すれば、この突堤4,4…の内面側にそって湾曲
部4bへ至るゴキブリはその湾曲部4bの内側面により
食毒剤2の方へ誘導され、一層食毒剤2を食べる機会が
多く与えられる。食べ終ったゴキブリはいずれかの開口
部5から脱出するが、経時後死に至る。
【0020】一方、幼児やペット動物から見える場所に
置かれていて侵入用開口部5から内部を覗いても、反対
側の突堤4の内面側が見えるだけで食毒剤2が直接見え
ず、興味をそそることがなく、仮に幼児の指や動物の舌
が差込まれても食毒剤2に触れることができず、安全で
ある。
置かれていて侵入用開口部5から内部を覗いても、反対
側の突堤4の内面側が見えるだけで食毒剤2が直接見え
ず、興味をそそることがなく、仮に幼児の指や動物の舌
が差込まれても食毒剤2に触れることができず、安全で
ある。
【0021】また、面板1A,1B同士は各突堤4,4
…の全長にわたって接着されるので剥離することがな
く、その点からも安全性が高く、投げても分解すること
がない。
…の全長にわたって接着されるので剥離することがな
く、その点からも安全性が高く、投げても分解すること
がない。
【0022】図9および図10は、本考案をインジェク
ションにより成形する場合の実施例で、比較的大型(1
辺が40mm程度)に形成する場合に適し、一方の面板1
Aの突堤4,4…の直線部分の上端部外側に下向きフッ
ク状を有する係合縁9,9…が形成され、他方の面板1
Bの突条6,6…を前記突堤4,4…の直線部分の外側
に嵌合するようにしてその内側に前記係合縁9,9…に
係合する上向きフック状の係合縁10,10…が形成さ
れており、両面板1A,1Bを合わせて嵌め合わせるこ
とにより前記各係合縁9,10が図10のように係着し
て一体化されるようになっている。
ションにより成形する場合の実施例で、比較的大型(1
辺が40mm程度)に形成する場合に適し、一方の面板1
Aの突堤4,4…の直線部分の上端部外側に下向きフッ
ク状を有する係合縁9,9…が形成され、他方の面板1
Bの突条6,6…を前記突堤4,4…の直線部分の外側
に嵌合するようにしてその内側に前記係合縁9,9…に
係合する上向きフック状の係合縁10,10…が形成さ
れており、両面板1A,1Bを合わせて嵌め合わせるこ
とにより前記各係合縁9,10が図10のように係着し
て一体化されるようになっている。
【0023】なお、図10中11,12は、食毒剤2が
練状の場合、その外周を規制するためのリブである。ま
た図示しないが、面板1Aの突起3とリブ11との中間
位置に小さい中間リブを設けておくようにすれば、練状
の食毒剤2を突起3に刺して圧迫するときそのリブの抵
抗により乱りに拡張されることが制限され、食毒剤2の
外周が突堤4,4…の内面側に近づいてゴキブリの通路
を狭めてしまうことを防ぐことができる。図9、図10
において符号13,14で示す長孔は、金型成形上生じ
るもので、考案の内容とは直接の関係はない。
練状の場合、その外周を規制するためのリブである。ま
た図示しないが、面板1Aの突起3とリブ11との中間
位置に小さい中間リブを設けておくようにすれば、練状
の食毒剤2を突起3に刺して圧迫するときそのリブの抵
抗により乱りに拡張されることが制限され、食毒剤2の
外周が突堤4,4…の内面側に近づいてゴキブリの通路
を狭めてしまうことを防ぐことができる。図9、図10
において符号13,14で示す長孔は、金型成形上生じ
るもので、考案の内容とは直接の関係はない。
【0024】上記実施例によれば必ずしも接着剤を使用
せずとも面板1A,1B相互を強固に固着することがで
きる。その他の構成に関し図1乃至図8と共通する部分
にはこれと同一符号を付すに留め、また使用状態は前記
実施例と同じであるからその説明は省略する。
せずとも面板1A,1B相互を強固に固着することがで
きる。その他の構成に関し図1乃至図8と共通する部分
にはこれと同一符号を付すに留め、また使用状態は前記
実施例と同じであるからその説明は省略する。
【0025】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、一
方の面板の内面側中央に食毒剤の中心に挿通する1本の
突起を設けるとともに各辺にそってその一端から他端方
向に延びる突堤を巴状に設け、他方の面板の内面側には
前記突堤の側面に嵌合する突条を形成し、前記突堤の端
部とこの端部が向き合う突堤の側面との間に上広がりの
間隔を設けて侵入用開口部を形成し、前記突堤の前記侵
入用開口部側端部に害虫を誘導する湾曲部を形成したの
で、突堤により囲まれた空間内に食毒剤の全周が露出し
た状態で保持され、侵入用開口部から侵入するゴキブリ
等が食毒剤を食べやすくなり、駆除効果を高めることが
できるとともに、開口部に近ずくと突堤の湾曲部により
食毒剤の方へ自然に誘導され、食毒剤を食べる機会が多
く与えられて一層殺虫効果を高めることができる。
方の面板の内面側中央に食毒剤の中心に挿通する1本の
突起を設けるとともに各辺にそってその一端から他端方
向に延びる突堤を巴状に設け、他方の面板の内面側には
前記突堤の側面に嵌合する突条を形成し、前記突堤の端
部とこの端部が向き合う突堤の側面との間に上広がりの
間隔を設けて侵入用開口部を形成し、前記突堤の前記侵
入用開口部側端部に害虫を誘導する湾曲部を形成したの
で、突堤により囲まれた空間内に食毒剤の全周が露出し
た状態で保持され、侵入用開口部から侵入するゴキブリ
等が食毒剤を食べやすくなり、駆除効果を高めることが
できるとともに、開口部に近ずくと突堤の湾曲部により
食毒剤の方へ自然に誘導され、食毒剤を食べる機会が多
く与えられて一層殺虫効果を高めることができる。
【0026】また侵入用開口部は上広がりに形成されて
いるので、害虫の大小によらず侵入しやすく、かつ開口
部からは食毒剤が見えず、幼児等がいたずらしても食毒
剤に触れることがなく、かつ面板同士は強固に接合する
ことができるので丈夫な構造となり、これらにより安全
性の高い食毒剤容器とすることができる。さらに傾斜面
がないので天地の識別が不要であり、狭い場所へ投げ込
むこともでき、取扱いが簡単であるなどの種々の効果が
ある。
いるので、害虫の大小によらず侵入しやすく、かつ開口
部からは食毒剤が見えず、幼児等がいたずらしても食毒
剤に触れることがなく、かつ面板同士は強固に接合する
ことができるので丈夫な構造となり、これらにより安全
性の高い食毒剤容器とすることができる。さらに傾斜面
がないので天地の識別が不要であり、狭い場所へ投げ込
むこともでき、取扱いが簡単であるなどの種々の効果が
ある。
【図1】本考案による食毒剤容器の一実施例を示す分解
斜視図
斜視図
【図2】図1の食毒剤容器を組立てた状態の側面図
【図3】図1における突起の断面図
【図4】図3の突起の変形例を示す断面図
【図5】上部側の面板の平面図
【図6】図5のB−B線略示断面図
【図7】下部側の面板の平面図
【図8】図7のA−A線略示断面図
【図9】本考案の他の実施例を示す図1相当図
【図10】図9を組立てた状態の縦断面図
1 食毒剤容器 1A 面板 1B 面板 2 食毒剤 3 突起 4 突堤 4a 端部 4b 湾曲部 5 侵入用開口部 6 突条 7 リブ 9 係合縁 10 係合縁
Claims (1)
- 【請求項1】同大同形で角板状の2枚の面板を有し、一
方の面板の内面側中央位置に食毒剤の中心に挿通する少
なくとも1本の突起を設けるとともに、各辺にそってそ
の一端から他端方向に延びる突堤を巴状に設け、他方の
面板の内面側には前記突堤の側面に嵌合する突条を形成
し、前記突堤の端部とこの端部が向き合う突堤の側面と
の間に上広がりの間隔を設けて害虫侵入用開口部を形成
し、前記突堤の前記侵入用開口部側端部に害虫を食毒剤
の方向へ誘導する湾曲部を形成したことを特徴とする食
毒剤容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991030679U JPH071981Y2 (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 食毒剤容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991030679U JPH071981Y2 (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 食毒剤容器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04117583U JPH04117583U (ja) | 1992-10-21 |
| JPH071981Y2 true JPH071981Y2 (ja) | 1995-01-25 |
Family
ID=31914208
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991030679U Expired - Lifetime JPH071981Y2 (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | 食毒剤容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH071981Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5212698B2 (ja) * | 2007-12-14 | 2013-06-19 | アース製薬株式会社 | 殺鼠剤収納容器 |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6062078A (ja) * | 1983-09-14 | 1985-04-10 | 日本電気株式会社 | プラグイン情報端子付コネクタ |
| JPS60105352A (ja) * | 1983-11-14 | 1985-06-10 | Nec Corp | 電話機回路 |
| JPS61178879U (ja) * | 1985-04-24 | 1986-11-07 | ||
| JPH025744Y2 (ja) * | 1985-07-10 | 1990-02-13 | ||
| JPH0641237Y2 (ja) * | 1988-06-23 | 1994-10-26 | コピア株式会社 | ジアゾ複写機の光源採光装置 |
-
1991
- 1991-04-05 JP JP1991030679U patent/JPH071981Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04117583U (ja) | 1992-10-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |