JPH0143023Y2 - - Google Patents

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JPH0143023Y2
JPH0143023Y2 JP10535085U JP10535085U JPH0143023Y2 JP H0143023 Y2 JPH0143023 Y2 JP H0143023Y2 JP 10535085 U JP10535085 U JP 10535085U JP 10535085 U JP10535085 U JP 10535085U JP H0143023 Y2 JPH0143023 Y2 JP H0143023Y2
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container
food poison
food
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poison
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、主としてゴキブリ等の家住性害虫の
駆除用として好適な食毒剤入り容器に関するもの
である。
ゴキブリ食毒剤としては古くよりホウ酸、有機
リン系殺虫剤、ピレスロイド系殺虫剤、カルバメ
ート系殺虫剤が使用され、近年固形剤とすること
が取扱い上および量産上などの面で利点が認めら
れるので、その使用が意図されている。固形剤と
した食毒剤は食品との誤認を避けるため、こわれ
難い容器内に収容することが望まれる。すなわ
ち、これらの容器には、安全性の観点から誤食防
止の機能や一定の強度が要求されている。
本考案は丈夫でこわれ難く、食毒剤が安定して
保持され、その砕片や粉の発生を防ぎ取扱い上安
全であり、しかもゴキブリ等の害虫が容易に出入
して食毒剤に到達でき、所期の駆除効果をもたら
す食毒剤入り容器を提供するものである。
〔従来の技術〕
従来よりゴキブリ等の害虫(以下、害虫と略称
する。)を駆除捕殺することを目的とした提案と
しては、例えば捕殺を目的としたゴキブリ類捕虫
器(実公昭51−23568号公報)、容器内部の底面に
ペースト状殺虫剤を塗着してなる殺虫剤容器(実
開昭54−10880号公報)が提案され、また毒餌こ
ぼれ防止を配慮した毒餌容器(実開昭60−41176
号公報)、幼児等が毒餌に触れられずしかも開放
状態のもとに使用できるようになした毒餌容器
(実開昭60−41177号公報)、幼児等が誤つて触れ
ぬよう安全性について配慮したゴキブリ食毒用ケ
ース(実開昭50−83270号公報)等が提案されて
いる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
本考案は、害虫駆除用に供される容器につい
て、上記した害虫捕殺用容器と害虫毒殺用容器と
に大別した場合、後者に該当するものであり、従
来からの提案ではいまだ十分に果し得なかつた。
容器自体の丈夫さ、製造コストの低廉性、使い捨
て可能な取扱い易さ、毒性の高い食毒剤の破片ま
たは粉の容器外への散乱防止、害虫の出入り易さ
等の要求を満足させる食毒剤入り容器である。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するための本考案の構成につ
いて、実施例に対応する第1図ないし第4図をも
とに説明すると、 本考案に係る食毒剤入り容器は、底面部の周縁
に一対の蓋体支持壁部を対向形成し、前記支持壁
部間の底面部から一対の隆起部を隆起架設し食毒
剤を収容挟持できる深さと間隔を有する凹部とな
し、この凹部内の前記支持壁部から食毒剤を挟持
する移動阻止部を突設してなる容器本体と、前記
移動阻止部に跨がる跨面部を有する脚部を一対下
面に突設し、前記支持壁部の上面で接合される蓋
体とからなるものである。
〔実施例〕
以下図面に従つて説明すると、第1図は食毒剤
入り容器の蓋体の一部を切取つた平面図、第2
図、第3図はそれぞれ正面および側面方向断面
図、第4図は分解斜視図である(なお、食毒剤は
想定線で示される)。
容器本体1は底面部周縁2を支持基面とし、1
対辺沿い内側に蓋体支持壁部3が対向形成され、
この蓋体支持壁部3間の底面部には一対の隆起部
5を隆起架設し、必要に応じて隆起部5の隆起上
面6と連接して底面部周縁後方に下り勾配の傾斜
面4を形成する。内側に隆起側面を有する隆起部
5と蓋体支持壁部3により囲繞された凹部7が底
面部の中央部に形成され、前記隆起部5の高さは
凹部7の深さとなるが、少なくとも容器本体に接
合した蓋体と隆起部との間を害虫が出人できる高
さに設定する。
前記底面部中央に設定された凹部7は、食毒剤
P並びに食滓や糞の収容部を構成し、前記隆起部
5の内側である隆起側面には食毒剤の形状に応じ
て食毒剤対接凹面部8が形成され、食毒剤の左右
の移動を防止し、また蓋体支持壁部3内側には食
毒剤の前後の移動を防止する移動阻止部9が対設
されている。従つてここでいう前記凹部7とは、
傾斜面4と連接する1対の隆起側面を有する隆起
部5および移動阻止部9を内面に有する1対の蓋
体支持壁部3とにより囲繞されている凹部をい
う。
蓋体10は、その下面において前記蓋体支持壁
部3と当接する内側沿いに、両側に脚部11を有
する1対の跨面部12が突出され、脚部11は容
器本体の食毒剤の移動阻止部9の両側空間に挿入
され、跨面部12は移動阻止部9上方に跨る状態
で食毒剤Pの上面部を抑止する。また跨面部12
は移動阻止部9により支持される。
蓋体10は食毒剤Pを配置した容器本体1の蓋
体支持壁部3の上面に接合される。その接合は接
着、融着等により行なわれ、容易に離脱しない固
着方法を選択する。
従つて、容器内に配置された食毒剤Pは、隆起
部5の食毒剤対接凹面部8、および移動阻止部9
並びに蓋体10の跨面部12により上下、左右お
よび前後の移動が抑制され、運搬その他取扱時の
振動等に耐え、破片や粉の発生が防止され、それ
らが発生しても凹部7内に残留保持されるので取
扱上安全である。
凹部7は使用時害虫の食滓、糞の貯溜場所とな
り、その拡散を防ぐとともに、他のゴキブリに対
するその誘引作用を保持することができる。
本考案の容器はポリ塩化ビニルなどの合成樹脂
または木材、紙、陶器、金属など、またはこれら
の組合せ材料から、例えば真空、圧空、または射
出成形、プレス加工、組立て加工、接着加工によ
り成形され、また誘引剤を配合した合成樹脂材料
から製造することができ、その場合に害虫に対す
る誘引作用を強めることができる。
本考案の容器は、容器本体の底面部周縁2を基
面として、床あるいは壁面等に配置することがで
き、容器を接着部材、例えば、両面接着テープ等
により貼着固定することができ、また直接、接着
剤や粘着剤を塗布し、該上面に剥離紙を添付して
おけば必要に応じて壁面等に固定できるものであ
る。しかも壁面上に横に配置しても凹部7が砕片
や粉、食滓、糞等の貯溜場所として役立つもので
ある。
凹部7に通ずる両側の傾斜面面4は、好ましく
はゴキブリの習性に合わせて30〜35゜の傾斜度の
もとに形成され、隆起部5と蓋体10との間隔は
食毒剤に到達したゴキブリの背面が蓋体に触れる
ように設定する。
さらにゴキブリの暗所を好む習性に合せて容器
全体を暗色材料で形成し、蓋体の周縁に庇状の傾
斜端縁を付設させることもよい。
こられの構成によりゴキブリが好んで出入し易
い自然に近い環境を人工的に作りだすことができ
殺虫効果を高めることができる。
食毒剤Pは固形剤であり、誘引剤を配合したも
のとすることができる。
なお、本考案の構成上、容器本体の対向部位
(第1図で左右2個所)に害虫の出入りする傾斜
面4を設ければよいから、図示例のごとき矩形状
に限らず、円形状とすることも可能である。
また図示を省略したが、容器本体と蓋体とを予
めヒンジを介する片開き形式のもとに一体成形し
て製作することもよい。
〔効果〕
上記のとおりの構成を有する本考案は、 第1に、容器自体が食毒剤に対し外的衝撃を柔
らげる緩衝材的役割を果すことから、丈夫でこわ
れにくく食毒剤を安定して保持でき、大量輸送や
携帯する場合、また使用の際にも取扱いが簡単か
つ安全であること、 第2に、仮に食毒剤の砕片や粉が発生しても貯
溜場所たる凹部に残留し、容器外に散乱すること
がなく取扱い上、使用上、安全性に富むものであ
ること、 第3に、凹部に残留した食べかす、糞はいわゆ
るフエロモン(害虫の分泌細胞でつくられ、体外
に分泌され、同種類の他の害虫に極微量で作用
し、強い生理作用や集合、誘引その他の行動をひ
き起す化学物質)により、食毒剤に含有する誘引
剤との相乗的効果を期待できるので食毒による殺
虫効果を高めるものであること、 第4に、本考案容器は軽量、偏平であるため、
ゴキブリの好むと思われるいかなる場所での使用
も可能であること、 第5に、害虫の出入口が左右方向のみなので、
開口部を広く設定でき、小型容器にもかかわらず
大型の害虫(例、クロゴキブリ、ワモンゴキブ
リ)の駆除にも対処できるものであること、 第6に、使い捨て容器であつて製造が容易で廉
価に製作できるものであること、 第7に、ゴキブリが庇のある入口から容器内部
に入るという習性を利用し、蓋体が適宜庇を形成
するものであること、 第8に、蓋体と容器本体の大きさが等しく、そ
のまま垂直に立てても使用できるものであるこ
と、 以上のとおり、本考案は、害虫の習性を高度に
利用した斬新な容器であり、その駆除効果が顕著
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の食毒剤入り容器の1実施例の
蓋体の一部を切取つた平面図、第2図は正面断面
図(第1図のA−A)、第3図は側断面図(第1
図のB−B)、第4図は分解斜視図である。 1……容器本体、2……周縁、3……蓋体支持
壁部、4……傾斜面、7……凹部、9……移動阻
止部、10……蓋体、12……跨面部、P……食
毒剤。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 底面部の周縁に一対の蓋体支持壁部を対向形
    成し、前記支持壁部間の底面部から一対の隆起
    部を隆起架設し食毒剤を収容挟持できる深さと
    間隔を有する凹部となし、この凹部内の前記支
    持壁部から食毒剤を挟持する移動阻止部を突設
    してなる容器本体と、前記移動阻止部に跨がる
    跨面部を有する脚部を一対下面に突設し、前記
    支持壁部の上面で接合される蓋体とからなる食
    毒剤入り容器。 (2) 前記隆起部について、各隆起部と連接して底
    面部周縁方向に下り勾配の傾斜面を形成してな
    る実用新案登録請求の範囲第1項記載の食毒剤
    入り容器。 (3) 前記蓋体の周縁に傾斜端縁に設けてなる実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の食毒剤入り容
    器。 (4) 前記食毒剤に誘引剤成分が配合されてなる実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の食毒剤入り
    容器。 (5) 前記一対の隆起部内側である隆起側面に食毒
    剤を挟持するための対接凹面部を設けてなる実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の食毒剤入り
    容器。 (6) 前記容器本体および蓋体について、それらが
    合成樹脂、木材、紙、陶器または金属により成
    形されてなる実用新案登録請求の範囲第1項記
    載の食毒剤入り容器。 (7) 前記容器本体または蓋体に接着部材に添付し
    てなる実用新案登録請求の範囲第1項記載の食
    毒剤入り容器。
JP10535085U 1985-07-10 1985-07-10 Expired JPH0143023Y2 (ja)

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JPS6213174U JPS6213174U (ja) 1987-01-27
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