JPH07197420A - コンクリート床版と鋼桁との連続合成桁橋の架設工法 - Google Patents

コンクリート床版と鋼桁との連続合成桁橋の架設工法

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JPH07197420A
JPH07197420A JP53794A JP53794A JPH07197420A JP H07197420 A JPH07197420 A JP H07197420A JP 53794 A JP53794 A JP 53794A JP 53794 A JP53794 A JP 53794A JP H07197420 A JPH07197420 A JP H07197420A
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Atsushi Isoda
厚志 磯田
Shinsuke Kondo
伸介 近藤
Akinobu Kishi
明信 岸
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリート床版と主桁との結合作業を容易
にした。 【構成】 鋼製の主桁1上に、橋軸方向に分割された鉄
筋コンクリートプレキャスト床版4を一枚設置するごと
に主桁と結合し、部分的に逐次合成することによって、
後から設置する鉄筋コンクリートプレキャスト床版4の
自重分を合成作用により分担させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリート床版と鋼桁
との連続合成桁橋の架設工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の通常のコンクリート床版と鋼桁と
の連続合成桁橋では、床版は鋼桁に車両等の荷重(活荷
重)を伝達する働きをし、鋼桁が活荷重及び死荷重(床
版や鋼桁の自重)を支えるよう設計される。これを非合
成桁と呼ぶ。これに対して、コンクリート床版と鋼桁を
結合して1体として荷重を支える構造を合成桁と呼んで
いる。従来の連続合成桁橋の施工法としては図5に示す
以下のような方法がある。
【0003】図5は従来の連続合成桁橋の施工法を示す
側面図でここでは連続桁の一例として3径間連続桁を用
いる方法を示している。まず図5(a)に示す端支点
2,2間に鋼製の主桁1を架設する。この時、活荷重載
荷時に床版に引張力が生じると思われる中間支点3はあ
らかじめジャッキアップしておくものとする。次に図5
(b)に示すように主桁1上全体に鉄筋を組むと共にコ
ンクリートを流し込み床版4の現場打ちを行う。最後に
コンクリートが十分な強度を有した上でジャッキアップ
していた中間支点3を図5(c)に示すようにダウンし
付近の床版4に圧縮力を導入しておく。こうすることに
より引張力によるコンクリートのひびわれ等を防いでい
る。
【0004】この工法においては主桁1及び床版4の自
重、すなわち死荷重を主桁1のみで負担し、車両等によ
る活荷重のみを主桁1と床版4の合成作用によって負担
するので活荷重合成桁と称する。また活荷重合成桁に対
して主桁1と床版4の合成作用によって活荷重だけでな
く死荷重をも負担するものを死荷重合成桁と称する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来工法では下記の問
題点がある。 (1) 活荷重合成桁は死荷重を主桁のみで負担するた
め、主桁の断面が大きく必要となり、材料コストが高く
なる。 (2) 現場打ちのコンクリートは型枠を必要とする他
現場での鉄筋組が必要である。またコンクリートが強度
を有するまでに時間がかかるため工期が長くなる。 (3) 現場打ちコンクリートは型枠工,鉄筋工を必要
とするが、近年の建設業3K問題から若年労働者離れが
生じており、結果として型枠,鉄筋工の人件費が高騰し
ており、コスト高となっている。
【0006】本発明は、かかる問題点に対処するため開
発されたものであって、床版をプレキャスト床版とし
て、床版と主桁との結合を容易にすることを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の構成は鋼製の主桁上に橋軸方向に分割され
た鉄筋コンクリートプレキャスト床版を1枚設置するご
とに主桁と結合し部分的に逐次合成とすることによっ
て、後から設置する鉄筋コンクリートプレキャスト床版
の自重分を合成作用により分担させることを特徴とす
る。
【0008】
【作用】そして本発明は上記の手段により鉄筋コンクリ
ートプレキャスト床版は工場生産されて強度を有した状
態で架設するため、鋼製の主桁上に設置後主桁との結合
を行なえば合成作用をなすことができるため、結合し合
成桁となった部分では次以降に設置される床版の自重を
も合成桁として負担することができる。このように床版
を1枚設置ごとに順次合成させていくと、床版自重を部
分的に合成桁断面に負担させることが可能となる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の第1実施例における床版と逐
次合成法の架設手順を示す側面図である。まず図1
(a)に示す端支点2,2の間に鋼製の主桁1を架設す
る。次に図1(b)のように最初の床版4A を主桁1の
中央に設置し、結合材5を介して後述する主桁1との結
合を行う。ここでこの床版4A は主桁1と一体化し以後
の荷重に対して合成作用を発揮できる。次に図1(c)
のように床版4B を先に設置した床版4A の両どなりに
設置し主桁1と結合を行う。この時、床版は合成作用と
して荷重を負担するためには橋軸方向の一体性がなけれ
ばならないため、図1(d)に示す床版と床版の間の目
地6には圧縮荷重を伝達するためにモルタルや樹脂等を
充填する。また引張力対策として図3及び図4に示す方
法でプレストレス導入を行う。次に床版4C の自重を合
成断面として負担する。このように設置した床版4を順
次主桁1と結合すると共に床版間の目地6を充填し、逐
次合成桁として作用させることにより、後から設置する
床版の自重を図1(e)のように部分的に合成桁として
負担しうるものである。
【0010】図1のように逐次合成を行うが床版の設置
順序が大きな問題となる。コンクリートは引張力に弱い
ため全床版設置後に床版に作用する引張力が最も小さく
なるような手順を考える必要がある。鋼桁において主桁
1上面に最も引張力が働くと思われるのは中間支点3上
である。床版4は設置時には応力が生じていない。すな
わち、床版4に働く応力は、それ以後に設置する床版4
の自重によるものである。従って主桁1の上面に働く引
張力を最大にした状態で床版4を設置するのが最適と考
えられる。故に最適法として各支間中央から各支点方向
に設置していくのが望ましいと考えられる。
【0011】図2には最適法において、合成された断面
が荷重を負担していく様子をモーメント分布を用いて模
式的に説明するものとする。図2(a)は最終状態を示
す側面図であり、設置する順に従って床版4にA〜Eの
記号を付す。図2(b)は主桁自重によるモーメント分
布7を示す。図2(c)は最初に設置した床版4A の自
重によるモーメント分布8A を示す。
【0012】図2(d)は次に設置した床版4B の自重
によるモーメント分布8B を示す。このモーメント分布
のうち斜線部9A は先に設置した床版4A と主桁1の合
成断面により負担される部分である。以下同様に図2
(e)〜図2(g)においても、先に設置,結合された
床版と主桁の合成により負担されるモーメント分布を斜
線部で示す。全床版設置後のモーメント分布は図2
(h)に示す分布10となり、このうち合成断面が負担
する部分は斜線部11となる。従って本発明の施工法に
よれば床版自重による荷重に対して図2(h)の斜線部
11の部分は合成断面にて設計すればよく、主桁1の鋼
重を大幅に低減できる。次にコンクリートに働く引張力
対策として2つの方法を挙げる。
【0013】図3は先に述べたPC鋼棒によるプレスト
レス導入法を示した側面図である。図3(a)のように
設置された床版4にはあらかじめPC鋼棒12を通す穴
13をあけておく。次に図3(b)のようにPC鋼棒1
2を通し両端を引張る。そして引張った状態のまま穴1
3の中にモルタルや樹脂等を流し込むことにより図3
(c)のようにコンクリート床版4内にプレストレスを
導入する。この図3(a)〜(c)までの一連の作業を
床版を配置するたびに行うものとする。
【0014】図4は従来のジャッキアップダウン工法に
プレキャスト床版を導入した場合の側面図である。まず
図4(a)に示す端支点2,2間に鋼製の主桁1を架設
する。次にプレキャスト床版4を逐次合成方式で最終ま
で設置していくが、この時活荷重載荷時に床版に引張力
が生じると思われる中間支点3は図4(b)のようにあ
らかじめジャッキアップしておくものとする。その後ジ
ャッキアップしていた中間支点3を図4(c)のように
ダウンし付近の床版に圧縮力を入れておくものとする。
【0015】
【発明の効果】このように本発明によるときは鋼製の主
桁上に橋軸方向に分割された鉄筋コンクリートプレキャ
スト床版を1枚設置するごとに主桁と結合し、部分的に
逐次合成とすることによって後から設置する鉄筋コンク
リートプレキャスト床版の自重分を合成作用により分担
させたものであるから主桁と床版を順次合成させること
を可能とするため以下の効果を生じる。 (1) 床版と主桁を結合した部分は合成断面として以
後に設置する床版の自重を負担できるため、最終的に死
荷重に対する主桁の強度に余裕ができ、合理的な設計が
可能となり、コスト低減に寄与する。 (2) コンクリートの現場打ちを必要としないため現
場での型枠作りや鉄筋組みの手間を省き工期短縮に役立
つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の架設手順を示す側面図である。
【図2】本発明の架設手順におけるモーメント分布図で
ある。
【図3】本発明のPC鋼棒によるプレストレス導入法を
示す側面図である。
【図4】本発明の他のプレストレス導入法を示す側面図
である。
【図5】従来例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 主桁 4 床版

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼製の主桁上に、橋軸方向に分割された
    鉄筋コンクリートプレキャスト床版を1枚設置するごと
    に主桁と結合し、部分的に逐次合成とすることによっ
    て、後から設置する鉄筋コンクリートプレキャスト床版
    の自重分を合成作用により分担させることを特徴とする
    コンクリート床版と鋼桁との連続合成桁橋の架設工法。
JP53794A 1994-01-07 1994-01-07 コンクリート床版と鋼桁との連続合成桁橋の架設工法 Expired - Fee Related JP3009582B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001096665A1 (en) * 2000-06-08 2001-12-20 Min Se Koo Method of constructing simple and continuous composite bridges
KR100582563B1 (ko) * 2004-08-24 2006-05-23 한국시설안전기술공단 가설 교량의 시공방법 및 이 방법으로 제작된 교량
JP2017014824A (ja) * 2015-07-02 2017-01-19 ショーボンド建設株式会社 既設橋梁の架替工法及び架替橋梁

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KR100582563B1 (ko) * 2004-08-24 2006-05-23 한국시설안전기술공단 가설 교량의 시공방법 및 이 방법으로 제작된 교량
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