JPH07196Y2 - シャワーヘッド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、シャワーヘッドに関する。さらに詳しくは、
湯水の吐水，止水，吐水量等を操作するスイッチを備え
てなる有線式リモコンシャワーヘッドの取扱性に係る構
造の改良に関する。

［従来の技術］ 従来、シャワーヘッドとしては、例えば、湯水の吐水，
止水，吐水量等を操作する押ボタン型等のスイッチを握
部近くに備え、このスイッチと給湯水栓の電磁弁を制御
するコントローラとを接続するコードがシャワーホース
の肉厚内に埋設される等してシャワーホースに沿って配
設されてなるものが知られている。

この従来のシャワーヘッドは、一々給湯水栓を操作する
ことなく、シャワーヘッドを掴んでいる手元で速やかに
湯水の吐水，止水，吐水量等を制御操作できるようにし
たものであり、その良好な操作性と節水性とに特徴を有
している。

［考案が解決しようとする課題］ 前述の従来のシャワーヘッドでは、シャワーホースに沿
ってコードが配設されている関係上、シャワーヘッドに
対しシャワーホースが固定的（回転不能）に連結されて
いるために、シャワー浴中にシャワーホースが捩れて使
用勝手が悪くなるという取扱性の面で問題点を有してい
る。

本考案はこのような問題点を解決するためになされたも
のであり、その目的は、シャワーホースの捩れが防止さ
れる取扱性の良好な有線式リモコンシャワーヘッドを提
供することにある。

［課題を解決するための手段］ 前述の目的を達成するため、本考案に係る有線式リモコ
ンシャワーヘッドは、湯水の吐水，止水，吐水量等を操
作するスイッチを備え、このスイッチと給湯水栓の電磁
弁を制御するコントローラとを接続するコードがシャワ
ーホースに沿って配設されてなる有線式リモコンシャワ
ーヘッドにおいて、一端にシャワーホースが連結され他
端に前記スイッチが取付けられる筒体を内部に回転自在
に組込み、この筒体には湯水が内側から外側へ通過する
通水路と前記コードを筒体内に通線する通線路とを設け
ると共に、前記スイッチには外部へ露出した間接操作部
材を当接したことを特徴とする手段を採用する。

〔作用〕

前述の手段によると、シャワーホースは内部に回動自在
に組込まれた筒体に連結されて回動性が具備されること
から、シャワーホースが捩れて使用勝手が悪くなること
が防止されるため、取扱性の良好なシャワーヘッドを提
供するという目的が達成される。

なお、スイッチは筒体に取付けられて筒体を介してホー
スと一体的に回動するため、コードの配設状態は変化す
ることなく維持される。また、スイッチには外部へ露出
した間接操作部材が当接して操作を可能にしている。

［実施例］ 以下、本考案に係るシャワーヘッドの実施例を図面に基
いて説明する。

この実施例では、握部１の先端の側部に吐水部２が螺合
取付けされ後端にホース押え３が嵌合取付けされた全体
を略Ｌ字形に形成したものを示してある。

握部１は、先端の端部に吐水部２を螺合取付けするため
のネジ部11を有し、後端にホース押え３を嵌合取付けす
るためのネジ部12を有している。さらに、この握部１は
その先端近くから後端までの内部に比較的大きな中空部
13を有しており、この中空部13は吐水部２側とホース押
え３側とに連通して湯水の通水路を形成している。な
お、この中空部13の先端には、中空部13に角度を有して
外部に連通する取付孔14が設けられている。

この握部１の中空部13内には、筒体４が回動自在に挿通
されている。この筒体４は、先端にスイッチ収納部41と
これに続いてＵシール等のシール材42が取付けられたフ
ランジ43とが設けられ、後端に段付きテーパ形の竹の子
44とこれに続いてＵシール等のシール材45が取付けられ
たフランジ46とが設けられている。さらに、この筒体４
は内部空洞47の前記フランジ46近くに仕切壁48が形成さ
れ、この仕切壁48には竹の子44側の内部空洞47からフラ
ンジ46より先の筒体４外部へ抜ける通水孔49が開口され
ている。また、この仕切壁48を越えて、前記フランジ46
の竹の子44側の面から内部空洞47のスイッチ収納部41側
へ連通する通線孔49′が設けられている。

この筒体４は、前記竹の子44にシャワーホースＨを嵌合
して補強リング８で補強して連結し、シャワーホースＨ
から引出されたコードＣを前記通線孔49′から内部空洞
47を通して配設し、前記スイッチ収納部41に嵌合されシ
ール板51,応動子52を有するキャップ体５で水密に取付
けられたスイッチ６にコードＣを接続して、握部１の中
空部13内に回動自在に組込まれる。

この結果、両フランジ43,46の間は水密構造となり、前
記通水孔49と前記中空部13とが連通して通水路が形成さ
れると共に、この通水路から隔壁されて通線孔49′，内
部空洞47の通線路が形成される。

さらに、握部１に組込まれた筒体４に取付けられたスイ
ッチ６に対しては、前記取付孔14に取付けられて握部１
の外部へ露出した間接操作部材７が前記キャップ体５を
介して斜め方向から当接している。このため、スイッチ
６を握部１の外部へ露出する構造としなくても、操作が
可能で、しかも筒体４の延長線上以外にスイッチ６の操
作点を設定することができるようになっている。

なお、前記コードＣは、前記シャワーホースＨの肉厚内
を螺旋状に埋設配設されている。

吐水部２は、多数のノズル孔21と前記ネジ部11に螺合す
るネジ部22を有するキャップ形からなる。

ホース押え３は、前記フランジ46を押す段部31と、前記
ネジ部12に螺合するネジ部32と、シャワーホースＨの挿
通孔33とを備えている。

このような実施例によると、シャワーホースＨは握部１
の内部に回動自在に組込まれた筒体４に連結されて回動
性が具備されることから、シャワー浴中にシャワーホー
スＨが捩れて使用勝手が悪くなることが防止される。ま
た、スイッチ６は筒体４に取付けられて筒体４を介して
シャワーホースＨと一体的に回動するため、シャワーホ
ースＨからスイッチ６に至るコードＣの配設状態は変化
することなく維持される。また、スイッチ６には、握部
１の外部へ露出した間接操作部材７がキャップ体５を介
して当接して操作を可能にしている。

以上、図示した実施例の他に、取付孔14,間接操作部材
７をスイッチ６に対して他の角度を設定して、スイッチ
６の操作点設置箇所を変更した実施例とすることも可能
である。

〔考案の効果〕

以上のように本考案に係るシャワーヘッドは、シャワー
ホースは内部に回転自在に組込まれた筒体に連結されて
回動性が具備されることから、シャワーホースが捩れて
使用勝手が悪くなることが防止され、取扱性が良好にな
る効果がある。

さらに、間接操作部材を用いたことにより、筒体の延長
線上以外にスイッチの操作点を設定することができる効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るシャワーヘッドの実施例を示す側
面断面図、第２図は第１図の動作状態を示す正面図であ
る。 ４……筒体、49……通水孔（通水路） 49′……通線孔（通線路） ６……スイッチ ７……間接操作部材 Ｃ……コード Ｈ……シャワーホース

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】湯水の吐水，止水，吐水量等を操作するス
   イッチを備え、このスイッチと給湯水栓の電磁弁を制御
   するコントローラとを接続するコードがシャワーホース
   に沿って配設されてなるシャワーヘッドにおいて、一端
   にシャワーホースが連結され他端に前記スイッチが取付
   けられる筒体を内部に回転自在に組込み、この筒体には
   湯水が内側から外側へ通過する通水路と前記コードを筒
   体内に通線する通線路とを設けると共に、前記スイッチ
   には外部へ露出した間接操作部材を当接したことを特徴
   とするシャワーヘッド。