JPH0710638Y2 - シャワーヘッドのスイッチ構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、シャワーヘッドに設けられたシャワーヘッド
のスイッチ構造に関するものである。

〔従来の技術及び考案が解決しようとする課題〕

一般に使用されているシャワー装置は、放水・止水・水
量・水温などの調節操作をホースの根幹部に設けた蛇口
やダイヤルあるいはボタンスイッチなどでコントロール
している。

従って、シャワー使用時にこれらの操作を行うには、わ
ざわざホースの根幹部のスイッチ操作部まで手を伸ばさ
なくてはならないため、非常に不便であり、シャワーヘ
ッドにこれらのスイッチ操作部を設けることが望まれて
いる。

しかしながら、従来、ホースのねじれ防止のため、ホー
ス部に対してシャワーヘッド部を360度回転自在に取り
付けたものが多く、単に前記スイッチ操作部をシャワー
ヘッド部に配線して取り付けたのでは、このねじれ防止
の回転機構が働かなくなってしまう問題があり、またシ
ャワーヘッド部とホース部との連結部で漏電の不安もあ
る。

本考案は、このような問題を解決したもので、ねじれ防
止の回転機構が働き、且つ安全にシャワーの機能をコン
トロールするスイッチ操作部をシャワーヘッド部に設け
たシャワーヘッドのスイッチ構造を提供するものであ
る。

〔課題を解決するための手段〕

添付図面を参照して本考案の要旨を説明する。

シャワーヘッド部１をホース部２に対して360度回転自
在に構成したものであって、シャワーヘッド部１にシャ
ワーの放水・止水・水量・水温などをコントロールする
スイッチ操作部３を設け、このスイッチ操作部３を操作
することによりON・OFF作動するセンサ部５を、スイッ
チ操作部３と非連結状態で近接状態にしてホース部２の
先端側に設け、このセンサ部５をホース部２に配設した
スイッチ回路配線４に接続して、シャワーヘッド部１と
共にスイッチ操作部３がホース部２に対して360度回転
しても、これに追従してホース部２に設けたセンサ部５
は回動せず且つスイッチ操作部３の操作によりON・OFF
作動し得るように構成したことを特徴とするシャワーヘ
ッドのスイッチ構造に係るものである。

〔作用〕

シャワーヘッド部１は、ホース部２に対して360度回転
可能であって、且つシャワーヘッド部１のスイッチ操作
部３を操作するとセンサ部５がON・OFF作動してシャワ
ーの放水・止水・水量・水温などがコントロールされ
る。

〔実施例〕

いずれの実施例も、シャワーの放水・止水の切り替えの
み行うスイッチ操作部３をシャワーヘッド１部の基端寄
りの側部に設けている。

第１図，第２図に図示した第１実施例の構成について説
明する。

シャワーヘッド部１の外管部６の基部をホース部２の先
端の取付固定外管７に回動自在に嵌合し、シャワーヘッ
ド部１の継手管８をホース部２の先端の取付管９に回動
自在に嵌合してシャワーヘッド部１をホース部２に対し
て360度回転自在に構成し、シャワー使用時のホース部
２のねじれを防止している。

このシャワーヘッド１の継手管８の基端に継手管８の回
動に伴って回動するリング10を被嵌し、このリング10を
継手管８に沿って上下移動自在に設け、このリング10に
操作杆11を上方に向けて突設し、この操作杆11の先端に
シャワーヘッド部１の外管部６に設けたスライド窓12よ
り突設するスイッチ摘子13を付設する。

このリング10に下面に摺動可能に当接しリング10の上下
動に伴って上下動する受リング14をホース部２の先端の
取付管９に被嵌し、この受リング14に検出体取付杆15を
垂設し、この検出体取付杆15に検出体16を付設する。

この検出体16を検知するセンサ部５をホース部２側の適
所に設け、このセンサ部５にホース部２外周に螺旋状に
巻き付け配線したスイッチ回路配線４を接続する。

従って、シャワーヘッド部１のスイッチ操作部３となる
放水・止水の切り替えのためのスイッチ摘子13を下方へ
スライドさせると、操作杆11を介してリング10が受リン
グ14を下方へバネ17に抗してスライドさせ、受リング14
に垂設した検出体取付杆15が下方へスライドして、検出
体16がセンサ部５の検知可能範囲内まで押し下げられ
る。センサ部５はこの検出体16を検知することでON状態
となり、スイッチ回路配線４を介してホース部２の根幹
部に設けられたスイッチ主回路を作動させて、例えばシ
ャワーが止水することになる。

このセンサ部５はどのようなものを採用しても良いが、
例えば磁気感知センサを用いれば、検出体取付杆15に検
出体16として磁性材料（例えば永久磁石）を止着すれば
良い。

第３図に示す第２実施例は、受リング自体を磁性材料で
形成して検出体16として、この検出体16が下方へスライ
ドしてセンサ部５に検知されるように構成したものであ
る。

第４図は、センサ部５にリング10の下動を感知する光セ
ンサを用い、スイッチ回路配線４として光ファイバを用
いて同様にスイッチ主回路を作動させて同様の作用・効
果を奏するように設計している。

尚、本実施例では、シャワーの放水・止水のみの切り替
えを行う構造であるが、センサ部５を多数並設したり、
多段階に検知作動するセンサ部５を設けて適宜設計する
ことにより、シャワーの水量や水温などの調節ができる
ように設計し得る。

また、スイッチ操作部３とセンサ部５との連動構造は、
本実施例に限られるものでなく、またシャワーヘッド部
１の回動構造なども適宜設計し得るものである。

〔考案の効果〕

本考案は上述のように構成したから、シャワーヘッド部
にスイッチ操作部を設けたため、シャワーをしながら手
元でシャワーの放水・止水・水量・水温などの調節がで
き、且つシャワーヘッド部と共にスイッチ操作部がホー
ス部に対して360度回転しても、これに追従してホース
部に設けたセンサ部は回動しないため、前述のようにシ
ャワーヘッド部に設けたスイッチ操作部により手元で放
水・止水などの操作が可能であると共に、従来通りシャ
ワー使用時のホース部のねじれも確実に防止でき、今ま
で通り自由にシャワーヘッド部が回転可能となる極めて
実用性に優れたシャワーヘッドのスイッチ構造となる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は第１実
施例の斜視図、第２図は第１実施例の要部の断面図、第
３図は第２実施例の要部の断面図、第４図は第３実施例
の要部の断面図である。 １…シャワーヘッド部、２…ホース部、３…スイッチ操
作部、４…スイッチ回路配線、５…センサ部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】シャワーヘッド部をホース部に対して360
   度回転自在に構成したものであって、シャワーヘッド部
   にシャワーの放水・止水・水量・水温などをコントロー
   ルするスイッチ操作部を設け、このスイッチ操作部を操
   作することによりON・OFF作動するセンサ部を、スイッ
   チ操作部と非連結状態で近接状態にしてホース部の先端
   側に設け、このセンサ部をホース部に配設したスイッチ
   回路配線に接続して、シャワーヘッド部と共にスイッチ
   操作部がホース部に対して360度回転しても、これに追
   従してホース部に設けたセンサ部は回動せず且つスイッ
   チ操作部の操作によりON・OFF作動し得るように構成し
   たことを特徴とするシャワーヘッドのスイッチ構造。