JPH07196683A - オリゴリボヌクレオチドの固相合成 - Google Patents

オリゴリボヌクレオチドの固相合成

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JPH07196683A
JPH07196683A JP6295901A JP29590194A JPH07196683A JP H07196683 A JPH07196683 A JP H07196683A JP 6295901 A JP6295901 A JP 6295901A JP 29590194 A JP29590194 A JP 29590194A JP H07196683 A JPH07196683 A JP H07196683A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式(I)のオリゴリボヌクレオチドを、3′,
5′位を保護したヌクレオシド塩基を固体担体上に、保
護基の着脱を繰り返して累積し、最終的に保護基を取り
外す固相合成による製造方法、および式(VI)、(VIII)お
よび(XII)の中間体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】モノヌクレオチドの化学重縮合は、デオキ
シリボ核酸(DNA)またはリボ核酸(RNA)の重要
な製造方法である。
【0002】DNAまたはRNAの化学合成における基
本的な問題は、ヌクレオシド塩基および糖残基中のアミ
ノ基およびヒドロキシル基の好適な保護基を見出すこと
である。これらの保護基は、一方では、重縮合反応の条
件下で、すなわち反応中、安定でなければならず、他方
では、リン酸ジエステル連鎖を再切断することなく反応
完結時に再び取り外しできるために十分に不安定でなけ
ればならない[H. G. Khorana; Pure Appl. Chem. 17(19
68) 349]。
【0003】リボース糖残基が2個のヒドロキシル基を
有し、両方共に保護されなければならないので、RNA
の化学合成には特別の問題が存在する。5′−ヒドロキ
シル基の保護基は、その上選択的に、すなわち2′−ヒ
ドロキシル基の保護基を取り外すことなしに、各重縮合
段階の前に再び取り外されなければならない。対照的に
2′−ヒドロキシル基の保護基は、特にリン酸ジエステ
ル連鎖の切断または異性化を誘起しない条件下で、RNA
合成の完結時にのみ取り外されるべきである[C.B. Rees
e,Nucleic Acids and Molecular Biology, Vol.3, F. E
ckstein & D. M. Lilley eds., Springer-Verlag Berli
n-Heidelberg 1989, pages 164-181]。
【0004】そのために固体支持物質上での有効なオリ
ゴリボヌクレオチド合成は、オリゴリボヌクレオチド鎖
の組み立てに良く機能するホスホルアミダイト法から、
その有効性においてなお大きく異なっている。 全体像
は、C. B. Reese [Nucleic Acids and Molecular Biolo
gy, Vol.3, F. Eckstein & D. M.Lilley eds., Springe
r-Verlag Berlin-Heidelberg 1989, pages 164-181]、
S. L. Beaucage and R. P. Iyer [Tetrahedron 48(199
2) 2223-2311]、E. Ohtsuka, S. Iwai [inSynthesis an
d Application of DNA and RNA, S. A. Narang, Ed., A
cademic Press, London 1987, pages 115-136]、および
O. Sakatsume等 [Tetra-hedron 47(1991) 8717-8728]に
よる論文に与えられている。
【0005】実際上使用されたのは、特にアグリコンの
アシル保護による5′−O−ジメトキシトリチル−2′
−O−tert−ブチルジメチルシリル−リボ−3′−O−
(β−シアノエチル, N−ジイソプロピル)ホスホルアミ
ダイトであり、これはN. Usman等 [J. Am. Soc. 109(19
87) 7845]、K. K. Ogilvie等 [Proc. Natl. Acad. Sci.
USA 85(1988) 5764]による研究から導き出す。これら
はまた購入することができる。しかしながら、それと共
に実行したオリゴリボヌクレオチド合成は、決して満足
ではなく、それで新規な解決策を探求することが必要で
ある [M. H. Lyttle等: J. Org. Chem. 56(1991)4608,
D. Gaspa-rutto等: Nucleosides & Nucleotides 9(199
0) 1087, T. Wu等: J. Org. Chem.55(1990) 4717]。上
述の引例に詳述されたリボース糖残基の2′−および
5′−ヒドロキシル基のための他の保護基の組み合わせ
の全ての系統は、同様に所望の成功を収めていない。
【0006】2′−O−tert−ブチルジメチルシリル保
護基の他にも、いくつかのアセタール基が2′位の保護
基として使用されている。たとえば、Beaucage, Tetrah
edron 48(1992) 223に要約されたReeseによる合成研究
は、2′−OH基上の1−(2−クロロフェニル)−4
−メトキシピペラジン−4−イル(Cpmp)または1−(2
−フロロフェニル)−4−メトキシピペラジン−4−イ
ル(Fpmp)ラジカルのようなアセタール基を、5′−O−
ジメトキシトリチルラジカルや5′−ピクシルラジカル
(9−(9−フェニル)キサンテニルエーテル)と、アセ
タール基が最終的に攻撃される前に後者の基が完全に弱
酸で取り外せるので結合できることを、最近示してい
る。これらのアグリコンのアシル保護を有する5′−O
−ジメトキシトリチル−O−Fpmp−リボ−3′−(β−
シアノエチル, N−ジイソプロピル)ホスホルアミダイト
もまた購入できる。
【0007】シリル保護基と比較されるセタール保護基
の大きな優位性の一つは、彼らを副反応なしに選択的に
2′位に導入できることである。他の優位性は、2′位
の増加により空間が満たされる時に減少する結合が、ア
セタールをより有効にすることである。このようにし
て、たとえば、2′−O−テトラヒドロピラニル(2′
−O−Thp)で保護されたリボヌクレオチド単量体の結
合は、特に立体的に要求のある2′−OTBDMS保護基を有
するそれよりもさらに有効である。
【0008】2′−O−1−(2−クロロエトキシ)エ
チル保護基(Cee)の導入についてのSakatsume等による研
究[Tetra-hedron 47(1991) 8717-8728]は、アセタール
保護基と5′−O−ジメトキシトリチルラジカルおよび
5′−ピクシルラジカルとをかなり正確に調和させるの
が賢明であることを示す。
【0009】驚くべきことに、RNA合成に関して今ま
でに明らかになっているそれらに優位性のある2′−ヒ
ドロキシル基のための保護基を、我々は見出すことがで
きた。この特徴は、特にブロックを積み上げる単純かつ
選択的な単量体の製造および単量体の結合の効率であ
る。この保護基は、結合サイクルの間に5′−OH基の
脱保護に使用される1.5%のジクロロ酢酸に対して、
たとえばCtmpよりいくぶんか安定であるべきであり、そ
の一方で、影響を受け易すいためになお十分に酸−不安
定であり合成完結時における取り外しを迅速にする。
【0010】これらの新規な2′−アセタール−保護オ
リゴリボヌクレオチド亜リン酸アミダイトによるオリゴ
ヌクレオチド合成は、非常に首尾よく行うことができ
た。実際にβ取り外しに耐えることができる保護基の使
用において、それに続く2′−アセタール−保護オリゴ
リボヌクレオチドの簡単な精製と分離により、彼らを固
体支持体上でさえ取り外すことができる。また、オリゴ
リボヌクレオチドの安定な形としてこれらの化合物を注
目でき、非保護のオリゴリボヌクレオチドとの対照にお
いて、長期間問題なく貯蔵でき、後で必要に応じて酸処
理により遊離のオリゴマーに転換できる。
【0011】それらの保護された形の、特に3′および
/または5′末端にこれらを含む1またはそれ以上のリ
ボヌクレオチド単位を含有するオリゴヌクレオチドは、
と共に、ヌクレアーゼに対して大幅に改良された抵抗性
と共に、ハイブリッド形成性の極僅かな変化を示した。
それ故に、この形式のオリゴヌクレオチドは、アンチセ
ンスオリゴヌクレオチドまたはリボザイムとしての使用
に好適である。
【0012】したがって、本発明は、式(I)の化合物の
製造方法に関する。
【化35】 式中、nは、1〜150、好ましくは1〜50、さらに好ま
しくは8〜30、特に好ましくは8〜20の数である;L
は、オキシ、スルファニジル(sulfanediyl)またはイ
ミノ、好ましくはオキシである;BBは、互いに独立し
て、下記のとおりである;
【化36】 およびEは、OHまたはNH2である、そしてYは、水
素、C1〜C4−アルキル、フッ素、塩素、臭素またはC2
C6−アルケニル、C2〜C6−アルキニル、好ましくは水
素、CH3または1−プロピニル、特に好ましくは水素で
ある;またはBBは、天然ヌクレオシド塩基の他に、ま
た5−(ヒドロキシメチル)ウリジン、5−アミノウリ
ジン、シュードウリジン、ジヒドロウリジン、イノシ
ン、8−アザ−7−デアザアデノシン、ツベルシジン、
ネブラリン、キサントシン、2−アミノアデノシン、エ
テノアデノシン、7−デアザグアノシン、O4−メチル
チミジン、N6−メチルアデノシン、O6−メチルグア
ノシンまたはピリドピリミジンヌクレオシドのような他
の修飾されたヌクレオシド塩基であることができる;W
は、互いに独立して、酸素または硫黄、好ましくは酸素
である;Tは、それぞれ独立して、水素、-OCH3、-O-CH
2CH3、-O-CH2-CH=CH2またはOHであるが、少なくとも1
つはOHである;Y′は、オキシ、スルファニジール、イ
ミノ、(CH2)kまたはN(CH2)kであり、ここにkは、1から
18、好ましくは1から6の整数であり、そして好ましい
Y′はオキシである;Uは、ヒドロキシル、メルカプ
ト、SeH、C1〜C18−アルコキシ、C1〜C18−アルキル、C
6〜C20−アリール、C6〜C14−アリール−C1〜C8−アル
キル、NHR17、NR17R18または式(OH2CH)CO(CH2)C′CH2R
20のラジカルであり、好ましいUはヒドロキシ、メルカ
プト、C1〜C6−アルコキシ、C1〜C6−アルキル、NH
R17、NR17R18、特に好ましくはヒドロキシまたはC1〜C6
−アルキルである;ここに、R17は、C1〜C18−アルキ
ル、C6〜C20−アリール、C6〜C14−アリール−C1〜C8
アルキル、-(CH2)d-[NH(CH2-)d]d′-NHR19R19;好まし
くはC1〜C8−アルキルまたはメトキシエチル、特に好ま
しくはC1〜C4−アルキルまたはメトキシエチルであり;
式中、dは、2から6の整数である、そしてd′は、0
から6の整数である、そしてR18は、C1〜C18−アルキ
ル、C6〜C20−アリール、C6〜C14−アリール−C1〜C8
アルキルまたは、NR17R18の場合、たとえば、モルホリ
ニルおよびイミダゾリジニル環のような、R17と窒素原
子が一緒になって5〜6員の、O、SおよびNからなる
系列からの他のヘテロ原子を付加的に含むことのできる
ヘテロ環になる;R19は、互いに独立して、水素またはC
1〜C6−アルキルまたはC1〜C4−アルコキシ−C1〜C6
アルキルである;cは、1から100、好ましくは3から2
0、特に好ましくは3から8の整数である;c′は、0
から18、好ましくは0から15の整数である:R20は、水
素またはヒドロキシル、アミノ、NHR17、COOH、CONH2
COOR21またはフッ素、塩素または臭素のような官能基で
あり、R21はC1〜C4−アルキル、好ましくはメチルであ
る;
【0013】C1およびC2は、同一または異なり、そして
水素、C1〜C18−アルキル、C2〜C18−アルケニル、C2
C18−アルキニル、C1〜C18−アルキルカルボニル、C2
C18−アルケニルカルボニル、C2〜C18−アルキニルカル
ボニル、C6〜C20−アリール、C6〜C14−アリール−C1
C8−アルキルまたは式(II)のラジカルである;
【化37】 ここに、Wは、前記のとおりである;QおよびQ′は、
互いに独立して、ヒドロキシル、メルカプト、SeH、C1
〜C22−アルコキシ、-O-(CH2)b-NR15R16;bは、1から
6そしてR15およびR16は、互いに独立して水素、C1〜C
18−アルキル、好ましくはC1〜C8−アルキル、C6〜C20
−アリール、C6〜C14−アリール-C1〜C8−アルキル、C6
〜C14−アリール−C1〜C8−アルコキシであり、ここに
またアリールはヘテロアリールであり、そしてアリール
はカルボキシル、アミノ、ニトロ、C1〜C4−アルキルア
ミノ、C1〜C6−アルコキシ、ヒドロキシル、フッ素、塩
素、臭素およびシアノからなる系列からの同一または異
なるラジカルの1、2または3ので置換されていてもよ
く、またはC1〜C18−アルキルメルカプト、NHR17、NR17
R18であり、ここにR17およびR18は前記のとおりである
かまたは窒素原子と一緒になって3〜6員環になる;も
しくはQおよびQ′は、好ましくはヒドロキシル、メル
カプト、OCH2CH3、O-i-C3H7、O-n-C6H13、O-n-C16H37
O-(CH2)3-(3-ピリジル)、O-(CH2)3-(4-ニトロフェニ
ル)、ファーネシル、フィチル、ビタミンA、ビタミン
E、テストステロン、コレステロール、CH3、O-(CH2)4-
(9-アクリジン)である;またはQおよびQ′は、式(II
I)のラジカルである;
【化38】 gおよびg′=0または1、h=0から10、Gは、C2
〜C12−アルキレン、特にC2〜C4−アルキレン、C6〜C14
−アリール−ジ−C1〜C8−アルキレン、C6〜C18−アリ
ーレンであり、これらはフッ素、塩素、臭素、アミノ、
ヒドロキシル、C1〜C18−アルキル、C1〜C18−アルコキ
シ、C1〜C18−アルコキシ−カルボニル、C6〜C14−アリ
ール、C6〜C14−アリール−C1〜C18−アルキルまたはC6
〜C14−アリール−C1〜C8−アルコキシにより1ないし
3が置換されていてもよい、もしくは式(CH2CH2N′)iCH
2CH2または(CH2N′)iCH2の基である、ここにiは、1か
ら11、好ましくは1から5の整数であり、そしてN′
は、オキシ、スルファニジール、イミノまたはメチレン
である、そしてW、UおよびY′は、前記のとおりであ
る;またはQおよびQ′は、交差結合または切断を伴
い、細胞内取り込みに有利であるか、またはDNAプロ
ーブの標識として作用するか、またはオリゴヌクレオチ
ド類似体のハイブリッド化の標的核酸を攻撃する基であ
り、ここにまた式(I)における核酸連鎖を、1回または
それ以上、式(III)の連鎖剤により分断することがで
き、そして共役体を核塩基を経由するまたはリン酸ジエ
ステルまたはリン酸チオジエステルを経由する背景の公
知の方法で形成することができる;C1およびC2は、特に
好ましくは水素およびW=オキシおよびQ=Q′=ヒド
ロキシルである式(II)のラジカルである;
【0014】この方法は、下記工程からなる。 a) 式(IV)の化合物の3′−および5′−位を保護する
工程:
【化39】 式中 Bは、下記のとおりである;
【化40】 3は、それぞれの場合において、互いに独立して式の
基である;
【化41】 4は、水素または2−(p−ニトロフェニル)エチルで
ある;R5は、下記のとおりである;
【化42】 6は、OH、NH2、式の基である;
【化43】 Yは、水素、C1〜C4−アルキル、フッ素、塩素、臭素ま
たはC2〜C6−アルケニル、C2〜C6−アルキニル、好まし
くは水素、CH3または1−プロピニル、特に好ましくは
水素;もしくはBは、天然ヌクレオシド塩基の他に、ヒ
ドロキシル基のためのパラ−ニトロフェニルエチルオキ
シカルボニル基、ベンゾイル基およびパラ−(t−ブチ
ル)ベンゾイル基およびアミノ基のためのベンゾイル、
パラ−(t−ブチル)ベンゾイル、パラ−ニトロフェニ
ルエチルオキシカルボニル、イソブチリール、パラ−
(ターシャリーブチル)フェニルアセチル基のような良
く知られた保護基によりアミノ基またはヒドロキシル基
が保護された他のヌクレオシド塩基が修飾されたもので
あることができ、ここに修飾塩基(BB)を有する下記に
特定されるヌクレオシドは購入でき、そして個々の保護
基の導入は、たとえばC. Lehmann等 Nucl. Acids Res.
17(1989) 2379; C. B. Reese "The Chemical Synthesis
of Oligo and Polyribonuc-leotides" in Nucleic Aci
ds and Molecular Biology, Vol. 3,F. Eckstein & D.
M. Lilley eds., Springer-Verlag Berlin-Heidelberg
1989,pages 164-181; E. Sonveaux, Bioorganic Chemis
try 14(1986) 274; A. Peyman, E. Uhlmann Chem. Rev.
90(1990) 543; S. L. Beaucage, R. P. Iyer, Tetrahe
dron 49(1993) 1925, 2223, 6123;の方法により行うこ
とができる:5−(ヒドロキシメチル)ウリジン、5−
アミノウリジン、シュードウリジン、ジヒドロウリジ
ン、イノシン、8−アザ−7−デアザアデノシン、ツベ
ルシジン、ネブラリン、キサントシン、2−アミノアデ
ノシン、エタノアデノシン、7−デアザグアノシン、O
4−メチルチミジン、N6−メチルアデノシン、O6−
メチルグアノシンまたはピリドピリミジンヌクレオシ
ド。本工程は、どんなに知られた方法、好ましくは1,
3−ジクロロ−1,1,3,3−テトライソプロピルジシ
ロキサンとの公知の方法による [類似体中の例 Markiew
icz, J. Chem. Res., Synop. 1979, 24; Nucleic Acids
Res. Symp. Ser. 7(1980) 115]、たとえば0℃のピリ
ジン中での反応により、3′−5′−O−(テトライソ
プロピルジシロキサン−1,3−ジイル)−保護化合物を
得る。
【0015】b) 保護された化合物と式(V)のビニルエ
ーテルをそれに続き反応させる工程:
【化44】 式中、rは、1または2である、およびxは、C6〜C12
−アリールであり、ここにアリールは、1回またはそれ
以上、好ましくは1ないし3回、さらに好ましくは1な
いし2回、ヒドロキシル、メルカプト、ニトロ、フッ
素、塩素、臭素、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−アルコキ
シ、C1〜C6−アルキルメルカプト、C2〜C6−アルケニ
ル、C3〜C6−アルキニル、C(O)OH、C(O)NH2、C(O)O−C1
〜C18−アルキル、C(O)O−C6〜C12−アリール、C(O)−C
1〜C18−アルキル、C(O)−C6〜C12−アリール、O-C(O)N
H2、O-C(O)O−C1〜C18−アルキル、O-C(O)O−C6〜C12
アリール、O-C(O)−C1〜C18−アルキル、O-C(O)−C6〜C
12−アリール、O-C(O)-[CH2]r-X1またはO-C(O)O-[CH2]r
-X1(X1=C6〜C12−アリール、これは1ないし3回アミ
ノ、ヒドロキシル、ニトロ、C1〜C6−アルキル、C1〜C6
−アルコキシ、C1〜C6−アルコキシカルボニル、フッ
素、塩素または臭素により置換されてもよい)により置
換できる;r=1の場合、XはフェニルまたはC1〜C4
アルコキシフェニルである;r=2の場合、XはCN、S
−フェニル、SO2−フェニル、N−フタルイミドまたはN
O2である;r=1の場合、Xは好ましくはC6〜C12−ア
リールであり、ここにアリールは、1または2回、さら
に好ましくは1回、フッ素、塩素、臭素、C1〜C4−アル
キルまたはC1〜C4−アルコキシ、および所望により1回
O-C(O)-[CH2]r-X1またはO-C(O)O-[CH2]r-X1(X1はC6〜C
12−アリールに等しく、これは1ないし3回、C1〜C4
アルキル、C1〜C4−アルコキシ、フッ素、塩素または臭
素で置換されてもよい)により置換できる;r=2の場
合、Xは好ましくは4−ニトロフェニルである;r=1
の場合、Xは特に好ましくは2,5−ジクロロ−4−ピバ
ロイルオキシフェニル、3−クロロ−4−[2−(4−ニ
トロフェニル)−エトキシカルボニルオキシ]フェニル、
2−クロロ−4−[2−(4−ニトロフェニル)−エトキ
シカルボニルオキシ]フェニル、3−フロロ−4−[2−
(4−ニトロフェニル)−エトキシカルボニルオキシ]フ
ェニル、さらに好ましくは3−フロロ−4−[2−(4−
ニトロフェニル)−エトキシカルボニルオキシ]フェニル
である;公知の方法[たとえば、O. Sakatsume等; Tetra
hedron 47(1991) 8717-8728およびこの中に引用した文
献]との類似において、たとえば3′,5′−保護化合
物は、好適な有機溶媒たとえばトルエン中、触媒、好ま
しくは酸の添加後、1〜20、好ましくは1〜10、特
に好ましくは1〜5当量の式(V)のビニルエステルを加
えて反応させ、中和後にその後の検査を、たとえば抽
出、晶出、クロマトグラフィーのような公知の方法によ
り同様に行う。
【0016】c) 公知の方法と同様に5′および3′保
護基を再び取り外す工程:ここで3′,5′−(O−テ
トライソプロピルジシロキサン−1,3−ジイル)−保護
化合物の場合、保護基を、はたとえばHNEt3 +F-で取り外
す。
【0017】d) R2=ジメトキシトリチル、モノメトキ
シトリチル、ピクシル、トリチル、好ましくはジメトキ
シトリチルを有する5'保護基を、公知の方法[たとえば
M. J.Gait, Oligonucleotide Synthesis-a practical a
pproach, IRL Pres,1984]により導入する工程:たとえ
ばピリジン中での塩化ジメトキシトリチルとの反応によ
るジメトキシトリチル基は、式(VI)になる。
【化45】 式中、R1は、-[CH2]r-Xであり、rは、1または2、お
よびXは、C6〜C12−アリールであり、アリールは1回
またはそれ以上、好ましくは1ないし3回、さらに好ま
しくは1ないし2回、ヒドロキシル、メルカプト、ニト
ロ、フッ素、塩素、臭素、C1〜C6−アルキル、C1〜C6
アルコキシ、C1〜C6−アルキルメルカプト、C2〜C6−ア
ルケニル、C3〜C6−アルキニル、C(O)OH、C(O)NH2、C
(O)O−C1〜C18−アルキル、C(O)O−C6〜C12−アリー
ル、C(O)−C1〜C18−アルキル、C(O)−C6〜C12−アリー
ル、O-C(O)NH2、O-C(O)O−C1〜C18−アルキル、O-C(O)O
−C6〜C12−アリール、O-C(O)−C1〜C18−アルキル、O-
C(O)−C6〜C12−アリール、O-C(O)-[CH2]r-X1またはO-C
(O)O-[CH2]r-X1(X1=C6〜C12−アリール、これは1ない
し3回、アミノ、ヒドロキシル、ニトロ、C1〜C6−アル
キル、C1〜C6−アルコキシ、C1〜C6−アルコキシカルボ
ニル、フッ素、塩素または臭素により置換されていても
よい)により置換できる;r=1の場合、Xは、フェニ
ルまたはC1〜C4−アルコキシフェニルである;r=2の
場合、Xは、CN、S−フェニル、SO2−フェニル、N−
フタルイミドまたはNO2である;r=1の場合、Xは、
好ましくはC6〜C12−アリールであり、アリールは1ま
たは2回、さらに好ましくは1回、フッ素、塩素、臭
素、C1〜C4−アルキルまたはC1〜C4−アルコキシおよび
所望により1が、O-C(O)-[CH2]r-X1またはO-C(O)O-[C
H2]r-X1(X1はC6〜C12−アリールに等しく、これは1な
いし3回、C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルコキシ、フ
ッ素、塩素または臭素により置換されてもよい)により
置換できる;r=2の場合、Xは、好ましくは4−ニト
ロフェニルである;r=1の場合、Xは、特に好ましく
は2,5−ジクロロ−4−ピバロイルオキシフェニル、3
−クロロ−4−[2−(4−ニトロフェニル)−エトキシ
カルボニルオキシ]フェニル、2−クロロ−4−[2−
(4−ニトロフェニル)−エトキシカルボニルオキシ]フ
ェニル、3−フロロ−4−[2−(4−ニトロフェニル)−
エトキシカルボニルオキシ]フェニル、さらに好ましく
は3−フロロ−4−[2−(4−ニトロフェニル)−エト
キシカルボニルオキシ]フェニルである;R2は、ジメトキ
シトリチル、モノメトキシトリチル、ピクシル、トリチ
ル、好ましくはジメトキシトリチルである;Bは、前記
のとおりである;
【0018】e) 式(VI)の化合物と式(VII)化合物を反
応させる工程:
【化46】 式中、Z′は、OR9またはC1〜C18−アルキル、C1〜C18
−アルコキシ、C6〜C20−アリール、C6〜C14−アリール
−C1〜C8−アルキル、好ましくはOR9、C1〜C6−アルキ
ル、C1〜C6−アルコキシ、C6〜C20−アリール、C6〜C14
−アリール−C1〜C8−アルキル、特に好ましくはOR9
ある;R7およびR8は、同一または異なり、そしてC1〜C8
−アルキル、好ましくはイソプロピル、またはC5〜C12
−シクロアルキル、好ましくはC8までのベンジルまたは
フェニル、または、たとえばモルホリンのような、窒素
原子と一緒に結合し、さらにヘテロ原子を有していても
よい飽和または不飽和のヘテロ環、およびOC(O)−C1〜C
4−アルキルエステルのような置換体である;およびR9
は、式の置換基
【化47】 またはベンジル基であり、ベンジル基は置換されていな
いか、または1ないし4回置換され、好ましくは置換さ
れていない、ここで置換基は互いに独立してフッ素、塩
素、臭素、C1〜C4-アルキル、ニトロ、メトキシまたは
カルボニル基である;Zは、塩素または臭素または式NR
7R8のラジカルであり、R7およびR8は前記のとおりであ
る;塩基、好ましくはピリジン、またはテトラヒドロフ
ラン(THF)、ジオキサン、ジクロロメタン(DCM)、クロロ
ホルムおよび/またはアセトニトリルとC1〜C4−トリア
ルキルアミン、好ましくはトリメチル−、トリエチル−
またはジイソプロピルエチルアミンとの混合物、もしく
はZが、式NR7R8のラジカルである場合、そして式[HNR
12R13R14](+)A(-)の化合物(ここにNR12、R13、R14は、
同一または異なるC1〜C4−アルキルであり、A=フッ
素、塩素、臭素、特に好ましくは塩素)、またはテトラ
ゾールの存在下、好ましくはテトラゾールの存在下で,
式(VIII)の化合物を与える。
【化48】 式中、R1、R2、R7、R8、Z′およびBは、前記のとおり
である;
【0019】f) 公知の方法によりe)工程により得られ
た化合物を、1ないし10当量、好ましくは1ないし2
当量のコハク酸無水物のような連鎖剤と、好適な有機溶
媒、たとえばメチレンクロライド中で、触媒たとえば4-
ジメチルアミノピリジンの添加後に反応させ式(IX)の化
合物を得る工程:
【化49】 ここに、R1、R2およびBは、前記のとおりであり、たと
えば抽出、晶出、クロマトグラフィーのような公知の方
法により、その後に検査を同様に行い、ここで3′位の
コハク酸残基は、合成に用いた高分子支持体に連鎖剤と
して作用し、そしてコハク酸連鎖剤の代替として、たと
えばSonveaux[Bioorg. Chem. 14(1986)274]に記載され
たような、他の連鎖剤を用いることも可能である。
【0020】g) 式(X)の化合物を結合する工程:
【化50】 式中、R2およびBは、前記のとおりである;Vは、水
素、O-C1〜C18−アルキル、O-C1〜C18−アルケニル、O-
C1〜C18−アルキニルまたはO-CH(CH3)-OR1(式中R1は前
記のとおり)、好ましくは水素、OCH3、O-CH2CH3、O-CH2
-CH=CH2またはO-CH(CH3)-OR1(式中R1は前記のとおり)で
ある;アミノプロピル−CPG(CPG=制御された多
孔質ガラス)のような固体支持体に、公知の方法、たと
えばDCCとp−ニトロフェノールとの好適な溶媒中で
の反応[たとえば、M. J. Gait, Oligonucleotide Synt
hesis-a practical approach, IRL Press, 1984]により
結合する;
【0021】h) 公知の方法、たとえばメチレンクロラ
イドまたはクロロホルム中の1〜4%濃度のジクロロ酢
酸での処理により、5′保護基を取り外す工程;
【0022】i) 得られた化合物と式(XI)の化合物を反
応させる工程:
【化51】 式中、R2、R7、R8、V、Z′およびBは、前記のとおり
である;
【0023】j) 得られた化合物を公知の方法で酸化す
る工程:たとえば、水性ピリジン、ルチジン(lutidine)
またはコリジン(collidine)の存在下でのヨウ素との反
応、ここでテトラヒドロフランのような他の有機溶媒が
存在してもよく、または、たとえばアセトニトリル中で
のN,N,N′,N′−テトラエチルチウラムジスルフィ
ドとの反応、または、たとえばアルキルアミンまたはア
リールアミンの存在下でのヨウ素との反応、天然または
修飾オリゴヌクレオチド製造に熟練した作業者に知られ
た、たとえばBeaucage and Iyer[Tetrahedron 49(1993)
6123]およびUhlmann and Peyman[Chem. Rev. 90(1990)
543]に要約された種々の酸化方法により、好ましい酸
化は、水性ピリジン、ルチジン(lutidine)またはコリジ
ン(collidine)の存在下、さらにテトラヒドロフランの
ような他の有機溶媒の存在下でのヨウ素との反応で行
う;
【0024】k) 所望の鎖長になるまで工程h)〜j)を繰
り返す工程:
【0025】l) オリゴヌクレオチドを支持体から公知
の方法、たとえば50〜60℃のNH3で取り外す工程、
およびリン酸塩および核塩基の保護基を公知の方法によ
り同様に取り外し、式(XII)の化合物を得る工程:
【化52】 式中、n、L、BB、W、V、Y′、U、C1およびC
2は、前記のとおりである;
【0026】m) 式(XII)の化合物をインキュベートす
る工程:酸性範囲、好ましくはpH1〜3、さらに好まし
くはpH1.5〜2.5、特に好適にはpH1.8〜2.2にお
いて、好適な有機溶媒中、たとえば0.5〜10h、好
ましくは1〜3h、さらに好ましくは3h、メチレンク
ロライド/メタノール中の、1〜30%、好ましくは2
〜6%のp−トルエンスルホン酸溶液とインキュベート
し、たとえばNH3/メタノールによる、それに続く中
和、および溶媒の蒸発後および、たとえばエタノールか
らの沈殿、ゲルクロマトグラフィー、ゲル電気泳動およ
びHPLCによる精製後、式(I)の化合物を得る[E. Sonve
aux, Bioorg.Chem. 14(1986) 274参照]。
【0027】細胞内取り込みに有利である基の例は、た
とえば−O-(CH2)x-CH3(ここにxは6から18の整数で
ある)、-O-(CH2)n-CH=CH-(CH2)m-CH3(ここにnおよびm
は独立して6から12の整数である)、-O-(CH2CH2O)4-
(CH2)9-CH3、-O-(CH2CH2O)8-(CH2)13-CH3および-O-(CH2
CH2O)7-(CH2)15-CH3のような種々の親油性のラジカルで
あるが、コレステリルのようなステロイド残基および胆
汁酸、葉酸、2−(N−アルキル−N−アルコキシ)アミ
ノアントラキノンのような天然担体システムに利用する
共役体、およびマンノースの共役体およびEGF(表皮
成長因子)、ブラジキニンおよびPDGF(血小板由来
増殖因子)のようなオッリゴヌクレオチドの受容体−仲
介した飲食作用(endocytosis)を誘導する対応した受容
体のペプチドでもよい。標識基は蛍光基、たとえばダン
シル(=N−ジメチル−1−アミノナフチル−5−スル
フォニル)、蛍光体またはクマリン誘導体または化学発
光基、たとえばアクリジン誘導体、およびELISAにより
検出できるジゴキシゲニンシステム、ビオチン/アビジ
ンシステムで検出できるビオチン基、検出できるレポー
ター基、たとえばアクリジニウム活性エステルと反応し
たアミノアルキル連鎖剤、のその後の誘導を許容する官
能基を有する連鎖ざい剤アームを意味し、化学発光試料
を得る。典型的な標識基は、下記のとおりである。
【0028】
【化53】
【0029】核酸または挿入体(intercalate)および/
または開裂体(cleave)または架橋体(crosslink)に結合
するオリゴヌクレオチド類似体は、共役体、たとえばア
クリジン、プソラレン、フェナントロリン、ナフトキノ
ン、ドーノマイシンまたはクロロエチルアミノアリール
を含む。典型的な挿入または架橋するラジカルは、下記
のとおりである。
【化54】
【化55】
【化56】
【0030】本発明は、さらに式(VI)の化合物に関す
る。
【化57】 式中、R1は、−〔CH2r−Xであり、rは、1または
2、およびXは、C6〜C12−アリールであり、アリール
は1回またはそれ以上、好ましくは1ないし3回、さら
に好ましくは1ないし2回、ヒドロキシル、メルカプ
ト、ニトロ、フッ素、塩素、臭素、C1〜C6−アルキル、
C1〜C6−ルコキシ、C1〜C6−アルキルメルカプト、C2
C6−アルケニル、C3〜C6−アルキニル、C(O)OH、C(O)NH
2、C(O)O−C1〜C18−アルキル、C(O)O−C6〜C12−アリ
ール、C(O)−C1〜C18−アルキル、C(O)−C6〜C12−アリ
ール、O−C(O)NH2、O−C(O)O−C1〜C18−アルキル、O−
C(O)O−C6〜C12−アリール、O−C(O)−C1〜C18−アルキ
ル、O−C(O)−C6〜C12−アリール、O−C(O)−〔CH2r
−X1またはO−C(O)O−〔CH2r−X1(X1=C6〜C12−アリ
ール、これは1ないし3回、アミノ、ヒドロキシル、ニ
トロ、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−アルコキシ、C1〜C6
−アルコキシカルボニル、フッ素、塩素または臭素によ
り置換されていてもよい)により置換できる;r=1の
場合、Xは、フェニルまたはC1〜C4−アルコキシフェニ
ルである;r=2の場合、Xは、CN、S−フェニル、SO2
−フェニル、N−フタルイミドまたはNO2である;r=1
の場合、Xは、好ましくはC6〜C12−アリールであり、
アリールは1または2回、さらに好ましくは1回、フッ
素、塩素、臭素、C1〜C4−アルキルまたはC1〜C4−アル
コキシおよび所望により1が、O−C(O)−〔CH2r−X1
またはO−C(O)O−〔CH2r−X1(X1はC6〜C12−アリール
に等しく、これは1ないし3回、C1〜C4−アルキル、C1
〜C4−アルコキシ、フッ素、塩素または臭素により置換
されてもよい)により置換できる;r=2の場合、X
は、好ましくは4−ニトロフェニルである;r=1の場
合、Xは、特に好ましくは2,5−ジクロロ−4−ピバロイ
ルオキシフェニル、3−クロロ−4−〔2−(4−ニトロフ
ェニル)−エトキシカルボニルオキシ〕フェニル、2−ク
ロロ−4−〔2−(4−ニトロフェニル)−エトキシカルボ
ニルオキシ〕フェニル、3−フロロ−4−〔2−(4−ニト
ロフェニル)−エトキシカルボニルオキシ〕フェニル、
さらに好ましくは3−フロロ−4−〔2−(4−ニトロフェ
ニル)−エトキシカルボニルオキシ〕フェニルである;R2
は、ジメトキシトリチル、モノメトキシトリチル、ピク
シル、トリチル、好ましくはジメトキシトリチルであ
る;Bは、下記のとおりである;
【化58】 ここに、R3は、それぞれの場合において、互いに独立し
て次の基である;
【化59】 R4は、水素または2−(p−ニトロフェニル)エチルであ
る;R5は、下記のとおりである;
【化60】 R6は、OH、NH2、次の基である;
【化61】 Yは、水素、C1〜C4−アルキル、フッ素、塩素、臭素ま
たはC2〜C6−アルケニル、C2〜C6−アルキニル、好まし
くは水素、CH3または1−プロピニル、特に好ましくは水
素;もしくは Bは、天然ヌクレオシド塩基の他に、ヒドロキシル基の
ためのパラ−ニトロフェニルエチルオキシカルボニル
基、ベンゾイル基およびパラ−(t−ブチル)ベンゾイル
基およびアミノ基のためのベンゾイル、パラ−(t−ブチ
ル)ベンゾイル、パラ−ニトロフェニルエチルオキシカ
ルボニル、イソブチリール、パラ−(ターシャリーブチ
ル)フェニルアセチル基のような良く知られた保護基に
よりアミノ基またはヒドロキシル基が保護された他のヌ
クレオシド塩基が修飾されたものであることができる。
全化合物中のBは、好ましくは下記である。
【化62】
【0031】式(VI)の化合物において、糖は天然のβ立
体配置の他にα立体配置と仮定できるが、β立体配置を
有する化合物が好ましい。
【0032】本発明はまた、式(VIII)の化合物に関す
る。
【化63】 式中、R1は、−〔CH2r−Xであり、rは、1または
2、およびXは、C6〜C12−アリールであり、アリール
は1回またはそれ以上、好ましくは1ないし3回、さら
に好ましくは1ないし2回、ヒドロキシル、メルカプ
ト、ニトロ、フッ素、塩素、臭素、C1〜C6−アルキル、
C1〜C6−ルコキシ、C1〜C6−アルキルメルカプト、C2
C6−アルケニル、C3〜C6−アルキニル、C(O)OH、C(O)NH
2、C(O)O−C1〜C18−アルキル、C(O)O−C6〜C12−アリ
ール、C(O)−C1〜C18−アルキル、C(O)−C6〜C12−アリ
ール、O−C(O)NH2、O−C(O)O−C1〜C18−アルキル、O−
C(O)O−C6〜C12−アリール、O−C(O)−C1〜C18−アルキ
ル、O−C(O)−C6〜C12−アリール、O−C(O)−〔CH2r
−X1またはO−C(O)O−〔CH2r−X1(X1=C6〜C12−アリ
ール、これは1ないし3回、アミノ、ヒドロキシル、ニ
トロ、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−アルコキシ、C1〜C6
−アルコキシカルボニル、フッ素、塩素または臭素によ
り置換されていてもよい)により置換できる;r=1の
場合、Xは、フェニルまたはC1〜C4−アルコキシフェニ
ルである;r=2の場合、Xは、CN、S−フェニル、SO2
−フェニル、N−フタルイミドまたはNO2である;r=1
の場合、Xは、好ましくはC6〜C12−アリールであり、
アリールは1または2回、さらに好ましくは1回、フッ
素、塩素、臭素、C1〜C4−アルキルまたはC1〜C4−アル
コキシおよび所望により1が、O−C(O)−〔CH2r−X1
またはO−C(O)O−〔CH2r−X1(X1はC6〜C12−アリール
に等しく、これは1ないし3回、C1〜C4−アルキル、C1
〜C4−アルコキシ、フッ素、塩素または臭素により置換
されてもよい)により置換できる;r=2の場合、X
は、好ましくは4−ニトロフェニルである;r=1の場
合、Xは、特に好ましくは2,5−ジクロロ−4−ピバロイ
ルオキシフェニル、3−クロロ−4−〔2−(4−ニトロフ
ェニル)−エトキシカルボニルオキシ〕フェニル、2−ク
ロロ−4−〔2−(4−ニトロフェニル)−エトキシカルボ
ニルオキシ〕フェニル、3−フロロ−4−〔2−(4−ニト
ロフェニル)−エトキシカルボニルオキシ〕フェニル、
さらに好ましくは3−フロロ−4−〔2−(4−ニトロフェ
ニル)−エトキシカルボニルオキシ〕フェニルである;R
2は、ジメトキシトリチル、モノメトキシトリチル、ピ
クシル、トリチル、好ましくはジメトキシトリチルであ
る;Z′は、OR9またはC1〜C18−アルキル、C1〜C18−ア
ルコキシ、C6〜C20−アリール、C6〜C14−アリール−C1
〜C8−アルキル、好ましくはOR9、C1〜C6−アルキル、C
1〜C6−アルコキシ、C6〜C20−アリール、C6〜C14−ア
リール−C1〜C8−アルキル、特に好ましくはOR9であ
る;R7およびR8は、同一または異なり、そしてC1〜C8
アルキル、好ましくはイソプロピル、またはC5〜C12
シクロアルキル、好ましくはC8までのベンジルまたはフ
ェニル、または、たとえばモルホリンのような、窒素原
子と一緒に結合し、さらにヘテロ原子を有していてもよ
い飽和または不飽和のヘテロ環、およびOC(O)−C1〜C4
−アルキルエステルのような置換体である;およびR
9は、次の置換基
【化64】 またはベンジル基であり、ベンジル基は置換されていな
いか、または1ないし4回置換され、好ましくは置換さ
れていない、ここで置換基は互いに独立してフッ素、塩
素、臭素、C1〜C4−アルキル、ニトロ、メトキシまたは
カルボニル基である;Bは、下記のとおりである;
【化65】 ここに、R3は、それぞれの場合において、互いに独立し
て次の基である;
【化66】 R4は、水素または2−(p−ニトロフェニル)エチルであ
る;R5は、下記のとおりである;
【化67】 R6は、OH、NH2、次の基である;
【化68】 Yは、水素、C1〜C4−アルキル、フッ素、塩素、臭素ま
たはC2〜C6−アルケニル、C2〜C6−アルキニル、好まし
くは水素、CH3または1−プロピニル、特に好ましくは水
素;もしくは Bは、天然ヌクレオシド塩基の他に、ヒドロキシル基の
ためのパラ−ニトロフェニルエチルオキシカルボニル
基、ベンゾイル基およびパラ−(t−ブチル)ベンゾイル
基およびアミノ基のためのベンゾイル、パラ−(t−ブチ
ル)ベンゾイル、パラ−ニトロフェニルエチルオキシカ
ルボニル、イソブチリール、パラ−(ターシャリーブチ
ル)フェニルアセチル基のような良く知られた保護基に
よりアミノ基またはヒドロキシル基が保護された他のヌ
クレオシド塩基が修飾されたものであることができる。
【0033】本発明は、同様に式(XII)の化合物に関す
る。
【化69】 式中、nは、1〜150、好ましくは4〜50、さらに好ま
しくは8〜30、非常に好ましくは8〜20の数である;L
は、オキシ、スルファニジルまたはイミノ、好ましくは
オキシである;BBは、互いに独立して、下記のとおりで
ある;
【化70】 およびEは、OHまたはNH2である、そしてYは、水素、C
1〜C4−アルキル、フッ素、塩素、臭素またはC2〜C6
アルケニル、C2〜C6−アルキニル、好ましくは水素、CH
3または1−プロピニル、特に好ましくは水素である;ま
たはBBは、天然ヌクレオシド塩基の他、また5−(ヒド
ロキシメチル)ウリジン、5−アミノウリジン、シュー
ドウリジン、ジヒドロウリジン、イノシン、8−アザ−7
−デアザアデノシン、ツベルシジン、ネブラリン、キサ
ントシン、2−アミノアデノシン、エテノアデノシン、7
−デアザグアノシン、O4−メチルチミジン、N6−メチル
アデノシン、O6−メチルグアノシンまたはピリドピリミ
ジンヌクレオシドのような他の修飾されたヌクレオシド
塩基であることができる;Wは、互いに独立して、酸素
または硫黄、好ましくは酸素である;Vは、互いに独立
して、水素、−O−C1〜C18−アルキル、−O−C1〜C18
アルケニル、−O−C1〜C18−アルキニルまたは−O−CH
(CH3)−OR1(式中R1は前記のとおり)であるが、少なくと
も1の場合は、−O−CH(CH3)−OR1であり、好ましくは
水素、−OCH3、−O−CH2CH3、−O−CH2−CH=CH2または
−O−CH(CH3)−OR1であるが、少なくとも1の場合は、−
O−CH(CH3)−OR1である;Y′は、オキシ、スルファニジ
ール、イミノ、(CH2)kまたはN(CH2)kであり、ここにk
は、1から18、好ましくは1から6の整数であり、そし
て好ましいY′はオキシである;Uは、ヒドロキシル、
メルカプト、SeH、C1〜C18−アルコキシ、C1〜C18−ア
ルキル、C6〜C20−アリール、C6〜C14−アリール−C1
C8−アルキル、NHR17、NR17R18または式(OH2CH)CO(CH2)
C′CH2R20のラジカルであり、好ましいUはヒドロキ
シ、メルカプト、C1〜C6−アルコキシ、C1〜C6−アルキ
ル、NHR17、NR17R18、特に好ましくはヒドロキシまたは
C1〜C6−アルキルである;ここに、R17は、C1〜C18−ア
ルキル、C6〜C20−アリール、C6〜C14−アリール−C1
C8−アルキル、−(CH2)d−〔NH(CH2-)dd′−NHR
19R19;好ましくはC1〜C8−アルキルまたはメトキシエ
チル、特に好ましくはC1〜C4−アルキルまたはメトキシ
エチルであり;式中、dは、2から6の整数である、そ
してd′は、0から6の整数である、そしてR18は、C1
C18−アルキル、C6〜C20−アリール、C6〜C14−アリー
ル−C1〜C8−アルキルまたは、NR17R18の場合、たとえ
ば、モルホリニルおよびイミダゾリジニル環のような、
R17と窒素原子が一緒になって5〜6員の、O、Sおよ
びNからなる系列からの他のヘテロ原子を付加的に含む
ことのできるヘテロ環になる;R19は、互いに独立し
て、水素またはC1〜C6−アルキルまたはC1〜C4−アルコ
キシ−C1〜C6−アルキルである;cは、1から100、好
ましくは3から20、特に好ましくは3から8の整数であ
る;c′は、0から18、好ましくは0から15の整数であ
る:R20は、水素またはヒドロキシル、アミノ、NHR17
COOH、CONH2、COOR21またはフッ素、塩素または臭素の
ような官能基であり、R21はC1〜C4−アルキル、好まし
くはメチルである;C1およびC2は、同一または異なり、
そして水素、C1〜C18−アルキル、C2〜C18−アルケニ
ル、C2〜C18−アルキニル、C1〜C18−アルキルカルボニ
ル、C2〜C18−アルケニルカルボニル、C2〜C18−アルキ
ニルカルボニル、C6〜C20−アリール、C6〜C14−アリー
ル−C1〜C8−アルキルまたは式(II)のラジカルである;
【化71】 ここに、Wは、前記のとおりである;QおよびQ′は、
互いに独立して、ヒドロキシル、メルカプト、SeH、C1
〜C22−アルコキシ、−O−(CH2)b−NR15R16;bは、1
から6そしてR15およびR16は、互いに独立して水素、C1
〜C18−アルキル、好ましくはC1〜C8−アルキル、C6〜C
20−アリール、C6〜C14−アリール−C1〜C8−アルキ
ル、C6〜C14−アリール−C1〜C8−アルコキシであり、
ここにまたアリールはヘテロアリールであり、そしてア
リールはカルボキシル、アミノ、ニトロ、C1〜C4−アル
キルアミノ、C1〜C6−アルコキシ、ヒドロキシル、フッ
素、塩素、臭素およびシアノからなる系列からの同一ま
たは異なるラジカルの1、2または3で置換されていて
もよく、またはC1〜C18−アルキルメルカプト、NHR17
NR17R18であり、ここにR17およびR18は前記のとおりで
あるかまたは窒素原子と一緒になって3〜6員環にな
る;もしくはQおよびQ′は、好ましくはヒドロキシ
ル、メルカプト、OCH2CH3、O−i−C3H7、O−n−C6H13
O−n−C16H37、O−(CH2)3−(3−ピリジル)、O−(CH2)3
−(4−ニトロフェニル)、ファーネシル、フィチル、ビ
タミンA、ビタミンE、テストステロン、コレステロー
ル、CH3、O−(CH2)4−(9−アクリジン)である;または
QおよびQ′は、式(III)のラジカルである;
【化72】 gおよびg′=0または1、h=0から10、Gは、C2〜C
12−アルキレン、特にC2〜C4−アルキレン、C6〜C14
アリール−ジ−C1〜C8−アルキレン、C6〜C18−アリー
レンであり、これらはフッ素、塩素、臭素、アミノ、ヒ
ドロキシル、C1〜C18−アルキル、C1〜C18−アルコキ
シ、C1〜C18−アルコキシ−カルボニル、C6〜C14−アリ
ール、C6〜C14−アリール−C1〜C18−アルキルまたはC6
〜C14−アリール−C1〜C8−アルコキシにより1ないし
3が置換されていてもよい、もしくは式(CH2CH2N′)iCH
2CH2または(CH2N′)iCH2の基である、ここにiは、1か
ら11、好ましくは1から5の整数であり、そしてN′
は、オキシ、スルファニジール、イミノまたはメチレン
である、そしてW、UおよびY′は、前記のとおりであ
る;またはQおよびQ′は、交差結合または切断を伴
い、細胞内取り込みに有利であるか、またはDNA試験の
標識として作用するか、またはオリゴヌクレオチド類似
体のハイブリッド化の標的核酸を攻撃する基であり、こ
こに式(XII)内の核酸連鎖を、1回またはそれ以上、式
(III)の連鎖剤により分断することができ、そして共役
体を核塩基を経由するリン酸ジエステルまたはリン酸チ
オジエステルバックボ7ーン形成を経由する公知の方法
で形成することができる。
【0034】
【実施例】
実施例1 1.1 2′−O−(1−ベンジルオキシ)エチル−N4
−NPEOC−3′,5′−テトライソプロピルジシロ
キサン−1,3−ジイルシチジン 678mg(1.0ミリモル)の3′,5′−保護N4−N
PEOC−シチジンを10mlの無水トルエンに溶解し、
回転エバポレーターで共蒸発させることを2回繰り返し
た。次に、泡状物を30mlの無水トルエンに取り、33
5mg(2.5ミリモル)のベンジルビニルエーテルを加
え、そして2.0ml(20mg=0.11ミリモル)のp−
TsOH・H2Oの無水THF(1.0g/100ml)中
のストック溶液を無色の溶液に加えた。それを一晩室温
で撹拌した後(TLCチェック)、透明な反応溶液をE
Aで200mlまで希釈し、そして100mlの飽和NaH
CO3溶液および100mlの飽和NaCl溶液で2回振
盪することにより抽出した。水相を100mlのEAで逆
抽出し、合一した有機相をNa2SO4上で乾燥し、濾過
し、そして回転エバポレーターで蒸発させた。カラムク
ロマトグラフィーによりシリカゲル上でさらに精製し
た。生成物フラクションを回転エバポレーターで蒸発さ
せ、MeOH/CH2Cl2を用いて数回共蒸発させた。
その結果、2つのジアステレオマー(P1+P2)から
なる無色の泡状物690mg(0.84ミリモル)を得
た。これは理論収量の84%に相当する。 1.2 2′−O−(1−ベンジルオキシエチル)−N4
−NPEOC−シチジン 520mg(0.64ミリモル)の2′−O−(1−ベン
ジルオキシエチル)−N4−NPEOC−3′,5′−テ
トライソブロピルジシロキサン−1,3−ジイルシチジ
ン(実施例1.1)を32mlの0.2N NH4F溶液
(6.4ミリモル)に取り、室温で一晩撹拌した。その
溶液を回転エバポレーターで濃縮して殆ど乾燥し、得ら
れる懸濁液を5mlのCH2Cl2に取り、短かく超音波処
理して粗生成物をカラムに負荷した。カラムは20gの
シリカゲルが装入され、トルエンで平衡にされていた。
移動相勾配(トルエン/EA/MeOH(ml))=10
0/0/0、50/50/2.5、50/50/5(P
1+P2);各フラクション20ml。生成物フラクショ
ンを回転エバポレーターで蒸発させ、MeOH/CH2
Cl2を用いて数回共蒸発させた。その結果、2つのジ
アステレオマー(P1+P2)からなる無色の泡状物3
20mg(0.56ミリモル)を得た。これは理論収量の
88%に相当する。 1.3 2′−O−(1−ベンジルオキシエチル)−5′
−DMTR−N4−NPEOC−シチジン 980mg(1.72ミリモル)の予備乾燥した2′−O
−(1−ベンジルオキシエチル)−N4−NPEOC−
シチジン(実施例1.2)を回転エバポレーターでそれ
ぞれ20mlの無水トルエンを用いて2回共蒸発させ、1
0mlの無水ピリジンに取り、50mlの無水トルエンで希
釈し、そして700mgのDMTR−Cl(2.07ミリ
モル)を加えた。反応溶液を一晩室温で撹拌し、そして
1mlのMeOHを加えて反応を停止した。5分後、溶液
を真空下、回転エバポレーターで蒸発させて油状物を
得、これを200mlのEAに取り、そして100mlの飽
和NaHCO3溶液および100mlの飽和NaCl溶液
で2回振盪することにより抽出した。水相を150mlの
EAで逆抽出し、合一した有機相をNa2SO4で乾燥
し、濾過し、そして濃縮して油状物を得た。シリカゲル
上のカラムクロマトグラフィーにより、25に精製し
た。生成物フラクションを回転エバポレーターで蒸発さ
せ、MeOH/CH2Cl2を用いて数回共蒸発させた。
その結果、2つのジアステレオマー(P1+P2)から
なるクロマトグラフィーにより純粋な無色の泡状物1.
45g(1.661ミリモル)を得た。これは理論収量
の97%に相当する。
【0035】実施例2 N4−NPEOC−5′−O−DMTR−2′−O−
(1−ベンジルオキシエチル)シチジン−3′−O−亜
リン酸 β−シアノエチルエステル N,N−ジイソプロ
ピルアミド 450mg(0.5ミリモル)の2′−O−(1−ベンジ
ルオキシエチル)−5′−DMTR−N4−NPEOC
−シチジン(実施例1.3)を50mlのフラスコに計り
込み、それぞれ20mlの無水トルエンを用いて2回蒸発
させた。次に、7.5ml(1.25ミリモル)の亜リン酸
化試薬(β−シアノエチルN,N−ジイソプロピルクロ
ロホスホラミジット)のストック溶液(0.15モル/
リットルの無水CH2Cl2)を加え、混合物を再び濃縮
して油状物を得た。それを10mlの無水アセトニトリル
で希釈し、そして23mgのテトラゾール(0.33ミリ
モル)の添加後、反応溶液を室温で6時間撹拌した。1
50mlのNaHCO3/EA(1/1)溶液中に注ぎ込
むことにより反応を停止した。分液ロートで相を分離
し、50mlのEAを用いた振盪による抽出を繰り返し、
そして合一した有機相を50mlの飽和NaCl溶液で洗
浄した。Na2SO4上で乾燥し、濾過した後、濾液を回
転エバポレーターで蒸発させて油状物を得た。クロマト
グラフィーにより、さらに精製した。このための直径2
cmのカラムは20gのシリカゲルが装入され、トルエン
で状態調整されていた。移動相勾配(トルエン/EA
(ml))=100/0、200/70;各フラクション
10ml。生成物フラクションを回転エバポレーターで蒸
発させ、10ml部分のCH2Cl2/MeOHで発泡させ
た。生成物を高真空下、室温で乾燥した。その結果、4
59mg(0.426ミリモル)の無色の泡状物を得た。
これは理論収量の85%に相当する。
【0036】実施例3 2′−O−(1−ベンジルオキシエチル)−5′−DM
TR−N4−NPEOC−3′−O−スクシニルシチジ
ン 330mg(0.37ミリモル)の2′−O−(1−ベン
ジルオキシエチル)−5′−DMTR−N4−NPEO
C−シチジン(実施例1.3)を50mlのフラスコに計
り込み、50mg(0.490ミリモル)の無水コハク酸
および60mgの4−DMAPを加え、その混合物を10
mlの無水塩化メチレンに取った。得られる溶液を室温で
14時間撹拌した。反応溶液を100mlのEAで希釈し
た後、50mlのホスフェート緩衝液(pH=6.0)で振
盪して抽出することにより反応を停止した。この操作を
もう一度繰り返し、有機相を緩衝液で抽出し、Na2
4上で乾燥し、濾過し、そして回転エバポレーターで
濃縮して油状物を得た。15gのシリカゲルが装入さ
れ、トルエンを用いて平衡にされた直径2cmのカラム上
のクロマトグラフィーにより、さらに精製した。移動相
勾配(トルエン/EA/(ml))=100/0、200
/50、150/50(P)および100/100
(P);各フラクション10ml。生成物フラクションを
回転エバポレーターで蒸発させ、CH2Cl2に取り、そ
して綿が充填されたパスツールピペットを通して濾過し
た。濾液を再び濃縮し、MeOHおよびCH2Cl2で発
泡させ、そして高真空下、乾燥した。その結果、357
mg(0.361ミリモル)の無色の泡状物を得た。これ
は理論収量の98%に相当する。
【0037】実施例4 4.1 2′−O−(1−ベンジルオキシエチル)−N6
−NPEOC−3′,5′−テトライソプロピルジシロ
キサン−1,3−ジイルアデノシン 1.40g(2.0ミリモル)の3′,5′−テトライソ
プロピルジシロキサン−保護N6−NPEOC−アデノ
シンを10mlの無水トルエンに溶解し、回転エバポレー
ターで共蒸発させることを2回繰り返した。次に、泡状
物を30mlの無水トルエンに取り、375mg(2.8ミ
リモル)のベンジルビニルエーテルを加え、そして2.
0ml(20mg=0.11ミリモル)のp−TsOH・H2
Oの無水THF(1.0g/100ml)中のストック溶
液を無色の溶液に加えた。それを一晩室温で撹拌した後
(TLCチェック)、透明な反応溶液をEAで200ml
まで希釈し、そして100mlの飽和NaHCO3溶液お
よび100mlの飽和NaCl溶液で2回振盪することに
より抽出した。水相を100mlのEAで逆抽出し、合一
した有機相をNa2SO4を通して濾過し、そして回転エ
バポレーターで蒸発させた。40gのシリカゲルが装入
され、トルエンを用いて平衡にされた直径3cmのカラム
上のクロマトグラフィーにより、さらに精製した。移動
相勾配(トルエン/EA(ml))=200/0、160
/40、140/60、100/100、100/20
0(P1+P2);各フラクション20ml。生成物フラ
クションを回転エバポレーターで蒸発させ、MeOH/
CH2Cl2を用いて数回共蒸発させた。その結果、二置
換生成物の2つのジアステレオマー(P1+P2)から
なる無色の泡状物として720mg(0.74ミリモル=
理論収量の37%)の副生成物を得た。所望の生成物は
理論量の57%(980mg=1.13ミリモル)の無色
の泡状物として単離した。全収量は理論量の94%であ
る。 4.2 2′−O−(1−ベンジルオキシエチル)−N6
−NPEOC−アデノシン 2.08g(2.40ミリモル)の2′−O−(1−ベン
ジルオキシエチル)−N6−NPEOC−3′,5′−テ
トライソプロピルジシロキサン−1,3−ジイルアデノ
シン(実施例4.1)を120mlの0.2N NH4F溶液
(24ミリモル)に取り、一晩室温で撹拌した。溶液を
回転エバポレーターで濃縮して殆ど乾燥し、得られる懸
濁液を20mlのCH2Cl2に取り、簡単に超音波処理し
て粗生成物をカラムに付した。カラムは180gのシリ
カゲルが装入され、トルエンを用いて状態調整されてい
た。移動相勾配(トルエン/EA/MeOH(ml))=
200/0/0、200/200/0、200/200
/20(P1+P2);各フラクション30ml。生成物
フラクションを回転エバポレーターで蒸発させ、MeO
H/CH2Cl2を用いて数回共蒸発させた。その結果、
2つのジアステレオマー(P1+P2)からなる無色の
泡状物1.38g(2.321ミリモル)を得た。これは
理論収量の97%に相当する。 4.3 2′−O−(1−ベンジルオキシエチル)−5′
−DMTR−N6−NPEOC−アデノシン 1.120g(1.84ミリモル)の予備乾燥した2′−
O−(1−ベンジルオキシエチル)−N6−NPEOC
−アデノシン(実施例4.2)を回転エバポレーターで
それぞれ20mlの無水トルエンを用いて2回共蒸発さ
せ、20mlの無水ピリジンに取り、50mlの無水トルエ
ンで希釈し、そして770mgのDMTR−Cl(2.2
7ミリモル)を加えた。反応溶液を一晩室温で撹拌し、
そして1mlのMeOHを加えて反応を停止した。5分
後、溶液を真空下、回転エバポレーターで蒸発させて油
状物を得、これを200mlのEAに取り、そして100
mlの飽和NaHCO3溶液および100mlの飽和NaC
l溶液で2回振盪することにより抽出した。水相を15
0mlのEAで逆抽出し、合一した有機相をNa2SO4
乾燥し、濾過し、そして濃縮して油状物を得た。80g
のシリカゲルが装入され、トルエンを用いて平衡にされ
た直径5cmのカラム上のクロマトグラフィーにより、さ
らに精製した。移動相勾配(トルエン/EA/MeOH
(ml))=200/0、200/200、200/20
0/10、200/200/20、200/200/4
0;各フラクション30ml。生成物フラクションを回転
エバポレーターで蒸発させ、MeOH/CH2Cl2を用
いて数回共蒸発させた。その結果、2つのジアステレオ
マー(P1+P2)からなるクロマトグラフィーにより
純粋な無色の泡状物1.52g(1.69ミリモル)を得
た。これは理論収量の90%に相当する。
【0038】実施例5 2′−O−(ベンジルオキシエチル)−5′−O−DM
TR−N6−NPEOC−アデノシン−3′−O−亜リ
ン酸 β−シアノエチルエステル N,N−ジイソプロピ
ルアミド 450mg(0.5ミリモル)の2′−O−(1−ベンジ
ルオキシエチル)−5′−O−DMTR−N6−NPE
OC−アデノシン(実施例4.3)を50mlのフラスコ
に計り込み、それぞれ20mlの無水トルエンを用いて2
回共蒸発させた。次に、7.5ml(1.1ミリモル)の亜
リン酸化試薬のストック溶液(0.15モル/リットル
の無水CH2Cl2)を加え、混合物を再び濃縮して油状
物を得た。次に、油状物を10mlの無水アセトニトリル
で希釈し、そして24mgのテトラゾール(0.38ミリ
モル)の添加後、反応溶液を撹拌した。150mlのNa
HCO3/EA(1/1)溶液中に注ぎ込むことにより
反応を停止した。分液ロートで相を分離し、50mlのE
Aを用いた振盪による抽出を繰り返し、そして合一した
有機相を50mlの飽和NaCl溶液で洗浄した。Na2
SO4上で乾燥し、濾過した後、濾液を回転エバポレー
ターで蒸発させて油状物を得た。クロマトグラフィーに
より、さらに精製した。このための、直径2cmのカラム
は20gのシリカゲルが装入され、トルエンで状態調整
されていた。移動相勾配(トルエン/EA(ml))=1
00/0、200/70;各フラクション10ml。生成
物フラクションを回転エバポレーターで蒸発させ、10
ml部分のCH2Cl2/MeOHで発泡させた。生成物を
高真空下、室温で乾燥した。その結果、390mg(0.
340ミリモル)の無色の泡状物を得た。これは理論収
量の68%に相当する。
【0039】実施例6 N6−NPEOC−5′−DMTR−3′−スクシノイ
ル−2′−O−(1−ベンジルオキシエチル)アデノシ
ン 330mgの2′−O−(2−ベンジルオキシエチル)−
5′−DMTR−N6−NPEOC−アデノシン(実施
例4.3)を50mlのフラスコに計り込み、50mg(0.
490ミリモル)の無水コハク酸および60mgの4−D
MAPを加え、その混合物を10mlの無水塩化メチレン
に取った。得られる溶液を室温で14時間撹拌した。反
応溶液を100mlのEAで希釈した後、50mlのホスフ
ェート緩衝液(pH=6.0)で振盪して抽出することに
より反応を停止した。この操作をもう一度繰り返し、有
機相を緩衝液で抽出し、Na2SO4上で乾燥し、濾過
し、そして回転エバポレーターで濃縮して油状物を得
た。15gのシリカゲルが装入され、トルエンを用いて
平衡された直径2cmのカラム上のクロマトグラフィーに
より、さらに精製した。移動相勾配(トルエン/EA
(ml))=100/0、100/50(P1+P2);
各フラクション10ml。生成物フラクションを回転エバ
ポレーターで蒸発させ、CH2Cl2に取り、そして綿が
充填されたパスツールピペットを通して濾過した。濾液
を再び濃縮し、MeOHおよびCH2Cl2で発泡させ、
そして高真空下、乾燥した。その結果、290mg(0.
29ミリモル)の無色の泡状物を得た。これは理論収量
の79%に相当する。
【0040】実施例7 7.1 2′−O−(1−ベンジルオキシエチル)−N2
−NPEOC−O6−NPE−3′,5′−テトライソプ
ロピルジシロキサン−1,3−ジイルグアノシン 3.07g(3.54ミリモル)の3′,5′−テトライ
ソプロピルジシロキサン−保護 N2−NPEOC−O6
−NPE−グアノシンを20mlの無水トルエンに溶解
し、回転エバポレーターで共蒸発させることを2回繰り
返した。次に、泡状物を80mlの無水トルエンに取り、
525mg(3.91ミリモル)のベンジルビニルエーテ
ルを加え、そして5.0ml(50mg=0.27ミリモル)
のp−TsOH・H2Oの無水THF(1.0g/100
ml)中のストック溶液を無色の溶液に加えた。それを一
晩室温で撹拌した後(TLCチェック)、透明な反応溶
液をEAで300mlまで希釈し、そして150mlの飽和
NaHCO3溶液および150mlの飽和NaCl溶液で
2回振盪することにより抽出した。水相を200mlのE
Aで逆抽出し、合一した有機相をNa2SO4上で乾燥
し、濾過し、そして回転エバポレーターで蒸発させた。
90gのシリカゲルが装入され、トルエンを用いて平衡
された直径3cmのカラム上のクロマトグラフィーによ
り、さらに精製した。移動相勾配(トルエン/EA(m
l))=200/0、250/50、250/100
(P1+P2);各フラクション30ml。生成物フラク
ションを回転エバポレーターで蒸発させ、MeOH/C
2Cl2を用いて数回共蒸発させた。その結果、2つの
ジアステレオマー(P1+P2)からなる無色の泡状物
3.13g(3.22ミリモル)を得た。これは理論収量
の91%に相当する。 7.2 2′−O−(1−ベンジルオキシエチル)−N2
−NPEOC−O6−NPE−グアノシン 2.94g(3.02ミリモル)のN2−NPEOC−O6
−MPE−2′−O−(1−ベンジルオキシエチル)−
3′,5′−テトライソプロピルジシロキサン−1,3−
ジイルグアノシン(実施例7.1)を150mlの0.2N
NH4F溶液(30ミリモル)に取り、一晩室温で撹拌
した。溶液を回転エバポレーターで濃縮して殆ど乾燥
し、得られる懸濁液を20mlのCH2Cl2に取り、簡単
に超音波処理して粗生成物をカラムに付した。カラムは
80gのシリカゲルが装入され、トルエンで平衡にされ
ていた。移動相勾配(トルエン/EA/MeOH(m
l))=200/0/0、200/200/0、200
/200/20(P1+P2);各フラクション30m
l。濃縮により、生成物を晶出させ、ブフナーロートを通
して濾過し、そして50mlのMeOHで洗浄した。2つ
のフラクションから、2つのジアステレオマー(P1+
P2)からなる全部で2.10g(2.764ミリモル)
の非晶質固体物質を得た。これは理論収量の92%に相
当する。 7.3 2′−O−(1−ベンジルオキシエチル)−5′
−DMTR−N2−NPEOC−O6−NPE−グアノシ
ン 1.590g(2.093ミリモル)の予備乾燥した2′
−O−(1−ベンジルオキシエチル)−N2−NPEO
C−O6−NPE−グアノシン(実施例7.2)を回転エ
バポレーターでそれぞれ30mlの無水トルエンを用いて
2回共蒸発させ、30mlの無水ピリジンに取り、80ml
の無水トルエンで希釈し、そして850mgのDMTR−
Cl(2.51ミリモル)を加えた。反応溶液を一晩室
温で撹拌し、そして1mlのMeOHを加えて反応を停止
した。5分後、溶液を真空下、回転エバポレーターで蒸
発させて油状物を得、これを200mlのEAに取り、そ
して100mlの飽和NaHCO3溶液および100mlの
飽和NaCl溶液で2回振盪することにより抽出した。
水相を150mlのEAで逆抽出し、合一した有機相をN
2SO4で乾燥し、濾過し、そして濃縮して油状物を得
た。シリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより、
さらに精製した。生成物フラクションを回転エバポレー
ターで蒸発させ、MeOH/CH2Cl2を用いて数回共
蒸発させた。その結果、2つのジアステレオマー(P1
+P2)からなるクロマトグラフィーにより純粋な無色
の泡状物2.190g(2.06ミリモル)を得た。これ
は理論収量の99%に相当する。
【0041】実施例8 N2−NPEOC−O6−NPE−5′−O−DMTR−
2′−(1−ベンジルオキシエチル)−グアノシン−
3′−O−亜リン酸 β−シアノエチルエステル N,N
−ジイソプロピルアミド 530mg(0.5ミリモル)の2′−O−(1−ベンジ
ルオキシエチル)−5′−DMTR−N2−NPEOC
−O6−NPE−グアノシン(実施例7.3)を50mlの
フラスコに計り込み、それぞれ20mlの無水トルエンを
用いて2回共蒸発させた。次に、7.25mlの亜リン酸
化試薬のストック溶液(0.15モル/リットルの無水
CH2Cl2)を加え、混合物を再び濃縮して油状物を得
た。次に、油状物を10mlのアセトニトリルで希釈し、
そして28mgのテトラゾール(0.38ミリモル)の添
加後、反応溶液を撹拌した。150mlのNaHCO3
EA(1/1)溶液中に注ぎ込むことにより反応を停止
した。分液ロートで相を分離し、50mlのEAを用いた
振盪による抽出を繰り返し、そして合一した有機相を5
0mlの飽和NaCl溶液で洗浄した。Na2SO4上で乾
燥し、濾過した後、濾液を回転エバポレーターで蒸発さ
せて油状物を得た。クロマトグラフィーにより、さらに
精製した。このための直径2cmのカラムは20gのシリ
カゲルが装入され、トルエンで状態調整されていた。移
動相勾配(トルエン/EA(ml))=100/0、20
0/70;各フラクション10ml。生成物フラクション
を回転エバポレーターで蒸発させ、10ml部分のCH2
Cl2/MeOHで発泡させた。生成物を高真空下、室
温で乾燥した。その結果、150mg(0.404ミリモ
ル)の無色の泡状物を得た。これは理論収量の81%に
相当する。
【0042】実施例9 2′−O−(1−ベンジルオキシエチル)−5′−DM
TR−N2−NPEOC−O6−NPE−3′−O−スク
シノイルグアノシン 390mg(0.367ミリモル)の2′−O−(1−ベ
ンジルオキシエチル)−5′−DMTR−N2−NPE
OC−O6−NPE−グアノシン(実施例7.3)を50
mlのフラスコに計り込み、58mg(0.490ミリモ
ル)の無水コハク酸および72mgの4−DMAP(0.
589ミリモル)を加え、その混合物を10mlの無水塩
化メチレンに取った。得られる溶液を室温で一晩撹拌し
た。反応溶液を100mlのEAで希釈した後、50mlの
ホスフェート緩衝液(pH=6.0)で振盪して抽出する
ことにより反応を停止した。この操作をもう一度繰り返
し、有機相を緩衝液で抽出し、Na2SO4上で乾燥し、
濾過し、そして回転エバポレーターで濃縮して油状物を
得た。15gのシリカゲルが装入され、トルエンを用い
て平衡にされた直径2cmのカラム上のクロマトグラフィ
ーにより、さらに精製した。移動相勾配(トルエン/E
A(ml))=100/0、200/50、150/50
(P)および100/100(P);各フラクション1
0ml。生成物フラクションを回転エバポレーターで蒸発
させ、CH2Cl2に取り、そして綿が充填されたパスツ
ールピペットを通して濾過した。濾液を再び濃縮し、M
eOHおよびCH2Cl2で泡状させ、そして高真空下、
乾燥した。その結果、250mg(0.22ミリモル)の
無色の泡状物を得た。これは理論収量の61%に相当す
る。
【0043】実施例10 10.1 2′−O−(1−ベンジルオキシエチル)−
3′,5′−テトライソプロピルジシロキサン−1,3−
ジイルウリジン 4.86g(10.9ミリモル)の3′,5′−保護ウリ
ジンを30mlの無水トルエンに溶解し、回転エバポレー
ターで共蒸発させることを2回繰り返した。次に、泡状
物を80mlの無水トルエンに取り、3.36g(25.0
ミリモル)のベンジルビニルエーテルを加え、そして1
9.2ml(192mg=1.0ミリモル)のp−TsOH・
2Oの無水THF(1.0g/100ml)中のストック
溶液を無色の溶液に加えた。それを一晩室温で撹拌した
後(TLCチェック)、透明な反応溶液をEAで300
mlまで希釈し、そして100mlの飽和NaHCO3溶液
および100mlの飽和NaCl溶液で2回振盪すること
により抽出した。水相を100mlのEAで逆抽出し、合
一した有機相をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、そして
回転エバポレーターで蒸発させた。75gのシリカゲル
が装入され、トルエンを用いて平衡にされた直径4cmの
カラム上のクロマトグラフィーにより、さらに精製し
た。移動相勾配(トルエン/EA/MeOH(ml))=
200/0、250/50、150/100(P1+P
2);各フラクション50ml。生成物フラクションを回
転エバポレーターで蒸発させ、MeOH/CH2Cl2
用いて数回共蒸発させた。その結果、2つのジアステレ
オマー(P1+P2)からなる無色の泡状物5.64g
(9.10ミリモル)を得た。これは理論収量の91%
に相当する。 10.2 2′−O−(1−ベンジルオキシエチル)ウリジ
ン 3.10g(5.00ミリモル)の2′−O−(1−ベン
ジルオキシエチル)−3′,5′−テトライソプロピル
ジシロキサン−1,3−ジイルウリジン(実施例10.
1)を250mlの0.2N NH4F溶液(50ミリモ
ル)に取り、一晩室温で撹拌した。溶液を回転エバポレ
ーターで濃縮して殆ど乾燥し、得られる懸濁液を50ml
のCH2Cl2に取り、簡単に超音波処理して粗生成物を
カラム(d=5cm)に付した。カラムは100gのシリ
カゲルが装入され、トルエンを用いて平衡にされた。移
動相勾配(トルエン/EA/MeOH(ml))=300
/0/0、250/150/0、150/150/1
5、150/150/30(P1+P2);各フラクシ
ョン50ml。生成物フラクションを回転エバポレーター
で蒸発させ、MeOH/CH2Cl2を用いて数回共蒸発
させた。その結果、2つのジアステレオマー(P1+P
2)からなる無色の泡状物1.86g(4.80ミリモ
ル)を得た。これは理論収量の96%に相当する。 10.3 2′−O−(1−ベンジルオキシエチル)−5′
−DMTR−ウリジン 780mg(2.06ミリモル)の予備乾燥した2′−O
−(1−ベンジルオキシエチル)ウリジン(実施例1
0.2)を回転エバポレーターでそれぞれ10mlの無水
トルエンを用いて2回共蒸発させ、10mlの無水ピリジ
ンに取り、そして780mgのDMTR−Cl(2.26
ミリモル)を加えた。反応溶液を一晩室温で撹拌し、そ
して1mlのMeOHを加えて反応を停止した。5分後、
溶液を真空下、回転エバポレーターで蒸発させて油状物
を得、これを150mlのEAに取り、そして50mlの飽
和NaHCO3溶液および50mlの飽和NaCl溶液で
2回振盪することにより抽出した。水相を50mlのEA
で逆抽出し、合一した有機相をNa2SO4で乾燥し、濾
過し、そして濃縮して油状物を得た。30gのシリカゲ
ルが装入され、トルエンを用いて平衡された直径3cmの
カラム上のクロマトグラフィーにより、さらに精製し
た。移動相勾配(トルエン/EA/MeOH(ml))=
200/0、100/100、100/100/5、1
00/100/100;各フラクション30ml。 生成物フラクションを回転エバポレーターで蒸発させ、
MeOH/CH2Cl2を用いて数回共蒸発させた。その
結果、2つのジアステレオマー(P1+P2)からなる
クロマトグラフィーにより純粋な無色の泡状物1.29
g(1.90ミリモル)を得た。これは理論収量の92
%に相当する。
【0044】実施例11 2′−O−(1−ベンジルオキシエチル)−5′−O−
DMTR−N4−NPEOC−ウリジン−3′−O−
(N,N−ジイソプロピル−2−シアノエチル)ホスフ
ィットアミド 1.00g(1.47ミリモル)の2′−O−(1−ベン
ジルオキシエチル)−5′−DMTR−ウリジン(実施
例10.3)を50mlのフラスコに計り込み、それぞれ
20mlの無水トルエンを用いて2回共蒸発させた。次
に、20.0ml(3ミリモル)の亜リン酸化試薬のスト
ック溶液(0.15モル/リットルの無水CH2Cl2
を加え、混合物を再び濃縮して油状物を得た。次に、油
状物を20mlのアセトニトリルで希釈し、そして100
mgのテトラゾール(1.49ミリモル)の添加後、反応
溶液を撹拌した。250mlのNaHCO3/EA(1/
1)溶液中に注ぎ込むことにより反応を停止した。分液
ロートで相を分離し、70mlのEAを用いた振盪による
抽出を繰り返し、そして合一した有機相を70mlの飽和
NaCl溶液で洗浄した。Na2SO4上で乾燥し、濾過
した後、濾液を回転エバポレーターで蒸発させて油状物
を得た。クロマトグラフィーにより、さらに精製した。
このため、直径2cmのカラムは15gのシリカゲルが装
入され、トルエンで状態調整される。移動相勾配(トル
エン/EA(ml))=100/0、100/100;各
フラクション10ml。生成物フラクションを回転エバポ
レーターで蒸発させ、10ml部分のCH2Cl2/MeO
Hで発泡させた。生成物を高真空下、室温で乾燥した。
その結果、1.23g(1.40ミリモル)の無色の泡状
物を得た。これは理論収量の95%に相当する。
【0045】実施例12 2′−O−(1−ベンジルオキシエチル)−5′−DM
TR−3′−スクシノイルウリジン 250mg(0.368ミリモル)の2′−O−(1−ベ
ンジルオキシエチル)−5′−DMTR−ウリジン(実
施例10.3)を50mlのフラスコに計り込み、50ml
(0.490ミリモル)の無水コハク酸および60mgの
4−DMAPを加え、その混合物を10mlの無水塩化メ
チレンに取った。得られる溶液を室温で14時間撹拌し
た。反応溶液を100mlのEAで希釈した後、50mlの
ホスフェート緩衝液(pH=6.0)で振盪して抽出する
ことにより反応を停止した。この操作をもう一度繰り返
し、有機相を緩衝液で抽出し、Na2SO4上で乾燥し、
濾過し、そして回転エバポレーターで濃縮して油状物を
得た。15gのシリカゲルが装入され、トルエンで平衡
にされた直径2cmのカラム上のクロマトグラフィーによ
り、さらに精製した。移動相勾配(トルエン/EA(m
l))=100/0、200/50、150/50
(P)および100/100(P);各フラクション1
0ml。生成物フラクションを回転エバポレーターで蒸発
させ、CH2Cl2に取り、そして綿が充填されたパスツ
ールピペットを通して濾過した。濾液を再び濃縮し、M
eOHおよびCH2Cl2で発泡させ、そして高真空下、
乾燥した。その結果、265mg(0.340ミリモル)
の無色の泡状物を得た。これは理論収量の93%に相当
する。
【0046】実施例13 13.1 2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエトキ
シ)エチル〕−3′,5′−O−(1,1,3,3−テトラ
イソプロピルジシロキサン−1,3−ジイル)ウリジン 2.0g(4.10ミリモル)の3′,5′−O−(1,
1,3,3−テトライソプロピルジシロキサン−1,3−
ジイル)ウリジンを40mlの無水ジクロロメタンに溶解
し、3.07mg(1.63μモル)のp−TsOH・H2
Oおよび1.18g(6.15ミリモル)の2−(4−ニ
トロフェニル)エチルビニルエーテルを加え、その混合
物を室温で30分間撹拌した。反応終了後、混合物をジ
クロロメタンで希釈し、それぞれ90mlの飽和炭酸水素
ナトリウム溶液で3回振盪することにより抽出した。水
性相はジクロロメタンで逆抽出し、すべての有機相を合
一し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして回転
エバポレーターで蒸発させた。精製するために、残留物
をシリカゲルカラム(3.5×21.5cm)に装荷し、ト
ルエン(>300ml)、トルエン/酢酸エチル=12:
1(480ml)、11:1(210ml)、10:1(2
20ml)、9:1(200ml)、8:1(180ml)、
7:1(160ml)、6:1(140ml)、5:1(2
40ml)および4:1(200ml)を用いてクロマトグ
ラフィー処理した。1500mlの移動相を使用した後
に、最初の生成物フラクションを得た。生成物を含有す
るすべてのフラクションを合一し、回転エバポレーター
で蒸発させた。残留物する固形物を2mlのトルエン/酢
酸エチル(1:1)から結晶化させ、その結晶を吸引濾
過し、少量のトルエン/酢酸エチル(1:1)で洗浄
し、そして高真空下、40℃で乾燥した。2.3g(3.
38ミリモル、82%)の化合物を淡黄色の結晶として
得た。融点:145℃。 TLC(シリカゲル): Rf=0.47+0.55。 元素分析(C3149310Si2(679.92)とし
て) 理論値: C 54.76% H 7.26% N 6.
18% 実測値: C 54.60% H 7.26% N 6.
09% UV(メタノール):λmax〔nm〕(log ε)=265
(4.28)1 H-NMR (250 MHz, CDCl3, TMS, ppm):9.24(m,1H,H-N
(3)); 8.12+8.09(2d,o-H〜NO2(NPEE)); 7.94-7.88(m,1
H,H-C(6)); 7.43+7.36(2d,2H,m-H〜NO2/NPEE);5.73-
5.64(m,2H,H-C(1′),H-C(5)); 5.02-4.91(m,1H,CH(NPE
E)); 4.26-3.60(m,7H,H-C(2′),α-CH2(NPEE),H-C
(3′),H-C(3′),H-C(4′),CH2(5′)); 3.03-2.92(m,2H,
β-CH2(NPEE)); 1.39+1.33(2d,3H,CH3(NPEE)); 1.07-
0.90(m,28H,イソプロピル) 13.2 2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエトキ
シ)エチル〕ウリジン 2.0mg(2.95ミリモル)の2′−O−〔1−(4−
ニトロフェニルエトキシ)エチル〕−3′,5′−O−
(1,1,3,3−テトライソプロピルジシロキサン−1,
3−ジイル)ウリジンを8.0mlの無水テトラヒドロフ
ランに溶解し、2.22g(7.06ミリモル)フッ化テ
トラブチルアンモニウム・3H2Oを加え、その混合物
を室温で25分間撹拌し、そして回転エバポレーターで
蒸発させた。精製するために、残留物をシリカゲルカラ
ム(3.5×18.0cm)に装荷し、ジクロロメタン(2
50ml)、ジクロロメタン/メタノール=100:1
(250ml)、98:1(300ml)、96:1(30
0ml)、94:1(300ml)、90:1(250m
l)、85:1(500ml)、80:1(400ml)で
クロマトグラフィー処理し、そして1400mlの移動相
を使用した後に、最初の生成物フラクションを得た。生
成物を含有するすべてのフラクションを合一し、回転エ
バポレーターで蒸発させた。固体残留物を15mlの酢酸
エチルから結晶化させ、得られる沈殿物を吸引濾過し、
高真空下40℃で乾燥し、そして1.13g(2.59ミ
リモル、88%)の淡黄色結晶の化合物を単離した。融
点162℃。 TLC(シリカゲル): Rf=0.42+0.46、ジク
ロロメタン/メタノール(9:1)。 元素分析(C192339(437.40)として) 理論値: C 52.17% H 5.30% N 9.
60% 実測値: C 51.71% H 5.47% N 9.
20% UV(メタノール):λmax〔nm〕(log ε)=265
(4.23)1 H-NMR (250 MHz, d6-DMSO, ppm):11.36(s,1H,H-N
(6)); 8.12(d,2H,o-H〜NO2(NPEE)); 7.92-7.88(m,1H,H-
C(6)); 7.47(d,2H,m-H〜NO2(NPEE)); 5.89-5.84(m,1H,H
-C(1′)); 5.65-5.62(m,1H,C-H(5)); 5.19-5.17(m,2H,H
O-C(5′), HO-C(3′)); 4.83-4.79(m,1H,CH(NPEE));4.
16-3.50(m,7H,H-C(2′)); H-C(3′), H-C(4′), α-CH2
(NPEE), CH2(5′)); 2.90-2.80(m,2H,β-CH2(NPEE));
1.22-1,1,13(m,3H,CH3(NPEE)) 13.3 2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエトキ
シ)エチル〕ウリジン 3.0g(6.16ミリモル)の3′,5′−O−(1,
1,3,3−テトライソプロピルジシロキサン−1,3−
ジイル)ウリジンを60mlの無水ジクロロメタンに溶解
し、氷/塩浴中で0℃まで冷却し、4.6mg(24.18
μモル)のp−TsOH・H2Oおよび1.78g(9.
24ミリモル)の4−ニトロフェニルエチルビニルエー
テルを加え、その混合物を氷浴中で2〜3時間撹拌し、
0.5Nナトリウムメタノラート/メタノール溶液で中
和し、そして回転エバポレーターで蒸発させた。残留物
をジクロロメタンに取り、それぞれ90mlの飽和炭酸水
素ナトリウム溶液で3回洗浄し、水相をジクロロメタン
で逆抽出し、すべての有機相を合一し、硫酸ナトリウム
上で乾燥し、濾過し、そして回転エバポレーターで蒸発
させた。残留物を13.0mlの無水テトラヒドロフラン
に溶解し、408g(0.013モル)のフッ化テトラ
ブチルアンモニウム・3H2Oを加え、その混合物を室
温で11/4時間撹拌し、そして回転エバポレーターで蒸
発させた。精製するために、残留物をフラッシュシリカ
ゲルカラム(3.0×19.0cm)に装荷し、ジクロロメ
タン(250ml)、ジクロロメタン/メタノール=10
0=1(250ml)、95:1(285ml)、90:1
(450ml)、80:1(480ml)で溶離し、そして
1200mlの移動相を使用した後に、最初の生成物フラ
クションを得た。生成物を含有するすべてのフラクショ
ンを合一し、回転エバポレーターで蒸発させ、そして残
留する固形物を15mlの酢酸エチルから再結晶した。そ
の結晶を吸引濾過し、そして高真空下40℃で乾燥し
た。2.47g(5.66ミリモル、92%)の所望の生
成物を淡黄色の結晶として単離した。融点162℃。 TLC(シリカゲル): Rf=0.42+0.46(ジク
ロロメタン/メタノール=9:1) 元素分析(C192339(437.40)として) 理論値: C 52.17% H 5.30% N 9.
60% 実測値: C 51.71% H 5.47% N 9.
20% UV(メタノール):λmax〔nm〕(log ε)=265
(4.23)1 H-NMR (250 MHz, d6-DMSO, ppm):11.36(s,1H,H-N
(6)); 8.12(d,2H,o-H〜NO2(NPEE)); 7.92-7.88(m,1H,H-
C(6)); 7.47(d,2H,m-H〜NO2(NPEE)); 5.89-5.84(m,1H,H
-C(1′)); 5.65-5.62(m,1H,H-C(5)); 5.19-5.17(m,2H,H
O-C(5′)); HO-C(3′)); 4.83-4.79(m,1H,CH(NPEE));
4.16-3.50(m,7H,H-C(2′), H-C(3′), H-C(4′), α-CH
2(NPEE), CH2(5′)); 2.90-2.80(m,2H,β-CH2(NPEE));
1.22-1,1,13(m,3H,CH3(NPEE)) 13.4 5′−O−(4,4′−ジメトキシトリフェニル
メチル)−2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエト
キシ)エチル〕ウリジン 0.5g(1.4ミリモル)の2′−O−〔1−(4−ニ
トロフェニルエトキシ)エチル〕ウリジンをそれぞれ1
5mlの無水ピリジンを用いて3回蒸発させ、その残留物
を60mlの無水ピリジンに溶解し、0.46g(0.37
ミリモル)の4,4′−ジメトキシトリフェニルメチル
クロライドを加え、そして混合物を室温で4時間撹拌し
た。次に、混合物を10mlのメタノールで希釈し、室温
でさらに30分間撹拌し、その混合物を回転エバポレー
ターで半分の容量まで蒸発させ、ジクロロメタンに取
り、そしてそれぞれ80mlの水で2回洗浄した。水相を
ジクロロメタンで逆抽出し、すべての有機相を硫酸ナト
リウム上で乾燥し、濾過し、回転エバポレーターで蒸発
させ、そして残留物をトルエンを用いて数回共蒸発させ
た。精製するために、粗生成物をシリカゲルカラム
(4.0×25.0cm)に入れ、トルエン(100ml)、
トルエン/酢酸エチル=2:1(450ml)、1:1
(600ml)でクロマトグラフィー処理し、そして55
0mlの移動相を使用した後に、最初の生成物フラクショ
ンを得た。次に、すべてのフラクションを集め、合一
し、回転エバポレーターで蒸発させた。残留物を4mlの
ジクロロメタンに溶解し、500mlの石油エーテルに滴
加し、得られる沈殿物を吸引濾過し、高真空下パラフィ
ンシェィビング上において40℃で乾燥した。無色の非
晶質固体として0.67g(0.91ミリモル、80%)
の化合物を得た。融点136℃。 TLC(シリカゲル):Rf=0.44(ジクロロメタン
/メタノール=15:1) 元素分析(C4041311(739.78)として) 理論値: C 64.94% H 5.58% N
5.68% 実測値: C 65.31% H 6.09% N
5.10% UV(メタノール):λmax〔nm〕(log ε)=204
(4.78)、233(4.33)、266(4.22)1 H-NMR (250 MHz, d6-DMSO, ppm):11.4(s,1H,NH); 8.1
1(d,2H,o-H〜NO2(NPEE)); 7.74+7.71(2d,1H,H-C(6));
7.48(d,m-H〜NO2(NPEE); 7.38-7.22(m,9H,o-H〜OCH3,H
(フェニル)); 6.88(d,4H,m-H〜OCH3); 5.85+5.81(2d,1
H,H-C(1′)),5.32-5.21(m,2H,H-C(5),HO-C(3′)); 4.91
-4.87(m,1H),CH(NPEE); 4.24-4.12(m,2H,H-C(2′),H-C
(3′)); 3.96(m,1H,H-C(4′)); 3.72-3.58(m,8H,OCH3,
α-CH2(NPEE)); 3.32-3.19(m,2H,CH2(5′)); 2.89(t,2
H,β-CH2(NPEE)); 1.26-1,18(m,3H,CH3(NPEE))
【0047】実施例14 5′−O−(4,4′−ジメトキシトリフェニルメチ
ル)−2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエトキ
シ)エチル〕ウリジン−3′−O−(N,N−ジイソプ
ロピル−2−シアノエチル)ホスフィットアミド 保護ガス雰囲気下、0.5g(0.67ミリモル)の5′
−O−(4,4′−ジメトキシトリフェニルメチル)−
2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエトキシ)エチ
ル〕ウリジンを10mlの酸を含まない無水のジクロロメ
タンに溶解し、23.6mg(0.33ミリモル)の1H−
テトラゾールおよび0.407g(1.35ミリモル)の
ビス(ジイソプロピルアミノ)(2−シアノエトキシ)
ホスフィンを加え、そして混合物を窒素雰囲気下、室温
で一晩撹拌した。次いで反応混合物をジクロロメタンで
希釈し、それぞれ30mlの塩化ナトリウム/飽和炭酸水
素ナトリウム溶液で振盪することにより2回抽出し、水
相をジクロロメタンで逆抽出し、すべての有機相を合一
し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして回転エ
バポレーターで蒸発させた。粗生成物をシリカゲルカラ
ム(3.3×14.0cm)に装荷し、トルエン+0.5%
Et3N(50ml)、トルエン/酢酸エチル(2:1)
+0.5%Et3N(300ml)、トルエン/酢酸エチル
(1:1)+0.5%Et3N(100ml)で溶離し、そ
して200mlの移動相を使用した後に、最初の生成物フ
ラクションを得た。すべての生成物フラクションを合一
し、回転エバポレーターで蒸発させた。得られる油状物
を泡状物が生成するまでジクロロメタンを用いて数回共
蒸発させた。高真空下で乾燥して314.0mg(0.33
ミリモル、50%)の黄色の泡状物を得た。 TLC(シリカゲル):Rf=0.46+0.55(トル
エン/酢酸エチル=1:1) 元素分析(C4958512P(940.0)として) 理論値: C 62.61% H 62.61% N
7.45% 実測値: C 62.42% H 6.29% N
7.49% UV(メタノール):λmax〔nm〕(log ε)=202
(4.89)、234(4.32)、265(4.26)1 H-NMR (250 MHz, CDCl3, TMS, ppm):9.39(s,1H,NH);
8.1(d,2H,o-H〜NO2(NPEE)); 8.09-7.93(m,1H,H-C(6));
7.40-7.20(m,11H,m-H〜OCH3,H(フェニル), m-H〜NO2(NP
EE)); 6.08-5.99(m,1H,H-C(1′)); 5.29-5.25(m,1H,H-C
(5)); 5.21-4.98(m,1H,CH(NPEE); 4.58-4.38(m,2H,H-C
(2′),H-C(3′)); 4.27-4.20(m,1H,H-C(4′)); 4.09-3.
44(m,14H,α-CH2(NPEE),P-O-CH2,OCH3,CH2(5′),N-CH);
2.98-2.90(m,2H,β-CH2(NPEE)); 2.64+2.43(2t,2H,CH
2-CN)); 1.40-1.14(m,15H,CH3(NPEE),C(CH3)2)31 P-NMR(161.70MHz, CDCl3, H3PO4, ppm): 151.24; 15
0.85; 150.75; 150.14
【0048】実施例15 5′−O−(4,4′−ジメトキシトリフェニルメチ
ル)−2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエトキ
シ)エチル〕ウリジン−3′−O−(N,N−ジイソプ
ロピル−2−(4−ニトロフェニル)エチル)ホスフィ
ットアミド 0.15g(0.202ミリモル)の5′−O−(4,
4′−ジメトキシトリフェニルメチル)−2′−O−
〔1−(4−ニトロフェニルエトキシ)エチル〕ウリジ
ンおよび9.6mg(0.137ミリモル)の1H−テトラ
ゾールを窒素ガスで満たされたフラスコに計り込み、4
mlの酸を含まない無水のジクロロメタンに溶解し、0.
21g(0.547ミリモル)のビス(ジイソプロピル
アミノ)−2−(4−ニトロフェニル)エトキシホスフ
ィンを加え、そして混合物を窒素雰囲気下、室温で一晩
撹拌した。次に、それを回転エバポレーターで蒸発さ
せ、そして精製のために粗生成物をシリカゲルカラム
(3.0×10.0cm)に装荷した。それをトルエン(2
50ml)、トルエン/酢酸エチル=3:1(200m
l)、2:1(600ml)でクロマトグラフィー処理
し、そして500mlの移動相を使用した後に、最初の生
成物フラクションを得た。生成物を含有するすべてのフ
ラクションを合一し、回転エバポレーターで蒸発させ
た。残留物を泡状物が生成するまでジクロロメタンを用
いて数回共蒸発させた。高真空下で乾燥して0.125
g(0.12ミリモル、60%)の所望の生成物を無色
の泡状物として得た。 TLC(シリカゲル):Rf=0.52(トルエン/酢酸
エチル=1:1) 元素分析(C5462514P(1036.09)とし
て) 理論値: C 62.60% H 6.03% N
6.75% 実測値: C 62.55% H 6.15% N
6.48% UV(メタノール):λmax〔nm〕(log ε)=202
(5.0)、235(4.39)、267(4.43)1 H-NMR (250 MHz, CDCl3, TMS, ppm):8.72(s,1H,NH);
8.12-7.98(m,5H,H-C(6),o-H〜NO2(NPEEおよびNPE)); 7.
41-7.21(m,13H,H(フェニル),m-H〜NO2(NPEEおよびNPE),
m-H〜OCH3); 6.81(d,4H,o-H〜OCH3); 6.15-6.0(m,1H,H
-C(1′)); 5.27-5.18(m,1H,H-C(5)); 5.01-4.89(m,1H,C
H(NPEE); 4.37-4.03(m,3H,H-C(2′),H-C(3′), H-C
(4′)); 4.0-3.21(m,14H,α-CH2(NPEE),OCH3,P-O-CH2,C
H2(5′),N-CH); 3.01-2.85(m,4H,CH2-NO2),β-CH2(NPE
E); 1.30-0.99(m,15H,CH3(NPEE),C(CH3)2)31 P-NMR(161.70MHz, CDCl3, H3PO4, ppm): 150.04; 14
9.83; 149.39; 149.28
【0049】実施例16 16.1 N4−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキシカ
ルボニル〕−2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエ
トキシ)エチル〕−3′,5′−O−(1,1,3,3−テ
トライソプロピルジシロキサン−1,3−ジイル)シチ
ジン 0.5g(0.73ミリモル)のN4−〔2−(4−ニト
ロフェニル)エトキシカルボニル〕−3′,5′−O−
(1,1,3,3−テトライソプロピルジシロキサン−1,
3−ジイル)シチジンを8mlの無水ジクロロメタンに溶
解し、0.58mg(3.05μモル)のp−TsOH・H
2Oを加え、そして混合物を氷浴中で0℃まで冷却し
た。次に、0.211g(1.095ミリモル)の4−ニ
トロフェニルビニルエーテルを加え、反応溶液を初めに
氷浴中で撹拌し、その後ゆっくりと室温まで加温した。
6時間後、反応溶液を1.0Nのナトリウムメタノラー
ト/メタノール溶液で中和し、回転エバポレーターで蒸
発させた。精製のために粗生成物をシリカゲルカラム
(3.0×18.0cm)に装荷し、トルエン(400m
l)、トルエン/酢酸エチル=5:1(240ml)、
4:1(500ml)、3:1(840ml)、2:1(5
00ml)で溶離し、そして1300mlの移動相を使用し
た後に、最初の生成物フラクションを得た。生成物を含
有するすべてのフラクションを合一し、回転エバポレー
ターで蒸発させ、そして得られる油状物をジクロロメタ
ンを用いて数回共蒸発させた。無色の泡状物を高真空
下、40℃で乾燥して0.53g(0.607ミリモル、
83%)の所望の生成物を得た。TLC(シリカゲ
ル):Rf=0.27+0.44(トルエン/酢酸エチル
=1:1) 元素分析(C4057513Si2(872.09)とし
て) 理論値: C 55.09% H 6.58% N
8.03% 実測値: C 54.93% H 6.65% N
7.83% UV(メタノール):λmax〔nm〕(log ε)=211
(4.53)、247(4.33)、276(4.36)1 H-NMR (250 MHz, d6-DMSO, ppm):10.88(s,1H,NH); 8.
16-8.02(m,5H,H-C(6),o-H〜NO2(NPEEおよびNPEOC); 7.6
1-7.48(m,4H,m-H〜NO2(NPEEおよびNPEOC)); 6.97(d,1H,
H-C(5)); 5.67+5.69(2s,1H,H-C(1′)); 5.05-4.92(m,1
H,CH(NPEE)); 4.37-4.33(m,2H,α-CH2(NPEOC)); 4.22-
3.58(m,7H,H-C(2′),H-C(3′),H-C(4′);α-CH2(NPEE),
CH2(5′)); 3.09-2.90(m,4H,β-CH2(NPEOC),β-CH2(NPE
E); 1.34+1.26(2d,3H,CH3(NPEE)); 1.03-0.77(m,28H,
イソプロピル) 16.2 N4−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキシカ
ルボニル〕−2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエ
トキシ)エチル〕−3′,5′−O−(1,1,3,3−テ
トライソプロピルジシロキサン−1,3−ジイル)シチ
ジン 1.0g(1.47ミリモル)の2′−O−〔1−(4−
ニトロフェニルエトキシ)エチル〕−3′,5′−O−
(1,1,3,3−テトライソプロピルジシロキサン−1,
3−ジイル)シチジン(実施例19から)を20mlの無
水ジメチルホルムアミドに溶解し、0.59g(1.91
ミリモル)の1−メチル−3−p−ニトロフェニルエト
キシカルボニルイミダゾリウムクロライドを加え、そし
て混合物を室温で3時間撹拌した。次に、ジメチルホル
ムアミドを高真空下、回転エバポレーターで蒸発させて
除去し、残留物をジクロロメタンに取り、そして溶液を
それぞれ50mlの水で2回、50mlの飽和炭酸水素ナト
リウム溶液で1回振盪することにより抽出した。すべて
の水相をジクロロメタンで逆抽出し、合一した有機相を
硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして回転エバポ
レーターで蒸発させた。精製のために、残留物をシリカ
ゲルカラム(2.0×18.0cm)に装荷し、トルエン
(150ml)、トルエン/酢酸エチル=4:1(650
ml)、2:1(150ml)、1:1(100ml)でクロ
マトグラフィー処理し、そして500mlの移動相を使用
した後に、最初の生成物フラクションを得た。生成物を
含有するすべてのフラクションを合一し、回転エバポレ
ーターで蒸発させ、残留する油状物をジクロロメタンを
用いて数回共蒸発させ、そして得られる無色の泡状物を
高真空下、40℃で乾燥した。1.23g(1.41ミリ
モル、95%)の化合物を単離できた。 TLC(シリカゲル):Rf=0.27+0.44(トル
エン/酢酸エチル=1:1) C4057513Si2(872.09) UV(メタノール):λmax〔nm〕(log ε)=211
(4.53)、247(4.33)、276(4.36)1 H-NMR (250 MHz, CDCl3, TMS, ppm):10.88(s,1H,NH);
8.16-8.02(m,5H,H-C(6),o-H〜NO2(NPEEおよびNPEOC);
7.61-7.48(m,4H,m-H〜NO2(NPEEおよびNPEOC));6.97(d,1
H,H-C(5)); 5.67+5.69(2s,1H,H-C(1′)); 5.05-4.92
(m,1H,CH(NPEE)); 4.37-4.33(m,2H,α-CH2(NPEOC)); 4.
22-3.58(m,7H,H-C(2′),H-C(3′),H-C(4′); α-CH2(NP
EE),CH2(5′)); 3.09-2.90(m,4H,β-CH2(NPEOC),β-CH2
(NPEE));1.34+1.26(2d,3H,CH3(NPEE)); 1.03-0.77(m,2
8H,イソプロピル) 16.3 N4−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキシカ
ルボニル〕−2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエ
トキシ)エチル〕シチジン 2.0g(2.95ミリモル)のN4−〔2−(4−ニト
ロフェニル)エトキシカルボニル〕−3′,5′−O−
(1,1,3,3−テトライソプロピルジシロキサン−1,
3−ジイル)シチジンを30mlの無水ジクロロメタンに
溶解し、2.36mg(12.4μモル)の4−トルエンス
ルホン酸・H2Oを加え、そして混合物を氷浴中で0℃
まで冷却した。この混合物に0.85g(4.42ミリモ
ル)の4−ニトロフェニルエチルビニルエーテルを加
え、反応混合物を初めに氷浴中で撹拌し、その後ゆっく
りと室温まで加温した。9時間後、混合物を1.0Nの
ナトリウムメタノラート/メタノール溶液で中和し、回
転エバポレーターで蒸発させた。残留する油状物を7.
0mlの無水テトラヒドロフランに溶解し、1.95g
(6.19ミリモル)のテトラブチルアンモニウムフル
オライド・3H2Oおよび0.5mlの氷酢酸を加え、混合
物を室温で4時間撹拌し、そして回転エバポレーターで
蒸発させた。精製するために、残留物をシリカゲルカラ
ム(3.5×15.0cm)に装荷し、ジクロロメタン(4
00ml)、ジクロロメタン/メタノール=90:1(2
70ml)、50:1(250ml)、30:1(500m
l)でクロマトグラフィー処理し、そして1100mlの
移動相を使用した後に、最初の生成物フラクションを得
た。生成物を含有するすべてのフラクションを合一し、
回転エバポレーターで蒸発させた。残留物を5mlのジク
ロロメタンに溶解し、150mlのジエチルエーテルに滴
加し、得られる沈殿物を吸引濾過し、そして高真空下4
0℃で乾燥した。1.25g(1.98ミリモル、68
%)の所望の生成物を無色の非晶質固体として得た。 TLC(シリカゲル):Rf=0.38+0.48(ジク
ロロメタン/メタノール=95:5) 元素分析(C2831512(629.58)として) 理論値: C 53.41% H 4.96% N
11.12% 実測値: C 53.46% H 5.13% N
10.89% UV(メタノール):λmax〔nm〕(log ε)=212
(4.49)、2.47(4.32)、275(4.34)1 H-NMR (250 MHz, d6-DMSO, ppm):10.79(s,1H,NH); 8.
41-8.35(m,1H,H-C(6)); 8.15-8.05(m,4H,o-H〜NO2(NPEO
CおよびNPE)); 7.60-7.42(m,4H,m-H〜NO2(NPEOCおよびN
PEE)); 6.95(d,1H,H-C(5)); 5.87-5.79(2d,1H,H-C
(1′)); 5.24-5.07(m,2H,HO-C(5′),HO-C(3′)); 4.96
+4.90(2q,1H,CH(NPEE)); 4.75(t,2H,α-CH2(NPEOC));
4.10-3.67(m,7H,H-C(2′),H-C(3′),H-C(4′),CH
2(5′),α-CH2(NPEE)); 3.07(t,2H,β-CH2(NPEOC)); 1.
25-1.19(2d,3H,CH3(NPEE)) 16.4 N4−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキシカ
ルボニル〕−2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエ
トキシ)エチル〕シチジン 2.78g(3.18ミリモル)のN4−〔2−(4−ニ
トロフェニル)エトキシカルボニル〕−2′−O−〔1
−(4−ニトロフェニルエトキシ)エチル〕−3′,
5′−O−(1,1,3,3−テトライソプロピルジシロ
キサン−1,3−ジイル)シチジンを8.0mlの無水テト
ラヒドロフランに溶解し、2.51g(7.97ミリモ
ル)のテトラブチルアンモニウムフルオライド・3H2
Oおよび0.6mlの氷酢酸を加え、反応溶液を室温で4
時間撹拌し、そして回転エバポレーターで蒸発させた。
精製するために、得られる油状物をシリカゲルカラム
(3.0×15.0cm)に装荷し、ジクロロメタン(30
0ml)、ジクロロメタン/メタノール=95:1(38
0ml)、90:1(360ml)、80:1(240m
l)、70:1(330ml)、60:1(900ml)、
55:1(660ml)で溶離し、そして1300mlの移
動相を使用した後に、最初の生成物を含有するフラクシ
ョンを得た。生成物を含有するすべてのフラクションを
合一し、回転エバポレーターで蒸発させ、そして得られ
る残留物を泡状物が生成するまでジクロロメタンを用い
て数回共蒸発させた。無色の泡状物を高真空下、40℃
で乾燥して1.95g(3.09ミリモル、97%)の所
望の生成物を得た。 TLC(シリカゲル):Rf=0.38+0.48(ジク
ロロメタン/メタノール=95:5) C2831512(629.58) 分光分析データは実施例16.3と同一である。 16.5 N4−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキシカ
ルボニル〕−2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエ
トキシ)エチル〕シチジン 0.5g(1.14ミリモル)の2′−O−〔1−(4−
ニトロフェニルエトキシ)エチル〕シチジンおよび0.
46g(1.49ミリモル)の1−メチル−3−p−ニ
トロフェニルエトキシカルボニルイミダゾリウムクロラ
イドを10mlの無水ジメチルホルムアミドに溶解し、室
温で3時間撹拌した。次に、ジメチルホルムアミドを高
真空下、回転エバポレーターで蒸発させて除去し、残留
物をジクロロメタンに取り、そして溶液をそれぞれ30
mlの水で2回、30mlの飽和炭酸水素ナトリウム溶液で
1回洗浄した。すべての水相をジクロロメタンで逆抽出
し、合一した有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過
し、そして回転エバポレーターで蒸発させた。精製のた
めに、残留物をシリカゲルカラム(3.0×17.0cm)
に装荷し、ジクロロメタン(200ml)、ジクロロメタ
ン/メタノール=98:1(100ml)、96:1(9
5ml)、94:1(190ml)、92:1(90ml)、
90:1(360ml)、85:1(340ml)、80:
1(160)、76:1(75ml)、70:1(70m
l)、60:1(60ml)、50:1(100ml)、4
0:1(80ml)、30:1(180ml)、25:1
(250ml)で溶解し、そして1200mlの移動相を使
用した後に、最初の生成物フラクションを得た。生成物
を含有するすべてのフラクションを合一し、回転エバポ
レーターで蒸発させ、得られる残留物を泡状物が生成す
るまでジクロロメタンを用いて数回共蒸発させた。無色
の泡状物を高真空下、40℃で乾燥して0.52%(0.
82ミリモル、73%)の化合物を得た。 TLC(シリカゲル):Rf=0.25+0.33(ジク
ロロメタン/メタノール=95:5) C2031512(629.58) 分光分析データは実施例16.3と同一である。 16.6 5′−O−(4,4′−ジメトキシトリフェニル
メチル)−N4−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキ
シカルボニル〕−2′−O−〔1−(4−ニトロフェニ
ルエトキシ)エチル〕シチジン 1.95g(3.09ミリモル)のN4−〔2−(4−ニ
トロフェニル)エトキシカルボニル〕−2′−O−〔1
−(4−ニトロフェニルエトキシ)エチル〕シチジンを
それぞれ10mlの無水ピリジンを用いて3回共蒸発さ
せ、残留物を60mlの無水ピリジンに溶解し、1.36
g(4.02ミリモル)の4,4′−ジメトキシトリフェ
ニルメチルクロライドを加え、そして反応溶液を室温で
一晩撹拌した。次に、10mlのメタノールを加え、混合
物をさらに30分間室温で撹拌し、回転エバポレーター
で蒸発させ、そして残留物をトルエンを用いて数回共蒸
発させた。精製のために、粗生成物をシリカゲルカラム
(3.0×12.0cm)に装荷し、トルエン(400m
l)、トルエン/酢酸エチル=3:1(400ml)、
2:1(1200ml)で溶離し、そして850mlの移動
相を使用した後に、最初の生成物フラクションを得た。
生成物を含有するすべてのフラクションを合一し、回転
エバポレーターで蒸発させた。残留物を2mlのジクロロ
メタンに溶解し、250mlのジエチルエーテルに滴加
し、沈殿物を吸引濾過し、そして高真空下、40℃で乾
燥した。2.61g(2.80ミリモル、91%)の化合
物を無色の非晶質固体として得た。 TLC(シリカゲル):Rf=0.48(トルエン/酢酸
エチル/メタノール=5:4:1) 元素分析(C4951515・H2O(949.97)と
して) 理論値: C 61.95% H 5.19% N
7.37% 実測値: C 61.42% H 5.35% N
7.09% UV(メタノール):λmax〔nm〕(log ε)=211
(4.72)、236(4.55)、274(4.40)1 H-NMR (250 MHz, d6-DMSO, ppm):10.71(s,1H,NH); 8.
28-8.22(m,1H,H-C(6)); 8.16-8.06(m,4H,o-H〜NO2(NPEO
CおよびNPEE)); 7.60-7.22(m,13H,m-H〜NO2(NPEOCおよ
びNPEE)); H(フェニル),m-H〜OCH3)); 6.90-6.87(m,4H
〜OCH3); 6.78-6.71(m,1H,H-C(5)); 5.75-5.74(2s,1H,H
-C(1′)); 5.41-5.19(2d,1H,HO-C(3′));5.09-4.95(2q,
1H,CH(NPEE)); 4.34(t,2H,α-CH2(NPEOC)); 4.28-3.63
(m,13H,H-C(2′),H-C(3′),H-C(4′),α-CH2(NPEE),OCH
3,CH2(5′)); 3.07(t,2H,β-CH2(NPEOC)); 2.92(m,2H,
β-CH2(NPEE)); 1.28-1.22(2d,3H,CH3(NPEE))
【0050】実施例17 5′−O−(4,4′−ジメトキシトリフェニルメチ
ル)−N4−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキシカ
ルボニル〕−2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエ
トキシ)エチル〕シチジン−3′−O−(N,N−ジイ
ソプロピル−2−シアノエチル)ホスフィットアミド 0.4g(0.43ミリモル)の5′−O−(4,4′−
ジメトキシトリフェニルメチル)−N4−〔2−(4−
ニトロフェニル)エトキシカルボニル〕−2′−O−
〔1−(4−ニトロフェニルエトキシ)エチル〕シチジ
ンおよび18.0mg(0.25ミリモル)の1H−テトラ
ゾールを窒素ガスで満たされたフラスコに計り込み、反
応物を8mlの無水アセトニトリルに溶解した(残留物分
析)。次に、0.31g(1.03ミリモル)のビス(ジ
イソプロピルアミノ)(2−シアノエトキシ)ホスフィ
ンを加え、混合物を窒素雰囲気下、室温で一晩撹拌し
た。反応溶液を酢酸エチルで希釈し、それぞれ40mlの
塩化ナトリウム/炭酸水素ナトリウム溶液で3回振盪す
ることにより抽出し、水相を酢酸エチルで逆抽出し、す
べての有機相を合一し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾
過し、そして回転エバポレーターで蒸発させた。精製の
ために、油状残留物をシリカゲルカラム(2.5×20.
0cm)に装荷し、トルエン(100ml)、トルエン/酢
酸エチル=3:1(200ml)、2:1(750ml)、
1:1(200ml)で溶離し、そして450mlの移動相
を使用した後に、最初の生成物フラクションを得た。生
成物を含有するすべてのフラクションを合一し、回転エ
バポレーターで蒸発させ、そして残留物を泡状物が生成
するまで酢酸エチルを用いて数回共蒸発させ、高真空下
で乾燥した。0.42g(0.37ミリモル、86%)の
化合物を無色の泡状物として得た。 TLC(シリカゲル):Rf=0.73+0.76(トル
エン/酢酸エチル/メタノール=5:4:1) 元素分析(C5866715P(1132.18)とし
て) 理論値: C 61.53% H 5.87% N
8.65% 実測値: C 60.88% H 6.24% N
8.50% UV(メタノール):λmax〔nm〕(log ε)=203
(4.91)、〔214(4.66)〕、235(4.4
8)、275(4.33)1 H-NMR (250 MHz, CDCl3, TMS, ppm):8.58-8.49(m,1H,
H-C(6)); 8.20-8.06(m,5H,o-H〜NO2(NPEEおよびNPEOC),
NH); 7.42-7.21(m,13H,m-H〜NO2(NPEEおよびNPEOC),H
(フェニル),m-H〜OCH3); 6.87-6.58(m,5H,o-H〜OCH3,H-
C(5)); 6.10-5.91(m,1H,H-C(1′)); 5.29-5.12(m,1H,CH
(NPEE)); 4.49-4.39(m,2H,α-CH2(NPEOC)); 4.32-4.10
(m,3H,H-C(2′),H-C(3′),H-C(4′)); 4.0-3.78(m,8H,
α-CH2(NPEE),OCH3); 3.70-3.40(m,8H,P-O-CH2,CH
2(5′),N-CH,β-CH2(NPEOC)); 3.18-2.90(m,4H,CH2-CN,
β-CH2(NPEE)); 1.33-0.92(m,15H,CH3(NPEE),C(CH3)2)31 P-NMR(161.70MHz, CDCl3, H3PO4, ppm): 151.63, 15
0.34, 150.22, 149.54
【0051】実施例18 5′−O−(4,4′−ジメトキシトリフェニルメチ
ル)−N4−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキシカ
ルボニル〕−2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエ
トキシ)エチル〕シチジン−3′−O−(N,N−ジイ
ソプロピル−2−(4−ニトロフェニル)エチル)ホス
フィットアミド 0.4g(0.43ミリモル)の5′−O−(4,4′−
ジメトキシトリフェニルメチル)−N4−〔2−(4−
ニトロフェニル)エトキシカルボニル〕−2′−O−
〔1−(4−ニトロフェニルエトキシ)エチル〕シチジ
ンおよび20.31ml(0.29ミリモル)の1H−テト
ラゾールを窒素ガスで満たされたフラスコに計り込み、
9mlの無水アセトニトリルに溶解し(残留物分析)、
0.46g(1.5ミリモル)のビス(ジイソプロピルア
ミノ)−2−(4−ニトロフェニル)エトキシホスフィ
ンを加え、反応溶液を保護ガス雰囲気下、室温で一晩撹
拌した。次に、それを酢酸エチルで希釈し、それぞれ4
0mlの塩化ナトリウム/炭酸水素ナトリウム溶液で3回
洗浄し、水相を酢酸エチルで逆抽出し、すべての有機相
を合一し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして
回転エバポレーターで蒸発させた。精製のために、得ら
れる油状物をシリカゲルカラム(2.5×19.0cm)に
装荷し、トルエン(100ml)、トルエン/酢酸エチル
=4:1(250ml)、3:1(1200ml)で溶離
し、そして400mlの移動相を使用した後に、最初の生
成物フラクションを得た。生成物を含有するすべてのフ
ラクションを合一し、回転エバポレーターで蒸発させ、
そして残留物を泡状物が生成するまで酢酸エチルを用い
て共蒸発させた。高真空下で乾燥して0.48g(0.3
9ミリモル、91%)の無色の泡状物を得た。 TLC(シリカゲル):Rf=0.19+0.32+0.3
8(トルエン/酢酸エチル/メタノール=5:4:1) 元素分析(C6370712P(1228.27)とし
て) 理論値: C 61.60% H 5.74% N
7.98% 実測値: C 61.31% H 5.93% N
7.75% UV(メタノール):λmax〔nm〕(log ε)=204
(5.0)、〔211(4.85)〕、236(4.5
7)、274(4.57)1 H-NMR (250 MHz, CDCl3, TMS, ppm):8.52-8.41(m,1H,
H-C(6)); 8.20-7.97(m,7H,o-H〜NO2(NPEOC,NPEEおよびN
PE),NH); 7.43-7.19(m,15H,m-H〜NO2(NPEOC,NPEEおよび
NPE),H(フェニル),m-H〜OCH3); 6.84-6.55(m,5H,o-H〜O
CH3,H-C(5)); 6.02-5.90(m,1H,H-C(1′)); 5.21-5.12
(m,1H,CH(NPEE)); 4.44-4.42(m,2H,α-CH2(NPEOC)); 4.
25-4.13(m,3H,H-C(2′),H-C(3′),H-C(4′)); 3.92-3.6
1(m,10H,P-O-CH2,α-CH2(NPEE),OCH3); 3.51-3.39(m,4
H,CH2(5′),N-CH); 3.15-2.81(m,6H,β-CH2(NPEE)); 1.
34-1.02(m,15H,CH3(NPEE),C(CH3)2)31 P-NMR(161.70MHz, CDCl3, H3PO4, ppm): 150.28, 14
9.21, 148.97, 148.35
【0052】実施例19 19.1 2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエトキ
シ)エチル〕−3′,5′−O−(1,1,3,3−テト
ライソプロピルジシロキサン−1,3−ジイル)シチジ
ン 2.0g(3.79ミリモル)のN4−アセチル−3′,
5′−O−(1,1,3,3−テトライソプロピルジシロ
キサン−1,3−ジイル)シチジンを40mlの無水ジク
ロロメタンに溶解し、0.31g(1.64ミリモル)の
p−TsOH・H2Oおよび1.09g(5.68ミリモ
ル)の4−ニトロフェニルビニルエーテルを加え、混合
物を室温で2.5時間撹拌し、9.5Nのナトリウムメタ
ノラート/メタノール溶液で中和し、そして回転エバポ
レーターで蒸発させた。残留物をジクロロメタンに取
り、それぞれ70mlの飽和炭酸水素ナトリウム溶液で3
回振盪することにより抽出し、すべての相をジクロロメ
タンで逆抽出し、すべての有機相を合一し、硫酸ナトリ
ウム上で乾燥し、濾過し、そして回転エバポレーターで
蒸発させた。精製のために、粗生成物をシリカゲルカラ
ム(3.5×21.0cm)に装荷した。それをトルエン
(200ml)、トルエン/酢酸エチル=1:1(200
ml)、1:2(600ml)、1:3(600ml)、1:
4(250ml)、1:5(480ml)、1:8(180
ml)で溶離し、そして1500mlの移動相を使用した後
に、最初の生成物を含有するフラクションを得た。すべ
ての生成物フラクションを合一し、回転エバポレーター
で蒸発させた。残留する油状物をジクロロメタンを用い
て数回共蒸発させ、得られる無色の泡状物を高真空下、
40℃で乾燥した。1.64g(2.41ミリモル、64
%)の化合物を得た。 TLC(シリカゲル): Rf=0.51(トルエン/酢
酸エチル/メタノール=5:4:1) 元素分析(C315049Si2(678.93)とし
て) 理論値: C 54.84% H 7.42% N 8.
25% 実測値: C 54.76% H 7.35% N 8.
05% UV(メタノール):λmax〔nm〕(log ε)=271
(4.27)1 H-NMR (250 MHz, d6-DMSO, ppm):8.19-8.08(m,2H,o-H
〜NO2(NPEE)); 7.71-7.57(m,1H,H-C(6)); 7.54-7.48(m,
2H,m-H〜NO2(NPEE)); 7.22(s,2H,NH2)); 5.06-5.04(2q,
1H,CH(NPEE)); 4.19-3.60(m,7H,H-C(2′),H-C(3′),α-
CH2(NPEE), H-C(4′),CH2(5′)); 2.93-2.9(m,2H,β-CH
2(NPEE)); 1.32-1.25(2d,3H,CH3(NPEE)); 1.02-0.78(m,
28H,イソプロピル) 19.2 2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエトキ
シ)エチル〕シチジン 2.0g(3.79ミリモル)のN4−アセチル−3′,
5′−O−(1,1,3,3−テトライソプロピルジシロ
キサン−1,3−ジイル)シチジンを40mlの無水ジク
ロロメタンに溶解し、0.31g(1.64ミリモル)の
p−TsOH・H2Oおよび1.09g(5.68ミリモ
ル)の4−ニトロフェニルエチルビニルエーテルを反応
溶液に加え、混合物を室温で2.5時間撹拌し、0.5N
のナトリウムメタノラート/メタノール溶液で中和し、
そして回転エバポレーターで蒸発させた。残留物をジク
ロロメタンに取り、それぞれ70mlの飽和炭酸水素ナト
リウム溶液で3回振盪することにより抽出した。すべて
の水相をジクロロメタンで逆抽出し、すべての有機相を
合一し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして回
転エバポレーターで蒸発させた。残留物を3.0mlの無
水テトラヒドロフランに取り、2.87g(9.09ミリ
モル)のフッ化テトラブチルアンモニウム・3H2Oを
加え、混合物を室温で20分間撹拌し、そして回転エバ
ポレーターで蒸発させた。精製のために、得られる油状
物をシリカゲルカラム(3.7×17.0cm)に装荷し、
ジクロロメタン(200ml)、ジクロロメタン/メタノ
ール=90:1(270ml)、80:1(160ml)、
70:1(140ml)、50:1(100ml)、40:
1(80ml)、20:1(150ml)、10:1(44
0ml)、9:1(100ml)で溶離し、そして1000
mlの移動相を使用した後に、最初の生成物を含有するフ
ラクションを得た。すべての生成物フラクションを合一
し、回転エバポレーターで蒸発させ、そして残留物を1
00mlのジクロロメタンから再結晶した。沈殿固体を吸
引濾過し、高真空下、40℃で乾燥した。1.03g
(2.36ミリモル、62%)の無色の結晶性生成物を
得たが、これは再結晶したにも関わらず、まだフッ化テ
トラブチルアンモニウムで汚染されていた。融点145
℃。 TLC(シリカゲル): Rf=0.34+0.4(クロロ
ホルム/メタノール=1:1) UV(メタノール):λmax〔nm〕(log ε)=271
(4.16)1 H-NMR (250 MHz, d6-DMSO, ppm):8.10(2d,2H,o-H〜NO
2(NPEE)); 7.88-7.85(2d,1H,H-C(6)); 7.49(2d,2H,m-H
〜NO2(NPEE)); 7.28-7.20(2s,2H,NH2); 5.89-5.82(2d,1
H,H-C(1′)); 5.72-5.70(2d,1H,H-C(5)); 5.20-4.99(m,
2H,HO-C(5′),HO-C(3′)); 4.35(m,1H,CH(NPEE)); 4.08
-3.48(m,7H,H-C(2′),H-C(3′),H-C(4′),CH2(5′),α-
CH2(NPEE)); 2.95-2.78(m,2H,β-CH2(NPEE)); 1.18+1.
14(2d,3H,CH3(NPEE)) 19.3 N4−アセチル−2′−O−〔1−(4−ニトロ
フェニルエトキシ)エチル〕シチジン 3.3g(6.25ミリモル)のN4−アセチル−3′,
5′−O−(1,1,3,3−テトライソプロピルジシロ
キサン−1,3−ジイル)シチジンを60mlの無水ジク
ロロメタンに溶解し、氷/塩浴中で0℃まで冷却し、
0.51g(2.70ミリモル)のp−TsOH・H2
および1.80g(9.37ミリモル)の4−ニトロフェ
ニルエチルビニルエーテルを加え、混合物を冷浴中で2
時間撹拌し、そしてそれぞれ70mlの飽和炭酸水素ナト
リウム溶液で3回分液ロート中で振盪することにより抽
出した。水相をジクロロメタンで逆抽出し、すべての有
機相を合一し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そ
して回転エバポレーターで蒸発させた。残留物を14.
0mlの無水テトラヒドロフランに溶解し、4.3g(1
3.63ミリモル)のフッ化テトラブチルアンモニウム
・3H2Oを加え、混合物を室温で30分間撹拌し、そ
して回転エバポレーターで蒸発させた。精製のために、
残留する油状物をシリカゲルカラム(4.0×13.0c
m)に装荷し、ジクロロメタン(600ml)、ジクロロ
メタン/メタノール=95:1(570ml)、90:1
(810ml)、85:1(570ml)、80:1(48
0ml)、70:1(560ml)、60:1(480m
l)、55:1(280ml)、50:1(500ml)、
45:1(640ml)、40:1(980ml)でクロマ
トグラフィー処理し、そして4000mlの移動相を使用
した後に、最初の生成物フラクションを得た。すべての
生成物を含有するフラクションを合一し、回転エバポレ
ーターで蒸発させた。残留物を3mlのジクロロメタンに
溶解し、300mlのジエチルエーテルに滴加し、得られ
る沈殿物を吸引濾過し、そして高真空下、40℃で乾燥
した。2.62g(5.47ミリモル、88%)の生成物
を無色の非晶質固体として得た。融点157℃。 TLC(シリカゲル): Rf=0.56+0.63(クロ
ロホルム/メタノール=9:1) 元素分析(C212649(478.46)として) 理論値: C 52.71% H 5.47% N
11.70% 実測値: C 52.70% H 5.59% N
11.09% UV(メタノール):λmax〔nm〕(log ε)=212
(4.35)、250(4.26)、279(4.08)1 H-NMR (250 MHz, d6-DMSO, ppm):10.89(s,1H,NH); 8.
41(t,1H,H-C(6)); 8.12-8.02(m,2H,o-H〜NO2(NPEE));
7.47(t,2H,m-H〜NO2(NPEE)); 7.16(d,1H,H-C(5)); 5.88
-5.79(2d,1H,H-C(1′)); 5.18(m,HO-C(5′)); 5.08(m,1
H,HO-C(3′)); 4.99-4.91(2q,1H,CH(NPEE)); 4.10-3.57
(m,7H,H-C(2′),H-C(3′),H-C(4′),CH2(5′),α-CH2(N
PEE)); 2.92-2.83(m,2H,β-CH2(NPEE)); 2.08(s,3H,CH3
(アセチル)); 1.25-1.20(2d,3H,CH3(NPEE)) 19.4 N4−アセチル−5′−O−〔4,4′−ジメトキ
シトリフェニルメチル)−2′−O−〔1−(4−ニト
ロフェニルエトキシ)エチル〕シチジン 1.0g(2.09ミリモル)のN4−アセチル−2′−
O−〔1−(4−ニトロフェニルエトキシ)エチル〕シ
チジンをそれぞれ10mlの無水ピリジンを用いて3回共
蒸発させ、残留物を40mlの無水ピリジンに取り、0.
77g(2.3ミリモル)の4,4′−ジメトキシトリフ
ェニルメチルクロライドを加え、そして混合物を室温で
一晩撹拌した。反応混合物を10mlのメタノールで希釈
し、室温でさらに30分間撹拌し、濃縮して半分の容量
とし、ジクロロメタンに取り、そしてそれぞれ50mlの
水で2回振盪することにより抽出した。水相をジクロロ
メタンで逆抽出し、すべての有機相を合一し、硫酸ナト
リウム上で乾燥し、濾過し、そして回転エバポレーター
で蒸発させ、そして残留物をトルエンを用いて数回共蒸
発させた。精製のために、残留する油状物をシリカゲル
カラム(3.2×23.0cm)に装荷し、ジクロロメタン
(100ml)、ジクロロメタン/メタノール=100:
1(200ml)、98:1(200ml)、95:1(4
80ml)、90:1(270ml)、85:1(250m
l)、80:1(240ml)、70:1(140ml)で
クロマトグラフィー処理し、そして1200mlの移動相
を使用した後に、最初の生成物フラクションを得た。す
べての生成物を含有するフラクションを合一し、回転エ
バポレーターで蒸発させた。残留物を2mlのジクロロメ
タンに溶解し、250mlのジエチルエーテルに滴加し、
得られる沈殿物を吸引濾過し、そして高真空下、40℃
で乾燥した。1.29g(1.65ミリモル、80%)の
化合物を無色の非晶質固体として得た。融点160℃。 TLC(シリカゲル): Rf=0.48(ジクロロメタ
ン/メタノール=15:1) 元素分析(C4244411(780.83)として) 理論値: C 64.60% H 5.67% N
7.17% 実測値: C 64.85% H 6.00% N
6.87% UV(メタノール):λmax〔nm〕(log ε)=204
(4.84)、236(4.48)、274(4.1
7)、〔296(4.06)〕1 H-NMR (250 MHz, d6-DMSO, ppm):10.90(s,1H,NH); 8.
34-8.24(m,1H,H-C(6)); 8.09′(d,2H,o-H〜NO2(NPEE));
7.52-7.23(m,11H,m-H〜NO2(NPEE),H(フェニル),m-H〜O
CH3); 6.98-6.95(m,1H,H-C(5)); 6.90-6.87(m,4H,o-H〜
OCH3); 5.88-5.76(2s,1H,H-C(1′)); 5.25-5.15(m,1H,H
O-C(3′)); 5.08-4.95(2q,1H,CH(NPEE)); 4.27-3.97(m,
3H,H-C(2′),H-C(3′),H-C(4′)); 3.89-3.68(m,10H,CH
2(5′),α-CH2(NPEE),OCH3); 2.92(m,2H,β-CH2(NPE
E)); 2.08(s,3H,CH3(アセチル)); 1.29-1.22(m,3H,CH
3(NPEE))
【0053】実施例20 20.1 N6−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキシカ
ルボニル〕−2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエ
トキシ)エチル〕−3′,5′−O−(1,1,3,3−テ
トライソプロピルジシロキサン−1,3−ジイル)アデ
ノシン 0.5g(0.711ミリモル)のN6−〔2−(4−ニ
トロフェニル)エトキシカルボニル〕−3′,5′−O
−(1,1,3,3−テトライソプロピルジシロキサン−
1,3−ジイル)アデノシンを9mlの無水ジクロロメタ
ンに溶解し、9.56mg(2.94μモル)のp−TsO
H・H2Oを加え、そして混合物を氷浴中で0℃まで冷
却した。次に、0.20g(1.06ミリモル)の4−ニ
トロフェニルエチルビニルエーテルを加え、反応溶液を
初めに氷浴中で撹拌し、その後ゆっくりと室温まで加温
し、そして一晩撹拌した。それをそれぞれ50mlの飽和
炭酸水素ナトリウム溶液で3回振盪することにより抽出
した。水相をジクロロメタンで逆抽出し、すべての有機
相を合一し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そし
て回転エバポレーターで蒸発させた。精製のために、粗
生成物をシリカゲルカラム(3.5×14.0cm)に装荷
し、トルエン(500ml)、トルエン/酢酸エチル=
5:1(300ml)、4:1(500ml)、3:1(8
00ml)、2:1(500ml)でクロマトグラフィー処
理し、そして1400mlの移動相を使用した後に、最初
の生成物フラクションを得た。すべてのフラクションを
連続して集め、回転エバポレーターで蒸発させた。残留
物を泡状物が生成するまでジクロロメタンを用いて数回
共蒸発させた。無色の泡状物を高真空下、40℃で乾燥
して、0.412g(0.46ミリモル、65%)の所望
の生成物を得た。 TLC(シリカゲル): Rf=0.39(トルエン/酢
酸エチル=1:1) 元素分析(C4157712Si2(896.12)とし
て) 理論値: C 54.95% H 6.41% N
10.94% 実測値: C 54.71% H 6.48% N
10.62% UV(メタノール):λmax〔nm〕(log ε)=203
(4.93)、267(4.58)、〔276(4.5
1)〕1 H-NMR (250 MHz, CDCl3, TMS, ppm):8.69-8.61(2s,1
H,H-C(8)); 8.30-8.22(2s,1H,H-C(2)); 8.21(s,1H,NH);
8.15(d,2H,o-H〜NO2(NPEOC)); 8.05-7.99(2d,2H,o-H〜
NO2(NPEE); 7.43-7.29(m,4H,m-H〜NO2(NPEOCおよびNPE
E)); 6.02-6.0(2s,1H,H-C(1′)); 5.06-5.01(2q,1H,CH
(NPEE)); 4.57-3.68(m,9H,H-C(2′),α-CH2(NPEOC),H-C
(3′),α-CH2(NPEE),H-C(4′),CH2(5′)); 3.13(t,2H,
β-CH2(NPEOC)); 2.98-2.90(m,2H,β-CH2(NPEE)); 1.45
-1.38(2d,3H,CH3(NPEE)); 1.07-0.84(m,28H,イソプロピ
ル) 20.2 N6−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキシカ
ルボニル〕−2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエ
トキシ)エチル〕アデノシン 0.3g(0.334ミリモル)のN6−〔2−(4−ニ
トロフェニル)エトキシカルボニル〕−3′,5′−O
−(1,1,3,3−テトライソプロピルジシロキサン−
1,3−ジイル)−2′−O−1−(p−ニトロフェニ
ルエトキシ)エチルアデノシンを1.0mlの無水テトラ
ヒドロフランに溶解し、0.26g(0.836ミリモ
ル)のテトラブチルアンモニウムフルオライド・3H2
Oおよび0.09ml(1.67ミリモル)の氷酢酸を加
え、混合物を室温で4時間撹拌し、そして回転エバポレ
ーターで蒸発させた。精製のために、残留物をシリカゲ
ルカラム(3.0×12.0cm)に装荷し、ジクロロメタ
ン(400ml)、ジクロロメタン/メタノール=95:
1(670ml)、90:1(360ml)、85:1(3
40ml)、80:1(240ml)、75:1(750m
l)、70:1(700ml)、65:1(650ml)、
60:1(610ml)で溶離し、そして2200mlの移
動相を使用した後に、最初の生成物フラクションを得
た。すべての生成物を含有するフラクションを合一し、
回転エバポレーターで蒸発させ、そして残留物を泡状物
が生成するまでジクロロメタンを用いて数回共蒸発させ
た。無色の泡状物を高真空下、40℃で乾燥して、0.
201g(0.307ミリモル、92%)の化合物を単
離した。 TLC(シリカゲル): Rf=0.5+0.57(ジクロ
ロメタン/メタノール=95:5) 元素分析(C2931711×1/2 H2O(662.6
1)として) 理論値: C 52.56% H 4.86% N
14.79% 実測値: C 52.41% H 4.98% N
14.52% UV(メタノール):λmax〔nm〕(log ε)=212
(4.55)、267(4.54)、〔273(4.4
0)〕1 H-NMR (250 MHz, d6-DMSO, ppm):10.65-10.63(2s,1H,
NH); 8.72-8.69(2s,1H,H-C(8)); 8.61-8.59(2s,1H,H-C
(2)); 8.13(d,2H,o-H〜NO2(NPEOC)); 8.03(d,2H,o-H〜N
O2(NPEE)); 7.61(d,2H,m-H〜NO2(NPEOC)); 7.25-7.23(2
d,2H,m-H〜NO2(NPEE)); 6.11-6.08(2s,1H,H-C(1′));
5.24(m,2H,HO-C(5′),HO-C(3′)); 4.81-4.74(m,2H,CH
(NPEE),H-C(2′)); 4.38(t,2H,α-CH2(NPEOC)); 4.38-
4.26(m,1H,H-C(3′)); 3.99(m,1H,H-C(4′)); 3.72-3.4
2(m,4H,CH2(5′),α-CH2(NPEE)); 3.10(t,2H,β-CH2(NP
EOC)); 2.63-2.49(m,2H,β-CH2(NPEE)); 1.18-1.10(2d,
3H,CH3(NPEE)) 20.3 N6−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキシカ
ルボニル〕−2′−O−〔1−(4−ニトロフェニル)
エチル〕アデノシン 0.5g(0.711ミリモル)のN6−〔2−(4−ニ
トロフェニル)エトキシカルボニル〕−3′,5′−O
−(1,1,3,3−テトライソプロピルジシロキサン−
1,3−ジイル)アデノシンを9mlの無水ジクロロメタ
ンに溶解し、0.56mg(2.94μモル)のp−TsO
H・H2Oを加え、そして混合物を氷浴中0℃まで冷却
した。この溶液に0.20g(1.06ミリモル)の4−
ニトロフェニルエチルビニルエーテルを加え、反応混合
物を初めに氷浴中で撹拌し、その後ゆっくりと室温まで
加温し、そして一晩撹拌した。それをそれぞれ50mlの
飽和炭酸水素ナトリウム溶液で3回振盪することにより
抽出し、すべての水相をジクロロメタンで逆抽出し、合
一した有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして回転
エバポレーターで蒸発させた。残留物を1.8mlの無水
テトラヒドロフランに溶解し、0.56g(1.778ミ
リモル)のフッ化テトラブチルアンモニウム・3H2
および0.2ml(3.55ミリモル)の氷酢酸を加え、混
合物を室温で4時間撹拌し、そして回転エバポレーター
で蒸発させた。精製のために、得られる油状物をシリカ
ゲルカラム(3.0×10.9cm)に装荷し、ジクロロメ
タン(500ml)、ジクロロメタン/メタノール=9
5:1(485ml)、80:1(410ml)、70:1
(710ml)、65:1(650ml)で溶離し、そして
1450mlの移動相を使用した後に、最初の生成物を含
有するフラクションを得、その後のすべての生成物フラ
クションを合一し、そして回転エバポレーターで蒸発さ
せた。残留物を泡状物が生成するまでジクロロメタンを
用いて数回共蒸発させ、高真空下、40℃で乾燥した。
0.31g(0.474ミリモル、67%)の所望の生成
物を無色の泡状物として得た。 TLC(シリカゲル): Rf=0.5+0.57(ジクロ
ロメタン/メタノール=95:5) C2931711×1/2 H2O(662.61) 分光分析データは実施例20.2と同一である。 20.4 5′−O−(4,4′−ジメトキシトリフェニル
メチル)−N6−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキ
シカルボニル〕−2′−O−〔1−(4−ニトロフェニ
ルエトキシ)エチル〕アデノシン 5.0g(0.76ミリモル)のN6−〔2−(4−ニト
ロフェニル)エトキシカルボニル〕−2′−O−〔1−
(4−ニトロフェニルエトキシ)エチル〕アデノシンを
それぞれ10mlの無水ピリジンを用いて3回共蒸発さ
せ、残留物を30mlの無水ピリジンに溶解し、0.36
g(1.07ミリモル)の塩化4,4′−ジメトキシトリ
フェニルメチルを加え、そして混合物を室温で一晩撹拌
した。次に、それを酢酸エチルで希釈し、それぞれ飽和
炭酸水素ナトリウム溶液で3回振盪することにより抽出
した。水相を酢酸エチルで逆抽出し、すべての有機相を
合一し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、回転エバ
ポレーターで蒸発させ、そして残留物をトルエンを用い
て数回共蒸発させた。精製のために、粗生成物をシリカ
ゲルカラム(3.0×16.0cm)に装荷し、トルエン
(200ml)、トルエン/酢酸エチル=3:1(400
ml)、2:1(300ml)、1:1(400ml)、1:
2(600ml)で溶離し、そして1100mlの移動相を
使用した後に、最初の生成物フラクションを得た。生成
物を含有するすべてのフラクションを合一し、回転エバ
ポレーターで蒸発させた。得られる残留物を3mlの酢酸
エチルに溶解し、75mlのn−ヘキサンに滴加し、得ら
れる沈殿物を吸引濾過し、そして高真空下、40℃にお
いてパラフィン肩上で乾燥した。0.7g(0.73ミリ
モル、96%)の化合物を無色の非晶質固体として得
た。 TLC(シリカゲル): Rf=0.44(トルエン/酢
酸エチル/メタノール=5:4:1) 元素分析(C5049713(955.98)として) 理論値: C 62.82% H 5.16% N
10.25% 実測値: C 62.28% H 5.26% N
10.23% UV(メタノール):λmax〔nm〕(log ε)=202
(5.01)、236(4.42)、267(4.5
9)、〔275(4.52)〕。1 H-NMR (250 MHz, d6-DMSO, ppm):10.55(s,1H,NH); 8.
55-8.49(m,2H,H-C(8)、H-C(2)); 8.13(d,2H,o-H〜NO2(NP
EOC)); 8.03-7.97(m,2H,o-H〜NO2(NPEE)); 7.60(d,2H,m
-H〜NO2(NPEOC)); 7.37-7.20(m,11H,m-H〜NO2(NPEE),H
(フェニル),m-H〜OCH3); 6.48-6.78(m,4H,o-H〜OCH3);
6.13-6.11(m,1H,H-C(1′)); 5.28-5.26(m,1H,HO-C
(3′)); 4.94-4.87(m,1H,CH(NPEE)); 4.85-4.78(m,1H,H
-C(2′)); 4.41-4.36(m,3H,α-CH2(NPEOC),H-C(3′));
4.12-4.10(m,1H,H-C(4′)); 3.70(s,6H,OCH3); 3.62-3.
39(m,2H,CH2(5′)); 3.10(t,2H,β-CH2(NPEOC)); 2.64-
2.52(m,2H,β-CH2(NPEOC)); 1.20-1.13(2d,3H,CH3(NPE
E))
【0054】実施例21 5′−O−(4,4′−ジメトキシトリフェニルメチ
ル)−N6−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキシカ
ルボニル〕−2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエ
トキシ)エチル〕アデノシン−3′−O−(N,N−ジ
イソプロピル−2−シアノエチル)ホスフィットアミド 0.4g(0.46ミリモル)の5′−O−(4,4′−
ジメトキシトリフェニルメチル)−N6−〔2−(4−
ニトロフェニル)エトキシカルボニル〕−2′−O−
〔1−(4−ニトロフェニルエトキシ)エチル〕アデノ
シンを21.8mg(0.31ミリモル)の1H−テトラゾ
ールと一緒に窒素ガスで満たされたフラスコに計り込
み、8mlの無水アセトニトリルに溶解し(残留物分
析)、そして0.37g(1.24ミリモル)のビス(ジ
イソプロピルアミノ)(2−シアノエトキシ)ホスフィ
ンを加えた。反応溶液を保護ガス雰囲気下、室温で一晩
撹拌し、酢酸エチルで希釈し、そしてそれぞれ40mlの
塩化ナトリウム/炭酸水素ナトリウム溶液で3回洗浄し
た。すべての水相を酢酸エチルで逆抽出し、合一した有
機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして回転
エバポレーターで蒸発させた。精製のために、残留物を
シリカゲルカラム(2.5×18.0cm)に装荷し、トル
エン/酢酸エチル=3:1(400ml)、2:1(60
0ml)でクロマトグラフィー処理し、そして550mlの
移動相を使用した後に、最初の生成物フラクションを
得、その後のすべてのフラクションを合一し、そして回
転エバポレーターで蒸発させた。残留物を酢酸エチルを
用いて共蒸発させ、無色の泡状物を高真空下で乾燥して
0.45g(0.39ミリモル、85%)の化合物を得
た。 TLC(シリカゲル):Rf=0.14+0.23(トルエン
/酢酸エチル=1:1) 元素分析(C5966914P(1156.20)とし
て) 理論値:C 61.29% H 5.75% N 1
0.90% 実測値:C 60.61% H 6.01% N 1
0.76% UV(メタノール): λmax〔nm〕(logε): 204(4.98), 236
(4.47), 226(4.56),〔276(4.48)〕1 H-NMR(250 MHz, CDCl3, TMS, ppm): 8.66-8.63(m,1H,H
-C(8)); 8.21-7.98(m,6H,H-C(2),o-H〜N02(NPEOCおよび
NPEE),NH); 7.46-7.11(m, 13H, m-H〜NO2(NPEEおよびNP
EOC),H-フェニル,m-H〜OCH3); 6.83-6.76(m,4H, o-H〜O
CH3); 6.21-6.11(m,1H,H-C(1′)); 5.23-5.08(m,1H,H-C
(2′)); 4.98-4.73(m,1H,CH(NPEE)); 4.61-4.50(m,3H,
α-CH2(NPEOC),H-C(3′)); 4.41-4.28(m,1H,H-C(4′));
3.93-3.16(m,8H,OCH3,α-CH2(NPEE)); 3.76-3.42(m,4H,
P-O-CH2,CH2(5′)); 3.45-3.27(m,2H,n-CH); 3.16(t,2
H,β-CH2(NPEOC)); 2.72-2.57(m,4H,β-CH2-CN),CH2-C
N); 1.35-1.15(m,15H,CH3(NPEE),C(CH3)2)31 P-NMR(161,70 MHz,CDCl3,H3PO4,ppm): 151.56, 150.9
8, 150.79, 150.53
【0055】実施例22 5′−O−(4,4′−ジメトキシトリフェニルメチ
ル)−N6−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキシカ
ルボニル〕−2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエ
トキシ)エチル〕アデノシン−3′−O−(N,N−ジ
イソプロピル−2−(4−ニトロフェニル)エチル)ホ
スフィットアミド 0.4g(0.41ミリモル)の5′−O−(4,4′−
ジメトキシトリフェニルメチル)−N6−〔2−(4−
ニトロフェニル)エトキシカルボニル〕−2′−O−
〔1−(4−ニトロフェニルエトキシ)エチル〕アデノ
シンを19.78mg(0.282ミリモル)の1H−テト
ラゾールと一緒に窒素ガスで満たされたフラスコに計り
込み、9mlの無水アセトニトリルに溶解し(残留物分
析)、そして0.45g(1.13ミリモル)のビス(ジ
イソプロピルアミノ)−2−(4−ニトロフェニル)エ
トキシホスフィンを加えた。反応溶液を保護ガス雰囲気
下、室温で一晩撹拌し、酢酸エチルで希釈し、そしてそ
れぞれ40mlの塩化ナトリウム/炭酸水素ナトリウム溶
液で3回洗浄した。すべての水相を酢酸エチルで逆抽出
し、合一した有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過
し、そして回転エバポレーターで蒸発させた。精製のた
めに、残留物をシリカゲルカラム(2.5×18.0cm)
に装荷し、トルエン(100ml)、トルエン/酢酸エチ
ル=5:1(300ml)、4:1(300ml)、3:1
(400ml)、2:1(300ml)溶離し、そして70
0mlの移動相を使用した後に、最初の生成物フラクショ
ンを集めた。すべての生成物を含有するフラクションを
合一し、回転エバポレーターで蒸発させ、得られる残留
物を酢酸エチルを用いて数回共蒸発させ、そして得られ
る無色の泡状物を高真空下で乾燥した。0.431g
(0.33ミリモル、80%)の所望の化合物を単離し
た。 TLC(シリカゲル):Rf=0.26+0.30(トルエ
ン/酢酸エチル=1:1) 元素分析(C6470916P(1252.29)とし
て) 理論値:C 61.38% H 5.68% N 1
0.06% 実測値:C 60.81% H 5.82% N
9.54% UV(メタノール): λmax〔nm〕(logε): 207(5.23),
〔214(5.09)〕, 269(4.70)1 H-NMR(250 MHz, CDCl3, TMS, ppm): 8.66-8.60(m,1H,H
-C(8)); 8.19-7.96(m,(H,H-C(2),o-H〜N02(NPEOC,NPEお
よびNPEE),NH); 7.44-7.07(m, 15H, m-H〜NO2(NPEEおよ
びNPEOC),H(フェニル),m-H〜OCH3); 6.76+6.75(2d,4H,
o-H〜OCH3); 6.25-6.08(m,1H,H-C(1′)); 5.21-4.68(m,
2H,H-C(2′), CH(NPEE)); 4.54-4.42(m,3H,H-C(3′),α
-CH2(NPEOC)); 4.38-4.28(m,1H,H-C(4′));4.0-3.70(m,
8H,α-CH2(NPEE),OCH3); 3.60-3.40(m,4H,P-O-CH
2(5′)); 3.35-3.22(m,2H,N-CH); 3.14(t,2H,CH2(NPEO
C)); 3.05-2.52(m,4H,β-CH2(NPEE)),β-CH2(NPE); 1.2
9-0.97(m,15H,CH3(NPEE),C(CH3)2)31 P-NMR(161,70 MHz,CDCl3,H3PO4,ppm): 150.58, 149.8
9, 149.32, 149.25
【0056】実施例23 23.1 N6−ベンゾイル−2′−O−〔1−(4−ニト
ロフェニル)エトキシ〕−3′,5′−O−(1,1,3,
3−テトライソプロピルジシロキサン−1,3−ジイ
ル)アデノシン 1.0g(1.63ミリモル)のN6−ベンゾイル−3′,
5′−O−(1,1,3,3−テトライソプロピルジシロ
キサン−1,3−ジイル)アデノシンを16mlの無水ジ
クロロメタンに溶解し、32.6mg(0.17ミリモル)
のp−TsOH・H2Oおよび0.46g(2.4ミリモ
ル)の4−ニトロフェニルエチルビニルエーテルを加
え、混合物を室温で2.5時間撹拌し、0.5Nのナトリ
ウムメタノラート/メタノール溶液で中和し、そして回
転エバポレーターで蒸発させた。残留物をジクロロメタ
ンに取り、それぞれ50mlの飽和炭酸水素ナトリウム溶
液で3回抽出した。すべての水相をジクロロメタンで逆
抽出し、合一した有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、
濾過し、そして回転エバポレーターで蒸発させた。精製
のために、粗生成物をシリカゲルカラム(83.5×1
6.0cm)に装荷し、トルエン(200ml)、トルエン
/酢酸エチル=4:1(400ml)、3:1(600m
l)、2:1(500ml)でクロマトグラフィー処理
し、そして500mlの移動相を使用した後に、最初の生
成物フラクションを集めた。すべての生成物を含有する
フラクションを合一し、回転エバポレーターで蒸発さ
せ、そして残留物を泡状物が生成するまでジクロロメタ
ンを用いて数回共蒸発させた。淡黄色の泡状物を高真空
下、40℃で乾燥して1.0g(1.24ミリモル、76
%)の化合物を得た。 TLC(シリカゲル):Rf=0.40(トルエン/酢酸
エチル=1:1) 元素分析(C395469Si2(807.07)とし
て) 理論値:C 58.04% H 6.74% N 1
0.41% 実測値:C 58.05% H 6.78% N 1
0.26% UV(メタノール): λmax〔nm〕(logε): 276(4.41)。1 H-NMR(250 MHz, CDCl3, TMS, ppm): 9.01(s,1H,NH);
8.71-8.63(2s,1H,H-C(8)); 8.27-8.20(2s,1H,H-C(2));
8.10-7.94(m, 4H, o-H〜NO2(NPEE),o-H(ベンゾイル);
7.57-7.07(m,5H,m-H〜NO2(NPEE),m-およびp-H(ベンゾイ
ル); 6.01-5.99(2s,1H, H-C(1′)); 5.06-4.97(m,1H,CH
(NPEE)); 4.60-4.49(m,1H,H-C(2′)); 4.40-4.32(m,1H,
H-C(3′)); 4.23-3.64(m,5H,H-C(4′),CH2(5′),α-CH2
(NPEE));2.97-2.86(m,2H,β-CH2(NPEE)); 1.41-1.34(2
d,3H,CH3(NPEE)); 1.02-0.88(m,28H,イソプロピル) 23.2 N6−ベンゾイル−2′−O−〔1−(4−ニト
ロフェニルエトキシ)エチル〕アデノシン 2.0g(3.25ミリモル)のN6−ベンゾイル−3′,
5′−O−(1,1,3,3−テトライソプロピルジシロ
キサン−1,3−ジイル)アデノシンを40mlの無水ジ
クロロメタンに溶解し、5.6mg(29.4μモル)のp
−TsOH・H2Oを加え、そして混合物を氷浴中0℃
まで冷却した。この溶液に2.0g(10.6ミリモル)
の4−ニトロフェニルエチルビニルエーテルを加え、反
応混合物を初めに氷浴中で撹拌し、その後ゆっくりと室
温まで加温し、そして1.5時間後反応混合物を0.5N
のナトリウムメタノラート/メタノール溶液で中和し、
回転エバポレーターで蒸発させた。残留物をジクロロメ
タンに取り、それぞれ60mlの飽和炭酸水素ナトリウム
溶液で3回振盪することにより抽出した。すべての水相
をジクロロメタンで逆抽出し、合一した有機相を硫酸ナ
トリウム上で乾燥し、そして回転エバポレーターで蒸発
させた。残留物を8.0mlの無水テトラヒドロフランに
溶解し、2.46g(7.82ミリモル)のテトラブチル
アンモニウムフルオライド・3H2Oを加え、混合物を
室温で30分間撹拌し、そして回転エバポレーターで蒸
発させた。精製のために、得られる油状物をシリカゲル
カラム(3.0×17.0cm)に装荷し、ジクロロメタン
(200ml)、ジクロロメタン/メタノール=50:1
(200ml)、45:1(370ml)、40:1(14
0ml)、35:1(180ml)で溶離し、そして550
mlの移動相を使用した後に、最初の生成物を含有するフ
ラクションを得、その後のすべての生成物フラクション
を合一し、そして回転エバポレーターで蒸発させた。残
留物を2mlのジクロロメタンに溶解し、250mlのジエ
チルエーテルに滴加し、そして得られる無色の沈殿物を
吸引濾過し、高真空下、40℃で乾燥した。1.26g
(2.23ミリモル、68%)の所望の生成物を無色の
非晶質固体として得た。融点170℃。 TLC(シリカゲル):Rf=0.54+0.60(ジクロ
ロメタン/メタノール=9:1) 元素分析(C272868(653.61)として) 理論値:C 57.44% H 4.99% N 1
4.88% 実測値:C 57.06% H 5.26% N 1
4.62% UV(メタノール): λmax〔nm〕(logε): 277(4.44)1 H-NMR(250 MHz, d6-DMSO, ppm): 11.23(s,1H,NH); 8.7
5-8.74(2s,1H,H-C(8)); 8.72-8.71(2s,1H,H-C(2)); 8.0
8-8.01(m, 4H, o-H〜NO2(NPEE),o-H(ベンゾイル)); 7.6
4-7.51(m,3H,m-およびp-H(ベンゾイル)); 7.31-7.28(2
d,2H, m-H〜NO2(NPEE)); 6.15(d,1H,H-C(1′)); 6.15
(d,1H,H-C(1′)); 5.37-5.13(m,2H,HO-C(5′),HO-C
(3′)); 4.93-4.72(m,2H,CH(NPEE),H-C(2′)); 4.35-4.
17(m,1H,H-(3′)); 4.0(m,1H,H-C(4′); 3.79-3.40(m,4
H,CH2(5′),α-CH2(NPEE)); 2.68-2.60(m,2H,β-CH2(NP
EE)); 1.18-1.134(2d,3H,CH3(NPEE)) 23.3 N6−ベンゾイル−5′−O−(4,4′−ジメト
キシトリフェニルメチル)−2′−O−〔1−(4−ニ
トロフェニルエトキシ)エチル〕アデノシン 0.9g(1.59ミリモル)のN6−ベンゾイル−2′
−O−〔1−(4−ニトロフェニルエトキシ)エチル〕
アデノシンをそれぞれ10mlの無水ピリジンを用いて3
回共蒸発させ、残留物を40mlの無水ピリジンに溶解
し、0.59g(1.75ミリモル)の塩化4,4′−ジ
メトキシトリフェニルメチルを加え、そして反応溶液を
室温で一晩撹拌した。次に、10mlのメタノールを加
え、混合物を室温でさらに30分間撹拌し、濃縮して半
分の容量とし、ジクロロメタンに取り、そしてそれぞれ
50mlの水で2回振盪することにより抽出した。水相を
ジクロロメタンで逆抽出し、すべての有機相を合一し、
硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、回転エバポレータ
ーで蒸発させ、そして残留物をトルエンを用いて数回共
蒸発させた。精製のために、粗生成物ををシリカゲルカ
ラム(3.2×17.0cm)に装荷し、トルエン(100
ml)、トルエン/酢酸エチル=2:1(600ml)、
1:1(300ml)、1:2(900ml)、1:3(4
00ml)で溶離し、そして1100mlの移動相を使用し
た後に、最初の生成物を含有するフラクションを得、そ
の後のすべてのフラクションを合一し、そして回転エバ
ポレーターで蒸発させた。残留物を2mlのジクロロメタ
ンに溶解し、200mlのジエチルエーテルに滴加し、そ
して得られる沈殿物を吸引濾過し、そして高真空下、4
0℃で乾燥した。1.1g(1.27ミリモル、80%)
の所望の生成物を無色の非晶質固体として得た。融点1
20℃。 TLC(シリカゲル):Rf=0.63(ジクロロメタン
/メタノール=15:1) 元素分析(C4840610(866.93)として) 理論値:C 66.50% H 5.34% N
9.69% 実測値:C 65.82% H 5.21% N
9.77% UV(メタノール): λmax〔nm〕(logε): 203(4.91); 233
(4.49); 276(4.45)1 H-NMR(250 MHz, d6-DMSO, ppm): 11.25(s,1H,NH); 8.6
5-8.61(m,2H,H-C(2));8.07-8.02(m,4H,o-H〜NO2(NPEE),
o-H(ベンゾイル)); 7.64-7.51(m,3H,m-およびp-H(ベン
ゾイル)); 7.36-7.15(m,11H, m-H〜OCH3,H(フェニル),m
-H〜NO2(NPEE)); 6.84-6.81(m,4H,o-H〜OCH3)); 6.17-
6.16(m,1H,H-C(1′)); 5.35-5.33(m,1H,HO-C(3′)); 5.
05-4.91(m,1H,CH(NPEE)); 4.87-4.83(m,1H,H-C(2′));
4.48-4.31(m,1H,H-(3′)); 4.13(m,1H,H-C(4′)); 3.70
-3.48(m,10H,OCH3,CH2(5′)),α-CH2(NPEE)); 2.70-2.6
1(m,2H,β-CH2(NPEE)); 1.25-1.13(2d,3H,CH3(NPEE))
【0057】実施例24 N6−ベンゾイル−5′−O−(4,4′−ジメトキシト
リフェニルメチル)−2′−O−〔1−(4−ニトロフ
ェニルエトキシ)エチル〕アデノシン−3′−O−
(N,N−ジイソプロピル−2−シアノエチル)ホスフ
ィットアミド 1.0g(1.5ミリモル)のN6−ベンゾイル−5′−
O−(4,4′−ジメトキシトリフェニルメチル)−
2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエトキシ)エチ
ル〕アデノシンおよび54.64mg(0.78ミリモル)
の1H−テトラゾールを窒素ガスで満たされたフラスコ
に計り込み、反応物を20mlの無水で酸を含まないジク
ロロメタンに溶解し、0.83g(3.11ミリモル)の
ビス(ジイソプロピルアミノ)(2−シアノエトキシ)
ホスフィンを加え、そして反応溶液を保護ガス雰囲気下
で一晩撹拌した。次に、それをジクロロメタンで希釈
し、それぞれ50mlの塩化ナトリウム/炭酸水素ナトリ
ウム溶液で3回振盪することにより抽出し、水相をジク
ロロメタンで逆抽出し、すべての有機相を合一し、硫酸
ナトリウム上で乾燥し、濾過し、回転エバポレーターで
蒸発させた。精製のために、粗生成物ををシリカゲルカ
ラム(3.0×15.0cm)に装荷し、トルエン(200
ml)、トルエン/酢酸エチル=3:1(400ml)、
2:1(600ml)で溶離し、そして550mlの移動相
を使用した後に、最初の生成物フラクションを得、その
後のフラクションを合一し、そして回転エバポレーター
で蒸発させた。得られる残留物を泡状物が生成するまで
ジクロロメタンを用いて数回共蒸発させた。無色の泡状
物を高真空下で乾燥して1.07g(1.0ミリモル、8
7%)の所望の生成物を単離した。 TLC(シリカゲル):Rf=0.54+0.66(トルエ
ン/酢酸エチル=1:3) 元素分析(C5763811P(1067.15)とし
て) 理論値:C 64.15% H 5.95% N 1
0.50% 実測値:C 64.52% H 6.27% N
9.96% UV(メタノール): λmax〔nm〕(logε): 204(4.93); 233
(4.52); 276(4.46)1 H-NMR(250 MHz, CDCl3, TMS, ppm): 9.10(s,1H,NH);
8.70-8.68(m,1H,H-C(8)); 8.28-8.21(m,1H,H-C(2)); 8.
04-7.99(m,4H,o-H〜NO2(NPEE),o-H(ベンゾイル); 7.62-
7.16(m,14H,H(フェニル),m-およびp-H(ベンゾイル),m-H
〜NO2(NPEE),m-H〜OCH3)); 6.83-6.67(m,4H,o-H〜OC
H3)); 6.23-6.11(m,1H,H-C(1′)); 5.39-5.11(m,1H,H-C
(2′)); 4.98-4.72(m,1H,CH(NPE)); 4.3-4.53(m,1H,H-C
(4′)); 3.93-3.82(m,2H,α-CH2(NPEE)); 3.77+3.76(2
s,6H,OCH3); 3.68-3.21(m,6H,P-O-CH2,CH2(5′),N-CH);
2.70-2.62(m,4H,CH2-CN,β-CH2(NPEE)); 1.38-1.02(m,
15H,CH3(NPEE),C(CH3)2)31 P-NMR(161.70 MHz, CDCl3, H3PO4, ppm): 151.60, 1
51.05, 150.87, 150.54
【0058】実施例25 25.1 N2−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキシカ
ルボニル〕−O6−〔2−(4−ニトロフェニル)エチ
ル〕−2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエトキ
シ)エチル〕−3′,5′−O−(1,1,3,3−テトラ
イソプロピルジシロキサン−1,3−ジイル)グアノシ
ン 0.5g(0.575ミリモル)のN2−〔2−(4−ニ
トロフェニル)エトキシカルボニル〕−O6−〔2−
(4−ニトロフェニル)エチル〕−3′,5′−O−
(1,1,3,3−テトライソプロピルジシロキサン−1,
3−ジイル)グアノシンを7mlの無水ジクロロメタンに
溶解し、0.6mg(7.1μモル)のp−TsOH・H2
Oを加え、そして混合物を氷浴中0℃まで冷却した。次
に、0.22g(1.15ミリモル)の4−ニトロフェニ
ルエチルビニルエーテルを加え、反応溶液を初めに氷浴
中で撹拌し、2時間後、ゆっくりと加温し、そして一晩
室温で連続的に撹拌した。それをジクロロメタンで希釈
し、それぞれ40mlの飽和炭酸水素ナトリウム溶液で3
回振盪することにより抽出し、水相をジクロロメタンで
逆抽出し、すべての有機相を合一し、硫酸ナトリウム上
で乾燥し、そして回転エバポレーターで蒸発させた。精
製のために、油状残留物をシリカゲルカラム(3.0×
11.0cm)に装荷し、トルエン(500ml)、トルエ
ン/酢酸エチル=20:1(630ml)、15:1(3
20ml)、10:1(440ml)、5:1(360m
l)、4:1(350ml)でクロマトグラフィー処理
し、そして1900mlの移動相を使用した後に、最初の
生成物フラクションを得、すべての生成物を含有するフ
ラクションを合一し、そして回転エバポレーターで蒸発
させた。油状残留物をジクロロメタンを用いて数回共蒸
発させ、無色の泡状物を得た。泡状物を高真空下、40
℃で乾燥して、0.55g(0.518ミリモル、90
%)の所望の生成物を単離した。 TLC(シリカゲル):Rf=0.53(トルエン/酢酸
エチル=1:1)。 元素分析(C4964815Si2(1061.27)と
して) 理論値:C 55.45% H 6.07% N 1
0.55% 実測値:C 55.91% H 6.39% N
9.83%1 H-NMR(250 MHz, d6-DMSO, ppm): 10.31-10.30(2s,1H,N
H); 8.20-8.10(m,5H,H-C(8),o-H〜NO2(NPEおよびNPEO
C); 7.93-7.74(2d,2H,o-H〜NO2(NPEE)); 7.64-7.56(m,4
H, m-H〜NO2(NPEおよびNPEOC)); 7.37-7.23(2d,2H,m-H
〜NO2(NPEE)); 5.91-5.88(2d,1H,H-C(1′)); 5.04-4.93
(2q,1H,CH(NPEE)); 4.76-4.41(m,4H,α-CH2(NPEOC),H-C
(2′),H-C(3′)); 4.34(m,2H,α-CH2(NPE)); 4.18-3.53
(m,5H,HC(4′),α-CH2(NPEE),CH2(5′)); 3.28(t,2H,β
-CH2(NPEOC)); 3.07(m,2H,β-CH2(NPE)); 2.82-2.72(2
t,2H,β-CH2(NPEE)); 1.29-1.25(2d,3H,CH3(NPEE)); 0.
99-0.83(m,28H,イソプロピル) 25.2 N2−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキシカ
ルボニル〕−O6−〔2−(4−ニトロフェニル)エチ
ル〕−2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエトキ
シ)エチル〕グアノシン 0.4g(0.46ミリモル)のN2−〔2−(4−ニト
ロフェニル)エトキシカルボニル〕−O6−〔2−(4
−ニトロフェニル)エチル〕−2′−O−〔1−(4−
ニトロフェニルエトキシ)エチル)−3′,5′−O−
(1,1,3,3−テトライソプロピルジシロキサン−1,
3−ジイル)グアノシンを2.0mlの無水テトラヒドロ
フランに溶解し、0.35mg(1.10ミリモル)のテト
ラブチルアンモニウムフルオライド・3H2Oおよび0.
12ml(2.21ミリモル)の氷酢酸を加え、混合物を
室温で5時間撹拌し、そして回転エバポレーターで蒸発
させた。精製のために、粗生成物をシリカゲルカラム
(2.5×14.0cm)に装荷し、ジクロロメタン(30
0ml)、ジクロロメタン/メタノール=100:1(4
00ml)、90:1(540ml)、80:1(400m
l)、70:1(350ml)で溶離し、そして800ml
の移動相を使用した後に、最初の生成物を含有するフラ
クションを得、生成物を含有するすべてのフラクション
を合一し、回転エバポレーターで蒸発させた。得られる
残留物を泡状物が生成するまでジクロロメタンを用いて
数回共蒸発させ、無色の泡状物を高真空下、40℃で乾
燥して0.288g(0.351ミリモル、95%)の化
合物を単離した。 TLC(シリカゲル):Rf=0.25+0.3(ジクロロ
メタン/メタノール=95:5) 元素分析(C3738814(818.76)として) 理論値:C 54.28% H 4.67% N 1
3.68% 実測値:C 54.25% H 5.16% N 1
3.26% UV(メタノール): λmax〔nm〕(logε): 202(4.60), 215
(4.60), 268(4.60)1 H-NMR(250 MHz, d6-DMSO, ppm): 10.53-10.34(2s,1H,N
H); 8.48-8.43(2s,1H,H-C(8)); 8.15-8.10(m,4H,o-H〜N
O2(NPEおよびNPEOC); 8.0-7.92(2d,2H,o-H〜NO2(NPE
E)); 7.62-7.57(m,4H, m-H〜NO2(NPEおよびNPEOC)); 7.
23-7.19(2d,2H,m-H〜NO2(NPEE)); 6.0-5.97(2d,1H,H-C
(1′)); 5.23-5.18(2d,1H,HO-C(3′)); 5.07-5.00(m,1
H,HO-C(5′)); 4.78-4.60(m,4H,α-CH2(NPEOC),H-C
(2′),CH(NPEE));4.36(t,2H,α-CH2(NPE)); 4.28-4.18
(m,1H,HC(4′)); 3.72-3.49(m,4H,CH2(5′),α-CH2(NPE
E)); 3.36-3.26(m,2H,β-CH2(NPEOC)); 3.09(t,2H,β-C
H2(NPE)); 2.66-2.52(m,2H,β-CH2(NPEE)); 1.17-1.11
(2d,3H,CH3(NPEE)) 25.3 N2−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキシカ
ルボニル〕−O6−〔2−(4−ニトロフェニル)エチ
ル〕−2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエトキ
シ)エチル〕グアノシン 2.0g(2.3ミリモル)のN2−〔2−(4−ニトロ
フェニル)エトキシカルボニル〕−O6−〔2−(4−
ニトロフェニル)エチル〕−3′,5′−O−(1,1,
3,3−テトライソプロピルジシロキサン−1,3−ジイ
ル)グアノシンを25mlの無水ジクロロメタンに溶解
し、2.8mg(14.22μモル)のp−TsOH・H2
Oを加え、そして混合物を氷浴中0℃まで冷却した。こ
の溶液に0.99g(4.6ミリモル)の4−ニトロフェ
ニルエチルビニルエーテルを加え、混合物を始めに氷浴
中で撹拌し、2時間後、ゆっくりと室温まで加温し、そ
して一晩撹拌した。反応溶液をジクロロメタンで希釈
し、それぞれ50mlの飽和炭酸水素ナトリウム溶液で3
回洗浄した。すべての水相をジクロロメタンで逆抽出
し、合一した有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過
し、そして回転エバポレーターで蒸発させた。得られる
油状物を6.0mlの無水テトラヒドロフランに溶解し、
1.67g(5.3ミリモル)のテトラブチルアンモニウ
ムフルオライド・3H2Oおよび0.6ml(0.01ミリ
モル)の氷酢酸を加え、混合物を室温で5時間撹拌し、
そして回転エバポレーターで蒸発させた。精製のため
に、粗生成物をシリカゲルカラム(3.0×13.0cm)
に装荷し、ジクロロメタン(400ml)、ジクロロメタ
ン/メタノール=100:1(500ml)、90:1
(360ml)、80:1(800ml)、70:1(35
0ml)で溶離し、そして1100mlの移動相を使用した
後に、最初の生成物フラクションを得た。その後のすべ
ての生成物を含有するフラクションを合一し、回転エバ
ポレーターで蒸発させ、そして残留物を泡状物が生成す
るまでジクロロメタンを用いて数回共蒸発させた。無色
の泡状物を高真空下、40℃で乾燥して、1.75g
(1.84ミリモル、93%)の所望の化合物を得た。 TLC(シリカゲル):Rf=0.25+0.3(ジクロロ
メタン/メタノール=95:5) C3738814(818.76) 分光分析データは実施例25.2と同一である。 25.4 5′−O−(4,4′−ジメトキシトリフェニル
メチル)−N2−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキ
シカルボニル〕−O6−〔2−(4−ニトロフェニル)
エチル〕−2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエト
キシ)エチル〕グアノシン 1.8g(2.19ミリモル)のN2−〔2−(4−ニト
ロフェニル)エトキシカルボニル〕−O6−〔2−(4
−ニトロフェニル)エチル〕−2′−O−〔1−(4−
ニトロフェニルエトキシ)エチル〕グアノシンをそれぞ
れ10mlの無水ピリジンを用いて3回共蒸発させ、残留
物を35mlの無水ピリジンに取り、0.96g(2.85
ミリモル)の4,4′−ジメトキシトリフェニルメチル
クロライドを加え、そして混合物を室温で一晩撹拌し
た。次に、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、それぞれ
50mlの飽和炭酸水素ナトリウム溶液で3回洗浄し、水
相を酢酸エチルで逆抽出し、すべての有機相を合一し、
硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、回転エバポレータ
ーで蒸発させ、そして残留物をトルエンを用いて数回共
蒸発させた。精製のために、粗生成物をシリカゲルカラ
ム(3.0×14.0cm)に装荷し、トルエン(200m
l)、トルエン/酢酸エチル=5:1(300ml)、
4:1(750ml)、3:1(800ml)、2:1(1
200ml)でクロマトグラフィー処理し、そして130
0mlの移動相を使用した後に、最初の生成物フラクショ
ンを得、その後のすべてのフラクションを合一し、回転
エバポレーターで蒸発させた。残留物を5mlのジクロロ
メタンに溶解し、200mlのn−ヘキサンに滴加し、得
られる沈殿物を吸引濾過し、そして高真空下、40℃に
おいてパラフィンシェイビング上で乾燥した。2.36
g(2.1ミリモル、96%)の化合物を無色の非晶質
固体として得た。 TLC(シリカゲル):Rf=0.6(トルエン/酢酸エ
チル/メタノール=5:4:1) 元素分析(C5856816(1121.13)として) 理論値:C 62.13% H 5.03% N
9.99% 実測値:C 61.61% H 5.03% N 1
0.18% UV(メタノール): λmax〔nm〕(logε): 201(5.01),〔21
4(4.77)〕, 236(4.49), 268(4.65)1 H-NMR(250 MHz, d6-DMSO, ppm): 10.33(2s,1H,NH); 8.
31(s,1H,H-C(8)); 8.15-8.11(m,4H,o-H〜NO2(NPEOCおよ
びNPE)); 7.98-7.92(2d,2H〜NO2(NPEE)); 7.64-7.55(m,
4H,m-H〜NO2(NPEOCおよびNPE)); 7.33-7.15(m,1H,m-H〜
NO2(NPEE)), H(フェニル),m-H〜OCH3); 6.80-6.70(m,4
H,o-H〜OCH3); 6.02(m,1H,H-C(1′)); 5.20(d,1H,HO-C
(3′)); 4.84-4.70(m,4H,H-C(2′),CH(NPEE),α-CH2(NP
EOC)); 4.84-4.30(m,3H,H-C(3′),α-CH2(NPE)); 4.01
(m,1H,HC(4′)); 3.688-3.685-3.680-3.673(4s,6H,OC
H3); 3.66-3.26(m,4H,CH2(5′),α-CH2(NPEE)); 3.34-
3.19(m,2H,β-CH3(NPEOC)); 3.07(t,2H,β-CH2(NPE));
2.71-2.50(m,2H,β-CH2(NPEE));1.19-1.14(2d,3H,CH3(N
PEE))
【0059】実施例26 5′−O−(4,4′−ジメトキシトリフェニルメチ
ル)−N2−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキシカ
ルボニル〕−O6−〔2−(4−ニトロフェニル)エチ
ル〕−2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエトキ
シ)エチル〕グアノシン−3′−O−(N,N−ジイソ
プロピル−2−シアノエチル)ホスフィットアミド 0.4g(0.35ミリモル)の5′−O−(4,4′−
ジメトキシトリフェニルメチル)−N2−〔2−(4−
ニトロフェニル)エトキシカルボニル〕−O6−〔2−
(4−ニトロフェニル)エチル〕−2′−O−〔1−
(4−ニトロフェニルエトキシ)エチル〕グアノシンお
よび15.0mg(0.21ミリモル)の1H−テトラゾー
ルを窒素ガスで満たされたフラスコに計り込み、反応物
を8mlの無水アセトニトリルに溶解し(残留物分析)、
そして0.25g(0.85ミリモル)のビス(ジイソプ
ロピルアミノ)(2−シアノエトキシ)ホスフィンを加
え、反応混合物を保護ガス雰囲気下、室温で一晩撹拌し
た。次に、それを酢酸エチルで希釈し、それぞれ40ml
の塩化ナトリウム/炭酸水素ナトリウム溶液で3回洗浄
した。水相を酢酸エチルで逆抽出し、すべての有機相を
硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして回転エバポ
レーターで蒸発させた。精製のために、粗生成物をシリ
カゲルカラム(2.5×21.0cm)に装荷し、トルエン
(100ml)、トルエン/酢酸エチル=4:1(125
ml)、3:1(400ml)、2:1(150ml)、1:
1(100ml)で溶離し、そして350mlの移動相を使
用した後に、最初の生成物フラクションを集めた。その
後のすべてのフラクションを合一し、回転エバポレータ
ーで蒸発させた。残留物を酢酸エチルを用いて共蒸発さ
せ、そして無色の泡状物を高真空下で乾燥して0.34
g(0.25ミリモル、75%)のグアノシンホスフィ
ンアミドを得た。 TLC(シリカゲル):Rf=0.43+0.52(トルエ
ン/酢酸エチル=1:1) 元素分析(C67731017P(1321.35)とし
て) 理論値:C 60.90% H 5.56% N 1
0.60% 実測値:C 60.85% H 5.74% N 1
0.18% UV(メタノール): λmax〔nm〕(logε): 203(50.5),〔21
4(4.85)〕, 236(4.51), 268(4.63)1 H-NMR(250 MHz, CDCl3, TMS, ppm): 8.14-7.96(m,7H,H
-C(8),o-H〜NO2(NPE,NPEOCおよびNPEE)); 7.52-7.08(m,
15H,m-H〜NO2(NPE,NPEOCおよびNPEE),m-H〜OCH3,H(フェ
ニル)); 6.75-6.74(2d,4H, o-H〜OCH3)); 6.13-5.98(m,
1H,H-C(1′));5.28-5.08(m,1H,CH(NPEE)); 4.91-4.69
(m,3H,H-C(2′),α-CH2(NPEOC)); 4.58-4.43(m,1H,H-C
(3′)); 4.41-4.19(m,3H,H-C(4′),α-CH2(NPEE)); 4.0
8-3.53(m,2H,P-O-CH2); 3.738-3.73(2s,6H,OCH3); 3.68
-3.46(m,4H,CH2(5′),N-CH)); 3.35-3.25(m,4H,α-CH
3(NPE),β-CH2(NPEOC)); 3.08-2.98(m,3H,β-CH2(NP
E)); 2.75-2.58(m,4H,CH2-CN,β-CH2(NPEE)); 1.34-0.9
6(m,15H,CH3(NPEE),C(CH3)2)31 P-NMR(161.70 MHz, CDCl3, H3PO4, ppm): 151.58, 1
51.02, 150.82, 150.48
【0060】実施例27 5′−O−(4,4′−ジメトキシトリフェニルメチ
ル)−2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエトキ
シ)エチル〕−3′−O−スクシノイルウリジン 221.92mg(0.3ミリモル)の5′−O−(4,
4′−ジメトキシトリフェニルメチル)−2′−O−
〔1−(4−ニトロフェニルエトキシ)エチル〕ウリジ
ンをそれぞれ5mlの無水ピリジンを用いて2回共蒸発さ
せた。残留物を7mlの無水ジクロロメタンに溶解し、4
8.86mg(0.4ミリモル)の4−ジメチルアミノピリ
ジンおよび40.07mg(0.4ミリモル)の無水コハク
酸を加え、そして混合物を室温で一晩撹拌した。反応溶
液をジクロロメタンで希釈し、それぞれ25mlの飽和炭
酸水素ナトリウム溶液で2回、25mlの10%濃度のク
エン酸溶液で3回、30mlの水で5回振盪することによ
り抽出した。水相をジクロロメタンで逆抽出し、すべて
の有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そして
回転エバポレーターで蒸発させた。精製のために、粗生
成物をシリカゲルカラム(3.0×6.0cm)に装荷し、
ジクロロメタン(200ml)、ジクロロメタン/メタノ
ール=100:1(200ml)、90:1(450m
l)、80:1(800ml)、70:1(560ml)、
60:1(300ml)、50:1(300ml)で溶離
し、そして1000mlの移動相を使用した後に、最初の
生成物フラクションを得た。生成物を含有するすべての
フラクションを合一し、回転エバポレーターで蒸発させ
た。油状残留物を泡状物が生成するまで酢酸エチルを用
いて数回共蒸発させ、そして高真空下、40℃で乾燥し
た。0.184g(0.219ミリモル、73%)の所望
の生成物を淡黄色の泡状物として単離した。 TLC(シリカゲル):Rf=0.54(ジクロロメタン
/メタノール=9:1) 元素分析(C4445314(839.86)として) 理論値:C 62.92% H 5.40% N
5.00% 実測値:C 62.21% H 5.22% N
5.62% UV(メタノール): λmax〔nm〕(logε): 202(4.87), 233
(4.36), 266(4.28)1 H-NMR(250 MHz, d6-DMSO, ppm): 11.49(s,1H,NH); 8.1
1-8.08(m,2H,o-H〜NO2(NPEE)); 7.72-7.66(m,1H,H-C
(6)); 7.45-7.20(m,11H,m-H〜NO2(NPEE),H(フェニル),m
-H〜OCH3)); 6.87(d,4H,o-H〜OCH3)); 5.87-5.84(m,1H,
H-C(1′)); 5.48-5.42(m,1H,H-C(5)); 5.27-5.23(m,1H,
H-C(3′)); 4.82-4.73(m,1H,CH(NPEE)); 4.58-4.53(m,1
H,H-C(2′)); 4.14-4.12(m,1H,H-C(4′)); 3.71(s,6H,O
CH3); 3.69-3.25(m,4H,α-CH2(NPEE),CH2(5′)); 2.88-
2.81(m,2H,β-CH2(NPEE)); 2.50-2.48(m,4H,CH2(スクシ
ネート)); 1.19-1.13(2d,3H,CH3(NPEE))
【0061】実施例28 5′−O−(4,4′−ジメトキシトリフェニルメチ
ル)−N4−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキシカ
ルボニル〕−2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエ
トキシ)エチル〕−3′−O−スクシノイルシチジン 279.6mg(0.3ミリモル)の5′−O−(4,4′
−ジメトキシトリフェニルメチル)−N4−〔2−(4
−ニトロフェニル)エトキシカルボニル〕−2′−O−
〔1−(4−ニトロフェニルエトキシ)エチル〕シチジ
ンをそれぞれ5mlの無水ピリジンを用いて2回共蒸発さ
せ、残留物を7mlの無水ジクロロメタンに取り、48.
86mg(0.4ミリモル)の4−ジメチルアミノピリジ
ンおよび40.07mg(0.4ミリモル)の無水コハク酸
を加え、そして反応溶液を室温で一晩撹拌した。次に、
それをジクロロメタンで希釈し、それぞれ30mlの飽和
炭酸水素ナトリウム溶液で2回、30mlの10%濃度の
クエン酸溶液で3回、30mlの飽和炭酸水素ナトリウム
溶液で1回、30mlの水で1回連続洗浄した。水相をジ
クロロメタンで逆抽出し、すべての有機相を硫酸ナトリ
ウム上で乾燥し、濾過し、そして回転エバポレーターで
蒸発させた。精製のために、粗生成物をシリカゲルカラ
ム(3.0×8.0cm)に装荷し、ジクロロメタン/メタ
ノール=100:1(300ml)、90:1(570m
l)、85:1(250ml)、80:1(240ml)、
70:1(280ml)、60:1(540ml)、50:
1(600ml)で溶離し、そして2000mlの移動相を
使用した後に、最初の生成物フラクションを得た。生成
物を含有するすべてのフラクションを合一し、回転エバ
ポレーターで蒸発させた。残留物を泡状物が生成するま
で酢酸エチルを用いて数回共蒸発させ、そして高真空
下、40℃で乾燥した。0.288g(0.28ミリモ
ル、93%)の生成物を淡黄色の泡状物として単離し
た。 TLC(シリカゲル):Rf=0.63(ジクロロメタン
/メタノール=9:1) 元素分析(C5355518×H2O(1050.04)
として) 理論値:C 60.62% H 5.27% N
6.66% 実測値:C 60.89% H 5.59% N
6.19% UV(メタノール): λmax〔nm〕(logε): 202(4.99), 236
(4.56), 274(4.42)1 H-NMR(250 MHz, d6-DMSO, ppm): 10.90(s,1H,NH); 8.2
0-8.02(m,5H,H-C(6),o-H〜NO2(NPEOCおよびNPEE)); 7.5
8-7.21(m,13H,m-H〜NO2(NPEEおよびNPEOC),H(フェニ
ル),m-H〜OCH3)); 6.83-6.78(m,5H,H-C(5),o-H〜OC
H3)); 5.90(m,1H,H-C(1′)); 5.22(m,1H,H-C(3′)); 4.
97-4.73(m,1H,CH(NPEE)); 4.50-4.35(m,3H,α-CH2(NPEO
C),H-C(2′)); 4.19(m,1H,H-C(4′)); 3.72(s,6H,OC
H3); 3.61-3.34(m,4H,α-CH2(NPEE),CH2(5′)); 3.07
(m,2H,β-CH2(NPEOC)); 2.82(m,2H,β-CH2(NPEE)); 2.5
9-2.49(m,4H,CH2(スクシネート)); 1.20-1.09(2d,3H,CH
3(NPEE))
【0062】実施例29 5′−O−(4,4′−ジメトキシトリフェニルメチ
ル)−N6−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキシカ
ルボニル〕−2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエ
トキシ)エチル〕−3′−O−スクシノイルアデノシン 239.0mg(0.25ミリモル)の5′−O−(4,
4′−ジメトキシトリフェニルメチル)−N6−〔2−
(4−ニトロフェニル)エトキシカルボニル〕−2′−
O−〔1−(4−ニトロフェニルエトキシ)エチル〕ア
デノシンを5mlの無水ピリジンを用いて2回共蒸発さ
せ、残留物を5mlの無水ジクロロメタンに溶解し、4
0.72mg(0.33ミリモル)の4−ジメチルアミノピ
リジンおよび33.35mg(0.33ミリモル)の無水コ
ハク酸を加え、そして混合物を室温で一晩撹拌した。次
に、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、それぞれ30ml
の飽和炭酸水素ナトリウム溶液で3回、30mlの10%
濃度のクエン酸溶液で3回、30mlの飽和炭酸水素ナト
リウム溶液で1回、30mlの水で1回連続して振盪する
ことにより抽出した。水相を酢酸エチルで逆抽出し、す
べての有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、そ
して回転エバポレーターで蒸発させた。得られる油状物
を3mlの酢酸エチルに溶解し、70mlのn−ヘキサンに
滴加し、得られる沈殿物を吸引濾過し、そして高真空
下、40℃においてパラフィンシェイビング上で乾燥し
た。0.201g(0.19ミリモル、76%)の所望の
生成物を無色の非晶質固体として得た。 TLC(シリカゲル):Rf=0.62(ジクロロメタン
/メタノール=9:1) 元素分析(C5455717×H2O(1074.07)
として) 理論値:C 60.38% H 5.16% N
9.12% 実測値:C 59.91% H 4.91% N
9.14% UV(メタノール): λmax〔nm〕(logε): 202(5.02), 236
(4.44), 267(4.58),〔275(4.51)〕1 H-NMR(250 MHz, d6-DMSO, ppm): 12.28(s,1H,OH-(スク
シネート)); 10.70(s,1H,NH); 8.62(s,1H,H-C(8)); 8.4
6-8.43(2s,1H,H-C(2)); 8.13(d,2H,o-H〜NO2(NPEOC));
8.03-7.97(m,2H,o-H〜NO2(NPEE)); 7.60(d,2H,m-H〜NO2
(NPEOC)); 7.39-7.09(m,11H,m-H〜NO2(NPEE),H(フェニ
ル),m-H〜OCH3)); 6.84-6.79(m,4H,o-H〜OCH3)); 6.18-
6.12(m,1H,H-C(1′)); 5.42-5.38(m,2H,H-C(2′),H-C
(3′)); 4.78-4.66(m,1H,CH(NPEE)); 4.38(t,2H,α-CH2
(NPEOC)); 4.27(m,1H,H-C(4′)); 3.70(s,6H,OCH3); 3.
35-3.22(m,3H,H-C(5′)); α-CH2(NPEE)); 3.12-3.02
(m,3H,H-C(5″),β-CH2(NPEOC)); 2.59-2.39(m,6H,β-C
H2(NPEE)),CH2(スクシネート));1.10-1.01(2d,3H,CH3(N
PEE))
【0063】実施例30 5′−O−(4,4′−ジメトキシトリフェニルメチ
ル)−N2−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキシカ
ルボニル〕−O6−〔2−(4−ニトロフェニル)エチ
ル〕−2′−O−〔1−(4−ニトロフェニルエトキ
シ)エチル〕−3′−O−スクシノイルグアノシン 168.17mg(0.15ミリモル)の5′−O−(4,
4′−ジメトキシトリフェニルメチル)−N2−〔2−
(4−ニトロフェニル)エトキシカルボニル〕−O6
〔2−(4−ニトロフェニル)エチル〕−2′−O−
〔1−(4−ニトロフェニルエトキシ)エチル〕グアノ
シンをそれぞれ5mlの無水ピリジンを用いて3回共蒸発
させ、残留物を25mlの無水ジクロロメタンに取り、2
4.43mg(0.2ミリモル)の4−ジメチルアミノピリ
ジンおよび20.01mg(0.2ミリモル)の無水コハク
酸を加え、そして反応溶液を室温で一晩撹拌した。次
に、それを酢酸エチルで希釈し、それぞれ20mlの10
%濃度のクエン酸溶液で3回、20mlの飽和炭酸水素ナ
トリウム溶液で2回、20mlの水で2回連続して振盪す
ることにより抽出した。水相を酢酸エチルで逆抽出し、
すべての有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、
回転エバポレーターで蒸発させた。油状残留物を2mlの
酢酸エチルに溶解し、40mlのn−ヘキサンに滴加し、
得られる沈殿物を吸引濾過し、そして高真空下、40℃
においてパラフィンシエィビング上で乾燥した。0.1
16g(0.095ミリモル、64%)の所望の生成物
を無色の非晶質固体として得た。 TLC(シリカゲル):Rf=0.46(トルエン/酢酸
エチル/メタノール=5:4:1) 元素分析(C6260819(1221.21)として) 理論値:C 60.97% H 4.95% N
9.17% 実測値:C 60.28% H 4.96% N
9.15% UV(メタノール): λmax〔nm〕(logε): 202(5.07),〔21
4(4.88)〕, 236(4.48),268(4.64)1 H-NMR(250 MHz, d6-DMSO, ppm): 12.28(s,1H,OH-(スク
シネート)); 10.32-10.28(2s,1H,NH); 8.39-8.37(2s,1
H,H-C(8)); 8.16-8.10(m,4H,o-H〜NO2(NPEおよびNPEO
C)); 8.01-7.96(m,2H,o-H〜NO2(NPEE)); 7.63-7.57(m,4
H,m-H〜NO2(NPEおよびNPEOC)); 7.31-7.10(m, 11H, m-H
〜NO2(NPEE),H(フェニル),m-H〜OCH3)); 6.78-6.70(m,4
H,o-H〜OCH3); 6.08-6.0(m,1H,H-C(1′)); 5.48-5.30
(m,2H,H-C(2′),H-C(3′)); 4.78-4.60(m,3H,α-CH2(NP
EOC),CH(NPEE)); 4.37(m,2H,α-CH2(NPEE)); 4.13(m,1
H,H-C(4′),3.68(s,6H,OCH3); 3.60-3.05(m,8H,CH
2(5′),α-CH2(NPEE),β-CH2(NPEOCおよびNPE)); 2.55-
2.49(m,6H,β-CH2(NPEE),CH2(スクシネート)); 1.09-1.
01(2d,3H,CH3(NPEE))
【0064】実施例31 4−アルコキシカルボニルオキシベンジルビニルエーテ
ルおよび4−アシルオキシベンジルビニルエーテル誘導
体の一般的な製造法 31.1 3−フルオロ−4−ヒドロキシベンジルアルコー
ル 22.8g(0.2モル)の2−フルオロフェノールを6
0mlの20%KOH(0.214モル)に溶解し、黄色
がかった溶液を油浴中で60℃まで加熱した。次に、3
0mlの37%濃度のホルムアルデヒド溶液(0.370
ミリモル)に水を加えて100mlとし、これを3時間に
わたって滴加した。TLCチェックは2つの主要な生成
物の生成を示し、さらに移動する方が所望のモノアルキ
ル化生成物に相当する。赤味がかった溶液をさらに3時
間60℃に維持し、冷却溶液を0.5リットルの氷水/
300mlの酢酸エチル(EA)に注ぎ込んだ。約20ml
の濃HClを用いてpHを5〜6に調整した。有機相を分
液ロートで分離し、それぞれ300mlのホスフェート緩
衝液(pH6)で2回、次に300mlの飽和NaCl溶液
で洗浄し、集めた水相を150mlのEAで2回逆抽出
し、再びホスフェート緩衝液/NaCl溶液で洗浄し
た。合一した有機相をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、
そして回転エバポレーターで濃縮して油状物(約23
g)を得た。さらに、クロマトグラフィーにより処理し
た。このため、カラム(直径6cm)は200gのフラッ
シュシリカゲルが装入され、トルエンを用いて平衡にさ
れ、そして粗生成物の添加後、次の勾配(トルエン/E
A、ml):200/0、450/50、400/10
0、350/150、300/200に付される。溶離
液をそれぞれ100mlのフラクションで集め、生成物フ
ラクション(約500ml)を合一し、回転エバポレータ
ーで濃縮して約100mlとした。ガラス棒でかき取った
後、溶液を冷蔵庫で一晩保存して結晶化させた。無色の
塊の結晶を吸引濾過し、20mlの冷石油エーテルで2回
洗浄し、そして高真空下50℃で乾燥した。このように
して、10.3g(7.25ミリモル、36%)の3−フ
ルオロ−4−ヒドロキシベンジルアルコールを得た。 TLC(シリカゲル):Rf=0.52(トルエン/EA
=1/2) 融点:101℃ UV(メタノール): λmax〔nm〕(logε): 222(3.98), 272
(3.22)1 H-NMR(250 MHz, d6-DMSO, TMS, ppm): 9.80(s,1H,フェ
ニル-OH); 7.05(s,1H,H-(C2)); 6.95-6.80(m,2H,H-(C
6),H-(C5)); 5.12(s,1H, ベンジル-OH); 4.35(d,2H,C
H2) 31.2 4−メトキシトリチル2,5−ジクロロ−4−ヒ
ドロキシベンジルエーテル 6g(31.1ミリモル)の2,5−ジクロロ−4−ヒド
ロキシベンジルアルコールを70mlの無水ピリジンに溶
解し、11.0g(35.62ミリモル)の塩化モノメト
キシトリチルクロライドを加えた。黄色がかった溶液を
室温で数時間撹拌した。TLCチェックが完全な変換を
示した後、20mlのMeOHを用いて約30分間撹拌し
て反応を停止した。無色の反応溶液を回転エバポレータ
ーで濃縮して約30mlとし、300mlのEAで希釈し、
そしてそれぞれ300mlの飽和NaCl溶液で3回洗浄
した。合一した水相を200mlのEAで2回逆抽出し、
後者を200mlの飽和NaCl溶液で1回洗浄した。E
A相をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、そして回転エバ
ポレーターで濃縮して油状物(約17g)を得た。50
mlのトルエンを用いて2回共蒸発させた後、粗生成物を
クロマトグラフィーにより精製した。溶離液をそれぞれ
75mlのフラクションで集め、生成物フラクションを合
一し(約300ml)、そして回転エバポレーターで濃縮
して油状物を得た。生成物を30mlの蒸留MeOHを用
いて2回共蒸発させ、蒸留してCH2Cl2を用いて泡状
物に変換し、そして泡状物を高真空下、25℃で乾燥
し、徐々に樹脂化した。その収量は13.51g(27.
27ミリモル)であり、理論量の88%であった。 TLC(シリカゲル):Rf=0.32(トルエン/EA
=10/1)1 H-NMR(250 MHz, d6-DMSO, TMS, ppm): 10.65(bs,1H,フ
ェニル-OH); 7.48-7.10(m,13H,フェニル-H,H-(C6)); 7.
00-6.81(m,3H,H-(C3),o-H〜OCH3); 4.05(s,2H,CH2); 3.
68(s,3H,-OCH3)
【0065】31.3 3−クロロ−4−〔2−(4−ニト
ロフェニル)エトキシカルボニルオキシ〕ベンジルアル
コール 無水トルエンを用いて共蒸発させた4−メトキシトリチ
ル3−クロロ−4−ヒドロキシベンジルエーテル(1
2.1g、28.08ミリモル)を50mlの無水CH3
Nに取り、そして9.35g(30.0ミリモル)の2−
(p−ニトロフェニル)エトキシカルボニル−1−メチ
ルイミダゾリウムクロライドを加えた。次に、700mg
のDMAPを懸濁液に加え、混合物を室温で30分間撹
拌した。沈殿物は数分で溶解した。反応溶液を回転エバ
ポレーターで濃縮して約半分の容量とし、300mlのE
Aで希釈し、それぞれ200mlの飽和NaHCO3/N
aCl溶液で洗浄し、集めた水相を100mlのEAで2
回逆抽出し、そして再びNaHCO3/NaCl溶液で
洗浄した。合一した有機相をNa2SO4上で乾燥し、濾
過し、そして回転エバポレーターで濃縮して黄色がかっ
た油状物(約24g)を得た。粗生成物は次の酸性エー
テル分解に対して十分に純粋であった。油状物を50ml
のCHCl3/MeOH(4/1)に取り、1.0g
(3.17ミリモル)のp−トルエンスルホン酸を加
え、そして混合物を室温で2〜3時間撹拌した。反応溶
液を200mlのCHCl3で希釈し、冷飽和NaHCO3
溶液に注ぎ込んだ。有機相を分液ロートで分離し、再び
200mlのNaHCO3溶液および200mlの飽和Na
Cl溶液で洗浄し、水相を50ml部分のCHCl3で逆
抽出し、合一した有機相をNa2SO4上で乾燥し、濾過
し、そして回転エバポレーターで濃縮して油状物(約2
5g)を得た。さらに、クロマトグラフィーにより精製
した。このため、カラム(直径6cm)は250gのフラ
ッシュシリカゲルが装入され、トルエンを用いて平衡に
され、そして粗生成物の添加後、次の勾配(トルエン/
EA、ml);300/0、450/50、400/10
0、350/150、300/200に付される。溶離
液をそれぞれ50mlのフラクションで集め、生成物フラ
クションを合一し(約300ml)、回転エバポレーター
で濃縮して油状物を得た。MeOHを用いて共蒸発させ
た後、CH2Cl2を用いて樹脂を泡状物に変換し、そし
て高真空下、室温で乾燥した。7.41g(21.07ミ
リモル、74%)の無色の樹脂を得た。 TLC(シリカゲル):Rf=0.24(トルエン/EA
=3/1) 31.4 2,5−ジクロロ−4−ピバロイルオキシベンジ
ルアルコール 無水トルエンを用いて共蒸発させた4−メトキシトリチ
ル2,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジルエーテル
(12.0g、24.22ミリモル)を150mlの無水C
3CNに取り、15ml(13.77g、73.93ミリ
モル)の無水ピバル酸(分析用)を加えた。次に、78
0mgのDMAPを加え、混合物を室温で30分間撹拌し
た。約30分後に反応は完了した。反応溶液を回転エバ
ポレーターで濃縮して約50mlとし、200mlのEAで
希釈し、それぞれ200mlの飽和NaHCO3/NaC
l溶液で洗浄し、集めた水相を100mlのEAで2回逆
抽出し、そして再びNaHCO3/NaCl溶液で洗浄
した。合一した有機相をNa2SO4上で乾燥し、濾過
し、そして回転エバポレーターで濃縮して黄色がかった
油状物を得た。31.3の方法(メトキシトリチル保護基の
除去)と同様にして、6.01g(21.68ミリモル)
の無色の樹脂を得た。 TLC(シリカゲル):Rf=0.29(トルエン/EA
=3/1)1 H-NMR(250 MHz, CDCl3, TMS, ppm): 7.58(s,1H,H-(C
3)); 7.12(s,1H,H-(C5)),4.70(s,2H,CH2); 1.38(s,9H,-
CH3) 31.5 2−クロロ−4−〔2−(4−ニトロフェニル)
エトキシカルボニルオキシ〕ベンジルビニルエーテル 7.48g(20.12ミリモル)の2−クロロ−4−
〔2−(4−ニトロフェニル)エトキシカルボニルオキ
シ〕ベンジルアルコールを120mlのエチルビニルエー
テルに溶解し、680mgの水銀(II)ビストリフルオロア
セテートを加え、そして混合物を室温で6時間撹拌し
た。300mlのEAで希釈し、200mlの飽和NaHC
3溶液に注ぎ込むことにより反応を停止した。100m
lの飽和NaHCO3溶液および100mlの飽和NaCl
溶液を用いて、有機相の洗浄を繰り返した。集めた水相
を100mlのEAで2回逆抽出した。合一した有機相を
Na2SO4上で乾燥し、濾過し、そして回転エバポレー
ターで濃縮して約15mlとした。さらに、クロマトグラ
フィーにより精製した。このため、カラム(直径4cm)
は150gのフラッシュシリカゲルが装入され、トルエ
ンを用いて平衡にされ、そして粗生成物の添加後、50
0mlのトルエンで溶離される。溶離液をそれぞれ50ml
のフラクションで集め、生成物フラクションを合一し
(約250ml)、そして回転エバポレーターで濃縮して
油状物を得た。20ml部分の蒸留MeOHを用いて共蒸
発させた後、粘稠な油状物を高真空下、25℃で乾燥し
た。その収量は6.78g(17.95ミリモル)であ
り、理論量の82%であった。 TLC(シリカゲル):Rf=0.78(トルエン/EA
=10/1)1 H-NMR(250 MHz, d6-DMSO, TMS, ppm): 8.18(m,2H,o-H
〜-NO2); 7.50(d,1H,H-(C6)); 7.42(d,2H,o-H〜-NO2),
7.20(d,1H,H-(C3)); 7.05(dd,1H,H-(C5)); 6.53(dd,1H,
ビニル-H); 4.78(s,2H,-CH2); 4.48(t,2H,α-CH2(NPE
E)); 4.30(dd,1H,トランス-ビニル-H); 4.12(dd,1H,シ
ス-ビニル-H); 3.18(t,2H,β-CH2(NPEE))同様にして次
の化合物を製造した:
【0066】31.1.a 3−クロロ−4−ヒドロキシベン
ジルアルコール 収率:23% TLC(シリカゲル):Rf=0.52(トルエン/EA
=1/2) 融点:125℃1 H-NMR(250MHz,d6-DMSO,TMS,ppm):10.05(bs,1H,フェニ
ル-OH); 7.28(s,1H,H-(C2)); 7.08(d,1H,H-(C6)); 6.9
(d,1H,H-(C5)); 5.12(bs,1H,ベンジル-OH); 4.35(s,2H,
CH2) 31.1.b 2−クロロ−4−ヒドロキシベンジルアルコー
ル 収率:28% TLC(シリカゲル):Rf=0.52(トルエン/EA
=1/2) 融点:127℃1 H-NMR(250MHz,d6-DMSO,TMS,ppm):9.72(s,1H,フェニル
-OH); 7.29(s,1H,H-(C3)); 6.83-6.65(m,2H,H-(C3),H-
(C5)); 5.13(t,1H,ベンジル-OH); 4.45(d,2H,CH2) 31.1.c 2,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンジルア
ルコール 収率:33% TLC(シリカゲル):Rf=0.52(トルエン/EA
=1/2) 融点:144℃1 H-NMR(250MHz,d6-DMSO,TMS,ppm):10.52(s,1H,フェニ
ル-OH); 7.40(s,1H,H-(C6)); 6.95(s,1H,H-(C3)); 5.31
(t,1H,ベンジル-OH); 4.44(d,2H,CH2) 31.2.a 4−メトキシトリチル 2−フルオロ−4−ヒ
ドロキシベンジルエーテル 収率:95% TLC(シリカゲル):Rf=0.38(トルエン/EA
=10/1) 31.2.b 4−メトキシトリチル 3−クロロ−4−ヒド
ロキシベンジルエーテル 収率:89%(泡状物/樹脂) TLC(シリカゲル):Rf=0.35(トルエン/EA
=10/1) 31.2.c 4−メトキシトリチル 2−クロロ−4−ヒド
ロキシベンジルエーテル 収率:93%(泡状物/樹脂) TLC(シリカゲル):Rf=0.52(トルエン/EA
=1/2) 31.2.d 4−メトキシトリチル 4−ヒドロキシベンジ
ルエーテル 収率:93%(泡状物/樹脂) TLC(シリカゲル):Rf=0.52(トルエン/EA
=1/2)1 H-NMR(250MHz,CDCl3,TMS,ppm):7.50-7.05(m,14H,フェ
ニル-H,m-H〜フェニル-OH); 6.83-6.65(m,4H,o-H〜フェ
ニル-OH,o-H〜OCH3); 4.8-4.7(bs,1H,ベンジル-OH); 4.
03(s,2H,CH2); 3.73(s,3H,-OCH3)
【0067】31.3.a 3−フルオロ−4−〔2−(4−
ニトロフェニル)エトキシカルボニルオキシ〕ベンジル
アルコール 収率:78% TLC(シリカゲル):Rf=0.22(トルエン/EA
=3/1) 融点:105℃ 31.3.b 2−クロロ−4−〔2−ニトロフェニル)エト
キシカルボニルオキシ〕ベンジルアルコール 収率:76% TLC(シリカゲル):Rf=0.23(トルエン/EA
=3/1)1 H-NMR(250MHz,CDCl3,TMS,ppm):8.18(m,2H,o-H〜-N
O2); 7.48(d,1H,H-(C6));7.40(m,2H,m〜NO2); 7.14(d,1
H,H-(C3)); 7.05(d,1H,H-(C5)); 4.72(s,2H,-CH2); 4.4
6(t,2H,α-CH2(NPEE)); 3.13(t,2H,β-CH2(NPEE)); 1.8
8(bs,1H,ベンジル-OH ?) 31.3.c 2,5−ジクロロ−4−〔2−(4−ニトロフ
ェニル)エトキシカルボニルオキシ〕ベンジルアルコー
ル 収率:62% TLC(シリカゲル):Rf=0.26(トルエン/EA
=3/1) 元素分析:(C1613NO6Cl2(351.74)とし
て) 理論値:C 49.76% H 3.39% N
3.63% 実測値:C 50.00% H 3.58% N
3.60%1 H-NMR(250MHz,d6-DMSO,TMS,ppm):8.18(m,2H,o-H〜-NO
2); 7.65-7.52(m,4H,m-H〜-NO2,H-(C3),H-(C6)); 5.63
(t, 1H,ベンジル-OH); 4.58-4.46(m,4H,ベンジル-CH2,
α-CH2(NPEE)); 3.15(t,2H,β-CH2(NPEE)) 31.3.d 4−〔2−4−ニトロフェニル)エトキシカル
ボニルオキシ〕ベンジルアルコール 収率:67%(樹脂) TLC(シリカゲル):Rf=0.52(トルエン/EA
=1/2) 元素分析:(C1615NO6(351.74)として) 理論値:C 60.57% H 4.76% N
4.41% 実測値:C 60.93% H 4.81% N
4.59% UV(メタノール):λmax〔nm〕(logε)=4.02
(268)1 H-NMR(250MHz,d6-DMSO,TMS,ppm):8.20(d, 2H,o-H〜-N
O2); 7.68(d,1H,m-H〜OCO); 7.30(d,2H,m〜NO2); 7.05
(d,2H,m-H〜OCO); 5.2(t,1H,ベンジル-OH); 4.50-4.25
(m,4H,-CH2,α-CH2(NPEE)); 3.13(t,2H,p-CH2(NPEE))
【0068】31.5.a 3−クロロ−4−〔2−(4−ニ
トロフェニル)エトキシカルボニルオキシ〕ベンジルビ
ニルエーテル 収率:75%(油状物) TLC(シリカゲル):Rf=0.70(トルエン/EA
=10/1) 元素分析:((C1816NO6Cl(377.38)とし
て) 理論値:C% 12.33% H 3.12% N
2.34% 実測値:C% 12.43% H 3.23% N
4.34%1 H-NMR(250MHz,d6-DMSO,TMS,ppm):8.15(m,2H,o-H〜-NO
2); 7.45-7.73(m,3H,m〜-NO2,H-(C2)); 7.29-7.20(dd,1
H,H-(C6)); 7.13(d,1H,H-(C5)); 4.70(s,2H,-CH2); 4.5
0(t,2H,α-CH2(NPEE)); 4.27(dd,1H,トランス-ビニル-
H); 4.10(dd,1H,シス-ビニル-H); 3.13(t,2H,β-CH2(NP
EE)) 31.5.b 3−フルオロ−4−〔2−(4−ニトロフェニ
ル)エトキシカルボニルオキシ〕ベンジルビニルエーテ
ル 収率:87%(油状物) TLC(シリカゲル):Rf=0.72(トルエン/EA
=10/1) 元素分析:(C1816NO6F(361.33)として) 理論値:C 12.33% H 3.12% N
2.34% 実測値:C 12.43% H 3.23% N
4.34%1 H-NMR(250MHz,d6-DMSO,TMS,ppm):8.18(d,2H,o-H〜-NO
2); 7.40(m,2H,m〜-NO2); 7.21-7.06(m,3H,H-(C2),H-(C
5),H-(C6)), 6.52(dd,1H,ビニル-H); 4.72(s,2H,-CH2);
4.50(t,2H,α-CH2(NPEE)); 4.28(dd, 1H,トランス-ビ
ニル-H); 4.09(dd,1H,シス-ビニル-H); 3.13(t,2H,β-C
H2(NPEE))
【0069】31.5.c 2,5−ジクロロ−4−〔2−
(4−ニトロフェニル)エトキシカルボニルオキシ〕ベ
ンジルビニルエーテル 収率:84% TLC(シリカゲル):Rf=0.78(トルエン/EA
=10/1) 融点:48℃ 元素分析:(C1815NO6Cl2(412.23)とし
て) 理論値:C 52.45% H 3.67% N
3.40% 実測値:C 52.07% H 3.73% N
3.83%1 H-NMR(250MHz,CDCl3,TMS,ppm):8.18(d,2H,o-H〜NO2);
7.57(s,1H,H-(C6));7.41(d,2H,m-H〜-NO2); 7.21(s,1
H,H-(C6)); 6.53(s,1H,(CH(Cl2BnNPEOC); 4.78(s,2H,ベ
ンジル-CH2); 4.53(t,2H,α-CH2(NPEE)); 4.37/4.29(d,
1H,トランス-ビニル-H); 4.13(dd,1H,シス-ビニル-H);
3.17(t,2H,β-CH2(NPEE)) 31.5.d 4−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキシカ
ルボニルオキシ〕ベンジルビニルエーテル 収率:89% TLC(シリカゲル):Rf=0.88(トルエン/EA
=3/1) 融点:64℃ 元素分析:(C1817NO6(343.33)として) 理論値:C 62.97% H 4.99% N
4.08% 実測値:C 62.92% H 5.00% N
4.04% UV(メタノール):λmax〔nm〕(logε)=268
(4.01)1 H-NMR(250MHz,d6-DMSO,TMS,ppm):8.18(d,2H,o-H〜N
O2); 7.47-7.31(m,4H,m-H〜-NO2,m-H〜-OCO); 7.12(m,2
H,o-H〜-OCO); 6.52(q,1H,CH(BnNPEOC)); 4.73(s,2H,ベ
ンジル-CH2)); 4.48(t,2H,α-CH2(NPEE)); 4.31/4.28
(d,1H,トランス-ビニル-H); 4.08(dd,1H,シス-ビニル-
H)); 3.15(t,2H,β-CH2(NPEE)) 31.5.e 2,5−ジクロロ−4−ピバロイルオキシベン
ジルビニルエーテル 収率:58%(油状物) TLC(シリカゲル):Rf=0.81(トルエン/EA
=20/1) 元素分析:(C14163Cl2(303.19)とし
て) 理論値:C 12.33% H 3.12% N
2.34% 実測値:C 12.43% H 3.23% N
4.34%1 H-NMR(250MHz,CDCl3,TMS,ppm):7.53(s,1H,H-(C6));
7.15(s,1H,H-(C3)); 6.53(q,CH(Cl2BnOEE); 4.78(s,2H,
ベンジル-CH2); 4.36/4.28(d,1H,トランス-ビニル-H);
4.13(dd,1H,シス-ビニル-H); 1.38(s,9H,-CH3)
【0070】32.1 2′−O−1−{3−フルオロ−4
−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキシカルボニルオ
キシ〕ベンゾイルオキシ}−エチル−3′,5′−テト
ライソプロピルジシロキサン−1,3−ジイルウリジン 3.50g(7.19ミリモル)の3′,5′−保護ウリ
ジンをそれぞれ30mlの無水トルエンに溶解し、回転エ
バポレーターで共蒸発させることを2回繰り返した。次
に、泡状物を80mlの無水トルエンに取り、64mlの無
水トルエンに溶解した3.20g(8.86ミリモル)の
ビニルエーテルを加え、そして10ml(100mg=0.
52ミリモル)のp−TsOH・H2Oの無水ジオキサ
ン(1.0g/100ml)中のストック溶液を無色の溶
液に加えた。混合物を一晩室温で撹拌した後(TLCチ
ェック)、透明な反応溶液をEAで300mlまで希釈
し、そして100mlの飽和NaHCO3溶液および10
0mlの飽和NaCl溶液で2回振とうすることにより抽
出した。水相を100mlのEAで逆抽出し、合一した有
機相をNa2SO4上で乾燥し、濾過し、そして回転エバ
ポレーターで蒸発させた。120gのフラッシュシリカ
ゲルが装入され、トルエンを用いて平衡にされた直径4
cmのカラム上のクロマトグラフィー〔移動相勾配(トル
エン/EA/MeOH(ml))=200/0、200/
20、250/50、10/100(P1+P2);各フ
ラクション50ml〕により、さらに精製した。生成物フ
ラクションを回転エバポレーターで蒸発させ、MeOH
/CH2Cl2を用いて数回共蒸発させた。このようにし
て、2つのジアステレオマー(P1+P2)からなる無
色の泡状物4.67g(5.51ミリモル、77%)を得
た。 TLC(シリカゲル):Rf=0.60/0.65(トル
エン/EA=1/1) 元素分析:(C3954313Si2F(848.04)
として) 理論値:C 55.24% H 6.42% N
4.96% 実測値:C 55.06% H 6.48% N
5.07% UV(メタノール):λmax〔nm〕(logε)=265
(4.33)1 H-NMR(250MHz,CDCl3,TMS,ppm):8.93/8.73(bs,1H,-N
H); 8.19(m,2H,o-H〜NO2); 7.93/7.84(d,1H,H-(C6));
7.18-6.87(m,3H,H-(C2),H-(C5),H-(C6)); 5.78/5.68(s,
1H,H-(C1′)); 5.68-5.59(m,1H,H-(C5)); 5.14(m,1H,CH
(2FPNPE); 4.78-4.46(m,4H,ベンジル-CH2,α-CH2(NPE
E)); 4.29-3.41(m,5H,H-(C2′),H-(C3′),H-(C4′),H-
(C5′),H-(C5″)); 3.14(t,2H,β-CH2(NPEE));1.49(t,2
H,CH3(2FPNPE)
【0071】32.1.a 2′−O−1−{3−クロロ−4
−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキシカルボニルオ
キシ〕ベンジルオキシ}−エチル−3′,5′−テトラ
イソプロピルジシロキサン−1,3−ジイルウリジン 収率:86% TLC(シリカゲル):Rf=0.64/0.68(トル
エン/EA=1/1) 元素分析:(C3954313Si2Cl(864.5
0)として) 理論値:C 54.19% H 6.30% N
4.86% 実測値:C 54.14% H 6.39% N
4.88% UV(メタノール):λmax〔nm〕(logε)=264
(4.28) 32.1.b 2′−O−1−{2−クロロ−4−〔2−(4
−ニトロフェニル)エトキシカルボニルオキシ〕ベンジ
ルオキシ}−エチル−3′,5′−テトライソプロピル
ジシロキサン−1,3−ジイルウリジン 収率:79% TLC(シリカゲル):Rf=0.65/0.69(トル
エン/EA=1/1) 元素分析:(C3954313Si2Cl(864.5
0)として) 理論値:C 54.19% H 6.30% N
4.86% 実測値:C 54.13% H 6.44% N
4.82% UV(メタノール):λmax〔nm〕(logε)=265
(4.29) 32.1.c 2′−O−1−{2,5−ジクロロ−4−〔2
−(4−ニトロフェニル)エトキシカルボニルオキシ〕
ベンジルオキシ}−エチル−3′,5′−テトライソプ
ロピルジシロキサン−1,3−ジイルウリジン 収率:76%(泡状物) TLC(シリカゲル):Rf=0.66/0.69(トル
エン/EA=1/1) 元素分析:(C3953313Si2Cl(898.9
4)として) 理論値:C 52.11% H 5.94% N
4.67% 実測値:C 52.06% H 5.05% N
4.57% 32.1.d 2′−O−1−{4−〔2−(4−ニトロフェ
ニル)エトキシカルボニルオキシ〕ベンジルオキシ}−
エチル−3′,5′−テトライソプロピルジシロキサン
−1,3−ジイルウリジン 収率:44%(泡状物) TLC(シリカゲル):Rf=0.82/0.84(トル
エン/EA=1/3) 元素分析:(C3955313Si2(830.05)と
して) 理論値:C 56.43% H 6.68% N
5.06% 実測値:C 56.32% H 6.71% N
5.04% UV(メタノール):λmax〔nm〕(logε)=264
(4.30)32.1.e 2′−O−1−(2,5−ジクロロ
−4−ピバロイルオキシベンジルオキシ)−エチル−
3′,5′−テトライソプロピルジシロキサン−1,3−
ジイルウリジン(泡状物) TLC(シリカゲル):Rf=0.72/0.79(トル
エン/EA=1/1) 元素分析:(C3554210Si2Cl2(789.9
0)として) 理論値:C 53.22% H 6.89% N
3.55% 実測値:C 53.87% H 7.09% N
3.61%
【0072】32.2 2′−O−1−{3−フルオロ−4
−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキシカルボニルオ
キシ〕ベンジルオキシ}−エチルウリジン 4.33g(5.11ミリモル)の2′−O−1−{3−
フルオロ−4−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキシ
カルボニルオキシ〕ベンジルオキシ}−エチル−3′,
5′−テトライソプロピルジシロキサン−1,3−ジイ
ルウリジンをジオキサン(無水)中におけるTBAF・
3H2O(50mg/ml)/AcOH(50mg/ml)のスト
ック溶液80mlに取り、室温で一晩撹拌した。溶液を回
転エバポレーター(45℃)で濃縮して残りの容量を約
20mlとし、粗生成物をカラム(d=5cm)に装荷し
た。カラムは150gのフラッシュシリカゲルが装入さ
れ、トルエンを用いて平衡にされる〔移動相勾配:(ト
ルエン/EA/MeOH(ml))=200/0、200/
20、250/50、200/100、150/15
0、150/150/15、15/150/30、15
0/150/30(P1+P2);各フラクション50m
l〕。生成物フラクションを回転エバポレーターで蒸発
させ、MeOH/CH2Cl2を用いて数回共蒸発させ
た。このようにして、2つのジアステレオマー(P1+
P2)からなる無色の泡状物2.75g(4.54ミリモ
ル、89%)を得た。 TLC(シリカゲル):Rf=0.45/0.47(トル
エン/EA/MeOH=5/4/1) 元素分析:(C2728312Si2F(605.53)
として) 理論値:C 53.56% H 4.66% N 6.94% 実測値:C 52.86% H 4.83% N 6.91% 理論値:C 52.77% H 4.76% N 6.84%
(×0.5H2O) UV(メタノール):λmax〔nm〕(logε)=264
(4.30)1 H-NMR(250MHz,d6-DMSO,TMS,ppm):11.28(bs,1H,-NH);
8.18(m,2H,o-H〜NO2);7.95/7.80(m,1H,H-(C6)); 7.63-
7.09(m,5H,m-H〜NO2,H-(C2′′′),H-(C5′′′),H-(C
6′′′)); 5.91(m,1H,H-(C1′)); 5.53(m,1H,H-(C5));
5.29-5.09(m,2H,HO-(C3′),HO(C5′)); 4.95(m,1H,CH
(2FPNPE)); 4,70-4.36(m,4H,ベンジル-CH2,α-CH2(NPE
E)); 4.26(t,1H,H-(C2′)); 4.06(m,1H,H-(C3′)); 3.8
7(m,1H,H(C4′)); 3.78-3.48(m,2H,H-(C5′),H-(C
5″)); 3.12(t,2H,β-CH2(NPEE)); 1.46/1.38(d,3H,CH3
(2FPNPE))
【0073】32.2.a 2′−O−1−{3−クロロ−4
−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキシカルボニルオ
キシ〕ベンジルオキシ}−エチルウリジン 収率:97%(泡状物) TLC(シリカゲル):Rf=0.64/0.68(トル
エン/EA/MeOH=5/4/1) 元素分析:(C2728312Cl(621.88)とし
て) 理論値:C 52.14% H 4.54% N
6.76% 実測値:C 51.77% H 4.56% N
6.53% UV(メタノール):λmax〔nm〕(logε)=265
(4.27) 32.2.b 2′−O−1−{2−クロロ−4−〔2−(4
−ニトロフェニル)エトキシカルボニルオキシ〕ベンジ
ルオキシ}−エチルウリジン 収率:82% TLC(シリカゲル):Rf=0.61/0.63(トル
エン/EA/MeOH=5/4/1) 元素分析:(C2728312Cl(621.88)とし
て) 理論値:C 52.14% H 4.54% N
6.76% 実測値:C 51.91% H 4.70% N
6.76% UV(メタノール):λmax〔nm〕(10gε)=26
4(4.25) 32.2.c 2′−O−1−{2,5−ジクロロ−4−〔2
−(4−ニトロフェニル)エトキシカルボニルオキシ〕
ベンジルオキシ}−エチルウリジン 収率:69%(泡状物) TLC(シリカゲル):Rf=0.66/0.69(トル
エン/EA=1/1) 元素分析:(C2727312Cl2(656.43)と
して) 理論値:C 49.40% H 4.15% N
6.40% 実測値:C 48.99% H 4.31% N
6.29% 32.2.d 2′−O−1−{4−〔2−(4−ニトロフェ
ニル)エトキシカルボニルオキシ〕ベンジルオキシ}−
エチルウリジン 収率:80%(黄色の結晶) TLC(シリカゲル):Rf=0.65/0.66(トル
エン/EA/MeOH=5/4/1) 元素分析:(C2729312(587.54)として) 理論値:C 55.20% H 4.97% N
7.15% 実測値:C 54.91% H 5.03% N
7.13% UV(メタノール):λmax〔nm〕(logε)=264
(4.30) 32.2.e 2′−O−1−(2,5−ジクロロ−4−ピバ
ロイルオキシベンジルオキシ)−エチルウリジン(泡状
物) TLC(シリカゲル):Rf=0.72/0.79(トル
エン/EA=1/1) 元素分析:(C232829l2(547.39)とし
て) 理論値:C 50.47% H 5.16% N
5.12% 実測値:C 50.31% H 5.42% N
5.11% UV(メタノール):λmax〔nm〕(logε)=261
(3.99)
【0074】32.3. 2′−O−1−{3−フルオロ−
4−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキシカルボニル
オキシ〕ベンジルオキシ}エチル−5′−DMTR−ウ
リジン 2.44g(4.03ミリモル)の予備乾燥した2′−O
−1−{3−フルオロ−4−〔2−(4−ニトロフェニ
ル)エトキシカルボニルオキシ〕ベンジルオキシ}エチ
ルウリジンを回転エバポレーターでそれぞれ10mlの無
水トルエンを用いて2回共蒸発させ、20mlの無水ピリ
ジンに取り、2.05g(6.06ミリモル)のDMTR
−Clを加えた。反応溶液を一晩室温で放置し、そして
10mlのMeOHを加え、さらに20分間撹拌して反応
を停止した。次に、溶液を真空下、回転エバポレーター
で蒸発させて油状物を得、それを250mlのEAに取
り、そして150mlの飽和NaHCO3溶液および15
0mlの飽和NaCl溶液で2回振とうすることにより抽
出した。水相を150mlのEAで逆抽出し、合一した有
機相をNa2SO4で乾燥し、濾過し、そして濃縮して油
状物を得た。130gのフラッシュシリカゲルが装入さ
れ、トルエンを用いて平衡にされた直径4cmのカラム上
のクロマトグラフィー〔移動相勾配:(トルエン/EA
(ml))=300/0、300/30、300/50、
250/50、270/70、150/50、150/
100、150/150、100/200;各フラクシ
ョン100ml〕により、さらに精製した。生成物フラク
ションを回転エバポレーターで蒸発させ、MeOH/C
2Cl2を用いて数回共蒸発させた。その結果、2つの
ジアステレオマー(P1+P2)からなるクロマトグラ
フィーにより純粋な無色の泡状物3.76g(3.98ミ
リモル、98%)を得た。 TLC(シリカゲル):Rf=0.57/0.59(トル
エン/EA/MeOH=5/4/1)1 H-NMR(250MHz,CDCl3,TMS,ppm):8.5(bs,1H,-NH); 8.18
(m,2H,o-H〜-NO2); 7.96/7.87(d,1H,H-(C6)); 7.42-7.0
0(m,14H,フェニル-H,m-H〜-OCH3,m-H〜-NO2,H-(C
2′′′), H-(C′5′′′),H-(C6′′′); 6.88-6.79
(m,4H,o-H〜-OCH3); 6.04/5.95(d,1H,H-(C′); 5.27(m,
1H,H-(C5)); 5.14(m,1H,CH(2FPNPE)); 4.78-4.29(m,ベ
ンジル-CH2,β-CH2(NPEE),H-(C2′),H-(C3′)); 4.07
(m,1H,H′-(C4′));3.78(s,6H,-OCH3); 3.51(m,2H,H-(C
5′), H-(C5″)); 2.74/2.58(d,1H,HO-(C3′)); 1.46/
1.40(d,3H,CH3(2FPNPE))
【0075】32.4 2′−O−1−{3−フルオロ−4
−〔2−(4−ニトロフェニル)エトキシカルボニルオキ
シ〕ベンジルオキシ}エチル−5′−O−DMTR−ウ
リジン3′−O−亜リン酸β−シアノエチルエステル
N,N−ジイソプロピルアミド 600mg(0.66ミリモル)の乾燥2′−O−1−
{3−フルオロ−4−〔2−(4−ニトロフェニル)エ
トキシカルボニルオキシ〕ベンジルオキシ}エチル−
5′−DMTR−ウリジンを50mlのフラスコに入れ、
高真空下で一晩乾燥し、そして20mlの無水CH3CN
に取った。これに6ml(2.7ミリモル)の亜リン酸化
試薬のストック溶液(0.45ミリモル/mlの無水CH2
CN)および6mlのテトラゾールのストック溶液(10
mg/ml)を加え、そして混合物を室温でさらに12時間
撹拌した。300mlのNaHCO3/EA(1/1)溶
液中に注ぎ込むことにより反応を停止した。分液ロート
で相を分離し、150mlのEAを用いた振とうによる抽
出を繰り返し、そして合一した有機相をそれぞれ100
mlの飽和NaCl溶液で2回洗浄した。Na2SO4上で
乾燥し、濾過し、回転エバポレーターで蒸発させて油状
物を得た。クロマトグラフィーにより、さらに精製し
た。このため、直径2cmのカラムは20gのフラッシュ
シリカゲルが装入され、トルエンで状態調整される〔移
動相勾配(トルエン/EA(ml))=100/20、2
10/70;各フラッシュ10ml〕。生成物フラクショ
ンを回転エバポレーターで蒸発させ、10ml部分のCH
2Cl2/MeOHを用いて泡状物に変換した。生成物を
高真空下、室温で乾燥した。その結果、650mg(0.
587ミリモル、89%)の無色の泡状物を得た。 TLC(シリカゲル):Rf=0.65/0.57(トル
エン/EA/MeOH=5/4/1) 元素分析:(C5764PN315F(1109.13)と
して) 理論値:C 61.73% H 5.82% N
6.31% 実測値:C 61.56% H 5.82% N
5.67% UV(メタノール):λmax〔nm〕(logε)=264
(4.30)1 H-NMR(250MHz,CDCl3,TMS,ppm):8.18(m,2H,o-H〜-N
O2)); 8.09-7.84(bs/m,2H,-NH,H-(C6)); 7.46-7.00(m,1
4H,フェニル-H,m-H〜-OCH3,m-H〜-NO2,H-(C2′′′),H-
(C5′′′),H-(C′′′6)); 6.87-6.76(m,4H,o-H〜-OCH
3); 6.08/5.96(m,1H,H-(C1′)); 5.27(m,1H,H-(C%));
5.14(m,1H,CH(2FPNPE); 4.77-4.42(m,ベンジル-CH2,α-
CH2(NPEE),H-(C2′),H-(C3′)); 4.29-4.13(m,1H,H′-
(C4′)); 3.97-3.33(m,12H,-OCH3,POCH2,N-CH,H-(C
5′),H-(C5″)); 3.15(t,β-CH2(NPEE));2.64-2.33(m,2
H,CH2-CN); 1.50/0.98(m,15H,CH3(2FPNPE),CH(CH3)2 31 P-NMR(400MHz,CDCl3,H3PO4,ppm): 151.18, 150.87, 1
50.61, 150.36
【0076】実施例33 均一な配列及び無傷の2′−O−NPE保護基を持つオ
リゴリボヌクレチドの合成 33.1 ホスフェート保護基としてシアノエチル基を持つ
ヌクレオシドホスフィットアミドの使用 支持体に結合したウリジン(実施例27)は合成されるオ
リゴヌクレチドの3′末端を形成し、すなわちDMTR
基除去後最初のウリジンホスフィットアミド(実施例1
4)への縮合が可能である。逐次縮合収率は498nmの
ジメトキシトリチルカチオンの吸収を測定することによ
り決められる。ヌクレオシドホスフィットアミドは無水
アセトニトリル中0.1M溶液として調製される。 5′-HO-(UUU UUU UUU UUU)*-OH *=2′-O-〔1-(4-ニトロフェニルエトキシ)エチル〕
(2′-O-NPEE)保護体 12量体ウリジン合成のための縮合時間は1200秒で
ある。最後の5′−O−DMTR基が消失した後、10
0%の平均縮合収率を算出することが可能であった。支
持体からオリゴマーを除去した後、約46 OD265の1
2量体ウリジンが得られた。生成物の全収率の計算値は
100%である。 33.2 5′-HO-(AAA AAA AAA A)′*-OH(*=2′-O-NPE
E-保護体) 無傷の2′−O−NPEE基(実施例21の使用)を持
つ10量体アデノシンの合成は3′−O−スクシネート
を介して支持材料に結合するアデノシン(実施例29)
を用いて開始する。縮合時間は1200秒である。2回
縮合後の平均縮合収率は100%である。10量体アデ
ノシンリボヌクレオチドは無傷の5′−O−DMTRを
用いて手動的に支持体から除かれる。結果は24 OD
260(トリチル基付加)である(光度測定法により決
定)。得られるトリチル付加粗生成物はOPC(オリゴ
ヌクレオチド精製カートリッジ)を使用して精製する。
正しくない配列をすべて除いた所要のオリゴマーはその
トリチル除去体(2%濃度のトリフルオロ酢酸でDMT
R基除去後)として得られる。OPC精製には18.7
OD260を使用し、そして10 OD260の精製したオリ
ゴヌクレオチドが得られ、これは54%の収率に相当す
る。 33.3 5′-HO-(CCC CCC CCC C)*-OH(*=2′-O-NPEE-
保護体) 実施例17及び28から 10量体シチジンリボヌクレオチドの縮合時間は120
0秒である。リボヌクレオチドは支持体から除去後トリ
チル付加体として得られるから、平均縮合収率を求める
には8回の縮合のみを用いることができる。収率は91
%である。生成物の計算された収率は第一の縮合に対し
て74%である。アンモニアで支持体から除去後、1
7.5 OD270の粗生成物が得られる。粗生成物はOP
C精製にかける。その後に、そのトリチル除去体として
得られる。 33.4 5′-HO-(GGG GGG GGG G)*-OH(*=2-O-NPEE保
護体) 実施例30及び26から この合成においては、第5縮合から縮合時間を700秒
に減らす。平均縮合収率は93%である。第1縮合から
開始して、生成物の52%収率が得られる。支持体から
除去後20〜23OD271のトリチル付加リボヌクレオ
チドが得られる。粗生成物はOPCを用いて精製する。
トリチル除去オリゴマーは60%の収率で得られる(1
2.8 OD271)。
【0077】実施例34 ホスフェート保護基としてNPE基を持つヌクレオシド
ホスフィットアミドの使用 NPEホスフェート保護基を持つヌクレオシドホスフィ
ットアミドを後文に記述するすべての合成に使用する。 34.1 5′-HO-(UUU UUU UUU U)*-OH 5′-HO-(UUU UUU UUU UUU)*-OH(*=2′-O-NPEE-保護
体) 実施例27及び18を使用 上に示す2つの配列につき、1200秒の縮合時間は使
用する。平均縮合収率は、10量体ウリジンでは98
%、12量体ウリジでは99%である。生成物の計算さ
れた収率はそれぞれ83%及び88%である。両オリゴ
マーは支持体から除去後トリチル除去体として得られ
る。10量体ウリジの粗収得は31.6 OD265、そし
て12量体のそれは33.8 OD265である。 34.2 5′-HO-(AAA AAA AAA A)*-OH 5′-HO-(AAA AAA AAA A)*-OH 5′-HO-(AAA AAA AAA A)*-OH(*=2′-O-NPEE保護
体) 3つの10量体アデノシンリボヌクレオチドをアデノシ
ンホスフィットアミドの3つの異なるバッチを用いて合
成した。実施例29及び22を使用した。平均縮合収率
は95%(化合物2)及び98%(化合物1+3)であ
る。各々の場合、縮合時間は、1200秒である。最終
配列はOPCを用いて精製した。 34.3 5′-OH-(CCC CCC CCC C)*-OH(*=2′-O-NPEE
保護体) 実施例28及び18使用 8回縮合後の平均縮合収率は89%である。粗生成物は
支持体からアンモニアで除去後そのトリチル付加体とし
て得られる。18.1 OD273が得られ、そしてOPC
精製にかける。精製されたトリチル除去シチジンリボヌ
クレオチドが77%(14.0 OD273)収率で得られ
る。
【0078】実施例35 2′−O−NPEE−保護RNA配列のポリアクリルア
ミドゲル電動泳動(PAGE) 分析用ポリアクリルアミドゲル(PAGE)は変性条件
下で実行する。ゲル電気泳動板は最初にジクロロメタン
中20%濃度トリメチルシリルクロリドを用いてシリル
化する。20%PAGEを調製するため、0.21ミリ
モルのウレア1mlの水、3mlのゲル電気泳動用緩衝液及
び15mlの40%濃度のアクリルアミド溶液を熱水浴中
で溶解し、その後氷浴中で冷却する。1mlの1.6%濃
度の過硫酸アンモニウム及び20mlのテトラメチルエチ
レンジアミン(TEMED)を添加後、重合のため溶液
をガラス板に注ぐ。10倍希釈したゲル電気泳動用緩衝
液を電解質として使用する。ゲル電気泳動用緩衝液は
0.89モルのトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタ
ン、0.89モルのホウ酸及び23ミリモルのNa2ED
TA・2H2Oを1リッターの水に溶解し、pH8に調節
する。試料をこの目的のために準備したチェンバーに加
え、ゲルを300ボルトで3時間展開する。オリゴヌク
レオチドのバンドは完全染色法(Stains all method)に
より染色し目に見えるようにする。2′−O−NPEE
−保護オリゴヌクレオチドのHPLCクロマトグラム
(RP−18カラム)はそれらの純度について明白な情
報を与えないので、個々のリボヌクレオチドのPAGE
をこの点で論議する。
【0079】 番号 配 列 平均縮合収率 1 5′HO-(UUU UUU UUU U)*-OH 98% 2 5′-HO-(UUU UUU UUU UUU)*-OH 99% 3 5′-HO-(UUU UUU UUU UUU)*-OH 101% 4 5′-HO-(AAA AAA AAA A)*-OH 98% 5 5′-HO-(AAA AAA AAA A)*-OH 95% (*=2′-O-NPEE保護体)配列1、2及び5はNPE基を
ホスフェート保護基として持つヌクレオシドホスフィッ
トアミドを使用して合成した。3及び4はシアノエチル
基をホスフェート保護基として持つそれである。配列1
〜4の平均縮合収率から既に期待されるように、正しく
ない配列は、ほとんどないか又はまったくないはずであ
る。配列5についても95%縮合収率はやや劣るか同様
である。配列1〜5は支持体から除去後粗生成物(トリ
チル除去)を含む。1〜5についてはさらに精製段階を
実行することはなかった。
【0080】 番号 配 列 平均縮合収率 6 5′-HO-(AAA AAA AAA A)*-OH 98% 7 5′-HO-(AAA AAA AAA A)*-OH 100% 8 5′-HO-(CCC CCC CCC C)*-OH 91% 9 5′-HO-(GGG GGG GGG G)*-OH 93% (*=2′-O-NPEE保護体)配列6はNPE基をホスフェー
ト保護基として持つホスフィットアミドを使用して合成
した。配列7〜9はシアノエチル基をホスフェート保護
基として持つホスフィットアミドを使用して調製した。
6〜9はアンモニアで支持体から除いた後、OPCを用
いて精製した、それらはそのトリチル除去体として得ら
れた。この場合については、PAGEは再び合成された
オリゴリボヌクレオチド6〜9が極めて高純度であるこ
とを示している。すべての場合1つのバンドのみが得ら
れており、すなわち6〜9には正しくない配列はない。
【0081】実施例36 混合された配列を持つオリゴリボヌクレオチドの合成 5′-HO-(CUC CGG UUC GAU UCC GGA CUC GUC CAC CAU)*
-OH 5′-HO-(UUG GCG UGG AGA GGU CUC CGG UUC GAU UCC GG
A CUC GUC CAC CAG)*-OH(*=2′-O-NPEE保護体) 実施例27、30、14、21、17、26を使用 縮合時間は両配列において700秒である。各々の場
合、99%の平均縮合収率が得られた。45%の生成物
収率が両合成で得られる。30量体オリゴマーが支持体
から除去後そのトリチル除去体として95 OD264で得
られ、そして45量体がトリチル付加化合物として85
〜93 OD263で得られる。45量体オリゴリボヌクレ
オチド(17.0 OD263)はOPC精製にかける。精
製された生成物はトリチル除去体として8.6 OD263
で得られた(51%収率)。
【0082】実施例37 合成されたRNA配列から2′−O−NPEE保護基の
除去 1. 1.0 ODのオリゴリボヌクレオチド当たり100
mlの4%濃度pTsOH(塩化メチレン/メタノール
4:1)を添加する。2時間の反応時間の後、特定の試
料を0.84Mアンモニア/メタノール溶液で中和し、
そしてSpeed vac回転蒸発器で蒸発させる。 2. 第一の精製段階において、遊離のRNA断片を酢酸
ナトリウムを用いてエタノールからNa+塩として沈殿
させる。1.0 ODのオリゴリボヌクレオチド当たり1
0〜20μlのpH7の0.1M酢酸ナトリウム溶液を添
加する。RNAを4〜5倍量のエタノールを用いて−4
0℃で一晩置いて沈殿させる。 3. 得られるRNAのNa+塩をRP−18クロマトグ
ラフィーにより精製する。生成物ピークを集め、Speed
vac回転蒸発器で蒸発させる。次いで、この除去工程の
後得られる遊離のオリゴリボヌクレオチドにつき、HP
LC(RP−18)及びPAGEによりその純度をチェ
ックする。 遊離オリゴヌクレオチドの研究 完全に脱保護したオリゴリボヌクレオチドの分析研究を
逆相材料(RP−18)を用いて行う。移動相は、アセト
ニトリル/緩衝系(1:1)及び0.1Mトリエチル−
酢酸アンモニウム緩衝液(pH7.0)からなる。RP−
18カラムは、52分間にわたる2.5%〜50%アセ
トニトリルのリニアグラジエントにより溶離する。緩衝
系は滅菌水で調製する。
【0083】実験常数:Merck-Hitachi-I-6200インテリ
ジェントポンプ 100 RP−18、 5μm、長さ=125mm、直径=
4mm 次の配列を脱保護した。
【0084】 2′-O-NPEE保護PNAの番号 配 列 1 5′-HO-UUU UUU UUU U-OH 3 5′-HO-UUU UUU UUU UUU-OH 7 5′-HO-AAA AAA AAA A-OH 10 5′-HO-CCC CCC CCC C-OH 9 5′-HO-GGG GGG GGG G-OH 11 5′-HO-CUC CGG UUC GAU UCC GGA CUC GUC CAC CAU -OH 12 5′-HO-UUG GCG UGG AGA GGU CUC CGG UUC GAU UCC GGA CUC GUC CAC CAG-OH HPLCクロマトグラムはすべての場合は単一ピークを
示し、これは精製された完全に脱保護されたRNA断片
は高純度を持つという結論を暗示する。
【0085】実施例38 安定性試験 安定性を試験するため、次のウリジン誘導体を0.05
N HCl/MeOH(1:2)、30ミリモル溶液、
20℃、pH2.0(表1)及び80%酢酸、30ミリモ
ル溶液、20℃(表2)の条件でインキュベートし、そ
して脱保護の半減期を求めた。
【0086】
【表1】
【0087】
【表2】
【0088】
【表3】
【0089】
【表4】
【0090】略語: 4−DMAP 4−デメチルアミノピリジン DMTR ジメトキシトリチル NPE p−ニトロフェニルエトキシ NPEE 1−(p−ニトロフェニルエトキシ)エ
チル NPEOC p−ニトロフェニルエトキシカルボニル TBDMS Tert.−ブチルジメチルシリル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シユテフアン・マテイジーアク ドイツ連邦共和国デー−78315ラードルフ ツエル.ポストシユトラーセ20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I)の化合物の製造方法であって、 【化1】 式中、nは、1〜150の数である;Lは、オキシ、スル
    ファニジルまたはイミノである;BBは、互いに独立し
    て、下記のとおりである; 【化2】 およびEは、OHまたはNH2である、そしてYは、水素、C
    1〜C4−アルキル、フッ素、塩素、臭素またはC2〜C6
    アルケニルまたはC2〜C6−アルキニルである;またはBB
    は、天然ヌクレオシド塩基の他に、また5−(ヒドロキ
    シメチル)ウリジン、5−アミノウリジン、シュードウ
    リジン、ジヒドロウリジン、イノシン、8−アザ−7−
    デアザアデノシン、ツベルシジン、ネブラリン、キサン
    トシン、2−アミノアデノシン、エテノアデノシン、7
    −デアザグアノシン、O4−メチルチミジン、N6−メチル
    アデノシン、O6−メチルグアノシンまたはピリドピリミ
    ジンヌクレオシドのような他の修飾されたヌクレオシド
    塩基であることができる;Wは、互いに独立して、酸素
    または硫黄である;Tは、それぞれ独立して、水素、−
    OCH3、−O−CH2CH3、−O−CH2−CH=CH2またはOHである
    が、少なくとも1つはOHである;Y′は、オキシ、スル
    ファニジール、イミノ、(CH2)kまたはN(CH2)kであり、
    ここにkは、1から18の整数である;Uは、ヒドロキ
    シル、メルカプト、SeH、C1〜C18−アルコキシ、C1〜C
    18−アルキル、C6〜C20−アリール、C6〜C14−アリール
    −C1〜C8−アルキル、NHR17、NR17R18または式(OH2
    CH)CO(CH2)C′CH2R20のラジカルであり、ここに、 R17は、C1〜C18−アルキル、C6〜C20−アリール、C6〜C
    14−アリール−C1〜C8−アルキル、−(CH2)d−〔NH(CH
    2-)dd′−NHR19R19であり、式中、 dは、2から6の整数である、そしてd′は、0から6
    の整数である、そしてR18は、C1〜C18−アルキル、C6
    C20−アリール、C6〜C14−アリール−C1〜C8−アルキル
    または、NR17R18の場合、R17と窒素原子が一緒になって
    5〜6員の、O、SおよびNからなる系列からの他のヘ
    テロ原子を付加的に含むことのできるヘテロ環になる;
    R19は、互いに独立して、水素またはC1〜C6−アルキル
    またはC1〜C4−アルコキシ−C1〜C6−アルキルである;
    cは、1から100の整数である;c′ は、0から18の
    整数である:R20は、水素またはヒドロキシル、アミ
    ノ、NHR17、COOH、CONH2、COOR21またはフッ素、塩素ま
    たは臭素のような官能基であり、R21はC1〜C4−アルキ
    ルである;C1およびC2は、同一または異なり、そして水
    素、C1〜C18−アルキル、C2〜C18−アルケニル、C2〜C
    18−アルキニル、C1〜C18−アルキルカルボニル、C2〜C
    18−アルケニルカルボニル、C2〜C18−アルキニルカル
    ボニル、C6〜C20−アリール、C6〜C14−アリール−C1
    C8−アルキルまたは式(II)のラジカルである; 【化3】 ここに、 Wは、前記のとおりである;QおよびQ′は、互いに独
    立して、ヒドロキシル、メルカプト、SeH、C1〜C2−ア
    ルコキシ、−O−(CH2)b−NR15R16;bは、1から6、そ
    してR15およびR16は、互いに独立して水素、C1〜C18
    アルキル、C6〜C20−アリール、C6〜C14−アリール−C1
    〜C8−アルキル、C6〜C14−アリール−C1〜C8−アルコ
    キシであり、ここにまたアリールはヘテロアリールであ
    り、そしてアリールはカルボキシル、アミノ、ニトロ、
    C1〜C4−アルキルアミノ、C1〜C6−アルコキシ、ヒドロ
    キシル、フッ素、塩素、臭素およびシアノからなる系列
    からの同一または異なるラジカルの1、2または3で置
    換されていてもよく、またはC1〜C18−アルキルメルカ
    プト、NHR17、NR17R18(ここにR17およびR18は前記のと
    おり)、または窒素原子と一緒になって3〜6員環にな
    る;もしくはQおよびQ′は、式(III)のラジカルであ
    る; 【化4】 gおよびg′=0または1、 h=0から10、 Gは、C2〜C12−アルキレン、C6〜C14−アリール−ジ−
    C1〜C8−アルキレン、C6〜C18−アリーレンであり、こ
    れらはフッ素、塩素、臭素、アミノ、ヒドロキシル、C1
    〜C18−アルキル、C1〜C18−アルコキシ、C1〜C18−ア
    ルコキシ−カルボニル、C6〜C14−アリール、C6〜C14
    アリール−C1〜C18−アルキルまたはC6〜C14−アリール
    −C1〜C8−アルコキシにより1ないし3が置換されていて
    もよい、または式(CH2CH2N′)iCH2CH2または(CH2N′)iC
    H2の基である、ここにiは、1から11の整数であり、
    そしてN′は、オキシ、スルファニジール、イミノまた
    はメチレンであり、そしてW、UおよびY′は、前記の
    とおりである;またはQおよびQ′は、交差結合または
    切断を伴い、細胞内取り込みに有利であるか、またはDN
    Aプローブの標識として作用するか、またはオリゴヌク
    レオチド類似体のハイブリッド化の標的核酸を攻撃する
    基であり、ここにまた式(I)における核酸連鎖を、1回
    またはそれ以上、式(III)の連鎖剤により分断すること
    ができ、そして共役体を核塩基を経由するまたはリン酸
    ジエステルまたはリン酸チオジエステルを経由する背景
    の公知の方法で形成することができる; a) 式(IV)の化合物の3′−および5′−位を保護する
    工程: 【化5】 式中Bは、下記のとおりである; 【化6】 R3は、それぞれの場合において、互いに独立して次の基
    である; 【化7】 R4は、水素または2−(p−ニトロフェニル)エチルで
    ある;R5は、下記のとおりである; 【化8】 R6は、OH、NH2、次の基である; 【化9】 Yは、水素、C1〜C4−アルキル、フッ素、塩素、臭素ま
    たはC2〜C6−アルケニル、C2〜C6−アルキニルである;
    またはBは、天然ヌクレオシド塩基の他に、ヒドロキシ
    ル基のためのパラ−ニトロフェニルエチルオキシカルボ
    ニル基、ベンゾイル基およびパラ−(t−ブチル)ベンゾ
    イル基およびアミノ基のためのベンゾイル、パラ−(t
    −ブチル)ベンゾイル、パラ−ニトロフェニルエチルオ
    キシカルボニル、イソブチリール、パラ−(ターシャリ
    ーブチル)フェニルアセチル基のような良く知られた保
    護基によりアミノ基またはヒドロキシル基が保護された
    他のヌクレオシド塩基が、公知の方法により修飾された
    ものである; b) 保護された化合物と式(V)のビニルエーテルをそれ
    に続き反応させる工程: 【化10】 式中、rは、1または2である、およびXは、C6〜C12
    −アリールであり、ここにアリールは、1回またはそれ
    以上、ヒドロキシル、メルカプト、ニトロ、フッ素、塩
    素、臭素、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−アルコキシ、C1
    〜C6アルキルメルカプト、C2〜C6−アルケニル、C3〜C6
    −アルキニル、C(O)OH、C(O)NH2、C(O)O−C1〜C18−ア
    ルキル、C(O)O−C6〜C12−アリール、C(O)−C1〜C18
    アルキル、C(O)−C6〜C12−アリール、O−C(O)NH2、O−
    C(O)O−C1〜C18−アルキル、O−C(O)O−C6〜C12−アリ
    ール、O−C(O)−C1〜C18−アルキル、O−C(O)−C6〜C12
    −アリール、O−C(O)−〔CH2r−X1またはO−C(O)O−
    〔CH2r−X1(X1=C6〜C12−アリール、これは1ないし
    3回、アミノ、ヒドロキシル、ニトロ、C1〜C6−アルキ
    ル、C1〜C6−アルコキシ、C1〜C6−アルコキシカルボニ
    ル、フッ素、塩素または臭素により置換されてもよい)
    により置換できる;r=1の場合、XはフェニルまたはC
    1〜C4−アルコキシフェニルである;r=2の場合、X
    はCN、S−フェニル、SO2−フェニル、N−フタルイミ
    ドまたはNO2である;公知の方法の類似において、その
    後の検査を公知の方法により同様に行う。 c) 公知の方法と同様に5′および3′保護基を再び取
    り外す工程: d) R2=ジメトキシトリチル、モノメトキシトリチル、
    ピクシルまたはトリチルを有する5′保護基を公知の方
    法により導入し、式(VI)の化合物にする工程: 【化11】 式中、R1は、−〔CH2r−Xであり、rは、1または
    2、およびXは、C6〜C12−アリールであり、アリール
    は1回またはそれ以上、好ましくは1ないし3回、さら
    に好ましくは1ないし2回、ヒドロキシル、メルカプ
    ト、ニトロ、フッ素、塩素、臭素、C1〜C6−アルキル、
    C1〜C6−ルコキシ、C1〜C6−アルキルメルカプト、C2
    C6−アルケニル、C3〜C6−アルキニル、C(O)OH、C(O)NH
    2、C(O)O−C1〜C18−アルキル、C(O)O−C6〜C12−アリ
    ール、C(O)−C1〜C18−アルキル、C(O)−C6〜C12−アリ
    ール、O−C(O)NH2、O−C(O)O−C1〜C18−アルキル、O−
    C(O)O−C6〜C12−アリール、O−C(O)−C1〜C18−アルキ
    ル、O−C(O)−C6〜C12−アリール、O−C(O)−〔CH2r
    −X1またはO−C(O)O−〔CH2r−X1(X1=C6〜C12−アリ
    ール、これは1ないし3回、アミノ、ヒドロキシル、ニト
    ロ、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−アルコキシ、C1〜C6
    アルコキシカルボニル、フッ素、塩素または臭素により
    置換されていてもよい)により置換できる;r=1の場
    合、Xは、フェニルまたはC1〜C4−アルコキシフェニル
    である;r=2の場合、Xは、CN、S−フェニル、SO2
    −フェニル、N−フタルイミドまたはNO2である;R
    2は、ジメトキシトリチル、モノメトキシトリチル、ピ
    クシルまたはトリチルである;Bは、前記のとおりであ
    る; e) 式(VI)の化合物と式(VII)化合物を反応させる工
    程: 【化12】 式中、Z′は、OR9またはC1〜C18−アルキル、C1〜C18
    アルコキシ、C6〜C20−アリール、C6〜C14−アリール−
    C1〜C8−アルキルである;R7およびR8は、同一または異
    なり、そしてC1〜C8−アルキルまたはC5〜C12−シクロ
    アルキル、ベンジルまたはフェニル、または窒素原子と
    一緒に結合し、さらにヘテロ原子を有していてもよい飽
    和または不飽和のヘテロ環および置換体である;および
    R9は、次の置換基 【化13】 またはベンジル基であり、ベンジル基は置換されていな
    いか、または1ないし4回置換され、ここで置換基は互い
    に独立してフッ素、塩素、臭素、C1〜C4−アルキル、ニ
    トロ、メトキシまたはカルボニル基である;Zは、塩素
    または臭素または式NR7R8のラジカルであり、R7およびR
    8は前記のとおりである;C1〜C4−トリアルキルアミン
    を有する塩基の存在下に、またはZが、式NR7R8のラジ
    カルである場合、そして式〔HNR12R13R14(+)A(-)の化
    合物(ここにNR12、R13、R14は、同一または異なるC1〜C
    4−アルキルであり、A=フッ素、塩素、臭素、特に好
    ましくは塩素)の存在下、またはテトラゾールの存在
    下、式(VIII)の化合物を得る。 【化14】 式中、R1、R2、R7、R8、Z′およびBは、前記のとおりで
    ある; f) 公知の方法によりe)工程により得られた化合物
    を、1ないし10当量のコハク酸無水物のような連鎖剤
    とを、好適な有機溶媒、触媒の添加後に反応させ、式(I
    X)の化合物を得る工程: 【化15】 ここに、R1、R2およびBは、前記のとおりであり、公知
    の方法により、その後に検査を同様に行い、ここで3′
    位のコハク酸残基は、合成に用いた高分子支持体に連鎖
    剤として作用し、そしてコハク酸連鎖剤の代替として、
    他の連鎖剤を用いることも可能である。 g) 式(X)の化合物を結合する工程: 【化16】 式中、R2およびBは、前記のとおりである;Vは、水
    素、O−C1〜C18−アルキル、O−C1〜C18−アルケニル、
    O−C1〜C18−アルキニルまたはO−CH(CH3)−OR1(式中R1
    は前記のとおり)である;固体支持体に、公知の方法に
    より結合する; h) 公知の方法により、5′保護基を取り外す工程; i) 得られた化合物と式(XI)の化合物を反応させる工
    程: 【化17】 式中、R2、R7、R8、V、Z′およびBは、前記のとおりで
    ある; j) 得られた化合物を公知の方法で酸化する工程: k) 所望の鎖長になるまで工程h)〜j)を繰り返す工
    程: l) オリゴヌクレオチドを支持体から公知の方法により
    取り外す工程、およびリン酸塩および核塩基の保護基を
    公知の方法により同様に取り外し、式(XII)の化合物を
    得る工程: 【化18】 式中、n、L、BB、W、V、Y′、U、C1およびC2は、
    前記のとおりである; m) 式(XII)の化合物をインキュベートする工程:酸性
    範囲において、好適な有機溶媒中、0.5〜10h、1
    〜30%のp−トルエンスルホン酸溶液とインキュベー
    トし、それに続く中和、および溶媒の蒸発後および精製
    後、式(I)の化合物を得る、ことからなることを特徴と
    する方法。
  2. 【請求項2】 式(VI)の化合物。 【化19】 式中、 R1は、−〔CH2r−Xであり、 rは、1または2、およびXは、C6〜C12−アリールで
    あり、アリールは1回またはそれ以上、ヒドロキシル、
    メルカプト、ニトロ、フッ素、塩素、臭素、C1〜C6−ア
    ルキル、C1〜C6−ルコキシ、C1〜C6−アルキルメルカプ
    ト、C2〜C6−アルケニル、C3〜C6−アルキニル、C(O)O
    H、C(O)NH2、C(O)O−C1〜C18−アルキル、C(O)O−C6〜C
    12−アリール、C(O)−C1〜C18−アルキル、C(O)−C6〜C
    12−アリール、O−C(O)NH2、O−C(O)O−C1〜C18−アル
    キル、O−C(O)O−C6〜C12−アリール、O−C(O)−C1〜C
    18−アルキル、O−C(O)−C6〜C12−アリール、O−C(O)
    −〔CH2r−X1またはO−C(O)O−〔CH2r−X1(X1=C6
    C12−アリール、これは1ないし3回、アミノ、ヒドロキ
    シル、ニトロ、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−アルコキ
    シ、C1〜C6−アルコキシカルボニル、フッ素、塩素また
    は臭素により置換されていてもよい)により置換でき
    る;r=1の場合、Xは、フェニルまたはC1〜C4−アル
    コキシフェニルである;r=2の場合、Xは、CN、S−
    フェニル、SO2−フェニル、N−フタルイミドまたはNO2
    である;R2は、ジメトキシトリチル、モノメトキシトリ
    チル、ピクシル、トリチル、好ましくはジメトキシトリ
    チルである;Bは、下記のとおりである; 【化20】 ここに、 R3は、それぞれの場合において、互いに独立して次の基
    である; 【化21】 R4は、水素または2−(p−ニトロフェニル)エチルで
    ある;R5は、下記のとおりである; 【化22】 R6は、OH、NH2、次の基である; 【化23】 Yは、水素、C1〜C4−アルキル、フッ素、塩素、臭素ま
    たはC2〜C6−アルケニル、C2〜C6−アルキニルである;
    もしくはBは、天然ヌクレオシド塩基の他に、ヒドロキ
    シル基のためのパラ−ニトロフェニルエチルオキシカル
    ボニル基、ベンゾイル基およびパラ−(t−ブチル)ベ
    ンゾイル基およびアミノ基のためのベンゾイル、パラ−
    (t−ブチル)ベンゾイル、パラ−ニトロフェニルエチ
    ルオキシカルボニル、イソブチリール、パラ−(ターシ
    ャリーブチル)フェニルアセチル基のような良く知られ
    た保護基によりアミノ基またはヒドロキシル基が保護さ
    れた他のヌクレオシド塩基が修飾されたものであること
    ができる。
  3. 【請求項3】 R1は、−〔CH2r−Xであり、ここに、 r=1の場合、XがC6〜C12−アリールであり、ここに
    アリールは、1ないし3回、フッ素、塩素、臭素、C1
    C4−アルキル、C1〜C4−ルコキシ、O−C(O)−〔CH2r
    −X1またはO−C(O)O−〔CH2r−X1(X1=C6〜C12−アリ
    ール、これは1ないし3回、C1〜C4−アルキル、C1〜C4
    −アルコキシ、フッ素、塩素または臭素により置換され
    ていてもよい)により置換でき、 r=2の場合、Xが、好ましくは4−ニトロフェニルで
    あり;R2が、ジメトキシトリチルである;請求項2記載
    の式(VI)の化合物。
  4. 【請求項4】 式(VIII)の化合物。 【化24】 式中、 R1は、−〔CH2r−Xであり、 rは、1または2、およびXは、C6〜C12−アリールで
    あり、アリールは1回またはそれ以上、ヒドロキシル、
    メルカプト、ニトロ、フッ素、塩素、臭素、C1〜C6−ア
    ルキル、C1〜C6−アルコキシ、C1〜C6−アルキルメルカ
    プト、C2〜C6−アルケニル、C3〜C6−アルキニル、C(O)
    OH、C(O)NH2、C(O)O−C1〜C18−アルキル、C(O)O−C6
    C12−アリール、C(O)−C1〜C18−アルキル、C(O)−C6
    C12−アリール、O−C(O)NH2、O−C(O)O−C1〜C18−アル
    キル、O−C(O)O−C6〜C12−アリール、O−C(O)−C1〜C
    18−アルキル、O−C(O)−C6〜C12−アリール、O−C(O)
    −〔CH2r−X1またはO−C(O)O−〔CH2r−X1(X1=C6
    C12−アリール、これは1ないし3回、アミノ、ヒドロキ
    シル、ニトロ、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−アルコキ
    シ、C1〜C6−アルコキシカルボニル、フッ素、塩素また
    は臭素により置換されていてもよい)により置換でき
    る;r=1の場合、XはフェニルまたはC1〜C4−アルコ
    キシフェニルである;r=2の場合、Xは、CN、S−フ
    ェニル、SO2−フェニル、N−フタルイミドまたはNO2
    ある;R2は、ジメトキシトリチル、モノメトキシトリチ
    ル、ピクシル、トリチル、好ましくはジメトキシトリチ
    ルである;Z′は、OR9またはC1〜C18−アルキル、C1
    C18−アルコキシ、C6〜C20−アリール、C6〜C14−アリ
    ール−C1〜C8−アルキルである;R7およびR8は、同一ま
    たは異なり、そしてC1〜C8−アルキル、ベンジルまたは
    フェニル、窒素原子と一緒に結合し、さらにヘテロ原子
    を有していてもよい飽和または不飽和のヘテロ環および
    置換体である;およびR9は、次の置換基 【化25】 またはベンジル基であり、ベンジル基は置換されていな
    いか、または1ないし4回置換され、ここで置換基は互
    いに独立してフッ素、塩素、臭素、C1〜C4−アルキル、
    ニトロ、メトキシまたはカルボキシル基である;Bは、
    下記のとおりである; 【化26】 ここに、R3は、それぞれの場合において、互いに独立し
    て次の基である; 【化27】 R4は、水素または2−(p−ニトロフェニル)エチルで
    ある;R5は、下記のとおりである; 【化28】 R6は、OH、NH2、次の基である; 【化29】 Yは、水素、C1〜C4−アルキル、フッ素、塩素、臭素ま
    たはC2〜C6−アルケニル、C2〜C6−アルキニルである;
    もしくはBは、天然ヌクレオシド塩基の他に、ヒドロキ
    シル基のためのパラ−ニトロフェニルエチルオキシカル
    ボニル基、ベンゾイル基およびパラ−(t−ブチル)ベ
    ンゾイル基およびアミノ基のためのベンゾイル、パラ−
    (t−ブチル)ベンゾイル、パラ−ニトロフェニルエチル
    オキシカルボニル、イソブチリール、パラ−(ターシャ
    リーブチル)フェニルアセチル基のような良く知られた
    保護基によりアミノ基またはヒドロキシル基が保護され
    た他のヌクレオシド塩基が修飾されたものであることが
    できる。
  5. 【請求項5】 R1が、−〔CH2r−Xであり、 r=1の場合、Xが、C6〜C12−アリールであり、アリ
    ールは1ないし3回、フッ素、塩素、臭素、C1〜C4−ア
    ルキル、C1〜C4−ルコキシ、O−C(O)−〔CH2r−X1
    たはO−C(O)O−〔CH2r−X1(X1=C6〜C12−アリール、
    これは1ないし3回、アミノ、ヒドロキシル、ニトロ、
    C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルコキシ、フッ素、塩素
    または臭素により置換されていてもよい)により置換で
    きる;r=2の場合、Xが、4−ニトロフェニルであ
    る;R2が、ジメトキシトリチルである;Z′が、OR9
    ある;R7およびR8が、同一または異なり、そしてイソプ
    ロピル、C5〜C8−シクロアルキル、ベンジルまたはフェ
    ニル、またはモルホリンのような、窒素原子と一緒に結
    合し、さらにヘテロ原子を有していてもよい飽和または
    不飽和のヘテロ環およびOC(O)−C1〜C4−アルキルエス
    テルのような置換体である;およびYが、水素、CH3
    たは1−プロピニルである;請求項4記載の式(VIII)の
    化合物。
  6. 【請求項6】 Bが、下記である請求項2〜5のいずれ
    かに記載の式(VI)および式(VIII)の化合物。 【化30】
  7. 【請求項7】 式(XII)の化合物。 【化31】 式中、 nは、1〜150の数である;Lは、オキシ、スルファニ
    ジルまたはイミノである;BBは、互いに独立して、下記
    のとおりである; 【化32】 Eは、OHまたはNH2である、そしてYは、水素、C1〜C4
    −アルキル、フッ素、塩素、臭素またはC2〜C6−アルケ
    ニル、C2〜C6−アルキニルである;またはBBは、天然ヌ
    クレオシド塩基の他、また5−(ヒドロキシメチル)ウ
    リジン、5−アミノウリジン、シュードウリジン、ジヒ
    ドロウリジン、イノシン、8−アザ−7−デアザアデノ
    シン、ツベルシジン、ネブラリン、キサントシン、2−
    アミノアデノシン、エテノアデノシン、7−デアザグア
    ノシン、O4−メチルチミジン、N6−メチルアデノシン、
    O6−メチルグアノシンまたはピリドピリミジンヌクレオ
    シドのような他の修飾されたヌクレオシド塩基であるこ
    とができる;Wは、互いに独立して、酸素または硫黄で
    ある;Vは、互いに独立して、水素、−O−C1〜C18−ア
    ルキル、−O−C1〜C18−アルケニル、−O−C1〜C18−ア
    ルキニルまたは−O−CH(CH3)−OR1(式中R1は前記のとお
    り)であるが、少なくとも1の場合は、−O−CH(CH3)−OR
    1である;Y′は、オキシ、スルファニジール、イミ
    ノ、(CH2)kまたはN(CH2)kであり、ここにkは、1から18
    である;Uは、ヒドロキシル、メルカプト、SeH、C1〜C
    18−アルコキシ、C1〜C18−アルキル、C6〜C20−アリー
    ル、C6〜C14−アリール−C1〜C8−アルキル、NHR17、NR
    17R18または式(OH2CH)CO(CH2)C′CH2R20のラジカルであ
    る;ここにR17は、C1〜C18−アルキル、C6〜C20−アリ
    ール、C6〜C14−アリール−C1〜C8−アルキル、−(CH2)
    d−〔NH(CH2-)dd′−NHR19R19であり;式中、 dは、2から6の整数である、そしてd′は、0から6
    の整数である、そしてR18は、C1〜C18−アルキル、C6
    C20−アリール、C6〜C14−アリール−C1〜C8−アルキル
    または、NR17R18の場合、R17と窒素原子が一緒になって
    5〜6員の、O、SおよびNからなる系列からの他のヘ
    テロ原子を付加的に含むことのできるヘテロ環になる;
    R19は、互いに独立して、水素またはC1〜C6−アルキル
    またはC1〜C4−アルコキシ−C1〜C6−アルキルである;
    cは、1から100の整数である;c′は、0から18の
    整数である:R20は、水素またはヒドロキシル、アミ
    ノ、NHR17、COOH、CONH2、COOR21またはフッ素、塩素ま
    たは臭素のような官能基であり、R21はC1〜C4−アルキ
    ルである;C1およびC2は、同一または異なり、そして水
    素、C1〜C18−アルキル、C2〜C18−アルケニル、C2〜C
    18−アルキニル、C1〜C18−アルキルカルボニル、C2〜C
    18−アルケニルカルボニル、C2〜C18−アルキニルカル
    ボニル、C6〜C20−アリール、C6〜C14−アリール−C1
    C8−アルキルまたは式(II)のラジカルである; 【化33】 ここに、 Wは、前記のとおりである;QおよびQ′は、互いに独
    立して、ヒドロキシル、メルカプト、SeH、C1〜C22−ア
    ルコキシ、−O−(CH2)b−NR15R16;bは、1から6、そ
    してR15およびR16は、互いに独立して水素、C1〜C18
    アルキル、好ましくはC1〜C8−アルキル、C6〜C20−ア
    リール、C6〜C14−アリール−C1〜C8−アルキル、C6〜C
    14−アリール−C1〜C8−アルコキシであり、ここにまた
    アリールはヘテロアリールであり、そしてアリールはカ
    ルボキシル、アミノ、ニトロ、C1〜C4−アルキルアミ
    ノ、C1〜C6−アルコキシ、ヒドロキシル、フッ素、塩
    素、臭素およびシアノからなる系列からの同一または異
    なるラジカルの1、2または3で置換されていてもよ
    く、またはC1〜C18−アルキルメルカプト、NHR17、NR17
    R18であり、ここにR17およびR18は前記のとおりである
    かまたは窒素原子と一緒になって3〜6員環になる;も
    しくはQおよびQ′は、式(III)のラジカルである; 【化34】 gおよびg′=0または1、 h=0から10、 Gは、C2〜C12−アルキレン、C6〜C14−アリール−ジ−
    C1〜C8−アルキレン、C6〜C18−アリーレンであり、こ
    れらはフッ素、塩素、臭素、アミノ、ヒドロキシル、C1
    〜C18−アルキル、C1〜C18−アルコキシ、C1〜C18−ア
    ルコキシ−カルボニル、C6〜C14−アリール、C6〜C14
    アリール−C1〜C18−アルキルまたはC6〜C14−アリール
    −C1〜C8−アルコキシにより1ないし3が置換されてい
    てもよい、もしくは式(CH2CH2N′)iCH2CH2または(CH2
    N′)iCH2の基である、ここにiは、1から11、好まし
    くは1から5の整数であり、そしてN′は、オキシ、ス
    ルファニジール、イミノまたはメチレンである、 そしてW、UおよびY′は、前記のとおりである;また
    はQ およびQ′は、交差結合または切断を伴い、細胞
    内取り込みに有利であるか、またはDNA試験の標識とし
    て作用するか、またはオリゴヌクレオチド類似体のハイ
    ブリッド化の標的核酸を攻撃する基であり、ここにまた
    式(XII)における核酸連鎖を、1回またはそれ以上、式
    (III)の連鎖剤により分断することができ、そして共役
    体を核塩基を経由するまたはリン酸ジエステルまたはリ
    ン酸チオジエステルバックボーン形成を経由する公知の
    方法で形成することができる。
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