JPH07196162A - 部品供給装置 - Google Patents

部品供給装置

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JPH07196162A
JPH07196162A JP35141493A JP35141493A JPH07196162A JP H07196162 A JPH07196162 A JP H07196162A JP 35141493 A JP35141493 A JP 35141493A JP 35141493 A JP35141493 A JP 35141493A JP H07196162 A JPH07196162 A JP H07196162A
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昭 樽石
Hayato Suzuki
隼人 鈴木
Akira Kamimura
晃 神村
Mitsuhiro Kondo
光弘 近藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品を収容したトレイの移動方向を一方向に
して機構の簡易化と処理の高速化を図るとともに、部品
点数の増減にも容易に対応できるようにした部品供給装
置を得ることを目的とする。 【構成】 互いに同一の構造を有し、同一の部品を収容
した複数のトレイを積み重ねたトレイ群Tをストックす
るとともにこのトレイ群から最下段にある1つのトレイ
tを分離する分離機構を有する複数のストックモジュー
ル81,2,3,……と、これらのストックモジュールの
分離機構によって分離されたトレイtを選択して順次移
送する出口リフタ6と、この出口リフタ6によって移送
されてきたトレイtを使用する部品の順序にしたがって
配列してロボット3の部品取出位置に順次移送する手段
4とを設けて部品供給装置を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、組立作業を行なう組立
ロボットに部品を自動的に供給する部品供給装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】組立ロボットに迅速かつ空き時間を生じ
ないように部品を自動的に供給する部品供給装置は、例
えば特開平1−40236号公報に記載されている。
【0003】この公報記載の部品供給装置は、異なる部
品を収容した複数の収容箱を無人車などからバッファに
受入れ、このバッファの位置に設けられた分離機構によ
って所要の収容箱を上下の収容箱から分離してエレベー
タに載置し、ロボットに所要の部品を上下に移動しなが
ら供給するために各種の部品をそれぞれ収容している収
容箱をストックしているストッカの補充すべき収容箱の
格納段に対応する位置までエレベータによってこの分離
された収容箱を移動させる。
【0004】そして、収容していた部品がロボットによ
ってすべて取出されて空いた収容箱と上記のエレベータ
で運ばれてきた収容箱とをストッカを上下に移動させな
がら交換して、交換された部品を収容している収容箱は
このストッカの格納段から引き出されてロボットに部品
を供給し、また、交換された空いた収容箱は前記のエレ
ベータがさらに下降して既に堆積していた空いた収容箱
の上に積み重ねられてから、前記無人車の下段の収容位
置に収容されるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例においては、上記バッファにおいて所要の部品を
収容している収容箱を分離する際に上下の収容箱と分離
しなければならないために、このバッファ上に載置され
ているすべての収容箱とその高さ、および収容している
部品の種類を記憶しておくとともに、分離を行なう高さ
を演算によって求めなければならないので、高度な記憶
・演算機能を有する制御装置を使用しなければならない
ばかりでなく、分離機構の構造や制御が複雑になる。
【0006】この問題は、組立てに使用する部品の点数
や種類、特に部品を収容している収容箱の高さが変わっ
た場合には、制御プログラムの修正などに多大の労力と
時間および費用を要するという結果を招くことになる。
【0007】また、それぞれが異なる部品を収容してい
る収容箱から一定の高さ位置でロボットに部品を供給
し、また、一定の高さ位置で収容箱を交換するために、
上記のストッカを上下に移動可能にする必要があり、さ
らに、ロボットに部品を供給するために所要部品を収納
している収容箱を引き出すことも必要となるので、この
ストッカの構造や制御が困難になる。
【0008】加えて、上記のように収容箱を交換する際
にはストッカから空いた収容箱を引き出してから部品を
格納している新しい収容箱を押し入れるからこの引出動
作と押入動作とは交互かつ逆方向に行なわれるものであ
り、これによって、収容箱の交換に要する時間が長くな
るばかりでなく、構造や制御がさらに複雑になる。
【0009】本発明は、上記したような従来技術での問
題を解決するために、部品を収容した収容箱(本発明で
は“トレイ”という)の移動方向を一方向にして機構の
簡易化と処理の高速化を図るとともに、部品点数の増減
にも容易に対応できるようにした部品供給装置を得るこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】互いに同一の構造を有
し、同一の部品を収容した複数のトレイを積み重ねたト
レイ群Tをストックするとともにこのトレイ群から最下
段にある1つのトレイtを分離する分離機構を有する複
数のストックモジュール81,2,3,……と、これらの
ストックモジュールの分離機構によって分離されたトレ
イtを選択して順次移送する出口リフタ6と、この出口
リフタ6によって移送されてきたトレイtを使用する部
品の順序にしたがって配列してロボット3の部品取出位
置に順次移送する手段4とを設けて部品供給装置を構成
した。このとき、トレイの複数の部品格納位置からロボ
ットが部品を取出す順序が定めておき、指定された部品
格納位置から部品が取出されたときに、このトレイtに
収容されている部品をストックしているストックモジュ
ールから新たなトレイを取出すように指示する手段を設
け、あるいは、さらに、この指示によって分離動作を行
う分離機構を設けることができる。また、外部から受入
れたトレイ群Tの種類を認識する手段を有し、複数のス
トックモジュール中でこの認識した種類のトレイ群に割
当てられているストックモジュールに、この外部から受
入れたトレイ群Tを移送する入口リフタ2を設けること
ができる。
【作用】図1の原理図に示すように、本発明による部品
供給装置は、1つのベースモジュールBと、供給すべき
部品の種類の数に対応する数のストックモジュールS1,
2,3,……Snと、組立ロボットRに所要の部品を供
給するためのトレイチェンジャCとを主要な構成要素と
して備えている。なお、粗いハッチングで示したSBT,
SST,BDT,BSTはいずれも移送手段であるが、これら
移送手段は単に移送を行なうものであるから、以下の説
明では簡明のためにこれら移送手段についての言及は省
略する。
【0011】このストックモジュールS1,2,3,……
Snは、互いに同一の形状・構造を有し、使用する部品
の種類に応じた段数(個数)が積み重ねられる。なお、
この図1では3つのストックモジュールS1,2,3
既に積み重ねられた状態を示してあり、使用する部品の
数に応じてその上に4番目ないしはそれ以上のストック
モジュールSnが積み重ねられることを示している。
【0012】これらのストックモジュールS1,2,3,
……Snのトレイ群Tが搬入される側(図の右側)には
入口リフタLIが上下に移動するための空間となる入口リ
フタスペースSIS が設けられており、また、ベースモジ
ュールBにもこの入口リフタスペースSIS に対応する部
分に入口リフタスペースBIS が設けられる。
【0013】また、ストックモジュールS1,2,3,
…Snのトレイ群Tが搬出される側(図の左側)には、
出口リフタLOが上下に移動するための空間となる出口リ
フタスペースSOS がそれぞれ設けられる。
【0014】これらの入口リフタスペースSIS,BIS およ
び出口リフタスペースSOS の四隅には入口リフタLIおよ
び出口リフタLOの移動を案内するためのガイドレールG
がそれぞれ設けられており、このガイドレールG の少な
くとも1本には、リフタLI,LOに設けられた駆動ピニオ
ンが噛み合ってこれらリフタLI,LOが上下に移動するた
めのラックGRが設けられている。
【0015】したがって、複数のストックモジュールS
1,2,3,……Snが積み重ねられたときには、これら
ストックモジュールS1,2,3,……Snのそれぞれの
入口リフタスペースSIS およびベースモジュールBの入
口リフタスペースBIS は上下に連結されて、その最上段
のストックモジュールSnから最下段のベースモジュー
ルBに至る入口リフタLIが移動するための入口リフタス
ペースを構成する。
【0016】同様に、各ストックモジュールS1,2,
3,……Snの出口リフタスペースSOS はその最上段のス
トックモジュールSnから最下段にあるストックモジュ
ールS1 まで連結されて、出口リフタLOが最下段のスト
ックモジュールS1 から最上段のストックモジュールS
nまで移動し得るリフタスペースを構成する。
【0017】それぞれのストックモジュールSの上記入
口リフタスペースSIS と出口リフタスペースSOS との間
には、入口リフタLIから送り出されたトレイ群Tを一時
的にストックするためのストック部SSと、このストック
部SSにストックされていたトレイ群Tから1つのトレイ
tを分離して出口リフタLOに送出するとともに残りのト
レイ群あるいは残っている1つのトレイを維持する分離
機構SBとが設けられている。
【0018】このように、各ストックモジュールSは、
入口リフタLIからトレイ群Tを受入れてストック部SSに
このトレイ群Tを一時的にストックしておき、図示しな
い制御装置からの指示によってこのストック部SSにスト
ックしてあったトレイ群Tを分離機構SBに移送し、この
分離機構SBはトレイ群Tから1つのトレイtを分離して
出口リフタLOに送出するとともに残りのトレイ群ないし
は残った1つのトレイをこの分離機構SBが保持する、と
いう動作を行なう。
【0019】そして、ストックモジュールS2 あるいは
3 の分離機構SBから送出された1つのトレイtは出口
リフタLOによってトレイチェンジャCの受入手段CIの高
さに移動してから、また、ストックモジュールS1 から
の同様なトレイは出口リフタLO上をそのまま移送され
て、いずれにしてもトレイチェンジャCの受入手段CIに
移される。
【0020】トレイチェンジャCは、上記のように出口
リフタLOによって移送されてきた1つのトレイtを受入
れる受入手段CIと、この受入れたトレイtを循環経路に
従って循環させる循環移送手段CLと、格納されていた部
品が組立ロボットによってすべて使用されて空きになっ
た空きトレイを出口リフタLOを介してベースモジュール
Bの段積機構BDに送り出すための排出手段COとを備えて
いる。
【0021】そして、上記循環経路の一部には、トレイ
tの中から組立ロボットRが所要の部品を取出し得るよ
うにこのトレイtが停止する供給位置CSが設けられてお
り、この組立ロボットRはこの供給位置CSでトレイTか
ら取出した部品を図示されていない被組立体に取付ける
作業を自動的に行なう。
【0022】なお、同一の部品を複数個組立てに使用す
る場合には、所定個数の部品を供給し終わるまでトレイ
を供給位置CSに停止させたままにしておき、所定個数の
部品を供給し終わったときに次に使用する部品を格納し
たトレイが供給位置CSに移動するように循環移送手段CL
をシフトさせればよい。
【0023】このように各トレイtは収容している部品
が無くなるまでトレイチェンジャの循環経路CL中を循環
するが、トレイt中に部品が無くなって空きトレイにな
ると循環経路CLから排出経路COに送り出され、空きトレ
イはこの排出経路COからベースモジュールBの段積機構
BDに搬送される。
【0024】すなわち、このトレイチェンジャCは、出
口リフタLOから受入れたトレイtを循環移送手段CLによ
って供給位置CSに移送して組立ロボットRに部品を取出
させるものであり、このトレイtに部品が残っている間
は循環経路内を循環しながら組立ロボットRに部品を供
給し、部品が無くなったトレイをベースモジュールBに
排出するという動作を行なう。
【0025】ベースモジュールBは、その上に所要個数
のストックモジュールを積み重ねることができるような
構成と強度とを有しており、その出口リフタLO側に段積
機構BDを備えている。
【0026】このベースモジュールBの段積機構BDで
は、既に搬入されている空きトレイが1つないし複数あ
ればこの空きトレイあるいは空きトレイ群は新たに搬入
された空きトレイの上縁よりも高い位置に保持されてお
り、新しく搬入された空きトレイが所定の位置に停止し
た後、この空きトレイの上に既に搬入されていた空きト
レイないしは空きトレイ群が積み重ねられる。
【0027】なお、この積み重ねは、空きトレイの厚み
とは無関係に行なわれるので、結果として厚みの異なる
トレイも一緒に積み重ねられることになる。
【0028】そして、この段積機構BDによって積み重ね
られた空きトレイ群の高さが予め定めた高さ以上になる
と、この段積機構の下部に設けられている移送手段BDT
によって空きトレイ群を一時的にストックしておくスト
ック部BSに移送され、その後この空きトレイ群T'は適当
な時期に入口リフタLIに移されてトレイ群Tを受入れた
ストックモジュールS1 の高さまで移動して、例えば無
人車Wなどの運搬手段によって無人倉庫などに運ばれ
る。
【0029】
【実施例】
《部品供給装置の概要》図2は、本発明による部品供給
装置の実施例を、トレイチェンジャや組立ロボットなど
の周辺装置とともに概念的に斜視図として示したもので
あって、部品供給装置については入口リフタ2,出口リ
フタ6および一部の要素についてその概略が示されてい
る。
【0030】なお、図示の実施例では、ベースモジュー
ル7とトレイチェンジャCの受入手段と排出手段との上
部に、互いに同一の大きさと構成とを有する3個のスト
ックモジュール81,2,3 が積み重ねられている点、
および、出口リフタ6がトレイtを吊り下げた状態で上
下に移送するものである点で、図1の原理図の構成とは
異なっている。
【0031】この図2図示の自動組立システムは、3段
のストックモジュールを備えることによって、3種類の
部品を組立てたり、基礎となる部材に3種類の部品を取
付けることによって所定の製品を自動的に組立てるもの
であり、組立ロボット3と、組立て順序に応じて必要と
なるこれら3種類の部品を自動的にこのロボットに供給
する本発明の部品供給装置を備えている。
【0032】なお、この実施例では3種類の部品X1
X2,X3を組立ロボットに供給するものとして示してある
が、より多くの種類の部品を供給するために4個以上の
ストックモジュールを積み重ねることができることは前
述のとおりである。
【0033】それぞれ同一種類の部品を収容したトレイ
t同志は適当な個数が積み重ねられて1つのトレイ群T
として、例えば自動倉庫から無人車(図1W)によって
運搬されて第1段目のストックモジュール81 の高さで
入口リフタ2に移される。この入口リフタ2は、このト
レイ群が収容している種類の部品例えばX2に割当てられ
ているストックモジュール82 に対向する位置まで上昇
し、このトレイ群Tをストックモジュール82 のストッ
ク部に移送して一旦格納させる。
【0034】このストックモジュール82 に格納されて
いる部品X2を組立ロボット3に補給するときには、この
ストックモジュール82 の分離機構にトレイ群Tが残っ
ていればこの分離機構に分離動作を行なわせてこのトレ
イ群Tから1つのトレイtを分離してから、また、1つ
のトレイtだけが残っていればそのトレイtを出口リフ
タ6に送り出す。
【0035】前述のように、この図2図示の実施例では
図1の原理図に示した構成とは異なって、トレイチェン
ジャ4の受入機構CIがストックモジュールの出口リフタ
スペース下部まで延びており、したがって、最下段のス
トックモジュール81 から上記のように送出されたトレ
イtは出口リフタ6を介することなく、直接トレイチェ
ンジャ4の受入機構CIに送出される。
【0036】この出口リフタ6は、最下段以外のストッ
クモジュール82,3,……から送出されたトレイを吊り
下げた状態で下方に移動するように構成されており、ト
レイtがトレイチェンジャ4の受入機構CIに到達すると
出口リフタ6は搬送してきたトレイを解放して、このト
レイをこの受入機構CI上に載置する。
【0037】この受入機構CI上に置かれたトレイは、ト
レイチェンジャ4の循環機構によって循環経路CL(図
1)に組み込まれて循環し、この循環経路の一部に設け
られている部品供給位置CSに所要のトレイtがあるとき
に組立ロボット3に部品を取出させる。
【0038】組立ロボット3は組立台12上の被組立体
にトレイチェンジャ4から取出した部品を取付け、取付
けが終了すればコンベア11上のプラテン10にこの製
品を乗せて、次の組立作業を行なう組立システムや製品
を保管する倉庫などの所定の場所に搬送させる。なお、
13はこの組立システムの動作を制御するための制御装
置である。
【0039】各トレイtは収容している部品が無くなる
までトレイチェンジャ4の循環経路中を循環するが、ト
レイt中に部品が無くなると循環経路から外れてベース
モジュール7に送られる。
【0040】ベースモジュール7ではその段積機構によ
って空きトレイが積み重ねられ、この積み重ねられた空
きトレイの高さが一定の値を超えると移送されてベース
モジュールから送出される。なお、この積み重ねは、空
きトレイの厚みとは無関係に行なわれるので、結果とし
て厚みの異なるトレイも一緒に積み重ねられることにな
る。
【0041】以上にこの実施例の全体的な構成と動作を
説明したので、以下、各構成要素ごとに説明する。
【0042】《トレイ》図3を参照しながら部品を収容
するトレイの実施例を説明する。なお、このトレイtに
は同一種類の部品だけが収容されるものであり、また、
この部品は組立ロボットRが取出すものであるために上
下方向に抜き差し可能に収容されるものであるが、この
部品のトレイt内における保持方法は部品の形状や構造
によって異なることから部品の保持手段については図示
を省略してある。
【0043】図3(a) はトレイtの斜視図であって、ト
レイtは全体として箱型であり、その上縁に設けられた
フランジ部には、複数のトレイを積み重ねたときに上段
のトレイ底部が例えば5mm 程度嵌合してトレイ相互のず
れを防止するための凹部t2を残してが設けられており、
このフランジt1には平面形状が外縁側で広いほぼ等脚台
形に形成された第1及び第2の切欠き部t3,t4が形成さ
れている。
【0044】また、トレイtの底部には、上記したよう
にトレイを積み重ねたときに上段となるトレイtの底部
t5が下段のトレイの上縁部に設けられている上記凹部t2
と嵌合するようにするための段部t6が底部全周にわたっ
て設けられている。
【0045】さらに、このトレイの底面にはラベル14
が貼付されており、このラベル14は後述するように、
トレイの内容、すなわち収容されている部品の種類を識
別するために用いられる。
【0046】このトレイtの平面的な大きさは使用され
るトレイのすべてについて同一であるが、これらトレイ
に収納する部品の大きさに応じて、図3(b) に示すよう
に、その深さだけが45mm,85mm,125mm などのように異な
る深さの複数種類のトレイを用いることができる。な
お、以下の説明では、この図に示した3種類の深さのト
レイを用いるものとし、深さが45mmのものをSトレイ,
85mmのものをMトレイ,125mm のものをLトレイとい
う。
【0047】《入口リフタ》図4に示した入口リフタ2
は、その上に載置された部品入りトレイ群Tをストック
モジュール群81,2,3 中の所定のモジュールに対応
する位置まで上方向に搬送するとともに、ベースモジュ
ールの段積機構で積み重ねられた空きトレイをストック
モジュール81 の高さまで上方向に移動させるためのも
のである。
【0048】この入口リフタ2は、その基体の隅にスト
ックモジュールSの入口リフタスペースSIS(図1)に
それぞれ設けられたガイドレール22およびベースモジ
ュールに上記同様に設けられたガイドレールと係合する
ガイドローラ19が設けられるとともに、これらのガイ
ドレール22の少なくとも1本に取付けられたラック2
1に係合する図示しないピニオンと、このピニオンを駆
動する上下駆動モータ18を備えており、このモータ1
8を駆動することによってこの入口リフタは上下に移動
する。
【0049】このリフタ2には載置されたトレイ群を搬
送するためのベルトコンベア15が設けられており、さ
らに、このベルトコンベア上に載置されたトレイ群Tが
収容している部品の種類を識別するためにトレイtの底
面に貼られているラベル14(図3)を読取るためのセ
ンサ20と、トレイの位置を決めるためにシリンダなど
の駆動機構によって倒伏制御可能なストッパー16とト
レイ群Tの横方向の移動を制限するためのガイド板17
が設けられている。
【0050】初期状態においては、入口リフタ2はその
高さ位置が入口リフタ2のベルトコンベア15の上面と
ベースモジュール7のコンベア23の上面とが同一高さ
となるように設定されている。
【0051】図示しない自動倉庫への出庫指示により、
無人車が指定されたトレイ群を搬送して部品供給システ
ムに到着すると、入口リフタ2のベルトコンベア15は
回転して無人車から段積みされたトレイ群Tをこのコン
ベア15上に搬入する。このときベルトコンベア15の
ストッパー16は上昇位置にあり、トレイ群が搬入され
たときの前端の位置を決める。
【0052】トレイ群Tがこのストッパー16に到着す
ると、ストッパー16に隣接して配置された図示しない
光電センサがこの到着を検知し、上記ベルトコンベア1
5を停止させる。
【0053】また、ストッパー16とガイド板17によ
り位置を決められたトレイの底面のラベル14は、ベル
トコンベア15の中に設けられた複数の光電センサ20
により検知され、指定されたトレイ群かどうかが認識さ
れる。
【0054】トレイ群が指定されたトレイ群であれば、
入口リフタ2は上下駆動モータ18の駆動により回転す
るピニオンとガイドレールに設けられたラック21の噛
み合いによってストックモジュール81,2,3 のいず
れかの所定されているストックモジュールにこのトレイ
群を運ぶ。
【0055】入口リフタ2が所定のストックモジュール
の高さに到着すると、ストッパー16を下降し、ベルト
コンベア20を回転させてトレイ群Tをストックモジュ
ール8のフリーフローコンベアによって構成されたバッ
ファー23へ送り出す。
【0056】この入口リフタ2がベースモジュール7に
ストックされている空きトレイ群を無人車W(図1)な
どへ向けて搬出する動作を行なうことは前述したとおり
であるので、ここで、空きトレイ群の搬出動作について
説明する。
【0057】コンベア44にストックされている空きト
レイ群が後続する空きトレイ群によって押されるなどし
てストッパー45に突き当たる位置まで移動してこの空
きトレイ群をセンサ(図示せず)が検知すると、入口リ
フタ2はこのコンベア44の上面と入口リフタ2のベル
トコンベア15の上面が一致したことをセンサ(図示せ
ず)が検知するまで下降する。
【0058】次にストッパー45を下降して、上記コン
ベア44と入口リフタ2のベルトコンベア15を回転す
ることによって、入口リフタ2上に空きトレイ群を搬送
し、入口リフタ2の外方に設けられたストッパー46ま
でトレイ群が搬送されたことをセンサ(図示せず)が検
知すると、コンベア44と入口リフタ2のベルトコンベ
ア15を回転を止め、入口リフタ2は前述の無人車1の
搬送面と同一の高さまで上昇して、ベルトコンベア15
を回転してトレイ群をこの無人車に乗せる。無人車1の
センサ(図示せず)によって空きトレイ群の搬入が確認
されると、この搬入確認を示す無人車からの信号により
ベースモジュール7のベルトコンベア15の回転を止め
る。
【0059】入口リフタ2は、空きトレイ群を前述のよ
うに無人車に乗せ終わって、図示しないセンサがコンベ
ア44のストッパー45の位置に段積みされたトレイ群
が検知されなくなると、この入口リフタ2のベルトコン
ベア15の上面とベースモジュール7のコンベア23の
上面とが同一高さを取る位置に移動して初期状態に戻
る。
【0060】《ストックモジュール》図5にその1つを
概念的に示すストックモジュール81,2,3 は、同一
種類の部品を収納した複数のトレイtからなるトレイ群
Tを前記の入口リフタ2から受入れて一旦収納するとと
もに、指定された部品を収納したトレイtを該当するト
レイ群Tから分離してトレイチェンジャ4に送り出すた
めのものである。
【0061】この図5の右側のガイドレール22で囲ま
れた空間は、前述した入口リフタ2が昇降する入口リフ
タスペースLI(図1)であり、このガイドレール22の
少なくとも1本には入口リフタ2の昇降用ピニオンと噛
み合うラック21が設けられている。
【0062】この入口リフタ2上が指定されたストック
モジュール8の高さまで上昇した後に、入口リフタ2の
コンベア15によって送出されたトレイ群Tは、複数の
トレイ群を一時貯蔵するためのストック部SS(図1)に
相当するフリーフローコンベア23上に移され、このコ
ンベア上に貯蔵されている複数のトレイ群の中で最前方
にあるトレイ群Tが倒伏可能なストッパー24に突き当
たる位置まで移動して停止する。
【0063】このストックモジュール8に貯蔵されてい
るトレイをロボットに供給する指示が制御装置から到来
し、分離機構の分離爪26の直下に設けられてコンベア
25上のトレイ群を検知するセンサ(図示せず)により
分離機構にトレイがないことが検知されると、バッファ
ーのストッパー24を下降してからフリーフローコンベ
ア23と分離爪26の直下のコンベア25を駆動回転し
てバッファー内のトレイ群を分離機構に移動させる。
【0064】トレイ群の先端が分離爪26の直下のコン
ベア25に到達すると、分離爪26の直下のコンベア2
5はフリーフローコンベア23よりも回転速度が早いの
で、先頭のトレイ群と次のトレイ群の間に間隙を生じる
ので、この間隙にストッパー24を上昇させることによ
って、分離機構に移されたトレイ群Tとストック部に残
されるトレイ群との分離を行う。
【0065】このコンベア25の位置には、図5の左上
の図にその断面を示したように、ラック27,ピニオン
28およびロータリーアクチュエーター29によってト
レイtのフランジ部にその下方から掛止する突出状態と
このフランジ部から離間する引込状態との間で往復動可
能な分離爪26が設けられている。
【0066】この分離爪26は左右一対、かつ、上下に
移動可能であり、これら一対の分離爪26の上下運動の
同期をとるために、モーター32は軸33を介して左右
のチェーン31を駆動しており、分離爪26はこのチェ
ーン31に結合されてガイド機構30に沿って上下に移
動するように構成されている。
【0067】Lトレイのフランジの高さより高く、か
つ、Sトレイを2個重ねたときの上段のSトレイのフラ
ンジの高さより低い高さからこの分離爪26を突出した
状態で上昇させることによって、分離位置にあるトレイ
群Tの下から2段目に位置しているトレイのフランジ部
にこの分離爪26が係合する。
【0068】さらに分離爪26の上昇を上下のトレイが
噛み合っている高さ(図3図示のトレイでは5mm)以上、
例えば10mm更に上昇を続けることによって、この2段目
より上段にあるトレイ群が持ち上げられて、このトレイ
群から最下段のトレイが分離して、この最下段にあるト
レイのみがコンベア25上に残るので、コンベア25を
駆動することによって出口リフタ6に押し出される。
【0069】なお、最下段のトレイが出口リフタに排出
された後には、モータ32を回転させて分離爪26を下
方に移動させて、この分離爪上に残ったトレイ群をコン
ベアに降ろした後、ロータリーアクチュエーター29が
前回とは逆に分離爪26が突出位置より引込み位置に移
動するよう動作して、このトレイ群をコンベア25上に
維持させる。
【0070】《出口リフタ》図7(a) に斜視図を示した
出口リフタ6は、前記のストックモジュール群81,2,
3 のそれぞれの分離装置で分離された部品入りトレイ
tをトレイチェンジャ4に移送するためのものであり、
基板の四隅にそれぞれ取付けられたガイドローラ49が
ガイドレール50に沿って上下に移動可能なように支持
されており、少なくとも1本のガイドレールに設けたラ
ック52に噛み合うピニオンをモータ48で回転駆動す
ることによってこの基板が上下に移動できるように構成
されている。
【0071】図7(b) の断面図および同図(c) の支持爪
56の移動機構を説明した図に示したように、出口リフ
タ6の基板の下面には、断面がコの字状でその垂直部に
ベルトコベア47が設けられた一対の支持爪56が、シ
リンダ53,54およびガイド機構55とによってこの
ベルトコベア47を内側に押付ける位置と押付けを解除
する位置とに移動可能なように設けられている。
【0072】この出口リフタ6の支持爪56の下縁の高
さ位置を、トレイチェンジャ4に運搬すべきトレイtが
存在しているストックモジュールの分離機構に対向する
位置に移動させてから、図5のストックモジュールのコ
ンベア25および上記ベルトコンベア47を駆動する
と、図7(b) に示されるように、このトレイtは出口リ
フタ6の支持爪56によって保持される。なお、このベ
ルトコンベア47を駆動するときには、トレイtを引き
込み易くするために、このベルトコンベア47を内側
(トレイ側)に押付けておくことが望ましい。
【0073】このようにトレイtを保持した出口リフタ
6をトレイチェンジャ4の入側に設けられている受入機
構CI(図1)に対応する位置まで移動させた後、支持爪
56をシリンダ53,54によって押付解除位置に移動
するとともにベルトコンベア47を駆動することによっ
て、トレイはトレイチェンジャ4の受入機構に移され
る。
【0074】より詳細に説明すると、初期状態において
は、出口リフタ6のシリンダ53が後退して爪56が閉
じた状態でストックモジュールの最上段に位置してお
り、ロボット3によって指示されたストックモジュール
から分離されたトレイをトレイチェンジャに運ぶため
に、出口リフタ6の上端面と所定のストックモジュール
のコンベアの上端面とが同一高さになったことを近接ス
イッチ(図示せず)が検知するまで、上下モータ48を
回転させることによって移動する。
【0075】この位置に到達すると、ストックモジュー
ルのコンベアにより押し出されたトレイは、出口リフタ
6の爪56によってガイドされて、その両側に設けられ
たベルトコンベア47によりこの出口リフタに引き込ま
れる。
【0076】次いで出口リフタは下降し、トレイチェン
ジャの上で停止し、ベルトコンベア47の押しつけを解
除するためにシリンダ54を前進させた状態でシリンダ
53を前進させ、トレイチェンジャの受入機構のコンベ
アの上端にトレイの下面がつくまで入口リフタを下降さ
せる。
【0077】そこでシリンダ54を後退させると、カム
55によりシリンダ53がさらに前進し、爪56が開い
てトレイはトレイチェンジャの受入機構のコンベア上に
解放される。
【0078】その後、出口リフタ6本体は、シリンダ5
4が前進するとともにシリンダ53が後退して爪56を
閉じた状態で、初期状態である最上段のストックモジュ
ールの位置に移動する。
【0079】《トレイチェンジャ》図8に斜視図で示す
トレイチェンジャは、上述のようにストックモジュール
8から出口リフタ6によって搬送されてきたトレイtを
トレイチェンジャ部4のトレイキャリア62に搬入する
ための図1の受入手段CIに相当する受入機構を備えてい
る。なお、この図では図示の便宜上、図1,図2に示し
たとは逆方向から見た斜視図によって示されており、し
たがって、入口リフタからのトレイは左から右に移送さ
れる。
【0080】この受入機構は、トレイを受けるローラ6
0と、トレイの停止位置を決めるストッパー61と、ト
レイを搬入するための上下する押し爪65と、搬入シリ
ンダ66、およびトレイ受け開閉用シリンダ64、トレ
イの種類検知センサ68からなる。
【0081】この受入機構へのトレイの搬入は、受入機
構CI内にトレイが有るか否かを判断してトレイがない場
合に搬入が行なわれるものであり、このトレイは前述の
ように最下段のストックモジュール81 からは水平方向
に、また、最下段以外のストックモジュール82,3,
…からは出口リフタ6によって上方向から搬送されてく
る。
【0082】水平方向から来るストックモジュール81
からのトレイは受入機構内の駆動ローラ60によりスト
ッパー61に当たるまで搬送され、また、ストックモジ
ュール82,3 からの上方向から来るトレイは出口リフ
タ6によって受入機構CIに載置されてから駆動ローラ6
0によりストッパー61に当たるまで搬送される。いず
れにしても、トレイtがストッパ61に当たるとトレイ
検知手段が働いて駆動ローラ60を停止させて、受入機
構の所定の位置にトレイtを停止させる。
【0083】このとき、トレイの搬送面より少し低い位
置に設けられているトレイの種類検知のためのセンサ6
8が、トレイの下部に付いているマーク14(図3)を
検知して、所要の部品用のトレイと合致していることを
確認している。
【0084】トレイキャリア62内にあったトレイが空
になってこのトレイキャリアから排出されたことを示す
信号を受けると、このトレイキャリア62はトレイを受
入れる受入位置に停止し、(b) 図に示すように、開閉式
扉63がシリンダ64に押されて開くと同時にストッパ
ー61が下降してトレイをトレイキャリアに搬送するこ
とが可能となる。
【0085】その後、トレイの後部に位置して搬送用シ
リンダ66に取り付けられている左右2か所の押し爪6
5が上昇し、この押し爪65が出たのが検知されるとト
レイを駆動ローラ60によってトレイキャリア62に搬
送・載置する。なお、受入機構CIとトレイキャリア62
との隙間は、開閉扉63が開いた状態でレールとなって
埋められて、トレイtのトレイキャリア62への搬送を
助ける。
【0086】トレイがトレイキャリア62に載置される
と、上記搬送用シリンダ66が定位置に戻り、開閉扉6
3が閉じてスプリングによってトレイtはトレイキャリ
ア62上の所定の位置まで押される。また、トレイキャ
リア62にトレイの搬入が完了した時点で搬送用シリン
ダ66が元の位置に戻って押し爪65が下降し、トレイ
tのトレイキャリア62への搬送処理は完了する。
【0087】上記のようにして、トレイtがトレイキャ
リア62上に載置されるとトレイtの位置決めが行なわ
れるが、このトレイ位置決めは、位置決め用のテーパー
形状のコマをつけた位置決め用のシリンダ82がトレイ
キャリア62の一方の側面の左右2か所に取り付けてあ
り、そのシリンダ82のトレイチェンジャの逃げ穴を介
した先端にはテーパー形状のコマが設けられていて、図
3に示したトレイtの縁部のテーパー形状の切欠きt3
t4にこのコマが入り込むことによりトレイをトレイキャ
リアの進行方向に位置決めする。
【0088】なお、このシリンダ82と対向する位置に
図示しないシリンダを設けて、上記シリンダ82と同時
に駆動することによって、トレイtの中心線をトレイキ
ャリア62の中心線に合わせるようにすることが望まし
い。
【0089】このトレイキャリア62は、このトレイチ
ェンジャの循環機構(図1のCL)に組み込まれた複数の
トレイキャリアの1つ(図1,図8では4つのトレイキ
ャリアが例示されている)であり、この循環機構は、ト
レイキャリア62が保持しているトレイを水平に保ちな
がら循環させるもので、組立ロボットRがこのトレイが
収容している部品を取出す取出位置をその循環経路の一
部に含んでいる。
【0090】トレイキャリア62はそれを水平に保つた
めに軸69,リンク板72,軸ピン73,軸受71によ
って支持されており、また、循環経路に沿ってこのトレ
イキャリア62を移送するために一対のベルト701,
2,プーリ77,駆動ベルト75,駆動プーリ76,駆
動軸77,駆動モータ80を備えている。
【0091】トレイチェンジャ4において各トレイが収
容している部品の種類を判別する手段として、例えばト
レイキャリア62の側方に貼られたマーク74を検出す
る図示しない反射型光電スイッチを設けることができ
る。
【0092】より詳細に説明すると、このトレイキャリ
ア62の中央部の下方にはその走行経路の形状が互いに
同一な一対の回転ベルト701,702 の一方のベルト7
1に取り付けてある軸受71により保持されている軸
69が固定されており、この軸69の図で手前側の端部
にはリンク板72が固定されていて、このリンク板72
の端部に設けられているピンは上記一対の回転ベルトの
他方のベルト702 に取り付けてあるピン受73に保持
されている。
【0093】これら一対の回転ベルトの一方のベルト7
1 は1つの駆動用プーリ76と3つの従動プーリ77
とによって保持されていて、その駆動用プーリ76はモ
ータ80からベルト79,駆動軸78を介して駆動さ
れ、また、この駆動軸78からは駆動ベルト75を介し
て他方のベルト702 が同時に回転する。
【0094】しかしながら、このベルト701 とベルト
702 とは上記軸受71とリンク板72の端部に設けら
れているピンとの間隔に相当する距離だけ左右にずれた
位置に配置されているので、これら一対の回転ベルト7
1,702 が同時に回転すると、リンク板72、したが
ってこのリンク板72に固定されているトレイキャリア
62は水平を維持しながらベルト70の経路にしたがっ
て循環する。
【0095】なお、この図8では、回転ベルト70に等
しいピッチ間隔で4個のトレイキャリア62が付いてお
り、これらトレイキャリア62には異なるマーク74が
付されていて、トレイキャリア62をこのマークで識別
することによって、当該トレイキャリア62に載置して
いるトレイtがどのような種類の部品を収容しているを
判断できるようにしている。
【0096】上記のように、トレイはトレイチェンジャ
の循環経路を循環しながら、その部品供給位置でトレイ
tからは部品が組立ロボットによって順次取出され、つ
いには収容している部品が無くなってこのトレイは空に
なるが、この空になった空きトレイは、排出機構によっ
て循環経路から外されてベースモジュール7(図2)に
向けて搬出されることになる。
【0097】この排出機構は、トレイキャリア62を自
動で開くカムホロワー83と搬出用ベルト85、駆動用
プーリ86従動用プーリ87、駆動モータ88、搬出用
駆動ローラ89、ストッパー90からなる。
【0098】空きトレイを載置したトレイキャリア62
は搬出位置で一旦停止し、トレイキャリア62の開閉扉
63はトレイチェンジャの下部に設けられたカムホロワ
83により停止した時点で自動的に開いて空きトレイは
搬出可能な状態になり、次いで搬出位置の下部に設けら
れたトレイ押しコマ84により空きトレイを後部から押
出して、空きトレイをトレイキャリア62から排出す
る。
【0099】上記のトレイ押しコマ84は、駆動モータ
88によって駆動される駆動プーリ86と従動プーリ8
7に掛け渡されている搬出用ベルト85に取り付けられ
ていて、トレイキャリア62が循環経路を循環している
ときにはトレイキャリアに干渉しないように逃げている
が、空きトレイの搬出時には、トレイ押しコマ84はト
レイキャリア62の底面部に設けられた切欠き部をとお
って空きトレイをトレイキャリア62の面上を滑らせな
がら搬出部へ送り出す。
【0100】このとき、トレイキャリア62と搬出部と
の隙間はトレイキャリアの開閉扉63が開いた状態でレ
ールとなって空きトレイの排出を助ける。また、トレイ
押しコマ84は、空きトレイを押出し終わると駆動モー
タ88が逆回転して元の位置に戻る。
【0101】その後、空きトレイは搬出部に設けられた
駆動ローラ89によってベースモジュールに向かって搬
送され、このローラ89の前方に設けられたストッパー
90に当たって停止して、空きトレイは搬出されてトレ
イチェンジャでの動作が完了する。
【0102】トレイチェンジャ4から排出された空きト
レイを段積みするための段積機構には、図6に示すよう
に、コンベア34と、コンベア34上に設けられた上下
可能で空きトレイのフランジ部t1に両側から掛止可能な
爪35と、段積み位置を決めるストッパー36が設けら
れている。
【0103】すなわち、一対の爪35は、裏面にガイド
機構を有し、コンベア34上に積み上げられたトレイ群
のフランジ部が下方から掛止される突き出し位置と、こ
れらフランジ部から離間した引込み位置との間で往復運
動するためのラック37、ピニオン38及び駆動のため
のロータリーアクチュエーター39を備えている。
【0104】また、この一対の爪35を上下に移動させ
るために、ガイド機構40、チェーン41および駆動・
停止のためのモーター42を備えており、左右の爪の上
下運動の同期をとるために、このモーター42は軸43
を介して一対のチェーン41を同時に駆動している。
【0105】この段積機構による段積みの動作を具体的
に説明するが、トレイチェンジャ4では、厚さ125mm の
Lトレイと、厚さ85mmのMトレイと、45mmのSトレイと
がトレイキャリアに載置されて循環しているものと仮定
する。
【0106】各トレイから部品がロボットにより取出さ
れ、トレイについての位置座標テーブルの予め定めた最
終位置から部品がロボットにより取出されると、ロボッ
トからの取出し完了信号と後述するトレイ内最終部品
(トレイ空)信号とによりトレイチェンジャ4の排出機
構から空きトレイが排出され、この空きトレイはベース
モジュール7に移され、コンベア34によりストッパー
36に突き当たるまで搬送される。
【0107】段積機構にトレイがない状態では、爪35
は開いていて段積みの対象となる空きトレイと干渉しな
い高さ位置に待機しており、この位置はトレイの最大厚
さがLトレイの125mm なのでコンベア34面より130mm
の位置に設定される。
【0108】ストッパー36に空きトレイが到着すると
爪35は開いたままで最小厚さのトレイのフランジより
低い位置に移動するが、この位置はトレイの最小厚さが
45mmでフランジ部の厚さが10mmなので、コンベア34面
より30mmの位置となる。
【0109】この位置でロータリーアクチュエーター3
9が起動して爪35が突出位置に移動するので、空きト
レイのフランジ部は爪35に下方から掛止される。その
後、爪35はモータ42によって上昇してコンベア34
面より130mm の高さまで空きトレイを持ち上げて待機状
態になる。
【0110】また、段積機構に既に空きトレイがある状
態では爪35は閉じてトレイをコンベア面より130mm の
位置に持ち上げて待機しており、ストッパー36にトレ
イが到着すると、爪35はこの爪35の移動手段に設け
られている光電スイッチ(図示せず)が新たに搬入され
た空きトレイを検知する位置まで下降するが、この位置
は空きトレイの上に持ち上げていた空きトレイ群を降ろ
す位置でもあり、ここでロータリーアクチュエーター3
9が起動して爪35が引込み位置に移動するので、新た
に搬入された空きトレイの上に既に段積機構にあった空
きトレイ(群)が降ろされて段積みされる。
【0111】その後、爪35が引込み状態のままこの爪
の上面の高さが30mmになるまで爪35は下降し、次いで
ロータリーアクチュエーター39が起動して爪35が突
出位置に移動するのでトレイのフランジ部は爪35に下
方から掛止され、その後爪35がモータ42によって上
昇するので、空きトレイ群はコンベア面より130mm の位
置に持ち上げられて待機状態に戻る。
【0112】上記のように、新たに搬入された空きトレ
イの上に、持ち上げていた空きトレイ群を降ろしたとき
に段積み上限スイッチ(図示せず)がオンしたとき、す
なわち、予定した高さまで空きトレイが積み重ねられた
とき、ロータリーアクチュエーター39は起動して爪3
5を引込み位置に移動し、空きトレイ群をコンベア34
に載置する。
【0113】そしてストッパー36を下げることによっ
て、この空きトレイ群をこのコンベア34で次のフリー
フローコンベア44へ送って一時的にストックする。な
お、爪35は、上記のように空きトレイ群をコンベア3
4に載置した後、コンベア34面から130mm の高さの待
機位置に移動する。
【0114】上記のように、コンベア44にストックさ
れている空きトレイ群が後続する空きトレイ群によって
押されてストッパー45に突き当たる位置に移動し、こ
の空きトレイ群をセンサ(図示せず)が検知すると、入
口リフタ2はこのコンベア44の上面と入口リフタ2の
ベルトコンベア15の上面が一致したことをセンサ(図
示せず)が検知するまで下降する。
【0115】次にストッパー45を下降して、上記コン
ベア44と入口リフタ2のベルトコンベア15を回転す
ることによって、入口リフタ2上に空きトレイ群を搬送
し、入口リフタ2の外方に設けられたストッパー46ま
でトレイ群が搬送されたことをセンサ(図示せず)が検
知すると、コンベア44と入口リフタ2のベルトコンベ
ア15を回転を止め、入口リフタ2は前述の無人車1の
搬送面と同一の高さまで上昇して、ベルトコンベア15
を回転してトレイ群をこの無人車に乗せる。
【0116】無人車1のセンサ(図示せず)によって空
きトレイ群の搬入が確認されると、この搬入確認を示す
無人車からの信号によりベースモジュール7のベルトコ
ンベア15の回転を止める。
【0117】入口リフタ2は、空きトレイ群を前述のよ
うに無人車に乗せ終わって図示しないセンサがコンベア
44のストッパー45の位置に段積みされたトレイ群が
検知されなくなると、入口リフタ2のベルトコンベア1
5の上面とベースモジュール7のコンベア23の上面と
が同じ高さになる位置に移動して初期状態に戻る。
【0118】《組立ロボット》本発明による部品供給装
置から部品の供給を受けて、所定の製品を組立てる組立
ロボット3の構成の概略を説明する。
【0119】図2に示すように、この組立ロボット3
は、トレイチェンジャ4の循環経路内の部品供給位置CS
にあるトレイから部品を取り上げて把持できるアームを
備えており、また、ロボットの下方の架台にはフィンガ
ーに把持された部品を組立てるための組立台12や個々
の部品に対応したフィンガーが着脱自在に取り付けられ
ルフィンガーストック、ネジやE型止輪などの汎用締結
部品を供給する台なども設けられている。
【0120】また、部品供給制御装置や、コンベア11
上の板として示されていて部品を組付けられる被組立部
材と組立が終了した部材を載置するプラテンを運ぶコン
ベアは、架台の側方にそれぞれ取り付けられている。
【0121】以上のように構成されている組立ロボット
で本発明の部品供給装置によって供給された部品を被組
立体に取付ける組立動作について説明する。
【0122】コンベア11上を移動するプラテンが所定
の位置に到着すると、図示しないセンサがこのプラテン
の到着を検出し、システム全体を制御するセルコントロ
ーラ13の制御によって図示しない位置決め機構によっ
てこのプラテンの位置が位置決めされる。
【0123】次いでロボットはセル全体を制御するセル
コントローラより、実行するプログラム・ナンバー及び
スタート信号を受けて動作を開始するが、このプログラ
ム・ナンバーで指示を受けて実行するプログラムには、
トレイ内の部品位置を記憶した座標テーブル、部品をチ
ャックするハンドの種類、組付けを行う座標データ等動
作に必要な情報が記述され、組立ロボットのメモリー内
に記憶されている。
【0124】部品をトレイから取出す部品位置は、それ
ぞれの部品(X1,X2,……) を収納しているトレイ(t1,
t2,……) ごとに、トレイ内の部品のある位置の位置座
標がテーブルとして内部メモリーに記憶されており、セ
ルコントローラによって指定されたトレイについての座
標テーブルを内部メモリーより呼び出して部品の取出し
を実行する。
【0125】トレイからの部品の取出しを1回実行する
度にそのトレイの位置座標テーブルのデータを1つシフ
トして、次に取出す部品の位置の座標データを進める。
この処理(動作)を繰り返すことによって、トレイから
順次部品を取出して被組立体(ワーク)にこの部品を組
付けていく。
【0126】この組立ロボットに割当てられている組立
作業が終了した被組立体は、このロボットのアームによ
ってコンベア11上のプラテンに載置され、このプラテ
ンの位置決めがセルコントローラによって解除されてか
ら、コンベア11によって後続する組立作業を行なう別
の組立システム運ばれて次の組立作業が行なわれ、ある
いは、完成品として保管場所等に運ばれる。
【0127】《部品供給装置の制御装置》図9は本発明
による部品供給システムの制御系の構成を示すものであ
るが、この図9図示の制御系は1セットの主制御装置
(セルコントローラ)で2系統の部品供給装置を併列的
に制御するものとして示してある。なお、2系統の部品
供給装置は同一のシリアルリンクに接続されており、伝
送信号に付加されるアドレスを変えることにより2系統
の部品供給装置のどちらにアクセスするかを区別してお
り、このアドレスは部品供給装置の番号を選択すること
によって自動的に設定される。
【0128】この制御系の主制御装置は、組立ロボット
や部品供給装置などの機器の制御部とは独立した制御系
統となっており、運転状態を監視しながら、シーケンス
コントローラを使用して部品供給装置やその他の周辺機
器などに対する制御を行っている。
【0129】すなわち、組立台、部品整列機、コンベア
など独自に制御部を持たない機器の動作制御はこの制御
系の主制御装置がシリアル系の入出力装置で行っている
が、それぞれが単独に制御部を持っている2組の部品供
給装置や組立ロボットなどの装置に対してはシリアルリ
ンクを介したコマンドによる動作命令と状態信号による
動作確認とで全体の動作の流れのみを制御しており、各
装置の動作そのものはそれぞれが備えている制御部が制
御している。
【0130】本発明の部品供給装置が、大きくは、ベー
スモジュールと、トレイを格納する複数のストックモジ
ュールと、組立ロボットに部品を供給するトレイチェン
ジャモジュールとに分けられることは前述のとおりであ
るが、これらのモジュールはシリアル伝送系の入出力装
置(I/0) とシリアル伝送路で部品供給装置の制御部と接
続されていて、動作指示信号、状態信号等の受け渡しを
行う。。
【0131】上記の各モジュールは、機械的にそれぞれ
が分離や結合が容易なように設計されており、例えば供
給する部品点数によりストックモジュールの数を変える
ようにすることは前述したとおりであって、制御系もこ
れらモジュールの組み替えに対応するために、制御部と
次のモジュール間、および、各モジュール間の接続は制
御信号,動力電源,制御電源などを含めてすべてコネク
タによって縦続接続するようにしてあり、制御部の出側
および各モジュールの制御部から遠い側にはソケットが
取付けられ、また、各モジュールの制御部側にはケーブ
ルの先端にプラグが取付けられている。
【0132】なお、各モジュール間の制御線の着脱を容
易にするために、伝送する信号は全て各モジュール内で
パラレル信号からシリアル信号に変換して、制御部とシ
リアル伝送により信号の受け渡しを行っていることは前
述のとおりである。
【0133】部品供給装置を手動操作する場合には、手
動操作器をコネクタを介して部品供給装置の制御部に接
続して行なうが、この手動操作器は図9に示されている
ようにシリアルリンクを介してもう1台の部品供給装置
の制御部へも接続されているため、スイッチを選択して
手動操作することによって手動操作器の接続を変えるこ
となく両方の部品供給装置についての手動操作が可能と
なる。
【0134】次ぎに、上記した制御系による組立作業に
ついての制御の概要を説明する。本発明の部品供給装置
が部品点数の変化に対応してストックモジュールの数を
変更するためにモジュールの着脱が簡単にできるように
なっていることは前述したとおりであって、このモジュ
ール数の変化に基づく動作制御の切り換えのために、制
御プログラムは予想されるすべてのモジュール数や接続
のパターンに対応させてあり、プログラムの最初にこの
パターンに応じた設定や選択を行うことによってこのモ
ジュールパターンに対応した動作に切り換えられる。
【0135】組立ロボットとトレイチェンジャの状態は
主制御装置が記憶しており、それに従ってこの組立ロボ
ットおよび部品供給装置にコマンドによる動作指令を順
次出力し、このコマンドに基づく各装置の動作状態をモ
ニターしながら組立作業を進めていくものである。
【0136】基本的な部品供給の1つのサイクルは次の
とおりである。 ・制御装置はトレイチェンジャに対して、使用する部品
を収容しているトレイを載置しているトレイキャリアを
部品供給位置にセットするよう命令する。 ・トレイチェンジャは、指定された部品を収容している
トレイを部品供給位置にセットし、セットし終わるとセ
ット完了信号を返す。 ・制御装置は、トレイチェンジャがセットしたトレイが
収容している部品の種類を確認した上で、組立ロボット
に対して作業内容に対応するプログラムを指定した指令
を発行する。 ・組立ロボットは、このプログラムにしたがった処理を
実行し、この処理が終了すると処理完了信号を返す。 ・制御装置は、トレイチェンジャに対して部品の取出し
が完了したことを示す信号を送信する。 ・トレイチェンジャは、トレイの位置決めを解除して循
環経路のトレイをシフトする。 組付けるべき部品の数に応じて上記の処理を繰返えし
て、この部品組立システムでの組立処理を終了する。
【0137】以下、上記した処理について詳細に説明す
る。電源投入後、部品供給装置およびロボットを自動同
期運転の状態にセットするとともに原点復帰ボタンを押
して、すべての構成要素に原点復帰動作を行なわせる。
すなわち、ロボットアームを原点に戻すとともにシリン
ダなどは全て後退端に戻し、トレイチェンジャはトレイ
キャリアをトレイ受入位置へ移動させ停止する。
【0138】このトレイ受入位置にあるトレイキャリア
の実トレイ(部品を収容しているトレイ)がない場合、
トレイキャリアに載せる1つのトレイがストックモジュ
ールのトレイ群から分離されて、トレイチェンジャの受
入機構まで移送され、品種照合後トレイキャリアに供給
される。同様に、すべてのトレイを載置すべきトレイキ
ャリアに対し部品トレイの供給動作を自動的に行い、原
点状態で停止する。この状態が初期稼働状態である。
【0139】ワークの到着、周辺機器の起動準備状態等
を制御装置が確認し、組立条件が整うと制御装置からト
レイチェンジャに対して、使用する部品の種類を指示す
る信号とこの部品を部品供給位置にセットする指令信号
が出される。
【0140】このトレイチェンジャは、制御装置より受
けた部品種類と現在セットしているトレイの部品の種類
とを照合し、一致していればトレイの位置決め機構を動
作させ、セットしている部品の種類を示す信号をアンサ
ーバックするとともにセット完了信号を制御装置に返
す。
【0141】もし、両者が一致していない場合はトレイ
交換動作を行い、交換したいトレイの部品種類と信号を
比較する。トレイチェンジャ内のすべてのトレイに交換
してみても一致する部品トレイがない場合、品種不一致
として異常停止を行う。
【0142】なお、部品種類信号と部品トレイを照合す
る際、トレイチェンジャ内でトレイ底面の部品種類信号
ラベルを直接読むことは不可能なため、トレイを載せて
いるトレイキャリアの側面に張り付けたビットマークで
示されるアドレスであり、それを実トレイ供給ポジショ
ンで光電センサにより読み込んで比較・検査する。トレ
イチェンジャのそれぞれのトレイキャリアには、載せる
部品の種類についてのデータをあらかじめ登録し、実ト
レイをトレイチェンジャのトレイキャリアに載置する
際、そのトレイ底面に付されたラベルから部品種類信号
を読取って登録されている部品種類と照合し、トレイキ
ャリアャのアドレスとそれに載る部品種類の相関を確認
している。
【0143】なお、トレイキャリアについて登録するデ
ータを”0”とすると、そのトレイキャリアは部品トレ
イを載せない設定となり、トレイのセットおよび実トレ
イの供給動作は行なわれない。
【0144】また、複数のトレイキャリアはベルトによ
り互いに接続されているので、これらトレイキャリアの
順序が入れ替わることはないため、実トレイ受入機構の
1ヶ所でトレイキャリアの上記アドレスを読み込み、他
のポジションのトレイキャリアのアドレスはシフトして
この位置にきたときに確認する。
【0145】トレイチェンジャより信号を受けた制御装
置は、出力した部品種類信号と返ってきたアンサーバッ
クの信号が一致しているか否かの照合を行い、一致しな
い場合は品種不一致で異常停止する。一致した場合は、
ロボットに対し部品の組付け動作を行うプログラムナン
バー信号とスタート信号を出力し、ロボットは部品の取
出しを実行する。
【0146】部品取出しの実行命令を受信したロボット
は、先ずトレイが空きであるか否かをチェックし、空き
であればトレイ空き信号を、また、トレイが空きでなけ
れば動作完了信号を制御装置に送る。
【0147】この動作完了信号を受けた制御装置は、プ
ログラムナンバーを指定して起動指令をロボットに送出
し、この指令を受けたロボットはそのメモリーから該当
するプログラムを読出して、スタート信号により起動す
る。
【0148】なお、このプログラムには、使用する部品
のトレイ内の部品位置を記憶した座標テーブル、使用す
るハンドの種類、組み付け位置座標など動作に必要な全
ての情報が記述されている。
【0149】ロボットは、部品取出し後、トレイ内の部
品位置を示す座標テーブルの座標を1つ進め(シフトさ
せ)てから、部品取出し完了信号を制御装置に出力し、
制御装置はこの信号をトレイチェンジャに中継する。な
お、同一種類の部品を複数個連続して使用するために、
同一トレイから複数個連続部品を取出す場合には、制御
装置で取出す部品の個数を管理し、設定されている数の
部品を取出すまでロボットへの同一のプログラム指令の
出力を繰り返し、この設定数の取出しが終了すればトレ
イチェンジャに部品取出し完了信号を出力する。
【0150】部品取出し完了信号を受けたトレイチェン
ジャは、部品トレイの部品供給位置におけるトレイの位
置決めを解除し、トレイをシフトする動作を行い、次の
トレイを部品供給位置に持ってくる。すなわち、部品ト
レイはタイミングベルトで連結されたトレイチェンジャ
のトレイキャリアに載っており、インバーターで回転速
度が制御されるモーターによりこのタイミングベルトを
回転させることによって、トレイキャリアの位置したが
ってトレイの位置が順次シフトする。
【0151】トレイのシフト動作は、最初高速で上記の
タイミングベルトを駆動し、部品供給位置の手前で減速
センサがトレイキャリアを検知するとタイミングベルト
の速度を減速し、更にトレイキャリアが移動して停止位
置センサがトレイキャリアを検知するとモーターを瞬時
に停止させるとともに機械的なブレーキも作動させてト
レイキャリアをこの停止位置に固定する。なお、トレイ
キャリア内でのトレイの位置決めは、トレイチェンジャ
本体のフレームに取り付けられた4本のシリンダにより
行なう。
【0152】トレイキャリアへのトレイのセットは、基
本的には使用する部品の順にセットとするようにして、
最短のシフトによって最短の動作時間で部品供給位置に
あるトレイの入替えができるようにしている。また、物
品取出し後に次のアドレスのトレイをセットして次に使
用する部品が直ちに取出せるようにしてタクトタイムの
短縮を図っている。
【0153】以上が1種類の部品をロボットが取出す制
御の流れであり、このような制御と動作を異なる種類の
部品ごとに繰り返し行うことによって、複数種類の部品
の組付けを自動的に行なって製品を組立てていく。
【0154】なお、ロボット、トレイチェンジャとも動
作中はインターロック信号を出力して、互いの動作が干
渉しないようにしている。
【0155】上記のように、ロボットはメモリー内に記
憶したトレイチェンジャ内の部品の種類毎のトレイにつ
いての内部品位置座標テーブルを参照しながらトレイか
ら部品を取出していくが、部品の取出しが進んで登録さ
れているトレイ内部品位置座標テーブルの予め定められ
ている最終位置から部品を取出した際、ロボットより部
品の取出し完了信号とともにトレイが空になることを示
すトレイ空き信号が出力される。
【0156】すなわち、ロボットによる部品の取出しが
進み、ロボットに記憶したトレイ内部品位置座標テーブ
ルの最終位置より部品を取出すと、ロボットは部品取出
し完了信号とともに、トレイ内最終部品(トレイ空)信
号を出力する。
【0157】この信号を部品供給システムが受け取る
と、そのとき位置決めしていた部品と同一の部品トレイ
を格納したストックモジュールは、分離したトレイをト
レイチェンジャ入り口まで搬送する動作を開始する。な
お、このトレイを供給したストックモジュールでは、次
のトレイの供給に備えトレイの分離を行う。
【0158】なお、トレイ内の最終部品の1、2個前に
空トレイ準備信号を出力することによりあらかじめ実ト
レイの供給準備(トレイチェンジャ入り口までの搬送)
を行うことも可能である。
【0159】トレイチェンジャは制御装置経由で上記の
空き信号を受け取ると、そのトレイが空であることをト
レイキャリアのアドレスとともに記憶すると同時に、該
当する部品トレイを格納したストックモジュールの分離
機構で分離された1つのトレイをトレイチェンジャの受
入機構に向かって搬送を開始する。
【0160】なお、トレイチェンジャの各トレイキャリ
アとそこに供給する部品トレイをストックするストック
モジュールとの割当ては、例えばトレイキャリア1には
下段ストックモジュール、トレイキャリア2には中段ス
トックモジュールのように固定しておくことが望まし
い。
【0161】トレイチェンジャの実トレイ受入位置では
トレイ検知センサによりトレイキャリア上のトレイの有
無がチェックされており、この位置にトレイがある場合
には当然のことながらそのままであり、トレイがない場
合にはそのトレイキャリアが空の設定(部品トレイを載
せない設定)なのか、空トレイを排出した空トレイキャ
リアなのかをトレイチェンジャの部品品種設定データで
チェックし、後者の場合には一連の実トレイ供給処理が
行われる。
【0162】上記したトレイキャリアの空の設定(部品
を載せない)は、各トレイ毎に登録するトレイキャリア
に載せる部品品種の登録を行わない(データ:0)こと
で設定されるので、実トレイ供給時、このデータを見る
ことにより実トレイを供給すべきトレイチェンジャであ
るかを判別することができる。
【0163】また、部品取出し完了後のトレイのシフト
時にもこのデータをチェックし、空トレイ設定時はその
トレイキャリアを飛ばして次のトレイキャリアをセット
するようにして、空のトレイキャリアについての処理を
パスさせる。
【0164】上記したロボットからのトレイ内最終部品
(空トレイ)信号により、ストックモジュールからトレ
イチェンジャの受入機構まで搬送された部品トレイの底
面に貼られた部品品種信号を光電センサにより読み込
み、その品種とトレイキャリアごとに登録されている載
せるべき部品品種とを照合し、一致したならば実トレイ
供給動作を行うが、不一致の場合は品種不一致で異常停
止する。
【0165】トレイとこのトレイを載置したトレイキャ
リアとが所要の部品を収納しているものであることを確
認した後、シリンダによりトレイキャリアの入口を開
け、その後トレイ押し爪により実トレイをトレイキャリ
ア内に押し込む。
【0166】トレイキャリアへの押し込みが完了したこ
とを確認後、受入機構を全て元に戻し、トレイキャリア
の入口を閉めて実トレイの供給動作を完了する。なお、
この処理(動作)も、ロボットの他のトレイからの部品
取出し動作中に並行して同時に行われる。
【0167】一方、トレイチェンジャの空トレイ排出機
構にトレイキャリアが到着すると、そのトレイキャリア
が載置しているトレイが空であるかどうかをチェック
し、空トレイでない場合にはそのままであり、空トレイ
の場合には前述した一連の空トレイの排出動作を実行
し、空トレイをトレイチェンジャからベースモジュール
の段積機構に排出する。
【0168】空きトレイ排出の処理は、トレイキャリア
が空トレイを排出する排出機構の位置に移動してきたと
き、トレイチェンジャのメカ機構によりトレイキャリア
の入口を開かせ、その後トレイ排出バーを駆動させて空
きトレイをトレイキャリアからベースモジュールの段積
機構に押出す。なお、トレイキャリアの入口は、次のト
レイのシフトでその排出機構の位置から外れると自動的
に閉じる。
【0169】このトレイキャリアから押出された空きト
レイは、同時に駆動された移送機構のモーターローラに
より搬送され、段積み部の先端まで運ばれて空きトレイ
の到着を検知するセンサがオンになると、トレイ排出バ
ーは元に戻り、モーターローラは停止し排出動作を完了
する。
【0170】この処理・動作は、通常、ロボットの他の
トレイからの部品取出し動作と同時に行われる。
【0171】図10ないし図21は、以上に説明した動
作や処理を示したフローチャートであって、図10は起
動準備の動作を示す図、図11から図13は組立て動作
の1サイクルを示す図、図14はトレイの交換処理を示
すフローチャート、図15は空きトレイの排出処理を示
すフローチャート、図16は部品を収容した実トレイを
トレイキャリアに供給する処理を示すフローチャート、
図17と図18は入口リフタの処理を示すフローチャー
ト、図19は出口リフタの処理を示すフローチャート、
図20はストックモジュールの分離機構の処理を示すフ
ローチャート、図21はベースモジュールの段積機構の
処理を示すフローチャートである。
【0172】これらのフローチャートに示されている処
理・動作については既に説明したところであるから、こ
れらのフローチャートの内容についての説明は省略す
る。
【0173】
【発明の効果】本発明によれば、トレイの移動方向を一
方向にして構造を簡単化するとともに部品点数の増減に
もストックモジュールの数を変更するだけで容易に対応
することができ、またこれらストックモジュールの構造
や制御手段の構成も極めて容易な部品供給装置を得るこ
とができるという、従来技術には期待できない格別の効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を示す図である。
【図2】本発明が適用された部品供給装置の実施例を概
念的に示す図である。
【図3】図2の実施例で使用されるトレイを説明する図
である。
【図4】入口リフタの構造を示す概念図である。
【図5】ストックモジュールの構造を示す概念図であ
る。
【図6】ベースモジュールの構造を示す概念図である。
【図7】出口リフタの構造を示す概念図である。
【図8】トレイチェンジャの構造を示す概念図である。
【図9】制御システムの構成を示す図である。
【図10】起動準備の動作を示す図である。
【図11】組立て動作の1サイクルの一部を示す図であ
る。
【図12】組立て動作の1サイクルの一部を示す図であ
る。
【図13】組立て動作の1サイクルの残部を示す図であ
る。
【図14】トレイの交換処理を示すフローチャートであ
る。
【図15】空きトレイの排出処理を示すフローチャート
である。
【図16】部品を収容した実トレイをトレイキャリアに
供給する処理を示すフローチャートである。
【図17】入口リフタの処理を示すフローチャートの一
部である。
【図18】入口リフタの処理を示すフローチャートの残
部である。
【図19】出口リフタの処理を示すフローチャートであ
る。
【図20】ストックモジュールの分離機構の処理を示す
フローチャートである。
【図21】ベースモジュールの段積機構の処理を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1,2,3,……Sn ストックモジュール SIS 入口リフタスペース SS ストック部 SB 分離機構 SOS 出口リフタスペース G ガイドレール GR ラック B ベースモジュール BIS 入口リフタスペース BD 段積機構 LI 入口リフタ LO 出口リフタ C トレイチェンジャ CI 受入手段、受入機構 CL 循環経路、循環移送手段、循環機構 CS 供給位置 CO 排出手段、排出機構 R 組立ロボット T トレイ群 t トレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 光弘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに同一の構造を有し、同一の部品を収
    容した複数のトレイを積み重ねたトレイ群Tをストック
    するとともにこのトレイ群から最下段にある1つのトレ
    イtを分離する分離機構を有する複数のストックモジュ
    ール81,2,3,……と、これらのストックモジュール
    の分離機構によって分離されたトレイtを選択して順次
    移送する出口リフタ6と、この出口リフタ6によって移
    送されてきたトレイtを使用する部品の順序にしたがっ
    て配列してロボット3の部品取出位置に順次移送する手
    段4とを備えることを特徴とする部品供給装置。
  2. 【請求項2】上記部品取出位置にあるトレイtの複数の
    部品格納位置からロボットが部品を取出す順序が定めら
    れており、指定された部品格納位置から部品が取出され
    たときに、このトレイtに収容されている部品をストッ
    クしているストックモジュールから新たなトレイを取出
    すように指示する手段を備えることを特徴とする請求項
    1記載の部品供給装置。
  3. 【請求項3】上記被供給部3にあるトレイtの指定され
    た部品格納位置から部品が取出されたときには、このト
    レイtに収容されている部品をストックしているストッ
    クモジュールから新たなトレイを分離して取出す分離機
    構を備えることを特徴とする請求項2記載の部品供給装
    置。
  4. 【請求項4】互いに同一の構造を有し、同一の部品を収
    容した複数のトレイを積み重ねたトレイ群Tをストック
    する複数のストックモジュール81,2,3,……と、外
    部から受入れたトレイ群Tを載置するとともに載置され
    たトレイ群の種類を認識する手段を有し、上記複数のス
    トックモジュール中の認識した種類のトレイ群に割当て
    られているストックモジュールにこの外部から受入れた
    トレイ群Tを移送する入口リフタ2とを備えることを特
    徴とする部品供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7200349B2 (en) * 2002-11-29 2007-04-03 Canon Kabushiki Kaisha Parts, and part supplying methods
CN111115224A (zh) * 2019-12-17 2020-05-08 江苏杰士德精密工业有限公司 产品自动运送装置及其操作方法
JP2021080069A (ja) * 2019-11-19 2021-05-27 株式会社Paltac 荷物載置部材特定装置、荷物載置部材特定システム、荷物載置部材特定方法、及び、コンピュータープログラム
DE102022104247A1 (de) 2022-02-23 2023-08-24 Ebm-Papst St. Georgen Gmbh & Co. Kg System und Palettieranlage

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JP2021080069A (ja) * 2019-11-19 2021-05-27 株式会社Paltac 荷物載置部材特定装置、荷物載置部材特定システム、荷物載置部材特定方法、及び、コンピュータープログラム
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DE102022104247A1 (de) 2022-02-23 2023-08-24 Ebm-Papst St. Georgen Gmbh & Co. Kg System und Palettieranlage

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