JPH07195952A - プロペラシャフトの支持構造 - Google Patents

プロペラシャフトの支持構造

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JPH07195952A
JPH07195952A JP35127293A JP35127293A JPH07195952A JP H07195952 A JPH07195952 A JP H07195952A JP 35127293 A JP35127293 A JP 35127293A JP 35127293 A JP35127293 A JP 35127293A JP H07195952 A JPH07195952 A JP H07195952A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
propeller shaft
bracket
vehicle
vehicle body
rubber mount
Prior art date
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Pending
Application number
JP35127293A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuie Takahashi
康家 高橋
Hiroshi Mochizuki
啓史 望月
Takashi Miyake
孝 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両衝突時以外の不意な外力により、プロペ
ラシャフトが車両から脱落することを防止するプロペラ
シャフトの支持構造を提供する。 【構成】 ブラケット14よりもプロペラシャフト11
の軸線方向での後方位置で、ブラケット14の端部と前
記所定量未満の間隔をあけて対向するストッパ28が、
プロペラシャフト11に半径方向に突出して設けられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両に使用されてい
るプロペラシャフトの支持構造に関し、特に衝突荷重を
受けた場合にプロペラシャフトの支持を容易に外すよう
に構成された支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体は、衝突時の荷重を変形に
よって吸収して搭乗車を保護するように構成されてい
る。例えば、FR車(フロントエンジン・リヤドライブ
車)のように、車両前方側のパワープラントと後輪駆動
軸とを連結するプロペラシャフトが、車体の前後方向に
沿って配置されている構造では、衝突時にこのプロペラ
シャフトが突っ張ってしまって衝撃の吸収度合いを低下
させてしまう。このような不都合を解消するために、従
来では、プロペラシャフトの中間の支持部を衝突時の荷
重によって車体から離脱させるように構成している。
【0003】この一例が実開平4−46925号公報に
記載されている。これを簡単に説明すると、図3におい
てプロペラシャフト1の中間部には、ラバーマウント2
によって保持した軸受3が嵌合しており、またそのラバ
ーマウント2はブラケット4の内周部に取り付けられて
いる。このラバーマウント2は、プロペラシャフト1の
軸線方向および半径方向の移動を許容した状態でプロペ
ラシャフト1を支持するためのものであり、例えば図3
に示すように、ゴム製のスリーブを二つ折りした二重の
環状部材として構成されており、その内周部に軸受3が
取り付けられ、またその外周部でブラケット4に固定さ
れている。したがってラバーマウント2の一部はプロペ
ラシャフト1の軸線方向に沿って車体の前方側に突出し
ている。一方、プロペラシャフト1には、そのラバーマ
ウント2の外径以上の外径ストッパープレート5が取り
付けられている。さらにブラケット4を車体に固定する
ためのボルト6を挿入する取付孔7は、切欠き部8によ
って車体の前方側に開いた孔として形成されている。
【0004】したがって上記従来の構造において、衝突
荷重がプロペラシャフト1に作用すると、ラバーマウン
ト2の変形によってプロペラシャフト1が車体の後方側
に移動する。それに伴ってストッパープレート5がラバ
ーマウント2に接触し、これを変形させつつ更に移動
し、ついにはストッパープレート5がブラケット4に接
触する。この時点でブラケット4にはプロペラシャフト
1から衝突に伴う荷重が作用し、その結果、前記取付孔
7が前記切欠き部8から開いてボルト6から外れ、プロ
ペラシャフト1が車体から離脱する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構造では、ブラケット4の取付孔7に切欠き部8を
設けてあるため、車両が轍路、雪路等の不整地路を走行
し、ブラケット4に路面の凹凸が接触した場合、ブラケ
ット4がラバーマウント2を車体の後方側に撓ませ、ボ
ルト6が切欠き部8を押し広げ取付孔7から容易に脱落
する可能性がある。すなわち、車両の衝突時以外の不意
な外力がブラケットに作用すると、車両からプロペラシ
ャフトが脱落してしまうおそれがある。
【0006】この発明は、上記の事情を背景としてなさ
れたもので、車両衝突時以外の不意な外力によりプロペ
ラシャフトが車両から脱落することを防止するプロペラ
シャフトの支持構造を提供することを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、駆動力を伝達するプロペラシャフト
の中間部がラバーマウントで保持した軸受によって回転
自在に支持され、かつそのラバーマウントが車体に固定
されるブラケットによって保持されるとともに、前記ブ
ラケットが前記プロペラシャフトの後退に伴い所定量後
退すると車体から脱落するよう構成されたプロペラシャ
フトの支持構造において、前記ブラケットよりもプロペ
ラシャフトの軸線方向での後方位置で、前記ブラケット
の端部と前記所定量未満の間隔をあけて対向するストッ
パが、前記プロペラシャフトに、半径方向に突出して設
けられていることを特徴とする。
【0008】
【作用】この発明の支持構造によれば、プロペラシャフ
トの後退を伴わずに、ブラケットが所定量未満(一定
量)後退すると、ブラケットが前記プロペラシャフトに
設けられたストッパに当接することにより、前記ブラケ
ットはそれ以上後退することはない。この場合のブラケ
ットの後退移動量は、車体から外れるために必要な移動
量より少ないから、ブラケットおよびプロペラシャフト
が車体から脱落することが防止される。また、一方、車
両衝突時にはプロペラシャフトが後退すると同時に、ブ
ラケットも後退しこれらが車体から脱落するために、衝
突荷重を吸収することができる。
【0009】
【実施例】つぎに、この発明の一実施例を図面を参照し
て説明する。図1において、ここに示す例は、フロント
側の軸10とこれに連結された中間軸11とを有するプ
ロペラシャフト12のセンターサポート13の例であ
り、車体(図示せず)に固定されるブラケット14の内
周部には、円筒状をなすスリーブ15が溶接などの手段
によって固定されており、このスリーブ15の内周側に
ゴムなどの弾性材料からなるラバーマウント16が保持
されている。このラバーマウント16は、半径方向およ
び軸線方向の両方向への弾性的な変位を行ない得るよう
に、二重の環状に形成されており、その外周部に取り付
けた金属リング17をスリーブ15の内周面に固定する
ことによりブラケット14に保持されている。また、ラ
バーマウント16の内周部にはベアリングケース18が
取り付けられており、前記中間軸11の外周部に嵌合さ
せた軸受19がこのベアリングケース18の内周部に嵌
合させられて保持されている。
【0010】前記フロント側の軸10と中間軸11と
は、それぞれの端部に形成したフランジ20,21を対
向させ、かつそれらのフランジ20,21をボルト22
およびナット23で締結して連結されている。そして前
記スリーブ15のうちこれらのフランジ20,21側の
端部、すなわち車両の前方側(図1の左側)の端部に
は、突出部である環状部材24が圧入などの手段によっ
て取り付けられている。この環状部材24は、ある程度
の軸線方向の長さを有しており、その図1での右側の端
部に、ラバーマウント16のフランジ部を挟んでスリー
ブ15の段部に当接し、図1の右方向にそれ以上には移
動しないようになっている。またこの環状部材24の車
両前方側の端部は、前記ラバーマウント16よりもプロ
ペラシャフト12の軸線方向に突出しており、かつこの
端部の外径は、前記フランジ20,21を締結している
ナット23の最外周部を結んだ円の直径以下に設定され
ている。すなわちこの実施例ではこれらのナット23が
前部ストッパ部を形成している。ここでブラケット14
には、左右方向(車体の前後方向に対し左右方向)に突
出したフランジ部(図示せず)が一体的に形成されてお
り、前記フランジに、車体に固定するためのボルト25
を挿入するための取付孔26が切欠き部27によって車
体の前方側に開いた孔として形成される。
【0011】また、この実施例では、中間軸11の軸線
方向後方(ブラケット14の図1右側)に、ブラケット
14(スリーブ15)の端部が突出して形成されるとと
もに、このスリーブ15の端部と対向する後部ストッパ
部28が中間軸11に嵌着等の手段によって半径方向に
突出して設けられている。そして前記スリーブ15の端
部と後部ストッパ部28との間隔δは、ボルト25とブ
ラケット14の車両前方の先端までの間隔αより狭い寸
法に設定されている。
【0012】つぎに、上記のように構成されたこの実施
例の動作を説明する。プロペラシャフト12は軸受19
によって支持されているために回転自在であり、また一
般の走行中にバンプやリバウンド、あるいは急制動や急
発進が生じた場合、プロペラシャフト12はラバーマウ
ント16の弾性的な変形により半径方向および軸線方向
の動きが許容される。
【0013】そこで、車両の衝突などによりプロペラシ
ャフト12に前方から荷重が作用した場合、プロペラシ
ャフト12はラバーマウント16の変形を伴って大きく
車両後方に向けて移動する。すると後部ストッパ部28
はプロペラシャフト12とともに後方に向けて移動す
る。すなわち、後部ストッパ部28はブラケット14
(スリーブ15)に当接しないで、前部ストッパ部23
は環状部材24に当接する。したがって、ブラケット1
4が車体から脱落し、車体の変形による衝突エネルギの
吸収を効果的に生じさせることができる。
【0014】一方、車両が轍路、雪路等の不整地路を走
行し、例えばブラケット14に路面の凹凸が接触し、ブ
ラケット14のみが車両後方に向けて移動した場合、ブ
ラケット14(スリーブ15)の端部と後部ストッパ部
28とが当接することによって、ブラケット14は距離
δしか変位しない。ここでブラケット14は、距離α以
上変位しないと車両から脱落しないため、ブラケット1
4が車両から脱落することはない。
【0015】すなわち、車両衝突時にはブラケット14
が車体から脱落し、車体の変形による衝突エネルギの吸
収を効果的に生じさせることができるとともに、車両衝
突時以外に不意の外力がブラケット14に作用しても、
ブラケット14が車両から脱落することはない。
【0016】なおこの発明は上記の実施例に限定されな
いのであって、図2に示すように構成してもよい。すな
わち図2に示す例は、スリーブ15の端部を、中間軸1
1の軸線方向後方(図2ではブラケット14の右側)に
設けられたボルト29に距離δの間隔で対向するように
突出させて形成してもよい。すなわち、この実施例にお
いてはボルト29が後部ストッパ部を形成している。ま
た、この実施例では、ブラケット14のうち前端側の部
分の寸法が小さくなっていてここが脆弱部とされてお
り、さらにこの脆弱部に破断を助長するための切欠部2
7が形成されており、所定以上の荷重でこの切欠き部2
7から破断することにより、ブラケット14が車体から
外れ、図1に示す実施例と同様に動作する。したがって
図2に示す構成であっても、車両衝突時にはブラケット
14が車体から脱落するが、車両衝突時以外の外力がブ
ラケット14に作用してもブラケット14は後部ストッ
パ部によって移動が止められ、車両から脱落することは
ない。
【0017】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の支持構造
によれば、プロペラシャフトに設けられた後部ストッパ
部と、この後部ストッパ部に当接するスリーブをプロペ
ラシャフトの軸線の後方にブラケットと実質的に一体に
設けることにより、車両衝突時には、ブラケットが車両
から脱落することによって、衝突荷重を吸収することが
できるとともに、ブラケットに不意な外力が作用した場
合においてはブラケットが車両から脱落することがな
い。また、後部ストッパ部車両後方からの飛び石等から
ラバーマウントを保護する機能をもあわせて持つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】この発明の他の実施例を示す断面図である。
【図3】従来のプロペラシャフトの支持構造の一例を示
す模式図である。
【符号の説明】
12 プロペラシャフト 13 センターサポート 14 ブラケット 15 スリーブ 16 ラバーマウント 19 軸受 23 ナット(前部ストッパ) 24 環状部材 28 後部ストッパ 29 ボルト(後部ストッパ)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動力を伝達するプロペラシャフトの中
    間部がラバーマウントで保持した軸受によって回転自在
    に支持され、かつそのラバーマウントが車体に固定され
    るブラケットによって保持されるとともに、前記ブラケ
    ットが前記プロペラシャフトの後退に伴い所定量後退す
    ると車体から脱落するよう構成されたプロペラシャフト
    の支持構造において、 前記ブラケットよりもプロペラシャフトの軸線方向での
    後方位置で、前記ブラケットの端部と前記所定量未満の
    間隔をあけて対向するストッパが、前記プロペラシャフ
    トに、半径方向に突出して設けられていることを特徴と
    するプロペラシャフトの支持構造。
JP35127293A 1993-12-28 1993-12-28 プロペラシャフトの支持構造 Pending JPH07195952A (ja)

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JP35127293A JPH07195952A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 プロペラシャフトの支持構造

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006290174A (ja) * 2005-04-12 2006-10-26 Hitachi Ltd プロペラシャフトの支持装置
CN114776692A (zh) * 2022-04-29 2022-07-22 江铃汽车股份有限公司 一种可脱落式传动轴及其设计方法

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