JPH0719570B2 - 照明用ランプ - Google Patents

照明用ランプ

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JPH0719570B2
JPH0719570B2 JP22361588A JP22361588A JPH0719570B2 JP H0719570 B2 JPH0719570 B2 JP H0719570B2 JP 22361588 A JP22361588 A JP 22361588A JP 22361588 A JP22361588 A JP 22361588A JP H0719570 B2 JPH0719570 B2 JP H0719570B2
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忠良 小玉
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、寿命を表示する表示シートを貼着してなる照
明用ランプに関する。
従来の技術 蛍光ランプ等の照明用ランプは、一定のランプ寿命を有
しており、寿命の尽きた照明用ランプは取り替える必要
があるので、寿命の尽きる前にその照明用ランプのラン
プ寿命を判定して取り替えることが望まれる。従来、照
明用ランプのランプ寿命を判定するには、バルブの端部
の黒化現象を目安として行われている。
また、照明用ランプのバルブ表面に、紫外線によって変
色、退色する塗料等の有機材料を付着させ、変色、退色
の度合いによってランプ寿命を判定することも知られて
いる(実開昭53-14057号、同62-133366号公報等)。
発明が解決しようとする課題 ところで、バルブの端部の黒化現象は、照明用ランプの
使用条件によって変わり、ランプ寿命を適確に判定する
ことが困難であった。また、照明用ランプのバルブ表面
に、紫外線によって変色或いは退色する有機材料を付着
させた場合には、他の照明用ランプ或いは外光によって
有機材料が影響を受け、変色或いは退色の度合いが変化
し、適確なランプ寿命の判定が不可能になるという問題
があった。
本発明は、従来の技術における上記のような問題点に鑑
みてなされたものである。
したがって、本発明の目的は、ランプ寿命を容易にかつ
適確に判定することができる照明用ランプを提供するこ
とにある。
課題を解決するための手段及び作用 本発明者等は、紫外線、可視光線等の活性光の作用によ
り退色する活性層を有する表示シートにつき、鋭意研究
の結果、特定の層構成を有するものを照明用ランプのシ
ートとして使用すると、上記の目的が達成されることを
見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の照明用ランプは、ランプのバルブ表面に表示シ
ートを貼着してなるものであって、その第1のものは、
表示シートが、支持体上に活性光の作用によって退色す
る顔料を含む活性層及び活性光調節層を設け、かつ活性
層が活性光調節層よりもランプ本体側に位置してなるこ
とを特徴とする。
また、第2のものは、表示シートが、支持体としての機
能を有する活性光調節層と活性光の作用によって退色す
る顔料を含む活性層とよりなり、そして活性層がランプ
本体側に位置してなることを特徴とする。
なお、本発明において、照明用ランプとは、低圧水銀
蒸気放電ランプ(例えば蛍光灯)、高圧水銀蒸気放電
ランプ(例えば水銀灯)、高圧ナトリウムランプ、
金属蒸気放電ランプ(例えばメタルハライドランプ)、
低圧水銀蒸気放電を原理としている放電ランプ(例え
ば、殺菌ランプ、光化学反応ランプ、健康線ランプ等)
等を意味する。
以下、図面を参酌して本発明の照明用ランプを説明す
る。第1図は、本発明の実施例の斜視図であり、(a)
及び(b)は、それぞれ、バルブ1の端縁部近傍に表示
シート2を貼着した状態を示す。
第2図ないし第4図は、本発明の第1の発明の照明用ラ
ンプにおけるランプ表示シートを貼着した部分の断面図
を示すもので、第2図においては、表示シートは、支持
体3の一方の面に活性層4を設け、支持体の他方の面に
活性光調節層5を設けた層構成を有し、そして活性層の
表面が、接着層6によってバルブ1に貼着されている。
また、第3図においては、表示シートは、支持体3の一
方の面に活性層4を設け、更に該活性層の上に活性光調
節層5を設けた層構成を有し、そして支持体の他方の面
が、接着層6によってバルブ1に貼着されている。ま
た、第4図においては、表示シートは、支持体3の上に
活性光調節層5を設け、更にその活性光調節層の上に、
活性層4を設けた層構成を有し、そして活性層の表面
が、接着層6によって、バルブ1に貼着されている。
第5図は、本発明の第2の発明の照明用ランプにおける
表示シートを貼着した部分の断面図を示すもので、表示
シート2は、活性層4及び活性光調節層5が積層された
層構成を有し、そして活性層の表面が、接着層6によっ
てバルブ1に貼着されている。この場合、活性光調節層
5は、支持体としての機能を有するものが使用されてい
る。
第2図ないし第5図に示される層構成を有する表示シー
トにおいて、ランプ本体と反対の側、すなわち、外光側
に位置する活性光調節層5は、表示シートが貼着されて
いる照明用ランプ以外のランプその他の外光から放射さ
れて、活性層に到達する活性光の光量を調節するように
作用する。
本発明における活性層と活性光調節層の関係を第6図に
よって説明する。
第6図中、曲線A及び曲線Bは、それぞれ性能を異にす
る2つの活性光調節層について、その分光透過率を示
し、λA及びλBは、それぞれ活性光調節層の光透過率
が0になる波長、すなわちカット波長を意味する。ま
た、曲線Cは、活性層の作用スペクトルを示すもので、
作用スペクトルとは、エネルギー或いはフォトン数を一
定にした活性層に入る入射光の各波長に対する活性層の
退色の度合い、例えば濃度の変化をプロットしたもので
ある。また、λCは活性層の退色変化を起こす活性光の
長波長端を意味する。
第6図において、曲線Aと曲線Cとが交差した部分(斜
線で表わされる部分)は、外光の内、活性光調節層を透
過して活性層に作用する活性光を表わす。この部分の面
積が大きいほど、つまり、活性光調節層のカット波長λ
Aが短波長側に移動するほど活性層に作用する外光の影
響が増加する。したがって、活性層に作用する外光の影
響を少なくするためには、λCよりも長波長側にあるよ
うなるカット波長を有する分光透過率を有する活性光調
節層を用いればよい。本発明においては、例えば第6図
における曲線Bで示されるような活性光調節層を使用す
るものである。
次に本発明における表示シートの各層構成について述べ
る。
本発明において、活性層は紫外線、可視光線等の活性光
の作用によって初期の色相から無色にまで退色をきたす
顔料を含む層より構成される。そのような顔料として
は、モノアゾ系、ジスアゾ系、ジフェニルメタン系、ト
リフェニルメタン系、キノン系、金属錯塩系など、各種
の従来公知の顔料を用いることができる。
以下、それら顔料の具体例を示す。黄色から無色に退色
する顔料としては、ハンザイエロー10G、ハンザイエロ
ー13G、ハンザイエロー5G、ジアリライドイエロー(AA
A)、ジアリライドイエロー(AAMX)ジアリライドイエ
ロー(AAOT)、イエロー5G、ジアリライドイエロー(AA
OA)、HRイエロー、タートラジンイエロー等、橙色から
無色に退色する顔料としては、ベンジジンオレンジ、オ
ルソニトロアニリンオレンジ、クレヨンオレンジ、ジア
ニシジンオレンジ、ペルシャンオレンジ、パーマネント
オレンジRL等、赤色から無色に退色する顔料としては、
パラレッド、ピラゾロンレッド、ジアニシジンレッド、
リソールレッド2G、レーキレッドC、ヘリオボルドーB
L、リソールルビンB、ルビンGトナー、BONマルーン、
ブロンズレッド等、青色から無色に退色する顔料として
は、アルカリブルー、ピーコックブルーレーキ、ジアニ
シジンブルー、リフレックスブルー、リフレックスブル
ーR等、緑色から無色に退色する顔料としては、ピグメ
ントグリーンB、ブリリアントグリーンレーキ等、紫色
から無色に退色する顔料としては、ウールバイオレット
5BNレーキ、ローダミンBレーキ、メチルバイオレット
レーキ等をあげることができる。
これら顔料は、一つの表示シートにおいて2種類以上組
み合わせて用いてもよく、それによりランプの点灯時間
の進行の目安を表示することができる。
第2図ないし第4図に示される層構成を有する場合にお
いて、活性層は、上記した顔料を皮膜形成性を有する高
分子バインダー、例えばエチルセルロース、酢酸セルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロー
ス、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセ
テートプロピオネート等のセルロース誘導体、ポリ塩化
ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル
−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体等の塩化ビニ
ル共重合体類、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−ビニルアルコール共重合体、エチレン−塩化ビニル
共重合体等のエチレン共重合体類、ポリスチレン、スチ
レン−ブタジエン−アクリロニトリル共重合体のような
ポリスチレン類、ポリアクリル酸エステル、ポリメタク
リル酸エステルおよびこれらの共重合体等のアクリル樹
脂、ブチラール樹脂、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂、
フェノール樹脂、飽和共重合ポリエステル樹脂、フッ素
樹脂等の塗料用樹脂、ポリカーボネート、ポリアクリレ
ート、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、芳香族ポ
リエステル、ポリフェニレンエーテル、アクリロニトリ
ル−塩素化ポリエチレン−スチレン共重合体のようなエ
ンジニアリングプラスチックス等と共に、溶媒(例えば
水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ベン
ゼン、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸イソブチ
ル、アセトン、2-ブタノン、4-メチル‐2-ペンタノン、
シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、
塩化メチレン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン、1,
1,1-トリクロロエタン、クロロベンゼン、ヘキサン、ヘ
プタン、シクロヘキサン、ジメチルアセトアミド、ジメ
チルスルホキシド)に分散、溶解させて得た塗布液を、
第2図及び第3図に示す場合には支持体の上に、又、第
4図に示す場合には活性光調節層の上に塗工することに
より調製される。
活性層における各構成成分の量的割合については特に限
定はないが好ましい例をあげれば以下の通りである。
退色性顔料 10部 高分子バインダー 1〜1000部 また、活性層の厚さについては0.1〜100μm、好ましく
は0.5〜50μmである。
本発明において、支持体としては、透明或いは半透明で
シート形状のものが用いられ、セロファンフィルム、ポ
リエステルフィルム、セルローストリアセテートフィル
ム、ポリカーボネートフィルム、ナイロンフィルム、フ
ッ素樹脂フィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピ
レンフィルム、ポリアリレートフィルム、TPXフィルム
等をあげることができる。
活性光調節層としては、活性光に対し吸収性を有する組
成物を含有する層を用いるることができる。例えば、波
長450nm以下の活性光の波長領域に吸収性を有する組成
物には、従来公知の紫外線吸収性物質を用いることがで
きる。例えば、紫外線吸収剤として、ベンゾトリアゾー
ル系、ベンゾフェノン系、サリシレート系、シアノアク
リレート系、オキザリックアシッドアニリド系等の化合
物があげられる。さらに上記波長領域に吸収性を有する
物質として、無機物質の微粒子、例えば、酸化亜鉛、酸
化チタン、酸化錫、酸化ビスマス、酸化タングステン、
チタン酸バリウム等の微粒子を含有させることもでき
る。また、活性層の組成によっては、約450nm以上の可
視光に対しても活性を示すような層にすることができ、
この様な場合には、当該活性光を吸収する各種染料、顔
料等を用いることができる。
紫外線吸収剤の具体例としては、2-(2-ヒドロキシ‐5-
メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(3-t-ブチル
‐5-メチル‐2-ヒドロキシフェニル)‐5-クロロベンゾ
トリアゾール、2-(3,5-ジ‐t-ブチル‐2-ヒドロキシフ
ェニル)ベンゾトリアゾール、2-(3,5-ジ‐t-ペンチル
‐2-ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2,4-ジ
ヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ‐4-メトキシ
ベンゾフェノン、2,2′‐ジヒドロキシ‐4,4′‐ジメト
キシベンゾフェノン、2,2′,4,4′‐テトラヒドロキシ
ベンゾフェノン、フェニルサリシレート、4-t-ブチルフ
ェニルサリシレート、エチル‐2-シアノ‐3,3-ジフェニ
ルアクリレート、2-エチルヘキシル‐2-シアノ‐3,3-ジ
フェニルアクリレート、2-エトキシ‐2′‐エチルオキ
ザリックアシッドビスアニリド、2-エトキシ‐5-t-ブチ
ル‐2′‐エチルオキザリックアシドビスアニリド等を
あげることができる。
第2図ないし第4図に示される層構成を有する場合にお
いて、上記した活性光調節層を設けるには、上記活性光
吸収性物質を皮膜形成性高分子バインダー、例えばエチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロ
セルロース、セルロースアセテートブチレート、セルロ
ースアセテートプロピオネート等のセルロース誘導体、
ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩
化ビニル−アクリル共重合体等の塩化ビニル共重合体
類、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニル
アルコール共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体等
のエチレン共重合体類、ポリスチレン、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体
等のスチレン共重合体類、ポリアクリル類エステル、ポ
リメタクリル酸エステルおよびこれらの共重合体等のア
クリル樹脂、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂、フェノー
ル樹脂、飽和共重合ポリエステル樹脂、フッ素樹脂等の
塗料用樹脂、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリ
サルホン、ポリエーテルサルホン、芳香族ポリエステ
ル、ポリフェニレンエーテル、アクリロニトリル−塩素
化ポリエチレン−スチレン共重合体のようなエンジニア
リングプラスチック等と共に溶媒(例えば水、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、酢酸エチル、酢酸イゾブチル、アセト
ン、2-ブタノン、4-メチル‐2-ペンタノン、シクロヘキ
サノン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、塩化メチレ
ン、クロロホルム、1,2-ジクロロエタン、1,1,1-トリク
ロロエタン、クロロベンゼン、ヘキサン、ヘプタン、シ
クロヘキサン、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホ
オキシド等)に分散、溶解させて得た塗布液を、第2図
及び第4図に示す場合には支持体の上に、又、第3図に
示す場合には活性層の上に塗工すればよい。
又、活性光調節層中における活性光吸収性物質と高分子
バインダーとの量的割合は、前者1部に対し後者0.1〜1
000部の範囲が適当であり、また層の厚さは0.1〜100μ
m、好ましくは0.5〜50μmである。
また、第5図に示される層構成を有する場合には、活性
光調節層は、支持体としての機能を持つことが必要であ
るが、その様な活性光調節層としては、例えば、活性光
吸収剤を含有するポリエステルフィルムやポリカーボネ
ートフィルム、色素で染色したポリエステルフィルム、
有色で透明性のポリイミドフィルム、ポリアミドイミド
フィルム、ポリフェニレンサルファイドフィルム、更に
また、アルミニウム、錫、インジウム等の金属あるいは
酸化亜鉛、酸化チタン、酸化インジウム、酸化錫、酸化
ビスマス等の金属酸化物を真空蒸着ないしはスパッタ蒸
着させたポリエステルフィルム等を例示できる。
上記した表示シートは、所望の大きさに切断し、照明用
ランプのバルブ表面の所望の位置に接着剤を用いて貼着
することによってランプ寿命の表示可能な照明用ランプ
を得ることができる。
ランプの寿命時間は、ランプの種類によって異なるの
で、表示シートの変色、退色時間を調節して、各ランプ
に合わせる必要がある。その場合、下記実施例に示すよ
うに、顔料の種類を変える他に、活性層の組成、層の厚
み及び(又は)活性光調節層の組成、厚み、紫外線吸収
剤の種類等をコントロールすればよい。又、表示シート
の退色による表示時間を、ランプの寿命時間よりも早く
して、顧客にランプの取り替え時期が近付いていること
を知らせることもできる。
さらに又、本発明の照明用ランプにおいては、1本のラ
ンプに、上記表示シートの2種類以上を組み合わせて貼
着してもよく、それによって、ランプの点灯時間の進行
の目安を表示することができる。
実施例 以下に本発明を実施例により更に詳述するが、本発明は
これによって限定されるものではない。なお、例中の
「部」及び「%」は、「重量部」及び「重量%」を表わ
す。
実施例1 下記組成(I)の活性層塗液を調製した。
組成(I) HRイエロー 10部 飽和共重合ポリエステルの5%トルエン/2-ブタノン
(=1/1)溶液 200部 上記塗液を厚さ50μmのポリエステルフィルム上に塗布
し、膜厚5μmの活性層を形成した。
次に、下記組成(II)の活性光調節層塗液を調製した。
組成(II) 2,4-ジヒドロキシフェニルベンゾフェノン 10部 飽和共重合ポリエステルの10%トルエン/2-ブタノン
(=1/1)溶液 100部 上記組成の塗液を上記ポリエステルフィルムの活性層が
設けられいない面に塗布して、膜厚5μmの活性光調節
層を設け、表示シートを作成した。この表示シートは、
山吹色の色相を有するフィルム積層体であった。
次いで、この表示シートの活性層上に粘着剤層を設け、
直管蛍光ランプFL-40SS-EX/37-Gを2本具備した照明器
具のランプバルブ表面に貼着した。
得られた照明用ランプの点灯試験を行った結果、表示シ
ートの色は点灯時間と共にうすくなり、12,000時間以上
の点灯時間では、完全に退色して無色透明になった。こ
の照明用ランプの寿命は、12,000時間であり、表示シー
トにより寿命を表示することが可能であった。
実施例2 下記組成(III)の活性層塗液を調製した。
組成(III) ジアリライドイエロー(AAA) 10部 メタクリル酸エステル共重合体の5%トルエン溶液 200
部 上記塗液を厚さ38μmのポリエステルフィルム上に塗布
し、膜厚5μmの活性層を形成した。
次に、下記組成(IV)の活性光調節層塗液を調製した。
組成(IV) 2,2′‐ジホドロキシ‐4,4′‐ジメトキシベンゾフェノ
ン 10部 メタクリル酸エステル共重合体の5%トルエン溶液 200
部 上記組成の塗液を上記ポリエステルフィルムの活性層が
設けられいない面に塗布して、膜厚5μmの活性光調節
層を設け、表示シートを作成した。この表示シートは、
黄色の色相を有するフィルム積層体であった。
次いで、この表示シートの活性層上に粘着剤層を設け、
環形蛍光ランプFCL-30EX-D/28G及びFCL-32EX-D/30Gを具
備した照明器具のランプバルブ(FCL-30EX-D/28G)表面
に貼着した。
得られた照明用ランプの点灯試験を行った結果、表示シ
ートの色は点灯時間と共にうすくなり、6,000時間以上
の点灯時間では、完全に退色して無色透明になった。こ
の照明用ランプの寿命は、6,000時間であり、表示シー
トにより寿命を表示することが可能であった。
実施例3 下記組成(V)の活性層塗液を調製した。
組成(V) リソールルビンB 10部 スチレン−ブタジエン−アクリロニトリル共重合体の10
%トルエン溶液 100部 上記塗液を厚さ50μmの紫外線カットポリエステルフィ
ルム(東洋紡(株)製)上に、膜厚5μmになるように
塗布し、表示シートを作成した。この表示シートは赤色
の色相を有するフィルムであった。
次いで、この表示シートの活性層上に粘着剤層を設け、
直管蛍光ランプFL-20SSW-F/18-Gを具備した照明器具の
ランプバルブ表面に貼着した。
得られた照明用ランプの点灯試験を行った結果、表示シ
ートの色は点灯時間と共にうすくなり、8,500時間以上
の点灯時間では、完全に退色して無色透明になった。こ
の照明用ランプの寿命は、8,500時間であり、表示シー
トにより寿命を表示することが可能であった。
実施例4 下記組成(VI)の活性層塗液、及び下記組成(VII)の
活性光調節層塗液を調製した。
組成(VI) ベンジジンオレンジ 10部 ポリカーボネートの5%テトラヒドロフラン溶液 200部
組成(VII) 2-(3,5-ジ‐t-ブチル‐2-ヒドロキシフェニル)ベンゾ
トリアゾール 10部 ポリカーボネートの5%テトラヒドロフラン溶液 200部
上記塗液を厚さ50μmのポリエステルフィルムの両面
に、膜厚がそれぞれ10μmになるように塗布し、表示シ
ートを作成した。
この表示シートは、橙色の色相を有するフィルム積層体
であった。
次いで、この表示シートの活性層上に粘着剤層を設け、
複写用蛍光ランプFL40BA-42を8本具備したフィルム製
版機のランプバルブ表面に貼着した。
得られたランプの実装点灯試験を行った結果、表示シー
トの色は点灯時間と共にうすくなり、5,000時間以上の
点灯時間では、完全に退色して無色透明になった。この
ランプの寿命は、5,000時間であり、表示シートにより
寿命を表示することが可能であった。
実施例5〜実施例10 実施例1の組成(I)において、HRイエローに代えて第
1表に示す顔料を、又、組成(II)において、2,4-ジヒ
ドロキシベンゾフェノンに代えて第1表に示す紫外線吸
収剤を使用した以外は、実施例1の手順に従って、表示
シートを作成した。これらの表示シートは、第1表に示
す色相を有するフィルム積層体であった。
次いで、これらの表示シートを用いて、実施例1と同様
の手順で照明用ランプを得た。得られた照明用ランプに
ついて、実施例1の手順に従って点灯試験を行った。そ
の結果、これら表示シートの色はいずれも点灯時間と共
にうすくなり、12,000時間以上の点灯時間では、完全に
退色して無色透明になった。40W直管形蛍光ランプの寿
命は、12,000時間であることから、これらの表示シート
を用いてランプ寿命を表示することが可能であった。
比較例1〜4 実施例1〜4において、活性光調節層を設けない以外
は、実施例1〜4と同じ手順に従って表示シートを作成
した(比較例1〜4)。ただし、比較例3においては、
組成(V)の活性層塗布液を厚さ50μmのポリエステル
フィルムに、その膜厚が5μmになるように塗布した。
作成された比較用の表示シートについて、実施例1〜4
の手順に従って点灯試験を行った。表示シートが完全に
退色して無色透明になるのに要した点灯時間を第2表に
示す。
第2表 比較例 点灯時間(時間) 1 10,000 2 5,000 3 7,000 4 3,000 比較例においては、いずれも外光の影響によって退色が
促進された結果、その表示シートではランプの寿命より
も速い表示となった。
発明の効果 本発明の照明用ランプは、上記の構成を有する表示シー
トを貼着してなるから、他の照明用ランプ或いは外光に
よって表示シートの退色状態が影響を受けることがな
く、したがって、表示シートの退色状態を観察すること
によって、ランプ寿命を容易にかつ適確に判定すること
ができる。又、本発明においては、表示シートの構成成
分を適宜選択することによって、照明用ランプの用途に
応じた寿命に対応する表示シートを作成することがで
き、更にまた、色相を自由に選択することができるの
で、本発明は、種々の用途に対応した照明用ランプに適
用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の照明用ランプの実施例の斜視図、第2
図ないし第5図は、それぞれ本発明に使用する表示シー
トの模式的断面図、第6図は、波長と、活性光調節層の
分光透過率及び活性層の濃度変化との関係を示すグラフ
である。 1……バルブ、2……表示シート、3……支持体、4…
…活性層、5……活性光調節層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 広田 泰輔 東京都青梅市藤橋888番地 株式会社日立 製作所青梅工場内 (72)発明者 小玉 忠良 東京都青梅市藤橋888番地 株式会社日立 製作所青梅工場内 (72)発明者 河村 史生 東京都中央区京橋1丁目5番15号 株式会 社巴川製紙所内 (72)発明者 東 孝雄 東京都中央区京橋1丁目5番15号 株式会 社巴川製紙所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ランプのバルブ表面上に表示シートを貼着
    してなり、該表示シートが、支持体上に活性光の作用に
    よって退色する顔料を含む活性層及び活性光調節層を設
    け、かつ該活性層が活性光調節層よりもランプ本体側に
    位置してなることを特徴とする照明用ランプ。
  2. 【請求項2】ランプのバルブ表面上に表示シートを貼着
    してなり、該表示シートが、支持体としての機能を有す
    る活性光調節層と活性光の作用によって退色する顔料を
    含む活性層とよりなり、該活性層がランプ本体側に位置
    してなることを特徴とする照明用ランプ。
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