JPH0719461B2 - 浮上型磁気ヘッド - Google Patents

浮上型磁気ヘッド

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JPH0719461B2
JPH0719461B2 JP4130166A JP13016692A JPH0719461B2 JP H0719461 B2 JPH0719461 B2 JP H0719461B2 JP 4130166 A JP4130166 A JP 4130166A JP 13016692 A JP13016692 A JP 13016692A JP H0719461 B2 JPH0719461 B2 JP H0719461B2
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JP
Japan
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magnetic head
flying
slider
air bearing
air
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JP4130166A
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城一朗 江崎
一正 福田
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TDK Corp
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TDK Corp
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Publication date
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浮上型磁気ヘッドに関
し、スライダの浮上面を、その全面にわたってテーパ面
を持たない平面状とすることにより、浮上量を低下させ
た場合でも磁気デイスクとの間でクラッシュを生じにく
く、高密度記録に適し、しかも追従性に優れた高速応答
の浮上型磁気ヘッドを提供できるようにしたものであ
る。
【0002】
【従来の技術】浮上型磁気ヘッドは、磁気ディスクに対
して相対的に移動する時に空気の粘性によって発生する
動圧を利用して、磁気ディスク面との間に微小な浮上量
を発生させるようにしたもので、例えばウインチェスタ
型磁気ヘッド、コンポジット型磁気ヘッド、薄膜磁気ヘ
ッドまたはMIG型磁気ヘッド等が知られている。その
基本的な構造は、図5に示すように、セラミック構造体
でなるスライダ1の端面に、読み書き素子2を付着させ
た構造となっている。
【0003】スライダ1は磁気ディスクとの対向面側に
間隔をおいて突設したレール部101、102 の表面に、浮上
面103、104 を形成すると共に、浮上面103、104 の先端部
にテーパ面103a、104aを設けた、いわゆるテーパ.フラ
ット型となっている。レール部101、102 は左右方向への
振れを防止して浮上安定性を確保するために間隔をおい
て形成してある。
【0004】磁気ディスク装置として使用する場合は、
浮上型磁気ヘッドは支持バネ(ジンバル)の先端部に装
着し、スライダ1の浮上面103、104 を磁気ディスクの面
に対向させて配置する。磁気ディスクが静止していると
きは、支持バネのバネ圧により浮上面103、104 が磁気デ
ィスクの面に押付けられているが、磁気ディスクが回転
すると、スライダ1のテーパ面103a、104aを含む浮上面
103、104 に揚力動圧が発生し、この動圧と支持バネのバ
ネ圧と釣り合う浮上量で浮上する。
【0005】磁気ヘッドに発生する動圧は、スライダ1
のレール部101、102 の浮上面103、104 の寸法、テーパ面
103a、104aのテーパ角度、寸法、更には磁気ディスクと
の間の相対移動スピード等によって定まり、浮上量は動
圧と支持バネのバネ圧によって定まる。そこで、従来
は、スライダ1のレール部101、102 の浮上面103、104 の
面積、テーパ面103a、104aのテーパ角度、寸法及び支持
バネのバネ圧を適当に設計して、所定の浮上量を得るよ
うにしてあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の浮
上型磁気ヘッドでは、スペーシングロスを減少させ、高
記録密度を達成するため、浮上量が益々小さくなる傾向
にある。また、コンピュータとの組合せにおいて、デー
タ転送速度の高速化に対応するため、高速追従性が要求
されるようになっている。
【0007】ところが、上述のテーパ.フラット型スラ
イダを使用した浮上型磁気ヘッドは、空気の流れ方向で
見て、一端側にテーパ面103a、104aを有しているので、
図6に示すように、スライダ1の中間部にバネ荷重Pを
加えた場合、荷重点を境界にして、テーパ面103a、104a
のある空気流入側と、空気流出端側とで、発生する動圧
に差を生じ、テーパ面103a、104aのある空気流入側の浮
上量が、空気流出端側よりも小さくなる。このため、図
6の点線で示す如く、磁気ヘッドの全体が前のめり傾向
となり、磁気ディスク3との間でクラッシュを起こし易
いという問題点があった。高記録密度に対応するために
浮上量を小さくした場合には、特にこの問題を生じ易
い。
【0008】更に、荷重点を境界にして、テーパ面103
a、104aのある空気流入側と空気流出端側とで質量が異
なるため、荷重点を中心にして、空気流入側の慣性モー
メントと空気流出側の慣性モーメントとがアンバランス
になり、磁気ヘッド全体として見た慣性モーメントが実
質的に大きくなる。このため、追従性が悪くなり、デー
タ転送の高速化に対応するための高速追従性を満たすこ
とが困難になっている。
【0009】そこで、本発明の課題は、上述する従来の
問題点を解決し、浮上量を低下させた場合でも磁気ディ
スクとの間でクラッシュを生じにくく、高密度記録に適
し、しかも高速追従の可能な浮上型磁気ヘッドを提供す
ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述する課題解決のた
め、本発明は、磁気記録媒体と対向する面側に浮上面を
有するスライダに、読み書き素子を付着させた浮上型磁
気ヘッドにおいて、前記スライダは、磁気記録媒体との
対向面側に間隔をおいて突設した少なくとも2本のレー
ル部を有しており、前記レール部は前記磁気記録媒体と
対向する表面に浮上面を有しており、前記浮上面はその
全面にわたって平面状となっていることを特徴とする。
【0011】
【作用】スライダの浮上面は、その全面にわたって平面
状となっているので、荷重点をスライダの中間部に設定
した場合、荷重点の前後での動圧のバランスがとれ、浮
上量が空気流入及び流出端側で実質的に等しくなる。こ
のため、前のめり傾向が回避され、記録密度向上のため
に浮上量を、例えば0.2μm 以下に低下させた場合で
も、クラッシュを生じにくくなる。
【0012】また、スライダの浮上面を、テーパ面を持
たない平面状にすると、荷重点をスライダの中間部に設
定した場合、荷重点の前後での質量のバランスがとれ、
慣性モーメントが空気流入及び流出端側で実質的に等し
くなる。このため、磁気ヘッド全体としての慣性モーメ
ントが小さくなり、磁気ディスクとの関係において追従
性が向上し、高速追従の磁気ヘッドが得られる。
【0013】スライダは、磁気記録媒体との対向面側に
間隔をおいて突設した少なくとも2本のレール部を有し
ており、レール部は磁気記録媒体と対向する表面に浮上
面を有しており、浮上面はその全面にわたって平面状と
なっているから、動圧のバランスをとる部分(空気軸
受)が、2つのレール部のそれぞれの浮上面に、間隔を
隔てて2分した形で形成される。このため、空気の流れ
方向に取られた前後方向に対して直交する左右方向(幅
方向)の両側において、テーパ面を持たないことによる
上述した作用が得られる。このように、左右方向の両側
において、間隔を隔てて、前後方向のバランスを確保す
るための空気軸受が形成されるため、スライダの浮上量
又は浮上姿勢が、前後方向のみならず、左右方向におい
ても一定化され、記録密度向上のために浮上量を低下さ
せた場合に、クラッシュを、ますます生じにくくなる。
【0014】本発明は、例えばウインチェスタ型磁気ヘ
ッド、コンポジット型磁気ヘッド、薄膜磁気ヘッドまた
はMIG型磁気ヘッド等、浮上型磁気ヘッドの殆ど全て
に適用できる。
【0015】
【実施例】図1は本発明に係る浮上型磁気ヘッドの斜視
図である。図において、図5と同一の参照符号は同一性
ある構成部分を示している。この実施例では、レール部
101、102 上に形成された浮上面103、104 の全面を、テー
パ面を持たない平面状としてある。
【0016】スライダ1の浮上面103、104の全面が、テ
ーパ面を持たない平面状となっているので、荷重点をス
ライダ1の中間部に設定した場合において、その荷重点
の前後で発生する動圧がバンランスし、浮上量が実質的
に等しくなり、前のめり現象が回避され、クラッシュを
生じにくくなる。
【0017】また、スライダ1の浮上面103、104 を、テ
ーパ面を持たない平面状にすると、スライダ1の中間部
に設定した荷重点の前後での質量のバランスがとれ、慣
性モーメントが空気流入及び流出端側で実質的に等しく
なる。このため、磁気ヘッド全体としての慣性モーメン
トが小さくなり、追従性が向上し、高速追従の磁気ヘッ
ドが得られる。
【0018】スライダ1は、磁気記録媒体との対向面側
に間隔をおいて突設した少なくとも2本のレール部101、
102を有しており、レール部101、102は磁気記録媒体と対
向する表面に浮上面103、104を有しており、浮上面103、1
04はその全面にわたって平面状となっているから、動圧
のバランスをとる部分(空気軸受)が、2つのレール部
101、102のそれぞれの浮上面103、104に、間隔を隔てて2
分した形で形成される。このため、空気の流れ方向に取
られた前後方向に対して直交する左右方向(幅方向)の
両側において、テーパ面を持たないことによる上述した
作用が得られる。このように、左右方向の両側におい
て、間隔を隔てて、前後方向のバランスを確保するため
の空気軸受が形成されるため、スライダの浮上量または
浮上姿勢が、前後方向のみならず、左右方向においても
一定化され、記録密度向上のために浮上量を低下させた
場合に、クラッシュを、ますます生じにくくなる。
【0019】図2は、図5に示した従来の浮上型磁気ヘ
ッドのアコーステック.エミッション.センサ(以下A
Eセンサと称する)による浮上安定性測定データを示す
図、図3は図1に示した本発明に係る浮上型磁気ヘッド
のAEセンサによる浮上安定性測定データを示す図であ
る。図2及び図3の測定データは、図4に示すような測
定システムによって得られたものである。
【0020】図4において、3は磁気ディスク、4は磁
気ディスク3を回転駆動するスピンドル、5は浮上型磁
気ヘッド、6は浮上型磁気ヘッド5を支持する支持バ
ネ、7はAEセンサ、8はフィルタ、9は増幅器、10
はオシロスコープである。図4における測定条件は次の
通りである。
【0021】 浮上型磁気ヘッド5の浮上量;0.18μm 測定周波数;150 kHz〜400 kHz 増幅率;60dB 磁気ディスク3の表面平滑性;Rmax <100 Å オシロスコープ10;X軸 5 sec/div Y軸50 mv/div 図2の測定データに示すように、従来の浮上型磁気ヘッ
ドは、浮上量0.18μm では、最大100mvにも達す
る大きなAEセンサ出力が生じている。このことから、
テーパ.フラット型スライダを用いた従来の浮上型磁気
ヘッドは、浮上量が0.18μm のように低い値になる
と、浮上姿勢が崩れて、浮上面が磁気ディスクの表面に
衝突してしまうことが解る。
【0022】これに対して、本発明に係る浮上型磁気ヘ
ッドは、図3に示す通り、殆ど、AEセンサ出力が生じ
ていない。このことから、本発明に係る浮上型磁気ヘッ
ドは、浮上量が0.18μm のように低い値になって
も、浮上姿勢が崩れず、安定な浮上特性が得られること
が解る。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、磁気記録
媒体と対向する面側に浮上面を有するスライダに、読み
書き素子を付着させた浮上型磁気ヘッドにおいて、前記
スライダの前記浮上面は、その全面が実質的に平面状と
なっているから、次のような効果が得られる。 (a)スライダの浮上面は、その全面にわたって平面状
となっているので、荷重点をスライダの中間部に設定し
た場合、浮上量が空気流入及び流出端側で実質的に等し
くなり、前のめり傾向が回避され、浮上量を例えば0.
2μm 以下に低下させた場合でも、クラッシュを生じに
くい高記録密度対応の磁気ヘッドを提供できる。 (b)スライダの浮上面は、その全面にわたって平面状
となっているので、スライダの中間部に設定された荷重
点の前後での質量のバランスがとれ、磁気ヘッド全体と
しての慣性モーメントが小さく、高速追従の磁気ヘッド
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る浮上型磁気ヘッドの斜視図であ
る。
【図2】図5に示した従来の浮上型磁気ヘッドのAEセ
ンサによる浮上安定性測定データを示す図である。
【図3】図1に示した本発明に係る浮上型磁気ヘッドの
AEセンサによる浮上安定性測定データを示す図であ
る。
【図4】図2及び図3の測定データを得るための測定シ
ステムを示す図である。
【図5】従来の浮上型磁気ヘッドの斜視図である。
【図6】従来の浮上型磁気ヘッドのの問題点を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 スライダ 2 読み書き素子 103、104 浮上面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体と対向する面側に浮上面を
    有するスライダに、読み書き素子を付着させた浮上型磁
    気ヘッドにおいて、前記スライダは、磁気記録媒体と対
    向する面側に、間隔をおいて突設した少なくとも2本の
    レール部を有しており、前記レール部は前記磁気記録媒
    体と対向する表面に浮上面を有しており、前記浮上面は
    その全面にわたって平面状となっていることを特徴とす
    る浮上型磁気ヘッド。
JP4130166A 1992-04-23 1992-04-23 浮上型磁気ヘッド Expired - Lifetime JPH0719461B2 (ja)

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JP60128874A Division JP2568170B2 (ja) 1985-06-12 1985-06-12 垂直磁化リジツドデイスク記録再生装置

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JPH05144209A JPH05144209A (ja) 1993-06-11
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS52151016A (en) * 1976-06-10 1977-12-15 Nec Corp Floating head slider

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JPH05144209A (ja) 1993-06-11

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