JPH07194098A - 昇圧回路及び昇圧回路用コントローラ - Google Patents

昇圧回路及び昇圧回路用コントローラ

Info

Publication number
JPH07194098A
JPH07194098A JP2995694A JP2995694A JPH07194098A JP H07194098 A JPH07194098 A JP H07194098A JP 2995694 A JP2995694 A JP 2995694A JP 2995694 A JP2995694 A JP 2995694A JP H07194098 A JPH07194098 A JP H07194098A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switch means
stage
unit
power supply
supply line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2995694A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Yamagata
誠司 山県
Shinya Uto
真也 鵜戸
Fumitaka Asami
文孝 浅見
Motoki Shimozono
元樹 下園
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2995694A priority Critical patent/JPH07194098A/ja
Publication of JPH07194098A publication Critical patent/JPH07194098A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Logic Circuits (AREA)
  • Dram (AREA)
  • Read Only Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 昇圧回路に関し、昇圧効率を高めると共に、
目標の高電圧への到達時間を短縮して昇圧電圧の立ち上
がり応答性を向上させることを目的とする。 【構成】 各昇圧部12i が、キャパシタC10i と、
該キャパシタの一端を電源ライン10に接続する第1ス
イッチ手段S10i と、該キャパシタの他端を電源ライ
ン11に接続する第2スイッチ手段S11i と、該キャ
パシタの一端を次段のキャパシタC10i+1 又は負荷容
量C11に接続する第3スイッチ手段S12i とを有
し、更に、初段の昇圧部のキャパシタの他端を電源ライ
ン10に接続する第4スイッチ手段S13を備え、第1
スイッチ手段及び第2スイッチ手段のみをオンにする第
1ステージと第3スイッチ手段及び第4スイッチ手段の
みをオンにする第2ステージを1周期として前記各スイ
ッチ手段のオンオフ制御を行うように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、昇圧回路に係り、特
に、外部から供給される電源電圧を数倍〜数十倍に昇圧
して半導体集積回路又は装置内部で必要な高電圧を生成
する昇圧回路に関する。本発明に係る昇圧回路は、例え
ばLCD(液晶ディスプレイ)やCCD(電荷結合素
子)等において好適に利用され得る。
【0002】LCDやCCD等では、画素の書き込み用
や画素情報の転送用に数十V程度の高電圧を必要とする
が、この高電圧を装置もしくはシステムの外部から供給
したのでは、電源系統の複数化やコストアップを招くか
ら好ましくない。そこで、通常の電源電圧(例えば5
V)を内部で昇圧して必要な高電圧を生成する昇圧回路
が用いられる。
【0003】
【従来の技術】図18には従来形の一例としての昇圧回
路の構成が示される。図中、1は外部電源電圧VDDの
供給ライン、2はグランド(GND)ラインを示し、こ
れら供給ライン1とグランドライン2の間には昇圧回路
3の初段部4が接続されている。
【0004】初段部4は、キャパシタC1及びキャパシ
タC2と、キャパシタC1の一端を供給ライン1に接続
可能なスイッチ手段S1と、キャパシタC1の他端を供
給ライン1に接続可能なスイッチ手段S2と、キャパシ
タC1の一端をグランドライン2に接続可能なスイッチ
手段S3と、キャパシタC1の他端をキャパシタC2の
一端に接続可能なスイッチ手段S4とを有し、キャパシ
タC2の他端はグランドライン2に接続され、キャパシ
タC2の一端から初段部4の出力(初段出力)V1が取
り出されるようになっている。
【0005】更に、初段出力V1の供給ライン5とグラ
ンドライン2の間には昇圧回路3の次段部6が接続され
ており、この例では、次段部6は出力段部を兼ねてい
る。次段部6は、キャパシタC3と、キャパシタC3の
一端を供給ライン5に接続可能なスイッチ手段S5と、
キャパシタC3の他端を供給ライン5に接続可能なスイ
ッチ手段S6と、キャパシタC3の一端をグランドライ
ン2に接続可能なスイッチ手段S7と、キャパシタC3
の他端を負荷容量C4の一端に接続可能なスイッチ手段
S8とを有している。なお、負荷容量C4は例えばLC
Dの画素容量であり、この負荷容量C4の両端電圧が昇
圧回路3の出力電圧(以下、昇圧電圧と称する)VOUT
として取り出される。
【0006】このような回路構成において、各スイッチ
手段S1〜S8は、以下の表1に示すように2つのステ
ージ(ステージ1及びステージ2)を1周期としてオン
オフ動作を繰り返す。 表1 スイッチ手段 ステージ1の状態 ステージ2の状態 S1 × ○ S2 ○ × S3 ○ × S4 × ○ S5 × ○ S6 ○ × S7 ○ × S8 × ○ 但し、○は「オン」状態、×は「オフ」状態を表してい
る。また、ステージ1はキャパシタC1及びC3の充電
ステージ、ステージ2はキャパシタC1,キャパシタC
3からそれぞれキャパシタC2,負荷容量C4への電荷
転送ステージであり、これらステージ1及びステージ2
を1周期として繰り返すことにより、図19に示すよう
に階段(ステップ)状に上昇変化する昇圧電圧VOUT
生成することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の昇圧回路においては、初段部4におけるキャパ
シタC2と出力段部6におけるキャパシタC3を直列に
接続して当該キャパシタC3を充電する構成となってい
るため、例えば、双方の容量が等しい場合(C2=C
3)、キャパシタC3にはキャパシタC2の充電電荷の
ほぼ1/2しか充電することができないといった不利が
ある。その結果、昇圧回路全体としての昇圧効率が悪い
という問題点があった。
【0008】また、昇圧電圧VOUT の生成に際して、キ
ャパシタC1の充電(ステージ1)→キャパシタC1か
らキャパシタC2への電荷転送(ステージ2)→キャパ
シタC3の充電(ステージ1)→キャパシタC3から負
荷容量C4への電荷転送(ステージ2)といった4つの
動作(つまり2周期)を経なければ昇圧電圧VOUT の値
を変化させることができない構成となっているため、電
源投入時から昇圧電圧VOUT が目標の高電圧Vhに到達
するまでに要する時間が相対的に長くなるといった不利
がある。そのため、昇圧電圧VOUT の生成に関してその
電圧の立ち上がり応答性が悪いという問題点があった。
【0009】さらに、各スイッチ手段S1〜S8はステ
ージ1とステージ2を1周期としてオンオフ動作を繰り
返すようにしているので、初段出力V1は2周期目の
ステージ1(つまりキャパシタC3の充電)の段階で初
めてその電圧値が確定する、キャパシタC1,C3は
ステージ1とステージ2ではその極性が反転する、キ
ャパシタC1に充電された電荷は負荷容量C4だけでな
くキャパシタC2にも分配される、負荷容量C4が充
電される期間はステージ2のみ(つまり1周期の半分)
である、といった不都合が生じる。そのため、昇圧電圧
OUT の立ち上がりが遅く、昇圧効率が悪いといった課
題があった。
【0010】本発明は、かかる従来技術における課題に
鑑み創作されたもので、昇圧効率を高めると共に、目標
の高電圧への到達時間を短縮して昇圧電圧の立ち上がり
応答性を向上させることができる昇圧回路を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の第1の形態によれば、図1の原理構成図に
示されるように、高電位V1 の電源ライン10と、低電
位V2 の電源ライン11と、多段的に接続された複数の
昇圧部121 〜12n であって、各昇圧部12iが、キ
ャパシタC10i (但し、当該キャパシタは各昇圧部と
別個に設けてもよい)と、クロックCKSに応答して該
キャパシタの一端を前記高電位の電源ラインに接続する
第1スイッチ手段S10i と、前記クロックに応答して
前記キャパシタの他端を前記低電位の電源ラインに接続
する第2スイッチ手段S11i と、前記クロックに応答
して前記キャパシタの一端を次段のキャパシタC10
i+1 又は負荷容量C11のいずれか一方に接続する第3
スイッチ手段S12i とを有する複数の昇圧部と、前記
クロックに応答して初段の昇圧部121 のキャパシタC
101 の他端を前記高電位の電源ラインに接続する第4
スイッチ手段S13と、前記クロックの供給タイミング
を制御する手段14とを具備し、前記第1スイッチ手段
及び第2スイッチ手段のみをオンにする第1ステージと
前記第3スイッチ手段及び第4スイッチ手段のみをオン
にする第2ステージを1周期として前記各スイッチ手段
のオンオフ制御を行い、最終段の昇圧部における第3ス
イッチ手段の端部より正極性の昇圧電圧VOUT を得るよ
うにしたことを特徴とする昇圧回路が提供される。
【0012】また、この第1の形態の変形形態によれ
ば、高電位の電源ラインと、低電位の電源ラインと、多
段的に接続された複数の昇圧部であって、各昇圧部が、
キャパシタ(同様に、当該キャパシタは各昇圧部と別個
に設けてもよい)と、クロックに応答して該キャパシタ
の一端を前記低電位の電源ラインに接続する第1スイッ
チ手段と、前記クロックに応答して前記キャパシタの他
端を前記高電位の電源ラインに接続する第2スイッチ手
段と、前記クロックに応答して前記キャパシタの一端を
次段のキャパシタ又は負荷容量のいずれか一方に接続す
る第3スイッチ手段とを有する複数の昇圧部と、前記ク
ロックに応答して初段の昇圧部のキャパシタの他端を前
記低電位の電源ラインに接続する第4スイッチ手段と、
前記クロックの供給タイミングを制御する手段とを具備
し、前記第1スイッチ手段及び第2スイッチ手段のみを
オンにする第1ステージと前記第3スイッチ手段及び第
4スイッチ手段のみをオンにする第2ステージを1周期
として前記各スイッチ手段のオンオフ制御を行い、最終
段の昇圧部における第3スイッチ手段の端部より負極性
の昇圧電圧を得るようにしたことを特徴とする昇圧回路
が提供される。
【0013】更に、本発明の第2の形態によれば、図2
の原理構成図に示されるように、高電位V1 の電源ライ
ン10と、低電位V2 の電源ライン11と、多段的に接
続された複数の昇圧部12i1〜12in;i=1〜mであ
って、各昇圧部12ijが、キャパシタC10ij(同様
に、当該キャパシタは各昇圧部と別個に設けてもよい)
と、クロックCKTに応答して該キャパシタの一端を前
記高電位の電源ラインに接続する第1スイッチ手段S1
ijと、前記クロックに応答して前記キャパシタの他端
を前記低電位の電源ラインに接続する第2スイッチ手段
S11ijと、前記クロックに応答して前記キャパシタの
一端を次段のキャパシタC10i,j+1 又は負荷容量C1
1のいずれか一方に接続する第3スイッチ手段S12ij
とを有する複数の昇圧部と、前記クロックに応答して初
段の昇圧部12i1のキャパシタC10i1の他端を前記高
電位の電源ラインに接続する第4スイッチ手段S13i
と、を備えた回路部を1単位として、各単位回路部が前
記負荷容量に対して並列に接続された複数の単位回路部
と、前記クロックの供給タイミングを制御する手段15
とを具備し、前記第1スイッチ手段及び第2スイッチ手
段のみをオンにする第1ステージと前記第3スイッチ手
段及び第4スイッチ手段のみをオンにする第2ステージ
を1周期として前記各スイッチ手段のオンオフ制御を行
うと共に、少なくとも1つの単位回路部が前記第1ステ
ージを実行中に別の少なくとも1つの単位回路部が前記
第2ステージを実行するように前記各スイッチ手段のオ
ンオフ制御を行い、各単位回路部の最終段の昇圧部にお
ける第3スイッチ手段の端部より正極性の昇圧電圧V
OUT を得るようにしたことを特徴とする昇圧回路が提供
される。
【0014】また、この第2の形態の変形形態によれ
ば、高電位の電源ラインと、低電位の電源ラインと、多
段的に接続された複数の昇圧部であって、各昇圧部が、
キャパシタ(同様に、当該キャパシタは各昇圧部と別個
に設けてもよい)と、クロックに応答して該キャパシタ
の一端を前記低電位の電源ラインに接続する第1スイッ
チ手段と、前記クロックに応答して前記キャパシタの他
端を前記高電位の電源ラインに接続する第2スイッチ手
段と、前記クロックに応答して前記キャパシタの一端を
次段のキャパシタ又は負荷容量のいずれか一方に接続す
る第3スイッチ手段とを有する複数の昇圧部と、前記ク
ロックに応答して初段の昇圧部のキャパシタの他端を前
記低電位の電源ラインに接続する第4スイッチ手段と、
を備えた回路部を1単位として、各単位回路部が前記負
荷容量に対して並列に接続された複数の単位回路部と、
前記クロックの供給タイミングを制御する手段とを具備
し、前記第1スイッチ手段及び第2スイッチ手段のみを
オンにする第1ステージと前記第3スイッチ手段及び第
4スイッチ手段のみをオンにする第2ステージを1周期
として前記各スイッチ手段のオンオフ制御を行うと共
に、少なくとも1つの単位回路部が前記第1ステージを
実行中に別の少なくとも1つの単位回路部が前記第2ス
テージを実行するように該各スイッチ手段のオンオフ制
御を行い、各単位回路部の最終段の昇圧部における第3
スイッチ手段の端部より負極性の昇圧電圧を得るように
したことを特徴とする昇圧回路が提供される。
【0015】更に、本発明の好適な実施態様において
は、前記クロックの供給タイミングを制御する手段は、
前記第1ステージと前記第2ステージの間の所定期間
中、前記各スイッチ手段が全てオフ状態となるように当
該クロックの供給タイミングを制御する。また、本発明
の他の形態によれば、多段接続された複数の昇圧部の各
々に、電荷蓄積手段の一端を高電位(又は低電位)の電
源ラインに接続する第1スイッチ手段と、前記電荷蓄積
手段の他端を低電位(又は高電位)の電源ラインに接続
する第2スイッチ手段と、前記電荷蓄積手段の一端を次
段の昇圧部又は負荷容量に接続する第3スイッチ手段と
を備え、更に初段の昇圧部の電荷蓄積手段の他端を前記
高電位(または低電位)の電源ラインに接続する第4ス
イッチ手段を備えた昇圧回路を制御するコントローラで
あって、前記第1〜第4の各スイッチ手段のオンオフ動
作のタイミング制御を行う手段を具備し、前記第1スイ
ッチ手段及び第2スイッチ手段のみをオンにする第1ス
テージと前記第3スイッチ手段及び第4スイッチ手段の
みをオンにする第2ステージを1周期として前記第1〜
第4の各スイッチ手段のオンオフ制御を行うことを特徴
とする昇圧回路用コントローラが提供される。
【0016】また、本発明の更に他の形態によれば、多
段的に接続された複数の昇圧部の各々に、電荷蓄積手段
の一端を高電位(又は低電位)の電源ラインに接続する
第1スイッチ手段と、前記電荷蓄積手段の他端を低電位
(又は高電位)の電源ラインに接続する第2スイッチ手
段と、前記電荷蓄積手段の一端を次段の昇圧部又は負荷
容量に接続する第3スイッチ手段とを備え、更に初段の
昇圧部の電荷蓄積手段の他端を前記高電位(又は低電
位)の電源ラインに接続する第4スイッチ手段を備えた
回路部を1単位として各単位回路部が前記負荷容量に対
して並列に接続された複数の単位回路部を有する昇圧回
路を制御するコントローラであって、前記第1〜第4の
各スイッチ手段のオンオフ動作のタイミング制御を行う
手段を具備し、前記第1スイッチ手段及び第2スイッチ
手段のみをオンにする第1ステージと前記第3スイッチ
手段及び第4スイッチ手段のみをオンにする第2ステー
ジを1周期として前記第1〜第4の各スイッチ手段のオ
ンオフ制御を行うと共に、少なくとも1つの単位回路部
が前記第1ステージを実行中に別の少なくとも1つの単
位回路部が前記第2ステージを実行するように前記各ス
イッチ手段のオンオフ制御を行うことを特徴とする昇圧
回路用コントローラが提供される。
【0017】
【作用】本発明の第1の形態による構成によれば(図1
参照)、先ず第1ステージで、第1スイッチ手段S10
i と第2スイッチ手段S11i をオンにすると、各昇圧
部12i におけるキャパシタC10i がそれぞれ高電位
の電源ライン10と低電位の電源ライン11の間に「並
列」に接続される。次いで、第2ステージで、第3スイ
ッチ手段S12i と第4スイッチ手段S13をオンにす
ると、全てのキャパシタC101 〜C10n と負荷容量
C11が高電位の電源ライン10と低電位の電源ライン
11の間に「直列」に接続される。
【0018】つまり、第1ステージでは、各昇圧部12
i におけるキャパシタC10i の各個が高電位の電源ラ
イン10と低電位の電源ライン11の間の電位差(便宜
的にV1 =VDD、V2 =0とする)でそれぞれ同時に充
電され、第2ステージでは、各キャパシタC10i のそ
れぞれの充電電圧の加算値(n×VDD)と電源ライン1
0の電位(VDD)との合計電位で一度に負荷容量C11
が充電される。
【0019】これによって、各昇圧部12i におけるキ
ャパシタC10i の充電電圧を無駄なく、つまり効率良
く、次段の昇圧部12i+1 又は負荷容量C11へと伝え
ることができる。しかも、かかる動作は第1ステージと
第2ステージの2段階で実現されるので、ステップ状に
変化する昇圧電圧VOUT の1段あたりの電圧変化幅を従
来例に比して増大させることができる(図3に示す波形
図参照)。これによって、目標の高電圧Vhへの到達時
間を短縮し、昇圧電圧VOUT の立ち上がり応答性を向上
させることができる。
【0020】なお、この第1の形態によれば、生成され
る昇圧電圧VOUT は正極性を呈するが、その変形形態に
示すように第1スイッチ手段、第2スイッチ手段及び第
4スイッチ手段によりそれぞれ対応するキャパシタが接
続される電源ラインの電圧極性を逆にすることにより、
上述した動作形態と同様にして、負極性の昇圧電圧を生
成することができる。
【0021】また、本発明の第2の形態による構成によ
れば(図2参照)、少なくとも1つの単位回路部(例え
ば、複数の昇圧部1211〜121n及び第4スイッチ手段
S131 からなる回路部)が前記第1ステージを実行中
に別の少なくとも1つの単位回路部(例えば、複数の昇
圧部1221〜122n及び第4スイッチ手段S132 から
なる回路部)が前記第2ステージを実行するように各ス
イッチ手段のオンオフ制御がなされている。つまり、複
数の単位回路部全体としては、そのうちの少なくとも1
つの単位回路部は、常に負荷容量C11に対して第2ス
テージ(負荷容量C11の充電動作)を実行している。
【0022】従って、この形態によれば、第1ステージ
と第2ステージを含む1周期の期間中、常に負荷容量C
11を充電することができるので、上述した第1の形態
による作用効果に加えて、昇圧効率をより一層改善する
ことができるという格別の効果が得られる(図3に示す
波形図参照)。なお、図3の例示では、各単位回路部に
おける昇圧部の数(段数)が3(n=3)で、単位回路
部の数が2(m=2)の場合における昇圧の様子が示さ
れている。
【0023】なお、この第2の形態によれば、生成され
る昇圧電圧VOUT は正極性を呈するが、その変形形態に
示すように各昇圧部における第1スイッチ手段及び第2
スイッチ手段と第4スイッチ手段によりそれぞれ対応す
るキャパシタが接続される電源ラインの電圧極性を逆に
することにより、上述した第1の形態の変形形態と同様
に、負極性の昇圧電圧を生成することができる。
【0024】また、上記クロックの供給タイミングを制
御する手段により、第1ステージと第2ステージの間の
所定期間中、前記各スイッチ手段を全てオフ状態とする
よう当該クロックの供給タイミングを制御した場合に
は、充電動作の切り換え過渡時における誤動作発生の可
能性を排除することが可能となり、これによって回路動
作の安定性を確保することができる。
【0025】なお、本発明の他の構成上の特徴及び作用
の詳細については、添付図面を参照しつつ以下に記述さ
れる実施例を用いて説明する。
【0026】
【実施例】図4は本発明の第1の形態に係る昇圧回路の
第1実施例を示す図であり、各スイッチ手段をnチャネ
ルMOSトランジスタ又はpチャネルMOSトランジス
タで構成した例である。なお、nチャネルMOSトラン
ジスタ及びpチャネルMOSトランジスタとしては、エ
ンハンスメント(ノーマリ・オフ)の絶縁ゲート型電界
効果トランジスタ(いわゆるIG・FET)を使用す
る。
【0027】先ず、構成を説明する。図4において、昇
圧回路20は、n段の昇圧部201〜20n を有し、各
昇圧部20i は、pチャネルMOSトランジスタを用い
た第1スイッチ手段21i (i=1〜n)、nチャネル
MOSトランジスタを用いた第2スイッチ手段22i
pチャネルMOSトランジスタを用いた第3スイッチ手
段23i 、及びキャパシタ24i を備えて同一に構成さ
れている。
【0028】例えば、初段の昇圧部201 で説明する
と、第1スイッチ手段211 はオン状態でキャパシタ2
1 の一端を高電位(VDD)の電源ライン25に接続
し、第2スイッチ手段221 はオン状態でキャパシタ2
1 の他端を低電位(GND)の電源ライン26に接続
し、第3スイッチ手段231 はオン状態でキャパシタ2
1 の一端を次段の昇圧部202 のキャパシタ(但し、
最終段の昇圧部20n については負荷容量27)に接続
する。
【0029】また、28は第4スイッチ手段に相当し、
この第4スイッチ手段28はオン状態で初段の昇圧部2
1 のキャパシタ241 の他端を高電位の電源ライン2
5に接続する。なお、VDDは外部から供給される高電
位の電源電圧(+5V)、GNDは低電位の電源電圧
(0V)、CK1及びCK2は各スイッチ手段のオンオ
フ制御を行うためのクロック(制御信号)を示し、各ク
ロックが“H”レベルの時にnチャネルMOSトランジ
スタがオンとなり、各クロックが“L”レベルの時にp
チャネルMOSトランジスタがオンとなる。
【0030】このような構成において、動作は2つのス
テージの繰り返しで行われる。本実施例では、第1ステ
ージにおいてクロックCK1が“H”レベル、クロック
CK2が“L”レベルに設定され、第2ステージにおい
てクロックCK1が“L”レベル、クロックCK2が
“H”レベルに設定される。 <第1ステージ>全ての段(すなわち各昇圧部20i
において第1スイッチ手段21i と第2スイッチ手段2
i だけがオン、他のスイッチ手段はオフにする。この
ため、全ての段のキャパシタ24i が高電位の電源ライ
ン25と低電位の電源ライン26の間に並列に接続さ
れ、各キャパシタ24i は両電源ラインの電位差(+5
V)でそれぞれ同時に充電される。
【0031】<第2ステージ>全ての段の第3スイッチ
手段23i と第4スイッチ手段28だけがオン、他のス
イッチ手段はオフにする。このため、全ての段のキャパ
シタ24i 及び負荷容量27が高電位の電源ライン25
と低電位の電源ライン26の間に直列に接続され、各キ
ャパシタ24i の充電電圧の合計値(+5V×n)に両
電源ラインの電位差(+5V)を加えた電圧、すなわち
+5V×n+5V、で負荷容量27が一度に充電され
る。
【0032】このように第1実施例の構成によれば、第
1ステージで全ての段のキャパシタ24i を一斉に充電
し、次の第2ステージで各キャパシタの充電電圧を一度
に無駄なく負荷容量27に転送することができる。従っ
て、昇圧効率の高い昇圧回路20を実現できると共に、
各段間の転送動作に無駄がないので、昇圧電圧V
OUT (負荷容量27の両端電圧)を速やかに立ち上げる
ことができ、応答性に優れた昇圧回路20を実現できる
という格別な効果を奏することができる。
【0033】ここで、本実施例の昇圧電圧VOUT を数式
で求めてみる。今、キャパシタ24i と負荷容量27の
内部容量比をmとすると、一周期目の昇圧電圧VOUT1
次式(1)で表すことができる。 VOUT1=m(n+1)VDD/(m+n) ……………………………(1) ここで、mの値を∞に近づけた時の昇圧電圧VOUT1の極
限値をlim(1) 、mの値を0に近づけた時の昇圧電圧
OUT1の極限値をlim(2) とすると、以下の式(2)
のように表される。
【0034】 lim(1) OUT1=(n+1)VDD, lim(2) OUT1=0……(2) この式(2)から分かるように、内部容量比mが大きい
ほど、すなわち、キャパシタ24i の値が大きいほど、
昇圧電圧VOUT1の立ち上がりを早くすることができる。
一方、p周期目の昇圧電圧VOUTpは、次式(3)で求め
ることができ、さらに式(3)から以下の式(4)が得
られる。
【0035】 VOUTp=m(n+1)VDD/(m+n) ×{n/(m+n)}p-1 ……………………………………(3) VOUT =VOUT1+VOUT2+……+VOUTp+…… =m(n+1)VDD/(m+n) ×Σ{n/(m+n)}p-1 …………………………………(4) 但し、Σはp=1から∞までの和を表している。ここ
で、式(4)の無限等比級数の第p部分和Spは、以下
の式(5)のように表される。
【0036】 Sp=Σ{n/(m+n)}k-1 …………………………………………(5) 但し、Σはk=1からpまでの和を表している。ここ
で、m≧1、n>0であるから、以下の関係が成り立
つ。 0<n/(m+n)=A<1………………………………………………(6) ∴Sp=1×(1−Ap )/(1−A) =(m+n)/m×〔1−{n/(m+n)}p 〕……………(7) 従って、pの値を∞に近づけた時の第p部分和Spの極
限値をlim(3) とすると、収束値Sは以下の式(8)
のように表される。
【0037】 S=lim(3) Sp=(m+n)/m …………………………………(8) 結局、昇圧電圧VOUT は、以下の式(9)に示すよう
に、(n+1)VDD、すなわち、VDDを+5Vとする
と、前述したように+5V×n+5Vで与えられること
になる。 VOUT =m(n+1)VDD/(m+n)×Σ{n/(m+n)}p-1 =(n+1)VDD ………………………………………………(9) 図5は本発明の第1の形態に係る昇圧回路の第2実施例
を示す図であり、この例では、CK11〜CK14の4
つのクロック(制御信号)を用いて、各スイッチ手段の
オンオフのタイミングをきめ細かく行うようにしてい
る。図6には各制御クロックCK11〜CK14の供給
タイミング図が示される。なお、第1実施例(図4参
照)で用いられている回路要素には同一の符号を付して
おり、その説明は省略する。
【0038】図5において、クロックCK11は第4ス
イッチ手段28のオンオフ専用、クロックCK12は第
2スイッチ手段22i のオンオフ専用、クロックCK1
3は第1スイッチ手段21i のオンオフ専用、クロック
CK14は第3スイッチ手段23i のオンオフ専用とし
て用いられる。図6に示すように、クロックCK11と
CK14は同相の信号であり、これらクロックは、必要
に応じて1つの信号にまとめても構わない。また、クロ
ックCK12とCK13は逆相の信号である。
【0039】クロックCK11(又はクロックCK1
4)とクロックCK12(又はクロックCK13)は周
期は同じであるが、クロックCK12の立ち上がり(又
はクロックCK13の立ち下がり)は、クロックCK1
1(又はクロックCK14)の立ち上がり時点よりも所
定時間dだけ遅延するように設定されている。また、ク
ロックCK11(又はクロックCK14)の立ち下がり
は、クロックCK12の立ち下がり(又はクロックCK
13の立ち上がり)時点よりも所定時間dだけ遅延する
ように設定されている。
【0040】また、クロックCK12の“H”レベル期
間(又はクロックCK13の“L”レベル期間)は、第
1スイッチ手段21i と第2スイッチ手段22i がオン
している期間であり、当該期間は各段のキャパシタ24
i の充電期間TC1になる(第1ステージ)。一方、クロ
ックCK11(又はクロックCK14)の“L”レベル
期間は、第3スイッチ手段23i と第4スイッチ手段2
8がオンしている期間であり、当該期間は負荷容量27
の充電期間TC2になる(第2ステージ)。
【0041】従って、第2実施例の構成によれば、キャ
パシタ24i の充電期間TC1を終えた後、所定のインタ
ーバル期間(遅延時間d)を経過してから、負荷容量2
7の充電期間TC2が開始されるようになっているので、
充電動作の切り換え過渡時における回路の誤動作等の不
都合を解消することができる。これは、回路動作の安定
化に大いに寄与する。
【0042】図7は本発明の第1の形態に係る昇圧回路
の第3実施例を示す図であり、上述した第2実施例の一
変形例である。この第3実施例では、各昇圧部20i
における第1スイッチ手段21i ’と第3スイッチ手段
23i ’のバックゲートの接続位置が第2実施例の場合
と相違している。
【0043】すなわち、上述した第2実施例では、第1
スイッチ手段21i と第3スイッチ手段23i のバック
ゲートを自らの昇圧部20i におけるキャパシタ24i
の一端側に接続しているが、この第3実施例では、第1
スイッチ手段21i ' と第3スイッチ手段23i ’のバ
ックゲートを次段の昇圧部20i+1 におけるキャパシタ
24i+1 の他端側(但し、自らの昇圧部が最終段の場合
には負荷容量27)に接続している点で異なっている。
このようにしても、第1スイッチ手段21i ’と第3ス
イッチ手段23i ’は何等支障なくオンオフするから、
上記第2実施例と同様の作用効果を奏することができ
る。
【0044】図8は本発明の第1の形態に係る昇圧回路
の第4実施例を示す図であり、上述した第2実施例の他
の変形例である。この第4実施例では、各昇圧部2
i ''における第1スイッチ手段21i ''と第3スイッ
チ手段23i ''のバックゲート位置を共通化している点
で上記第2実施例と相違している。
【0045】このような接続構成を採ることにより、全
ての第1スイッチ手段21i ''と第3スイッチ手段23
i ''でウエルを共有化できるので、ウエルの形成数を削
減して製造の容易化を図ることができると共に、基板電
位を安定化させてラッチアップ等の障害回避を図ること
ができるというメリットがある。図9は本発明の第1の
形態に係る昇圧回路の第5実施例を示す図であり、負極
性の昇圧電圧を生成できるようにした例である。
【0046】図9において、30は昇圧回路を示し、該
昇圧回路は、n段の昇圧部301 〜30n を有し、各昇
圧部30i は、nチャネルMOSトランジスタを用いた
第1スイッチ手段31i 、pチャネルMOSトランジス
タを用いた第2スイッチ手段32i 、nチャネルMOS
トランジスタを用いた第3スイッチ手段33i 、及びキ
ャパシタ34i を備えて同一に構成されている。
【0047】例えば、初段の昇圧部301 で説明する
と、第1スイッチ手段311 はオン状態でキャパシタ3
1 の一端を低電位(GND)の電源ライン35に接続
し、第2スイッチ手段321 はオン状態でキャパシタ3
1 の他端を高電位(VDD)の電源ライン36に接続
し、第3スイッチ手段331 はオン状態でキャパシタ3
1 の一端を次段の昇圧部302 のキャパシタ(但し、
最終段の昇圧部30n については負荷容量37)に接続
する。
【0048】また、38は第4スイッチ手段に相当し、
この第4スイッチ手段38はオン状態で初段の昇圧部3
1 のキャパシタ341 の他端を低電位の電源ライン3
5に接続する。なお、VDDは外部から供給される高電
位の電源電圧(+5V)、GNDは低電位の電源電圧
(0V)、CK11〜CK14は各スイッチ手段のオン
オフ制御を行うためのクロック(制御信号)を示す。
【0049】このような構成において、第1ステージで
は、第1スイッチ手段31i と第2スイッチ手段32i
がオンし、他のスイッチ手段はオフする。このため、全
ての段のキャパシタ34i が高電位の電源ライン36
と低電位の電源ライン35の間に並列に接続され、両電
源ライン間の電位差(+5V)でそれぞれ同時に充電さ
れる。次いで、第2ステージでは、第3スイッチ手段3
i と第4スイッチ手段38がオンし、他のスイッチ手
段はオフする。このため、全ての段のキャパシタ34i
と負荷容量37が直列に接続され、全てのキャパシタ3
i の充電電圧の合計値(+5V×n)を電源として、
負荷容量37が充電される。
【0050】ここで、全てのキャパシタ34i は、第1
スイッチ手段31i につながる一端側を負極性(−)、
第2スイッチ手段32i につながる他端側を正極性
(+)として充電される。従って、第2ステージにおけ
る負荷容量37の充電極性は、図面の上側極が負、下側
極が正となるから、負極性の昇圧電圧VOUT として取り
出すことができる。
【0051】図10は本発明の第1の形態に係る昇圧回
路の第6実施例を示す図であり、上述した第5実施例の
一変形例である。この第6実施例では、各昇圧部3
i ’における第1スイッチ手段31i ’と第3スイッ
チ手段33i ’のバックゲートの接続位置が第5実施例
の場合と相違している。
【0052】すなわち、上述した第5実施例では、第1
スイッチ手段31i と第3スイッチ手段33i のバック
ゲートを自らの昇圧部30i におけるキャパシタ34i
の一端側に接続しているが、この第6実施例では、第1
スイッチ手段31i ' と第3スイッチ手段33i ’のバ
ックゲートを次段の昇圧部30i+1 におけるキャパシタ
34i+1 の他端側(但し、自らの昇圧部が最終段の場合
には負荷容量37)に接続している点で異なっている。
このようにしても、第1スイッチ手段31i ’と第3ス
イッチ手段33i ’は何等支障なくオンオフするから、
上記第5実施例と同様の作用効果を奏することができ
る。
【0053】図11は本発明の第1の形態に係る昇圧回
路の第7実施例を示す図であり、上述した第5実施例の
他の変形例である。この第7実施例では、各昇圧部30
i ''における第1スイッチ手段31i ''と第3スイッチ
手段33i ''のバックゲート位置を共通化している点で
上記第5実施例と相違している。
【0054】このような接続構成を採ることにより、全
ての第1スイッチ手段31i ''と第3スイッチ手段33
i ''でウエルを共有化できるので、ウエルの形成数を削
減して製造の容易化を図ることができると共に、基板電
位を安定化させてラッチアップ等の障害回避を図ること
ができるというメリットがある。図12は本発明の第1
の形態に係る昇圧回路の第8実施例を示す図であり、各
スイッチ手段をCMOSトランスミッションゲートで構
成した例である。
【0055】図12において、昇圧回路40は、n段の
昇圧部401 〜40n を有し、各昇圧部40i は何れも
同一の構成で、第1スイッチ手段41i 、第2スイッチ
手段42i 、第3スイッチ手段43i 、及びキャパシタ
44i を有する。なお、45は高電位(VDD)の電源
ライン、46は低電位(GND)の電源ライン、47は
負荷容量、48は第4スイッチ手段を示す。
【0056】本実施例では、1段目の第2スイッチ手段
421 と第4スイッチ手段48を除く全てのスイッチ手
段をCMOSトランスミッションゲートで構成している
が、これに限るものではなく、1段目の第2スイッチ手
段421 と第4スイッチ手段48についても他のスイッ
チ手段と同様にCMOSトランスミッションゲートで構
成しても構わない。
【0057】CMOSトランスミッションゲートは、ド
レイン/ソースを共通化した一対のpチャネルMOSト
ランジスタQP及びnチャネルMOSトランジスタQN
と、インバータIVとを備えて構成されており、本実施
例では、各制御クロックCK11、CK12、CK13
及びCK14をそれぞれpチャネルMOSトランジスタ
QP(但し、第2スイッチ手段42i についてはnチャ
ネルMOSトランジスタQN)のゲートに与えると共
に、各制御クロックCK11、CK12、CK13及び
CK14の各々の反転信号をインバータゲート51で作
り出し、その反転信号を対応するnチャネルMOSトラ
ンジスタQN(第2スイッチ手段42i についてはpチ
ャネルMOSトランジスタQP)のゲートに与えてい
る。
【0058】このように、各スイッチ手段をCMOSト
ランスミッションゲートで構成しても、全てのスイッチ
手段は何等支障なくオンオフするから、上述した第1〜
第7実施例と同様の作用効果を奏することができる。図
13は本発明の第2の形態に係る昇圧回路の第1実施例
を示す図であり、各スイッチ手段をnチャネルMOSト
ランジスタ又はpチャネルMOSトランジスタで構成し
た例である。
【0059】図13において、昇圧回路70は、負荷容
量77に対して並列に接続された2つの単位回路部(後
述)を備えて構成されている。各単位回路部は、基本的
には図5に示した実施例の構成と同様に構成され、n段
の昇圧部7011〜701n(又は7021〜702n)を有
し、各昇圧部701i(又は702i)は、pチャネルMO
Sトランジスタを用いた第1スイッチ手段711i(又は
712i)、nチャネルMOSトランジスタを用いた第2
スイッチ手段721i(又は722i)、pチャネルMOS
トランジスタを用いた第3スイッチ手段731i(又は7
2i)、及びキャパシタ741i(又は742i)を備えて
同一に構成されている。
【0060】例えば初段の昇圧部7011で説明すると、
第1スイッチ手段7111はオン状態でキャパシタ7411
の一端を高電位(VDD)の電源ライン751 に接続
し、第2スイッチ手段7211はオン状態でキャパシタ7
11の他端を低電位(GND)の電源ライン761 に接
続し、第3スイッチ手段7311はオン状態でキャパシタ
7411の一端を次段の昇圧部7012のキャパシタ(但
し、最終段の昇圧部701nについては負荷容量77)に
接続する。
【0061】また、781 (又は782 )は第4スイッ
チ手段を示し、この第4スイッチ手段781 (又は78
2 )はオン状態で初段の昇圧部7011(又は7021)の
キャパシタ7411(又は7421)の他端を高電位の電源
ライン751 (又は752 )に接続する。なお、VDD
は外部から供給される高電位の電源電圧(+5V)、G
NDは低電位の電源電圧(0V)、CK11〜CK14
及びCK21〜CK24は各スイッチ手段のオンオフ制
御を行うためのクロック(制御信号)を示す。
【0062】各単位回路部の動作形態については、前述
した図4,図5,図7及び図8に示す各実施例(正極性
の昇圧電圧VOUT を生成する構成)と同じであるので、
その説明は省略する。この第1実施例では、一方の単位
回路部(例えば、昇圧部7011〜701n及び第4スイッ
チ手段781 )が前記第1ステージ(各キャパシタ74
11〜741nの充電動作)を実行している時に他方の単位
回路部(昇圧部7021〜702n及び第4スイッチ手段7
2 )が前記第2ステージ(負荷容量77の充電動作)
を実行するように、各クロックCK11〜CK14及び
CK21〜CK24を“H”レベル又は“L”レベルに
制御して各スイッチ手段を適宜オンオフ制御するように
している。
【0063】従って、この第1実施例によれば、一方の
単位回路部は常に負荷容量77に対して第2ステージを
実行しているので、昇圧回路70全体としては、第1ス
テージと第2ステージを含む1周期の期間中、常に負荷
容量77を充電することができる。つまり、前述した本
発明の第1の形態に係る昇圧回路の各実施例の場合に比
べて、より一層、昇圧効率を改善することが可能とな
る。
【0064】また、各昇圧部における出力VH1 〜VH
n の電圧値は1周期目の第1ステージの段階で5Vに確
定し、また、各キャパシタは第1ステージと第2ステー
ジで極性が反転することもなく、更に、各キャパシタに
充電された電荷は負荷容量77のみに分配されるといっ
たメリットがある。図14は本発明の第2の形態に係る
昇圧回路の第2実施例を示す図であり、負極性の昇圧電
圧を生成できるようにした例である。
【0065】図14において、昇圧回路80は、負荷容
量87に対して並列に接続された2つの単位回路部を備
えて構成されている。各単位回路部は、基本的には図9
に示した実施例の構成と同様に構成され、n段の昇圧部
8011〜801n(又は8021〜802n)を有し、各昇圧
部801i(又は802i)は、nチャネルMOSトランジ
スタを用いた第1スイッチ手段811i(又は812i)、
pチャネルMOSトランジスタを用いた第2スイッチ手
段821i(又は822i)、nチャネルMOSトランジス
タを用いた第3スイッチ手段831i(又は832i)、及
びキャパシタ841i(又は842i)を備えて同一に構成
されている。
【0066】例えば初段の昇圧部8011で説明すると、
第1スイッチ手段8111はオン状態でキャパシタ8411
の一端を低電位(GND)の電源ライン851 に接続
し、第2スイッチ手段8211はオン状態でキャパシタ8
11の他端を高電位(VDD)の電源ライン861 に接
続し、第3スイッチ手段8311はオン状態でキャパシタ
8411の一端を次段の昇圧部8012のキャパシタ(但
し、最終段の昇圧部801nについては負荷容量87)に
接続する。
【0067】また、881 (又は882 )は第4スイッ
チ手段を示し、この第4スイッチ手段881 (又は88
2 )はオン状態で初段の昇圧部8011(又は8021)の
キャパシタ8411(又は8421)の他端を低電位の電源
ライン851 (又は852 )に接続する。なお、VDD
は外部から供給される高電位の電源電圧(+5V)、G
NDは低電位の電源電圧(0V)、CK11〜CK14
及びCK21〜CK24は各スイッチ手段のオンオフ制
御を行うためのクロック(制御信号)を示す。
【0068】各単位回路部単体の動作形態については、
前述した図9,図10及び図11に示す各実施例(負極
性の昇圧電圧VOUT を生成する構成)と同じであり、ま
た、各単位回路部相互間の動作形態については、図13
に示す第1実施例と同様であるので、それぞれの説明は
省略する。図15は本発明の第2の形態に係る昇圧回路
の第3実施例を示す図であり、全てのスイッチ手段をC
MOSトランスミッションゲートで構成した例である。
【0069】この第3実施例の構成は、図13に示す第
1実施例で用いられたnチャネルMOSトランジスタ又
はpチャネルMOSトランジスタに代えてCMOSトラ
ンスミッションゲートG11i, G21i, G31i, G41,
G12i, G22i, G32i及びG42 を用いており、他の
構成については図13の構成と全く同じである。従っ
て、その動作形態については省略する。
【0070】図16は本発明の第2の形態に係る昇圧回
路の第4実施例を示す図であり、第3実施例と同様、全
てのスイッチ手段をCMOSトランスミッションゲート
で構成した例である。この第4実施例の構成は、図14
に示す第2実施例で用いられたnチャネルMOSトラン
ジスタ又はpチャネルMOSトランジスタに代えてCM
OSトランスミッションゲートG51i, G61i, G
1i, G81,G52i, G62i, G72i及びG82 を用い
ており、他の構成については図14の構成と全く同じで
ある。従って、その動作形態については省略する。
【0071】図17には上述した各実施例における昇圧
回路の応用例が示される。図示の構成は、各実施例の昇
圧回路にある種のレベルシフタを組み合わせた例を示し
ており、このレベルシフタは、本出願人が先に提案した
「レベルコンバータ及び半導体集積回路」(特願平5ー
72223号 平成5年3月30日出願)に記載されて
いるものである。
【0072】図17(a)において、60は振幅VDD
の内部クロックCKに応答して該クロックの振幅を昇圧
回路の出力(昇圧電圧VOUT )に対応させて増大するレ
ベルシフタ、61はこの増大されたクロック信号CKUP
に基づいて昇圧回路における各スイッチ手段のオンオフ
制御用のクロック信号群CKGUP (CKUPと同振幅)を
生成する昇圧回路制御部を示す。ここに、クロック信号
群CKGUP を構成する各クロック信号は、例えば図12
に示す制御クロックCK11〜CK14に相当する。
【0073】この構成によれば、昇圧回路における各ス
イッチ手段のゲート制御電圧を初段の0〜VDDの電位
差から昇圧電圧VOUT の電位差に拡大しているので、各
スイッチ手段を構成するpチャネルMOSトランジスタ
又はnチャネルMOSトランジスタのオン抵抗を小さく
抑制できるといったメリットがある。一方、図17
(b)において、62は振幅VDDの内部クロックCK
に基づいて昇圧回路における各スイッチ手段のオンオフ
用の制御信号群CKG (CKと同振幅)を生成する昇圧
回路制御部、63は制御信号群CKG の各信号の振幅を
昇圧回路の出力(昇圧電圧VOUT )に対応させて増大す
るレベルシフタを示す。なお、CKGUP は振幅増大後の
制御信号群を表す。
【0074】この構成においては、レベルシフタ63の
配置位置を昇圧回路制御部62と昇圧回路の間に変えて
おり、これによって、オンオフ用制御信号の振幅を容易
に増大することができると共に、昇圧回路制御部62の
電源電圧はVDDだけで済むので、(a)の構成に比べ
て電力消費を抑制できるといったメリットがある。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、各
昇圧部におけるキャパシタの充電電圧を無駄なく、つま
り効率良く、次段の昇圧部又は負荷容量へ伝えることが
でき、しかも、係る動作は第1ステージと第2ステージ
の2段階で実現されるので、ステップ状に変化する昇圧
電圧の1段あたりの電圧変化幅を相対的に増大させるこ
とができる。これによって、目標の高電圧への到達時間
を短縮し、昇圧電圧の立ち上がり応答性を向上させるこ
とができる。
【0076】また、少なくとも1つの単位回路部が負荷
容量に対して常に第2ステージを実行するように構成さ
れているので、第1ステージと第2ステージを含む1周
期の期間中、常に負荷容量を充電することができ、これ
によって、昇圧効率をより一層高めることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の形態に係る昇圧回路の原理構成
図である。
【図2】本発明の第2の形態に係る昇圧回路の原理構成
図である。
【図3】図1及び図2に示す昇圧回路が生成する昇圧電
圧の波形図である。
【図4】本発明の第1の形態に係る昇圧回路の第1実施
例の回路図である。
【図5】本発明の第1の形態に係る昇圧回路の第2実施
例の回路図である。
【図6】図5における制御クロックの供給タイミング図
である。
【図7】本発明の第1の形態に係る昇圧回路の第3実施
例の回路図である。
【図8】本発明の第1の形態に係る昇圧回路の第4実施
例の回路図である。
【図9】本発明の第1の形態に係る昇圧回路の第5実施
例の回路図である。
【図10】本発明の第1の形態に係る昇圧回路の第6実
施例の回路図である。
【図11】本発明の第1の形態に係る昇圧回路の第7実
施例の回路図である。
【図12】本発明の第1の形態に係る昇圧回路の第8実
施例の回路図である。
【図13】本発明の第2の形態に係る昇圧回路の第1実
施例の回路図である。
【図14】本発明の第2の形態に係る昇圧回路の第2実
施例の回路図である。
【図15】本発明の第2の形態に係る昇圧回路の第3実
施例の回路図である。
【図16】本発明の第2の形態に係る昇圧回路の第4実
施例の回路図である。
【図17】各実施例の昇圧回路の応用例を示す構成図で
ある。
【図18】従来形の一例としての昇圧回路の構成を示す
回路図である。
【図19】図18の昇圧回路が生成する昇圧電圧の波形
図である。
【符号の説明】
C10i ,C10ij…キャパシタ C11…負荷容量 CKS,CKT…クロック S10i ,S10ij…第1スイッチ手段 S11i ,S11ij…第2スイッチ手段 S12i ,S12ij…第3スイッチ手段 S13,S13i …第4スイッチ手段 VOUT …昇圧電圧 V1 …高電位の電源電圧 V2 …低電位の電源電圧 10…高電位の電源ライン 11…低電位の電源ライン 12i …昇圧部 14,15…クロック供給制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下園 元樹 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高電位(V1 )の電源ライン(10)
    と、 低電位(V2 )の電源ライン(11)と、 多段的に接続された複数の昇圧部(121 〜12n )で
    あって、各昇圧部(12i )が、クロック(CKS)に
    応答して電荷蓄積手段の一端を前記高電位の電源ライン
    に接続する第1スイッチ手段(S10i )と、前記クロ
    ックに応答して前記電荷蓄積手段の他端を前記低電位の
    電源ラインに接続する第2スイッチ手段(S11i
    と、前記クロックに応答して前記電荷蓄積手段の一端を
    次段の昇圧部又は負荷容量(C11)に接続する第3ス
    イッチ手段(S12i )とを有する複数の昇圧部と、 前記クロックに応答して初段の昇圧部(121 )の電荷
    蓄積手段の他端を前記高電位の電源ラインに接続する第
    4スイッチ手段(S13)と、 前記クロックの供給タイミングを制御する手段(14)
    とを具備し、 前記第1スイッチ手段及び第2スイッチ手段のみをオン
    にする第1ステージと前記第3スイッチ手段及び第4ス
    イッチ手段のみをオンにする第2ステージを1周期とし
    て前記各スイッチ手段のオンオフ制御を行い、最終段の
    昇圧部における第3スイッチ手段の端部より正極性の昇
    圧電圧(VOUT )を得るようにしたことを特徴とする昇
    圧回路。
  2. 【請求項2】 高電位の電源ラインと、 低電位の電源ラインと、 多段的に接続された複数の昇圧部であって、各昇圧部
    が、クロックに応答して電荷蓄積手段の一端を前記低電
    位の電源ラインに接続する第1スイッチ手段と、前記ク
    ロックに応答して前記電荷蓄積手段の他端を前記高電位
    の電源ラインに接続する第2スイッチ手段と、前記クロ
    ックに応答して前記電荷蓄積手段の一端を次段の昇圧部
    又は負荷容量に接続する第3スイッチ手段とを有する複
    数の昇圧部と、 前記クロックに応答して初段の昇圧部の電荷蓄積手段の
    他端を前記低電位の電源ラインに接続する第4スイッチ
    手段と、 前記クロックの供給タイミングを制御する手段とを具備
    し、 前記第1スイッチ手段及び第2スイッチ手段のみをオン
    にする第1ステージと前記第3スイッチ手段及び第4ス
    イッチ手段のみをオンにする第2ステージを1周期とし
    て前記各スイッチ手段のオンオフ制御を行い、最終段の
    昇圧部における第3スイッチ手段の端部より負極性の昇
    圧電圧を得るようにしたことを特徴とする昇圧回路。
  3. 【請求項3】 高電位(V1 )の電源ライン(10)
    と、 低電位(V2 )の電源ライン(11)と、 多段的に接続された複数の昇圧部(12i1〜12in;i
    =1〜m)であって、各昇圧部(12ij)が、クロック
    (CKT)に応答して電荷蓄積手段の一端を前記高電位
    の電源ラインに接続する第1スイッチ手段(S10ij
    と、前記クロックに応答して前記電荷蓄積手段の他端を
    前記低電位の電源ラインに接続する第2スイッチ手段
    (S11ij)と、前記クロックに応答して前記電荷蓄積
    手段の一端を次段の昇圧部又は負荷容量(C11)に接
    続する第3スイッチ手段(S12ij)とを有する複数の
    昇圧部と、 前記クロックに応答して初段の昇圧部(12i1)の電荷
    蓄積手段の他端を前記高電位の電源ラインに接続する第
    4スイッチ手段(S13i )と、 を備えた回路部を1単位として、各単位回路部が前記負
    荷容量に対して並列に接続された複数の単位回路部と、 前記クロックの供給タイミングを制御する手段(15)
    とを具備し、 前記第1スイッチ手段及び第2スイッチ手段のみをオン
    にする第1ステージと前記第3スイッチ手段及び第4ス
    イッチ手段のみをオンにする第2ステージを1周期とし
    て前記各スイッチ手段のオンオフ制御を行うと共に、少
    なくとも1つの単位回路部が前記第1ステージを実行中
    に別の少なくとも1つの単位回路部が前記第2ステージ
    を実行するように前記各スイッチ手段のオンオフ制御を
    行い、各単位回路部の最終段の昇圧部における第3スイ
    ッチ手段の端部より正極性の昇圧電圧(VOUT )を得る
    ようにしたことを特徴とする昇圧回路。
  4. 【請求項4】 高電位の電源ラインと、 低電位の電源ラインと、 多段的に接続された複数の昇圧部であって、各昇圧部
    が、クロックに応答して電荷蓄積手段の一端を前記低電
    位の電源ラインに接続する第1スイッチ手段と、前記ク
    ロックに応答して前記電荷蓄積手段の他端を前記高電位
    の電源ラインに接続する第2スイッチ手段と、前記クロ
    ックに応答して前記電荷蓄積手段の一端を次段の昇圧部
    又は負荷容量に接続する第3スイッチ手段とを有する複
    数の昇圧部と、 前記クロックに応答して初段の昇圧部の電荷蓄積手段の
    他端を前記低電位の電源ラインに接続する第4スイッチ
    手段と、 を備えた回路部を1単位として、各単位回路部が前記負
    荷容量に対して並列に接続された複数の単位回路部と、 前記クロックの供給タイミングを制御する手段とを具備
    し、 前記第1スイッチ手段及び第2スイッチ手段のみをオン
    にする第1ステージと前記第3スイッチ手段及び第4ス
    イッチ手段のみをオンにする第2ステージを1周期とし
    て前記各スイッチ手段のオンオフ制御を行うと共に、少
    なくとも1つの単位回路部が前記第1ステージを実行中
    に別の少なくとも1つの単位回路部が前記第2ステージ
    を実行するように前記各スイッチ手段のオンオフ制御を
    行い、各単位回路部の最終段の昇圧部における第3スイ
    ッチ手段の端部より負極性の昇圧電圧を得るようにした
    ことを特徴とする昇圧回路。
  5. 【請求項5】 前記クロックの供給タイミングを制御す
    る手段は、前記第1ステージと前記第2ステージの間の
    所定期間中、前記各スイッチ手段が全てオフ状態となる
    ように当該クロックの供給タイミングを制御することを
    特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の昇圧
    回路。
  6. 【請求項6】 前記各スイッチ手段は、それぞれ対応す
    るクロックに応答するnチャネルMOSトランジスタ、
    pチャネルMOSトランジスタ、又はCMOSトランス
    ミッションゲートで構成されることを特徴とする請求項
    1から5のいずれか一項に記載の昇圧回路。
  7. 【請求項7】 前記電荷蓄積手段は、前記各昇圧部と別
    個に設けられることを特徴とする請求項1から4のいず
    れか一項に記載の昇圧回路。
  8. 【請求項8】 多段的に接続された複数の昇圧部の各々
    に、電荷蓄積手段の一端を高電位の電源ラインに接続す
    る第1スイッチ手段と、前記電荷蓄積手段の他端を低電
    位の電源ラインに接続する第2スイッチ手段と、前記電
    荷蓄積手段の一端を次段の昇圧部又は負荷容量に接続す
    る第3スイッチ手段とを備え、更に初段の昇圧部の電荷
    蓄積手段の他端を前記高電位の電源ラインに接続する第
    4スイッチ手段を備えた昇圧回路を制御するコントロー
    ラであって、 前記第1〜第4の各スイッチ手段のオンオフ動作のタイ
    ミング制御を行う手段を具備し、前記第1スイッチ手段
    及び第2スイッチ手段のみをオンにする第1ステージと
    前記第3スイッチ手段及び第4スイッチ手段のみをオン
    にする第2ステージを1周期として前記第1〜第4の各
    スイッチ手段のオンオフ制御を行うことを特徴とする昇
    圧回路用コントローラ。
  9. 【請求項9】 多段的に接続された複数の昇圧部の各々
    に、電荷蓄積手段の一端を低電位の電源ラインに接続す
    る第1スイッチ手段と、前記電荷蓄積手段の他端を高電
    位の電源ラインに接続する第2スイッチ手段と、前記電
    荷蓄積手段の一端を次段の昇圧部又は負荷容量に接続す
    る第3スイッチ手段とを備え、更に初段の昇圧部の電荷
    蓄積手段の他端を前記低電位の電源ラインに接続する第
    4スイッチ手段を備えた昇圧回路を制御するコントロー
    ラであって、 前記第1〜第4の各スイッチ手段のオンオフ動作のタイ
    ミング制御を行う手段を具備し、前記第1スイッチ手段
    及び第2スイッチ手段のみをオンにする第1ステージと
    前記第3スイッチ手段及び第4スイッチ手段のみをオン
    にする第2ステージを1周期として前記第1〜第4の各
    スイッチ手段のオンオフ制御を行うことを特徴とする昇
    圧回路用コントローラ。
  10. 【請求項10】 多段的に接続された複数の昇圧部の各
    々に、電荷蓄積手段の一端を高電位の電源ラインに接続
    する第1スイッチ手段と、前記電荷蓄積手段の他端を低
    電位の電源ラインに接続する第2スイッチ手段と、前記
    電荷蓄積手段の一端を次段の昇圧部又は負荷容量に接続
    する第3スイッチ手段とを備え、更に初段の昇圧部の電
    荷蓄積手段の他端を前記高電位の電源ラインに接続する
    第4スイッチ手段を備えた回路部を1単位として各単位
    回路部が前記負荷容量に対して並列に接続された複数の
    単位回路部を有する昇圧回路を制御するコントローラで
    あって、 前記第1〜第4の各スイッチ手段のオンオフ動作のタイ
    ミング制御を行う手段を具備し、前記第1スイッチ手段
    及び第2スイッチ手段のみをオンにする第1ステージと
    前記第3スイッチ手段及び第4スイッチ手段のみをオン
    にする第2ステージを1周期として前記第1〜第4の各
    スイッチ手段のオンオフ制御を行うと共に、少なくとも
    1つの単位回路部が前記第1ステージを実行中に別の少
    なくとも1つの単位回路部が前記第2ステージを実行す
    るように前記各スイッチ手段のオンオフ制御を行うこと
    を特徴とする昇圧回路用コントローラ。
  11. 【請求項11】 多段的に接続された複数の昇圧部の各
    々に、電荷蓄積手段の一端を低電位の電源ラインに接続
    する第1スイッチ手段と、前記電荷蓄積手段の他端を高
    電位の電源ラインに接続する第2スイッチ手段と、前記
    電荷蓄積手段の一端を次段の昇圧部又は負荷容量に接続
    する第3スイッチ手段とを備え、更に初段の昇圧部の電
    荷蓄積手段の他端を前記低電位の電源ラインに接続する
    第4スイッチ手段を備えた回路部を1単位として各単位
    回路部が前記負荷容量に対して並列に接続された複数の
    単位回路部を有する昇圧回路を制御するコントローラで
    あって、 前記第1〜第4の各スイッチ手段のオンオフ動作のタイ
    ミング制御を行う手段を具備し、前記第1スイッチ手段
    及び第2スイッチ手段のみをオンにする第1ステージと
    前記第3スイッチ手段及び第4スイッチ手段のみをオン
    にする第2ステージを1周期として前記第1〜第4の各
    スイッチ手段のオンオフ制御を行うと共に、少なくとも
    1つの単位回路部が前記第1ステージを実行中に別の少
    なくとも1つの単位回路部が前記第2ステージを実行す
    るように前記各スイッチ手段のオンオフ制御を行うこと
    を特徴とする昇圧回路用コントローラ。
  12. 【請求項12】 前記各スイッチ手段のオンオフ動作の
    タイミング制御を行う手段は、前記第1ステージと前記
    第2ステージの間の所定期間中、前記各スイッチ手段が
    全てオフ状態となるように制御することを特徴とする請
    求項8から11のいずれか一項に記載の昇圧回路用コン
    トローラ。
JP2995694A 1993-11-17 1994-02-28 昇圧回路及び昇圧回路用コントローラ Withdrawn JPH07194098A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2995694A JPH07194098A (ja) 1993-11-17 1994-02-28 昇圧回路及び昇圧回路用コントローラ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-288545 1993-11-17
JP28854593 1993-11-17
JP2995694A JPH07194098A (ja) 1993-11-17 1994-02-28 昇圧回路及び昇圧回路用コントローラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07194098A true JPH07194098A (ja) 1995-07-28

Family

ID=26368209

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2995694A Withdrawn JPH07194098A (ja) 1993-11-17 1994-02-28 昇圧回路及び昇圧回路用コントローラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07194098A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5644534A (en) * 1994-12-27 1997-07-01 Macronix International Co., Ltd. Voltage booster circuit with plural booster units having outputs connected in common
KR100435408B1 (ko) * 2000-05-10 2004-06-10 산요덴키가부시키가이샤 차지 펌프 회로 및 그 제어 방법
KR100516084B1 (ko) * 2001-09-26 2005-09-22 산요덴키가부시키가이샤 Dc-dc 컨버터의 제어 방법
US7312649B2 (en) 2003-04-17 2007-12-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Voltage booster power supply circuit
JP2008131690A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Seiko Epson Corp 昇圧回路、その制御方法および電圧発生回路。
US7692478B2 (en) 2005-06-23 2010-04-06 Seiko Epson Corporation Semiconductor device and booster circuit

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5644534A (en) * 1994-12-27 1997-07-01 Macronix International Co., Ltd. Voltage booster circuit with plural booster units having outputs connected in common
KR100435408B1 (ko) * 2000-05-10 2004-06-10 산요덴키가부시키가이샤 차지 펌프 회로 및 그 제어 방법
KR100516084B1 (ko) * 2001-09-26 2005-09-22 산요덴키가부시키가이샤 Dc-dc 컨버터의 제어 방법
US7312649B2 (en) 2003-04-17 2007-12-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Voltage booster power supply circuit
US7692478B2 (en) 2005-06-23 2010-04-06 Seiko Epson Corporation Semiconductor device and booster circuit
JP2008131690A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Seiko Epson Corp 昇圧回路、その制御方法および電圧発生回路。

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8718225B2 (en) Shift register
JP4557577B2 (ja) チャージポンプ回路
US7932770B2 (en) Charge pump circuit
US7382176B2 (en) Charge pump circuit
JP4866623B2 (ja) 表示装置及びその制御方法
JP2815293B2 (ja) 高効率nチャネルチャージポンプ
US8362824B2 (en) Exponential voltage conversion switched capacitor charge pump
JP4969322B2 (ja) 電圧発生回路およびそれを備える画像表示装置
US7099166B2 (en) Voltage boosting circuit and method
JPS58151719A (ja) パルス発生回路
JP2005012944A (ja) 昇圧クロック生成回路及び半導体装置
JPH06311732A (ja) 昇圧回路
JPH07194098A (ja) 昇圧回路及び昇圧回路用コントローラ
JP3430155B2 (ja) 電源昇圧回路
US6700436B2 (en) Method and circuit for generating a high voltage
KR100909837B1 (ko) 단위전하펌프
JPH11299227A (ja) チャージポンプ回路
JP2001211637A (ja) チャージポンプ回路
KR100703460B1 (ko) Dc­dc 변환기 및 그를 이용한 유기발광표시장치
JP2000047624A (ja) 表示装置用駆動回路
JPH09275344A (ja) D/a変換器、d/a変換方法、液晶パネル用基板及び液晶表示装置
JP2002044935A (ja) チヤージポンプ回路
US6631081B2 (en) Capacitive high voltage generator
JP2005117830A (ja) チャージポンプ回路
JP5391752B2 (ja) Dc−dcコンバータ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010508