JPH0719293Y2 - 二脚式折畳テーブル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は二脚式折畳テーブルの改良に関し、さらに詳
しくはレバー操作で天板枠杆の水平状態ロック解除及び
起立状態天板枠杆の水平状態回動で棚杆連動の自動ロッ
クが行えるようにしてなる二脚式折畳テーブルに関する
ものである。

（従来の技術） 従来、連結杆で連結された左右両側の直立状脚杆の上端
部にテーブル天板の左右両側後端部が夫々支版によって
回動自在に枢着され、両端部を天板側及び側杆側に夫々
枢着した折畳可能な筋交い部材が左右両側に夫々設けら
れて天板を水平状態に組成した際、該両筋交い部材が僅
か下方へ屈折した状態となって筋交い固定されるなどの
構成となった二脚式折畳テーブルが知られている。

（考案が解決しようとする問題点） しかし従来のこの種の二脚式折畳テーブルにおいては、
テーブル組成及び折畳時の上記筋交い固定装置の操作機
構が煩瑣で操作が面倒であり、とりわけテーブル折畳時
の筋交い固定解除の操作がきわめて厄介な操作手間と、
かなりの操作力を要するという欠点があった。そして特
に従来のものは、筋交い機構の操作、とりわけテーブル
折畳時の筋交い部材の筋交い固定解除の操作が甚だ難儀
で不便をかこち、かつまた操作に危険性を伴い安全性並
に軽快性に欠けるなどの大きな問題点があった。

（問題点を解決するための手段） この考案は上記問題点を解決するためになされたもので
あって、次のように構成してある。

即ちこの考案の二脚式折畳テーブルは、対向する左右脚
杆を嵌筒を介して連結する水平な連結杆の左右両端部に
夫々固着された左右ブラケットと、該左右ブラケットに
左右側杆の中央部を枢着して回動自在とした天板枠杆
と、左右ブラケット間に架承してレバー操作で回転自在
な回転連杆の左右両端部に固止した左右爪杆と、基杆の
両端部が左右ブラケットに回転自在に枢着されて連結リ
ンクで天板枠杆に枢支連結された棚杆と、天板枠杆が水
平状態に回動された際に左右爪杆によって係嵌ロックさ
れるよう付勢介装されたばねとからなり、レバー操作で
天板枠杆の水平状態ロック解除及び起立状熊天板枠杆の
水平状態回動で棚杆連動の自動ロックが行えるようにし
てなるものである。

次にこの考案の二脚式折畳テーブルを以下実施例につい
て図面を参照しながら詳しく説明する。

〔実施例〕

先ず1,1は夫々脚座２を有する左右脚杆で、この対向す
る左右脚杆1,1は上部において嵌筒４を介して水平な連
結杆３によって連結されている。即ち、先ず左右脚杆１
の対向する内面に夫々嵌筒４が溶着された座板５が夫々
溶着され、次に連結杆３の両端面に端板６が夫々溶着さ
れて、該連結杆３の両端部を上記の左右嵌筒4,4に夫々
嵌合して左右脚杆１の外面から夫々貫通螺入した両止ね
じ7,7の螺締によって左右脚杆1,1は連結杆３によって一
体連結固定されるものである。8,8は上記連結杆３の左
右両端部に夫々固着された左右ブラケットである。そし
て該左右ブラケット8,8に左右側杆9a,9aの中央部を枢軸
10で夫々枢着して天板枠杆９が回動自在に設けられてい
る。なお11は一方（右側）のブラケット８上部に穿設さ
れた円弧孔である。14は、左右ブラケット8,8間に回転
自在に架承された回転連杆で該回転連杆14の左右両端部
には夫々先端に鉤部15aを有する左右爪杆15が夫々固止
されている。また（一方側）の右ブラケット８の外面に
摘み19を有するレバー17が支軸18によって枢支され、か
つ該レバー17の先端部に一端部が枢着された係合杆20の
他端部が前記円弧孔11を通じて右爪杆15に枢着連結され
ている。そしてレバー17の操作で回転連杆14の左右爪板
15,15が回転自在となっている。また天板枠杆９が水平
状態に回動された際に、左右爪杆15の鉤部15aが天板枠
杆９の左右側杆9a,9aの各突杆21に夫々係合ロックされ
るよう付勢された（ねじりコイル）ばね16が介装されて
いる。さらに12は、基杆12aの両端部が左右ブラケット
8,8に回転自在に枢着されて連結リンク13で天板枠杆９
に枢支連結された棚杆である。なお13a,13bは連結リン
ク13の屈曲端部である。そしてこの考案は、レバー17操
作で天板枠杆９の水平状態ロック解除及び起立状態天板
枠杆９の水平状態回動で棚杆12連動の自動ロックが行え
るようにしてなるものである。なお22は、天板である。

（考案の効果） この考案の二脚式折畳テーブルは叙上の構成で、レバー
操作で天板枠杆の水平状態ロック解除及び起立状態天板
枠杆の水平状態回動で棚杆連動の自動ロックが行えるよ
うにしてなるものであるから、簡易軽便なレバー操作及
び天板枠杆の回動操作でばね作用によって大なる操作力
を要せず鋭敏にきわめて軽快かつ安全確実にテーブル折
畳み及び組立てが行える卓抜した効果がある。

また天板枠杆は棚杆連動で左右爪杆によって係嵌ロック
されるから、組立ての安定性、安全性が保証される利点
がある。

さらに対向する左右脚杆は水平な連結杆によって夫々座
板と１体の嵌筒を介して連結されているから、連結がき
わめて強固でテーブルに狂いを生ずることがない効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案二脚式折畳テーブルの実施例を示すもの
であって、第１図は正面図、第２図は右側面図、第３図
は左側面図、第４図は折畳み状態の右側面図、第５図は
同左側面図、第６図は脚杆と連結杆との連結部を示す一
部縦断面図、第７図及び第８図はテーブル組立て右側部
の斜視図、第９図は同左側部の斜視図、第10図はテーブ
ル折畳み右側部の斜視図、第11図は同左側部の斜視図で
ある。 １……脚杆、２……脚座、３……連結杆、４……嵌筒、
５……座板、６……端板、７……止ねじ、８……ブラケ
ット、９……天板枠杆、9a……側杆、10……枢軸、11…
…円弧孔、12……棚杆、12a……基杆、13……連結リン
ク、13a,13b……屈曲端部、14……回転連杆、15……爪
杆、15a……鉤部、16……ばね、17……レバー、18……
支軸、19……摘み、20……係合杆、21……突杆、22……
天板、

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】対向する左右脚杆を座板と１体の嵌筒を介
   して連結する水平な連結杆の左右両端部に夫々固着され
   た左右ブラケットと、該左右ブラケットに左右側杆の中
   央部を枢着して回動自在とした天板枠杆と、左右ブラケ
   ット間に架承してレバー操作で回転自在な回転連杆の左
   右両端部に固止した左右爪杆と、基杆の両端部が左右ブ
   ラケットに回転自在に枢着されて連結リンクで天板枠杆
   に枢支連結された棚杆と、天板枠杆が水平状態に回動さ
   れた際に左右爪杆によって係嵌ロックされるよう付勢介
   装されたばねとからなり、レバー操作で天板枠杆の水平
   状態ロック解除及び起立状態天板枠杆の水平状態回動で
   棚杆連動の自動ロックが行えるようにしてなる二脚式折
   畳テーブル。