JPH0719289U - クレ−ンのブ−ム落下防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブ−ムホイストロ−プ，支持ロ−プの切断
や、ブライドルベイルの破損によるブ−ムの落下事故を
未然に防止し、安全対策を万全なものとする。 【構成】 クレ−ンのブ−ムヘッド部に巻上ロ−プ２を
つかむための固定つめ６と可動つめ５を設け、ロ−プ張
力検出器からの信号に応じて可動つめ５を油圧シリンダ
４で動かす。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、クレ−ンのブ−ム落下装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ラチスブ−ムクレ−ンにてブ−ムを支持するロ−プが寿命等により切断し、ブ −ムが落下する事故が数件発生している。これはブ−ム支持が冗長系になってお らず、ブ−ム支持装置の構成部品（ブ−ムホイストロ−プ，支持ロ−プ，ブライ ドル，ベイル）のうちいずれかひとつでも破損した場合、ブ−ムを支持できなく なる構造となっているためである。

【０００３】

【考案が解決すべき課題】

本考案は上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、ブ−ムホイスト ロ−プ，支持ロ−プの切断や、ブライドルベイルの破損によるブ−ムの落下事故 を未然に防止し、安全対策を万全なものとすることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決する手段】

クレ−ンのブ−ムヘッド部に巻上ロ−プをつかむための固定つめと可動つめを 設け、ロ−プ張力検出器からの信号に応じて可動つめを動かすようにした。

【０００５】

【作用】

ロ−プ切断等の瞬間、ロ−プ張力が急激に低下する（完全に切れるとロ−プ張 力はゼロになる）。これをロ−プ張力検出器にて検出し、信号を発して可動つめ を動かすことにより巻上ロ−プを固定つめと可動つめによりつかんでブ−ムヘッ ド部分で確実に固定し、ブ−ムは支持される。 また、ロ−プをくり出すことにより、ブ−ムを安全に地上に降ろすことも可能 である。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図１はラチスブ−ムクレ−ンの全 体概略図であり、例えば、ブ−ムホイストロ−プ１が切断した場合、ブ−ムヘッ ド部に設けてある本考案のブ−ム落下防止装置３で、巻上ロ−プ２をつかんでブ −ム１０を支持するものである。

【０００７】 図２はブ−ム落下防止装置３の詳細図であり、この実施例のブ−ム落下防止装 置３は、巻上ロ−プ２をつかむための可動つめ５と固定つめ６とから成り、可動 つめ５は油圧シリンダ４に連結されており、油圧シリンダ４が伸びると可動つめ ５が回動して、固定つめ６との間に巻上ロ−プ２を挟んで固定する。

【０００８】 図３は別の実施例のブ−ム落下防止装置３の詳細図である。図２の実施例とは 可動つめ５を動かす機構が異なり、可動つめ５は電動モ−タ７に連結されており 、電動モ−タの動作によりバネ7aの引張力に打ち勝って可動つめ５が回動して、 固定つめ６の間に巻上ロ−プ２を挟んで固定する。

【０００９】 図２と図３の実施例により可動つめ５の作動方法を示したが、可動つめ５を動 かして固定つめ６とで巻上ロ−プ２をつかむ方法は上記実施例に限定されるもの ではなく、種々の方法が考えられる。

【００１０】 図４はロ−プ張力検出器まわりの油圧回路図を示す。ブ−ムホイスト張力によ りロ−プ張力を検出しているラチスブ−ムクレ−ンの例であり、ロ−プ切断等の 瞬間、ロ−プ張力が急激に低下し、ロ−プ張力はほぼゼロになる。これを、モ− メントリミッタ８で検出して信号を発し、ソレノイドバルブ９を切換えて油圧シ リンダ４を伸ばすことにより可動つめ５を回動させる。

【００１１】 図３の実施例の場合には、モ−メントリミッタ８から出力された信号に応じて 電動モ−タ７が作動し、可動つめ５が回動する。

【００１２】

【考案の効果】

ロ−プの切断等の際に巻上ロ−プをつかむことによりブ−ムの落下を防止する こととしたので、簡単な機構で確実にブ−ムの落下事故を未然に防止することが できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ラチスブ−ムクレ−ンの全体概略図。

【図２】本考案のクレ−ンのブ−ム落下装置の詳細図。

【図３】別の実施例の詳細図。

【図４】ロ−プ張力検出器まわりの油圧回路図。

【符号の説明】

１ ブ−ムホイストロ−プ ２ 巻上ロ−プ ３ ブ−ム落下装置 ４ 油圧シリンダ ５ 可動つめ ６ 固定つめ ７ 電動モ−タ ８ モ−メントリミ
ッタ ９ ソレノイドバルブ 10 ブ−ム

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 クレ−ンのブ−ムヘッド部に巻上ロ−プ
   をつかむための固定つめと可動つめを設け、ロ−プ張力
   検出器からの信号に応じて可動つめを動かすようにした
   ことを特徴とするクレ−ンのブ−ム落下防止装置。
2. 【請求項２】 可動つめを油圧シリンダで動かすことを
   特徴とする請求項１のクレ−ンのブ−ム落下防止装置。
3. 【請求項３】 可動つめを電動モ−タで動かすことを特
   徴とする請求項１のクレ−ンのブ−ム落下防止装置。
4. 【請求項４】 ロ−プ張力検出器として、ロ−プ張力を
   検出しロ−プ張力がほぼゼロを検知すると信号を出力す
   るモ−メントリミッタを備え、該信号に応じて可動つめ
   を動かすようにしたことを特徴とする請求項１のクレ−
   ンのブ−ム落下防止装置。
5. 【請求項５】 ロ−プ張力検出器として、ロ−プ張力を
   検出しロ−プ張力がほぼゼロを検知すると信号を出力す
   るモ−メントリミッタを備え、該信号に応じてソレノイ
   ドバルブを切換えて油圧シリンダを作動させることによ
   り可動つめを動かすようにしたことを特徴とする請求項
   ２のクレ−ンのブ−ム落下防止装置。
6. 【請求項６】 ロ−プ張力検出器として、ロ−プ張力を
   検出しロ−プ張力がほぼゼロを検知すると信号を出力す
   るモ−メントリミッタを備え、該信号に応じて電動モ−
   タを作動させることにより可動つめを動かすようにした
   ことを特徴とする請求項３のクレ−ンのブ−ム落下防止
   装置。