JPH0719258A - シンクロナイザーリングの摩耗防止機構 - Google Patents
シンクロナイザーリングの摩耗防止機構Info
- Publication number
- JPH0719258A JPH0719258A JP16457293A JP16457293A JPH0719258A JP H0719258 A JPH0719258 A JP H0719258A JP 16457293 A JP16457293 A JP 16457293A JP 16457293 A JP16457293 A JP 16457293A JP H0719258 A JPH0719258 A JP H0719258A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- synchronizer ring
- hub
- key
- synchronizer
- spring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 キーの端部とシンクロナイザーリングの凹部
との回転方向での衝突を緩衝して衝突による摩耗を防止
すること。 【構成】 ハブ11に組付けた鉄製のキー12をハブ1
1に組付けたスリーブによって軸方向へ押動することに
より同キー12の端部12aをシンクロナイザーリング
14に形成した凹部14aに係合させて同期させるよう
にしたワーナータイプの同期装置において、シンクロナ
イザーリング14のハブ11に対する回転を弾撥的に規
制するスプリング16をシンクロナイザーリング14と
ハブ11間に設けた。
との回転方向での衝突を緩衝して衝突による摩耗を防止
すること。 【構成】 ハブ11に組付けた鉄製のキー12をハブ1
1に組付けたスリーブによって軸方向へ押動することに
より同キー12の端部12aをシンクロナイザーリング
14に形成した凹部14aに係合させて同期させるよう
にしたワーナータイプの同期装置において、シンクロナ
イザーリング14のハブ11に対する回転を弾撥的に規
制するスプリング16をシンクロナイザーリング14と
ハブ11間に設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワーナータイプの同期
装置におけるシンクロナイザーリングの摩耗防止機構に
関する。
装置におけるシンクロナイザーリングの摩耗防止機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】ワーナータイプの同期装置においては、
ハブに組付けた鉄製のキーをハブに組付けたスリーブに
よって軸方向へ押動することにより同キーの端部をシン
クロナイザーリングに形成した凹部に係合させて同期さ
せるように構成されている。
ハブに組付けた鉄製のキーをハブに組付けたスリーブに
よって軸方向へ押動することにより同キーの端部をシン
クロナイザーリングに形成した凹部に係合させて同期さ
せるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した同期装置にお
いては、非同期時に駆動系振動との共振等によるシンク
ロナイザーリングの回転変動によりキーの端部とシンク
ロナイザーリングの凹部が回転方向にて衝突することが
あり、この衝突による摩耗が問題となる同期装置ではシ
ンクロナイザーリングの素材をブロンズから鉄に変更し
て強度アップを図っているが、この場合にはコスト及び
重量がアップするといった問題がある。本発明は、上記
した問題に対処すべくなされたものであり、その目的は
上記した衝突を緩衝して衝突による摩耗を防止すること
にある。
いては、非同期時に駆動系振動との共振等によるシンク
ロナイザーリングの回転変動によりキーの端部とシンク
ロナイザーリングの凹部が回転方向にて衝突することが
あり、この衝突による摩耗が問題となる同期装置ではシ
ンクロナイザーリングの素材をブロンズから鉄に変更し
て強度アップを図っているが、この場合にはコスト及び
重量がアップするといった問題がある。本発明は、上記
した問題に対処すべくなされたものであり、その目的は
上記した衝突を緩衝して衝突による摩耗を防止すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、ハブに組付けた鉄製のキー
をハブに組付けたスリーブによって軸方向へ押動するこ
とにより同キーの端部をシンクロナイザーリングに形成
した凹部に係合させて同期させるようにしたワーナータ
イプの同期装置において、前記シンクロナイザーリング
の前記ハブに対する回転を弾撥的に規制するスプリング
を前記シンクロナイザーリングと前記ハブ間に設けた。
ために、本発明においては、ハブに組付けた鉄製のキー
をハブに組付けたスリーブによって軸方向へ押動するこ
とにより同キーの端部をシンクロナイザーリングに形成
した凹部に係合させて同期させるようにしたワーナータ
イプの同期装置において、前記シンクロナイザーリング
の前記ハブに対する回転を弾撥的に規制するスプリング
を前記シンクロナイザーリングと前記ハブ間に設けた。
【0005】
【発明の作用・効果】本発明においては、シンクロナイ
ザーリングの回転変動が生じた場合、シンクロナイザー
リングとハブ間に設けたスプリングが回転方向にて機能
してキーの端部とシンクロナイザーリングの凹部との回
転方向での衝突を緩衝するため、当該部位の衝突による
摩耗を防止することができる。したがって、シンクロナ
イザーリングの素材として軽量・安価なブロンズを採用
することができる。
ザーリングの回転変動が生じた場合、シンクロナイザー
リングとハブ間に設けたスプリングが回転方向にて機能
してキーの端部とシンクロナイザーリングの凹部との回
転方向での衝突を緩衝するため、当該部位の衝突による
摩耗を防止することができる。したがって、シンクロナ
イザーリングの素材として軽量・安価なブロンズを採用
することができる。
【0006】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1及び図2は本発明を実施してなるワーナ
ータイプの同期装置の要部を示していて、手動式歯車変
速機の回転軸(図示省略)にセレーション嵌合されて一
体的に回転するハブ11には周知のように鉄製のキー1
2とスリーブ13が組付けられるとともにブロンズ製の
シンクロナイザーリング14が組付けられており、シン
クロナイザーリング14は軸方向移動(図の左右方向へ
の移動)によりその内周に形成したテーパーコーン面に
てギヤスプライン15のテーパーコーン面に係合・離脱
し係合によって同期させるように構成されている。
説明する。図1及び図2は本発明を実施してなるワーナ
ータイプの同期装置の要部を示していて、手動式歯車変
速機の回転軸(図示省略)にセレーション嵌合されて一
体的に回転するハブ11には周知のように鉄製のキー1
2とスリーブ13が組付けられるとともにブロンズ製の
シンクロナイザーリング14が組付けられており、シン
クロナイザーリング14は軸方向移動(図の左右方向へ
の移動)によりその内周に形成したテーパーコーン面に
てギヤスプライン15のテーパーコーン面に係合・離脱
し係合によって同期させるように構成されている。
【0007】キー12は、端部12aにてシンクロナイ
ザーリング14に形成した凹部14aに係合・離脱する
ものであり、ハブ11に径方向及び軸方向へ移動可能に
組付けられていて、ハブ11間に介装したスプリング
(図示省略)により径外方へ付勢されており、スリーブ
13がシフトフォーク(図示省略)によって軸方向へ押
動されたときスリーブ13によって軸方向へ押動されて
シンクロナイザーリング14を軸方向へ押動するように
なっている。またギヤスプライン15は前記回転軸に回
転自在に組付けられた変速ギヤ(図示省略)にセレーシ
ョン嵌合されて一体的に回転するようになっている。
ザーリング14に形成した凹部14aに係合・離脱する
ものであり、ハブ11に径方向及び軸方向へ移動可能に
組付けられていて、ハブ11間に介装したスプリング
(図示省略)により径外方へ付勢されており、スリーブ
13がシフトフォーク(図示省略)によって軸方向へ押
動されたときスリーブ13によって軸方向へ押動されて
シンクロナイザーリング14を軸方向へ押動するように
なっている。またギヤスプライン15は前記回転軸に回
転自在に組付けられた変速ギヤ(図示省略)にセレーシ
ョン嵌合されて一体的に回転するようになっている。
【0008】ところで、本実施例においては、シンクロ
ナイザーリング14とハブ11間に線状のスプリング1
6が設けられている。スプリング16はハブ11に設け
た切欠11aと突起11bを用いて取付けられていて、
両先端にてシンクロナイザーリング14に形成した一対
のテーパー状係合面14bにそれぞれ係合しており、非
同期時において、シンクロナイザーリング14のハブ1
1に対する回転を弾撥的に規制して図1の状態に保持す
るとともに、シンクロナイザーリング14をハブ11側
に軸方向へ付勢している。
ナイザーリング14とハブ11間に線状のスプリング1
6が設けられている。スプリング16はハブ11に設け
た切欠11aと突起11bを用いて取付けられていて、
両先端にてシンクロナイザーリング14に形成した一対
のテーパー状係合面14bにそれぞれ係合しており、非
同期時において、シンクロナイザーリング14のハブ1
1に対する回転を弾撥的に規制して図1の状態に保持す
るとともに、シンクロナイザーリング14をハブ11側
に軸方向へ付勢している。
【0009】したがって、スリーブ13が図示のごとく
中立位置にあってキー12の端部12aがシンクロナイ
ザーリング14の凹部14aから離脱している状態(ギ
ヤスプライン15と一体の変速ギヤが空転している状
態)ではスプリング16によって両テーパーコーン面が
非接触状態に保持され、シンクロナイザーリング14の
回転変動が抑制される。このため、シンクロナイザーリ
ング14とギヤスプライン15間の引きずり及び発熱が
低減される。また、非同期時においてシンクロナイザー
リング14とギヤスプライン15の両テーパーコーン面
の接触等によりシンクロナイザーリング14の回転変動
が生じた場合には、シンクロナイザーリング14とハブ
11間に設けたスプリング16が回転方向にて機能して
キー12の端部12aとシンクロナイザーリング14の
凹部14aとの回転方向での衝突を緩衝するため、当該
部位の衝突による摩耗を防止することができる。
中立位置にあってキー12の端部12aがシンクロナイ
ザーリング14の凹部14aから離脱している状態(ギ
ヤスプライン15と一体の変速ギヤが空転している状
態)ではスプリング16によって両テーパーコーン面が
非接触状態に保持され、シンクロナイザーリング14の
回転変動が抑制される。このため、シンクロナイザーリ
ング14とギヤスプライン15間の引きずり及び発熱が
低減される。また、非同期時においてシンクロナイザー
リング14とギヤスプライン15の両テーパーコーン面
の接触等によりシンクロナイザーリング14の回転変動
が生じた場合には、シンクロナイザーリング14とハブ
11間に設けたスプリング16が回転方向にて機能して
キー12の端部12aとシンクロナイザーリング14の
凹部14aとの回転方向での衝突を緩衝するため、当該
部位の衝突による摩耗を防止することができる。
【0010】上記実施例においては、スプリング16の
両端がシンクロナイザーリング14に形成した各テーパ
ー状係合面14bに係合するようにしてスプリング16
が軸方向及び回転方向の両方にて機能するようにした
が、スプリング16の両端が係合するシンクロナイザー
リングの係合面を図1の仮想線にて示したように軸線に
沿った形状として本発明を実施することも可能である。
この場合には、シンクロナイザーリング14の回転変動
を抑制することができないものの、キー12の端部12
aとシンクロナイザーリング14の凹部14aとの回転
方向での衝突を緩衝することはできる。
両端がシンクロナイザーリング14に形成した各テーパ
ー状係合面14bに係合するようにしてスプリング16
が軸方向及び回転方向の両方にて機能するようにした
が、スプリング16の両端が係合するシンクロナイザー
リングの係合面を図1の仮想線にて示したように軸線に
沿った形状として本発明を実施することも可能である。
この場合には、シンクロナイザーリング14の回転変動
を抑制することができないものの、キー12の端部12
aとシンクロナイザーリング14の凹部14aとの回転
方向での衝突を緩衝することはできる。
【図1】 本発明を実施してなるワーナータイプの同期
装置の要部展開図である。
装置の要部展開図である。
【図2】 図1の2−2線に沿った要部断面図である。
11…ハブ、12…キー、12a…端部、13…スリー
ブ、14…シンクロナイザーリング、14a…凹部、1
4b…係合面、16…スプリング。
ブ、14…シンクロナイザーリング、14a…凹部、1
4b…係合面、16…スプリング。
Claims (1)
- 【請求項1】 ハブに組付けた鉄製のキーをハブに組付
けたスリーブによって軸方向へ押動することにより同キ
ーの端部をシンクロナイザーリングに形成した凹部に係
合させて同期させるようにしたワーナータイプの同期装
置において、前記シンクロナイザーリングの前記ハブに
対する回転を弾撥的に規制するスプリングを前記シンク
ロナイザーリングと前記ハブ間に設けたことを特徴とす
るシンクロナイザーリングの摩耗防止機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16457293A JPH0719258A (ja) | 1993-07-02 | 1993-07-02 | シンクロナイザーリングの摩耗防止機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16457293A JPH0719258A (ja) | 1993-07-02 | 1993-07-02 | シンクロナイザーリングの摩耗防止機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0719258A true JPH0719258A (ja) | 1995-01-20 |
Family
ID=15795724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16457293A Pending JPH0719258A (ja) | 1993-07-02 | 1993-07-02 | シンクロナイザーリングの摩耗防止機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0719258A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014148985A (ja) * | 2013-01-30 | 2014-08-21 | Honda Motor Co Ltd | 同期噛合装置 |
-
1993
- 1993-07-02 JP JP16457293A patent/JPH0719258A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014148985A (ja) * | 2013-01-30 | 2014-08-21 | Honda Motor Co Ltd | 同期噛合装置 |
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