JPH0719110Y2 - ソケットプラグ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ランプ配線のFPC化技術に係るソケット本体
内に板バネ状の端子を配置したバルブ用のソケットプラ
グの改良に関するものである。

〔従来の技術〕

従来より第９図に示すように、灯具ボディ50に組み付け
ると同時に点灯用のバルブ51を該灯具ボディ50のプリン
ト基板に接続するソケットプラグとして、バルブ51の端
子を灯具ボディ50のプリント配線52とバルブ51を導通す
る板バネ状のソケット端子53,54と当接する構造のもの
が知られており、この種のソケットプラグはソケット本
体55の周壁に形成した切欠56から上記ソケット端子53,5
4を挿入し、ソケット本体55の内面に突設した係合小突
起57,57に組み付けした構造に成っている。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかし、上記ソケットプラグの構造では、ソケット本体
55の係合小突起57に組み付けしたソケット端子53,54が
ガタ付き接触不良等を生ずるだけでなく、該ソケット端
子53,54が係合小突起57から脱落してしまうという問題
を有していた。

本考案は、上記問題に鑑みて創案されたものであり、ソ
ケット端子の脱落及びガタ付きがなく、簡単な構造で確
実にバルブを灯具ボディのプリント配線と接続すること
ができるソケットプラグを提供することを目的とするも
のである。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本考案に係るソケットプラ
グは、プリント基板と接触導通するソケット端子を内設
したソケットプラグにおいて、ソケット本体の内径に略
筒状のインナピースを嵌装し、該インナピースとソケッ
ト本体間で上記ソケット端子を挟持し、かつ該ソケット
端子がインナピース内端と対向する部位に、該ソケット
端子にインナピースを圧接すると共に、該ソケット端子
をソケット本体の周壁に形成した切欠から外部に導出
し、プリント基板の接触部に臨む位置と、インナピース
内に挿入担持するバルブの端子と接触する位置とに臨む
導通部を構成したことを要旨とするものである。

〔作用〕

上記構成によれば、インナピース底部とソケット本体間
でソケット端子を圧接挟持する構造にしてあるため、イ
ンナピースがソケット本体から分離しない限り該ソケッ
ト端子が脱落することはない。

また、ソケット本体とインナピースの嵌合を調整するこ
とにより、圧接挟持されたソケット端子を遊びを持たな
いように組み付けることができ、ガタ付きが解消され
る。このため、バルブがガタ付きを生じないだけでなく
接触不良等も解消することができる。

〔実施例〕

以下、本考案に係るソケットプラグの実施例を図面に従
って説明する。

第１図乃至第５図は、ダブルフィラメントのS25バルブ
（商品名）用の第一の実施例を示すものであり、１は、
硬質合成樹脂から成る絶縁体で形成した有底筒状のソケ
ット本体である。該ソケット本体１の外周腰部には、灯
具ボディ20に穿設した透孔の底面に密接するフランジ２
と、該上面に係合する係合突起３が形成してあり、該内
径に硬質合成樹脂から成る絶縁体で形成した円筒状のイ
ンナピース４を内挿すると共に、該インナピース４の外
周に突設した係合突起5,5をソケット本体１の周壁に穿
設した係合孔6,6とそれぞれ係着一体化するランス締結
構造を構成して成る。また、ソケット本体１の周壁には
前記フランジ２位置まで延びる切欠7,8,8が形成してあ
り、切欠７からは板バネ状電気導体によって構成した陰
極側ソケット端子９をインナピース４の縁を越えて内周
に臨むように屈曲配置し、中腹部に折り曲げ切り起し構
成した係合舌状片10をインナピース４の内段部11と係合
してソケット本体１の内壁との間に挟持してある。切欠
8,8からはそれぞれ板バネ状電気導体によって構成した
陽極側ソケット端子12,12をインナピース４の内端13を
越えてソケット本体１の底壁14内面に臨むように屈曲配
置し、インナピース４に内挿しその内壁面に形成した係
合溝に係着するダブルフィラメント型の点灯用のバルブ
21底面に位置する２つの陽極端子とそれぞれ接触する板
バネ状陽極端子15,15を構成してある。上記各ソケット
端子9,12,12は、切欠7,8,8から導出した外端を灯具ボデ
ィ20に形成したプリント配線と対応する外側接点16,17,
17を形成する。そして、上記インナピース４の内端13を
越えてソケット本体１の底壁14内面に臨むように屈曲配
置した陽極側ソケット端子12は、その屈曲部18を、ラン
ス締結構造によるインナピース４装着時にその内端13と
ソケット本体１の底壁14間で矢印Ｚ方向に圧接挟持する
ソケット端子の組付構造を構成したものである。

なお、上記ソケットプラグの組付構造では、ランス締結
構造の設計上、ソケット本体１の底面とインナピース４
の内端13との間に、一般に挿入方向（矢印Ｚ）に0.3mm
程度の遊びＧを形成しているため、陽極側のソケット端
子12の板厚が薄いと挟持が緩く、ガタ付きが発生する場
合があり、バルブ21のガタ付きの原因になる。このた
め、ソケット端子12を更に確実に組み付けることができ
る該部の好ましい実施例を以下に説明する。

第６図は、本考案のソケット端子の組付構造の第二の実
施例を示すものであり、前記実施例と異なる部分につい
てのみ説明する。

即ち、本実施例ではインナピース４の内端13を越えてソ
ケット本体１の底壁14内面に臨むように屈曲配置した陽
極側ソケット端子12はその屈曲部18に、内側に膨出した
ビード19を構成し、インナピース４装着時にその内端13
とソケット本体１の底壁14間で該ビード19を圧接挟持す
るように構成したものである。

第７図は、本考案のソケット端子の組付構造の第三の実
施例を示すものである。

インナピース４の内端13を越えてソケット本体１の底壁
14内面に臨むように屈曲配置した陽極側ソケット端子12
の屈曲部18近傍に、インナピース４の内端13と対向して
バネ舌辺22を切り起こし構成し、インナピース４装着時
にその内端13とソケット本体１の底壁14間で該バネ舌辺
22を圧接挟持するように成っている。

第８図は、本考案のソケット端子の組付構造の第四の実
施例を示すものである。

本実施例では、インナピース４の内端13を越えてソケッ
ト本体１の底壁14内面に臨むように屈曲配置した陽極側
ソケット端子12の屈曲部18近傍位置に対応して、該内端
13に押圧小突起23を一体成形し、インナピース４装着時
に該押圧小突起23の先端を陽極側ソケット端子12の面に
押圧して押圧小突起23の先端を押し潰しながらソケット
本体１の底壁14間で陽極側ソケット端子12を圧接挟持す
るように成っている。

上記構成の各ソケット端子の組付構造は、ソケット本体
１に対するインナピース４のランス締結構造によって陽
極側ソケット端子12をソケット本体１の底壁14とインナ
ピース４の内端13間で挟持一体化して確実に固定するも
のであり、ランス締結構造によってソケット本体１の底
壁14に対するインナピース４の内端13間に間隙Ｇ（0.3m
m程度）が形成される場合、ビード17,バネ舌片22又は押
圧小突起23等の構造によって遊びを埋め、両者間に陽極
側ソケット端子12を確実に圧接挟持するものである。

〔考案の効果〕

本考案に係るソケットプラグは、以上のように構成した
から、ソケット本体にランス締結するソケット本体の底
面とインナピースの端面との間に確実に圧接挟持一体化
すると共に、装着された該ソケット端子が板厚方向から
の圧接により担持する構造になるためガタ付きが解消さ
れる。しかも、バルブのガタ付きが解消されるだけでな
く接触不良等の事故を生ずることもない等の特徴を有す
るものであり、本考案実施後の実用的効果は極めて大き
い。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案に係るソケットプラグの第一の実施例を
示す正面図、 第２図は第１図におけるII−II線断面図、 第３図は同じくIII−III線断面図、 第４図は同じくIV−IV線断面図、 第５図は第２図における矢視Ｖ部拡大断面図、 第６図乃至第８図はそれぞれ本考案の他の実施例を示す
要部拡大断面図、 第９図は従来のソケットプラグを示す略正断面である。 １…ソケット本体、４…インナピース ５…係合突起、６…係合孔 7,8…切欠 ９…陰極側ソケット端子 12…陽極側ソケット端子、13…内端 14…底壁 15…板バネ状陽極端子、18…屈曲部 19…ビード、20…灯具ボディ 21…バルブ、22…バネ舌片 23…押圧小突起

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】プリント基板と接触導通するソケット端子
   を内設したソケットプラグにおいて、ソケット本体の内
   径に略筒状のインナピースを嵌装し、該インナピースと
   ソケット本体間で上記ソケット端子を挟持し、かつ該ソ
   ケット端子がインナピース内端と対向する部位に、該ソ
   ケット端子にインナピースを圧接すると共に、 該ソケット端子をソケット本体の周壁に形成した切欠か
   ら外部に導出し、プリント基板の接触部に臨む位置と、
   インナピース内に挿入担持するバルブの端子と接触する
   位置とに臨む導通部を構成したことを特徴とするソケッ
   トプラグ。