JPH07191047A - ニアフィールド顕微鏡 - Google Patents

ニアフィールド顕微鏡

Info

Publication number
JPH07191047A
JPH07191047A JP34880593A JP34880593A JPH07191047A JP H07191047 A JPH07191047 A JP H07191047A JP 34880593 A JP34880593 A JP 34880593A JP 34880593 A JP34880593 A JP 34880593A JP H07191047 A JPH07191047 A JP H07191047A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
free end
light
probe
cantilever
laser light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP34880593A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsugiko Takase
つぎ子 高瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP34880593A priority Critical patent/JPH07191047A/ja
Publication of JPH07191047A publication Critical patent/JPH07191047A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】PSTM測定と同時にAFM測定を行うことが
可能なニアフィールド顕微鏡を提供する。 【構成】その自由端表面に探針26を有するカンチレバ
ー28と、測定試料をセット可能で且つ測定試料の表面
近傍にエバネッセント光を発生させるエバネッセント光
発生手段(34,36,38,40,42)と、探針を
測定試料に対して相対的に走査させる走査制御部(4
4,46,48)と、エバネッセント光に探針が接する
ことで発生した散乱光の強度を検出する第1の検出素子
30と、カンチレバーの自由端裏面にレーザー光を照射
し且つ自由端裏面から反射したレーザー光の光学的特性
に基づいて、カンチレバーの自由端の変位を検出する第
2の検出素子32とを備え、第1の検出素子は、第2の
検出素子からのレーザー光及び自由端裏面からのレーザ
ー光を通過させる通過手段50を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、測定試料の表面近傍に
発生するエバネッセント光の強度を検出することによっ
て、例えば測定試料の屈折率分布を測定するニアフィー
ルド顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】光学顕微鏡の分解能は、光の回折特性に
よって決まり、その回折限界によって波長より小さい物
体の像は観察できない。
【0003】しかし上記のような光ではなく、微小空間
に局在した別形態の光を使うと、回折限界を越える分解
能が得られることが知られている。このような光のこと
をエバネッセント光と呼ぶ。
【0004】1980年代後半以降、エバネッセント波
を用いることにより回折限界を超える分解能を有する光
学顕微鏡が提案されている。この顕微鏡は、近視野顕微
鏡(near field microscope)、又は、Photon−走査トン
ネル顕微鏡(PSTM)と呼ばれている。
【0005】PSTMは、“波長より小さい寸法の領域
に局在し、自由空間を伝搬しない”というエバネッセン
ト波の特性を利用したものである。
【0006】実際のPSTM測定において、まず、微小
物体(即ち、測定試料)の表面近傍に局在するエバネッ
セント光に対して光ピックアップ(即ち、プロ―ブ)を
接触させることで散乱させて伝搬光(即ち、散乱光)に
変換する。そして、この散乱光を検出して散乱光強度の
地図を作製することによって、微小物体に対する解像が
成される。
【0007】図2には、一般的なPSTM装置の構成が
概略的に示されている。
【0008】図2に示すように、測定試料2が、3次元
移動ステ―ジ4に倒立配置された表面6aの清浄なプリ
ズム6上に載置されている。
【0009】このような状態において、半導体レーザ8
からレンズ10及び反射ミラー12を介して導光された
レーザー光をプリズム6の表面6aに対して全反射条件
を満たす角度で入射させる。
【0010】この結果、プリズム6の表面6a上に載置
された測定試料2は、後述する散乱光のバックグランド
(背景光)が最小となるように、照明されることにな
る。
【0011】この結果、測定試料2の表面近傍には、下
記の表1の関係を有するエバネッセント光(E)が発生
する。
【0012】
【表1】
【0013】このとき、先端を尖鋭化させた光ファイバ
ープローブ14をプリズム6の表面6aに近付けると、
光ファイバープローブ14によってエバネッセント光
(E)が散乱光に変換される。
【0014】散乱光は、光ファイバープローブ14を介
して光検出器16に導光され、散乱光強度の変化が検出
される。
【0015】光検出器16によって検出された散乱光強
度の変化は、対応した散乱光強度信号に変換された後、
Z位置制御機構18に出力される。
【0016】Z位置制御機構18は、散乱光強度信号に
基づいて、3次元移動ステ―ジ4をZ方向即ち光ファイ
バープローブ14方向に移動制御して、プリズム6上の
測定試料2と光ファイバープローブ14の先端とを略同
位置に固定する。
【0017】このような状態において、マイクロコンピ
ューター20が、X/Y走査装置22を介して3次元移
動ステージ4をX/Y移動制御する。この結果、光ファ
イバープローブ14は、測定試料2に対して相対的にX
Y走査される。
【0018】このとき、測定試料2の表面近傍に発生し
ているエバネッセント光(E)は、光ファイバープロー
ブ14によって散乱され、散乱光に変換される。
【0019】この散乱光は、光検出器16によって光強
度に対する電気信号に変換された後、雑音やバックグラ
ンド除去等の画像処理が行われる。そして、XY走査量
に対する散乱光強度分布がPSTM画像として表示され
る。
【0020】なお、光ファイバープローブ14は、先端
を鋭利に加工した誘電体や金属の針又は微小開口等を代
用することもできるが、光導波路を有し、散乱光を高効
率で収集でき且つ製作容易であるという利点がある。ま
た、シングルモ―ドの光ファイバ―をふっ酸を用いて化
学エッチングを行なうことによって、先端の曲率半径を
10nm以下、先端の尖り角を20°として実現され
る。
【0021】また、上記PSTM画像を得るためには、
上記エバネッセント光(E)に対してプロ―ブ先端を走
査することで発生した散乱光が、測定試料2表面の大き
な凹凸によるバックグランド光成分から、識別できなけ
ればならない。このためには、プロ―ブ先端の尖り角が
小さく且つその曲率半径が測定試料2の半径程度である
ことが必要である。
【0022】このような条件を満たす光ファイバープロ
―ブ14を、測定試料2に対して上記曲率半径程度の距
離を保って走査させると、測定試料2の微細構造から生
ずる減衰距離の短いエバネッセント光成分が除去され
る。このようにPSTMは、測定試料2表面の微細な凹
凸の空間周波数の中から、帯域フィルタ―のように、プ
ロ―ブ先端の曲率半径に対応する細かさをもつ成分を選
択的に抽出する装置であるということもでき、その分解
能はプロ―ブ先端の曲率半径と尖り角で決定される。
【0023】しかしながら、光ファイバープローブ14
を用いたPSTMの場合、先端形状の加工が難しいこ
と、加工技術として確立していないこと、プロ―ブを交
換する場合光ファイバープローブ14の全体(光ファイ
バープローブ14と光検出器16双方)を交換する必要
があること等の弊害があった。
【0024】このため、図3に示すように、金属製探針
やマイクロファブリケ―ションプロセスを介して作製し
た例えばAFM(原子間力顕微鏡)用カンチレバー24
によって、エバネッセント光(E)を散乱光(T)に変
換し、かかるカンチレバー24に対して斜め方向に配置
された光検出器16によって散乱光(T)の強度を検出
する方法が提案されている。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、AFM
用カンチレバー24を用いたPSTM測定において、原
理的にはPSTMとAFMの同時測定は可能である。し
かし、AFMの変位検出光学系のレ―ザー光がエバネッ
セント光検出光学系に対する迷光になり、PSTMのS
/N比を低下させるという問題が生じる。従って、AF
M測定と光強度の弱いエバネッセント光の検出が同時に
行える顕微鏡の開発が望まれている。
【0026】本発明は、このような要望に答えるために
なされており、その目的は、PSTM測定と同時にAF
M測定を行うことが可能なニアフィールド顕微鏡を提供
することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明のニアフィールド顕微鏡は、その自由
端表面に探針を有するカンチレバーと、所定の測定試料
をセット可能であって且つ前記測定試料の表面近傍にエ
バネッセント光を発生させるエバネッセント光発生手段
と、前記測定試料の表面近傍に発生した前記エバネッセ
ント光に前記探針が接することによって発生した散乱光
の強度を検出する第1の検出素子と、前記カンチレバー
の自由端裏面に所定のレーザー光を照射し且つ前記自由
端裏面から反射したレーザー光の光学的特性に基づい
て、前記探針と前記測定試料との間に働く相互作用によ
って生じる前記カンチレバーの自由端の変位を検出する
第2の検出素子とを備えており、前記第1の検出素子に
は、前記第2の検出素子から出射された前記レーザー光
及び前記自由端裏面から反射した前記レーザー光を通過
させる通過手段が設けられている。
【0028】
【作用】測定試料の表面近傍に発生したエバネッセント
光は、カンチレバーが接することによって散乱光に変換
され、この散乱光の強度は、第1の検出素子によって検
出される。同時に、第2の検出素子から出射されたレー
ザー光は、第1の検出素子の通過手段を通過してカンチ
レバーの自由端裏面に照射され、この自由端裏面から反
射したレーザー光は、再び、通過手段を通過して第2の
検出素子に入射され、レーザー光の光学的特性が検出さ
れる。この結果、散乱光の強度と同時にカンチレバーの
自由端の変位が検出される。
【0029】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係るニアフィール
ド顕微鏡について、図1を参照して説明する。
【0030】本実施例のニアフィールド顕微鏡(以下、
PSTMと称する)は、PSTM測定とAFM(Atomic
Force Microsope)測定を同時に行うことができる点に
特徴を有する。
【0031】ここで、PSTM測定とは、測定試料の表
面近傍に発生したエバネッセント光の強度を検出するこ
とによって、測定試料表面の屈折率分布を測定すること
であり、AFM測定とは、プローブ先端の原子と試料表
面の原子との間に働く相互作用(原子間力)によって生
じるプローブの変位を電気的あるいは光学的に検出する
ことによって、測定試料の3次元的表面情報を測定する
ことである。
【0032】図1に示すように、本実施例のニアフィー
ルド顕微鏡は、その自由端表面に探針26を有するカン
チレバー28と、所定の測定試料(図示しない)をセッ
ト可能であって且つ測定試料の表面近傍にエバネッセン
ト光を発生させるエバネッセント光発生手段(34,3
6,38,40,42)と、探針26を測定試料に対し
て相対的に走査させる走査制御部(44,46,48)
と、測定試料の表面近傍に発生したエバネッセント光に
探針26が接することによって発生した散乱光の強度を
検出する第1の検出素子30と、カンチレバー28の自
由端裏面に所定のレーザー光を照射し且つ自由端裏面か
ら反射したレーザー光の光学的特性に基づいて、探針2
6と測定試料との間に働く相互作用によって生じるカン
チレバー28の自由端の変位を検出する第2の検出素子
32とを備えており、第1の検出素子30には、第2の
検出素子32から出射されたレーザー光及び自由端裏面
から反射したレーザー光を通過させる通過手段50が設
けられている。
【0033】エバネッセント光発生手段は、測定試料を
セット可能な表面34aを有するプリズム34(例えば
90°プリズム)と、例えば気体レーザーや半導体レー
ザー等のレーザー光源36と、このレーザー光源36か
ら出力されたレーザー光をプリズム34方向に導光する
光ファイバーケーブル38と、この光ファイバーケーブ
ル38の出射端38aから出射したレーザー光をプリズ
ム34の表面34aに集光させるコリメーターレンズ4
0と、レーザー光をプリズム34の表面34aに対して
全反射条件を満たす角度で入射させるように、プリズム
34と光ファイバーケーブル38の出射端38aとの相
対位置やレーザー光の入射角度等を調整する調整機構4
2とを備えている。
【0034】なお、測定試料は、プリズム34との間の
屈折率のマッチングをとるためのマッチングオイル(図
示しない)を介してプリズム34の表面34a上にセッ
トされている。
【0035】走査制御部は、その表面34aに測定試料
をセットさせた状態でプリズム34を3次元に駆動させ
ることにより探針26を測定試料に対して相対的にXY
走査させる圧電アクチュエータ44と、探針26を測定
試料に対して所定距離に維持させるようにカンチレバー
28を動作させる圧電体46と、圧電アクチュエータ4
4及び圧電体46を動作制御する制御部48とを備えて
いる。
【0036】第1の検出素子30は、受光した散乱光の
強度に対応した電気信号を出力可能に構成されている。
【0037】第2の検出素子32は、カンチレバー28
の自由端の変位を検出するように、所定のレーザー光を
出射可能であると共に、自由端裏面から反射したレーザ
ー光を受光可能に構成されており、受光したレーザー光
の光学的特性に対応した電気信号を出力可能に構成され
ている。
【0038】通過手段は、第1の検出素子30の中央部
に形成されたピンホール50を備えており、第2の検出
素子32から出射されたレーザー光及び自由端裏面から
反射したレーザー光は、かかるピンホール50を介して
光路上を通過可能となる。
【0039】また、本実施例には、PSTM測定用画像
処理手段とAFM測定用画像処理手段とが設けられてい
る。
【0040】PSTM測定用画像処理手段は、第1の検
出素子30から出力された電気信号に対してフィルタリ
ングや増幅等の画像処理を施す画像処理回路52と、こ
の画像処理回路52から出力されたデ―タを表示する表
示装置54とを備えている。AFM測定用画像処理手段
は、第2の検出素子32から出力された電気信号に対し
て所定の画像処理を施す画像処理回路56と、この画像
処理回路56から出力されたデ―タを表示する表示装置
58とを備えている。
【0041】なお、本実施例には、探針26が測定試料
の所定位置に位置付けられたか否かを検出する観察用C
CD60が設けられている。
【0042】以下、本実施例のニアフィールド顕微鏡の
動作について説明する。
【0043】まず、プリズム34の表面34aに入射す
るレーザー光は、調整機構42によって、常時、プリズ
ム34の表面34aに対して全反射条件を満たす角度で
入射するように調整されているものとする。そして、探
針26は、制御部48を介して圧電アクチュエータ44
及び圧電体46を動作制御することによって、エバネッ
セント光が発生する近傍であって且つ測定試料から所定
の高さに位置決め配置された状態にあり、この状態は、
対物レンズ62、波長選択性のビームスプリッタ64及
び接眼レンズ66を介してCCD60によって確認され
ているものとする。
【0044】このような状態において、レーザー光源3
6から出射されたレーザー光は、光ファイバケーブル3
8を介してコリメーターレンズ40に導光される。
【0045】コリメーターレンズ40は、レーザー光を
所定径の平行光に変換した後、プリズム34の表面34
aに入射させる。
【0046】プリズム34の表面34aに入射したレー
ザー光によって、測定試料の表面近傍には、エバネッセ
ント光が発生する。
【0047】このとき、制御部48を介して圧電アクチ
ュエータ44を動作させることによって、探針26を測
定試料に対して相対的にXY走査させる。
【0048】この結果、エバネッセント光は探針26に
よって散乱され、散乱光となって対物レンズ62を介し
てビームスプリッタ64に導光される。
【0049】ビームスプリッタ64に導光された散乱光
は、ここでその光線方向が90°曲げられた後、第1の
検出素子30に照射される。
【0050】第1の検出素子30は、散乱光の強度に対
応した電気信号を画像処理回路52に出力する。画像処
理回路52は、電気信号に対して所定の画像処理を施し
て、そのデータを表示装置54に出力する。そして、表
示装置54上には、測定試料表面の屈折率分布が表示さ
れ、PSTM測定が行われる。
【0051】このようなPSTM測定と同時にAFM測
定も行われる。
【0052】即ち、探針26を測定試料に対して相対的
にXY走査させると、探針26先端の原子と試料表面の
原子との間に働く相互作用(原子間力)によって、カン
チレバー28の自由端が変位する。
【0053】この自由端の変位を光学的に測定すべく第
2の検出素子32から所定のレーザー光が出射される。
【0054】第2の検出素子32から出射されたレーザ
ー光は、第1の検出素子30に設けられたピンホール5
0内を通過した後、ビームスプリッタ64によってその
光線方向が90°曲げられ、対物レンズ62を介してカ
ンチレバー28の自由端裏面に集光される。
【0055】このとき、カンチレバー28の自由端は、
原子間力によって変位しているため、自由端裏面から反
射したレーザー光の光学的特性は、集光レーザー光の光
学的特性とは異なったものとなる。
【0056】自由端裏面から反射したレーザー光は、再
び、対物レンズ62によって略平行光に変換された後、
ビームスプリッタ64によって、その光線方向が90°
曲げられる。
【0057】ビームスプリッタ64によってその光線方
向を曲げられたレーザー光は、再び、第1の検出素子3
0のピンホール50内を通過した後、第2の検出素子3
2に照射される。
【0058】第2の検出素子32は、受光したレーザー
光の光学的特性に対応した電気信号を画像処理回路56
に出力する。画像処理回路56は、電気信号に対して所
定の画像処理を施して、そのデータを表示装置58に出
力する。そして、表示装置58上には、測定試料の3次
元的表面情報が表示され、AFM測定が行われる。
【0059】このように本実施例によれば、PSTM測
定と同時にAFM測定を行うことが可能なニアフィール
ド顕微鏡を提供することが可能となる。
【0060】なお、本発明は、上述した実施例の構成に
限定されることはなく、種々変更可能である。例えば、
エバネッセント光を発生させるためのプリズム34とし
て台形型プリズムを用い、試料の光学顕微鏡観察(透過
型)用の照明光学系をかかる台形プリズムの下側に配置
することも可能である。
【0061】このように構成することにより、PSTM
とAFMとの同時測定領域における透過型光学顕微鏡観
察が可能となる。なお、このとき、エバネッセント光発
生用のレ―ザー光は、光ファイバーを用いて、台形型プ
リズムに導入される。
【0062】また、例えば、AFM測定に、光てこ方式
を利用することも可能である。この場合、第1の検出素
子(図1に符号30で示す)に2つのピンホールを設け
た点及び第2の検出素子(図1に符号32で示す)の代
わりにレーザー光出射手段と2分割フォトディテクタを
用いた点で上記実施例の構成とは異なる。
【0063】一方のピンホールは、レーザー光出射手段
からカンチレバー(図1に符号28で示す)の自由端裏
面に照射するためのレーザー光出射孔として使用され、
他方のピンホールは、自由端裏面から反射したレーザー
光を2分割フォトディテクタへ導光させるためのレーザ
ー光入射孔として使用される。
【0064】光てこ方式の場合、カンチレバーが変位し
ていないときの2分割フォトディテクタ上のレーザー光
受光位置を基準位置とする。
【0065】カンチレバーが変位したときには、自由端
裏面から反射するレーザー光の反射角度が変化するた
め、2分割フォトディテクタ上のレーザー光受光位置が
変化する。
【0066】そして、このレーザー光受光位置の変化量
に基づいて、カンチレバーの変位が求められる。
【0067】また、上記実施例及び変形例において、第
1及び第2の検出素子30,32、又は、レーザー光出
射手段及び2分割フォトディテクタは、夫々、別体とし
て適度に離間させて配置しているが、本願発明の装置性
能を損なわない範囲で、夫々互いに一体的に構成するこ
とも可能である。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、散乱光の強度を検出す
る第1の検出素子に、カンチレバーの自由端の変位を検
出する第2の検出素子から出射されたレーザー光及びカ
ンチレバーの自由端裏面から反射したレーザー光を通過
させる通過手段が設けられているため、散乱光強度測定
と同時にカンチレバーの自由端の変位測定を行うことが
可能なニアフィールド顕微鏡を提供することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るニアフィールド顕微鏡
の構成を概略的に示す図。
【図2】従来のニアフィールド顕微鏡の構成を概略的に
示す図。
【図3】従来の他のニアフィールド顕微鏡の構成を概略
的に示す図。
【符号の説明】 26…探針、28…カンチレバー、30…第1の検出素
子、32…第2の検出素子、34,36,38,40,
42…エバネッセント光発生手段、44,46,48…
走査制御部、50…通過手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その自由端表面に探針を有するカンチレ
    バーと、 所定の測定試料をセット可能であって且つ前記測定試料
    の表面近傍にエバネッセント光を発生させるエバネッセ
    ント光発生手段と、 前記測定試料の表面近傍に発生した前記エバネッセント
    光に前記探針が接することによって発生した散乱光の強
    度を検出する第1の検出素子と、 前記カンチレバーの自由端裏面に所定のレーザー光を照
    射し且つ前記自由端裏面から反射したレーザー光の光学
    的特性に基づいて、前記探針と前記測定試料との間に働
    く相互作用によって生じる前記カンチレバーの自由端の
    変位を検出する第2の検出素子とを備えており、 前記第1の検出素子には、前記第2の検出素子から出射
    された前記レーザー光及び前記自由端裏面から反射した
    前記レーザー光を通過させる通過手段が設けられている
    ことを特徴とするニアフィールド顕微鏡。
JP34880593A 1993-12-27 1993-12-27 ニアフィールド顕微鏡 Withdrawn JPH07191047A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34880593A JPH07191047A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 ニアフィールド顕微鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34880593A JPH07191047A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 ニアフィールド顕微鏡

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07191047A true JPH07191047A (ja) 1995-07-28

Family

ID=18399491

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34880593A Withdrawn JPH07191047A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 ニアフィールド顕微鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07191047A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5254854A (en) Scanning microscope comprising force-sensing means and position-sensitive photodetector
US5859364A (en) Scanning probe microscope
KR100853739B1 (ko) 광섬유 탐침, 광검출 장치, 및 광검출 방법
US7274012B2 (en) Optical fiber probe, light detection device, and light detection method
JP4009197B2 (ja) 走査型近接場光学顕微鏡
JPH10293133A (ja) 走査型近接場光学顕微鏡
EP0846932B1 (en) Scanning near-field optic/atomic force microscope
JP3021872B2 (ja) カンチレバー、原子間力顕微鏡
JPH10267945A (ja) 走査型光顕微鏡
JP3523754B2 (ja) 走査型プローブ顕微鏡
JPH07191047A (ja) ニアフィールド顕微鏡
US9063335B2 (en) Apparatus and method for examining a specimen by means of probe microscopy
JP2002022640A (ja) 走査型近接場光学顕微鏡
JPH07198732A (ja) ニアフィールド顕微鏡
JP3242787B2 (ja) フォトン走査トンネル顕微鏡
JP2000298132A (ja) 近接場光顕微鏡および近接場光顕微鏡による試料観察方法
JP3450460B2 (ja) 走査型プローブ顕微鏡
JPH11316241A (ja) 走査型近接場光学顕微鏡用探針及び走査型近接場光学顕微鏡
JP4500033B2 (ja) 近接場光学顕微鏡
JPH08334520A (ja) 走査型近接場顕微鏡
JPH06160719A (ja) 原子間力顕微鏡一体型フォトン走査型トンネル顕微鏡
JPH08220114A (ja) 走査型力顕微鏡の変位検出装置
JPH0933544A (ja) 走査型近接場光学顕微鏡
JPH08220113A (ja) 走査型近接場光学顕微鏡
JPH08220112A (ja) 走査型近接場光顕微鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010306