JPH07190827A - 振動式測定装置 - Google Patents

振動式測定装置

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JPH07190827A
JPH07190827A JP33347093A JP33347093A JPH07190827A JP H07190827 A JPH07190827 A JP H07190827A JP 33347093 A JP33347093 A JP 33347093A JP 33347093 A JP33347093 A JP 33347093A JP H07190827 A JPH07190827 A JP H07190827A
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JP
Japan
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sensor tube
sensor
pickup
vibration
signal lines
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Application number
JP33347093A
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English (en)
Inventor
Hideaki Ikeda
英明 池田
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はセンサチューブの振動特性を変えず
に精度良く流量又は密度を計測するよう構成した振動式
測定装置に関する。 【構成】 質量流量計1はセンサチューブ7,8を加振
器18,19により振動させ、質量流量に比例して発生
するコリオリ力によるセンサチューブ7,8の変位をピ
ックアップ23,24及び28,29により検出する。
加振器18,19及びピックアップ23,24,28,
29から引き出された信号線18c,18d,19c,
19d,23c,23d,24c,24d,28c ,
28d,29c,29dは、センサチューブ7,8の中
間位置を中心としてセンサチューブ7,8の長手方向に
対称になるように配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振動式測定装置に係り、
特にセンサチューブを振動させてコリオリ力による変位
を検出するよう構成した振動式測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】流体が供給されたセンサチューブを振動
させて流体の物理量を測定する振動式測定装置として、
例えばコリオリ式質量流量計又は振動式密度計がある。
【0003】流量を計測する場合、被測流体の流量は流
体の種類、物性(密度、粘度など)、プロセス条件(温
度、圧力)によって影響を受けない質量で表わされるこ
とが望ましい。そのため、振動するセンサチューブ内に
流体を流したときに生ずるコリオリの力を利用して質量
流量を直接計測するコリオリ式質量流量計が開発されて
いる。
【0004】この種の従来の質量流量計の一例として
は、特開昭63−30721号公報により開示された流
量計がある。この公報の質量流量計は、被測流体が通過
する際の圧力損失を低減するため直線状に延在するセン
サチューブを半径方向に振動させ、流量に比例したコリ
オリ力によるセンサチューブの変位を検出するよう構成
されている。一対のセンサチューブ間にはセンサチュー
ブを加振する加振器と、加振器の上流側と下流側に配さ
れセンサチューブの変位を検出する一対のピックアップ
とが配設されている。この加振器及びピックアップは電
磁ソレノイドと同様な構成とされており、夫々信号線を
介して制御回路と接続されている。各信号線は、センサ
チューブに沿って引き出され、邪魔にならないように幅
広の粘着テープによりセンサチューブの外周に貼着され
ている。
【0005】又、振動式密度計の場合、上記コリオリ式
質量流量計と同様な構成とされ、センサチューブの共振
周波数より流体の密度を測定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記振動式測定装置で
は、加振器及びピックアップに接続される各信号線がセ
ンサチューブの外周に粘着されているため、センサチュ
ーブには各信号線、粘着テープ、接着剤の重さが作用
し、さらに粘着テープや接着剤の粘着力がセンサチュー
ブに作用することになる。しかも、従来は、加振器及び
一対のピックアップから引き出された各信号線が上流側
マニホールド又は下流側マニホールドに設けられたコネ
クタ部に延在するように配設されるため、複数の信号線
が一方向に集合されるようになっている。
【0007】そのため、センサチューブの上流側部分と
下流側部分との重量差が生じ、これによりセンサチュー
ブの振動特性が影響を受け変化し、センサチューブの上
流側部分と下流側部分とのバランスがとれず固有振動数
が変動することがある。従って、上記従来の構成では、
例えば流体中に気泡が混入したり、センサチューブに外
部振動が伝播した場合、上記各信号線、粘着テープ、接
着剤の片寄りにより計測精度が低下するおそれがある。
【0008】そこで、本発明は上記課題を解決した振動
式測定装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記請求項1の発明は、
被測流体が流入する流入口と被測流体が流出する流出口
との間に設けられたセンサチューブと、該センサチュー
ブを加振する加振器と、該センサチューブの変位を検出
するピックアップとを有し、該加振器及びピックアップ
と制御回路との間を信号線により接続してなる振動式測
定装置において、前記ピックアップの信号線は前記セン
サチューブの中間位置を中心として前記センサチューブ
の長手方向に対称となるように配設されていることを特
徴とする。又、請求項2の発明は、被測流体が流入する
流入口と被測流体が流出する流出口との間に設けられた
センサチューブと、該センサチューブを加振する加振器
と、該センサチューブの変位を検出するピックアップと
を有し、該加振器及びピックアップと制御回路との間を
信号線により接続してなる振動式測定装置において、前
記加振器の信号線は前記センサチューブの中間位置を中
心として前記センサチューブの長手方向に対称となるよ
うに配設されていることを特徴とする。又、請求項3の
発明は、被測流体が流入する流入口と被測流体が流出す
る流出口との間に設けられたセンサチューブと、該セン
サチューブを加振する加振器と、該センサチューブの変
位を検出するピックアップとを有し、該加振器及びピッ
クアップと制御回路との間を信号線により接続してなる
振動式測定装置において、前記加振器及びピックアップ
の信号線は前記センサチューブの中間位置を中心として
前記センサチューブの長手方向に対称となるように配設
されていることを特徴とする。
【0010】
【作用】上記請求項1によれば、ピックアップの信号線
がセンサチューブの中間位置を中心としてセンサチュー
ブの長手方向に対称となるように配設されることによ
り、ピックアップの信号線の重量がセンサチューブの流
入側部分と流出側部分とでバランスし、振動特性を安定
させて正確な質量流量又は密度の計測を行いうる。
【0011】又、請求項2によれば、加振器の信号線が
センサチューブの中間位置を中心としてセンサチューブ
の長手方向に対称となるように配設されることにより、
加振器の信号線の重量がセンサチューブの流入側部分と
流出側部分とでバランスし、振動特性を安定させて正確
な質量流量又は密度の計測を行いうる。
【0012】又、請求項3によれば、加振器及びピック
アップの信号線がセンサチューブの中間位置を中心とし
てセンサチューブの長手方向に対称となるように配設さ
れることにより、加振器及びピックアップの信号線の重
量がセンサチューブの流入側部分と流出側部分とでバラ
ンスし、振動特性を安定させて正確な質量流量又は密度
の計測を行いうる。
【0013】
【実施例】図1及び図2に本発明になる振動式測定装置
の一実施例としてのコリオリ式質量流量計を示す。
【0014】尚、振動式測定装置としてはコリオリ式質
量流量計と振動式密度計がある。コリオリ式質量流量計
は振動式流量計と実質同様な構成であるので、本実施例
では質量流量計について詳細に説明する。
【0015】両図中、質量流量計1は密閉された箱状の
ケーシング2内に被測流体が通過する管路3と、管路3
の両端部に管路3を軸方向に変位可能に保持するベロー
ズ4A,4Bとを設けてなる。管路3は流入口5aを有
する流入管5と、流入側マニホールド6と、一対のセン
サチューブ7,8と、流出側マニホールド9と、流出口
10aを有する流出管10とより形成されている。
【0016】流入管5は流入側端部に上流側配管(図示
せず)に連結されるフランジ5bを有し、流入管5の他
端はケーシング2の側壁2aを貫通してケーシング2内
部に形成された室2bに延出している。
【0017】流入側マニホールド6は、上流側のベロー
ズ4Aが接続固定される上流側接続口6aと、センサチ
ューブ7,8の上流側端部が接続固定される下流側接続
口6b,6cとを有する。上流側接続口6aと下流側接
続口6b,6cとは分流路6d,6eを介して連通され
ている。
【0018】流出側マニホールド9は、センサチューブ
7,8の下流側端部が接続固定される一対の接続口9
a,9bと、下流側のベローズ4Bの上流側端部が接続
される接続口9cとを有する。又、流出側マニホールド
9内には一対の接続口9a,9bと接続口9cとを連通
する流路9d,9eが穿設されている。
【0019】一対のセンサチューブ7,8は流体の流れ
方向(X方向)に直線状に延在する直管よりなり、上記
流入側マニホールド6と流出側マニホールド9との間で
平行に設けられている。直管よりなるセンサチューブ
7,8は被測流体が通過する際の圧力損失が少ないばか
りか複雑な形状に加工する必要もないので製作が容易で
ある。尚、センサチューブ7,8の両端近傍には、セン
サチューブ7,8が貫通して固定される支持板11,1
2が横架されている。
【0020】流出管10は上流側端部が流出側マニホー
ルド9の接続口9cに接続固定され、下流側端部がケー
シング2の側壁2cを貫通して下流側(X方向)へ突出
している。尚、流出管10の下流側端部には流出口10
aが開口し、その外周には下流側配管(図示せず)に連
結されるフランジ10bが設けられている。
【0021】上流側のベローズ4Aは伸縮自在な構造で
センサチューブ7,8が熱膨張あるいは収縮した場合、
センサチューブ7,8の長手方向の伸縮を吸収する。そ
のため、ケーシング2の側壁2aと流入側マニホールド
6との間には、流入側マニホールド6が振動しないよう
に支持する防振機構13が設けられている。
【0022】この防振機構13は、一端が側壁2aに固
定され他端がケーシング2内に延在する複数の支柱13
aと、複数の支柱13aの他端間に横架されて流入側マ
ニホールド6に結合された金属ダイヤフラム13bとよ
りなる。従って、流入側マニホールド6は、防振機構1
3により軸方向に移動可能に支持されるとともに、横方
向への移動を規制される。
【0023】又、下流側のベローズ4Bも上記上流側の
ベローズ4Aと同様に伸縮自在な構造でセンサチューブ
7,8が熱膨張あるいは収縮した場合、センサチューブ
7,8の長手方向の伸縮を吸収する。そのため、ケーシ
ング2の側壁2cと流出側マニホールド9との間には、
流入側マニホールド9が振動しないように支持する防振
機構14が設けられている。
【0024】この防振機構14は、一端が側壁2cに固
定され他端がケーシング2内に延在する複数の支柱14
aと、複数の支柱14aの他端間に横架されて流出側マ
ニホールド9に結合された金属ダイヤフラム14bとよ
りなる。従って、流出側マニホールド9は、防振機構1
4により軸方向に移動可能に支持されるとともに、横方
向への移動を規制される。
【0025】15は加振部で、センサチューブ7,8に
固定されたブラケット16,17間に支持された一対の
加振器18,19を有する。一対の加振器18,19
は、実質電磁ソレノイドと同様な構成であり、一対のセ
ンサチューブ7,8の略中間部間に設けられている。
【0026】図3に示すように、加振部13は、上下方
向に延在して互いに対向するブラケット16,17の上
端間及び下端間に加振器18,19を横架させてなる。
上方に配設された加振器18は、ブラケット17に支持
された駆動コイル部18aと、ブラケット16に支持さ
れ駆動コイル部18aの中空部に挿入されたマグネット
部18bとよりなる。又、下方に配設された加振器19
は、ブラケット16に支持された駆動コイル部19a
と、ブラケット17に支持され駆動コイル部19aの中
空部に挿入されたマグネット部19bとよりなる。
【0027】このように、ブラケット16,17の上端
間及び下端間に設けられた一対の加振器18,19は、
夫々同期して駆動されるため、ブラケット16,17は
一対の加振器18,19の駆動力によりY方向に平行移
動する。そのため、ブラケット16,17を貫通して固
定されたセンサチューブ7,8は、ブラケット16,1
7の往復移動により長手方向の中間部分が近接又は離間
方向に振動する。
【0028】20は上流側ピックアップ部で、上記加振
部15より上流側に位置するように配設されている。上
流側ピックアップ部20は、センサチューブ7,8に固
定されたブラケット21,22と、このブラケット2
1,22間に支持された一対のピックアップ23,24
とを有する。
【0029】25は下流側ピックアップ部で、上記加振
部15より下流側に位置するように配設されている。下
流側ピックアップ部25は、センサチューブ7,8に固
定されたブラケット26,27と、このブラケット2
6,27間に支持された一対のピックアップ28,29
とを有する。
【0030】上記各ピックアップ23,24及び28,
29は夫々後述するように電磁ソレノイドと同様な構成
とされた2組のピックアップを組み合わせた構成であ
り、加振器18,19により加振されたセンサチューブ
7,8の変位を検出する。
【0031】流量計測時、一対のセンサチューブ7,8
は加振器18,19により近接、離間する方向(Y方
向)に加振される。上流側配管(図示せず)から供給さ
れた被測流体は流入口5aより上流側のベローズ4Aを
通ってマニホールド6に至り、さらにマニホールド6の
流路6d,6eを通過して振動するセンサチューブ7,
8内に流入する。そして、センサチューブ7,8を通過
した流体はマニホールド9の流路9a,9bより下流側
のベローズ4Bを通って流出口10aより下流側配管
(図示せず)に流出する。
【0032】このように、振動するセンサチューブ7,
8に流体が流れると、その流量に応じた大きさのコリオ
リ力が発生する。そのため、直管状のセンサチューブ
7,8の流入側と流出側で動作遅れが生じ、これにより
上流側のピックアップ23,24の出力信号と下流側の
ピックアップ28,29下流側の出力信号とでは位相差
があらわれる。
【0033】このように流入側と流出側との位相差が流
量に比例するため、流量計測制御回路30は、ピックア
ップ23,24からの出力信号とピックアップ28,2
9からの出力信号の位相差に基づいて流量を演算する。
【0034】ここで、上記下流側ピックアップ部25の
構成について説明する。尚、上流側ピックアップ部20
は下流側ピックアップ部25と同様な構成であるので、
ここではその説明を省略する。
【0035】図4に示すように、下流側ピックアップ部
25は、センサチューブ7,8の夫々に設けられ上下方
向に延在するブラケット26,27に支持された第1の
ピックアップ28と第2のピックアップ29とよりな
る。図4中、左側のブラケット27には第1のセンサコ
イル28a,第2の磁石29bが支持され、右側のブラ
ケット26には第1の磁石28bと第2のセンサコイル
29aが支持されている。従って、互いに対向する位置
に設けられた第1のセンサコイル28aと第1の磁石2
8bとにより第1のピックアップ28が構成され、第2
のセンサコイル29aと第2の磁石29bとにより第2
のピックアップ29が構成されている。
【0036】第1のセンサコイル28a及び第2のセン
サコイル29aは夫々銅線が環状に巻回されており、棒
状に形成された第1の磁石28b及び第2の磁石29b
は夫々上記第1のセンサコイル28a及び第2のセンサ
コイル29aの中空部に挿通される。そのため、センサ
チューブ7,8が上記加振器18,19により近接、離
間方向に振動すると、第1の磁石28b,第2の磁石2
9bは第1のセンサコイル28a,第2のセンサコイル
29aに対して相対的に逆方向に変位する。
【0037】第1の磁石28bはその先端部分が第1の
センサコイル28aの右側から左側へ挿入されている。
第2の磁石29bは、上記第1の磁石28bとは逆に第
2のセンサコイル29aの左側から右側に挿入されてい
る。
【0038】従って、一対のセンサチューブ7,8の振
動に伴い2組のピックアップ28,29は互いに逆方向
に動作する。即ち、一対のセンサチューブ7,8が近接
方向に変位すると、第1のセンサコイル28aと第1の
磁石28bとが近接方向に変位するとともに、第2の磁
石29bと第2のセンサコイル29aとが離間方向に変
位する。又、一対のセンサチューブ7,8が離間方向に
変位すると、第1のセンサコイル28aと第1の磁石2
8bとが離間方向に変位するとともに、第2の磁石29
bと第2のセンサコイル29aとが近接方向に変位す
る。
【0039】これにより、第1のセンサコイル28a,
第2のセンサコイル29aからは、第1の磁石28b,
第2の磁石29bとの相対位置に応じた電圧値の検出信
号が逆位相で出力される。この2組のコイル28b,2
9bから得られる180°の位相差の検出信号の合成に
より、検出信号にノイズとして生ずる高調波をキャンセ
ルして上流側ピックアップ部20のリニアリティ(直線
性)を改善することができる。
【0040】図1及び図3に示すように、加振器18,
19の駆動コイル部18a,19aから引き出された信
号線18c,18d及び19c,19dは、センサチュ
ーブ7の長手方向に沿うように配設されている。そし
て、図5に示すように、各信号線18c,18d及び1
9c,19dは、粘着テープ41によりセンサチューブ
7の外周に密着するように張り付けられている。
【0041】−側の信号線18c,19cは、センサチ
ューブ7,8の流入側に沿うように加振器18,19よ
り上流方向に引き出され、+側の信号線18d,19d
は、センサチューブ7,8の流出側に沿うように加振器
18,19より下流方向に引き出されている。尚、図1
では、センサチューブ7の外周に沿って配設された信号
線19c,19dと、センサチューブ8の外周に沿って
配設された信号線24c,24d,29c,29dと、
は反対側に隠れて見えない。
【0042】従って、−側の信号線18c,19cと+
側の信号線18d,19dとは、センサチューブ7の中
間位置を中心に左右対称となるように配設されている。
よって、信号線18c,18d及び19c,19dは流
入側と流出側とで均等になるように配設されており、信
号線18c,18d及び19c,19d及び粘着テープ
41の重量が片寄らない。これにより、センサチューブ
7は信号線18c,18d及び19c,19dによりバ
ランスがくずれることがなく安定した振動特性を有す
る。
【0043】又、図1及び図6,図7に示すように、各
ピックアップ23,24及び28,29から引き出され
た信号線23c,23d,24c,24d及び28c,
28d,29c,29dは、センサチューブ7,8の長
手方向に沿うように配設されている。各信号線23c,
23d,24c,24d及び28c,28d,29c,
29dは、前述した図4のように粘着テープ41により
センサチューブ7,8の外周に密着するように張り付け
られている。
【0044】流入側に配設されたピックアップ23の信
号線23c,23dは、センサチューブ8に沿うように
ピックアップ23より上流方向に引き出され、ピックア
ップ24の信号線24c,24dは、センサチューブ7
に沿うようにピックアップ24より上流方向に引き出さ
れる。又、流出側に配設されたピックアップ28の信号
線28c,28dは、センサチューブ8に沿うようにピ
ックアップ28より下流方向に引き出され、ピックアッ
プ29の信号線29c,29dは、センサチューブ7に
沿うようにピックアップ29より下流方向に引き出され
ている。
【0045】従って、流入側に配設された信号線23
c,23d,24c,24dと、流出側に配設された信
号線28c,28d,29c,29dとは、センサチュ
ーブ7,8の中間位置を中心に左右対称となるように配
設されている。よって、信号線23c,23d,24
c,24d及び28c,28d,29c,29dは流入
側と流出側とで均等になるように配設されており、信号
線23c,23d,24c,24d及び28c,28
d,29c,29d及び粘着テープ41の重量が片寄ら
ないようになっている。これにより、センサチューブ
7,8は信号線23c,23d,24c,24d及び2
8c,28d,29c,29dによりバランスがくずれ
ることがなく安定した振動特性を有する。
【0046】図8に示すように、ケーシング2の両端上
面には、上記信号線を外部に引き出すためのコネクタ部
31,32が配設されている。流入側のコネクタ部31
には、加振器16,17からの信号線18c,19c及
びピックアップ23,24からの信号線23c,23
d,24c,24dが接続され、流出側のコネクタ部3
2には、加振器16,17からの信号線18d,19d
及びピックアップ28,29からの信号線28c,28
d,29c,29dが接続されている。そして、各信号
線はコネクタ部31,32を介して流量計測制御回路3
0に接続される。
【0047】図9に示すように、コネクタ部31と32
とは、同様な構成であるので、ここでは、流入側のコネ
クタ部31について説明する。
【0048】コネクタ部31は、ケーシング2の上面に
穿設された取り付け孔2dに嵌合して固定された固定台
33と、固定台33上にボルト34により締結されたコ
ネクタ本体35と、コネクタ本体35の上部開口を閉蓋
する蓋36とよりなる。固定台33の内部には、上下方
向に貫通する貫通孔33aが穿設されており、この貫通
孔33a内にはケーシング2内に充填された保護気体が
漏れるのを防止するための閉塞部材37が圧入されてい
る。閉塞部材37の下面には、上記各信号線が接続され
る複数の端子38が設けられている。
【0049】又、閉塞部材37の上面には、流量計測制
御回路30からの各信号線39(391 …39n )が接
続される複数の端子40が設けられている。尚、下面側
の端子38と上面側の端子40とは、閉塞部材37の内
部を貫通する複数のコネクタピン(図示せず)を介して
接続されている。尚、閉塞部材37の外周には、貫通孔
33a内壁との間をシールするOリングが嵌合してい
る。
【0050】図10に本発明の変形例を示す。
【0051】同図中、加振器16,17からの信号線1
8c,19c及び18d,19dは上記図1と同様に配
設されている。又、各ピックアップ23,24及び2
8,29から引き出された信号線23c,23d,24
c,24d及び28c,28d,29c,29dは、夫
々−側と+側に分散配置されている。
【0052】即ち、ピックアップ23,24,28,2
9から引き出された−側の信号線23c,24c,28
c,29cは、夫々流入側に延在するように配設され、
+側の信号線23d,24d,28d,29dは夫々流
出側に延在するように配設される。
【0053】従って、−側の信号線23c,24c,2
8c,29cと+側の信号線23d,24d,28d,
29dとは、センサチューブ7,8の中間位置を中心に
左右対称となるように配設されている。よって、信号線
23c,24c,28c,29c及び23d,24d,
28d,29dは流入側と流出側とで均等になるように
配設されており、信号線23c,24c,28c,29
c及び23d,24d,28d,29d及び粘着テープ
41の重量が片寄らないようになっている。これによ
り、センサチューブ7,8は信号線23c,24c,2
8c,29c及び23d,24d,28d,29dによ
りバランスがくずれることがなく安定した振動特性を有
する。
【0054】又、図8に示す流入側のコネクタ部31に
は、−側の信号線18c,19c,23c,24c,2
8c,29cが接続され、流出側のコネクタ部32に
は、+側の信号線18d,19d,23d,24d,2
8d,29dが接続されている。そして、各信号線はコ
ネクタ部31,32を介して流量計測制御回路30に接
続される。この場合、各信号線の−側と+側とをコネク
タ部31,32毎に分けることができるので、各信号線
を流量計測制御回路30に接続する際の接続作業が容易
に行える。
【0055】上記実施例では、前述したようにケーシン
グ2の両端にコネクタ部31,32を設けたが、これに
限らず、ケーシング2の一方の端部に一方のコネクタ部
を設ける構成としても良いのは勿論である。
【0056】その場合、図11に示すように、ケーシン
グ2の流入側端部にコネクタ部31を設ける。そして、
例えば図10のように各信号線を配設した場合、−側の
信号線18c,19c,23c,24c,28c,29
cは、上記図1の場合と同様に流入側マニホールド6か
らU字状に曲げられて端子38に接続される。
【0057】しかし、+側の信号線18d,19d,2
3d,24d,28d,29dは、流出側マニホールド
9からU字状に曲げられた後、ケーシング2の天井内壁
に沿って流入側に延在するように配設される。そして、
+側の信号線は、粘着テープ等によりケーシング2の内
壁に固定されてセンサチューブ7,8及び加振部13,
上流側ピックアップ部20,下流側ピックアップ部25
に接触しないように装架される。
【0058】又、上記実施例では、加振部13,上流側
ピックアップ部20,下流側ピックアップ部25からの
各信号線がセンサチューブ7,8の中間位置を中心に対
称となるように配設したが、例えば加振部13からの信
号線のみがセンサチューブ7,8の長手方向で対称にな
るようにしても良いし、あるいは上流側ピックアップ部
20,下流側ピックアップ部25からの信号線のみがセ
ンサチューブ7,8の長手方向で対称になるようにして
も良い。
【0059】又、本発明は、上記以外のセンサチュー
ブ、例えばU字状に曲げたセンサチューブ、S字状に曲
げたセンサチューブ、あるいはJ字状に形成したセンサ
チューブにも適用できるのは勿論である。その場合、各
信号線をU字状、S字状、J字状に沿って対称となるよ
うにセンサチューブの外周に配設するようにすれば良
い。
【0060】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1によれ
ば、ピックアップの信号線がセンサチューブの中間位置
を中心としてセンサチューブの長手方向に対称となるよ
うに配設されているため、ピックアップの信号線の重量
がセンサチューブの流入側部分と流出側部分とでバラン
スし、振動特性が安定する。そのため、センサチューブ
の振動特性が影響を受けて変化し、センサチューブの固
有振動数が変動することを防止できる。従って、ピック
アップの信号線の配設による計測精度の低下を防止で
き、正確な質量流量又は密度の計測を行うことができ
る。
【0061】又、請求項2によれば、加振器の信号線が
センサチューブの中間位置を中心としてセンサチューブ
の長手方向に対称となるように配設されているため、加
振器の信号線の重量がセンサチューブの流入側部分と流
出側部分とでバランスし、振動特性を安定させて正確な
質量流量又は密度の計測を行うことができる。
【0062】又、請求項3によれば、加振器及びピック
アップの信号線がセンサチューブの中間位置を中心とし
てセンサチューブの長手方向に対称となるように配設さ
れているため、加振器及びピックアップの信号線の重量
がセンサチューブの流入側部分と流出側部分とでバラン
スし、振動特性を安定させて正確な質量流量又は密度の
計測を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる振動式測定装置の一実施例の縦断
面図である。
【図2】質量流量計の縦断面図である。
【図3】加振器の取り付け構造を示す縦断面図である。
【図4】ピックアップの取り付け構造を示す縦断面図で
ある。
【図5】信号線を粘着テープで固定している状態を拡大
して示す縦断面図である。
【図6】図1中V−V線に沿う縦断面図である。
【図7】図1中VI−VI線に沿う縦断面図である。
【図8】コネクタ部を説明するための縦断面図である。
【図9】コネクタ部を拡大して示す縦断面図である。
【図10】本発明の変形例の縦断面図である。
【図11】コネクタ部の変形例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 質量流量計 6 流入側マニホールド 7,8 センサチューブ 9 流出側マニホールド 15 加振部 18,19 加振器 18c,18d,19c,19d,23c,23d,2
4c,24d,28c,28d,29c,29d 信号
線 23,24,28,29 ピックアップ 25 下流側ピックアップ部 30 流量計測制御回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測流体が流入する流入口と被測流体が
    流出する流出口との間に設けられたセンサチューブと、
    該センサチューブを加振する加振器と、該センサチュー
    ブの変位を検出するピックアップとを有し、該加振器及
    びピックアップと制御回路との間を信号線により接続し
    てなる振動式測定装置において、 前記ピックアップの信号線は前記センサチューブの中間
    位置を中心として前記センサチューブの長手方向に対称
    となるように配設されていることを特徴とする振動式測
    定装置。
  2. 【請求項2】 被測流体が流入する流入口と被測流体が
    流出する流出口との間に設けられたセンサチューブと、
    該センサチューブを加振する加振器と、該センサチュー
    ブの変位を検出するピックアップとを有し、該加振器及
    びピックアップと制御回路との間を信号線により接続し
    てなる振動式測定装置において、 前記加振器の信号線は前記センサチューブの中間位置を
    中心として前記センサチューブの長手方向に対称となる
    ように配設されていることを特徴とする振動式測定装
    置。
  3. 【請求項3】 被測流体が流入する流入口と被測流体が
    流出する流出口との間に設けられたセンサチューブと、
    該センサチューブを加振する加振器と、該センサチュー
    ブの変位を検出するピックアップとを有し、該加振器及
    びピックアップと制御回路との間を信号線により接続し
    てなる振動式測定装置において、 前記加振器及びピックアップの信号線は前記センサチュ
    ーブの中間位置を中心として前記センサチューブの長手
    方向に対称となるように配設されていることを特徴とす
    る振動式測定装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103674143A (zh) * 2013-12-12 2014-03-26 重庆川仪自动化股份有限公司 科氏质量流量计传感器及其线圈骨架

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