JPH0835871A - 振動式測定装置 - Google Patents

振動式測定装置

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JPH0835871A
JPH0835871A JP16846094A JP16846094A JPH0835871A JP H0835871 A JPH0835871 A JP H0835871A JP 16846094 A JP16846094 A JP 16846094A JP 16846094 A JP16846094 A JP 16846094A JP H0835871 A JPH0835871 A JP H0835871A
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bellows
sensor
fluid
sensor tubes
tubes
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JP16846094A
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Makoto Nishimura
誠 西村
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は流体圧力の変動によりベローズが伸
縮してセンサチューブの周波数が変動することを防止す
るよう構成された振動式測定装置を提供することを目的
とする。 【構成】 質量流量計1は、直管よりなる一対のセンサ
チューブ7,8の上流側及び下流側にセンサチューブ
7,8の軸方向の伸縮を吸収するためのベローズ4A,
4Bを有する。センサチューブ7,8の周波数変動が無
くなるようにベローズ4A,4Bの有効径Da とセンサ
チューブ7,8の内径DS とが設定されている。即ち、
有効径Da 及び内径DS は、ベローズ4A,4Bの有効
径Da とセンサチューブ7,8の内径DS とがDa 2
2DS 2 となり、且つ、軸力Tが流体圧力Pと被測流体
の流体断面積AL との積と一致するように設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振動式測定装置に係り、
特に直線状のセンサチューブ内に被測流体を通過させる
よう構成した振動式測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】振動式測定装置としては、振動するセン
サチューブ内に流体が流れると流量に比例した大きさの
コリオリ力が発生することを利用して流量を計測する質
量流量計、あるいは上記コリオリ式質量流量計と同様な
構成とされ、センサチューブの固有振動数より流体の密
度を測定する振動式密度計がある。
【0003】この種の振動式測定装置では、センサチュ
ーブにおける圧力損失を低減させるため、直管状の金属
パイプによりセンサチューブを形成している。ところ
が、直管状のセンサチューブを使用した場合、高温流体
を計測する際に軸方向(長手方向)への熱膨張が発生す
るため、センサチューブに熱膨張による歪応力が作用し
て器差レベルが変動してしまう。
【0004】そのため、センサチューブが連通接続され
たマニホールドの端部あるいはセンサチューブの両端に
ベローズを設けた構成の装置が例えば特開昭63−30
721号公報により提案されている。この公報の質量流
量計は、直管状のセンサチューブの熱膨張を吸収するベ
ローズが管路途中に設けられている。
【0005】このようなものの一般的なベローズ取付構
造は、円弧状の谷部と谷部より大径な山部とが交互に連
続形成された蛇腹状とされている。従って、センサチュ
ーブの熱膨張による歪応力は、複数の谷部と山部とが収
縮することにより効果的に吸収される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の質量流量計では、ベローズでの圧力損失を低減す
るためにベローズの有効径Da の有効断面積がセンサチ
ューブの内径DS の流路断面積よりも大きくなってお
り、ベローズの有効断面積の方が大きくなるようにベロ
ーズの有効径Da が決められていた。
【0007】このように、従来はベローズの圧力損失を
できるだけ小さくするため、センサチューブの内径DS
の流路断面積よりベローズの有効断面積の方が大きいの
で、流体圧力がベローズの内壁にかかるとベローズの蛇
腹部分が軸方向に伸びてしまう。そのため、流体圧力が
高圧になると、ベローズがより強い力でセンサチューブ
を押圧してしまいセンサチューブに圧縮応力が作用して
しまう。
【0008】その結果、センサチューブの両端がベロー
ズにより圧縮されると、センサチューブ自体の内部応力
が増大して、共振周波数が小さくなる。さらに、センサ
チューブ内を流れる流体の圧力によってもセンサチュー
ブの共振周波数が小さくなる。
【0009】そのため、振動式密度計のようにセンサチ
ューブの共振周波数を検出して被測流体の密度を計測す
る場合、流体圧力の変動によりベローズによる圧縮力も
変動するため、センサチューブの周波数による密度計測
値が変動してしまう。
【0010】そこで、本発明は上記課題を解決した振動
式測定装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、被測流体が流
れる直管状のセンサチューブの軸方向の変位を吸収する
ベローズを有し、該センサチューブを振動させ、該セン
サチューブに発生したコリオリ力による変位を検出する
振動式測定装置において、前記ベローズ内を流れる流体
圧力により生ずる軸方向の力が流体圧力とセンサチュー
ブの流路断面積との積にほぼ一致するように前記ベロー
ズの有効径を設定したことを特徴とする。
【0012】
【作用】ベローズ内を流れる流体圧力により生ずる軸方
向の力が流体圧力とセンサチューブの流路断面積との積
にほぼ一致するようにベローズの有効径を設定すること
により、ベローズの有効径を必要最小限の寸法にして流
体圧力によりベローズがセンサチューブを押圧する圧縮
力を低減して圧力変動に伴うセンサチューブの振動周波
数の変動による計測誤差を無くすことができる。
【0013】
【実施例】図1及び図2に本発明になる振動式測定装置
の一実施例としてのコリオリ式質量流量計を示す。
【0014】尚、振動式測定装置としてはコリオリ式質
量流量計と振動式密度計がある。コリオリ式質量流量計
は振動式流量計と実質同様な構成であるので、本実施例
では質量流量計について詳細に説明する。
【0015】両図中、質量流量計1は密閉された箱状の
ケーシング2内に被測流体が通過する管路3と、管路3
の両端部に管路3を軸方向に変位可能に保持するベロー
ズ4A,4Bとを設けてなる。管路3は流入口5aを有
する流入管5と、流入側マニホールド6と、一対のセン
サチューブ7,8と、流出側マニホールド9と、流出口
10aを有する流出管10とより形成されている。
【0016】流入側マニホールド6及び流出側マニホー
ルド9には、一対のセンサチューブ7,8が接続される
接続されている。
【0017】流入管5は流入側端部に上流側配管(図示
せず)に連結されるフランジ5bを有し、流入管5の他
端はケーシング2の側壁2aを貫通してケーシング2内
部に形成された室2bに延出している。
【0018】流入側マニホールド6は、上流側のベロー
ズ4Aが接続固定される上流側接続口6aと、センサチ
ューブ7,8の上流側端部が接続固定される下流側接続
口6b,6cとを有する。上流側接続口6aと下流側接
続口6b,6cとは分流路6d,6eを介して連通され
ている。
【0019】流出側マニホールド9は、センサチューブ
7,8の下流側端部が接続固定される一対の接続口9
a,9bと、下流側のベローズ4Bの上流側端部が接続
される接続口9cとを有する。又、流出側マニホールド
9内には一対の接続口9a,9bと接続口9cとを連通
する流路9d,9eが穿設されている。
【0020】一対のセンサチューブ7,8は流体の流れ
方向(X方向)に直線状に延在するステンレス製の直管
よりなり、上記流入側マニホールド6と流出側マニホー
ルド9との間で平行に設けられている。このように直管
よりなるセンサチューブ7,8は、被測流体が通過する
際の圧力損失が少ないばかりか複雑な形状に加工する必
要もないので製作が容易である。尚、センサチューブ
7,8の両端近傍には、センサチューブ7,8が貫通し
て固定される支持板11,12が横架されている。
【0021】流出管10は上流側端部が流出側マニホー
ルド9の接続口9cに接続固定され、下流側端部がケー
シング2の側壁2cを貫通して下流側(X方向)へ突出
している。尚、流出管10の下流側端部には流出口10
aが開口し、その外周には下流側配管(図示せず)に連
結されるフランジ10bが設けられている。
【0022】上流側のベローズ4Aは伸縮自在な構造で
センサチューブ7,8が熱膨張あるいは収縮した場合、
センサチューブ7,8の長手方向の伸縮を吸収する。そ
のため、ケーシング2の側壁2aと流入側マニホールド
6との間には、流入側マニホールド6が振動しないよう
に支持する防振機構13が設けられている。
【0023】この防振機構13は、一端が側壁2aに固
定され他端がケーシング2内に延在する複数の支柱13
aと、複数の支柱13aの他端間に横架されて流入側マ
ニホールド6に結合された金属ダイヤフラム13bとよ
りなる。従って、流入側マニホールド6は、防振機構1
3により軸方向に移動可能に支持されるとともに、横方
向への移動を規制される。
【0024】又、下流側のベローズ4Bも上記上流側の
ベローズ4Aと同様に伸縮自在な構造でセンサチューブ
7,8が熱膨張あるいは収縮した場合、センサチューブ
7,8の長手方向の伸縮を吸収する。そのため、ケーシ
ング2の側壁2cと流出側マニホールド9との間には、
流入側マニホールド9が振動しないように支持する防振
機構14が設けられている。
【0025】この防振機構14は、一端が側壁2cに固
定され他端がケーシング2内に延在する複数の支柱14
aと、複数の支柱14aの他端間に横架されて流出側マ
ニホールド9に結合された金属ダイヤフラム14bとよ
りなる。従って、流出側マニホールド9は、防振機構1
4により軸方向に移動可能に支持されるとともに、横方
向への移動を規制される。
【0026】15は加振部で、センサチューブ7,8に
固定されたブラケット16,17間に支持された一対の
加振器18,19を有する。一対の加振器18,19
は、実質電磁ソレノイドと同様な構成であり、一対のセ
ンサチューブ7,8の略中間部間に設けられている。
【0027】図3に示すように、加振部13は、上下方
向に延在して互いに対向するブラケット16,17の上
端間及び下端間に加振器18,19を横架させてなる。
上方に配設された加振器18は、ブラケット17に支持
された駆動コイル部18aと、ブラケット16に支持さ
れ駆動コイル部18aの中空部に挿入されたマグネット
部18bとよりなる。又、下方に配設された加振器19
は、ブラケット16に支持された駆動コイル部19a
と、ブラケット17に支持され駆動コイル部19aの中
空部に挿入されたマグネット部19bとよりなる。
【0028】このように、ブラケット16,17の上端
間及び下端間に設けられた一対の加振器18,19は、
夫々同期して駆動されるため、ブラケット16,17は
一対の加振器18,19の駆動力によりY方向に平行移
動する。そのため、ブラケット16,17を貫通して固
定されたセンサチューブ7,8は、ブラケット16,1
7の往復移動により長手方向の中間部分が近接又は離間
方向に振動する。
【0029】20は上流側ピックアップ部で、上記加振
部15より上流側に位置するように配設されている。上
流側ピックアップ部20は、センサチューブ7,8に固
定されたブラケット21,22と、このブラケット2
1,22間に支持された一対のピックアップ23,24
とを有する。
【0030】25は下流側ピックアップ部で、上記加振
部15より下流側に位置するように配設されている。下
流側ピックアップ部25は、センサチューブ7,8に固
定されたブラケット26,27と、このブラケット2
6,27間に支持された一対のピックアップ28,29
とを有する。
【0031】上記各ピックアップ23,24及び28,
29は夫々後述するように電磁ソレノイドと同様な構成
とされた2組のピックアップを組み合わせた構成であ
り、加振器18,19により加振されたセンサチューブ
7,8の変位を検出する。
【0032】流量計測時、一対のセンサチューブ7,8
は加振器18,19により近接、離間する方向(Y方
向)に加振される。上流側配管(図示せず)から供給さ
れた被測流体は流入口5aより上流側のベローズ4Aを
通ってマニホールド6に至り、さらにマニホールド6の
流路6d,6eを通過して振動するセンサチューブ7,
8内に流入する。そして、センサチューブ7,8を通過
した流体はマニホールド9の流路9a,9bより下流側
のベローズ4Bを通って流出口10aより下流側配管
(図示せず)に流出する。
【0033】このように、振動するセンサチューブ7,
8に流体が流れると、その流量に応じた大きさのコリオ
リ力が発生する。そのため、直管状のセンサチューブ
7,8の流入側と流出側で動作遅れが生じ、これにより
上流側のピックアップ23,24の出力信号と下流側の
ピックアップ28,29下流側の出力信号とでは位相差
があらわれる。
【0034】このように流入側と流出側との位相差が流
量に比例するため、流量計測制御回路30は、ピックア
ップ23,24からの出力信号とピックアップ28,2
9からの出力信号の位相差に基づいて流量を演算する。
【0035】ここで、上記下流側ピックアップ部25の
構成について説明する。尚、上流側ピックアップ部20
は下流側ピックアップ部25と同様な構成であるので、
ここではその説明を省略する。
【0036】図4に示すように、下流側ピックアップ部
25は、センサチューブ7,8の夫々に設けられ上下方
向に延在するブラケット26,27に支持された第1の
ピックアップ28と第2のピックアップ29とよりな
る。図4中、左側のブラケット27には第1のセンサコ
イル28a,第2の磁石29bが支持され、右側のブラ
ケット26には第1の磁石28bと第2のセンサコイル
29aが支持されている。従って、互いに対向する位置
に設けられた第1のセンサコイル28aと第1の磁石2
8bとにより第1のピックアップ28が構成され、第2
のセンサコイル29aと第2の磁石29bとにより第2
のピックアップ29が構成されている。
【0037】第1のセンサコイル28a及び第2のセン
サコイル29aは夫々銅線が環状に巻回されており、棒
状に形成された第1の磁石28b及び第2の磁石29b
は夫々上記第1のセンサコイル28a及び第2のセンサ
コイル29aの中空部に挿通される。そのため、センサ
チューブ7,8が上記加振器18,19により近接、離
間方向に振動すると、第1の磁石28b,第2の磁石2
9bは第1のセンサコイル28a,第2のセンサコイル
29aに対して相対的に逆方向に変位する。
【0038】第1の磁石28bはその先端部分が第1の
センサコイル28aの右側から左側へ挿入されている。
第2の磁石29bは、上記第1の磁石28bとは逆に第
2のセンサコイル29aの左側から右側に挿入されてい
る。
【0039】従って、一対のセンサチューブ7,8の振
動に伴い2組のピックアップ28,29は互いに同一方
向に動作する。即ち、一対のセンサチューブ7,8が近
接方向に変位すると、第1のセンサコイル28aと第1
の磁石28bとが近接方向に変位するとともに、第2の
磁石29bと第2のセンサコイル29aとが同様に近接
方向に変位する。又、一対のセンサチューブ7,8が離
間方向に変位すると、第1のセンサコイル28aと第1
の磁石28bとが離間方向に変位するとともに、第2の
磁石29bと第2のセンサコイル29aとが同様に離間
方向に変位する。
【0040】これにより、第1のセンサコイル28a,
第2のセンサコイル29aからは、第1の磁石28b,
第2の磁石29bとの相対速度に応じた電圧値の検出信
号が同位相で出力される。この2組のコイル28b,2
9bから得られる同相の位相差の検出信号の合成によ
り、検出信号にノイズとして生ずる高調波をキャンセル
して上流側ピックアップ部20のリニアリティ(直線
性)を改善することができる。
【0041】ここで、ベローズ4A,4Bについて図5
を併せ参照して説明する。尚、ベローズ4Aと4Bとは
同一構成であるので、流入側のベローズ4Aについて説
明し、下流側のベローズ4Bの説明は省略する。
【0042】図5に示す如く、ベローズ4Aは、例えば
ステンレス製パイプを蛇腹状に形成したものであり、円
弧状の複数の谷部4a(4a1 …4an )と山部4b
(4b 1 …4bn )とが交互に連続形成されてなる。こ
の谷部4a及び山部4bは、例えばセンサチューブ7,
8の熱膨張による軸方向の力が作用すると軸方向に伸縮
して、熱膨張による応力を吸収し、軸方向の配管振動が
伝達された場合もこれを吸収する。
【0043】ベローズ4Aの有効径Da 及びセンサチュ
ーブ7,8の内径DS は、後述するようにセンサチュー
ブ7,8の振動周波数が流体圧力によって変動しないよ
うに設定される。
【0044】尚、ベローズ4A,4Bの内面側の軸方向
への投影断面のうち、ベローズ4A,4Bの内面側の山
部から谷部までの部分(図5中斜線部)の軸方向への投
影面積が谷側(図5中内側の斜線部I)と山側(図5中
の外側の斜線部II)の面積が等しくなるような境をその
ベローズ4A,4Bの有効径Da という。
【0045】ここで、センサチューブ7,8の運動方程
式より共振周波数fの近似式を求めると、次式(1)の
ようになる。
【0046】 f=(λ2 /2πL)・√(EI)/(ρT T +ρL L ) ・√〔1+α{L2 (T−PAL )/EI}〕 … (1) 但し、上記(1)式において、Eはヤング率、Iは断面
2次モーメント、Tは軸力、Pは流体圧力、Lはセンサ
チューブ7,8の全長、ρT はセンサチューブ7,8の
密度、AT はセンサチューブ7,8の流路断面積、ρL
は被測流体の密度、AL は被測流体の流体断面積(セン
サチューブ7,8の流路断面積の合計)、αは線膨張係
数である。
【0047】又、軸力Tは、次式(2)のように表せ
る。
【0048】 T={(πDa 2 /4)−(2・πDS 2 /4)}・P … (2) 上記(1)及び(2)式より、流体圧力によるセンサチ
ューブ7,8の周波数変動が無くなる条件は、ベローズ
4A,4Bの有効径Da とセンサチューブ7,8の内径
S とがDa 2 <2DS 2 となり軸力Tが張力であると
き、且つ、軸力Tが流体圧力Pと被測流体の流体断面積
L との積であるP・AL の値に一致するときである。
【0049】又、被測流体の密度ρL は、次式(3)の
ように表せる。
【0050】 ρL =(A/f2 )・(1−αt)+B … (3) 但し、A及びBは予め設定された定数である。
【0051】従って、上記各式(1)〜(3)に基づい
て、センサチューブ7,8の周波数変動が無くなるよう
にベローズ4A,4Bの有効径Da とセンサチューブ
7,8の内径DS とを設定することができる。
【0052】以上の如く、本発明の質量流量計1におい
て、ベローズ4A,4Bの有効断面積Aa がセンサチュ
ーブ7,8の流体断面積AL より小さく、且つセンサチ
ューブ7,8に作用する軸力Tが流体圧力Pと被測流体
の流体断面積(センサチューブ7,8の内径の総断面
積)AL との積と等しければ流体圧力が高くなってもセ
ンサチューブ7,8には軸方向の圧縮応力が作用しな
い。
【0053】従って、上記質量流量計1を使用して被測
流体を計測する場合、センサチューブ7,8が圧力変動
に伴う軸方向の圧縮力を受けることなく安定的に振動す
ることができるので、被測流体の圧力変動によるセンサ
チューブ7,8の周波数変動が防止され、より正確な計
測が可能となる。
【0054】尚、振動式密度計は、センサチューブ7,
8の固有振動数が被測流体の密度ρによって変化するこ
とを利用して密度を測定するようになっているため、上
記質量流量計1を使用して被測流体の密度を計測するこ
とができる。
【0055】ここで、流体圧力が変動した場合の流量計
測をする場合の動作について説明する。
【0056】上記流量計測時と同様流入口5aより高温
流体が供給されると、ベローズ4A,4Bに作用する圧
力が上昇し、ベローズ4A,4BのX方向に延在するセ
ンサチューブ7,8による熱膨張が発生する。上,下流
側のフランジ5b,10bは夫々上,下流側配管に接続
固定されているので、センサチューブ7,8の熱膨張に
よる軸方向の歪応力はベローズ4A,4Bの伸縮により
吸収される。
【0057】これにより、センサチューブ7,8の熱膨
張による器差レベルの変動が防止され、正確な流量計測
が行える。
【0058】次に、流量計測中に被測流体の流体圧力が
変動した場合の動作について説明する。
【0059】例えば、流量計測中に流体の圧力が上昇し
た場合、ベローズ4A,4Bの内壁に高圧流体の圧力が
作用する。
【0060】ベローズ4A,4Bの内壁に圧力が作用す
ると、ベローズ4A,4Bの山部4bはわずかにふくら
み、そしてベローズ4A,4Bの受圧面積に相当する面
積に応じた力(軸力)が軸方向に発生する。この受圧面
積とは、ベローズ4の有効断面積Aa のことである。
【0061】本発明では、前述した理由により、ベロー
ズ4A,4Bの有効径Da の有効断面積Aa がセンサチ
ューブ7,8の内径の総断面積AL (センサチューブが
1本の場合はその面積、2本以上の場合は各断面積の和
の面積)より小さくなるよう上記有効径Da 及び内径D
S の寸法が決められている。
【0062】従って、質量流量計1を振動式密度計とし
て使用する場合、上記のように流体圧力によるセンサチ
ューブ7,8の周波数変動が無くなるようにベローズ4
A,4Bの有効径Da が設定された質量流量計1を使用
して被測流体の密度を計測するため、被測流体の圧力変
動に伴うセンサチューブ7,8の周波数変動が無い状態
でより正確な密度計測が可能となる。
【0063】尚、上記実施例では、2本のセンサチュー
ブを有する構成を一例として挙げたが、これに限らず、
1本のセンサチューブを有する構成にも適用することが
できる。
【0064】又、上記実施例では、センサチューブの上
流側と下流側にベローズを設けた構成としたが、これに
限らず、上流側ベローズ又は下流側ベローズのいずれか
一方のみが設けられた構成にも適用することができる。
【0065】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、ベローズ
内を流れる流体圧力により生ずる軸方向の力が流体圧力
とセンサチューブの流路断面積との積にほぼ一致するよ
うにベローズの有効径を設定するため、ベローズの有効
径を必要最小限の寸法にして流体圧力によりベローズが
センサチューブを押圧する圧縮力を低減することがで
き、これにより、被測流体の圧力変動に伴うセンサチュ
ーブの振動周波数の変動による計測誤差発生を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる振動式測定装置の一実施例のコリ
オリ式質量流量計を示す縦断面図である。
【図2】ベローズ及びセンサチューブの内部を示す縦断
面図である。
【図3】加振器の取り付け構造を示す縦断面図である。
【図4】ピックアップの取り付け構造を示す縦断面図で
ある。
【図5】ベローズの有効断面積を説明するための縦断面
図である。
【符号の説明】
1 質量流量計 4A,4B ベローズ 7,8 センサチューブ 15 加振部 18,19 加振器 20 上流側ピックアップ部 23,24,28,29 ピックアップ 25 下流側ピックアップ部 30 流量計測制御回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測流体が流れる直管状のセンサチュー
    ブの軸方向の変位を吸収するベローズを有し、該センサ
    チューブを振動させ、該センサチューブに発生したコリ
    オリ力による変位を検出する振動式測定装置において、 前記ベローズ内を流れる流体圧力により生ずる軸方向の
    力が流体圧力とセンサチューブの流路断面積との積にほ
    ぼ一致するように前記ベローズの有効径を設定したこと
    を特徴とする振動式測定装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011515696A (ja) * 2008-03-25 2011-05-19 マイクロ モーション インコーポレイテッド 二重ドライバ振動式流量計
JP2011515697A (ja) * 2008-03-25 2011-05-19 マイクロ モーション インコーポレイテッド 二重ピックオフ振動式流量計

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011515696A (ja) * 2008-03-25 2011-05-19 マイクロ モーション インコーポレイテッド 二重ドライバ振動式流量計
JP2011515697A (ja) * 2008-03-25 2011-05-19 マイクロ モーション インコーポレイテッド 二重ピックオフ振動式流量計

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