JPH07190724A - フイルムの位置決め方法及びその装置 - Google Patents

フイルムの位置決め方法及びその装置

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JPH07190724A
JPH07190724A JP33311493A JP33311493A JPH07190724A JP H07190724 A JPH07190724 A JP H07190724A JP 33311493 A JP33311493 A JP 33311493A JP 33311493 A JP33311493 A JP 33311493A JP H07190724 A JPH07190724 A JP H07190724A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 柔軟な薄いシート状を含むフイルムを高精度
に位置決めし、自動化と省力化を行う。 【構成】 テーブル上に載置された定形状フイルムの位
置決め方法において、該定形状フイルムのエッジを含む
周辺域の2箇所以上の部分を、カメラで撮像し、別途登
録した基準座標と対比する画像処理をした後、θ軸、X
軸ならびにY軸の各方向を補正することで位置決めをす
ることを特徴とするフイルムの位置決め方法。ならびに
その装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テーブル上に載置した
状態にあるフイルム、ことに積層ガラス用の中間膜、合
成樹脂でなる薄いシート状物あるいはフイルム状物、ま
たは袋状物、ならびに1.5mm 厚み以下の薄いシート状ガ
ラスあるいはフイルム状ガラス等を、精度よく所定箇所
に位置決めするフイルムの位置決め方法およびその装置
に関する。
【0002】
【従来技術】従来、定形状、例えば四角形状のものを位
置決めする手段としては、四方向から押圧手段で押圧す
るのが一般的であるが、無機質あるいは有機質の柔軟な
薄いシート状物等を含むフイルム状物の場合には従来の
押圧手段によるとシートが変形し正確な位置決めが不可
能であり、また何らかの手段で位置決めができたとして
も高精度が要求されるような場合充分満足せしめるまで
には到り難いものであった。
【0003】例えばフイルムについては、特開昭60ー73
532 号公報には、マイクロフイツシユフイルムを投影部
に搬送してコマ画像を矩形状処理フレームの領域内で処
理する際、コマ画像をラインセンサで読取って、処理フ
レームに対応させて記憶すると共に、処理フレームの対
向する辺からそれぞれ平行にL1〜Ln,R1〜Rnの
比較領域に2n分割し、比較領域の最外部L1またはR
1にコマ画像が重畳しているときに、重畳していない比
較領域方向にフイルムを搬送して、最外部L1およびR
1が共にコマ画像と重畳しない位置に位置決めするよう
にされるマイクロフイツシユフイルムの自動位置決め方
法が開示されている等がある。
【0004】また例えば、柔らかい比較的薄いシート状
等のなかでも弾力性かつ非シワ性であるガラスシート物
の位置決めとしては、例えば特表平2ー500104号公報に
記載の光電センサー等でエッジ部、例えば半透明等の面
取り部を検出後、X・Y方向に移動させ位置決めする方
法や、エアテーブル上に載置した状態で押圧による位置
決めをする方法などによって行えるものの、前記定形状
フイルムにおいてはこのような方法は通常採用すること
ができない。
【0005】とくに、定形状フイルムが積層ガラス用の
中間膜である場合においては、薄いフイルム状物である
のみならず、例えば表面が粘着性および/または粗面加
工を有すること、ことに曲げ板ガラスのように変形状板
状体に整合せしめるための加工、とくに扇形加工したフ
イルムである場合には、従来の前記した単純な手段では
なかなか高精度でかつ安定して再現性よくなし得ること
が極めて困難なことであった。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】前述したように、例
えば特開昭60ー73532 号公報に記載のマイクロフイツシ
ユフイルムの自動位置決め方法では、マイクロフイツシ
ユフイルムに整列して撮影されたコマ画像がリーダプリ
ンタ等の処理フレームに傾きを持たせないで、左右方向
の位置調整のみを行うようにし、コマ画像のみを処理フ
レームの中に移動しようとするものであって、単に処理
フレーム内にコマ画像全体が入っているかどうか判断
し、処理フレーム内にコマ画像全体が入るように移動す
る程度の画像処理および位置合わせでは、到底高精度な
位置決めをしようとするものには適用し難いものであ
る。
【0007】また例えば、特表平2ー500104号公報に記
載のガラスシート処理装置の位置調整装置では、ガラス
処理装置(曲げ装置)の中央制御装置に関連して使用さ
れるモジュラー位置制御装置および通信インターフェー
ス装置に関するものであって、設備上複雑かつ大型過ぎ
るものであり、到底めざすフイルムの位置決めには必要
なく採用し難いものである。
【0008】
【問題点を解決するための手段】従来のかかる問題点に
鑑みてなされたものであって、本発明は、特異に位置決
めが可能なようにしたテーブル上に載置した可撓性を有
するような柔軟でかつ薄いシート状を含む定形状フイル
ムと、予め設定された基準位置との位置ズレを特異に画
像処理して定量的に見出し、該位置ズレ量を前記テーブ
ルの駆動部によってθ軸およびXーY軸に補正すること
で、確実で安定したしかも高精度な位置決めが効率よく
安価にできる、有用なフイルムの位置決め方法及びその
装置を提供することにある。
【0009】すなわち、本発明は、テーブル上に載置さ
れた定形状フイルムの位置決め方法において、該定形状
フイルムのエッジを含む周辺域の2箇所以上の部分を、
カメラで撮像し、別途登録した基準座標と対比する画像
処理をした後、θ軸、X軸ならびにY軸の各方向を補正
することで位置決めをすることを特徴とするフイルムの
位置決め方法。
【0010】ならびに、前記定形状フイルムが、積層ガ
ラス用の中間膜であることを特徴とする上述したフイル
ムの位置決め方法。また前記した定形状フイルムが、略
台形状あるいは略扇状であることを特徴とする上述した
フイルムの位置決め方法。さらに、前記定形状フイルム
が、合成樹脂でなる薄いシート状物あるいはフイルム状
物、または袋状物であることを特徴とする上述したフイ
ルムの位置決め方法。さらに、前記定形状フイルムが、
1.5mm 厚み以下の薄いシート状ガラスあるいはフイルム
状ガラスであることを特徴とする上述したフイルムの位
置決め方法。
【0011】また、前記定形状フイルムのエッジを含む
周辺域の2箇所以上の部分が、エッジを含む周辺域の両
端部の少なくとも一点とその中央部であることを特徴と
する上述したフイルムの位置決め方法。
【0012】さらに、前記定形状フイルムのエッジを含
む周辺域の2箇所以上の部分が、該定形状フイルムに帯
状ぼかしが施してある際には、ぼかしのある部分とない
部分の境界線を含む両端部とその中央部近傍であること
を特徴とする上述したフイルムの位置決め方法。
【0013】さらにまた、前記したθ軸、X軸ならびに
Y軸の各方向を補正するに当たっては、先ずθ軸方向、
次いでX軸ならびにY軸の各方向を補正するようにする
ことを特徴とする上述したフイルムの位置決め方法。
【0014】さらにまた、前記テーブルの上面には、全
面または局部面に網状物あるいはフイルムと異なる輝度
物が被覆されていることを特徴とする上述したフイルム
の位置決め方法。
【0015】ならびに、フイルムを載置するテーブル
と、該フイルムを載置状態にあるテーブルをX軸とY軸
の直交座標系および同平面内でθ軸回転可能な作動をす
る駆動機構と、フイルムのエッジを含む周辺域またはぼ
かしのある部分とない部分の境界線を含む域の両端部と
その中央部に設けたカメラと、該カメラから取り込んだ
画像信号を処理しズレ量を演算する画像処理装置とを少
なくとも備えたことを特徴とするフイルムの位置決め装
置。
【0016】また、前記した定形状フイルムの温度また
は/および湿度をコントロールできる設備を備えるよう
したことを特徴とする上述したフイルムの位置決め装
置。さらに、前記定形状フイルムが、積層ガラス用の中
間膜であることを特徴とする上述したフイルムの位置決
め装置。また前記した定形状フイルムが、略台形状ある
いは略扇状であることを特徴とする上述したフイルムの
位置決め装置。さらに前記定形状フイルムが、合成樹脂
でなる薄いシート状物あるいはフイルム状物、または袋
状物であることを特徴とする上述したフイルムの位置決
め装置。さらに前記定形状フイルムが、1.5mm 厚み以下
の薄いシート状ガラスあるいはフイルム状ガラスである
ことを特徴とする上述したフイルムの位置決め装置。
【0017】さらに、前記定形状フイルムのエッジを含
む周辺域の2箇所以上の部分が、エッジを含む周辺域の
両端部の少なくとも1点とその中央部であることを特徴
とする上述したフイルムの位置決め装置。
【0018】さらにまた、前記定形状フイルムのエッジ
を含む周辺域の2箇所以上の部分が、該定形状フイルム
に帯状ぼかしが施してある際には、ぼかしのある部分と
ない部分の境界線を含む両端部とその中央部近傍である
ことを特徴とする上述したフイルムの位置決め装置。
【0019】さらにまた、前記したθ軸、X軸ならびに
Y軸の各方向を補正するに当たっては、先ずθ軸方向、
次いでX軸ならびにY軸の各方向を補正するようにする
ことを特徴とする上述したフイルムの位置決め装置。
【0020】さらにまた、前記テーブルの上面には、全
面または局部面に網状物あるいはフイルムと異なる輝度
物が被覆されていることを特徴とする上述したフイルム
の位置決め装置をそれぞれ提供するものである。
【0021】ここで、前記定形状フイルムとしては、積
層ガラス用の中間膜、ことに合せガラス用の粘着性や粗
面を有し、帯状ぼかし(例えば、自動車用窓材でのシェ
ードバンド)を施した中間膜(例えば、PVB 製等で、膜
厚0.8 〜0.3mm 程度)、しかも略台形状あるいは略扇状
であるものをも含むものであり、また合成樹脂でなる薄
いシート状物あるいはフイルム状物、または袋状物であ
り、さらには1.5mm 厚み以下、例えば1.2 〜0.7mm 厚み
程度、さらに薄いもの等の薄いシート状ガラスあるいは
フイルム状ガラス等であって、ガラスとは無機質と有機
質であり、さらに例えばアルミ泊類等にも採用可能であ
る。
【0022】また、前記テーブルとしては、θ軸方向の
補正ができるように回動するθ軸テーブルと、X軸方向
の補正ができるX軸テーブルと、Y軸方向の補正ができ
るY軸テーブルとを備え、かつ各々に駆動するモーター
が配備され、種々の組み合わせおよび順序等で微小のコ
ントロールまでできるようになっており、さらにテーブ
ル上面には全面または局部面に網状物あるいは、フイル
ムと異なる輝度または反射光を有する物が被覆してある
ものである。ことに照明は均一でかつ外乱光の影響を減
じるため照度を上げる方がよい。例えば中央天井や両サ
イドに蛍光灯等で広範囲を均一に照明することも肝心で
ある。
【0023】さらに、前記定形状フイルムのエッジを含
む周辺域の2箇所以上の部分をカメラで撮像することと
したのは、画像処理においてフイルムの位置を確定する
際に必要であって、好ましくは3箇所である。例えば略
扇状で略台形であるような中間膜において、帯状ぼかし
がない場合には、上辺と左右辺でなす両コーナー周縁部
ならびに該両コーナー周縁部の上辺中間部である中央部
にカメラを配置するものであって、前記両コーナー周縁
部にはそれぞれ2台(通常2台のどちらか一方使用)と
中央部1台であり、帯状ぼかしが上辺に沿ってある場合
には、帯状ぼかしの境界線上を中心にして中央部とエッ
ジを中心にする両周縁部にカメラを配置するものであっ
て、前記したと同様に中央部1台と両周縁部にそれぞれ
2台とする。中央部を含めてどちらかの周縁部以上であ
って、好ましくは中央部と両周縁部である。
【0024】さらに、別途登録した基準座標と対比する
画像処理としては、前記テーブル上にテーブルの中心を
原点(回転中心)としてX軸とY軸ならびにθ軸を定め
る位置決め座標を仮設し、これに予め定形状フイルムの
所期の基準位置を設定しておき、前記抽出し検出した例
えば定形状フイルムのコーナー座標(2点)と、基準位
置と対比し、X、Y、θの各軸のズレ量を演算し、その
結果を位置決めテーブル制御用シーケンサに転送し、テ
ーブルのX、Y、θの各軸を駆動するようにする。
【0025】またテーブル面は例えば15〜50℃程度の範
囲で温度等コントロールできるようにすることが好まし
く、定形状フイルムの位置決めの精度を高めるのに役立
つとともに、位置決め後、さらにコントロールすること
でフイルム自体の性能をより発揮しうるものとすること
ができるからである。また温度によって可撓性が変わる
フイルムについては、フイルムをテーブルと馴染ませる
ため、温度コントロールをすることが好ましいものであ
る。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。ただし本発明は係る実施例に限定されるものではな
い。
【0027】図1は、本発明のフイルムの位置決め装置
の一実施例を示す平面図であり、フイルム位置決め装置
は、カメラ(例えば、CCD カメラ)を支持フレーム5
に配置し、テーブル上に載置している定形状フイルム
2のエッジ40の上辺に沿うように、上辺の両周縁部に各
々2台のカメラ4、該両周縁部の上辺中央部に1台のカ
メラ4を設置したものである。なお、カメラの取付につ
いては例えばエアシリンダーまたはモーターによる移動
式型替え方式でカメラ専用架台に取り付ける。なお両矢
印はカメラの移動方向を示すものである。
【0028】図2は、図1に示した本発明のフイルムの
位置決め装置における、ガラス板状体と定形状フイルム
とカメラ視野域との関係を示す説明図であって、図3
は、図2に示した定形状フイルムとカメラ視野域との関
係を示す説明図であり、テーブル上に載置している定
形状フイルム2にさらに最大ガラス板状体6または最小
ガラス板状体7を配したところであって、これに前記図
1のカメラ4によってなす視野を示すものであり、周縁
部カメラ視野域8と中央部カメラ視野域9であって、周
縁部カメラ視野域8は2台のカメラ4のどちらかを使用
することによる視野の移動を示すものである。周縁部視
野としては上辺と左右辺でなすコーナー角部を含むもの
である。
【0029】図4は、図3に示した定形状フイルムに代
えて帯状ぼかし部付定形状フイルムである際のカメラ視
野域との関係を示す説明図であり、帯状ぼかし部付定形
状フイルム2’は、帯状ぼかし部10を上辺に施したもの
であって、該帯状ぼかし部付定形状フイルム2’では該
帯状ぼかし部10の境界41でなす線上に、左右両エッジ40
と交わる箇所を周縁部カメラ視野域8’、該周縁部の中
央部である中央部カメラ視野域9’とする。
【0030】図5は、図3に示す定形状フイルムとカメ
ラ視野域との関係での中央部カメラ視野域におけるウイ
ンドウ設定を示す説明図であり、定形状フイルム2のエ
ッジ40を中心にした中央部カメラ視野域9におけるウイ
ンドウ11を設定することによって、テーブルの輝度と定
形状フイルム2の輝度との比較によって位置を検出す
る。よってテーブル上面は例えばSUS 等の網状物やフイ
ルムと異なる輝度物等が全面または局部面に被覆するこ
とが好ましい。
【0031】図6は、図3に示す定形状フイルムとカメ
ラ視野域との関係での周縁部カメラ視野域におけるウイ
ンドウ設定を示す説明図であり、定形状フイルム2の前
記周縁部の周縁部カメラ視野域8におけるウインドウ12
と13を設定し、テーブルの輝度と定形状フイルム2の輝
度との比較によってエッジ40を抽出し、該抽出したエッ
ジ40の各ウインドウ12と13での重心と傾きを求め、該重
心と傾きからエッジ40の交点を計算することでコーナー
を検出する。なお、照明の角度や輝度等を調整すること
によってテーブルと定形状フイルムの輝度差を大きくす
れば定形状フイルムのエッジの抽出が容易となる。
【0032】図7は、図4に示す帯状ぼかし部付定形状
フイルムとカメラ視野域との関係での中央部カメラ視野
域におけるウインドウ設定を示す説明図であり、帯状ぼ
かし部付定形状フイルム2’の帯状ぼかし部10の境界41
を中心とした中央部カメラ視野域9’におけるウインド
ウ14、15、16を設定し、ウインドウ14で帯状ぼかし部10
の平均輝度値を、ウインドウ16でフイルムの平均輝度値
を求め、設定した比率によって、前記境界41の輝度を計
算し、ウインドウ15の範囲内で前記計算した境界41の輝
度の画素を抽出し、その重心と傾きを求め、該重心と傾
きから境界41を計算することで境界41を検出する。
【0033】図8は、図4に示す帯状ぼかし部付定形状
フイルムとカメラ視野域との関係での周縁部カメラ視野
域におけるウインドウ設定を示す説明図であり、帯状ぼ
かし部付定形状フイルム2’の帯状ぼかし部10の境界41
を中心とした周縁部カメラ視野域8’におけるウインド
ウ17、18、19、20を設定し、ウインドウ17で帯状ぼかし
部10の平均輝度値を、ウインドウ19でフイルムの平均輝
度値を求め、設定した比率によって、前記境界41の輝度
を計算し、ウインドウ18の範囲内で前記計算した境界41
の輝度の画素を抽出し、その重心と傾きを求め、さらに
ウインドウ20内のエッジ40を抽出し、その重心と傾きを
求め、該両重心と傾きから、交点の座標を求めることで
エッジ40と境界41の交点を検出する。
【0034】図9は、本発明のフイルムの位置決め方法
において、基準位置に定形状フイルム位置を補正する際
の手順を説明する説明図であって、(a)は基準位置と
定形状フイルム位置とのズレを示し、(b)はθ軸にお
ける補正後を示し、(c)はXーY軸における補正後、
基準位置と定形状フイルム位置が一致し整合した図を示
すものであり、前記テーブル上にテーブルの中心を原
点(回転中心)としてX軸とY軸ならびにθ軸を定める
位置決め座標を仮設し、これに予め定形状フイルム2の
所期の基準位置21を設定しておき、前記検出した例えば
定形状フイルム2のコーナー座標(2点)と、基準位置
21と対比し、X、Y、θの各軸のズレ量を計算し、その
結果(a)に示すような定形状フイルム2のズレがあ
り、その結果を位置決めテーブル制御用シーケンサに転
送し、先ず(b)に示すようにθ軸における補正をし、
次いでXーY軸における補正をすることで(c)に示す
ように基準位置21と定形状フイルム2の位置が一致し整
合し位置決めを完了する。なお定形状フイルム2の両コ
ーナーの中点を基準位置の両コーナーの中点と重ねるよ
うにし、定形状フイルム2のセンタリングをもする。
【0035】図10は、本発明のフイルムの位置決め方法
において、基準位置に帯状ぼかし部付定形状フイルム位
置を補正する際の手順を説明する説明図であって、
(a)は基準位置と帯状ぼかし部付定形状フイルム位置
とのズレを示し、(b)はθ軸における補正後を示し、
(c)はXーY軸における補正後、基準位置と帯状ぼか
し部付定形状フイルム位置が一致し整合した図を示すも
のであり、前記同様、前記テーブル上にテーブルの中
心を原点(回転中心)としてX軸とY軸ならびにθ軸を
定める位置決め座標を仮設し、これに予め帯状ぼかし部
付定形状フイルム2’の所期の基準位置21を設定してお
き、前記検出した例えば帯状ぼかし部付定形状フイルム
2’の帯状ぼかし部10の境界41の中央部と交点部の座標
(2点)と、基準位置21と対比し、X、Y、θの各軸の
ズレ量を計算し、その結果(a)に示すような帯状ぼか
し部付定形状フイルム2' のズレがあり、その結果を位
置決めテーブル制御用シーケンサに転送し、先ず(b)
に示すようにθ軸における補正をし、次いでXーY軸に
おける補正をすることで(c)に示すように基準位置21
と帯状ぼかし部付定形状フイルム2' の位置が一致し整
合し位置決めを完了する。なお帯状ぼかし部付定形状フ
イルム2' の両コーナーの中点を基準位置の両コーナー
の中点と重ねるようにし、帯状ぼかし部付定形状フイル
ム2' のセンタリングをもする。
【0036】図11は、図9および図10に示した基準位置
にフイルムあるいは帯状ぼかし部付フイルムの位置を補
正する際の一実施例の位置決め用のテーブルを一部切欠
省略して示す平面図であり、図12は、図11に示したテー
ブルの側面図である。
【0037】該テーブルはθ軸駆動用モーター(図示
せず)によりθ軸ガイドベアリング22に沿って駆動する
θ軸テーブル23、X軸駆動用モーター24で駆動するX軸
テーブル25、Y軸駆動用モーター26で駆動するY軸テー
ブル27を、またテーブル上面には網状物28を備え、前記
ズレ量の結果を位置決めテーブル制御用シーケンサに転
送することによってこれらが駆動し位置決めをすること
となる。なお駆動方式としては、例えば送りネジ仕様の
ACサーボ駆動方式であり、なおまたテーブル面は例えば
15〜50℃程度の範囲で温度コントロールできるようにな
っている。
【0038】図13は、本発明のフイルムの位置決め装置
の一実施例を示すブロック図であり、天井部等から蛍光
灯によって照明39がされている、テーブル上に載置し
た定形状フイルム2の中央部ならびに周縁部を、カメラ
位置調整部29(シリンダーまたはモーターによる駆動)
によって定められた前記カメラ4(2または3台)で撮
像化し、カメラのコントローラ部30を介してモニター部
31を有する画像処理部32に入力し、別途予め基準位置入
力部34より入力した基準位置と、演算部33で比較演算
し、位置補正量を制御部35(シーケンサー)に送り、該
制御部35から画像処理部32へ起動信号を出力し、また該
制御部35からフイルム搬送制御部36へフイルム位置決め
完了信号を出力し該フイルム搬送制御部36からフイルム
搬出入完了信号を制御部35へ入力し、また該制御部35か
らカメラ位置調整部29へカメラ位置選択指令を出力し、
さらに該制御部35からθ軸駆動部37へθ軸駆動用モータ
ー駆動信号と原点位置に復帰信号を出力し、θ軸駆動部
37からθ軸補正完了信号を制御部35へ入力し、さらにま
た該制御部35からXーY軸駆動部38へX軸とY軸の駆動
用モーター駆動信号と原点位置に復帰信号を出力し、X
ーY軸駆動部38からX、Y軸補正完了信号を制御部35へ
入力するようになっている。
【0039】
【発明の効果】以上前述したように、本発明によれば、
柔軟な薄いシート状を含む各種定形状フイルム、ことに
段階的に濃度がかわるような帯状ぼかし部所謂シェード
バンド付き定形状フイルム、さらにサイズの変化を巧み
に位置検出し、巧みに位置ズレを演算して補正量を指令
し、確実でかつ安定して全て所期の製品規格内に納まる
ようになり、例えば±2mm程度以下、さらに例えば±0.
5mm 程度でも可能になるという高精度ができるようにな
る自動位置決めとなり、例えば合せガラスの製造ライン
等に採用して充分その能力を発揮し、自動化と省力化を
なし得、極めて効率よく作業ができ、品質の向上ならび
に歩留りアップ等にも充分寄与することとなる、有用な
フイルムの位置決め方法及びその装置を提供するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフイルムの位置決め装置の一実施例を
示す平面図である。
【図2】図1に示した本発明のフイルムの位置決め装置
における、ガラス板状体と定形状フイルムとカメラ視野
域との関係を示す説明図である。
【図3】図2に示した定形状フイルムとカメラ視野域と
の関係を示す説明図である。
【図4】図3に示した定形状フイルムに代えて帯状ぼか
し部付定形状フイルムである際のカメラ視野域との関係
を示す説明図である。
【図5】図3に示す定形状フイルムとカメラ視野域との
関係での中央部カメラ視野域におけるウインドウ設定を
示す説明図である。
【図6】図3に示す定形状フイルムとカメラ視野域との
関係での周縁部カメラ視野域におけるウインドウ設定を
示す説明図である。
【図7】図4に示す帯状ぼかし部付定形状フイルムとカ
メラ視野域との関係での中央部カメラ視野域におけるウ
インドウ設定を示す説明図である。
【図8】図4に示す帯状ぼかし部付定形状フイルムとカ
メラ視野域との関係での周縁部カメラ視野域におけるウ
インドウ設定を示す説明図である。
【図9】本発明のフイルムの位置決め方法において、基
準位置に定形状フイルム位置を補正する際の手順を説明
する説明図であって、(a)は基準位置と定形状フイル
ム位置とのズレを示し、(b)はθ軸における補正後を
示し、(c)はXーY軸における補正後、基準位置と定
形状フイルム位置が一致し整合した図を示すものであ
る。
【図10】本発明のフイルムの位置決め方法において、基
準位置に帯状ぼかし部付定形状フイルム位置を補正する
際の手順を説明する説明図であって、(a)は基準位置
と帯状ぼかし部付定形状フイルム位置とのズレを示し、
(b)はθ軸における補正後を示し、(c)はXーY軸
における補正後、基準位置と帯状ぼかし部付定形状フイ
ルム位置が一致し整合した図を示すものである。
【図11】図9および図10に示した基準位置にフイルムあ
るいは帯状ぼかし部付定形状フイルムの位置を補正する
際の一実施例の位置決め用のテーブルを一部切欠省略し
て示す平面図である。
【図12】図11に示したテーブルの側面図である。
【図13】本発明のフイルムの位置決め装置の一実施例を
示すブロック図である。
【符号の説明】 フイルム位置決め装置 2 定形状フイルム 2’帯状ぼかし部付定形状フイルム テーブル 4 カメラ 6 最大ガラス板状体 7 最小ガラス板状体 8 周縁部カメラ視野域 8’周縁部カメラ視野域 9 中央部カメラ視野域 9’中央部カメラ視野域 10 帯状ぼかし部 21 基準位置 22 θ軸ガイドベアリング 23 θ軸テーブル 24 X軸駆動用モーター 25 X軸テーブル 26 Y軸駆動用モーター 27 Y軸テーブル 29 位置調整部 30 コントローラー部 31 モニター部 32 画像処理部 33 演算部 34 基準位置入力部 35 制御部 36 フイルム搬送制御部 37 θ軸駆動部 38 XーY軸駆動部 40 エッジ 41 境界

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーブル上に載置された定形状フイルム
    の位置決め方法において、該定形状フイルムのエッジを
    含む周辺域の2箇所以上の部分を、カメラで撮像し、別
    途登録した基準座標と対比する画像処理をした後、θ
    軸、X軸ならびにY軸の各方向を補正することで位置決
    めをすることを特徴とするフイルムの位置決め方法。
  2. 【請求項2】 前記定形状フイルムが、積層ガラス用の
    中間膜であることを特徴とする請求項1記載のフイルム
    の位置決め方法。
  3. 【請求項3】 前記した定形状フイルムが、略台形状あ
    るいは略扇状であることを特徴とする請求項1乃至2記
    載のフイルムの位置決め方法。
  4. 【請求項4】 前記定形状フイルムが、合成樹脂でなる
    薄いシート状物あるいはフイルム状物、または袋状物で
    あることを特徴とする請求項1乃至3記載のフイルムの
    位置決め方法。
  5. 【請求項5】 前記定形状フイルムが、1.5mm 厚み以下
    の薄いシート状ガラスあるいはフイルム状ガラスである
    ことを特徴とする請求項1記載のフイルムの位置決め方
    法。
  6. 【請求項6】 前記定形状フイルムのエッジを含む周辺
    域の2箇所以上の部分が、エッジを含む周辺域の両端部
    の少なくとも一点とその中央部であることを特徴とする
    請求項1乃至5記載のフイルムの位置決め方法。
  7. 【請求項7】 前記定形状フイルムのエッジを含む周辺
    域の2箇所以上の部分が、該定形状フイルムに帯状ぼか
    しが施してある際には、ぼかしのある部分とない部分の
    境界線を含む両端部とその中央部近傍であることを特徴
    とする請求項1乃至5記載のフイルムの位置決め方法。
  8. 【請求項8】 前記したθ軸、X軸ならびにY軸の各方
    向を補正するに当たっては、先ずθ軸方向、次いでX軸
    ならびにY軸の各方向を補正するようにすることを特徴
    とする請求項1乃至7記載のフイルムの位置決め方法。
  9. 【請求項9】 前記テーブルの上面には、全面または局
    部面に網状物あるいはフイルムと異なる輝度物が被覆さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至8記載のフイル
    ムの位置決め方法。
  10. 【請求項10】 フイルムを載置するテーブルと、該フイ
    ルムを載置状態にあるテーブルをX軸とY軸の直交座標
    系および同平面内でθ軸回転可能な作動をする駆動機構
    と、フイルムのエッジを含む周辺域またはぼかしのある
    部分とない部分の境界線を含む域の両端部とその中央部
    に設けたカメラと、該カメラから取り込んだ画像信号を
    処理しズレ量を演算する画像処理装置とを少なくとも備
    えたことを特徴とするフイルムの位置決め装置。
  11. 【請求項11】 前記した定形状フイルムの温度または/
    および湿度をコントロールできる設備を備えるようした
    ことを特徴とする請求項10記載のフイルムの位置決め装
    置。
  12. 【請求項12】 前記定形状フイルムが、積層ガラス用の
    中間膜であることを特徴とする請求項10乃至11記載のフ
    イルムの位置決め装置。
  13. 【請求項13】 前記した定形状フイルムが、略台形状あ
    るいは略扇状であることを特徴とする請求項10乃至12記
    載のフイルムの位置決め装置。
  14. 【請求項14】 前記定形状フイルムが、合成樹脂でなる
    薄いシート状物あるいはフイルム状物、または袋状物で
    あることを特徴とする請求項10乃至11記載のフイルムの
    位置決め装置。
  15. 【請求項15】 前記定形状フイルムが、1.5mm 厚み以下
    の薄いシート状ガラスあるいはフイルム状ガラスである
    ことを特徴とする請求項10乃至11記載のフイルムの位置
    決め装置。
  16. 【請求項16】 前記定形状フイルムのエッジを含む周辺
    域の2箇所以上の部分が、エッジを含む周辺域の両端部
    の少なくとも1点とその中央部であることを特徴とする
    請求項10乃至15記載のフイルムの位置決め装置。
  17. 【請求項17】 前記定形状フイルムのエッジを含む周辺
    域の2箇所以上の部分が、該定形状フイルムに帯状ぼか
    しが施してある際には、ぼかしのある部分とない部分の
    境界線を含む両端部とその中央部近傍であることを特徴
    とする請求項10乃至15記載のフイルムの位置決め装置。
  18. 【請求項18】 前記したθ軸、X軸ならびにY軸の各方
    向を補正するに当たっては、先ずθ軸方向、次いでX軸
    ならびにY軸の各方向を補正するようにすることを特徴
    とする請求項10乃至17記載のフイルムの位置決め装置。
  19. 【請求項19】 前記テーブルの上面には、全面または局
    部面に網状物あるいはフイルムと異なる輝度物が被覆さ
    れていることを特徴とする請求項10乃至18記載のフイル
    ムの位置決め装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100596048B1 (ko) * 2002-07-08 2006-07-03 삼성코닝정밀유리 주식회사 유리기판의 에지 검사시스템
CN100360896C (zh) * 2003-07-21 2008-01-09 立融仪器贸易有限公司 一种工件的测量方法及其装置
JP2017116264A (ja) * 2015-12-21 2017-06-29 日本電気硝子株式会社 ガラスフィルム積層体の検査方法及び検査装置

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