JPH0719057U - チルト機構を備えた衝撃吸収式ステアリング装置 - Google Patents

チルト機構を備えた衝撃吸収式ステアリング装置

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JPH0719057U
JPH0719057U JP5001093U JP5001093U JPH0719057U JP H0719057 U JPH0719057 U JP H0719057U JP 5001093 U JP5001093 U JP 5001093U JP 5001093 U JP5001093 U JP 5001093U JP H0719057 U JPH0719057 U JP H0719057U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステアリングホイール2の高さ位置調節を行
なった場合でも、衝撃吸収部材49が変形するのを防止
する。これにより、この衝撃吸収部材49の劣化若しく
は破損を防止する。 【構成】 ステアリングコラム3の前端部を、横軸とし
て機能するボルト28によって枢支する。衝撃吸収部材
49の後端部を車体20に固定する。この衝撃吸収部材
49の先端部に形成した折り返し部51により、前記ボ
ルト28を抱き込む。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案に係るチルト機構を備えた衝撃吸収式ステアリング装置は、ステアリ ングコラムを衝突時の衝撃を吸収できる構造とする事により、衝突時に於ける運 転者の生命保護を図るものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の衝突時には、自動車が他の自動車等と衝突する、所謂一次衝突に続い て、運転者がステアリングホイールに衝突する、所謂二次衝突が発生する。この 二次衝突の際に運転者が受ける衝撃を少なく抑え、運転者の生命保護を図る事を 目的として、一端にステアリングホイールを固定するステアリングシャフトを、 強い衝撃が加わった場合に全長が縮まる、所謂コラプシブルステアリングシャフ トとすると共に、このステアリングシャフトを挿通したステアリングコラムを衝 撃吸収式のものとする事が、一般的に行なわれている。
【0003】 この様な目的で使用される衝撃吸収式のステアリング装置として従来から、例 えば実開昭63−76578号公報に開示されたものが知られている。この従来 から知られた衝撃吸収式ステアリング装置は、図10〜13に示す様に構成され ている。
【0004】 図10に示す様に、ステアリングシャフト1の上端部にはステアリングホイー ル2を固定している。このステアリングシャフト1は、図示しないコラプシブル 構造により、軸方向の衝撃が加わった場合に全長が収縮自在としている。前記ス テアリングシャフト1を挿通した筒状のステアリングコラム3の、中間部と下端 部とは、上部支持ブラケット6と下部支持ブラケット5とにより、ダッシュボー ドの下面等、車体4の一部に支承している。このステアリングコラム3も、軸方 向の衝撃が加わった場合には、この衝撃を吸収しつつ全長が縮まる、所謂コラプ シブル構造としている。
【0005】 更に詳しく説明すると、前記ステアリングコラム3の中間部外周面には、金属 板を折り曲げ形成して成る上部支持ブラケット6を、溶接等により固定している 。この上部支持ブラケット6の両側には、この上部支持ブラケット6を車体4に 取り付ける為の取付板部7を形成している。そして、各取付板部7にU字形の切 り込み8を、各取付板部7の後端縁側に開口する状態で形成している。又、前記 各取付板部7の後端縁には、係止部材9を外嵌している。この係止部材9は、合 成樹脂等の滑り易い材料により長コ字形に造られたもので、前記切り込み8を覆 う様にして、前記各取付板部7の後端縁に外嵌している。そして、この係止部材 9に形成した通孔15と前記切り込み8とを挿通したボルト10を、車体4側に 設けた螺子孔に螺合し緊締する事により、前記係止部材9によって前記取付板部 7を強く挟み付け、この係止部材9を介して、前記後部支持ブラケット6を車体 4に支持している。
【0006】 更に、前記各取付板部7には、それぞれ衝撃吸収部材11の一端部を、溶接に より接合している。又、各衝撃吸収部材11の他端には通孔16を形成しており 、この通孔16に前記ボルト10を挿通している。塑性変形自在な帯状の板材に より造られた前記衝撃吸収部材11は、中間部にU字形の折り返し部12を形成 しており、この折り返し部12を、前記取付板部7と、次述するガイド板13と により、上下から挟んでいる。金属板をプレス成形して成る、このガイド板13 は、前記上部支持ブラケット6の両側面で前記取付板部7の下側部分に、溶接に より固定されており、各ガイド板13の上面と前記取付板部7の下面との間に、 前記衝撃吸収部材11の折り返し部12を案内する為の、ガイド空間14を形成 している。
【0007】 上述の様に構成される従来の衝撃吸収式ステアリング装置は、衝突事故の際、 次に述べる様に作用して、運転者の生命保護を図る。先ず、衝突事故による二次 衝突に伴って、ステアリングホイール2に衝撃が加わった場合、この衝撃が直ち にステアリングコラム3に伝わり、このステアリングコラム3が、その軸方向に 強く押される。
【0008】 この様にステアリングコラム3の軸方向に加わる衝撃力が、前記取付板部7と 係止部材9との間に働く摩擦力よりも大きくなると、ボルト10が前記取付板部 7に形成した切り込み8から抜け出し、ステアリングコラム3が変位自在となる 。この結果ステアリングコラム3が、前記衝撃力に基づいて、軸方向前方(図1 0の左下方)に変位するが、この変位に伴って、図13に示す様に、前記衝撃吸 収部材11が伸長する傾向となる。この様に衝撃吸収部材11が、図10に示し た状態から図13に示した状態に迄伸長する際、この衝撃吸収部材11の中間部 に形成された折り返し部12が、ボルト10に連結した他端側(図13の右側) から、取付板部7に連結した一端側(同図左側)に向けて移動する。この移動の 際、衝撃吸収部材11の各部が塑性変形し、運転者の身体から、ステアリングホ イール2を介してステアリングコラム3に加わった衝撃を吸収する。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上述の様に構成され作用する従来構造の場合には、次に述べる様な 改良すべき点がある。即ち、運転者の体格や運転姿勢に応じてステアリングホイ ールの高さ位置を調節するチルト機構として従来から種々の構造のものが知られ ているが、図10〜13に示した従来構造の場合には、そのままではこの様なチ ルト機構を組み込む事が難しい。
【0010】 衝撃吸収式ステアリング装置としてはこの他にも、例えば実開昭55−101 655号公報に記載されたもの等が知られている。ところが、この従来構造の場 合にも、上述の様なチルト機構を組み込んだ場合には、ステアリングホイールの 昇降に伴って衝撃吸収部材が変形を繰り返し、この衝撃吸収部材が破損したり、 破損しない場合でも変形荷重が小さくなって、衝突時に十分な衝撃吸収性能を得 られなくなる等の問題がある。
【0011】 本考案のチルト機構を備えた衝撃吸収式ステアリング装置は、上述の様な事情 に鑑みて考案したものである。
【0012】
【課題を解決する為の手段】
本考案のチルト機構を備えた衝撃吸収式ステアリング装置は、前方に向かう強 い力を受けた場合に前方への脱落を自在として車体に支持された前部ブラケット と、この前部ブラケットに支持されて、この前部ブラケットと共に前方に脱落自 在な横軸と、この横軸によりその前端部を枢支されたステアリングコラムと、こ のステアリングコラムの内側に、回転のみ自在に支持されたステアリングシャフ トと、このステアリングシャフトの後端部に固定されたステアリングホイールと 、前方に向かう強い力を受けた場合に前記ステアリングコラムが前方に変位する 事を許容する状態で、このステアリングコラムの中間部を車体に支持する後部ブ ラケットと、この後部ブラケットに対する前記ステアリングコラムの支持高さ位 置を調節するチルト機構と、前記ステアリングコラムが前方に変位する事に伴っ て塑性変形する衝撃吸収部材とを有する。そして、この衝撃吸収部材は、塑性変 形可能な板材により造られて、その前端部に形成した折り返し部の内側に前記横 軸を抱き込み、その後端部に形成した固定部を車体に固定したものである。
【0013】
【作用】
上述の様に構成される本考案のチルト機構付衝撃吸収式ステアリング装置の場 合、衝突事故に伴う二次衝突によって、ステアリングコラムを前方に押す衝撃力 が加わった場合には、衝撃吸収部材が、その前端部に形成された折り返し部を伸 ばす方向に塑性変形しつつ、前記ステアリングコラムが前方に変位する事を許容 する。
【0014】 即ち、二次衝突時にステアリングコラムが前方に強く押されると、後部ブラケ ットがこのステアリングコラムの前方への変位を許容し、前部ブラケット及び横 軸が前方に脱落する。この結果、この横軸が前記衝撃吸収部材の折り返し部を前 方に引っ張りつつ、前方に変位する。この際、前記折り返し部は塑性変形する事 で、ステアリングコラムに加えられた衝撃を吸収する。
【0015】
【実施例】
図1〜7は本考案の第一実施例を示している。ステアリングコラム3の前端部 (図1の左端部)は、前部ブラケット19により、車体20に支持している。こ の前部ブラケット19は、左右1対のブラケット素子21、21を連結板部53 により連結して成る。各ブラケット素子21、21は、それぞれ水平板部22、 22と鉛直板部23、23とから成る断面L字形で、図5に示す様に、それぞれ の鉛直板部23、23同士を互いに対向させた状態で、前記連結板部53により 連結されている。そして、前記各水平板部22、22をボルト24、24により 、前記車体20に支持している。
【0016】 即ち、前記各水平板部22、22の幅方向(図5の左右方向)中央部には、後 端縁(図1〜3の右端縁)に開口するU字形の切り欠き25、25(図3)を形 成している。そして、各切り欠き25、25を覆う状態で、前記水平板部22、 22の一部上下両面を滑り板26、26により覆っている。前記各ボルト24、 24は、各滑り板26、26に形成した通孔27、27及び前記切り欠き25、 25を下方から上方に挿通した状態で、前記車体20に形成したねじ孔に螺合し 緊締している。従って、前記各ブラケット素子21、21は、前方(図1〜3の 左方)に向かう強い力を受けた場合には、前記各ボルト24、24を切り欠き2 5、25から抜き出す事で、前方に脱落する。
【0017】 この様に車体に支持された前部ブラケット19を構成する、前記1対の鉛直板 部23、23同士の間には、横軸として機能するボルト28を掛け渡し、このボ ルト28の先端部にナット29を螺合している。従って、このボルト28は、前 記ステアリングコラム3に前方に向かう強い力が加わった場合には、前記前部ブ ラケット19と共に前方に脱落する。
【0018】 一方、前記ステアリングコラム3の前端部には吊り下げブラケット30を、そ の一部がこのステアリングコラム3の上面から突出する状態で、溶接固定してい る。そして、前記ボルト28をこの吊り下げブラケット30に挿通する事により 、前記ステアリングコラム3の前端部を揺動自在に枢支している。
【0019】 上述の様にして、その前端部を車体20に枢支されたステアリングコラム3の 内側には、ステアリングシャフト1を、回転のみ自在に支持している。このステ アリングシャフト1は、ロアーシャフト17とアッパーシャフト18とを回転力 の伝達自在に組み合わせて成り、軸方向に亙る強い衝撃力が加わった場合には、 この衝撃のエネルギを吸収しつつ全長を縮める。又、前記アッパーシャフト18 の後端部で、前記ステアリングコラム3の後端開口から突出した部分には、ステ アリングホイール2を固定している。一方、前記ロアーシャフト17の前端部は 、1対の自在継手34a、34b及び伝達軸35を介して、ステアリングギヤ3 6の入力軸に連結している。
【0020】 更に、前記ステアリングコラム3の中間部は、後部ブラケット31により、車 体20に支持している。この後部ブラケット31は、十分な剛性を有する金属板 を折り曲げ形成して成り、中間部に設けた抱持部32の左右上縁部に、それぞれ 水平方向に伸びた取付板部33、33を設けている。この取付板部33、33に は、後端縁側が開口した切り欠き37、37が形成されており、各切り欠き37 、37の内側に、アルミニウム製のカプセル38、38を、合成樹脂製のピンに より係止している。各カプセル38、38は、通常時には前記各切り欠き37、 37の内側に保持されているが、衝撃が加わった場合には、上記ピンを切断させ て、各切り欠き37、37の内側から抜け出る。
【0021】 この様なカプセル38、38は、それぞれに形成した通孔39、39を下方か ら上方に挿通したボルト40、40によって、前記車体20に固定されている。 従って、前記後部ブラケット31は、前方に向かう強い力を受けた場合に車体2 0に対する支持力を失って、前記ステアリングコラム3が前方に変位する事を許 容する。
【0022】 一方、前記後部ブラケット31の抱持部32と前記ステアリングコラム3の中 間部との間には、この後部ブラケット31に対する前記ステアリングコラム3の 支持高さ位置を調節するチルト機構を設けている。即ち、図4に示す様に、前記 ステアリングコラム3の中間部下面に溶接固定された昇降ブラケット41を、前 記抱持部32を構成する左右両支持壁42、42により挟持している。前記昇降 ブラケット41の左右両側壁には円孔43、43を、前記各支持壁42、42の 一部で各円孔43、43と整合する部分には上下方向に長い長孔44、44を、 それぞれ形成している。そして、各孔43、44を一方から他方(図4の右から 左)に挿通したチルトボルト45の先端(図4の左端)に、チルトナット46を 螺合させている。このチルトボルト45は、頭部47と一方(図4の右方)の長 孔44の側縁との係合により、各長孔44、44に沿って昇降する事はあっても 、回転する事はない。
【0023】 又、前記チルトナット46は、チルトレバー48により回転自在としている。 従って、チルトレバー48の操作に基づいて前記チルトナット46を回転させ、 このチルトナット46と前記頭部47との間隔を変化させれば、前記昇降ブラケ ット41を固定したステアリングコラム3を、前記後部ブラケット31の抱持部 32に対し固定したり、或は固定を解除して、前記ステアリングホイール2の上 下位置の調節を行なえる。
【0024】 更に、前記横軸として機能するボルト28と、前記後部ブラケット31を車体 20に固定する為のボルト40、40との間には、衝撃吸収部材49を設けてい る。この衝撃吸収部材49は、鋼板等、塑性変形自在な板材により、図7に示す 様なY字形に形成している。即ち、この衝撃吸収部材49の後端部は、二又に分 岐して、それぞれの先端部に、前記ボルト40、40を挿通する為の円孔50、 50を形成している。又、この衝撃吸収部材49の前端部には、前記板材を18 0度強折り返す事で、折り返し部51を形成している。
【0025】 上述の様な形状を有する衝撃吸収部材49は、前記各円孔50、50に前記各 ボルト40、40を挿通する事により、その後端部を車体20に支持固定する。 又、前記ボルト28を前記折り返し部51の前端部に挿通する事で、この折り返 し部51の内側に前記横軸として機能するボルト28を抱き込む。尚、このボル ト28の外周面と前記折り返し部51の内周面との間には、金属又は合成樹脂に より円筒状に形成したスペーサ54を設けている。
【0026】 上述の様に構成される本考案のチルト機構を備えた衝撃吸収式ステアリング装 置の場合、衝突事故に伴う二次衝突によって、前記ステアリングコラム3を前方 に押す衝撃力が加わった場合には、前記衝撃吸収部材49が、その前端部に形成 された折り返し部51を伸ばす方向に塑性変形しつつ、前記ステアリングコラム 3が前方に変位する事を許容する。
【0027】 即ち、二次衝突時に前記ステアリングコラム3が前方に強く押されると、後部 ブラケット31の取付板部33、33に形成した切り欠き37、37からカプセ ル38、38が抜け出し、前記ステアリングコラム3が前記後部ブラケット31 と共に前方への変位を開始する。そして、ステアリングコラム3の変位開始と共 に、前記前部ブラケット19を構成するブラケット素子21、21の水平板部2 2、22に形成した切り欠き25、25から、前記ボルト24、24が抜け出し 、前記前部ブラケット19及びこの前部ブラケット19に支持されて横軸として 機能するボルト28が前方に脱落する。
【0028】 この状態でも前記衝撃吸収部材49の後端部は、前記ボルト40、40により 車体20に支持されたままで、前方に変位する事はない。従って、前記ステアリ ングコラム3が前方に変位するのに伴って、前記ボルト28が前記衝撃吸収部材 49の折り返し部51を前方に引っ張り、図6(A)に示す状態から同図(B) に示す状態を経て、この折り返し部51を引っ張り伸ばす。この際、前記折り返 し部51は塑性変形する事により、ステアリングコラム3に加えられた衝撃を吸 収する。
【0029】 通常時、運転者の体格等に応じてステアリングホイール2の高さ位置を調節す る場合には、前記チルトレバー48の操作に基づいて前記昇降ブラケット41を 、前記後部ブラケット31の抱持部32の内側で昇降させる。この様に昇降ブラ ケット41を昇降させる際に、前記衝撃吸収部材49が変形する事はない。従っ て、前記ステアリングホイール2の高さ位置調節作業を多数回繰り返し行なって も、前記衝撃吸収部材49が劣化若しくは破損する事はない。
【0030】 次に、図8〜9は本考案の第二〜第三実施例を示している。先ず、図8に示し た第二実施例の場合には、衝撃吸収部材49aの折り返し部51aの幅寸法を連 続的に変化させている。この様に構成する事で、前記折り返し部51aが吸収す る衝撃エネルギの大きさを調節できる。又、図9に示した第三実施例の場合には 、衝撃吸収部材49bの折り返し部51bの先端部に形成した抱き込み片52、 52により、この折り返し部51bの開口端が塑性変形の途中に開く事を防止し ている。この様に構成する事により、二次衝突に伴ってステアリングコラム3が 前方に変位した場合にも、このステアリングコラム3の前端部が支持力を失って 落下する事を防止できる。
【0031】
【考案の効果】
本考案のチルト機構を備えた衝撃吸収式ステアリング装置は、以上に述べた通 り構成され作用する為、ステアリングホイールの高さ位置調節を繰り返した場合 でも、二次衝突時の運転者の保護を確実に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例を示す側面図。
【図2】図1の中央部拡大図。
【図3】図2の上方から見た図。
【図4】図1の拡大A−A断面図。
【図5】同B−B断面図。
【図6】ステアリングコラム前端の枢支部を示す図5の
C−C断面図で、(A)は通常時の状態を、(B)は二
次衝突発生直後の状態を、それぞれ表している。
【図7】衝撃吸収部材の斜視図。
【図8】衝撃吸収部材の第二実施例を示す斜視図。
【図9】同第三実施例を示す斜視図。
【図10】従来の衝撃吸収式ステアリング装置の側面
図。
【図11】図10のD−D断面図。
【図12】図10のE矢視図。
【図13】衝突時に衝撃を吸収した後に於ける状態を示
す、図10の中央部に相当する側面図。
【符号の説明】
1 ステアリングシャフト 2 ステアリングホイール 3 ステアリングコラム 4 車体 5 下部支持ブラケット 6 上部支持ブラケット 7 取付板部 8 切り込み 9 係止部材 10 ボルト 11 衝撃吸収部材 12 折り返し部 13 ガイド板 14 ガイド空間 15、16 通孔 17 ロアーシャフト 18 アッパーシャフト 19 前部ブラケット 20 車体 21 ブラケット素子 22 水平板部 23 鉛直板部 24 ボルト 25 切り欠き 26 滑り板 27 通孔 28 ボルト 29 ナット 30 吊り下げブラケット 31 後部ブラケット 32 抱持部 33 取付板部 34a、34b 自在継手 35 伝達軸 36 ステアリングギヤ 37 切り欠き 38 カプセル 39 通孔 40 ボルト 41 昇降ブラケット 42 支持壁 43 円孔 44 長孔 45 チルトボルト 46 チルトナット 47 頭部 48 チルトレバー 49、49a、49b 衝撃吸収部材 50 円孔 51、51a、51b 折り返し部 52 抱き込み片 53 連結板部 54 スペーサ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前方に向かう強い力を受けた場合に前方
    への脱落を自在として車体に支持された前部ブラケット
    と、この前部ブラケットに支持されて、この前部ブラケ
    ットと共に前方に脱落自在な横軸と、この横軸によりそ
    の前端部を枢支されたステアリングコラムと、このステ
    アリングコラムの内側に、回転のみ自在に支持されたス
    テアリングシャフトと、このステアリングシャフトの後
    端部に固定されたステアリングホイールと、前方に向か
    う強い力を受けた場合に前記ステアリングコラムが前方
    に変位する事を許容する状態で、このステアリングコラ
    ムの中間部を車体に支持する後部ブラケットと、この後
    部ブラケットに対する前記ステアリングコラムの支持高
    さ位置を調節するチルト機構と、前記ステアリングコラ
    ムが前方に変位する事に伴って塑性変形する衝撃吸収部
    材とを有し、この衝撃吸収部材は、塑性変形可能な板材
    により造られて、その前端部に形成した折り返し部の内
    側に前記横軸を抱き込み、その後端部に形成した固定部
    を車体に固定したものである、チルト機構を備えた衝撃
    吸収式ステアリング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012105330A1 (ja) * 2011-02-02 2012-08-09 日本精工株式会社 電動式パワーステアリング装置用コラムユニット
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