JPH07190550A - 吸収式冷凍装置の再生器 - Google Patents
吸収式冷凍装置の再生器Info
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- JPH07190550A JPH07190550A JP33598793A JP33598793A JPH07190550A JP H07190550 A JPH07190550 A JP H07190550A JP 33598793 A JP33598793 A JP 33598793A JP 33598793 A JP33598793 A JP 33598793A JP H07190550 A JPH07190550 A JP H07190550A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 吸収液加熱タンクの腐食の進行し易い部分の
溶接に高温度の吸収液が接触することを避けることがで
き、耐久性に優れるとともに、量産性に優れ低コストに
製造できる吸収式冷凍装置の再生器の提供。 【構成】 冷媒を含む低濃度吸収液を沸騰させる吸収式
冷凍装置の高温再生器1であって、燃焼筒11と、該燃
焼筒11の下方に設置されたガスバーナBと、前記燃焼
筒11の外周に同軸的に配設され前記燃焼筒11の外周
壁との間に下方が閉じ上方が開放した環状隙間10を形
成する燃焼外筒13と、吸収液の入口および出口が設け
られた胴部81、および該胴部81から下方に延長され
前記環状隙間10に差し込まれた環状スカート部82を
有するとともに、前記スカート部82の下部のみで溶接
して形成された低濃度吸収液加熱タンク8と、前記入口
を通じて前記スカート部82の下部に低濃度吸収液を供
給する注液パイプ14とからなる。
溶接に高温度の吸収液が接触することを避けることがで
き、耐久性に優れるとともに、量産性に優れ低コストに
製造できる吸収式冷凍装置の再生器の提供。 【構成】 冷媒を含む低濃度吸収液を沸騰させる吸収式
冷凍装置の高温再生器1であって、燃焼筒11と、該燃
焼筒11の下方に設置されたガスバーナBと、前記燃焼
筒11の外周に同軸的に配設され前記燃焼筒11の外周
壁との間に下方が閉じ上方が開放した環状隙間10を形
成する燃焼外筒13と、吸収液の入口および出口が設け
られた胴部81、および該胴部81から下方に延長され
前記環状隙間10に差し込まれた環状スカート部82を
有するとともに、前記スカート部82の下部のみで溶接
して形成された低濃度吸収液加熱タンク8と、前記入口
を通じて前記スカート部82の下部に低濃度吸収液を供
給する注液パイプ14とからなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、耐蝕耐久性を向上さ
せた吸収式冷凍装置の再生器に関する。
せた吸収式冷凍装置の再生器に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス、石油などを燃料とするバーナを加
熱源とした吸収式冷凍装置の再生器として、吸収液の入
口および出口が設けられた胴部、および該胴部から下方
に延長された環状スカート部を有する吸収液加熱タンク
が使用されている。この加熱タンクは、下方にバーナが
設置された縦型燃焼筒の上方をその胴部が覆うように設
置される。燃焼筒の外周には燃焼外筒が該燃焼室との間
に下方が閉じ上方が開放した環状隙間を形成するように
接合され、前記環状スカート部は該環状隙間に差し込ま
れた状態で配置される。また、スカート部の内周面およ
び外周面には吸熱フィンが取り付けられ、コンパクトな
体格で高い熱交換効率が得られる構造となっている。
熱源とした吸収式冷凍装置の再生器として、吸収液の入
口および出口が設けられた胴部、および該胴部から下方
に延長された環状スカート部を有する吸収液加熱タンク
が使用されている。この加熱タンクは、下方にバーナが
設置された縦型燃焼筒の上方をその胴部が覆うように設
置される。燃焼筒の外周には燃焼外筒が該燃焼室との間
に下方が閉じ上方が開放した環状隙間を形成するように
接合され、前記環状スカート部は該環状隙間に差し込ま
れた状態で配置される。また、スカート部の内周面およ
び外周面には吸熱フィンが取り付けられ、コンパクトな
体格で高い熱交換効率が得られる構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに吸収液として
最も一般的な臭化リチウムは高温度において金属の腐食
力が強く、とくに沸騰状態の吸収液は腐食力が高い。こ
のため吸収液加熱タンクの材料にステンレスなど耐蝕性
の高い金属材料を使用した場合においても、溶接、ろう
付け等の接合部分は粒子が粗大化し耐腐食性が低下して
いるため腐食が進行する不具合があった。この発明の目
的は、吸収液加熱タンクのうち腐食の進行し易い接合部
分に高温度の吸収液が接触することを避けることがで
き、耐久性に優れるとともに、量産性に優れ低コストに
製造できる吸収式冷凍装置の再生器の提供にある。
最も一般的な臭化リチウムは高温度において金属の腐食
力が強く、とくに沸騰状態の吸収液は腐食力が高い。こ
のため吸収液加熱タンクの材料にステンレスなど耐蝕性
の高い金属材料を使用した場合においても、溶接、ろう
付け等の接合部分は粒子が粗大化し耐腐食性が低下して
いるため腐食が進行する不具合があった。この発明の目
的は、吸収液加熱タンクのうち腐食の進行し易い接合部
分に高温度の吸収液が接触することを避けることがで
き、耐久性に優れるとともに、量産性に優れ低コストに
製造できる吸収式冷凍装置の再生器の提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、冷媒を含む
低濃度吸収液を沸騰させる吸収式冷凍装置の再生器であ
って、燃焼筒と、該燃焼筒の下方に設置されたバーナ
と、前記燃焼筒の外周に同軸的に配設され前記燃焼筒と
の間に下方が閉じ上方が開放した環状隙間を形成する燃
焼外筒と、胴部、および該胴部から下方に延長され前記
環状隙間に差し込まれた環状スカート部を有し、前記ス
カート部の下部に低濃度吸収液を供給するとともに、前
記スカート部の下部のみで溶接、ろう付け等で接合して
形成された低濃度吸収液加熱タンクとからなることを特
徴とする。
低濃度吸収液を沸騰させる吸収式冷凍装置の再生器であ
って、燃焼筒と、該燃焼筒の下方に設置されたバーナ
と、前記燃焼筒の外周に同軸的に配設され前記燃焼筒と
の間に下方が閉じ上方が開放した環状隙間を形成する燃
焼外筒と、胴部、および該胴部から下方に延長され前記
環状隙間に差し込まれた環状スカート部を有し、前記ス
カート部の下部に低濃度吸収液を供給するとともに、前
記スカート部の下部のみで溶接、ろう付け等で接合して
形成された低濃度吸収液加熱タンクとからなることを特
徴とする。
【0005】
【発明の作用・効果】この発明の再生器は、吸収液加熱
タンクが筒状スカート部の下部のみで接合して形成され
ているとともに、この筒状スカート部の下部に吸収液が
供給される。このため、吸収液加熱タンクの溶接、ろう
付け等の接合部分は供給されたばかりの比較的低温度の
吸収液に接触して比較的低温度に保たれ、この部分では
吸収液の沸騰は少ない。この結果、腐食の発生・進行が
最小限に低減できるため、耐腐食性に優れるとともに耐
久性も増大できる。また、製造工程において手間のかか
る接合箇所が少なくでき、部品点数も最小に低減できる
ので生産性が高く製造コストが低い。
タンクが筒状スカート部の下部のみで接合して形成され
ているとともに、この筒状スカート部の下部に吸収液が
供給される。このため、吸収液加熱タンクの溶接、ろう
付け等の接合部分は供給されたばかりの比較的低温度の
吸収液に接触して比較的低温度に保たれ、この部分では
吸収液の沸騰は少ない。この結果、腐食の発生・進行が
最小限に低減できるため、耐腐食性に優れるとともに耐
久性も増大できる。また、製造工程において手間のかか
る接合箇所が少なくでき、部品点数も最小に低減できる
ので生産性が高く製造コストが低い。
【0006】
【実施例】図1は、この発明の一実施例にかかる高温再
生器1を備えた吸収式冷凍装置100を示す。この吸収
式冷凍装置100は、ガスバーナBで低濃度吸収液を加
熱・沸騰させる高温再生器1の上方に、気液分離部2を
備え、該気液分離部2の周囲に円環状断面を有する縦型
の低温再生器3を設けている。低温再生器3の周部に縦
型の吸収器4を配置し、吸収器4の外周部に蒸発器5を
設け、上方に凝縮器6を設置してある。吸収器4の上部
には、吸収器4内の冷却コイル41に高濃度吸収液を散
布するための散布具7が装着されている。
生器1を備えた吸収式冷凍装置100を示す。この吸収
式冷凍装置100は、ガスバーナBで低濃度吸収液を加
熱・沸騰させる高温再生器1の上方に、気液分離部2を
備え、該気液分離部2の周囲に円環状断面を有する縦型
の低温再生器3を設けている。低温再生器3の周部に縦
型の吸収器4を配置し、吸収器4の外周部に蒸発器5を
設け、上方に凝縮器6を設置してある。吸収器4の上部
には、吸収器4内の冷却コイル41に高濃度吸収液を散
布するための散布具7が装着されている。
【0007】高温再生器1は、図2に示す如く、縦型円
筒状の燃焼筒11と、該燃焼筒11の下方に設置された
ガスバーナBと、前記燃焼筒11の上方に設置された低
濃度吸収液加熱タンク8を備える。燃焼筒11の外周に
は、同軸的に配設され燃焼筒11との間に下方が閉じ上
方が開放して環状隙間10を形成する燃焼外筒13が設
けられている。低濃度吸収液加熱タンク8はステンレス
板製であり、球殻状の胴部81と、該胴部81の外周か
ら下方に延長されるとともに、前記環状隙間10に同軸
的に差し込まれた有底二重円筒状のスカート部82とか
らなる。円筒状のスカート部82の内周壁83および外
周壁84には、熱交換のためのフィンである内側コルゲ
ートフィン18および外側コルゲートフィン19が接合
されている。なお、フィンとしてはコルゲートフィンに
限ることなく、多数枚の板片状フィンでもよい。
筒状の燃焼筒11と、該燃焼筒11の下方に設置された
ガスバーナBと、前記燃焼筒11の上方に設置された低
濃度吸収液加熱タンク8を備える。燃焼筒11の外周に
は、同軸的に配設され燃焼筒11との間に下方が閉じ上
方が開放して環状隙間10を形成する燃焼外筒13が設
けられている。低濃度吸収液加熱タンク8はステンレス
板製であり、球殻状の胴部81と、該胴部81の外周か
ら下方に延長されるとともに、前記環状隙間10に同軸
的に差し込まれた有底二重円筒状のスカート部82とか
らなる。円筒状のスカート部82の内周壁83および外
周壁84には、熱交換のためのフィンである内側コルゲ
ートフィン18および外側コルゲートフィン19が接合
されている。なお、フィンとしてはコルゲートフィンに
限ることなく、多数枚の板片状フィンでもよい。
【0008】この実施例の吸収液加熱タンク8は、図
3、図4に示す如く、いずれもステンレス板の深絞りで
成形した内筒部材8Aと外筒部材8Bとが、スカート部
82の下部で溶接、ろう付けなどを施した接合部8Cに
より接合されている。内筒部材8Aは、前記内周壁8
3、該内周壁83の上端を塞ぐ上底壁85、および内周
壁83の下端外周に鍔状に延設された環状の下底壁86
を有する。下底壁86の外周には上方向の縁8Dが延設
されている。外筒部材8Bは、前記外周壁84、および
天井壁87からなり、天井壁87には吸収液の出口穴8
8および入口穴89が形成されている。
3、図4に示す如く、いずれもステンレス板の深絞りで
成形した内筒部材8Aと外筒部材8Bとが、スカート部
82の下部で溶接、ろう付けなどを施した接合部8Cに
より接合されている。内筒部材8Aは、前記内周壁8
3、該内周壁83の上端を塞ぐ上底壁85、および内周
壁83の下端外周に鍔状に延設された環状の下底壁86
を有する。下底壁86の外周には上方向の縁8Dが延設
されている。外筒部材8Bは、前記外周壁84、および
天井壁87からなり、天井壁87には吸収液の出口穴8
8および入口穴89が形成されている。
【0009】図2、図4に示す如く、出口穴88には揚
液管12が接続され、入口穴89には吸収液供給路L4
に接続された吸収液の注液パイプ14が差し込まれ、注
液パイプ14の先端出口15はスカート部82の下部に
設定されている。低濃度吸収液加熱タンク8のスカート
部の材質は、耐熱金属として耐熱ニッケル合金、ステン
レスなどを適用できる。この実施例のタンク8は、外筒
部材8Bの下端を内筒部材の縁8Dに嵌め込んでおき嵌
合面を外周から溶接またはろう付けできるため、接合作
業が容易になる利点がある。
液管12が接続され、入口穴89には吸収液供給路L4
に接続された吸収液の注液パイプ14が差し込まれ、注
液パイプ14の先端出口15はスカート部82の下部に
設定されている。低濃度吸収液加熱タンク8のスカート
部の材質は、耐熱金属として耐熱ニッケル合金、ステン
レスなどを適用できる。この実施例のタンク8は、外筒
部材8Bの下端を内筒部材の縁8Dに嵌め込んでおき嵌
合面を外周から溶接またはろう付けできるため、接合作
業が容易になる利点がある。
【0010】吸収液加熱タンク8は、ガスバーナBの燃
焼気流により加熱され、内部の吸収液を沸騰させる。こ
の際、吸収液はスカート部82の下部に供給されるの
で、タンク8の最低温部となっており、吸収液の沸騰は
コルゲートフィンが接合されているスカート部82の上
部で生じる。このため、接合部8Cに接触する吸収液は
比較的低温であり、腐食力も低いため、腐食の進行を最
小限に止めることができる。なお、吸収液をスカート部
82の下部全周に上部より先行して供給するため、図5
に示す如く注液パイプ14の下部には下端に加えて周方
向にもスリット穴14aを2ヶ所設け、ここから吸収液
が周方向に吐出するようにしている。
焼気流により加熱され、内部の吸収液を沸騰させる。こ
の際、吸収液はスカート部82の下部に供給されるの
で、タンク8の最低温部となっており、吸収液の沸騰は
コルゲートフィンが接合されているスカート部82の上
部で生じる。このため、接合部8Cに接触する吸収液は
比較的低温であり、腐食力も低いため、腐食の進行を最
小限に止めることができる。なお、吸収液をスカート部
82の下部全周に上部より先行して供給するため、図5
に示す如く注液パイプ14の下部には下端に加えて周方
向にもスリット穴14aを2ヶ所設け、ここから吸収液
が周方向に吐出するようにしている。
【0011】この結果、吸収液加熱タンク8の耐久性が
向上できる。また、吸収液加熱タンク8の構成部品は内
筒部材8Aと外筒部材8Bとの2つであり、部品点数が
最低限にできるとともに、手間のかかる接合作業も一か
所であり、生産性に優れコストダウンが可能となる。な
お、内筒部材8Aと外筒部材8Bとの接合部8Cは、外
周壁84の下端部以外の例えば内周壁83の下端部であ
ってもよいが、この発明の効果を十分に達成するために
は、内側コルゲートフィン18および外側コルゲートフ
ィン19が溶接されている部分と重ならないことが望ま
しい。
向上できる。また、吸収液加熱タンク8の構成部品は内
筒部材8Aと外筒部材8Bとの2つであり、部品点数が
最低限にできるとともに、手間のかかる接合作業も一か
所であり、生産性に優れコストダウンが可能となる。な
お、内筒部材8Aと外筒部材8Bとの接合部8Cは、外
周壁84の下端部以外の例えば内周壁83の下端部であ
ってもよいが、この発明の効果を十分に達成するために
は、内側コルゲートフィン18および外側コルゲートフ
ィン19が溶接されている部分と重ならないことが望ま
しい。
【0012】また、下底壁86を別物品として合計3部
品とし、内周壁83の下端部および外周壁84の下端部
の2ヶ所で溶接またはろう付けしてもよい。なお、図6
(a)のように縁8Dを下方向にして、外周壁84の最
下端に接合部8Cを設けると、接合部8Cは吸収液に接
触し難くなり上記効果が一層大きくなる。また、図6
(b)のように外周壁84側に縁84aを設けて下底壁
86の外周縁と接合させても同様の効果が得られる。
品とし、内周壁83の下端部および外周壁84の下端部
の2ヶ所で溶接またはろう付けしてもよい。なお、図6
(a)のように縁8Dを下方向にして、外周壁84の最
下端に接合部8Cを設けると、接合部8Cは吸収液に接
触し難くなり上記効果が一層大きくなる。また、図6
(b)のように外周壁84側に縁84aを設けて下底壁
86の外周縁と接合させても同様の効果が得られる。
【0013】高温再生器1は、冷媒蒸気と吸収液の上昇
流路L1 が形成されて気液分離部2に連通し、気液分離
部2は、その中の中濃度吸収液受け部22が吸収液供給
路L2 を介して低温再生器3の底部32に連通してい
る。低温再生器3の下部の濃液受け部36は、吸収器4
の上部の吸収液散布具7に吸収液供給路L3 を介して接
続してある。吸収器4の底部は、ポンプP付きの吸収液
供給路L4 により前記注液パイプ14を介して高温再生
器1の吸収液加熱タンク8に接続されている。
流路L1 が形成されて気液分離部2に連通し、気液分離
部2は、その中の中濃度吸収液受け部22が吸収液供給
路L2 を介して低温再生器3の底部32に連通してい
る。低温再生器3の下部の濃液受け部36は、吸収器4
の上部の吸収液散布具7に吸収液供給路L3 を介して接
続してある。吸収器4の底部は、ポンプP付きの吸収液
供給路L4 により前記注液パイプ14を介して高温再生
器1の吸収液加熱タンク8に接続されている。
【0014】吸収液供給路L4 には、吸収器4からの吸
収液を吸収液供給路L3 および吸収液供給路L2 の吸収
液の熱量を熱交換させて加熱する低温熱交換器H1 およ
び高温熱交換器H2 を設けている。吸収液供給路L2 に
は、オリフィス付の電磁弁V1 および前記高温熱交換器
H2 が設けられ低温再生器3への吸収液は吸収液供給路
L4 の吸収液と熱交換を行って温度が下げられる。吸収
液供給路L3 には前記低温熱交換器H1 が設けられ、吸
収液供給路L3 内の吸収液は吸収液供給路L4の吸収液
と熱交換を行って温度が下げられる。
収液を吸収液供給路L3 および吸収液供給路L2 の吸収
液の熱量を熱交換させて加熱する低温熱交換器H1 およ
び高温熱交換器H2 を設けている。吸収液供給路L2 に
は、オリフィス付の電磁弁V1 および前記高温熱交換器
H2 が設けられ低温再生器3への吸収液は吸収液供給路
L4 の吸収液と熱交換を行って温度が下げられる。吸収
液供給路L3 には前記低温熱交換器H1 が設けられ、吸
収液供給路L3 内の吸収液は吸収液供給路L4の吸収液
と熱交換を行って温度が下げられる。
【0015】気液分離部2の冷媒液受け部26と凝縮器
6とを冷媒液供給路L5 で連通している。低温再生器3
の気液分離部31と凝縮器6とは連通しており、凝縮器
6の下部と蒸発器5の冷媒液散布具53とは冷媒液供給
路L6 で連通してある。冷媒液供給路L6 には、電磁式
比例制御弁V3 が装着されている。
6とを冷媒液供給路L5 で連通している。低温再生器3
の気液分離部31と凝縮器6とは連通しており、凝縮器
6の下部と蒸発器5の冷媒液散布具53とは冷媒液供給
路L6 で連通してある。冷媒液供給路L6 には、電磁式
比例制御弁V3 が装着されている。
【0016】蒸発器5と吸収器4とは連通してあり、蒸
発器5内のコイル51を空調装置の室内機52に接続し
てある。凝縮器6内の冷却コイル61は、吸収器4内の
冷却コイル41に接続し、さらに冷却塔42と熱運搬流
体の循環路L7 で接続してある。なお、蒸発器5と吸収
器4との間には多孔の仕切板を設けて吸収器4で滴下す
る吸収液が飛散して蒸発器5に浸入することを防止する
とともに冷却コイル41およびコイル51を支持してい
る。なお、高温再生器1から低温再生器3へは低温再生
器3の頂部から吸収液を吸収しても良い。吸収液は、高
温再生器1→低温再生器3→吸収器4→ポンプP→高温
再生器1の順に循環する。
発器5内のコイル51を空調装置の室内機52に接続し
てある。凝縮器6内の冷却コイル61は、吸収器4内の
冷却コイル41に接続し、さらに冷却塔42と熱運搬流
体の循環路L7 で接続してある。なお、蒸発器5と吸収
器4との間には多孔の仕切板を設けて吸収器4で滴下す
る吸収液が飛散して蒸発器5に浸入することを防止する
とともに冷却コイル41およびコイル51を支持してい
る。なお、高温再生器1から低温再生器3へは低温再生
器3の頂部から吸収液を吸収しても良い。吸収液は、高
温再生器1→低温再生器3→吸収器4→ポンプP→高温
再生器1の順に循環する。
【0017】つぎにこの吸収式冷凍機の作動を説明す
る。冷媒(水)を多量に含んだ低濃度吸収液(臭化リチ
ウム水溶液)は、高温再生器1で加熱されて吸収液に含
まれた冷媒が沸騰し、冷媒が一部分離され、中濃度とな
った吸収液は上昇流路L1 の出口に設けられた気液分離
傘21により気液分離部2の中濃度吸収液受け部22に
溜まる。また冷媒は隔壁33で凝縮し、下方に流下す
る。
る。冷媒(水)を多量に含んだ低濃度吸収液(臭化リチ
ウム水溶液)は、高温再生器1で加熱されて吸収液に含
まれた冷媒が沸騰し、冷媒が一部分離され、中濃度とな
った吸収液は上昇流路L1 の出口に設けられた気液分離
傘21により気液分離部2の中濃度吸収液受け部22に
溜まる。また冷媒は隔壁33で凝縮し、下方に流下す
る。
【0018】気液分離部2内はほぼ大気圧程度となって
おり、低温再生器3内は70mmHgと低圧に維持され
ているため、中濃度の吸収液は供給路L2 を通じてオリ
フィス付の電磁弁V1 を介して低温再生器3の底部32
に供給される。このとき、中濃度の吸収液は高温熱交換
器H2で低温の低濃度吸収液によって液−液熱交換さ
れ、冷却されている。気液分離部2と低温再生器3とを
区隔する隔壁33は、気液分離部2内の冷媒蒸気で低温
再生器3内の吸収液を加熱するための伝熱壁となってお
り、隔壁33の内面での凝縮により発生した冷媒液を隔
壁33と内筒25の間の冷媒液受け部26に流下させ
る。
おり、低温再生器3内は70mmHgと低圧に維持され
ているため、中濃度の吸収液は供給路L2 を通じてオリ
フィス付の電磁弁V1 を介して低温再生器3の底部32
に供給される。このとき、中濃度の吸収液は高温熱交換
器H2で低温の低濃度吸収液によって液−液熱交換さ
れ、冷却されている。気液分離部2と低温再生器3とを
区隔する隔壁33は、気液分離部2内の冷媒蒸気で低温
再生器3内の吸収液を加熱するための伝熱壁となってお
り、隔壁33の内面での凝縮により発生した冷媒液を隔
壁33と内筒25の間の冷媒液受け部26に流下させ
る。
【0019】底部32から入った低温再生器3内の中濃
度の吸収液は、気液分離部2の熱で隔壁33を介して再
加熱されて再び沸騰し、低温再生器3の上部の気液分離
部31で気化した冷媒を完全に分離させて中筒34と外
壁35の間の濃液受け部36に流下する。この結果、高
濃度となった吸収液は供給路L3 を介して吸収器4の上
部の吸収液散布具7に供給される。このとき高濃度吸収
液は供給路L3 に設けられた前記低温熱交換器H1 で冷
却されるとともに、前記供給路L4 内の低濃度吸収液を
加熱する。また、気液分離部31で分離された冷媒蒸気
は連通路を介して凝縮器6に入り、冷却コイル61で冷
却され液化する。
度の吸収液は、気液分離部2の熱で隔壁33を介して再
加熱されて再び沸騰し、低温再生器3の上部の気液分離
部31で気化した冷媒を完全に分離させて中筒34と外
壁35の間の濃液受け部36に流下する。この結果、高
濃度となった吸収液は供給路L3 を介して吸収器4の上
部の吸収液散布具7に供給される。このとき高濃度吸収
液は供給路L3 に設けられた前記低温熱交換器H1 で冷
却されるとともに、前記供給路L4 内の低濃度吸収液を
加熱する。また、気液分離部31で分離された冷媒蒸気
は連通路を介して凝縮器6に入り、冷却コイル61で冷
却され液化する。
【0020】前記凝縮器6内の液化冷媒は、供給路L6
を介して電磁式比例制御弁V3 で流量を要求冷凍能力に
応じて制御されながら、蒸発器5に供給される。蒸発器
5内は5mmHg程度の真空状態となっており、冷媒液
散布具53からコイル51の表面に散布された冷媒は蒸
発してコイル51から蒸発熱を奪う。これによりコイル
51の作動流体の冷却がなされて、冷却された作動流体
が空調装置の室内機52に流れて冷房を行うことができ
る。蒸発した冷媒は吸収液散布具7から滴下された高濃
度の吸収液に吸収されるため、蒸発器5(吸収器4)内
は低圧に維持される。
を介して電磁式比例制御弁V3 で流量を要求冷凍能力に
応じて制御されながら、蒸発器5に供給される。蒸発器
5内は5mmHg程度の真空状態となっており、冷媒液
散布具53からコイル51の表面に散布された冷媒は蒸
発してコイル51から蒸発熱を奪う。これによりコイル
51の作動流体の冷却がなされて、冷却された作動流体
が空調装置の室内機52に流れて冷房を行うことができ
る。蒸発した冷媒は吸収液散布具7から滴下された高濃
度の吸収液に吸収されるため、蒸発器5(吸収器4)内
は低圧に維持される。
【0021】この吸収時に吸収熱が発生するため、吸収
器4には冷却コイル41が配され、吸収熱を冷却コイル
41内の冷却水によって吸熱させた後、冷却塔42で外
部に排出して前記吸収能力を持続させている。冷媒を吸
収して低濃度となった吸収液は、液体ポンプPにより供
給路L4に設けた低温熱交換器H1及び高温熱交換器H
2で加熱されて高温再生器1へ循環される。この際、ポ
ンプPと高温再生器1との間に設けた電磁式比例制御弁
V2 により、帰還する低濃度吸収液の流量が、設定され
た要求冷凍能力など運転条件に応じて適性制御される。
器4には冷却コイル41が配され、吸収熱を冷却コイル
41内の冷却水によって吸熱させた後、冷却塔42で外
部に排出して前記吸収能力を持続させている。冷媒を吸
収して低濃度となった吸収液は、液体ポンプPにより供
給路L4に設けた低温熱交換器H1及び高温熱交換器H
2で加熱されて高温再生器1へ循環される。この際、ポ
ンプPと高温再生器1との間に設けた電磁式比例制御弁
V2 により、帰還する低濃度吸収液の流量が、設定され
た要求冷凍能力など運転条件に応じて適性制御される。
【0022】すなわち、この吸収式冷凍装置は、高温再
生器1で吸収液から発生した冷媒蒸気を低温再生器3と
の熱交換により隔壁33の内面で凝縮させ、凝縮器6に
冷媒液を送る。また、低温再生器3で吸収液から発生し
た冷媒蒸気を凝縮器6に送る。そして、凝縮器6におい
て冷却コイル61内の冷却水の作用で冷媒蒸気を凝縮さ
せ、凝縮器6から蒸発器5に送った冷媒液をコイル51
の作用で蒸発させ、蒸発器5から吸収器4に送られた冷
媒蒸気を吸収液に吸収させ、その吸収熱を冷却コイル4
1内の冷却水の作用で取り出し、該冷却水を冷却塔42
との間で循環させる。その結果、空調室内機(冷却対
象)52からの入熱が、蒸発器5から吸収器4に送られ
た後、冷却コイル41の作用で冷却水に付与されて冷却
塔42から外部放出される。
生器1で吸収液から発生した冷媒蒸気を低温再生器3と
の熱交換により隔壁33の内面で凝縮させ、凝縮器6に
冷媒液を送る。また、低温再生器3で吸収液から発生し
た冷媒蒸気を凝縮器6に送る。そして、凝縮器6におい
て冷却コイル61内の冷却水の作用で冷媒蒸気を凝縮さ
せ、凝縮器6から蒸発器5に送った冷媒液をコイル51
の作用で蒸発させ、蒸発器5から吸収器4に送られた冷
媒蒸気を吸収液に吸収させ、その吸収熱を冷却コイル4
1内の冷却水の作用で取り出し、該冷却水を冷却塔42
との間で循環させる。その結果、空調室内機(冷却対
象)52からの入熱が、蒸発器5から吸収器4に送られ
た後、冷却コイル41の作用で冷却水に付与されて冷却
塔42から外部放出される。
【図1】吸収式冷凍装置の概念図である。
【図2】この発明の吸収式冷凍装置の再生器の断面図で
ある。
ある。
【図3】低濃度吸収液加熱タンクの組み付け斜視図であ
る。
る。
【図4】低濃度吸収液加熱タンクの斜視図である。
【図5】低濃度吸収液加熱タンクの斜視図である。
【図6】低濃度吸収液加熱タンクの断面図である。
1 高温再生器 2 気液分離部 3 低温再生器 4 吸収器 5 蒸発器 6 凝縮器 7 吸収液散布具 8 吸収液加熱タンク 10 環状隙間 11 燃焼筒 13 燃焼外筒 14 注液パイプ 81 胴部 82 スカート部 B ガスバーナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上西 勝彦 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 (72)発明者 山本 和美 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 冷媒を含む低濃度吸収液を沸騰させる吸
収式冷凍装置の再生器であって、 燃焼筒と、該燃焼筒の下方に設置されたバーナと、前記
燃焼筒の外周に同軸的に配設され前記燃焼筒との間に下
方が閉じ上方が開放した環状隙間を形成する燃焼外筒
と、 胴部、および該胴部から下方に延長され前記環状隙間に
差し込まれた環状スカート部を有し、前記スカート部の
下部に低濃度吸収液を供給するとともに、前記スカート
部の下部のみで溶接、ろう付け等で接合して形成された
低濃度吸収液加熱タンクとからなることを特徴とする吸
収式冷凍装置の再生器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33598793A JPH07190550A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 吸収式冷凍装置の再生器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33598793A JPH07190550A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 吸収式冷凍装置の再生器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07190550A true JPH07190550A (ja) | 1995-07-28 |
Family
ID=18294530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33598793A Pending JPH07190550A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 吸収式冷凍装置の再生器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07190550A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02287065A (ja) * | 1989-04-25 | 1990-11-27 | Hamatetsuku:Kk | 吸収冷凍機用再生器の再生室及びその製造方法 |
JPH05256537A (ja) * | 1992-03-11 | 1993-10-05 | Osaka Gas Co Ltd | 吸収冷凍機の再生器 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP33598793A patent/JPH07190550A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02287065A (ja) * | 1989-04-25 | 1990-11-27 | Hamatetsuku:Kk | 吸収冷凍機用再生器の再生室及びその製造方法 |
JPH05256537A (ja) * | 1992-03-11 | 1993-10-05 | Osaka Gas Co Ltd | 吸収冷凍機の再生器 |
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