JPH0719040A - 車両用排気温度調整装置 - Google Patents

車両用排気温度調整装置

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JPH0719040A
JPH0719040A JP18719593A JP18719593A JPH0719040A JP H0719040 A JPH0719040 A JP H0719040A JP 18719593 A JP18719593 A JP 18719593A JP 18719593 A JP18719593 A JP 18719593A JP H0719040 A JPH0719040 A JP H0719040A
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outside air
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Hiroaki Shichi
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M27/00Propulsion devices for sledges or the like
    • B62M27/02Propulsion devices for sledges or the like power driven
    • B62M2027/023Snow mobiles characterised by engine mounting arrangements

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  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 排気温度が最適な温度となるように制御する
ことによりエンジンの燃焼状態を安定化して高出力を得
ることを可能とする。 【構成】 雪上車1のフード2内へ外気を導入するベン
チレータ11と、ベンチレータ11による導入外気量を
調節する開閉弁10と、開閉弁10を駆動する開閉弁コ
ントローラ22と、開閉弁10の開度を検出する開度セ
ンサ29と、エンジン回転数を検出するエンジン回転数
ピックアップ26と、チャンバ8の排気温度を検出する
排気温センサ27と、外気温度を検出する外気温センサ
28と、種々のエンジン回転数,排気温度及び外気温度
に対応して予め設定された開閉弁10の開度を記憶した
マップと、最適な排気温度となるように開閉弁コントロ
ーラ22により開閉弁10の開度を調整させる電子制御
ユニット24とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用排気温度調整装
置に係り、特に、雪上車に搭載された2サイクルエンジ
ンの排気温度を最適温度に制御する場合に好適な車両用
排気温度調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、雪上車に搭載される2サイクル
エンジンは、図12に示す如く、シリンダ部100,ク
ランクケース部101,キャブレタ102,エアクリー
ナ103等から構成されており、当該2サイクルエンジ
ンを構成するシリンダ部100のエキゾーストポート
(図示略)には、膨張部104・チャンバ105・絞り
部106を有する排気管107が接続されている。この
場合、2サイクルエンジンは、所定箇所に外気導入用の
開口部を有するフードに覆われた状態で雪上車の車体前
方部側に配置されている。
【0003】図13は、排気圧力とチャンバの圧力振動
(排気パルス,負圧パルス,絞りによる反射パルス)と
の関係を示す図であり、図中符号「EO」はエキゾース
トポートが開状態、符号「SO」は掃気弁が開状態、符
号「BDC」は下死点、符号「TDC」は上死点、符号
「EC」はエキゾーストポートが閉状態、符号「SC」
は掃気弁が閉状態にあることを示している。図13に示
す如く反射パルスが「EC」の直前にある場合には、キ
ャブレタ102からシリンダ部100に対する空気混合
燃料の充填効率が高く、高出力を得ることが可能であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来技術にあっては、エンジンの燃焼状態に応じて決
まる排気温度に合せてチャンバの形状やエキゾーストポ
ートの開閉タイミングを決定していたため、特定のエン
ジン回転域でしかチャンバ効果を得ることができず、エ
ンジン出力が低下するという問題があった。また、従来
技術では、雪上車のエンジン及びチャンバを覆うフード
の所定箇所に単に外気導入用の開口部を設けただけの構
造的であるため、雪上車の車速や外気温度等が原因でフ
ード内部の温度が変化し、これに伴い排気温度が変化し
て高くなり過ぎたり逆に低くなり過ぎたりする結果、設
定した同調回転数でチャンバ効果を得ることができず、
エンジン出力が低下するという問題があった。例えば、
図14及び図15に示す如く、排気温度が高い場合や逆
に排気温度が低い場合には、チャンバ内を伝播する圧力
波の速度も変化し、同調回転数で反射パルスが「EC」
の直前からずれるため、エンジン出力が低下する原因と
なっていた。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、特に、排気温度が最適な温度となるように制御
することによりエンジンの燃焼状態を安定化して高出力
を得ることを可能とした車両用排気温度調整装置の提供
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、車両に搭載さ
れた2サイクルエンジン及び排気管等を覆うフードに配
設され当該フード内へ外気を導入するベンチレータと、
該ベンチレータ内に配設され当該ベンチレータによる導
入外気量を調節する開閉弁と、該開閉弁を駆動する開閉
弁駆動手段と、エンジン回転数を検出する回転数検出手
段と、前記排気管内の排気温度を検出する排気温検出手
段と、前記ベンチレータによる導入外気の温度を検出す
る外気温検出手段と、種々のエンジン回転数,排気温度
及び外気温度毎に対応して予め設定された前記開閉弁の
最適開度を記憶した記憶手段とを備え、前記各検出手段
により検出されたエンジン回転数,排気温度及び外気温
度に対応する前記開閉弁の最適開度を前記記憶手段から
読出す最適開度読出機能,及び前記開閉弁開度検出手段
により検出された前記開閉弁の開度が前記最適開度とな
るように前記開閉弁駆動手段の動作を制御する開閉弁制
御機能を有する制御手段を具備する構成としている。こ
れにより、前述した目的を達成しようとするものであ
る。
【0007】
【作用】本発明によれば、車両の走行時において、回転
数検出手段によりエンジン回転数が検出され、排気温検
出手段により排気管内の排気温度が検出され、外気温検
出手段によりベンチレータの導入外気温度が検出される
と、制御手段は、検出されたエンジン回転数,排気温
度,外気温度に対応した開閉弁の最適開度を記憶手段か
ら読出す。そして、制御手段は、開閉弁駆動手段の動作
を制御することにより、ベンチレータの開閉弁の開度が
最適開度となるように制御する。即ち、車両のフードに
配設した外気導入用のベンチレータ内の開閉弁の開度を
各エンジン回転数,排気温度及び外気温度に対応した最
適開度となるように制御するため、車両外部からフード
内へ導入する外気量を的確に調整することが可能とな
り、これにより排気管内部の排気温度が最適な温度とな
るように制御することが可能となる。この結果、エンジ
ンの燃焼状態を安定化することが可能となり、エンジン
出力の向上を図ることが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の車両用排気温度調整装置を適
用してなる第1実施例及び第2実施例を図面に基づいて
説明する。
【0009】(1)第1実施例。 先ず、本第1実施例における雪上車の要部の構成を図2
に基づき説明すると、雪上車1の前方部を覆うフード2
の内部には、シリンダ部3,クランクケース部4,キャ
ブレタ5,エアクリーナ6を有する2サイクルエンジン
7と,略くの字状に屈曲状態に配置されたチャンバ8
と,セカンドマフラ9とが装備されると共に、更に開閉
弁コントローラ22(図1参照)により開閉される開閉
弁10を有するベンチレータ11とが装備されている。
図中符号12は雪上車駆動用のキャタピラ、符号13は
雪上(氷上)滑走用のスキー、符号14は風帽、符号1
5は操縦ハンドルを示す。
【0010】シリンダ部3の排気ポート(図示略)に
は、チャンバ8が連結されると共に、更にチャンバ8に
は、セカンドマフラ9が連結されており、シリンダ部3
で発生した排気ガスをチャンバ8及びセカンドマフラ9
を介して、フード2の下方部に配設された排気孔2bか
ら雪上車外部へ排気するようになっている。
【0011】ベンチレータ11は、図3に示す如く、長
手方向中央部分の断面形状が円形状に形成されると共
に、フード2の前方側上面部に形成された開口部2aに
開口した車外側開口部11aと,チャンバ8の屈曲部分
外周側に開口した車内側開口部11bとを備えており、
車外からフード2内部へ外気を導入するようになってい
る。ベンチレータ11内部の長手方向中央部分には、ベ
ンチレータ11の内周部と嵌合する円形状の開閉弁10
がその直径部分にネジ17,18により固定された取付
軸16を介して配設されている。
【0012】開閉弁10の取付軸16は、図4に示す如
く、ナット19を介して支持部材20に固定されると共
に、支持部材20には、ワイヤ21が接続されており、
ワイヤ21は、開閉弁コントローラ22の回動部材23
に対し巻取り/繰出し自在に接続されている。開閉弁コ
ントローラ22は、電子制御ユニット24から配線25
を介して出力される開閉指令に基づき、回動部材23を
所定方向へ回動してワイヤ21の巻取り/繰出しを行う
ことにより、ベンチレータ11内部における開閉弁10
の開閉を行うようになっている。
【0013】クランクケース部4には、エンジン回転数
を検出するエンジン回転数ピックアップ26が配設さ
れ、チャンバ8の内部には、排気温度を検出する排気温
センサ27が配設され、ベンチレータ11の内部には、
吸気温度を検出する吸気温センサ28及び開閉弁10の
開度を検出する開度センサ29が配設されている。
【0014】次に、本第1実施例におけるエンジン,チ
ャンバ及びベンチレータ回りの制御系の構成を図1に基
づき説明すると、エンジン回転数ピックアップ26は、
検出したエンジン回転数に対応した信号を、排気温セン
サ27は、検出したチャンバ8内部の排気温度に対応し
た信号を、吸気温センサ28は、検出したベンチレータ
11内部の吸気温度に対応した信号を、開度センサ29
は、検出したベンチレータ11の開閉弁10の開度に対
応した信号を、電子制御ユニット24へ各々供給するよ
うになっている。
【0015】電子制御ユニット24は、各エンジン回転
数,各排気温度,各吸気温度に適合するベンチレータ1
1の開閉弁10の最適開度に関するデータをマップ(記
憶手段)に予め記憶しており、雪上車走行時に検出した
エンジン回転数,排気温度,吸気温度に適合する開閉弁
10の最適開度をマップから読出し、最適開度に対応し
た指令信号を開閉弁コントローラ22へ出力するように
なっている。これに伴い、開閉弁コントローラ22は、
ベンチレータ11の開閉弁10の開度が最適開度となる
ように調整するようになっている。これにより、チャン
バ8内部が最適な排気温度となるように制御されるよう
になっている。
【0016】ここで、図5は、雪上車のベンチレータを
全開状態,開度1/2状態,全閉状態とした場合の各回
転数における排気温度及びエンジン出力(PS)特性を
示す図であり、ベンチレータを全開状態で走行した時の
出力ピークは8500[rpm](同調回転数)となり
排気温度は比較的低く、ベンチレータを開度1/2状態
で走行した時の出力ピークは8000[rpm]に低下
し排気温度は全体的に高くなり、ベンチレータを全閉状
態で走行した時の出力ピークは更に7500[rpm]
に低下し排気温度は更に全体的に高くなることを示して
いる。
【0017】従って、本第1実施例では、ベンチレータ
11の開閉弁10の開度を各エンジン回転数毎に設定変
更することにより、図中太実線で示すような排気温度及
びエンジン出力特性を得るようになっている。即ち、ベ
ンチレータ11の開閉弁10の開度を制御して雪上車外
部からフード2内部へ導入する外気を調整し、チャンバ
8の排気温度が各エンジン回転数において最適温度とな
るように調節することにより、キャブレタ5からシリン
ダ部3に対する空気混合燃料の充填効率を高め、エンジ
ン7から高出力を得るようになっている。
【0018】次に、上記の如く構成した本第1実施例の
作用を説明する。
【0019】雪上車1の走行時において、エンジンの駆
動に伴いシリンダ部3で発生した排気ガスは、チャンバ
8及びセカンドマフラ9を通り排気孔2bから車外へ排
気される。この時、エンジン回転数ピックアップ26に
よりエンジン回転数が検出され、排気温センサ27によ
りチャンバ8内部の排気温度が検出され、吸気温センサ
28によりベンチレータ11内部の吸気温度が検出さ
れ、開度センサ29によりベンチレータ11の開閉弁1
0の開度が検出され、各検出信号が電子制御ユニット2
4へ各々供給される。
【0020】電子制御ユニット24は、雪上車走行時の
エンジン回転数,排気温度,吸気温度に適合するベンチ
レータ11の開閉弁10の最適開度をマップから読出
し、最適開度に対応した指令信号を開閉弁コントローラ
22へ出力する。これにより、開閉弁コントローラ22
は、回動部材23を所定方向へ回動してワイヤ21の巻
取り/繰出しを適宜行うことにより、支持部材20及び
取付軸16を介して開閉弁10の開度が最適開度となる
ように調整する。
【0021】これにより、雪上車外部からは、ベンチレ
ータ11の開閉弁10の最適開度に応じた量の外気がチ
ャンバ8側へ導入されるため、チャンバ8の排気温度を
当該エンジン回転数において最適な排気温度となるよう
に制御することが可能となる。
【0022】この場合、図6は、本第1実施例によるベ
ンチレータ付チャンバを使用した場合と,従来例による
エンジン高回転型チャンバ及びエンジン低回転型チャン
バを使用した場合とにおけるエンジン回転数とエンジン
出力との関係を示す特性図であり、従来例では特定のエ
ンジン回転域においてのみ高出力が得られるだけだが、
本第1実施例では幅広いエンジン回転域において高出力
を得ることができることが判明する。
【0023】上述したように、本第1実施例によれば、
ベンチレータ11の開閉弁10の開度を各エンジン回転
数に応じて制御することにより、雪上車外部からフード
2内へ導入する外気量を的確に調整し、チャンバ8の排
気温度が最適な温度となるように制御するため、キャブ
レタ5からシリンダ部3に対する空気混合燃料の充填効
率が高まり、これによってエンジンの燃焼状態を安定化
することが可能となり、この結果、エンジン出力を従来
より向上させることが可能となる。また、幅広いエンジ
ン回転域で、チャンバ8内において適正な圧力振動が得
られるというチャンバ効果を発揮させることが可能とな
る。更に、従来の如く高価な可変バルブを使用しなくと
も可変バルブ使用時と同等以上の性能を発揮できるた
め、コストの低減を図ることも可能となる。
【0024】この場合、本第1実施例では、ベンチレー
タ11の形状を図3に示す形状とすると共に,開閉弁1
0の平面形状を円形状としたが、例えば図7に示す如
く、ベンチレータ31の断面形状を矩形状とすると共
に,開閉弁32の平面形状を矩形状とし,開閉弁32の
上端部を開閉弁コントローラにより回転される取付軸3
3に固定してもよい。また、例えば図8に示す如く、ベ
ンチレータ34の断面形状を矩形状とすると共に,開閉
弁35の平面形状を矩形状とし,開閉弁35の長手方向
中央部分を開閉弁コントローラにより回転される取付軸
36に固定してもよい。
【0025】また、本第1実施例では、チャンバ8の外
周部に複数の熱線ヒータを所定間隔で巻回状態に固定
し、チャンバ8内部が最適な排気温度となるように熱線
ヒータを作動させるようにすることも可能である。これ
により、チャンバ8の排気温度が低下した場合には、排
気温度を最適温度まで上昇させることが可能となるた
め、上記と同様にエンジンの燃焼状態を安定化すること
が可能となり、この結果、エンジン出力を従来より向上
させることが可能となる。
【0026】(2)第2実施例。 先ず、本第2実施例における雪上車の要部の構成を図1
0及び図11に基づき説明すると、雪上車41の前方部
を覆うフード42の内部には、シリンダ部43,クラン
クケース部44,キャブレタ45,エアクリーナ46を
有する2サイクルエンジン47と,略くの字状に屈曲状
態に配置されると共に複数の熱線ヒータ56を有するチ
ャンバ48と,セカンドマフラ49とが装備されると共
に、例えば2個の電動ファン57,58を有するベンチ
レータ51とが装備されている。図中符号52は雪上車
駆動用のキャタピラ、符号53a,53bは雪上(氷
上)滑走用のスキー、符号54は風帽、符号55は操縦
ハンドルを示す。
【0027】シリンダ部43の排気ポート(図示略)に
は、チャンバ48が連結されると共に、チャンバ48に
は、セカンドマフラ49が連結されており、シリンダ部
43で発生した排気ガスをチャンバ48及びセカンドマ
フラ49を介して、フード42の下方部に配設された排
気孔42bから雪上車外部へ排気するようになってい
る。チャンバ48の外周部には、複数の熱線ヒータ56
が所定間隔で巻回状態に固定されている。熱線ヒータ5
6は、ヒータコントローラ66(図9参照)により作動
されるようになっている。
【0028】ベンチレータ51は、長手方向中央部分の
断面形状が例えば略楕円形状に形成されると共に、フー
ド42の前方側上面部に形成された開口部42aに開口
した車外側開口部51aと,チャンバ48の屈曲部分外
周部に開口した車内側開口部51bとを備えており、ベ
ンチレータ内部の長手方向中央部分には、車外からフー
ド42内部へ外気を導入する電動ファン57,58が配
設されている。電動ファン57,58は、電動ファンコ
ントローラ65(図9参照)により回転駆動されるよう
になっている。この場合、ベンチレータ51の形状は上
記の形状に限定されるものではない。
【0029】クランクケース部44には、エンジン回転
数を検出するエンジン回転数ピックアップ60が配設さ
れ、チャンバ48の内部には、排気温度を検出する排気
温センサ61が配設され、ベンチレータ51の内部に
は、外気温度を検出する外気温センサ62が配設され、
キャブレタ45のスロットルボディには、スロットル弁
の開度を検出するスロットルセンサ63が配設されてい
る。
【0030】次に、本第2実施例におけるエンジン,チ
ャンバ及び電動ファン回りの制御系の構成を図9に基づ
き説明すると、エンジン回転数ピックアップ60は、検
出したエンジン回転数に対応した信号を、排気温センサ
61は、検出したチャンバ48内部の排気温度に対応し
た信号を、外気温センサ62は、検出した外気温度に対
応した信号を、スロットルセンサ63は、検出したスロ
ットル弁開度に対応した信号を、電子制御ユニット64
へ各々供給するようになっている。
【0031】電子制御ユニット64は、各エンジン回転
数,各スロットル開度に適合した電動ファン57,58
の最適回転時間及び熱線ヒータ56の最適作動時間をマ
ップ(記憶手段)に予め記憶しており、雪上車走行時に
検出したエンジン回転数,排気温度,外気温度,スロッ
トル開度に適合する電動ファン57,58の最適回転時
間及び熱線ヒータ56の最適作動時間をマップから読出
し、最適回転時間及び最適作動時間に対応した指令信号
を電動ファンコントローラ65及びヒータコントローラ
66へ出力するようになっている。これに伴い、電動フ
ァンコントローラ65は、電動ファン57,58の回転
を制御し、ヒータコントローラ66は、熱線ヒータ56
の作動を制御するようになっている。これにより、チャ
ンバ48内部が最適な排気温度となるように制御される
ようになっている。
【0032】即ち、本第2実施例では、電動ファン5
7,58の回転を適宜制御して雪上車41のフード42
内部に対する導入外気量を調整すると共に,熱線ヒータ
56の作動を適宜制御してチャンバ48を最適温度に温
めることにより、特に中回転域や低回転域等の広い回転
域で安定したエンジン出力を得るようになっている。
【0033】次に、上記の如く構成した本第2実施例の
作用を説明する。
【0034】例えば、雪上車41が深雪状態の雪路を走
行中においてエンジンが高回転域で駆動しているにも関
わらず車速が充分でない場合には、フード42内部の温
度が上昇するためチャンバ48内部の排気温度も上昇す
る。この時、エンジン回転数ピックアップ60によりエ
ンジン回転数が検出され、排気温センサ61により排気
温度が検出され、外気温センサ62により外気温度が検
出され、スロットルセンサ63によりスロットル弁開度
が検出され、各検出信号が電子制御ユニット64へ各々
供給される。
【0035】電子制御ユニット64は、雪上車走行時に
検出したエンジン回転数,排気温度,吸気温度,スロッ
トル開度に適合した電動ファン57,58の最適回転時
間をマップから読出し、最適回転時間に対応した指令信
号を電動ファンコントローラ65へ出力する。これに伴
い、電動ファンコントローラ65は、電動ファン57,
58を回転駆動する。これにより、雪上車41のフード
42内部へ外気が充分に導入されるため、チャンバ48
内部の排気温度は最適な温度まで低下し、この結果、充
分なエンジン出力を得ることが可能となる。
【0036】他方、例えば、雪上車41が圧雪状態の雪
路または氷上を走行中において車速が充分出ている場合
には、フード42内部の温度が低下し過ぎるためチャン
バ48内部の排気温度も低下する。この時、エンジン回
転数ピックアップ60によりエンジン回転数が検出さ
れ、排気温センサ61により排気温度が検出され、外気
温センサ62により外気温度が検出され、スロットルセ
ンサ63によりスロットル弁開度が検出され、各検出信
号が電子制御ユニット64へ各々供給される。
【0037】電子制御ユニット64は、雪上車走行時に
検出したエンジン回転数,排気温度,吸気温度,スロッ
トル開度に適合した熱線ヒータ56の最適作動時間をマ
ップから読出し、最適作動時間に対応した指令信号をヒ
ータコントローラ66へ出力する。これに伴い、ヒータ
コントローラ66は、熱線ヒータ56を作動させる。こ
れにより、チャンバ48は適度に温められるため、チャ
ンバ48内部の排気温度は最適な温度まで上昇し、この
結果、充分なエンジン出力を得ることが可能となる。
【0038】上述したように、本第2実施例によれば、
エンジン回転数,スロットル開度に応じて電動ファン5
7,58を回転駆動もしくは熱線ヒータ56を作動させ
ることにより、チャンバ48の排気温度が最適な温度と
なるように制御するため、雪上車41の走行条件に関わ
らず、キャブレタ45からシリンダ部43に対する空気
混合燃料の充填効率が高まり、これによってエンジンの
燃焼状態を安定化することが可能となり、この結果、エ
ンジン出力を従来より向上させることが可能となる。ま
た、幅広いエンジン回転域で、チャンバ48内において
適正な圧力振動が得られるというチャンバ効果を得るこ
とが可能となる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用排
気温度調整装置によれば、車両のフードに配設した外気
導入用のベンチレータ内の開閉弁の開度をエンジン回転
数,排気温度及び外気温度に対応した最適開度となるよ
うに制御し,車両外部からフード内へ導入する外気量を
的確に調整するため、排気管内部の排気温度が各エンジ
ン回転数に応じて最適な温度となるように制御すること
が可能となり、この結果、エンジンの燃焼状態を安定化
することが可能となり、エンジン出力の向上を図ること
ができる、という優れた効果を奏することができる。
【0040】また、本発明の車両用排気温度調整装置に
おいて、ベンチレータ内に導入外気量調節用の電動ファ
ンを備えた場合においても、車両外部からフード内へ導
入する外気量を的確に調整することができるため、上記
と同様に排気管内部の排気温度が各エンジン回転数に応
じて最適な温度となるように制御することが可能とな
り、この結果、エンジンの燃焼状態を安定化することが
可能となり、エンジン出力の向上を図ることができる、
という効果を奏することができる。
【0041】また、本発明の車両用排気温度調整装置に
おいて、排気管の外周部に熱線ヒータを装備し,排気管
内の排気温度の低下時に熱線ヒータを所定時間作動させ
るようにした場合には、フード内の温度低下に伴い排気
管内の排気温度が低下した時でも、熱線ヒータを作動し
て排気管を温めることにより排気管内の排気温度を最適
温度まで上昇させることができるため、上記と同様にエ
ンジンの燃焼状態を安定化することが可能となり、エン
ジン出力の向上を図ることが可能となる、という効果を
奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1実施例における排気温度
制御系の構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施例における雪上車の要部の構成を示す
概略図である。
【図3】第1実施例におけるベンチレータの構成を示す
斜視図である。
【図4】第1実施例における電子制御ユニット,開閉弁
コントローラ及び開閉弁の構成を示す説明図である。
【図5】ベンチレータの開閉状態と排気温度及びエンジ
ン出力との関係を示す線図である。
【図6】ベンチレータ付チャンバ及び高回転型/低回転
型チャンバ使用時におけるエンジン回転数とエンジン出
力との関係を示す線図である。
【図7】変形例によるベンチレータの構成を示す斜視図
である。
【図8】他の変形例によるベンチレータの構成を示す斜
視図である。
【図9】第2実施例における排気温度制御系の構成を示
すブロック図である。
【図10】第2実施例における雪上車の要部の構成を示
す概略図である。
【図11】図10における電動ファンの配置状態を示す
概略図である。
【図12】2サイクルエンジンとチャンバとの取付状態
を示す説明図である。
【図13】排気圧力と圧力振動との関係を示す説明図で
ある。
【図14】排気温度が高い場合の排気圧力と圧力振動と
の関係を示す説明図である。
【図15】排気温度が低い場合の排気圧力と圧力振動と
の関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1,41 車両としての雪上車 2,42 フード 7,47 エンジン 8,48 排気管としてのチャンバ 10 開閉弁 11,31,34,51 ベンチレータ 22 開閉弁駆動手段としての開閉弁コントローラ 24,64 制御手段としての電子制御ユニット 26,60 回転数検出手段としてのエンジン回転数ピ
ックアップ 27,61 排気温検出手段としての排気温センサ 28 外気温検出手段としての吸気温センサ 29 開度センサ 56 熱線ヒータ 62 外気温検出手段としての外気温センサ 63 スロットル開度検出手段としてのスロットルセン
サ 65 電動ファン駆動手段としての電動ファンコントロ
ーラ 66 ヒータ作動手段としてのヒータコントローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載された2サイクルエンジン及
    び排気管等を覆うフードに配設され当該フード内へ外気
    を導入するベンチレータと、該ベンチレータ内に配設さ
    れ当該ベンチレータによる導入外気量を調節する開閉弁
    と、該開閉弁を駆動する開閉弁駆動手段と、エンジン回
    転数を検出する回転数検出手段と、前記排気管内の排気
    温度を検出する排気温検出手段と、前記ベンチレータに
    よる導入外気の温度を検出する外気温検出手段と、種々
    のエンジン回転数,排気温度及び外気温度毎に対応して
    予め設定された前記開閉弁の最適開度を記憶した記憶手
    段とを備え、 前記各検出手段により検出されたエンジン回転数,排気
    温度及び外気温度に対応する前記開閉弁の最適開度を前
    記記憶手段から読出す最適開度読出機能,及び前記開閉
    弁の開度が前記最適開度となるように前記開閉弁駆動手
    段の動作を制御する開閉弁制御機能を有する制御手段を
    具備したことを特徴とする車両用排気温度調整装置。
  2. 【請求項2】 前記排気管の外周部に熱線ヒータを装備
    すると共に、該熱線ヒータを作動させるヒータ作動手段
    を備え、前記制御手段が,前記排気管内の排気温度の低
    下時に前記熱線ヒータを所定時間作動させるように前記
    ヒータ作動手段の動作を制御するヒータ制御機能を備え
    ていることを特徴とする請求項1記載の車両用排気温度
    調整装置。
  3. 【請求項3】 車両に搭載された2サイクルエンジン及
    び排気管等を覆うフードに配設され当該フード内へ外気
    を導入するベンチレータと、該ベンチレータ内に配設さ
    れ当該ベンチレータによる導入外気量を調節する電動フ
    ァンと、該電動ファンを駆動する電動ファン駆動手段
    と、エンジン回転数を検出する回転数検出手段と、前記
    排気管内の排気温度を検出する排気温検出手段と、前記
    ベンチレータによる導入外気の温度を検出する外気温検
    出手段と、前記エンジンのスロットル弁の開度を検出す
    るスロットル開度検出手段と、種々のエンジン回転数,
    排気温度,外気温度及びスロットル開度毎に対応して予
    め設定された前記電動ファンの最適回転時間を記憶した
    記憶手段とを備え、 前記各検出手段により検出されたエンジン回転数,排気
    温度,外気温度及びスロットル開度に対応する前記電動
    ファンの最適回転時間を前記記憶手段から読出す最適回
    転時間読出機能,及び前記電動ファンを前記最適回転時
    間だけ回転させるように前記電動ファン駆動手段の動作
    を制御する電動ファン制御機能を有する制御手段を具備
    したことを特徴とする車両用排気温度調整装置。
  4. 【請求項4】 前記排気管の外周部に熱線ヒータを装備
    すると共に、該熱線ヒータを作動させるヒータ作動手段
    を備え、前記制御手段が,前記排気管内の排気温度の低
    下時に前記熱線ヒータを所定時間作動させるように前記
    ヒータ作動手段の動作を制御するヒータ制御機能を備え
    ていることを特徴とする請求項3記載の車両用排気温度
    調整装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11254940A (ja) * 1998-03-11 1999-09-21 Yanmar Diesel Engine Co Ltd 作業車両の空調装置
JP2005263022A (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Suzuki Motor Corp インタークーラー搭載のスノーモービル
JP2012041044A (ja) * 2011-09-28 2012-03-01 Suzuki Motor Corp スクータ型車両

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