JPH0719003U - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JPH0719003U
JPH0719003U JP5500493U JP5500493U JPH0719003U JP H0719003 U JPH0719003 U JP H0719003U JP 5500493 U JP5500493 U JP 5500493U JP 5500493 U JP5500493 U JP 5500493U JP H0719003 U JPH0719003 U JP H0719003U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示部材が水平姿勢にて筐体の外方へ突出し
さらに立ち上り姿勢に回動する表示装置において、表示
部材の先端の移動軌跡を狭くして表示部材が自動車のシ
フトレバーなどに当たらないようにする。 【構成】 表示部材50にはリンク部材51が軸51a
により回動自在に支持され、リンク部材51に設けられ
たガイドピン52がガイド溝32に摺動自在に支持され
ている。表示部材50がA1方向へ移動すると、ガイド
ピン52がガイド溝32の先端に当たる前にリンク部材
51に設けられたピン54が回動アーム71に保持され
る。A1方向への移動力により回動アーム71が時計方
向へ回動しピン54がこれに追従し、リンク部材51が
ガイドピン52を中心として反時計方向へ回動し、表示
部材50はピン44を中心として早めに回動し始める。
よって表示部材50の先端の軌跡L3が膨らまなくな
り、シフトレバーRに当たらなくなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば車載用などとして使用され、テレビモニタなどの表示部材が 筐体内から突出したときに立ち上り姿勢に回動する表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、従来の車載用表示装置の動作を説明する側面断面図である。 この車載用表示装置は、車内のコンソールパネルなどに埋設される筐体1内に 液晶テレビモニタなどの表示部材3が収納されている。 筐体1内には、中間ケース2が設けられている。中間ケース2の側板には、表 示部材3および駆動ブラケット4を移動させるためのガイド溝2a,2b,2c が形成されている。前記中間ケース2の内部には駆動ブラケット4が設けられ、 駆動ブラケット4に設けられたガイド軸4a,4bが、前記ガイド溝2aに挿入 されている。
【0003】 駆動ブラケット4の前方のガイド軸4aに表示部材3が回動自在に支持され、 後方のガイド軸4bには駆動ギア5が軸支されている。駆動ブラケット4にはモ ータ6aを有する駆動機構6が搭載されており、モータ6aの動力が駆動機構6 内の歯車列により減速され、この減速動力により前記駆動ギヤ5が回転駆動され る。また筐体1の底部にはラック8aが設けられ、中間ケース2の底部にもラッ ク8bが設けられている。前記駆動ギヤ5がラック8a上を転動することにより 中間ケース2が前進し、さらに駆動ギヤ5がラック8b上を転動することにより 中間ケース2内にて駆動ブラケット4が前進する。 前記表示部材3の側面には、リンク部材7が軸7cにより回動自在に支持され ている。リンク部材7の先部には回動中心軸7aが設けられ、これが、中間ケー ス2のガイド溝2cに挿入され、またリンク部材7に固定されたガイドピン7b がガイド溝2bに挿入されている。
【0004】 不使用時には、中間ケース2と駆動ブラケット4が共に筐体1内のA2方向へ 移動しており、表示部材3は(イ)で示す水平姿勢で収納されている。 操作釦を押すと、前記駆動機構6により駆動ギア5が駆動されてラック8a上 を転動し、駆動ブラケット4と中間ケース2が一緒にA1方向に移動する。中間 ケース2は図5に示す実線位置で停止し、その後は駆動ギヤ5がラック8b上を 転動して、停止している中間ケース2内にて駆動ブラケット4が前進する。この とき表示部材3は水平姿勢のまま筐体1の前方に移動するが、前記リンク部材7 の回動中心軸7aがガイド溝2aの最先端に当った時点で、表示部材3は(ロ) に示す突出位置となる。この状態から、さらに駆動ブラケット4がA1方向へ前 進すると、リンク部材7が回動中心軸7aを中心として反時計方向へ回動し始め 、前記リンク部材7のガイドピン7bがガイド溝2bから抜け出て、表示部材3 が軸7cを支点として、(ハ)に示す立ち上り姿勢まで回動する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記のように、表示部材3は水平姿勢のまま図5にて(ロ)で示す位置まで前 進し、その後に(ハ)で示す姿勢まで回動する。よって、表示部材3の頭部先端 は図5にてL1で示す軌跡にて移動することになる。 しかしながらこの車載用表示装置は車内のコンソールパネル内に設置されるも のであり、一般的にはカーラジオなどと同じ位置に設置される。このコンソール パネルの前方にはシフトレバーRなどが配置されているため、前記軌跡L1がシ フトレバーなどの領域を通過すると、表示部材3とシフトレバーRとが接触する ことになる。シフトレバーRなどの位置は車種により様々であるが、多くの車種 に搭載することを考えた場合、前記軌跡L1はシフトレバーRの領域からなるべ く離すことが必要になる
【0006】 本考案は上記従来の課題を解決するものであり、表示部材の先端の移動軌跡を 筐体の前方下部に突出させないようにして、例えば自動車のシフトレバーなどに 当たらないようにした表示装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、筐体内にて進退移動する駆動部と、この駆動部と共に移動する表示 部材と、一端が表示部材の側面に回動自在に支持されたリンク部材と、前記駆動 部の移動方向に沿って延び且つ前記リンク部材の他端部をガイドするガイド部と が設けられ、リンク部材の他端部がガイド部の先部に移動した後さらに駆動部が 前進することによりリンク部材が前記他端部を支点として回動しこれにより表示 部材が立ち上り回動する表示装置であって、 第1の手段として、前記ガイド部の先部がガイド部の他の部分よりも上方に位 置するようにし、
【0008】 また第2の手段として、前記駆動部の移動方向前方に回動支点を有し、前記リ ンク部材の他端部がガイド部の先端に到達する前に前記リンク部材と係合し駆動 部の前進力により前記リンク部材を先行して回動させる回動アームが設けられた ことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】
上記手段はいずれも、駆動部が筐体内を前進すると、これと共に表示部材が水 平姿勢にて前進する。そしてリンク部材の端部がガイド部の先部に移動した後さ らに駆動部が前進することにより、リンク部材が回動しこれと共に表示部材が立 ち上り姿勢に回動するものである。 第1の手段ではガイド部の先部が上方に位置しているため、リンク部材が先端 に移動したときにガイド部によりリンク部材が持ち上げられる。よってリンク部 材に連結された表示装置も回動前に持ち上げられることになり、表示部材が水平 姿勢で突出するときの位置が従来よりも高くなり、表示部材の移動領域が例えば 自動車のシフトレバーから離れやすくなる。
【0010】 また第2の手段では、回動アームを設けることにより、リンク部材がガイド部 の先端に至る前に回動を開始して表示部材が立ち上り始める。よって表示部材の 先端の軌跡がシフトレバーなどから離れやすくなる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案について図面を参照して説明する。 図1と図2は請求項1に記載された考案の一実施例としての車載用表示装置を 示すものであり、図1は表示部材が筐体内に収納された状態を示す側面断面図、 図2は表示部材の突出および回動動作を示す側面断面図である。 この車載用機器は、車室内のコンソールパネルに取り付けられる筐体20内に 、中間ケース30がA1−A2方向へ移動自在に収納され、さらに中間ケース3 0内に、駆動部としての駆動ブラケット40がA1−A2方向へ移動自在に収納 されている。この駆動ブラケット40に、液晶テレビモニタなどの表示部材50 が支持されている。図1の状態では表示部材50が水平姿勢にて筐体20および 中間ケース30内に収納されている。
【0012】 図2に示すように、筐体20の両側板20a,20aの内面には断面がコの字 状のレール21,21が設けられている。また、筐体20の底部20cにはラッ ク部材24が設けられている。 中間ケース30は板金製であり、その両側板30a,30aの外面には、2個 ずつのローラ35,35がそれぞれ回動自在に取り付けられている。このローラ 35,35が前記筐体20のレール21,21内を転動し、これにより中間ケー ス30が筐体20内をA1−A2方向へ移動できるようになっている。また中間 ケース30の底部にはラック部材36が設けられている。中間ケース30が筐体 20内に収納されたときに、中間ケース30に設けられたラック部材36と筐体 20に設けられた前記ラック部材24とが平面的に並ぶようになっている。
【0013】 中間ケース30の両側板30aには、ガイド溝31,32,33が形成されて いる。ガイド溝31の前端部分は円弧部31aとなっており、その下にクリック 部材37がスプリング39により上方へ付勢されて設けられている。 ガイド溝32の後端部から中間部にかかる部分は第1の水平部32aで、中間 部から先端部にかかる部分は、立ち上り方向に比較的緩やかな角度に傾いた第1 の傾斜部32bと第2の水平部32cとなり、さらに先端は、比較的急な角度に 傾く第2の傾斜部32dとなっており、このガイド溝32はA1方向へ行くにし たがってその位置が高くなっている。
【0014】 ガイド溝33は、後端部から中間部にかかる部分が、前記第1の水平部32a に対応した水平部33aとなり、中間部から先端部にかかる部分が比較的緩やか に傾く第1の傾斜部33bと、比較的急な角度に傾く第2の傾斜部33cとなっ ている。そして、第2の傾斜部33cの先端部が上方に開口している。 前記駆動ブラケット40の側板40aには、軸41が回動自在に支持され、軸 41には駆動歯車42が固定されている。この駆動歯車42が前記ラック部材2 4または36と噛合うようになっている。また軸41には前記駆動歯車42と同 軸の小歯車43が設けられている。駆動ブラケット40には駆動機構60が搭載 されている。この駆動機構60はモータMとこのモータMの出力を減速する歯車 列61とを有しており、この歯車列61により減速された回転力が前記小歯車4 3に伝達され、この小歯車43と共に駆動歯車42が回転駆動される。
【0015】 駆動ブラケット40の側板40aの先部には側方へ突出するガイドピン44が 設けられ、このガイドピン44の内端により表示部材50の側面50aが回動自 在に支持されている。上記表示部材50の側面50aにはリンク部材51が軸5 1aにより回動自在に取り付けられている。このリンク部材51には、ガイドピ ン52と53が固定されている。 図1と図2に示すように、駆動ブラケット40に設けられた前記軸41とガイ ドピン44が、中間ケース30の側板30aに形成された前記ガイド溝31内に 摺動自在に挿入されている。またリンク部材51から突出するガイドピン53は ガイド溝33内に摺動自在に支持され、同じくリンク部材51から突出するガイ ドピン52がガイド溝32内に摺動自在に支持されている。
【0016】 次に、上記車載用表示装置の動作について説明する。 図1に示す収納状態では、中間ケース30と駆動ブラケット40が共にA2方 向へ移動しており、両者が筐体20内に収納され、また表示部材50は水平姿勢 にて中間ケース20内に納められている。 この収納状態から、操作釦(図示しない)が操作されると、前記モータMが始 動する。このモータMの回転動力は、歯車列61により減速されて小歯車43に 伝達され、この小歯車43と共に駆動歯車42が駆動される。駆動歯車42は筐 体20に設けられたラック部材24と噛合って回転し、よって内部に駆動ブラケ ット40が収納された状態の中間ケース30が、筐体20内をA1方向へ移動す る。
【0017】 中間ケース30が図2にて(A)で示す位置まで前進すると、中間ケース30 がストッパによりその位置で停止させられる。中間ケース30が(A)の位置で 停止した後、そのまま継続して前記モータMにより駆動歯車42が駆動されると 、駆動歯車42は筐体20上のラック部材24から外れて中間ケース30上のラ ック部材36と噛み合うに至り、駆動ブラケット40が単独で中間ケース30内 をA1方向へ前進する。 このとき、駆動ブラケット40に設けられた前記軸41とガイドピン44は、 中間ケース30のガイド溝31内を摺動し、リンク部材51に設けられたガイド ピン52はガイド溝32内を摺動し、またガイドピン53がガイド溝33内を摺 動する。
【0018】 最初は両ガイドピン52と53が、ガイド溝32と33の前記水平部32aな らびに33a内を摺動するため、表示部材50は水平状態で図示上下方向へ動く ことなくA1方向へ移動する。前記ガイドピン52,53が、ガイド溝32の第 1の傾斜部32bとガイド溝33の傾斜部33b内を摺動し始めると、前記表示 部材50は、水平状態から徐々に上方向へ持ち上げられる。そして、ガイドピン 52が、ガイド溝32の第2の傾斜部32dの先端部に至り、ガイドピン53が ガイド溝33の第2の傾斜部33cの開口部付近に至った時点で、前記表示部材 50が(ニ)で示すようにほぼ10度程度の角度にてやや反時計方向へ回動させ られる。 このように表示部材50が水平姿勢で筐体20から突出し始めたときにまず上 方へ持ち上げられ、さらにガイドピン52がガイド溝32の先端に移動したとき に表示部材50はほぼ10度程度立ち上げられる。そのため、表示部材50の先 端の軌跡はL2で示すようになり、(ロ)で示す従来例(図5)の場合の先端位 置に比べて、斜線部で示した領域α分だけ突出範囲が狭くなり、表示部材50の 先端が自動車のシフトレバーRなどに当たる可能性が低くなる。
【0019】 前記ガイドピン52が第2の傾斜部32dの先端部に当り、表示部材50が( ニ)の姿勢となった後、そのまま継続して前記モータMにより駆動歯車42が駆 動され駆動ブラケット40がA1方向へ移動して、軸41および表示部材50と 駆動ブラケット40との共通軸となる前記ガイドピン44が中間ケース30のガ イド溝31内を前進する。これによりリンク部材51が、ガイドピン52を支点 として反時計方向へ回動し、ガイドピン53がガイド溝33から抜け出て、表示 部材50はガイドピン44を支点として反時計方向へ回動し、(ホ)で示す姿勢 を経て(ヘ)にて示す立つ上がり姿勢まで回動する。 また表示部材50が収納される際は、モータMが逆転し、突出動作と逆の動作 により表示部材50が収納される。
【0020】 次に、図3は請求項2記載の本考案の一実施例による車載用表示装置を示すも のであり、図3(A)は表示部材が立ち上がる前の状態を示す側面断面図、図3 (B)は表示部材の立ち上り回動動作を示す側面断面図である。 この実施例では、図3(A)に示すように、中間ケース30の側板30aの前 方内側に、回動アーム71が設けられている。この回動アーム71はA1方向前 方にて軸71bにより回動自在に支持されている。また回動アーム71にはA2 方向に向く保持溝71aが形成されている。回動アーム71は中間ケース30の 側板30aに回動摩擦を有して支持されており、この回動アーム71を回転させ るには若干の力が必要になっている。そのため回動アーム71が各姿勢に回動し た際、すなわち例えば図3(A)に示す水平姿勢および図3(B)にて最も時計 方向へ回動した姿勢などのときに、外力を除くと回動アーム71はその位置に停 止するようになっている。 また、リンク部材51には、前記回動アーム71の保持溝71aにて保持可能 なピン54が設けられている。
【0021】 図3に示す実施例では、図1と図2に示した実施例と異なり、リンク部材51 にガイドピン53が設けられておらず、また中間ケース30の側板30aにはこ のガイドピン53が摺動するガイド溝33が設けられていない。 またこの実施例における中間ケース30の側板30aのガイド溝31と32の 形状は図1と図2の実施例と同じである。すなわちガイド溝32は、第1の水平 部32a、第1の傾斜部32b、第2の水平部32c、第2の傾斜部32dをそ れぞれ有している。またガイド溝31には円弧部31aが形成されている。そし て駆動ブラケット40の軸41とガイドピン44はガイド溝31に摺動自在に挿 入され、リンク部材51に設けられたガイドピン52はガイド溝32に摺動自在 に挿入されている。
【0022】 この実施例の動作について説明する。 図2に示したのと同様に中間ケース30が(A)の位置で停止した後に、駆動 歯車42の回転により駆動ブラケット40が中間ケース30内をA1方向へ移動 する。図3(A)に示すように、リンク部材51に設けられたガイドピン52が ガイド溝32の第1の傾斜部32b付近に至ったときに、リンク部材51に設け られたピン54がA2方向に向く回動アーム71の保持溝71a内に入り始める 。そして図3(B)に示すようにガイドピン52がガイド溝32の第2の傾斜部 32dに至るほぼ直前に、ピン54が保持溝71aの底部に当たる。
【0023】 駆動ブラケット40がさらにA1方向へ移動し、ガイドピン52が第2の傾斜 部32dを摺動する時点で、ピン54に押されて回動アーム71が時計方向へ回 動させられる。この回動アーム71の時計方向の回動にピン54が追従するため 、ガイドピン52がガイド溝32のA1方向先端に至る前にリンク部材51がガ イドピン52を中心として反時計方向へ回動させられる。このリンク部材51の 動きにより表示部材50はガイドピン44を支点として早めに立ち上り始め、ガ イドピン52がガイド溝32のA1方向先端に至った時点で、表示部材50は図 3(B)にて(ト)で示す角度まで回動している。その後は駆動ブラケット40 のA1方向への移動力により表示部材50は(へ)の立ち上り完了姿勢まで回動 する。
【0024】 図3(B)ではこの実施例での表示部材50の先端の移動軌跡をL3で示し、 また図1と図2に示した実施例の移動軌跡L2を参考のために示している。さら 図3(B)には、図5に示した従来例における表示部材の突出位置を(ロ)で示 している。 これらの軌跡の比較で解るように、本実施例では、まずガイド溝32に傾斜部 32bと32dが形成され、ガイド溝32のA1方向の端部が上方へ延びている ため、水平姿勢で前進する表示部材50が持ち上げられることになり、よって図 1と図2に示した実施例と同様にαで示す領域分だけ軌跡L3の突出が生じなく なる。またガイドピン52がガイド溝32のA1方向端部に至る前にピン54が 回動アーム71の保持溝71aの底部に当たって回動アーム71が時計方向へ回 動し始め、これにより表示部材50が図1と図2に示した実施例よりも早い時期 に立ち上り回動し始めるため、本実施例における軌跡L3では図1と図2に示し た実施例の軌跡L2に比較してβで示す膨らみがなくなる。よって筐体20のA 1方向前方および前方下部での表示部材50の通過領域を狭くすることができ、 表示部材50がシフトレバーRに当たる可能性が少なくなる。
【0025】 次に図4に基づいては、中間ケース30の側板30aに設けられたクリック部 材37の働きを説明する。 図1および図4に示すように、クリック部材37は軸38により回動自在に支 持されており、またスプリング39により上向きに付勢されている。 クリック部材37の上縁は、前記ガイド溝31の円弧部31aの下縁に沿って 位置しており、クリック部材37の上縁には4箇所の凹部37a〜37dが形成 されている。表示部材50が立ち上り姿勢に回動する際、駆動ブラケット40に て表示部材50の下部を支持しているガイドピン44が凹部37aないし37d のいずれかに嵌合する。どの凹部に嵌合させるかは駆動ブラケット40の前進量 を制御することにより選択できる。そしてガイドピン44が凹部37a〜37d のいずれかに嵌合した時点で駆動ブラケット40を停止させることにより、表示 部材50の立ち上り姿勢での傾き角度を選択できる。この時点で、前記スプリン グ39の付勢力によりガイドピン44はクリック部材37の凹部によりガイド溝 31の上縁へ押圧され、ガイドピン44のがたつきが防止されて、表示部材50 が安定して立ち上り姿勢を維持することになる。
【0026】 また図4に示す実施例では、表示部材50の側面に円柱状の突起75が固定さ れている。そして駆動ブラケット40がA2方向へ移動し、表示部材50が立ち 上り姿勢から水平姿勢に戻るときに、図4(B)に示すように前記突起75がク リック部材37の上縁に当たるようになっている。表示部材50が水平姿勢にて 中間ケース30内に戻されたときに、前記突起75がクリック部材37に当たる と、クリック部材37を上方へ付勢しているスプリング39により突起75が上 向きに弾圧される。
【0027】 表示部材50は駆動ブラケット40にガイドピン44により支持され、また駆 動ブラケット40は中間ケース30のガイド溝31に支持されているため、これ ら支持部の移動クリアランスにより、重量の大きい表示部材50が中間ケース3 0内でがたつきやすくなっている。ところが上記のように表示部材50の先部に 設けられた突起75がスプリング39により上向きに弾圧されていると、上記の 移動クリアランスに起因する表示部材50のがたつきが防止される。よって表示 部材50が立ち上り姿勢から水平姿勢に戻った直後、または水平姿勢の表示部材 50を収納した中間ケース30がA2方向へ移動するとき、さらには表示部材5 0を収納した中間ケース30がA1方向へ移動するとき、中間ケース30内部で の表示部材50のがたつきを防止できる。そのため車体振動により表示部材50 のがたつき音が生じなくなる。 なお、表示部材は液晶テレビモニタに限られず、他の表示部材であってもよい 。また本考案は車載用の表示装置に限られず、家庭用や事務用のものであっても よい。その場合であっても表示部材が突出して回動する領域が狭くなるため、表 示部材がテーブル上の他の部材に当たりにくくなる。
【0028】
【考案の効果】
請求項1記載の考案では、ガイド部の先部が上方に位置しているため、リンク 部材が先方へ移動したときにガイド部によりリンク部材が持ち上げられる。よっ てリンク部材に連結された表示装置も回動前に持ち上げられることになり、表示 部材が水平姿勢で突出するときの位置が従来よりも高くなり、表示部材の移動領 域が例えば自動車のシフトレバーなどから離れやすくなる。
【0029】 請求項2記載の考案では、回動アームを設けることにより、リンク部材がガイ ド部の先端に至る前に回動を開始して表示部材が立ち上り始める。よって表示部 材の先端の軌跡がシフトレバーなどから離れやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の本考案の一実施例として、表示
部材が収納された状態の車載用表示装置を示す側面断面
図、
【図2】図1の実施例において表示部材の突出および立
ち上がり動作を示す側面断面図、
【図3】請求項2記載の本考案の一実施例として車載用
表示装置を示すものであり、(A)は表示部材が水平姿
勢で突出する状態を示す側面断面図、(B)は表示部材
の立ち上り動作を示す側面断面図、
【図4】クリック部材の機能を説明するものであり、
(A)は表示部材の立ち上り姿勢がクリック部材により
安定させられる状態を示す側面断面図、(B)はクリッ
ク部材により表示部材のがたつきが防止されている状態
を示す側面断面図、
【図5】従来の車載用表示装置における表示部材の突出
および立ち上り動作を示す側面断面図、
【符号の説明】
20 筐体 24 ラック部材 30 中間部材 31 ガイド溝 31a 円弧部 32 ガイド溝 32a 第1の水平部 32b 第1の傾斜部 32c 第2の水平部 32d 第2の傾斜部 33a 水平部 33b 第1の傾斜部 33c 第2の傾斜部 37 クリック部材 40 駆動ブラケット(駆動部) 41 軸 44 ガイドピン 50 表示部材 51 リンク部材 51a 軸 52,53 ガイドピン 54 ピン 60 駆動機構 71 回動アーム 71a 保持溝

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体内にて進退移動する駆動部と、この
    駆動部と共に移動する表示部材と、一端が表示部材の側
    面に回動自在に支持されたリンク部材と、前記駆動部の
    移動方向に沿って延び且つ前記リンク部材の他端部をガ
    イドするガイド部とが設けられ、リンク部材の他端部が
    ガイド部の先部に移動した後さらに駆動部が前進するこ
    とによりリンク部材が前記他端部を支点として回動しこ
    れにより表示部材が立ち上り回動する表示装置であっ
    て、前記ガイド部の先部がガイド部の他の部分よりも上
    方に位置していることを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 筐体内にて進退移動する駆動部と、この
    駆動部と共に移動する表示部材と、一端が表示部材の側
    面に回動自在に支持されたリンク部材と、前記駆動部の
    移動方向に沿って延び且つ前記リンク部材の他端部をガ
    イドするガイド部とが設けられ、リンク部材の他端部が
    ガイド部の先部に移動した後さらに駆動部が前進するこ
    とによりリンク部材が前記他端部を支点として回動しこ
    れにより表示部材が立ち上り回動する表示装置であっ
    て、前記駆動部の移動方向前方に回動支点を有し、前記
    リンク部材の他端部がガイド部の先端に到達する前に前
    記リンク部材と係合し駆動部の前進力により前記リンク
    部材を先行して回動させる回動アームが設けられている
    ことを特徴とする表示装置。
JP1993055004U 1993-09-14 1993-09-14 表示装置 Expired - Lifetime JP2582001Y2 (ja)

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JPH06191352A (ja) * 1992-12-25 1994-07-12 Toshiba Corp 表示装置

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